ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1527 極上
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ankoss
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『極上』
ゆっくりは食べ物なのか?そんな事を考えてたらこのSSが出来ました。
人が変な物を食べさせられます。それが嫌な方は回避でお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今日はゆっくりを使った料理コンテストの日である。
全国から、料理自慢の鬼姉山や鬼威山が集う。
壇上にマイクを持った男性が上って話し始める。
「これより第3回ゆっくりクッキングコンテストを開催いたします!
まずはゆん料理会の会長、山原雄海より挨拶をお願いします。」
司会の紹介を受けて、着物姿の初老の男性がマイクを受け取る。
その容姿は、獅子の如く威厳を醸し出す。
「ご紹介に預かりました山原雄海です。よろしくお願いします。
昨今のゆ虐は非生産的極まりない!
ゆっくりは食べ物であるのだから、食して終わるべきであると私は提唱し続けている!
しかしゆっくりの調理法が世間には、まだまだ確立されてはいない。
よっては私はここに、ゆっくりクッキング大会を興す事としました。
若い参加者の独創ある調理法を期待しております。では皆さん頑張って下さい。」
山原氏の挨拶は割れんばかりの拍手で迎えられ、第3回ゆっくりクッキングコンテストは幕を切った。
開始の銅鑼の音が会場に響き渡る。
ゴオウォォォ~~~~~~~~~~~~~ンンンンンンン!
まずは材料の確保から始める参加者達。
「えぇ~と・・・れいむやまりさじゃ同じ味だしなぁ~塩味はれみりあを使うとして・・・・・・・
何これ?おりん?これ何味なの?えぇ~わかんないよぉ~」
素材置き場には、通常種4種に準通常種2種、他にも捕食種等の希少種も多数揃えられていた。
当然、食用に育てられた清潔な個体ばかり並んでいる。
ただし、あくまで食用なので性格は考慮に含まれていない。
『ばばぁ!まりさをここからだすんだぜ!』
『れいむにきたないてでさわらないでね!』
『ちぇんのどれいになりたいんだねぇ~わかるよぉ~』
会場中に罵詈雑言が響き渡る。
ここで誘惑に負けて潰してしまえば調理にならない、必死に堪える参加者達。
だがゆっくりを持つ手に自然と力がこもる。
『やめちぇぇぇぇ!ちゅ・・・ちゅぶりぇりゅぅぅぅぅ・・・・・ぼっど・・ゆっぐり・・・・じだがった・・・』
「あら~潰しちゃったw しっぱいしっぱいw」
皆とりあえず、1匹潰すと落ち着きを取り戻していく。
この様子を会場の2階から眺める、2人の男女の姿があった。
「フフフ・・・・予定通り盛況なようね。まぁ我がユービーフーズが、バックアップしているのだから当然ね。
みんなには悪いけど、うちの料理人達の引き立て役になって貰うわ。」
参加者を見下して笑いを浮かべている女性、その後ろでは男性がお茶の用意をしていた。
男性はカップに紅茶を注ぎながら、女性に話かける。
「お嬢様・・・・まだ我社の勝ちは確定しておりません・・・・・
審査員は一般公募で採用されましたから、公平な審査で優勝が決まります。」
男性は冷静で淡々とした調子で、お嬢様と呼ばれた女性を諭す。
その言葉はお嬢様の怒りを買う事なる。
「う・・・うるさいわね!そんな事は分かっているわよ!うちの料理人は優秀だから問題ないって言ってるのよ!
