ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0959 祟り神・後篇
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ankoss
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※オリジナルゆっくりが出ます。
※片目のドスが率いる群れのゆっくり達が、かなり善良なので注意。生存します。
※ゲスな群れやドスが出ます。むろん、全滅させます。
※ある意味、希少種優遇かもしれません。
※虐待分は低めで、戦闘分が大多数を占めます。
※後半、さなえ無双になります。
※ミシャグジさなえの知能が高めに設定してあります。
―――以上の注意事項を踏まえ、ゆっくり読んでいってね!!
「ゆ、ゆ~やっとゆっくりできるところをみつけたね~」
「はやく、ゆっくりしたいね~おちびちゃんv」
「みゃみゃ~、はやくゆっくりしようね!!」
「ゆっくりできないゆっくりには、もったいないんだぜ。まりささまたちがもらうのはとうぜんだぜ」
「わかるよー」
口々にずいぶんと勝手なことを言い合う成体ゆっくりや子ゆっくり、赤ゆっくりの集団―――総勢300匹の群れが、ミシャグジさなえが襲ったあの片目のドスが率いる群れのゆっくりプレイスを奪うため、群れ丸ごと移動していた。
彼らの中では、ゆっくりできない奴が、ゆっくりプレイスにいるなどもったいない、自分達が使ってこそ、ゆっくりできるんだというゲスじみた身勝手な理屈が正しいことになっていた。
とその時、道の真ん中で、一匹のさなえが、じっと待ちかまえていた。
「ゆ?なにしてるの?これから、れいむたちは、ゆっくりできないむれがいるゆっくりプレイスにいくんだよ。じゃましないで、どいてね!!」
「…」
ゲスな群れの中から一匹のれいむが、さなえの前に飛び出し、そこをどくよう命令するが、さなえは、聞こえないふりをしているのか、まるで反応がない。
「ゆ、むししないでね!!くずはきらいだよ!!ばかなの、しぬ…」
「ぜったいにゆるさなえ」
さなえがようやく言葉を呟いた瞬間、さなえの髪が一瞬で、無数の蛇へと変わり、目の前にいたれいむの顔をひと噛みで食いちぎった。
「「「で、でいぶううううう!!」」」
「ぜったいにとうさなええええええええ!!!!」
れいむが殺されたことに、ゲスな群れのゆっくり達の中から悲鳴が上がった。
そして、同時に、ミシャグジさなえは、動揺する群れのゆっくりに襲いかかった。
『祟り神・後篇』
数十分後、ゆっくりの殺害者であるミシャグジさなえは、手当たり次第に、ゲスの群れにいるゆっくり達を攻撃していた。
本来なら、ミシャグジさなえが負けるはずのない一方的な虐殺に終わるはずだった。
しかし…
「むきゅ!!あいては、ひとりよ!!おちついて、とりかこめば、かてるわよ!!」
「「「「ゆー!!!」」」」
「ああああああ!!うるさなえ!!」
群れの参謀であるぱちゅり―の指示で、群れのゆっくり達は、ミシャグジさなえを取り囲み、既に触手の半分を失ったミシャグジさなえに、木の枝で突き刺そうとしたり、小石を口に含み勢いよくぶつけていた。
ミシャグジさなえの誤算は二つあった。
一つは、今まで襲ってきた群れのゆっくり達と違い、参謀ぱちゅりーの的確な指示により、ゆっくり同士の連携がうまく取れていることで、
ミシャグジさなえが、これまでのようにただ本能のまま、虐殺するだけでは自分の傷をふやすだけだった。
そして、もう一つの致命的な誤算は…
「ゆっくりできない群れの味方をするさなえは、ゆっくり死んでね!!」
「くぁああああ!!」
このゲス共の群れを率いていたのが、ゲス化したドスまりさ―――通称ドゲスだったことだ。
ドゲスの巨大な体に吹き飛ばされ、近くにあった木に叩きつけられたミシャグジさなえは、全身を強く打ち、ずるずると地面に落ちた。
「ゆっゆっゆっ…ドスの群れの邪魔をするから、そうなるんだよ」
「ゆ、ゆるさなえ…」
痛めつけられたミシャグジさなえを見下しながら、ドゲスは口をあけ、巨大な舌で、ミシャグジさなえを掴んだ。
掴まれたミシャグジさなえは、なんとか体を動かそうとするが…
「ゆっくりいただくよ!!」
「ゆ、ゆるさなぇえええええええ…」
吠えるミシャグジさなえに構うことなく、ドゲスは一飲みで、ミシャグジさなえを飲み込んだ。
このドゲスにとって、丸のみにされた相手が、自分の腹の中でもだえ苦しむ声を出す時が、一番ゆっくりできる時なのだ。
そして、ドゲスに率いられたゲス共の群れは、片目のドスが不在のあの群れのいる場所へと侵攻を開始した。
ドゲスの腹の中で、ミシャグジさなえは、生きたまま、ドスの餡子に取り込まれようとしていた。
そして、どうして、あんな無謀なことをしたのか考えていた。
わざわざ、自分が戦う必要はなかった…ただ、無視すればよかったのに…。
(ゆ、ここ何だね!!さっそく、ゆっくりプレイスを一人占めするゆっくりできないやつをせっさいするよ!!)
