絶望の城 ◆QmnDyrAS0E
朝陽も昇り始め街が照らされていく中、無人の駅前商店街を歩く3人組。
茶髪の青年と青髪の少女が隣に並び、後ろに長髪の青年が2人の後を付いて来ている形だ。
そんな陣形で
枢木スザク、神原駿河、
レイ・ラングレンは歩いていた。
陣形というよりはスザクと駿河が同じ位の歩幅で、レイはそれよりもやや狭い足取りで歩いているだけなのだが、
3人同じ視点にいては奇襲に対応できないというそれなりに合理的な考えもある。
「そろそろ駅が見えてくる頃ですね。」
「おお、あの線路だな。ようやく阿良々木先輩に会えるのか」
駿河の言う通りここから1キロ程の距離に朧げながらも線路が見える。念願の捜し人の1人に会えるのを待ちきれないのか駿河は少しソワソワしている。……落ち着かないのには別の理由があるが。
「神原さん、焦りは禁物です。集合にはまだ時間があります。」
「分かっている。すぐさま阿良々木先輩の元へ馳せ参じたいのが本音だが焦らしプレイは私の大好物だ、捨て置く手はない。
手を伸ばせば届きそうなのに決して届かないもどかしさ、オルガズムの直前に動きを止められる感覚は忘れようのない快楽だ。
そうは思わないかレイ殿」
「貴様は何を言ってるんだ」
相も変わらずの駿河の前からの振りに冷たい対応で返すレイ。先程までは完全無視だったが駿河のしつこさに遂に折れたのか、
返事をしなければいつまでも話を振ってくると悟ったのか、恐らくは両方なのだろう。
「……ようやく言葉を返してくれたな。私は嬉しいぞ」
むしろ銃を突き付けられた男と行動を共にして5分も経たずに対話を試みた駿河を賞賛するべきか。
「だが無理に返す必要はないぞ。あそこまで放置プレイを喰らったのはここにきて初めてのことでな。
筆頭はとやかく言いつつも激しく突いてくれるし枢木殿は切なくなる程優しくしてくれる。
返事をしてくれたのが嬉しいのは本当だが正直な所、このまま黙秘権を行使してくれていた方が私的にはとても助かるんだ、需要的に」
「だから貴様は何を言っているんだ」
無論レイには駿河の性癖に付き合ってやる気など毛頭ない。言葉を出したのは純粋に「コイツは何を言っているんだ」と思ったに過ぎない。
「はっ!こ…この男の目…養豚場の豚でも見るかのような冷たい目だ。残酷な目だ…
“明日の朝には肉屋の店先に並ぶ運命だろうが俺には心底どうでもいいことだな”って感じの!」
「……………………」
以前の復讐者としてのレイなら初めて話しかけられた時点で腰の銃を抜き放っていてもおかしくはないのだが、
結局レイには目の前の女に対して微塵の殺意も抱けなかった。
元来レイは望んで争いなどする人種ではない。妻と弟、3人で穏やかに、ささやかに暮らす時間を幸福と思える優しき人間だった。
それを、奪われた。自分に協力しないという理由のみで妻を引き裂いた、あの男に。
それ以来、レイは復讐に生きる鬼となった。過去を捨て、心を修羅に変え、1人の男を殺すためにあらゆるものを犠牲にしてきた。
人であろうと物であろうと、邪魔をするものは全て切り捨てた。身体を鍛えたのも技術を磨いたのも物を壊すのも人を殺すことも全ては奴を殺すため。
だが「カギ爪」は死んだ。自分が手を下すことなく死んだ。断末魔の瞬間を見届けることさえ叶わなかった。
復讐の対象を失ったからといって昔のレイに戻ることはできない。
盆からこぼれた水は二度と戻ることのないように、今のレイはかつての自分とはどうしようもないほど隔絶されてしまっていた。
だからレイは駿河に殺意を抱かない。全てを捨てて復讐を成そうとした男は、最後に残った復讐の念すらも失った。
それでも今こうして生きているのは命じられたから。見届けろと、あれだけの事を吐いたのなら自分の『結果』を見届けろと。自分と似た男から。
何故生きてみようと思ったのか。逆らう理由がないだけだ。何もないからこそ、すんなりと聞き入れてしまったのだろう。
この様で殺し合いを勝ち進み最後の勝利者になれると思うほどにはレイの判断力は死んでいない。
仮に会場を脱出し生き残れたとしても自分には何も残されていない。
新しいものを集める気力すらない。いわばカギ爪の死亡を聞いた時点でレイはこのゲームを脱落したも同然だ。
そんな心の虚無とは裏腹に幾度も戦闘を積み上げてきた体は路地裏に潜む気配を瞬時に感じ取っていた。
「……そこにいるのは分かっている、出てこい」
半ば反射的に銃を抜き取る。一瞬遅れてスザクも反応する。
「神原さん、そこの家に隠れていて下さい。合図があるまで外に出ないように」
「……了解した。気を付けてくれ2人共」
スザクの指示通り民家へと手を伸ばす。先程の一戦で自分が戦いにおいて足でまといなのは痛感済みだ。
今までもあの時の戦慄が体を抜け切らず、
恐怖を払拭しようと積極的に会話を進めるが些か口が回らない。支給品にも銃や剣といった分かり易い武器もはない。
あるといえば虎柄の布に包まれた竹刀ぐらいだ。おとなしく隠れるしか今の自分には出来ない。それが酷く歯痒い。
2人共銃を構え戦闘態勢を整える。一纏めにならず程よく分散して相手の出方を待つ。未だ気配は消えない。
一瞬の静寂の後、
「少し緩めただけで感づかれるとはな……私もまだまだということか」
相手にではなく自分の迂闊さを嘆く言葉と共に現われたのは白髪に浅黒い肌、
そして見るものに強烈な印象を与える赤色の外套。
「私の名は
アーチャー、君達と同様にこの殺し合いには賛同しない者だ。こちらに敵意はない、銃を下ろしてくれないか。」
interlude......