何よ・・・いちいち上げ足取らなくてもいいじゃない!」
そんな怒りをものともせずに、執事の男性はカップをお嬢様に差し出しながら返す。
「ご理解頂けているなら結構です。ですが・・・・当社の料理人は予選ですでに敗退しております。」
淡々として抑揚の無い声で語る。
「は?」
「ですからお嬢様の言う「優秀な料理人」は既に負けて、ここには1人もおりません。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
会場ではそれぞれ調理台につき、下ごしらえにかかっている。
「さぁ~てと・・・・」
『ばばぁ!まりさになにをするきだぜ!しゃざいにあまあまをようきゅうするんだぜ!』
「うっさいわねぇ!これでも食べてなさい!」
そう言うと女性はまりさの口に、白い岩の様な物を放り込み蓋をした。
まりさの動きが一瞬止まり、その後調理台で暴れ狂う。
『ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”-------ん”』
まりさの口へ入れられたのは岩塩、それもモンゴル産の高級品である。
塩気をゆっくりは猛烈に嫌がるので、餡に甘味と深味が増す。
ゆっくりの調理である以上は、ゆ虐によって甘味と深みを持たせなければいけない。
暴れるまりさを持ち上げると、あんよにナイフで切り目を入れる。
『ん”ごん”ん””ぐん”-------ん”!』
目が飛び出さんばかりに唸りを上げて、痛がり涙を流して苦しむまりさ。
「さ~ておめめさん取っちゃうねぇ~」
ゆっくり銀に輝くナイフが、まりさの目へと迫ってくる。
顔を左右に振って泣きながら、周辺一帯にしーしーをばら撒いて抵抗するまりさ。
しかし刃はゆっくりと確実に、まりさの目の中へと侵入していく。
まりさの視界から、左半分が消えて見えなくなる。
痛みと不安にガタガタと震え、そのまま大人しくなって抵抗しなくなった。
「それじゃ、お帽子も取っちゃおうねぇ~」
『ん”!ん”ん”ん”!!ん”!』
帽子を取り上げると再び、火がついたが如く抵抗を始める。
それを目の前で、良く見えるように鋏で切り込んでいく。
チョキチョキチョキチョキパラパラパラ~
細切れになっていくお飾りを、涙を流す事でしか悲しみを表せないでいる。
ぺ~ろぺ~ろしたくても口は開かず、抵抗したくてもあんよも動かない。
目玉が零れんばかりに見開き、ただ泣くばかりである。
「そろそろいいかなぁ~」
口にされていた蓋が取り外されると、堰を切ったかの様にしゃべりだす。
『ばりざにどぼじでごんなひどいごどずるんだぜぇぇぇぇぇ!すでぎなおぼうしかえすんだぜぇ!
しなやかなあんよさんなおすんだぜぇ!すきとうるおめめさんもどすんだぜぇぇぇぇ!』
「うっさい!」
開いたまりさの口の中に今度は、牛乳・小麦粉・イ-ストを入れる。
そして電気パン焼き機の中で放り込む。そしてそのままスイッチオン!
「おぉ~できた~ほっかほっかだぁ~」
20分後にはお釜にみっちりと膨らんだ、ゆっくり餡パンが出来た。
後は赤ちぇん焼きを乗せ、生クリームでデコレーションして完成である。
向こうのテーブルでは男性がれいむを調理している。
『じじいはれいむのどれいにしてあげるよ。かんしゃしてね。』
男性は黙してれいむに答えない。
両手でがっしりと掴みそのままれいむを醤油に放りこむ。
『ゆぎぃぃぃ・・・・ゆっぐりできないぃぃぃぃ!!!』
醤油は殆ど塩分であるため、塩気に苦しみ呻きを上げて苦しみれいむ。
小麦粉の肌に醤油をたっぷり含ませ、今度は炭火で丁寧にこんがりと焼いていく。
身体から染み出る糖分と醤油が混ざって、甘く香ばしい匂いが上がる。
『あ”づいぃぃぃぃ!!じじぃ!れいむをゆっぐりざぜろぉぉぉぉ!!!』
悲鳴を上げるれいむを無視してなおも焼いていく。
こんがりと焼きながらお飾りは焦がさない、熟練の手さばきである。
『ゆ”ゆ”ゆ”・・・ゆ”・・・・ゅゅ・・・・ゅ・・・・』
やがてれいむの悲鳴が止んだとき、そこにはみたらし団子のような焼き饅頭が出来ていた。
中には機械を駆使して調理する者もいる。
「さて・・・この糞饅頭!死ぬ覚悟は出来たか?」
『げらげらげら~。このくずはなにいってるんだみょん!