(*1) ))
腹の中からでもあのゲスどもの不愉快な声が聞こえてくる。
ゆっくりできない?だから、あの片目のドスの群れを殺すのか?
こんな化け物に、逆恨みされても、私を助けられなくて謝り、仲間達のために必死に頼んだあいつの群れを殺す?
ふざけるな…そんなことゆるさなえ。
(ゆっへっへっへ!!ここは、今日から、ドス達の群れのゆっくりプレイスだよ!!ゆっくりできないゆっくりは、さっさと…)
(みんな、すにもどって!!おねがします!!もうわたしたちにはここしかいられないんです!!だから、おねがいします!!ここをうばわないでください!!)
声が聞こえる。
仲間を救おうと、必死で、ドゲスの前で、懇願するびゃくれんの声が…
そして・・・
(そんなの知らないよ!!ドス達をゆっくりさせないゆっくりは、さっさと死んでね!!)
ミシャグジさなえは、ドゲスのその言葉に完全に切れた。
ドスなのに奪うのか?ゆっくりの守護者なのにか?お前が守らなきゃいけない奴をお前は、殺そうと言うのか!!!
そんなの、絶対に…。
ドゲスに対する怒りが、ミシャグジさなえの心を支配し、やがて、それはミシャグジさなえのあらゆる体が反応した。
ミシャグジさなえの全てが復讐を誓った。
―――もう絶対に負けない。
―――もうあんな不覚はとらない。
―――私が殺すのは…!!
「お前らのような、ゲスなゆっくり達を、絶対に許さなえええええええ!!」
その叫びとともに、ミシャグジさなえの体は、大凡ゆっくりにはありえない劇的な進化を遂げることになった。
「ゆ?誰なの?」
突然、聞こえてきた声に、思わず、ドゲスは、目の前にいるびゃくれんを捨て置き、あんよを止め、きょろきょろ周りを見るが誰もいない。
絶対に、ゆる…。
しかし、声は確かに聞こえてくる。
「誰なの!!ドスの邪魔をするゆっくりできない奴は!!さっさと姿を見せてね!!」
いらいらしたドゲスが大声で叫んだ瞬間、はっきりと聞こえてきた。
自分のおなかの中から―――。
…絶対許さなえ。
「ゆ?!ゆぎゅぎゃあああああああああ―――!!いじゃああああいいいい!!」
「「「「ド、ドス!!」」」」
そして、次の瞬間、ドゲスのおなかに激痛が走り、ドゲスは大きな悲鳴を上げてのた打ち回った。
その痛みはまるで、自分の、腹の中を何かがうごめき、勢いよくぶつかってくるようだった。
「やめでぇええええ!!どずのおながをだだがないでぇええええ!!」
「ドス、おちついて。ぺーろ、ぺー、ちゃい!!」
「あばれないで、つぶされ、ゆちゃたぁ!!
痛みに耐えかねて、めちゃくちゃに地面に体をぶつけ、なんとかおさえようとするが、まったく効果はない。
心配し駆け寄る群れのゆっくりを踏みつぶし、手もつけられない。
逆に、ますます痛みはまし、あの声も次々に自分のおなかの中から聞こえてくる。
絶対に許さなえ、絶対に許さなえ、絶対に許さなえ、絶対に許さなえ、絶対に許さなえ、絶対に許さなえ、絶対に許さなえええええええ!!!!!!!