◇―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
朝の日差しよりなお鮮烈な赤の装束を纏う弓兵、アーチャーはビル郡を駆け抜けていた。
E-5の民家に
C.C.を匿い周囲を探り始めてから十数分。その間に、アーチャーはE-5内の探索をほぼ完了させた。
彼のクラス名でもあるアーチャーは単独行動に適したクラスでもある。
他のサーヴァントよりもやや見劣りするとはいえ人間よりも遥かに優れた身体能力を持つことは元より、
遠距離からの狙撃に、契約者たるマスターとの魔力供給を断っていても暫くの自立現界を可能にする「単独行動」、
透視には届かないまでも遠く離れた大橋のタイルの数まで把握できる「千里眼」による視力の向上、
そしてアーチャー自身の経験に裏打ちされた数々の知識、戦術、魔術、料理、掃除、etc......
それらの多彩なスキルと強大な「宝具」を活用して戦局を有利に進め、勝利するのがアーチャーの基本戦術だ。
―――もっとも、このアーチャーは固有の宝具を所持しておらず、その代用としている「ある魔術」も能力の制限下にあるこの会場では発動は厳しいだろうが―――
無駄を省き、身を潜めるのに最適な要点となり得る箇所を重点的に探る。最小の浪費で最大の成果を。
少なくとも現時点で立ち並ぶ市街地には自分達以外の参加者がいないことはほぼ確認できた。
オフィス街においても一際高いビルの屋上に降り立ち周囲を一瞥する。C.C.のいる民家の方向には何か異常があればすぐに駆けつけられるよう意識を張り巡らせながら、地図を取り出す。
ここより2ブロック程北にある【死者の眠る場所】に目がいく。名称からして墓地の可能性が高い。
民家には安置されている
御坂美琴を弔ってやりたい所だが、ここからC-6まで遺体を担いでいくにはリスクが高すぎる。
もし道中に戦闘が発生したら遺体を損壊させかねない。酷な様だが近場で埋葬るのに適した場所を見繕う方が吉だろう。
ちなみにアーチャーは支給品が収納されているデイパックが質量を無視してどこまでも詰められることに既に気付いていた。
中からトランク1つが丸々出てくるなど明らかに物理法則を無視した造りだったが、
だからといって御坂美琴の遺体をデイパックに詰め込むような真似を行う気になどなれなかった。
そんなモノのような扱いは最後まで生を放棄せず、目の前の命を救うことに全力を賭した少女への侮辱にしからないと思えたからだ。
続いて目を付けたのは【政庁】、【団地】、そして【D-6駅】。
放送にあったD-6の駅は安全を確認した後に調べるつもりでいる、今気になるのは団地だった。
理由はある。高層の住宅が密集している団地は監視や拠点にするにはうってつけだ。
それにこれ程に大きな施設には何らかの仕掛けがある可能性があると踏んでのことだ。
今までアーチャーが出遭った参加者は、電撃超能力者に主催者の一味を名乗る魔術師、自分と同じサーヴァント、
(元)不死の魔女に戦争屋。いずれも異能者、もしくは戦闘慣れした者だったが、
何の自衛手段を持たない一般人も少なからず参加しているだろう。
主催者に1人立ち向かい、呆気なくその命を散らした少女のように。
名簿に記されていない、この殺し合いをより円滑に進行させる贄とされたであろう者達のように。
主催者が「ゲーム」と銘打った以上、弱者には少ないながらにも逆転のチャンスを与えてある筈だ。ただの殺し合いを見たいのなら紛争地にでも行けばいい。
そんなものは地球上の何処にでも起こっている。そう、どんなに失くしても、決して終わることのない地獄の光景は。
身体的、能力的差を一気に埋められる手段、一番手っ取り早いのは強力な武器だろう。
地図に点在している施設はみな何らかの武器、もしくはそれに準ずる、戦局を有利に進められる装置、情報等が存在するとアーチャーは考えている。