みょんにさからうなんてどうしようもないくずなんだ・・・むぐぅむーむーむー!』
まず、高笑いしているみょんの口を塞ぐ。
そしてそのまま、定温調理器の中へ入れて加熱していく。
定温調理器は細かい設定で、マイクロウゥーブを照射する事が出来る加熱機器。
それを60度に設定してじっくり過熱していく、この温度であれば火傷をしても死ぬような事はない。
箱の中で涙を流し跳ねまわっているのが見える。
「くっくっく・・・熱いだろう?苦しいだろう?でも死ねないだろう?まだまだこれからだよ・・・」
コンビニで餡饅を食べた事はあるだろうか?餡は熱を持つと長時間持続する事が出来る。
定温調理器で白餡を熱せられたみょんは、室温でゆっくりと冷やされていく。
『あづいぃぃみょんんんん!!たすけてくれだみょんーーーーーーーん!』
だが白餡の熱持ちの良さで、長時間苦しみ悶えのた打ち回る。
荒熱がとれると今度は、日本酒にみょんを浸して冷ます。
『ちめたくてきもちいいんだみょん~くじゅみょよ~やきゅみょん・・・ひっく・・・
のいぢゃいちゃが・・・ひっく・・・わきゃったかだみょん・・・ひっく』
しっかり浸透したのを確認すると、真空パックに詰めて空気を遮断する。
『にゃにを~するんだぁみょん!くうきさんきゃえすみょん!』
そして真空調理器に入れ、ゆっくりと熱を加えて仕上げていく。
真空パックで身動きが取れないみょんは、目を白黒させて足掻き苦しむ。
このように真空パックに入れる事によって、日本酒の香りとアルコール分を残す事が出来る。
『ゅ”・・・ゅ”・・・・ゅ”・・・・・ゅ”・・・・・・ゅ”・・・・・ゅ”・・・・・』
こうしてみょんの活け酒蒸し仕立が出来上がった。
この会場に集まった者は皆、自分の作品が1番美味しいと自負している事であろう。
審査は5人の試食人の採点によって行われる。
「これはゆっくりで出来たパンなのか?餡は甘味に深さを感じる。
だが皮が駄目だ・・・・・・これでは小麦の香りが生きてこない!もっと野生味を出さないと・・・・」
「そうかしら?これくらいシンプルな方が餡は生きると思うわよ。」
「私も皮にもっと工夫の余地はあるように思うね。」
「これうめぇ!めちゃうめぇ!ガフガツガウ!しあわせぇ~」
「誰だよ?胴付きまりさを審査員に入れたのは・・・・・・」
ゆっくり餡パンに厳しい意見が述べられていく。
「へぇ~白餡が酒を吸って白味噌ぽい香りがするねぇ~うん!なかなか美味いよ。」
「こっちの焼き饅頭は大人の味ですね~香ばしい匂いが食欲をそそって後を引きます。」
「うめぇうめぇ!ぐちゃくちゃむちゃ・・・しあわせぇ~~~~~」
「うわぁ!汚い!口に入れた状態で喋るな怒阿呆!」
審査は順調にドンドン進んでいく。
いくら審査の為とは言え、甘い物が続くと流石に辛い。
そこに提出されたのは1杯のスープ。
「おぉ・・・ここにきてスープとはありがたい・・・
どれ・・・ん!甘い!これは甘いスープなんだね!」
「んん~なんだかほっこりするねぇ~」
出されたのは、無色透明の温かいスープで具は入っていない。
大会の性質上これにも、ゆっくりが使用されているのであろう。
しかし調理法が分からない。
「ゆやぁぁぁぁ!くさいぃぃぃぃぃーーーーー!!」
スープを前にした胴付きまりさが猛烈に嫌がりだす。
まさかと思い恐る恐る聞いてみる。
「これは・・・・・・・何かね?」
「しーしーです。」
輝くような爽やかな笑顔で、提出した辺泰耶朗は答える。
「・・・・・・・・・・・。」
審査員は絶句してしまった、人にとってはゆっくりのしーしーは砂糖水でしかない。
それをこれほど美味しく仕上げたのだから大した物である。
でもあまり気分の良い物では無かった。
いよいよ最後となり意外な物が出てきて、審査員は困惑する。
「これは・・・・・・ただの素ゆっくりではないか!」
『ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ~』×50
審査員の前に並べられたのは、何の調理も施されていない山盛りのれいむ。
焦点の合わない目で、ゲラゲラと笑う姿が不気味でしかたがない。
提出した春田淳は、強気に審査員に言う。
「いいから喰ってから判断しろ!お前らはそれが仕事なんだから!