「ででげええええ!!ドズをゆっぐりざぜないげずは、ざっざとででげぇえええええ!!」
自分のおなかにいる誰かを、ドゲスが泣きながら罵った瞬間―――
「絶対に…」
「ゆ?ゆがああああああ!!!なんで、ドズのおながから、へびざんがでででででぇええええ!!!」
ドゲスのおなかにできた傷口から、何十、何百の蛇が一斉にあふれ出し、やがて蛇たちが左右へ寄るとまるで人間の腕のように、傷口をこじ開け始めた。
「いぢゃいいいいいい!!やめでぇえええゆっぐりぃでぎないいいいい!!じにだぐないいいいいいいいいい!!」
もはや動くこともままならい、ドゲスが自分のおなかにいる何かに懇願するように命乞いをするが―――それを無視し、一気に傷口をこじ開け、ドゲスのおなかにいたそれは、現れた。
「…お前ら全員、絶対に許さなえええええええ!!!」
「「「ゆがあああああ!!ば、ばけもののおおおお!!」」」
「ゆがああああああああ!!!!どずのおなが、あんごがあああああああ!!!」
大きく開けられた傷口、勢いよく噴き出す餡子、絶叫するドスの声とともに、下半身は大蛇、左右の腕の代わりに、
数百の蛇が生えた異形の胴付きゆっくり―――ドゲスに丸のみにされたあのミシャグジさなえは、対ドス用へと進化した姿で、ゲスども全員の死刑宣告とともに姿を現した。
「…巣に入ってください、危ないですから」
「…!?っ・・・・!!」
不意に、ミシャグジさなえから巣に戻るよう促されたびゃくれんは、傷ついた仲間や子供達を連れて、急いで巣の中へはいって行った。
「むぎゅううううう!!みんな、おぢつくのよ!!いっせいにかかれば、かてるわよ!!」
「ゆっ!!そうなんだぜ!!こんどこそ、かんぜんにゆっくりできなくさせてやるんだぜ!!」
「ほういして、かかるみょん!!」
「わかるんだよー!!こっちがゆうりなんだねー!!」
周りが混乱する中、参謀ぱちゅりーは、仲間たちを落ち着かせ、前と同じようにミシャグジさなえを取り囲むように、仲間に指示を出した。
そして、木の枝や石を咥えたまりさやみょん、ちぇん達を中心とした攻撃部隊が、ミシャグジさなえを取り囲んだ瞬間…
「ありがとう」
「むきゅ?」
黙って事の成り行きを見ていたミシャグジさなえが、参謀ぱちゅりーに対し、お礼の言葉を言った。
まとめて、殺せるよう手間を省いてくれたお礼を!!!
そして、ミシャグジさなえの左右にいる数百の蛇が、唸りを上げながら、振り回され、周りにいるまりさ達に牙をむいた。
「ゆ、まずは、まりささまが、せっさ、いじゃああああいいいいい!!!ばりざのおべべ、おべ、あんよおおおおおお、びはぎゃ、ゆべあ!!!」
「ま、まり…べにずぅ!?」
「ど、どうなってるの、わぎゃっち!!」
「ゆゆ!!きょわい、ゆべちいい!!」
「ゆがあああああ!!でいぶのがわいいいおちぶうううう!!」
振り回される数百の蛇は、まるで鞭のようにしなり、周りにいるドゲスに率いられた群れのゆっくりを次々に打ちすえていった。
あるまりさは、無謀にも鞭の嵐にとびこみ、目を、あんよを、皮を次々と打ちすえられ、最後には、激痛に震える餡子だけになった挙句、中枢餡を破壊され、やっと絶命した。
あるみょんは、周りの惨状に驚愕したまま、下から振り下ろされた鞭によって、地面にたたきつぶされた。
あるちぇんは、おびえて逃げ出そうとするが、鞭によって弾かれ、岩場に激突し、中身をまき散らせながら、逝った。
あるでいぶの親子は、恐ろしさの余り、子れいむが、しーしーとうんうんをもらしたまま、一撃で粉砕され、愕然とする親でいぶもすぐさま後を追うことになった。
「ゆがあああ!!みんなのがだぎゃ!?」
襲ってくるゆっくりも…
「ゆっゆっゆっゆっ、ゆぴぃ!!」
呆然とするゆっくりも…
「ゆ、まりさは、にげるんぢびうぃ!!」
逃げさそうとするゆっくりも…
「ゆあああ!!きゃわいい、れいみゅをた、ゆべぇ!!」
子ゆっくりも…
「みゃみゃ、ちにゃ、いだぁ!!」
赤ゆっくりも…
「「「「「だずげでぇえええええ!!!どずうううううううう!!!」」」」
ドゲスの群れに属している全てのゆっくりは、ミシャグジさなえによって、ズタズタに切り裂かれ、押しつぶされ、絞め殺され、容赦なく撃ちすえられて、永遠にゆっくりした。
そして、あたりに餡子やクリーム、死臭のするかざりが散らばった広場に残ったのは、すぐ近くの巣の中でおびえながら、事の成り行きを見守るびゃくれんらと、
餡子の流出が止まったものの、群れの仲間を殺され、未だ泣きわめくドゲス、そして…
「さようなら、仲間を殺した屑ぱちゅりー…絶対に許さなえ」
「むぎゅううう!!ばちゅはくずじゃない、もりのけんじゃじゃじゃっじゃあっじゃじゃじゃ、むぎゅべぇええええ!!!」
必死になってもがく参謀ぱちゅりを下半身で絞殺したミシャグジさなえだった。
「残りはドスさんだけですよ…絶対にゆるさなえけど」
「ゆぐぐぐぐ!!よぐぼ、群れのみんなをおおおおお!!このげずざなえええええ!!」
「悪いのそっちじゃないですか」
「だまれえええええ!!ゆっぐぢでぎないざなえは、ドズズバ―グでええええ!!」
群れの仲間を皆殺しにされたドゲスは、ミシャグジさなえのもっともな言葉を無視して、帽子の中に隠していた魔法キノコを口の中に―――
「そんなこと、ゆるさなえ」
「ゆぎぇ!!ゆううう!!どずのばんざむなおがおがああああ!!」
―――入れる直前、ミシャグジさなえの左右の蛇たちが、一斉に寄り集まり、二本の巨大な腕へと変形し、そのまま、ドゲスの顔面に叩きつけられた!!