その考えに至る参加者は他にもいるだろう。そうして施設へと赴き、同じ思考に行き着いた参加者に出遭うこともある筈だ。
殺し合いに賛同しない者同士ならまだいいが、その逆も然りだ。
殺し合いに乗った者、親しい人が死んで行く事態に錯乱した一般人も他者への不信感から武器の取り合いになり、
そこでまた殺し合いに発展する。主催者もそれが狙いなのだろう。
団地を目指しアーチャーは無人の市街を駆けた。武器の要素を抜きにしても広大な団地は身を隠す場としても最適だ。既に何者かが潜伏している可能性も高い。
団地の調査に関してはひとまず下見程度にしておく。C.Cの安全を確保した後、時間をかけていけばいい。
重要なのはそこに人がいるかどうかだ。
戦う術を持たぬ一般人がいたならば、なるべくは保護する方針だ。だが先の男のような殺人に愉悦を感じる者には容赦しない。あらゆる慈悲と容赦を捨て殺す。
その思考に憎悪はない。あるのは必殺を誓う決意と、僅かな後悔の念。
■
目的地へは数分と経たぬ内に着いた。
遠方で眺めていた通りの四角い建造物が数棟立ち並んでいる。棟の数、高さ共に典型的な住宅団地だ。人の気配は、今のところ感じられない。
まず向かったのは敷地内の中心に据えられる公園。C.C.が
ライダーに襲撃を受けたという場所だ。
そこは木々に囲まれた公園であった。中央は開けており遊具は1つもない。申し訳程度にベンチと外灯が僅かに置かれているだけだ。
静けさと異様さが混じった空間、この場所には見覚えがある。アーチャーのサーヴァントとしてマスターに呼び寄せられて巡回中に眺めた光景。
「冬木市の……自然公園か?」
自分達サーヴァントが元いた土地、冬木市。そこで行われる、この状況とも近似した魔術師達の殺し合い―――聖杯戦争。
幾度となく行われる闘争、自分が呼び寄せられた5度目の戦いより10年前に行われた第4次聖杯戦争決着の地に酷似していた。
外観が似通っているだけではない。それだけなら軽く流せる。それを出来ないのはこの場の空気すらもあまりに似通っているからだ。
4度目の戦い、その最後は1人のマスターがサーヴァントに「聖杯の器」を破壊させたことにより無効となっている。
正確には既に願いは受け取られていたのだが、それが果たされるよりも前にマスターが器を破棄するようにサーヴァントに命じたのだ。
英霊への絶対命令権、令呪を使って。
「その結果」、聖杯が降臨した当時開発中の市民館、及び周囲の新興住宅街が壊滅し、
500名超の被害者、134棟の建物の焼失という未曾有の大災害を引き起こすことになった。この意味を量るのはその当事者達にしか知り得ない事である。
その後復興計画により一帯が自然公園として生まれ変わったのだが、犠牲者達の怨念がその土地に染み付き、霊体であるサーヴァント、魔術師はおろか
ただの一般人にさえも異常を感じる程の異界となっているため、市民も滅多に寄り付かない地となっている。この場にはそれと同種の怨念を纏わり付いている。
冷静にこの土地の戦略性を値踏みする。簡潔に言って、ここを守りの陣地とする利点はゼロだ。負の部分しか見当たらない。
地脈としては本物同様優れた地点のようだがこれだけの怨念に侵されていては魔術師の研究所、工房には成り得ない。汚染された魔力が身体に変調をきたすだけだ。
キャスター及び他のサーヴァントがここを拠点にする可能性は皆無といって差し支えない。
そうでなくともただの人間でも気分を害するのだから進んで訪れるものは少ないだろう。それもまた狙いなのかもしれないが。
次いで住宅地の探索を行う。
物質の解析、構造・設計把握の魔術は自身の得意分野だ。手に直接触れて術を行使すればその物質の構成要素、内部の造りをたちどころに解明出来る。
全て調べるのは少々骨が折れたがそれも10分足らずで完了した。
構造は至って普通。特に隠し部屋らしき箇所や不自然な空間は発見されず。生命反応もない。