喰って美味いか不味いかを決めるだけだ!何の難しい事ではないだろう!」
たしかに実際に食べないと判断は出来ない。
不安を感じながらも渋々、素れいむを食べていく審査員達。
「なんだこれは!美味い!美味すぎる!これは何個でも食べたくなる・・・・」
「手が止まらないよぉ~」
「どうなってるのこれ?勝手に手が動く・・・」
「うめぇ~うめぇ~ごっくん・・・しあわせぇ~~~~~~~」
「お前・・・・・何食べても美味いんだな・・・・・・」
審査そっちのけで食べる審査員、それを眺め春田淳は満足気に笑う。
「どうだ?美味いだろう?これが極上のゆっくりの味なのさ。
無闇な調理は素材の味を壊すだけだ!真の味わいは生に限る。」
料理コンテストの趣旨を、打ち壊すような発言をする春田淳。
だが審査員はその素れいむの味わいに、我を忘れて齧りつく。
優勝はこの男性に決まったかのように思われた。
バーーーーーーーン!
「いたぞぉぉぉ!あいつだぁ!逮捕しろぉぉぉぉぉ!」
突然会場のドアが開き、何人もの警察官が突入してきて男性を取り押さえる。
他の選手も審査員も、状況が理解出来ないまま唖然として動けない。
「春田淳!大麻所持の容疑で逮捕する!」
「えぇぇぇぇ----------!!」×5
審査員もこの時点で、この素れいむの味の秘密に気が付く。
春田淳はこのれいむに、乾燥大麻を食べさしていたのである。
極上のゆっくりを求め、様々な餌や環境の改良に挑み続けた結果、
麻薬の常習性を利用した調理を思いついたらしい。
れいむからは麻薬成分は検出されはしなかった。
これは如何なる物でも餡子に変換できる、不思議体質の結果なのであろう。
だが麻薬はれいむを狂わし、結果として得も言われぬ美味を生み出した。
しかしそれは、自身の破滅と大会の中止を招いてしまう。
ちなみにれいむ50匹に食べさした乾燥大麻は2kg、末端価格で1100万円にもなる。
金に糸目をつけず極上の味を目指したゆえに狂い、自分を見失ってしまたのであろうか?
この事件以後、大会は開催される事は無かった。
やはりゆっくりは食べ物では無く、人々のストレス解消玩具なのである。
終わり
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このSSを書いている最中に会社が倒産して、解雇されてしまいました・・・・・
今ほどゆっくりが現実にいればと思う事はありません。
これから暫くは、最も暇で忙しくて辛い日々が始まります。
負けるかぁー!就活頑張るぞぉ!
誤字・脱字等あれば勘弁して下さい
これまで書いた物
anko1218 ゆ虐ツアー
anko1232 ゆ虐ツアー お宅訪問編
anko1243 ゆヤンワー
anko1495 ゆ虐にも補助金を
anko1237 デスラッチ01 雪原のまりさ
anko1250 デスラッチ02 まりさの思い出
anko1274 デスラッチ03 まりさとつむり
anko1282 デスラッチ04 まりさとおにいさん
anko1314 デスラッチ05 まりさとおちびちゃん
anko1337 デスラッチ06 まりさとリボン
anko1341 デスラッチ07 まりさと春
anko1296 デスラッチ外伝01 まりさとまま
anko1505 デスラッチ外伝02 まりさとめぐりあい
anko1276 ゆっくり種
anko1278 ゆっくり種2
anko1291 ゆっくり種3
anko1310 ゆっくり種4
anko1331 ゆっくり種5
anko1350 ゆっくり種6
anko1391 ゆっくり種7
anko1482 ゆっくり種8(終)
anko1362 ケーキ
ゆっくりは食べ物なのか?そんな事を考えてたらこのSSが出来ました。
人が変な物を食べさせられます。それが嫌な方は回避でお願いします。
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今日はゆっくりを使った料理コンテストの日である。
全国から、料理自慢の鬼姉山や鬼威山が集う。
壇上にマイクを持った男性が上って話し始める。
「これより第3回ゆっくりクッキングコンテストを開催いたします!