痛みのあまり目の前に敵がいるのを忘れ、もがくドゲスに、ミシャグジさなえは、そのまま連続して、拳を力の限り次々に叩き込んだ。
「絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、
絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、
絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、
絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対にいいいいいいい!!」
「ゆぎゃああああがあっがああああああああああ!!!!ごべんなざいいいい!!もうじまぜん!!おでがいじまず、ゆるじでぐだざ…」
まるで∞の字を書くように体を勢いよく揺らしながら、ミシャグジさなえの剛腕は、左右への反動が上乗せされ、右へ左へと激しく叩きこまれ、ドゲスの体を滅多打ちにしていった。
そして、激しい痛みに襲われ、全身から内出餡していくドゲスは、悲鳴交じりの命乞いをした瞬間―――
「許さなえええええええええええええ!!!」
「もっど、ゆぐちじし、ゆばらかあああああああああ!!」
怒りの雄たけびを上げるミシャグジさなえの放った渾身の右ストレートが、死の間際の、言葉さえ許されなかったドゲスの体を叩きつけ、ドゲスの上半身と下半身を引きちぎり、 そのままドゲスの上半身を文字通り粉砕した。
「…終わったよ。もう出てきていいですよ」
「…」
ドゲスを倒したミシャグジさなえは、巣の方に避難したびゃくれん達に呼びかけるが、びゃくれん達は巣に閉じこもったまま、出てこなかった。
…まあ、ゆっくりを殺すしか能がない、こんな化け物じゃ無理もないですよねっと、悲しげに笑いながら、ゆっくりできない自分がいては駄目だと、ここから立ち去りはじめた。
「ま、まってください!!いかないでください!!」
「………」
不意に、慌てて巣から飛び出したびゃくれんに呼び止められたが、ミシャグジさなえは、びゃくれんを無視してそのまま立ち去ろうと、出口から出ていく直前…
「―――ゆっくりしていってね!!」
「……あっ」
今にも泣き出しそうなびゃくれんの言葉に、ミシャグジさなえは立ち止まった。
他のゆっくりから、初めて投げかけられたその言葉に、思わず呆然とした。
自分が化け物になる前、永遠にゆっくりさせたあの群で物心ついた時から、誰もかけてくれなかった当たり前のあいさつ―――。
もっとも望んでいたのに、叶わなかったその言葉―――。
「「「ゆっくりしていってね!!」」」
そして、他のゆっくりたちも巣から飛び出して、びゃくれんに続いて、ミシャグジさなえを必死に呼び止めようとした。
ちるのも、め―りんも、かなこも、すわこも、えーりんも、飾りを亡くしたれいむやまりさ、ありす、ぱちゅりーも…群れの皆が声をそろえて呼び止めようとした。
止めろ!!駄目だ!!そんなのずるいぞ!!あのおねえさんは言っていたんだ!!私はゆっくりを殺すゆっくりなんだ!!
でも、違う どうして、私を違う 寂しかった やめろ!! ずっと仲間外れだった 力を手に入れたんだ!!もう何も 本当にほしかったのは ちがう!!わたしはのぞんで ちが 誰かに―――。
―――さびしかった、だれかにいってほしかった、ゆっくりしていいんだ、ここにいていんだと、こんなばけもののわたしを―――。
「ありがとう…ゆっくりしていくね…」
―――うけいれてほしかった。
かざりをうしなったゆっくりや希少種達が住む広場の中。あらゆるゆっくりから恐れられ、ゆっくりの守護者であるドスまりささえも殺せるミシャグジさなえは、
初めて自分を受け入れてくれた一匹のゆっくり―――びゃくれんの前で蹲って、いつまでも、いつまでも泣き続けた。
いつまでも、いつまでも…
あとがき
どうも、前篇後篇になった第2作品目となりましたが…正直やりすぎたけっかが、これだよ!!
いくらなんでも、これはゆっくりの範疇を超えているだろうというツッコミどころ満載な魔改造になってしまいました。
どうか温かい目で見逃してください。
とりあえず、今後の予定としては、蛇足という形の後始末を書き込んで、夏ごろにまた、あらたなシリーズを再開したいと思います。
前篇でドスのセリフだけの登場となった<牧場主>についても触れる予定です。
今後は、作家名として、新シリーズのタイトルの一部から、<職あき>と名乗らせていただきます。
これに限らず、また頑張っていこうと思いますので、よろしくお願いします。
※片目のドスが率いる群れのゆっくり達が、かなり善良なので注意。生存します。
※ゲスな群れやドスが出ます。むろん、全滅させます。
※ある意味、希少種優遇かもしれません。
※虐待分は低めで、戦闘分が大多数を占めます。
※後半、さなえ無双になります。
※ミシャグジさなえの知能が高めに設定してあります。
―――以上の注意事項を踏まえ、ゆっくり読んでいってね!!