「ここが当たりと踏んでいたのだがな、見当違いだったか」
そう呟くアーチャーの手にあるのは一個の鍵。名札には「405 臙条」と書かれていた。どうやらマンションの鍵らしい。
これがアーチャーが団地を目指すことにした1番の理由である。
支給品の1つにあったその鍵を、アーチャーは疑問を抱いた。この会場の殆どの建造物は鍵がかけられていない。
民家にも簡単に進入できる。事実今もC.Cは一般の民家に匿っている。他の施設も恐らく同様なのだろう。ならばこの鍵は一体何処の鍵か。
各地に点在するいくつかの施設の中で施錠されてる部屋を開けるもので、人名の名札があることから、
この団地のいずれかの部屋のものだとアーチャーは考えていた。
そしてわざわざ鍵をかける以上そこには何らかの武器か、設備が置かれているものだと推測した。
だが管理室のコンピュータを起動させ入居者名簿を見たが臙条の名はなく、念のために直接調べた405号室の部屋も鍵は掛かっておらず、中も何の変哲もない部屋だった。
まさか無数にあるビル郡から探し出せというのか。そうとは思えないがすくなくとも今この鍵の所在を把握することは困難となった。
ひとまずこの団地で調べられるものは調べた。判明したのはここは一時の安息の場でなく、更なる混沌を起こすための施設だということだ。
これだけの怨念が集まる場所、自然と殺し合いを望む者や、心に闇を抱える者、親しい人の死などにより錯乱状態へと陥った人間を引き寄せる可能性がある。
もしこの場に力関係を逆転させるような超兵器がありそれがそんな危険人物の手に渡った場合、戦局は最悪の方向へと突き進む。
やはりC.Cの安全を確保した後今一度調査せねばなるまい。
そう判断して背を向けるアーチャー。だがその前に、この団地の名が書かれた看板を見るため振り返る。
帝愛団地 絶望の城
この場に如何なる絶望が潜んでいるか、知るのはまだ1人だけ。
■
アーチャーが駅に向かう人影を捉えたのは団地を後にした直後だった。
向こうからは補足し様のない、だがアーチャーにとっては充分な距離で対象を観察する。
数は3人。茶髪と長髪の男2人に学生と思しき女1人、自分の向かう予定だったD-6の駅へと歩いていく。
一瞬迷った後出来るだけ接近することに決めた。ここにきて自分に情報が圧倒的に足りないことに気付き、
多少のリスクは冒してでも他の参加者の動向を調べておきたかった。
会話を聞き取れば大体の人柄や行動の指針を計れる。殺し合いに乗っていない者達なら接触、情報を交換する。そうでない場合は撤退すればいい。
気付かれても戦闘に入る気はない。この一帯の地形は調べつくしてある、地の利を活かして相手を撒くことに専念する。
そうして3人が歩く街道の路地裏に身を潜め会話を拾い聞きする。正確に聞くにはまだ少し遠いが近づこうとはしない。いや出来ない。
これ以上の接近は確実に悟られると長年の経験が訴えてきた。
神原という少女はともかく2人の男はどちらもかなりの手練だ。特に長髪の男、レイと呼ばれた男は生気が抜けかかったような顔と裏腹に周囲に警戒網を張り巡らしている。今この距離がギリギリ引っかからないラインだ。
少女がやたら積極的に2人に話しかける姿は若干の恐怖が混じっているが、それに押し潰されない芯を持っているのが分かる。
男達も警戒こそ解かないもののそれ以上のもの―――殺意や憎悪などは感じ取れない。
比較的白に近い―――生命の危機や親しい者の死が無い限りは積極的に殺しに踏み切らない者達、そう判断するアーチャー。
それならば接触も可能か、そう考えた瞬間、
「……そこにいるのは分かっている、出てこい」
……ほんの少し気を抜いただけでこれか。自分もまだまだ未熟と感じる他ない。
まあ向こうから切っ掛けを作ってくれたのはありがたい。遠慮なく乗り込ませてもらおう。
Interlude out......