まずはゆん料理会の会長、山原雄海より挨拶をお願いします。」
司会の紹介を受けて、着物姿の初老の男性がマイクを受け取る。
その容姿は、獅子の如く威厳を醸し出す。
「ご紹介に預かりました山原雄海です。よろしくお願いします。
昨今のゆ虐は非生産的極まりない!
ゆっくりは食べ物であるのだから、食して終わるべきであると私は提唱し続けている!
しかしゆっくりの調理法が世間には、まだまだ確立されてはいない。
よっては私はここに、ゆっくりクッキング大会を興す事としました。
若い参加者の独創ある調理法を期待しております。では皆さん頑張って下さい。」
山原氏の挨拶は割れんばかりの拍手で迎えられ、第3回ゆっくりクッキングコンテストは幕を切った。
開始の銅鑼の音が会場に響き渡る。
ゴオウォォォ~~~~~~~~~~~~~ンンンンンンン!
まずは材料の確保から始める参加者達。
「えぇ~と・・・れいむやまりさじゃ同じ味だしなぁ~塩味はれみりあを使うとして・・・・・・・
何これ?おりん?これ何味なの?えぇ~わかんないよぉ~」
素材置き場には、通常種4種に準通常種2種、他にも捕食種等の希少種も多数揃えられていた。
当然、食用に育てられた清潔な個体ばかり並んでいる。
ただし、あくまで食用なので性格は考慮に含まれていない。
『ばばぁ!まりさをここからだすんだぜ!』
『れいむにきたないてでさわらないでね!』
『ちぇんのどれいになりたいんだねぇ~わかるよぉ~』
会場中に罵詈雑言が響き渡る。
ここで誘惑に負けて潰してしまえば調理にならない、必死に堪える参加者達。
だがゆっくりを持つ手に自然と力がこもる。
『やめちぇぇぇぇ!ちゅ・・・ちゅぶりぇりゅぅぅぅぅ・・・・・ぼっど・・ゆっぐり・・・・じだがった・・・』
「あら~潰しちゃったw しっぱいしっぱいw」
皆とりあえず、1匹潰すと落ち着きを取り戻していく。
この様子を会場の2階から眺める、2人の男女の姿があった。
「フフフ・・・・予定通り盛況なようね。まぁ我がユービーフーズが、バックアップしているのだから当然ね。
みんなには悪いけど、うちの料理人達の引き立て役になって貰うわ。」
参加者を見下して笑いを浮かべている女性、その後ろでは男性がお茶の用意をしていた。
男性はカップに紅茶を注ぎながら、女性に話かける。
「お嬢様・・・・まだ我社の勝ちは確定しておりません・・・・・
審査員は一般公募で採用されましたから、公平な審査で優勝が決まります。」
男性は冷静で淡々とした調子で、お嬢様と呼ばれた女性を諭す。
その言葉はお嬢様の怒りを買う事なる。
「う・・・うるさいわね!そんな事は分かっているわよ!うちの料理人は優秀だから問題ないって言ってるのよ!