「ゆ、ゆ~やっとゆっくりできるところをみつけたね~」
「はやく、ゆっくりしたいね~おちびちゃんv」
「みゃみゃ~、はやくゆっくりしようね!!」
「ゆっくりできないゆっくりには、もったいないんだぜ。まりささまたちがもらうのはとうぜんだぜ」
「わかるよー」
口々にずいぶんと勝手なことを言い合う成体ゆっくりや子ゆっくり、赤ゆっくりの集団―――総勢300匹の群れが、ミシャグジさなえが襲ったあの片目のドスが率いる群れのゆっくりプレイスを奪うため、群れ丸ごと移動していた。
彼らの中では、ゆっくりできない奴が、ゆっくりプレイスにいるなどもったいない、自分達が使ってこそ、ゆっくりできるんだというゲスじみた身勝手な理屈が正しいことになっていた。
とその時、道の真ん中で、一匹のさなえが、じっと待ちかまえていた。
「ゆ?なにしてるの?これから、れいむたちは、ゆっくりできないむれがいるゆっくりプレイスにいくんだよ。じゃましないで、どいてね!!」
「…」
ゲスな群れの中から一匹のれいむが、さなえの前に飛び出し、そこをどくよう命令するが、さなえは、聞こえないふりをしているのか、まるで反応がない。
「ゆ、むししないでね!!くずはきらいだよ!!ばかなの、しぬ…」
「ぜったいにゆるさなえ」
さなえがようやく言葉を呟いた瞬間、さなえの髪が一瞬で、無数の蛇へと変わり、目の前にいたれいむの顔をひと噛みで食いちぎった。
「「「で、でいぶううううう!!」」」
「ぜったいにとうさなええええええええ!!!!」
れいむが殺されたことに、ゲスな群れのゆっくり達の中から悲鳴が上がった。
そして、同時に、ミシャグジさなえは、動揺する群れのゆっくりに襲いかかった。
『祟り神・後篇』
数十分後、ゆっくりの殺害者であるミシャグジさなえは、手当たり次第に、ゲスの群れにいるゆっくり達を攻撃していた。
本来なら、ミシャグジさなえが負けるはずのない一方的な虐殺に終わるはずだった。
しかし…
「むきゅ!!あいては、ひとりよ!!おちついて、とりかこめば、かてるわよ!!」
「「「「ゆー!!!」」」」
「ああああああ!!うるさなえ!!」
群れの参謀であるぱちゅり―の指示で、群れのゆっくり達は、ミシャグジさなえを取り囲み、既に触手の半分を失ったミシャグジさなえに、木の枝で突き刺そうとしたり、小石を口に含み勢いよくぶつけていた。
ミシャグジさなえの誤算は二つあった。
一つは、今まで襲ってきた群れのゆっくり達と違い、参謀ぱちゅりーの的確な指示により、ゆっくり同士の連携がうまく取れていることで、
ミシャグジさなえが、これまでのようにただ本能のまま、虐殺するだけでは自分の傷をふやすだけだった。
そして、もう一つの致命的な誤算は…
「ゆっくりできない群れの味方をするさなえは、ゆっくり死んでね!!」
「くぁああああ!!」
このゲス共の群れを率いていたのが、ゲス化したドスまりさ―――通称ドゲスだったことだ。
ドゲスの巨大な体に吹き飛ばされ、近くにあった木に叩きつけられたミシャグジさなえは、全身を強く打ち、ずるずると地面に落ちた。
「ゆっゆっゆっ…ドスの群れの邪魔をするから、そうなるんだよ」
「ゆ、ゆるさなえ…」
痛めつけられたミシャグジさなえを見下しながら、ドゲスは口をあけ、巨大な舌で、ミシャグジさなえを掴んだ。
掴まれたミシャグジさなえは、なんとか体を動かそうとするが…
「ゆっくりいただくよ!!」
「ゆ、ゆるさなぇえええええええ…」
吠えるミシャグジさなえに構うことなく、ドゲスは一飲みで、ミシャグジさなえを飲み込んだ。
このドゲスにとって、丸のみにされた相手が、自分の腹の中でもだえ苦しむ声を出す時が、一番ゆっくりできる時なのだ。
そして、ドゲスに率いられたゲス共の群れは、片目のドスが不在のあの群れのいる場所へと侵攻を開始した。
ドゲスの腹の中で、ミシャグジさなえは、生きたまま、ドスの餡子に取り込まれようとしていた。
そして、どうして、あんな無謀なことをしたのか考えていた。
わざわざ、自分が戦う必要はなかった…ただ、無視すればよかったのに…。
(ゆ、ここ何だね!!さっそく、ゆっくりプレイスを一人占めするゆっくりできないやつをせっさいするよ!!)
