RHYTHM DIMENSION ◆1aw4LHSuEI


死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね
死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね 死ね


―――どこかから、声が聞こえる。

それはきっと、一人生き残った自分に対する怨嗟の声だった。
この世の全ての悪意を感じる。
渇望し、それでも届かなかったものへの憧れと怨み。
生への憧憬と怨恨。
その気持ちは、きっと自分にも理解できるものだった。
そうだ。それでも俺は生きなくちゃいけない。
俺の目の前でどうしようもなく死んでいったあいつらの分も。
夢を託して死んでいった―――親父の分まで。

人を蘇らせることが出来る、魔法だと主催者のやつらは言った。
だけど、そんなことは望めない。
だって人は生き返ったりしない。決して。
たとえ出来たとしてもそんなことをしちゃいけない。
それは今までの人生の否定だ。
嫌な過去から目を逸らしてなかったことにしようとしているだけだ。
俺は今までの生き方が、夢が間違ってないって信じてる。
全ての人を助けたい、死なせたくないってその想いだけは―――間違ってないと信じてる。
だから、そんな望みは持てない。
絶対に。



「そうか。―――ならば理想を抱いて溺死しろ」



聞きなれた声が響く。
ゆっくりと振り返ると、アイツがいた。
手には白と黒の双剣。
それを携えて悠然とこちらに向かってくる。
俺には何故かわかった。

―――ああ、アイツは俺を■す気だ。

いや、アイツだけじゃない。


その後ろから理性を奪われたギリシャの大英雄が。
神速の槍兵が。聖獣の乗り手が。裏切りの魔女が。至高の剣客が。
俺を■そうとしてくる。


逃げるなら―――いや、もう遅いか。


俺はそいつらを呆然と見る。
生きなくちゃいけないのに、生きている自分が想像できない。
無様に死んでいく自分しか思い浮かばない。


「――現実で適わぬ相手なら、想像の中で勝てるモノを幻想しろ。忘れるな。イメージするのは■■■■■■……」


アイツの言葉に雑音が混じる。違う。俺はまだその言葉を聞いていない。
だから聞こえない。それだけだ。


―――ああ、もう終わりなのか。


どこか落ち着いた気持ちで、
そんなことを思ったときだった。


「―――そこまでだ」


聞いたことのある声が聞こえた。
寺生まれで生徒会長の一成だ。

英霊たちに囲まれて今にも殺されそうな俺の前に来ると、梵字を切って「破ぁ!!」と叫ぶ。
すると指先から放たれた青白い光が次々に英霊たちを切り裂いていく!
アッという間に英霊は全滅した。

「一成、どうしてここに―――?」
そう尋ねると一成はかんらかんらと愉快そうに笑った。
「何、妙な気を感じたものでな」

一成が言う話によるとここら辺では昔大きな事故が起こり今でも霊が出やすいらしい。


「―――世は並べてこともなし。今日もお寺は平穏を保っている。衛宮、気をつけて帰れよ」


そういって一成は颯爽と帰っていった。
寺生まれはスゴイ、俺は初めてそう思った。



 ◇ ◇ ◇




「―――ってなんでさ」

夢落ち。つまりはそういうことである。
開かれた目に映るのは知らない天井。少年、衛宮士郎の声が月明かりに照らされた部屋に響き渡る。


「ここは―――……」
「あら、眼を覚ましましたの?」

言葉に釣られて体を起こし部屋を見渡す。
荒れた畳。割れた電球。古く荒れた家。煤けた硝子から差し込む光に照らされて青く包まれる部屋。
声を発した主だろう小柄なツインテールの少女と……なんかシーツに包まってぶるぶる震えているカタマリ。
なにさ、あれ。
そんな疑問が浮かび上がるものの気を取り直して目の前の少女に向き合う。
その顔を見ているとだんだんと記憶が戻ってくる。

殺し合いをしろといわれて。そんなこと許容できるわけはなくて。
でも最初に飛ばされたところに誰もいなかったから、ギャンブル船行こうと考え移動していると―――

「……そうだ。悲鳴が聞こえてきて、それで―――!」
「待って下しまし。まずはこちらの質問に答えてほしいですの、ラッキースケベさん」
「―――ラッキースケベって……ああ」

一瞬絶句するが気絶する直前の状況を思い出す。そして赤面。
―――それで、女の子同士があられもない姿で絡みあっているのを見てしまったのだった。
実際のところラッキーとは言いがたいような気もするけど―――まあ、うん。言われても仕方ないのかもしれない。