◇―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
軽い自己紹介を行い双方が持つ情報を提示し終えたスザク、駿河、レイ、アーチャー。
全員にとって意義のある時間だったが特にスザクとアーチャーにとっては大きな意味を持つものだった。
「良かったな枢木殿、アーチャー殿。お互いの捜し人が見つかって」
珍しくストレートな表現をする駿河。自分も含め3人が捜している人間が一度に見つかったのだ。
自分も阿良々木先輩が見つかったと聞いたときの安堵と喜びを2人共感じているのだ。そこに余計な言葉の装飾など必要ない。
「ええ、確かに進展にはなりました」
「そうだな、今後の方針を決める要素だ」
だが簡潔に感想を述べるスザクとアーチャーの表情は安堵こそあれ喜びとは別の感情が渦巻いていた。
スザクとC.C.の関係は敵視するほど険悪でもないが親しいというほどに良好でもない。
あの気まぐれで倣岸不遜な魔女が折角組み上げられたチームに余計な不和をもたらすのではないかと危惧していた。
だがこの殺し合いの場からの脱出、何よりゼロレクイエムの完遂という点で目的は一致してるはずだ。
上手い事自分がコントロールする必要があるかもしれない。そう思考の片隅に置いておいた。
対してアーチャーは、スザクとは全く別種のそれだ。
安堵はある。喜びもある。だがそんなものよりも真っ先に去来した感情は、自分自身にしか窺い知ることは出来ないだろう。
「ところで神原駿河といったか、その腕は大丈夫かね?」
話を切り替えるように駿河の包帯の巻かれた左腕を訊ねる。スザクと同じように怪我をしたのかと思ったのだろう。
「おお、アーチャー殿まで私の身を案じてくれるのか。見に余る光栄だが心配は―――」
そこまで言い出したところで言葉が途切れた。遮らせたのはアーチャーの視線。
鷹のような鋭い目を見た瞬間、心を丸裸にされた感触が駿河を包んでいた。
―――この人は、自分の腕に気付いている。
そんな直感が駿河にあった。何故かは分からない。過去に怪異に触れたことがあるのか、彼には何か異常なものに見えたのか。
ただ漠然と分かるのは、彼は、答えを求めているということ。その腕が、自己の意思のままに操れるのか、制御が利かないのか。
「……大丈夫だ。枢木殿にも言ったがこれは別に怪我ではない。正確には怪我はしていたが今はもう直ったものなのだ。
それでも何だかカッコイイものだから身に付けたままなのだ。といっても別に『っぐわ!…くそ!…また暴れ出しやがった…』とか
『っは…!し、静まれ…私の左腕よ…怒りを静めろ!』とかなることはない。安心してくれ」
「―――そうか、精々暴れ出さないように気をつけてくれたまえ」
真意を知るものにしか分からない程度の意味合いで話す。それが自分の言を信じてくれたのか、あるいは見捨てられたものなのか、駿河には判断が付かない。
「……うむ、心がけよう。しかし枢木殿といいここには私の身を案じてくれる紳士が多くて非常に痛み入る。
それなのに私には貴方に捧げられるものは何もない。あなたの好意に応えるにはやはりこの身を捧げる他ないだろう。是非奪ってくれ、さあ!」
「恐縮だが慎んでお返ししよう。欲しいものなら先程存分に頂いている。この場において情報はなにより重要なものだからな」
駿河の過激アプローチをさらりと受け流すアーチャー。事実収穫は予想以上だった。
駅に集結しつつある対主催チーム、そこに
セイバーがいること、殺し合いを扇動する仮面の男ゼロ、
いずれも情報が不足していたアーチャーには福音だ。
「……そうだ、支給品の1つに君に合いそうな物があった。渡しておこう」
思い出したようにデイパックからそれを取り出そうと中を探る。幾らでも詰められるのは構わんが
お陰で目当てのものを出すのに1苦労だ。
「そ、そんな、ここにきて貢物など……っ!
確かに私は突くより突かれるタイプだがそんなに立て続けに攻められてはさすがに身が……保つか。だがしかし……!」
「遠慮することは無い。というより私にはどうあがいてもこれを有効に使える手立ては存在しない。君の方が余程上手く扱えるだろう」
取り出したのは、ちょっとした小旅行にでも使えそうなトランク。施錠を外し中身を開くと、そこには彼女の今1番望むものが入っていた。
「……アーチャー殿。貴方はよもや神の御遣いか?これほど都合の良いことばかりが起きるとさしもの私も不安に思えてくる」
余りにもタイミングの合い過ぎた、尋常じゃない空気の読みっぷりに駿河も懐疑的になる。
まさか無意識に左腕の悪魔を開放してしまったのではないかとさえ思った。悪魔がいるのだ、天使がいたって不思議ではない。
「生憎神とも天使とも無縁の身だ。その反応だと余程コレを求めていた事態ということかね?」
皮肉な笑みで駿河に応えるアーチャー。
もったいぶった説明は必要あるまい。それは下着だ。数え切れないほどの下着の山だった。
トランクの中身は様々な色彩に包まれていた。純白があり、黒がある。赤緑青の三原色があり、
それらを組み合わせた虹色の花畑がそこにはあった。
色だけでなく種類も様々であった。およそあらゆる趣向の女性に対応し得るデザインの数々。