何よ・・・いちいち上げ足取らなくてもいいじゃない!」
そんな怒りをものともせずに、執事の男性はカップをお嬢様に差し出しながら返す。
「ご理解頂けているなら結構です。ですが・・・・当社の料理人は予選ですでに敗退しております。」
淡々として抑揚の無い声で語る。
「は?」
「ですからお嬢様の言う「優秀な料理人」は既に負けて、ここには1人もおりません。」
「・・・・・・・・・・・・・。」
会場ではそれぞれ調理台につき、下ごしらえにかかっている。
「さぁ~てと・・・・」
『ばばぁ!まりさになにをするきだぜ!しゃざいにあまあまをようきゅうするんだぜ!』
「うっさいわねぇ!これでも食べてなさい!」
そう言うと女性はまりさの口に、白い岩の様な物を放り込み蓋をした。
まりさの動きが一瞬止まり、その後調理台で暴れ狂う。
『ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”ん”-------ん”』
まりさの口へ入れられたのは岩塩、それもモンゴル産の高級品である。
塩気をゆっくりは猛烈に嫌がるので、餡に甘味と深味が増す。
ゆっくりの調理である以上は、ゆ虐によって甘味と深みを持たせなければいけない。
暴れるまりさを持ち上げると、あんよにナイフで切り目を入れる。
『ん”ごん”ん””ぐん”-------ん”!』
目が飛び出さんばかりに唸りを上げて、痛がり涙を流して苦しむまりさ。
「さ~ておめめさん取っちゃうねぇ~」
ゆっくり銀に輝くナイフが、まりさの目へと迫ってくる。
顔を左右に振って泣きながら、周辺一帯にしーしーをばら撒いて抵抗するまりさ。
しかし刃はゆっくりと確実に、まりさの目の中へと侵入していく。
まりさの視界から、左半分が消えて見えなくなる。
痛みと不安にガタガタと震え、そのまま大人しくなって抵抗しなくなった。
「それじゃ、お帽子も取っちゃおうねぇ~」
『ん”!ん”ん”ん”!!ん”!』
帽子を取り上げると再び、火がついたが如く抵抗を始める。
それを目の前で、良く見えるように鋏で切り込んでいく。
チョキチョキチョキチョキパラパラパラ~
細切れになっていくお飾りを、涙を流す事でしか悲しみを表せないでいる。
ぺ~ろぺ~ろしたくても口は開かず、抵抗したくてもあんよも動かない。
目玉が零れんばかりに見開き、ただ泣くばかりである。
「そろそろいいかなぁ~」
口にされていた蓋が取り外されると、堰を切ったかの様にしゃべりだす。
『ばりざにどぼじでごんなひどいごどずるんだぜぇぇぇぇぇ!すでぎなおぼうしかえすんだぜぇ!
しなやかなあんよさんなおすんだぜぇ!すきとうるおめめさんもどすんだぜぇぇぇぇ!』
「うっさい!」
開いたまりさの口の中に今度は、牛乳・小麦粉・イ-ストを入れる。
そして電気パン焼き機の中で放り込む。そしてそのままスイッチオン!
「おぉ~できた~ほっかほっかだぁ~」
20分後にはお釜にみっちりと膨らんだ、ゆっくり餡パンが出来た。
後は赤ちぇん焼きを乗せ、生クリームでデコレーションして完成である。
向こうのテーブルでは男性がれいむを調理している。
『じじいはれいむのどれいにしてあげるよ。かんしゃしてね。』
男性は黙してれいむに答えない。
両手でがっしりと掴みそのままれいむを醤油に放りこむ。
『ゆぎぃぃぃ・・・・ゆっぐりできないぃぃぃぃ!!!』
醤油は殆ど塩分であるため、塩気に苦しみ呻きを上げて苦しみれいむ。
小麦粉の肌に醤油をたっぷり含ませ、今度は炭火で丁寧にこんがりと焼いていく。
身体から染み出る糖分と醤油が混ざって、甘く香ばしい匂いが上がる。
『あ”づいぃぃぃぃ!!じじぃ!れいむをゆっぐりざぜろぉぉぉぉ!!!』
悲鳴を上げるれいむを無視してなおも焼いていく。
こんがりと焼きながらお飾りは焦がさない、熟練の手さばきである。
『ゆ”ゆ”ゆ”・・・ゆ”・・・・ゅゅ・・・・ゅ・・・・』
やがてれいむの悲鳴が止んだとき、そこにはみたらし団子のような焼き饅頭が出来ていた。
中には機械を駆使して調理する者もいる。
「さて・・・この糞饅頭!死ぬ覚悟は出来たか?」
『げらげらげら~。このくずはなにいってるんだみょん!