「いや、なんていうか、ごめん。―――でもさ……スケベとか……女の子がそんなこと口にするものじゃないぞ」



恥ずかしそうに、それでもこっちを見ながらそう言った赤毛の少年を見て、白井黒子は少々呆れ返ってしまう。
どうやらこの少年、見た目から判断していたよりもずっと純粋というか……初心らしい。
その手の話への耐性のなさはお姉さまと慕う御坂美琴に匹敵するんじゃなかろうか。どうみても年上の男子高校生だというのに。

(―――まあ、それぐらい馬鹿正直なほうがこんなゲームの中では信用できるからいいのかもしれませんけど)

とりあえず危険人物の可能性はなくなったかな、と考えながらもお約束として一応黒子は聞いておく。
結果が予想できるときでも―――これは答え合わせのようなものだから。

「わたくしの名前は白井黒子と申します。よろしければ貴方のお名前と―――この殺人ゲームに乗っているのか否かをお聞かせいただけます?」


正義の味方志望。魔術師見習い。もちろん彼の返事なんて一つしかない。
誰が相手でも、それは譲ることの出来ない思いだ。
恥ずかしそうだった様子を捨てて真剣な顔をして黒子と向き合う。

「俺の名前は衛宮士郎。ゲームには乗らない。こんなこと許されるはずがない―――! 白井、お前はどうなんだ―――?」
「勿論、わたくしもゲームに乗ってはいませんわ」

少女、白井黒子も自分と同じ答えを得ていたようで士郎は心が満たされる。
そうだ。誰だって殺し合いなんてしたいはずがないんだ。
だからこんな女の子が殺し合いに乗っているなんて考えたくはなかったけれど―――
万が一のこともある。大体、この部屋に入ったときのアレをどう解釈したらいいのか衛宮士郎にはよく判断が付いていない。
……ていうか、あれはなんだったんだろう。
目の前の小柄な少女が、大人びた少女を押し倒して。激しく動いたようで荒れた息がどこか艶っぽさを演出し。
前に見たセイバーの裸も十分艶かしかったけど、これはこれで―――
何て。脳内にその場面を思い浮かべてしまいまた少し赤くなってしまう。

「それより衛宮さん。ちょっと手伝ってほしいことがあるんですの」
「……え? ああ、なんだ? 俺に出来ることでよければいいけど……」

答えながらも黒子を見てさっきの下着を思い出してしまう。

―――正直、似合ってなかったけど……でも、ドキドキした……って、俺は何を考えているんだ!?
そんなこと考えてる場合じゃない、いやそれ以前に相手は子供じゃないか……!
まだ精々中学生ぐらいの小さな子だぞ……。ああでも身長はセイバーとあまり変わらないな―――

「――宮さん? 衛宮さーん? 聞いておられます?」
「―――んっ!? ああああ聞いてる聞いてる」

カクカクと首を縦に振りながら答える士郎に訝しげな顔をした後、
「まあいいですわ」と軽く流して、意味ありげに視線を後ろへと向ける。
士郎も動揺を隠しきれないながらもそれに釣られるように目を向ける。

そこにはぶるぶると震えるシーツお化けがいた。


「―――そういえば。なにさ、あれ」
「……えーっと。哀れなこのゲームの犠牲者―――みたいなものですわ」

 ◇ ◇ ◇




(…………もう、お嫁にいけない…………)



そして秋山澪は泣いていた。
殺し合いに呼ばれて、混乱して女の子に剣を向けて、なんだか不思議なことになって気絶して、女の子に襲われて、男の人に下着姿を見られた。
―――恥ずかしい……!
色んなことがありすぎて、混乱して、もうよく分からない。
じっと握り締めたシーツに汗が滲む。きもちわるい。
それでも心細くて仕方がなくて、シーツを手放すことが出来ない。
こんなことしている場合じゃない、そんなことを冷静な自分が考える。
どうしてこんなことになったんだろう。どうして私はいつまでも泣いているだけなんだろう。


いつもは、どうしてたっけ。
どうやって、泣き止んでいたんだろう。


―――そうだ、律だ。
律が、いつも馬鹿なこと言ったり、話題を変えたり、気遣ってくれたりした。
それで気分が落ち着いた。笑うことが出来た。
一番私のことを弄ってくるのも律だったけど、一番私のことを考えてくれるのも律だった。
……ちょっと方法は分かりにくいけど。でも、そういうことなんだよな?