飾りつけも質素から豪奢まで完全網羅、触り心地は正に天使の羽。
そんな老若問わずオシャレに気を使う女性なら目を輝かせずにはいられない宝箱を前にして、神原駿河の決断は一瞬だった。
「―――そうか、つまりここで今すぐ着替えるべきなのだな。分かっている、皆までいうな。
ここまで来て私が空気を読み外すわけにはいかないからな」
「待て、何故そうなる。こら上着を脱ぐなスパッツに手をかけるなせめて家に入れたわけーーー!!!」
先程の余裕ある態度は何処へやら、目の前の状況への混乱も困惑も置き捨てアーチャーの絶叫が響いた。
■
「さて、それでは私はそろそろ行かせてもらおう。そろそろ我が儘な姫君が退屈している頃だ」
この場で得られるものは全て得た。途中なにか非常に無駄なロスがあったが忘れた。
手にした情報と、駅に向かう手間が省けた分を差し引けばイーブンだろう。
「―――アーチャーさんは、これからどうするつもりですか?」
やや紅潮が抜けていない顔で問いかけるスザク。だが質問そのものは真剣だ。
「まずはC.C.を駅まで送り届ける。その後はしばらく単独行動に移るつもりだ。調べておきたいものもあるしな」
御坂美琴を弔い、それから各施設へ足を運ぶ。特に混沌を呼び込む可能性のあるあの団地は入念に調査し直さなければならない。
「―――お願いします」
最後の人物を強調した言い方にスザクの心が騒ぐ。
情報交換の際スザクは今まで隠していたユフィのことを話した。ルルーシュとの合流を優先したい自分にとってアーチャーの単独行動は有り難い。
今まで思い悩んでいた重みが僅かに軽くなった気がする。
都合のいい言い訳なのは分かっている。結局の所ユフィの捜索は二の次であることに変わりは無いのだから。
この人はそれに気付いているのだろうか。外見と名前程度しか話してないのにそこまで把握できるとは思えない。
だがアーチャーの目はそんな動揺を見透かしたかのように自分を貫いていた。
「頼んだぞアーチャー殿、あと素敵な下着をありがとう。あの宝物の対価にはやはりこの操を捧げる他ないと思うのだが、
本当にそんなスパンキングにしか使えそうもない竹刀でよかったのか?」
駿河は自分ばかり施しを受けていては忍びないと感じ様々な提案―――主に駿河の趣向的な方向で―――
を持ちかけ、最終的に支給品と交換というところで落ち着いたのだが、
アーチャーが選んだのは銃といった武器でなく何の変哲も無い一本の竹刀だった。
「ああ、元々私にそれほど武装は必要ない。君たちが渡してくれた情報だけで充分な対価だ」
あくまで竹刀は余計なものだというアーチャー。だが駿河は気付いている。虎のストラップが付いたその竹刀を目にした瞬間、
アーチャーが見せた表情を。そこにいかなる感情があったか、自分が入り込む余地など微塵も無いだろう。
この御仁は他人に対して異様に気が利くというのに自己のことは決して悟られようとはしない。それが尊くもあり、寂しくも思う。
「分かった、ならば私からは何も言うまい。だが一言だけ告げさせてもらおう―――気を付けてくれ」
「承知した。お互い無事を祈るとしよう」
印象的な赤い背中を見せ付けてまるでそこにバネ仕掛けでもあるかのようにビルへと跳躍するアーチャー。なるほどあれほどの脚力なら偵察にも不自由はないだろう。
「では僕達も行きましょう。後十分も歩けば着きますよ」
「承知した。しかし枢木殿も人が悪い。何故私たちにユフィ殿のことを教えてくれなかったのだ?城へ向かった筆頭が見付けるかもしれなかったのに」
駿河の指摘は最もだ。ユフィとの合流を考えるのならば政庁で出遭い、自分達とは別方向へと進んだ
伊達政宗にもそのことを教えておくのは当然だ。
それをしなかったのは、その時点でスザクにはユフィと会う資格を放棄していたからだ。この先の未来の自分かも知れない男と出会うまでは。
「……すみません、言いそびれてしまいまして……」
適当にあしらうスザク。今は彼女を駅へと送る。そして少ししたら来るであろうC.C.と合流し、ルルーシュを、ユフィを捜す。
ルルーシュは彼女の存在をどう捉えるだろうか。優先順位はどうあれ彼女を探し出すだろうか。
だが既に世界の歴史にユフィは『虐殺皇女』としての悪名を刻まれている。
仮にルルーシュとユフィ、3人共この会場を脱出でき元の場所へ戻ったとしてもユフィの居場所が果たしてあるのか―――
(まだだ、まだその先を考える時じゃない―――今はルルーシュと、会うことが、先決だ―――)
一刻も早くルルーシュかユフィ、どちらか一方でも会いたかった。
自分の中で彼女の存在が大きくなっているのが実感できる。このままでは天秤がユフィの方へと傾きかけない。
それだけはあってはならない。ルルーシュの剣としての責務を全うせねばならない自分には。
そして僅かでも、ほんの一瞬とはいえ―――『彼女が自分の知らない所で死ねば全て丸く収まる』と考えた自分に失望感を覚える。
自分の気持ちを整理する時間が欲しい。駅に着いたら休息を取る必要がある。少なくとも別行動を取った者達が戻るまでに決意を固めておかねばならない。
そう心に留め、スザクは前を向き歩いていった。
■
その目指す駅がライダーの操る電車の吶喊により間もなく瓦礫の山と化すことをスザク達は知る由もない。