(*1) ))
腹の中からでもあのゲスどもの不愉快な声が聞こえてくる。
ゆっくりできない?だから、あの片目のドスの群れを殺すのか?
こんな化け物に、逆恨みされても、私を助けられなくて謝り、仲間達のために必死に頼んだあいつの群れを殺す?
ふざけるな…そんなことゆるさなえ。
(ゆっへっへっへ!!ここは、今日から、ドス達の群れのゆっくりプレイスだよ!!ゆっくりできないゆっくりは、さっさと…)
(みんな、すにもどって!!おねがします!!もうわたしたちにはここしかいられないんです!!だから、おねがいします!!ここをうばわないでください!!)
声が聞こえる。
仲間を救おうと、必死で、ドゲスの前で、懇願するびゃくれんの声が…
そして・・・
(そんなの知らないよ!!ドス達をゆっくりさせないゆっくりは、さっさと死んでね!!)
ミシャグジさなえは、ドゲスのその言葉に完全に切れた。
ドスなのに奪うのか?ゆっくりの守護者なのにか?お前が守らなきゃいけない奴をお前は、殺そうと言うのか!!!
そんなの、絶対に…。
ドゲスに対する怒りが、ミシャグジさなえの心を支配し、やがて、それはミシャグジさなえのあらゆる体が反応した。
ミシャグジさなえの全てが復讐を誓った。
―――もう絶対に負けない。
―――もうあんな不覚はとらない。
―――私が殺すのは…!!
「お前らのような、ゲスなゆっくり達を、絶対に許さなえええええええ!!」
その叫びとともに、ミシャグジさなえの体は、大凡ゆっくりにはありえない劇的な進化を遂げることになった。
「ゆ?誰なの?」
突然、聞こえてきた声に、思わず、ドゲスは、目の前にいるびゃくれんを捨て置き、あんよを止め、きょろきょろ周りを見るが誰もいない。
絶対に、ゆる…。
しかし、声は確かに聞こえてくる。
「誰なの!!ドスの邪魔をするゆっくりできない奴は!!さっさと姿を見せてね!!」
いらいらしたドゲスが大声で叫んだ瞬間、はっきりと聞こえてきた。
自分のおなかの中から―――。
…絶対許さなえ。
「ゆ?!ゆぎゅぎゃあああああああああ―――!!いじゃああああいいいい!!」
「「「「ド、ドス!!」」」」
そして、次の瞬間、ドゲスのおなかに激痛が走り、ドゲスは大きな悲鳴を上げてのた打ち回った。
その痛みはまるで、自分の、腹の中を何かがうごめき、勢いよくぶつかってくるようだった。
「やめでぇええええ!!どずのおながをだだがないでぇええええ!!」
「ドス、おちついて。ぺーろ、ぺー、ちゃい!!」
「あばれないで、つぶされ、ゆちゃたぁ!!
痛みに耐えかねて、めちゃくちゃに地面に体をぶつけ、なんとかおさえようとするが、まったく効果はない。
心配し駆け寄る群れのゆっくりを踏みつぶし、手もつけられない。
逆に、ますます痛みはまし、あの声も次々に自分のおなかの中から聞こえてくる。
絶対に許さなえ、絶対に許さなえ、絶対に許さなえ、絶対に許さなえ、絶対に許さなえ、絶対に許さなえ、絶対に許さなえええええええ!!!!!!!