今ここに律がいたら、私を慰めてくれるだろうか?
そうすれば、私は泣き止むことができるんだろうか。



「――――――…………律」



ぽつり、と名前を呼ぶ。
当然、返事はない―――


「―――律、ってこの田井中律さんのことでよろしいですの?」
「うひゃう?!」


突然耳元で聞こえた言葉。驚いて飛びのきそちらを見ると、手に何やら用紙を持ったツインテールの少女と、その少し後ろのほうに赤毛の少年が見えた。
―――そう、少女は意識のない自分を襲っていた子で、少年はそれを目撃した人だった。

「ひぃ…………」
「えっと、さっきは悪かったですわ。でも、もうなにもしませんわよ? だから話を聞いて欲しいんですけれど……」

宥めるような声で言う彼女。額には汗。必死の作り笑いでこっちの様子を伺ってくる姿は―――そんなに悪い子には見えなかった。
でも、怖かった。最初はいきなり消えたり現れたりした。次に自分に欲情しているように見えた。
そして今は私のことを心配してるみたいに見える。
どうしたらいいんだろう。何を信じたらいいんだろう。
律に、律に会いたい。ただそれだけなのに。



あれ?



―――…………『田井中律さん』?


「どうして…………?」
「え?」
「―――どうして律の名前、知ってるの……?」

血が、すっと引いていく感覚を憶える。嫌な予感がした。
本人のことは知らないのに、名前だけは聞いたことがあるというようなその態度。
もしかして、

「どうしてって、この名簿に名前が書いてあったからですけど……?」

しかし少女の声は無情にも事実を告げる。
信じたくない。信じたく、なかった。

少女の持っていた名簿に書かれた名前を追う。
秋山澪、私の名前。
それだけじゃない。平沢唯琴吹紬平沢憂

―――田井中、律。

そうだ。律もこの殺し合いに呼ばれている。それが、この子が名前を知っていた理由だ。


嫌だよ。


殺される、律を想像してしまった。自分が持っていたような剣で切り裂かれる姿。
泣きながら、暴れながら、それでも容赦なく死んでいく姿を。
笑った律の顔が引き裂かれて消えていく。


「―――嫌だ。嫌だ、いやだ……っ……律っ……!」


―――でも、同時に考えてしまった。
律が殺し合いに乗ってしまったら……?
そんなことを考えてしまった。
律は、殺すのだろうか。人を。
知らない人を。知ってる人を。仲間を。―――私を。
殺すのだろうか。
そんなことを、一瞬だけ、考えてしまった。


―――怖かった。


「――――嫌だ。死にたくない……! 殺したく、ないよ……!」

胸が、痛い。 苦しい。
―――――――律。

「―――そんなことはさせない」


嘆く言葉を遮るように凛と声が響いた。
驚いて前を見ると、強い意志をこめた視線で赤毛の少年がこっちを見ていた。

「―――誰も死なせたりなんかしない。そうだ、そんなこと許されるはずがないんだ。だから―――」
「―――衛宮さんの言うとおりですわ。貴女も、貴女の知り合いも誰一人死なせない。こんなふざけたゲームを壊してみせますの」

続けて少女も決意を込めた言葉を放つ。
その眼を見て思う。
この人たちは、さっきあんなことになった人たちだ。
はっきり言って怖い。あまり顔を見ていたくない。
でも。もしかしたら、信じてもいいのかも知れない。
だって、今私を見つめる二対の瞳は、嘘をついているようにはとても見えなかったのだから。


「……………………ホント?」


だから少しだけ、勇気を出してそう聞き返す。

「―――ええ。ですからまず教えてくださいます? 貴女の名前と―――これからどうしたいのかを」
「―――……私は、秋山澪。死にたくない。誰も殺したくない。みんなと一緒にこんなゲームから逃げ出したい」


だけど今はこれが精一杯。
精一杯の、秋山澪だった。

 ◇ ◇ ◇


「―――衛宮士郎、穂村原学園二年生だ」
「白井黒子。学園都市常盤台中学一年生ですわ」
「秋山澪。 桜が丘高校の二年生……」

やっとのことで落ち着いて話をできるようになった一同は部屋の中心のほうで支給品を確認しながら情報交換をすることにした。

「秋山と俺は同じ学年か……」
「なんだかわたくしだけ随分と年下なのですけれど……あまりそんな感じがしませんわね」
「どうせ私は頼りない年上ですよ……」

自分たちの学年、学校名(これは誰もお互いの学校に聞き覚えはなかったがそれぞれ神戸、京都、東京と所在地が分かれていたのでそんなものかと考えた)の交換に始り、知り合いの情報を教えあう。
危険人物、信用できる人物―――名簿を取り出してそれらにチェックを入れておく。
次に支給品の確認に移る。