身体を休める間も、自己を思い直す機会もなくスザクは新たな戦いを強いられることになる。
バトルロワイヤルは、続くのだ。―――胸に葛藤など懐く暇など、与えられることもなく。
[D-6/駅前商店街/一日目/朝]
【アーチャー@Fate/stay night】
[状態]:健康 魔力消費(小) 空気を読み過ぎた
[服装]:赤い外套、黒い服
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品×1(確認済み)、臙条家の鍵@空の境界、虎竹刀@Fate/stay night
[思考]
基本:本当の“答え”を見つけ出す。
1:C.Cの元に戻り『D-6・駅』へと送り届ける。
2:『E-6』付近で御坂美琴を弔える場所を見繕う。
3:この場において過去の改竄は無駄。
4:単独行動を取り情報を集めながら
衛宮士郎を捜し出す。【絶望の城】を優先的に調べる。
5:3の過程でルルーシュ、アーニャ、ユーフェミア、戦場ヶ原を見付けたら12時までならD-6駅、3回目の放送なら象の像へ集うよう伝える。
6:臙条家の鍵の合う場所を探す。
7:荒耶、赤毛の男(サーシェス)、に対し敵意。
[備考]
※参戦時期は衛宮士郎と同じ第12話『空を裂く』の直後から
※凛の令呪の効果は途切れています
※参加者は平行世界。またはそれに類する異界から集められたと考えています。
※デイパックの容量に限界が無いことに気付きました。
※「死者の眠る場所」を墓地と捉え、そこに御坂美琴を弔うのが望ましいと思っています。ただしそこまで運ぶのは困難とも認識しています。
※「絶望の城」は殺し合いを促進させるための舞台と考えています。
※「臙条家の鍵」は何らかの重要施設、武器が隠されている扉を開けるものと考えています。
※スザク、幸村、暦、セイバー、デュオ、式の六人がチームを組んでいることを知りました。
※スザク、駿河、レイと情報交換を行いました。「絶望の城」については伏せてあります。
※駿河の左腕のレイニーデビルに気付きました。名称や詳細は知りませんが暴走の危険性はないものとひとまず判断しました。
【臙条家の鍵@空の境界】
小川マンションの住人、臙条巴の部屋の鍵。「405 臙条」と書かれた名札付き。
エレベーターの仕掛けにより実際の「臙条巴」の部屋は410室なのだがその仕掛けがこの場で適用されてるかは不明。
【虎竹刀@Fate/stay night】
藤村組組長の一人娘にして穂群原学園英語教師にして2■歳でありながら剣道5段の猛者にして虎でタイガーで
ヒロイン候補ですらない衛宮士郎の姉貴分、藤村大河の愛用する竹刀。
鍔に虎のストラップが付いておりおかげで公式試合に出られないこと数度。
これさえなければ剣道界にタイガーの名が全国に轟いたであろう曰くつきの品。
何の変哲も無い竹刀だが担い手である大河が手にすると大地震を防いだり巨大隕石を弾いたり
ミカン一個分の魔力で固有結界を発動するなど縦横無尽、八面六臂の活躍をする、らしい。
【帝愛団地 絶望の城】
E‐6にある典型的な住宅団地。敷地内の真ん中に冬木中央公園がある。
建築物に特殊な仕掛けや不自然な空間はないが、内部に武器や何らかの設備が置かれている可能性がある。
中央公園の影響で精神に異常をきたした者を引きよせやすい地となっている。
建物の数や内部の正確な構造、設備については次の書き手に一任します。
【冬木中央公園@Fate/stay night】
冬木市新都方面にある自然公園。娯楽施設はなく申し訳程度にベンチと外灯が僅かに置かれている殺風景な広場。
第四次聖杯戦争決着の地でその際の犠牲者の怨念が渦巻いており、一般人でも異常を感じ不快感を覚える程の異界と化している。
地脈としては優れているようだが怨念の汚染により魔術師の工房には向かない。
C.C.はすぐさま公園を後にし、ライダーは地脈に気付いたが戦略的価値は無いものとして特に調べていない。
【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュR2】
[状態]:疲労(小)、精神的疲労(小)「生きろ」ギアス継続中
[服装]:ナイトオブゼロの服とマント
[装備]:ベレッタM1
934(8/8)
[道具]:基本支給品一式、湿布@現地調達
ノートパソコン@現地調達、ランダム支給品0~2(確認済み) 赤ハロ@機動戦士ガンダムOO、9mmショート弾(57発)
[思考]
基本:この『ゲーム』を破壊し、ゼロレクイエムを完遂する。
1:神原駿河を連れていったん『D-6・駅』に戻る。幸村に政宗からの伝言を伝える。
2:少し休みたい。自分の気持ちを整理しながらアーチャーとC.C.の到着を待つ。
3:
明智光秀、
織田信長、
平沢憂、アーチャー、セイバー以外のサーヴァントには用心する。
4:ルルーシュに危険が及ぶ可能性のある要素は排除する。
5:確実に生きて帰る為の方法、首輪を外す方法を探す。
6:政宗がルルーシュたちを連れてくる可能性があるので、12時までは『D-6・駅』にチームを組んだメンバーの誰かがいる状態にし、 三回放送時には『E-3・象の像』へと向かう。