「ででげええええ!!ドズをゆっぐりざぜないげずは、ざっざとででげぇえええええ!!」
自分のおなかにいる誰かを、ドゲスが泣きながら罵った瞬間―――
「絶対に…」
「ゆ?ゆがああああああ!!!なんで、ドズのおながから、へびざんがでででででぇええええ!!!」
ドゲスのおなかにできた傷口から、何十、何百の蛇が一斉にあふれ出し、やがて蛇たちが左右へ寄るとまるで人間の腕のように、傷口をこじ開け始めた。
「いぢゃいいいいいい!!やめでぇえええゆっぐりぃでぎないいいいい!!じにだぐないいいいいいいいいい!!」
もはや動くこともままならい、ドゲスが自分のおなかにいる何かに懇願するように命乞いをするが―――それを無視し、一気に傷口をこじ開け、ドゲスのおなかにいたそれは、現れた。
「…お前ら全員、絶対に許さなえええええええ!!!」
「「「ゆがあああああ!!ば、ばけもののおおおお!!」」」
「ゆがああああああああ!!!!どずのおなが、あんごがあああああああ!!!」
大きく開けられた傷口、勢いよく噴き出す餡子、絶叫するドスの声とともに、下半身は大蛇、左右の腕の代わりに、
数百の蛇が生えた異形の胴付きゆっくり―――ドゲスに丸のみにされたあのミシャグジさなえは、対ドス用へと進化した姿で、ゲスども全員の死刑宣告とともに姿を現した。
「…巣に入ってください、危ないですから」
「…!?っ・・・・!!」
不意に、ミシャグジさなえから巣に戻るよう促されたびゃくれんは、傷ついた仲間や子供達を連れて、急いで巣の中へはいって行った。
「むぎゅううううう!!みんな、おぢつくのよ!!いっせいにかかれば、かてるわよ!!」
「ゆっ!!そうなんだぜ!!こんどこそ、かんぜんにゆっくりできなくさせてやるんだぜ!!」
「ほういして、かかるみょん!!」
「わかるんだよー!!こっちがゆうりなんだねー!!」
周りが混乱する中、参謀ぱちゅりーは、仲間たちを落ち着かせ、前と同じようにミシャグジさなえを取り囲むように、仲間に指示を出した。
そして、木の枝や石を咥えたまりさやみょん、ちぇん達を中心とした攻撃部隊が、ミシャグジさなえを取り囲んだ瞬間…
「ありがとう」
「むきゅ?」
黙って事の成り行きを見ていたミシャグジさなえが、参謀ぱちゅりーに対し、お礼の言葉を言った。
まとめて、殺せるよう手間を省いてくれたお礼を!!!
そして、ミシャグジさなえの左右にいる数百の蛇が、唸りを上げながら、振り回され、周りにいるまりさ達に牙をむいた。
「ゆ、まずは、まりささまが、せっさ、いじゃああああいいいいい!!!ばりざのおべべ、おべ、あんよおおおおおお、びはぎゃ、ゆべあ!!!」
「ま、まり…べにずぅ!?」
「ど、どうなってるの、わぎゃっち!!」
「ゆゆ!!きょわい、ゆべちいい!!」
「ゆがあああああ!!でいぶのがわいいいおちぶうううう!!」
振り回される数百の蛇は、まるで鞭のようにしなり、周りにいるドゲスに率いられた群れのゆっくりを次々に打ちすえていった。
あるまりさは、無謀にも鞭の嵐にとびこみ、目を、あんよを、皮を次々と打ちすえられ、最後には、激痛に震える餡子だけになった挙句、中枢餡を破壊され、やっと絶命した。
あるみょんは、周りの惨状に驚愕したまま、下から振り下ろされた鞭によって、地面にたたきつぶされた。
あるちぇんは、おびえて逃げ出そうとするが、鞭によって弾かれ、岩場に激突し、中身をまき散らせながら、逝った。
あるでいぶの親子は、恐ろしさの余り、子れいむが、しーしーとうんうんをもらしたまま、一撃で粉砕され、愕然とする親でいぶもすぐさま後を追うことになった。
「ゆがあああ!!みんなのがだぎゃ!?」
襲ってくるゆっくりも…
「ゆっゆっゆっゆっ、ゆぴぃ!!」
呆然とするゆっくりも…
「ゆ、まりさは、にげるんぢびうぃ!!」
逃げさそうとするゆっくりも…
「ゆあああ!!きゃわいい、れいみゅをた、ゆべぇ!!」
子ゆっくりも…
「みゃみゃ、ちにゃ、いだぁ!!」
赤ゆっくりも…
「「「「「だずげでぇえええええ!!!どずうううううううう!!!」」」」
ドゲスの群れに属している全てのゆっくりは、ミシャグジさなえによって、ズタズタに切り裂かれ、押しつぶされ、絞め殺され、容赦なく撃ちすえられて、永遠にゆっくりした。
そして、あたりに餡子やクリーム、死臭のするかざりが散らばった広場に残ったのは、すぐ近くの巣の中でおびえながら、事の成り行きを見守るびゃくれんらと、
餡子の流出が止まったものの、群れの仲間を殺され、未だ泣きわめくドゲス、そして…
「さようなら、仲間を殺した屑ぱちゅりー…絶対に許さなえ」
「むぎゅううう!!ばちゅはくずじゃない、もりのけんじゃじゃじゃっじゃあっじゃじゃじゃ、むぎゅべぇええええ!!!」
必死になってもがく参謀ぱちゅりを下半身で絞殺したミシャグジさなえだった。
「残りはドスさんだけですよ…絶対にゆるさなえけど」
「ゆぐぐぐぐ!!よぐぼ、群れのみんなをおおおおお!!このげずざなえええええ!!」
「悪いのそっちじゃないですか」
「だまれえええええ!!ゆっぐぢでぎないざなえは、ドズズバ―グでええええ!!」
群れの仲間を皆殺しにされたドゲスは、ミシャグジさなえのもっともな言葉を無視して、帽子の中に隠していた魔法キノコを口の中に―――
「そんなこと、ゆるさなえ」
「ゆぎぇ!!ゆううう!!どずのばんざむなおがおがああああ!!」
―――入れる直前、ミシャグジさなえの左右の蛇たちが、一斉に寄り集まり、二本の巨大な腕へと変形し、そのまま、ドゲスの顔面に叩きつけられた!!