「えっと、衛宮くんって、剣とか使える?」
「ああ、一応少しだけ……ってこれはセイバーの剣か―――!」



秋山澪に支給された聖剣―――カリバーン。勝利すべき黄金の剣。永遠に失われた王の選定の剣。
その装飾は華美にして絢爛であるが――武器としての本質を失なってはいない。
アルトリアと契約したことにより、夢で見たあの剣。
それがここにある。

「わたくしも秋山さんも剣の心得はありません。それにどうやら知り合いの持ち物のようですし、衛宮さんが持っていてくださいな」
「―――ああ。分かった。これは俺が使う」

どうしてここに失われたはずの剣があるのか。これも主催者の言っていた魔法の業なのだろうか―――?
そんなことを思いながらも、士郎は不思議と手になじむその剣をつかむ。
すると不思議な感慨が胸に沸き起こる。
―――セイバーに返してやったらどんな顔をするだろうか。



「うーん、でも他に武器になるようなものはないようですわね―――あら?」
「どうかしたのか? 白井」

支給品を確認していた黒子が妙な声を出す。手に漆黒に金で印字されたカードを持っている。

「―――次の目的地はやはりギャンブル船にいたしましょう」

突然の提案。ギャンブル船はもっとも近くにある施設であるためそこに立ち寄るべきではないかとは元々考えられていた動きの一つであったが―――
黒子はどちらかと言えば駅に行って電車で広範囲を探索すべきでは、と考えていたはずだ。

「俺は別に構わない。最初からそのつもりだったし」
「私もいいけど―――何があったの?」
「―――これですわ」

掲げられたものはプリペイドカードのように見えた。色は漆黒。ICチップがついていて金字で『ペリカード』と書かれていた。


「どうやら同封されていた説明書によりますと最初から3000万ペリカが入っているようですわ。もちろんそこから使用することも可能ですし、
 逆に貯めることも可能であるようですわね。」
「―――金があるのは分かったけど……それでどうするんだ? まさかギャンブルをするっていうのか?」
「違いますわよ。勝ち目があるならやるのもいいかもしれませんけど……賭博をさせる、つまりお金を手に入れさせる施設には当然お金を使わせる施設だってあるはずですわ。
わたくしはそこで―――参加者の情報が買えるかもしれない、と思いましたの」
「―――参加者の、情報?」
「そう―――例えば、参加者の位置情報とか」

そう、ギャンブル船では武器や防具などの殺し合いを促進させる物品ももちろん売っているかもしれないが―――
同時にこのバトルロワイアルで大きな利点となりうる『情報』。それも扱われているのではないか、と黒子は考えたのだ。
当然だが、それを求める理由は殺人のためなどではない。

「そうか、顔見知りの探索か」
「ええ。保護と言う意味ももちろんありますけれど、主催者に対抗するためにはこちらも人数をそろえたほうがいい。
 ―――それも出来るだけ信用できる相手が。元々の知り合いならそういった判断も容易でしょう?」

確かに闇雲にこの会場内をうろつきまわるよりそのほうが効率がいいかもしれない。
いや、もし情報を売ってくれることがなかったとしても……あれだけ開幕で金を強調した主催者達だ。
なにかあると考えてギャンブル船に集まる参加者は少なくないだろう。

「―――律と、会えるかな……?」

しばらく言葉を黙って聞いていた澪がつぶやく。
淋しそうに、それでも心から願うその様子は、まるで純粋な子供のようだった。
黒子は、見た目も実際の年齢もずっと澪のほうが年上だというのにどうしてか彼女を守ってやらねばという気になってしまう。
今まできっと平穏な日常を送ってきたのだろう。<ジャッジメント>の自分のように犯罪に関わったりしたことなどなかったのだろう。
見た目と裏腹な態度のギャップが原因だろうか。
幼子に覚えるような愛おしさを感じる。

―――もちろん、お慕いしているのはお姉さまだけでしてよ?