[備考]
※ラウンズ撃破以降~最終決戦前の時期から参戦。
※主催がある程度の不思議な力を持っている可能性は認めていますが、死者蘇生が可能という点は全く信じていません。
※参加者が異世界から集められている可能性、別の時間軸から集められた可能性を、僅かですが考えています。
※もしかしたら『敵のアジト』が『黒の騎士団のアジト』ではないかと少し疑っています。
※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランを政宗と神原から聞きました。
※政庁で五飛が演じるゼロの映像を見ました。また、ビデオメールの送信元と受信時間を確認しました。
※放送で遠藤が話していた内容は把握していません。
※アーチャーと情報を交換しました。アーチャーとC.C.が行動を共にしてることを知りました。
◇―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
3人のやりとりをレイは無言で眺めていた。
情報交換をする上で最低限の言葉は交わしたがそれ以上はずっと押し黙ったままだ。
必要な情報のみを思考の片隅に置き今しがた去っていった男を思い浮かべる。
あの男も、自分に似ている。夢を失い、生きる意味を見失った迷い人。
だがどこか決定的な所が違う。その理由は判らない。考える気もない。人が違えば事情も異なる。ただそれだけのことだろう。
今レイが考える必要があるのは一つだけだ。カギ爪が死んでからそれは初めてまとまった思考かもしれない。
「ところでレイ殿、この下着を見てくれ。こいつをどう思う?とりあえず今はTバックを付けているが余りに色と種類がバラエティに富み過ぎて選択に困る。ここは一つ殿方の意見も参考にすべきかと」
「そろそろ黙れ、撃つぞ」
この変態を黙らせる手段を。
【レイ・ラングレン@ガン×ソード】
[状態]:疲労(中) 肋骨を数本骨折 左肩に銃創(処置済み) 脇腹に浅い銃創 ツッコミ属性獲得?
[服装]:武士のような民族衣装(所々破損)
[装備]:レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード
[道具]:基本支給品一式×1、デイパック、ドラグノフ@現実(3/10)、ドラグノフの弾丸(20発)、
GN首輪探知機@オリジナル、麻雀牌@咲×31個、平バール@現実
[思考]
基本:もう少し生きてみる。
1:この変態(駿河)を黙らせる。
2:枢木スザクの『結果』を見届ける。
[備考]
※参戦時期は第8話~第12話のどこかです。
※ブラッドチップ・3ヶ@空の境界は円形闘技場に置いてきました。
※麻雀牌@咲×1個は回収しました。
※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランをスザクから聞きました。
※スザク、幸村、暦、セイバー、デュオ、式の六人がチームを組んでいることを知りました。
※アーチャーと情報交換をしました。アーチャーに自分と近いものを感じています。
【神原駿河@化物語】
[状態]:健康、若干の恐怖
[服装]:私立直江津高校女子制服、ミズーギー王国製下着
[装備]:縄@現実
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~1(一般的な武器ではない)、神原駿河のBL本セット 、下着セット、しみパン
[思考]
基本:戦場ヶ原ひたぎと
阿良々木暦を守りたい。が、殺し合いはしたくない。
1:枢木スザク、レイ・ラングレンと共に『D-6・駅』へ行き、阿良々木暦に会う
2:戦場ヶ原ひたぎに会いたい
3:
真田幸村に出会ったら、政宗からの伝言を伝える
4:伊達政宗、アーチャーのことが心配
[備考]
※アニメ最終回(12話)より後からの参戦です
※左腕の状態やレイニーデビルに関する情報は誰にも話していませんが、アーチャーには感付かれたと思っています。
※政宗を戦国武将の怪異のようなもの、と考えています。
※知り合いに関する情報をゼクス、
一方通行、
プリシラと交換済み。
※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランに同意しています。
※政庁で五飛が演じるゼロの映像を見ました。映像データをスザクが消したことは知りません。
※スザク、幸村、暦、セイバー、デュオ、式の六人がチームを組んでいることを知りました。
※アーチャーと情報交換をし、アーチャーの持っていた下着セットと虎竹刀を交換しました。
【下着セット@オリジナル】
その名の通り下着の詰め合わせ。ブラジャーとパンツのセット。水着もあり。全て女性用。小旅行用のトランクケースに積まれている。
一般的なものからからヒモパン、白からシースルーまで考え得るあらゆる種類と色の下着が揃っている。素材も肌に優しい親切設計。
一部特殊な繊維で組まれた超が付くほど際どいミズーギー王国製下着@ガン×ソードもある。
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最終更新:2010年04月13日 19:56