痛みのあまり目の前に敵がいるのを忘れ、もがくドゲスに、ミシャグジさなえは、そのまま連続して、拳を力の限り次々に叩き込んだ。
「絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、
絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、
絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、
絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、絶対にいいいいいいい!!」
「ゆぎゃああああがあっがああああああああああ!!!!ごべんなざいいいい!!もうじまぜん!!おでがいじまず、ゆるじでぐだざ…」
まるで∞の字を書くように体を勢いよく揺らしながら、ミシャグジさなえの剛腕は、左右への反動が上乗せされ、右へ左へと激しく叩きこまれ、ドゲスの体を滅多打ちにしていった。
そして、激しい痛みに襲われ、全身から内出餡していくドゲスは、悲鳴交じりの命乞いをした瞬間―――
「許さなえええええええええええええ!!!」
「もっど、ゆぐちじし、ゆばらかあああああああああ!!」
怒りの雄たけびを上げるミシャグジさなえの放った渾身の右ストレートが、死の間際の、言葉さえ許されなかったドゲスの体を叩きつけ、ドゲスの上半身と下半身を引きちぎり、 そのままドゲスの上半身を文字通り粉砕した。
「…終わったよ。もう出てきていいですよ」
「…」
ドゲスを倒したミシャグジさなえは、巣の方に避難したびゃくれん達に呼びかけるが、びゃくれん達は巣に閉じこもったまま、出てこなかった。
…まあ、ゆっくりを殺すしか能がない、こんな化け物じゃ無理もないですよねっと、悲しげに笑いながら、ゆっくりできない自分がいては駄目だと、ここから立ち去りはじめた。
「ま、まってください!!いかないでください!!」
「………」
不意に、慌てて巣から飛び出したびゃくれんに呼び止められたが、ミシャグジさなえは、びゃくれんを無視してそのまま立ち去ろうと、出口から出ていく直前…
「―――ゆっくりしていってね!!」
「……あっ」
今にも泣き出しそうなびゃくれんの言葉に、ミシャグジさなえは立ち止まった。
他のゆっくりから、初めて投げかけられたその言葉に、思わず呆然とした。
自分が化け物になる前、永遠にゆっくりさせたあの群で物心ついた時から、誰もかけてくれなかった当たり前のあいさつ―――。
もっとも望んでいたのに、叶わなかったその言葉―――。
「「「ゆっくりしていってね!!」」」
そして、他のゆっくりたちも巣から飛び出して、びゃくれんに続いて、ミシャグジさなえを必死に呼び止めようとした。
ちるのも、め―りんも、かなこも、すわこも、えーりんも、飾りを亡くしたれいむやまりさ、ありす、ぱちゅりーも…群れの皆が声をそろえて呼び止めようとした。
止めろ!!駄目だ!!そんなのずるいぞ!!あのおねえさんは言っていたんだ!!私はゆっくりを殺すゆっくりなんだ!!
でも、違う どうして、私を違う 寂しかった やめろ!! ずっと仲間外れだった 力を手に入れたんだ!!もう何も 本当にほしかったのは ちがう!!わたしはのぞんで ちが 誰かに―――。
―――さびしかった、だれかにいってほしかった、ゆっくりしていいんだ、ここにいていんだと、こんなばけもののわたしを―――。
「ありがとう…ゆっくりしていくね…」
―――うけいれてほしかった。
かざりをうしなったゆっくりや希少種達が住む広場の中。あらゆるゆっくりから恐れられ、ゆっくりの守護者であるドスまりささえも殺せるミシャグジさなえは、
初めて自分を受け入れてくれた一匹のゆっくり―――びゃくれんの前で蹲って、いつまでも、いつまでも泣き続けた。
いつまでも、いつまでも…
あとがき
どうも、前篇後篇になった第2作品目となりましたが…正直やりすぎたけっかが、これだよ!!
いくらなんでも、これはゆっくりの範疇を超えているだろうというツッコミどころ満載な魔改造になってしまいました。
どうか温かい目で見逃してください。
とりあえず、今後の予定としては、蛇足という形の後始末を書き込んで、夏ごろにまた、あらたなシリーズを再開したいと思います。
前篇でドスのセリフだけの登場となった<牧場主>についても触れる予定です。
今後は、作家名として、新シリーズのタイトルの一部から、<職あき>と名乗らせていただきます。
これに限らず、また頑張っていこうと思いますので、よろしくお願いします。