「―――ええ、きっと。私達が再会させて見せますわ」


脳内のお姉さまにちゃんとそう告白をしておいて、黒子はキメ顔でそう言った。

 ◇ ◇ ◇

そうしてギャンブル船へと移動を始める一行だったが―――

「―――そういえば律さんと秋山さんはどういう関係でして? ―――恋人とか?」
「はっ?! ……えっ、ええ!? いや、私と律とはただの幼馴染で―――ってそれ以前に女同士だ!」
「あら、女同士で何がいけませんの? そこに愛さえあれば問題など皆無ですわよーーー!」
「―――えっと、別に俺も同性愛に偏見はないつもりだけど……」
「違う、違うから!? 衛宮くんも眼を逸らしながらそんなこと言うなー!」

―――どうやら、前途は多難な用である。



【B-6/廃村/一日目/黎明】

【白井黒子@とある魔術の禁書目録】
[状態]: 健康
[服装]: 常盤台中学校制服
[装備]:
[道具]: 基本支給品一式、ルイスの薬剤@機動戦士ガンダムOO、ペリカード(3000万ペリカ)@その他、不明支給品(0~1)*本人確認済み
[思考]
基本: 殺し合いはせずに美琴、澪や士郎の知り合いを探し出しゲームから脱出する
0:澪、士郎と行動を共にする
1:ギャンブル船に移動。そこで有用な情報を買えれば買う。
2:互いの信用できる知り合いの探索
3:一方通行ライダーバーサーカーキャスターを警戒
[備考]
※本編14話『最強VS最弱』以降の参加です
※空間転移の制限
 距離に反比例して精度にブレが出るようです。
 ちなみに白井黒子の限界値は飛距離が最大81.5M、質量が130.7kg。
 その他制限については不明。


【衛宮士郎@Fate/stay night】
[状態]: 健康、額に軽い怪我(処置済み)
[服装]: 穂村原学園制服
[装備]: カリバーン@Fate/stay night
[道具]: 基本支給品一式、モンキーレンチ@現実 、不明支給品(0~2)*本人確認済み
[思考]
基本:主催者へ反抗する
0:黒子、澪と行動を共にする
1:女の子を戦わせない。出来るだけ自分で何とかする
2:ギャンブル船に移動して有用な情報を手に入れる。
3:セイバーや黒子、澪の信用できる知り合いを探す
4:一方通行、ライダー、バーサーカー、キャスターを警戒
[備考]
 参戦時期は第12話『空を裂く』の直後です。
 残り令呪:1画。


 ◇ ◇ ◇


律について色々言われて―――自分にとって律が何なのかを考える。
幼馴染で親友。それは間違いないと思う。
でも、さっき。
律がこの殺し合いに参加していると知ったとき。
怖かった。
律に殺されてしまう自分を想像してしまって、怖かった。
どうしようもないぐらいに、怖かった。

ありえないことを考えたから怖かったのか。
一瞬でも友達を疑ってしまった自分が怖かったのか。
それとも、本当に律に殺されると思って怖かったのか―――?

違う。


私は―――


  「律になら殺されてもいいかもしれない」


―――なんて思ってしまって。そんな自分自身が、理解できなくて怖かった。

……律はどこにいるんだろうか。
まだ、生きてるよね。
大丈夫、きっと、大丈夫。
大丈夫、だから。

そんな根拠のない言葉をそっと心の中で唱え続ける。



ああ―――でも、やっぱり。死にたくないな。



【秋山澪@けいおん!】
[状態]: 健康
[服装]: 桜が丘高校制服
[装備]: なし
[道具]: 基本支給品一式
[思考]
基本: 死にたくない。殺したくない。皆に会いたい。特に律に会いたい。
0:士郎、黒子と行動を共にする
1:ギャンブル船にいって情報を手に入れる
2:知り合いを探す
3:一方通行、ライダー、バーサーカー、キャスターを警戒
[備考]
※本編9話『新入部員!』以降の参加です


【ペリカード@その他】
ペリカをチャージしたり使用したり出来るプリペイドカード。
ICチップが付けられており、制限もあるが御坂美琴でもデータを弄ることの出来ない防御性能を持つ。
初期より3000万ペリカがチャージされている。
基本的にペリカを使用する全施設でこのカードによる支払いが可能。


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064:開幕直後より鮮血乱舞 衛宮士郎 094:試練/どうあがけば希望?(前編)
064:開幕直後より鮮血乱舞 白井黒子 094:試練/どうあがけば希望?(前編)
064:開幕直後より鮮血乱舞 秋山澪 094:試練/どうあがけば希望?(前編)

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最終更新:2010年01月03日 00:08