みょんにさからうなんてどうしようもないくずなんだ・・・むぐぅむーむーむー!』
まず、高笑いしているみょんの口を塞ぐ。
そしてそのまま、定温調理器の中へ入れて加熱していく。
定温調理器は細かい設定で、マイクロウゥーブを照射する事が出来る加熱機器。
それを60度に設定してじっくり過熱していく、この温度であれば火傷をしても死ぬような事はない。
箱の中で涙を流し跳ねまわっているのが見える。
「くっくっく・・・熱いだろう?苦しいだろう?でも死ねないだろう?まだまだこれからだよ・・・」
コンビニで餡饅を食べた事はあるだろうか?餡は熱を持つと長時間持続する事が出来る。
定温調理器で白餡を熱せられたみょんは、室温でゆっくりと冷やされていく。
『あづいぃぃみょんんんん!!たすけてくれだみょんーーーーーーーん!』
だが白餡の熱持ちの良さで、長時間苦しみ悶えのた打ち回る。
荒熱がとれると今度は、日本酒にみょんを浸して冷ます。
『ちめたくてきもちいいんだみょん~くじゅみょよ~やきゅみょん・・・ひっく・・・
のいぢゃいちゃが・・・ひっく・・・わきゃったかだみょん・・・ひっく』
しっかり浸透したのを確認すると、真空パックに詰めて空気を遮断する。
『にゃにを~するんだぁみょん!くうきさんきゃえすみょん!』
そして真空調理器に入れ、ゆっくりと熱を加えて仕上げていく。
真空パックで身動きが取れないみょんは、目を白黒させて足掻き苦しむ。
このように真空パックに入れる事によって、日本酒の香りとアルコール分を残す事が出来る。
『ゅ”・・・ゅ”・・・・ゅ”・・・・・ゅ”・・・・・・ゅ”・・・・・ゅ”・・・・・』
こうしてみょんの活け酒蒸し仕立が出来上がった。
この会場に集まった者は皆、自分の作品が1番美味しいと自負している事であろう。
審査は5人の試食人の採点によって行われる。
「これはゆっくりで出来たパンなのか?餡は甘味に深さを感じる。
だが皮が駄目だ・・・・・・これでは小麦の香りが生きてこない!もっと野生味を出さないと・・・・」
「そうかしら?これくらいシンプルな方が餡は生きると思うわよ。」
「私も皮にもっと工夫の余地はあるように思うね。」
「これうめぇ!めちゃうめぇ!ガフガツガウ!しあわせぇ~」
「誰だよ?胴付きまりさを審査員に入れたのは・・・・・・」
ゆっくり餡パンに厳しい意見が述べられていく。
「へぇ~白餡が酒を吸って白味噌ぽい香りがするねぇ~うん!なかなか美味いよ。」
「こっちの焼き饅頭は大人の味ですね~香ばしい匂いが食欲をそそって後を引きます。」
「うめぇうめぇ!ぐちゃくちゃむちゃ・・・しあわせぇ~~~~~」
「うわぁ!汚い!口に入れた状態で喋るな怒阿呆!」
審査は順調にドンドン進んでいく。
いくら審査の為とは言え、甘い物が続くと流石に辛い。
そこに提出されたのは1杯のスープ。
「おぉ・・・ここにきてスープとはありがたい・・・
どれ・・・ん!甘い!これは甘いスープなんだね!」
「んん~なんだかほっこりするねぇ~」
出されたのは、無色透明の温かいスープで具は入っていない。
大会の性質上これにも、ゆっくりが使用されているのであろう。
しかし調理法が分からない。
「ゆやぁぁぁぁ!くさいぃぃぃぃぃーーーーー!!」
スープを前にした胴付きまりさが猛烈に嫌がりだす。
まさかと思い恐る恐る聞いてみる。
「これは・・・・・・・何かね?」
「しーしーです。」
輝くような爽やかな笑顔で、提出した辺泰耶朗は答える。
「・・・・・・・・・・・。」
審査員は絶句してしまった、人にとってはゆっくりのしーしーは砂糖水でしかない。
それをこれほど美味しく仕上げたのだから大した物である。
でもあまり気分の良い物では無かった。
いよいよ最後となり意外な物が出てきて、審査員は困惑する。
「これは・・・・・・ただの素ゆっくりではないか!」
『ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ~』×50
審査員の前に並べられたのは、何の調理も施されていない山盛りのれいむ。
焦点の合わない目で、ゲラゲラと笑う姿が不気味でしかたがない。
提出した春田淳は、強気に審査員に言う。
「いいから喰ってから判断しろ!お前らはそれが仕事なんだから!
喰って美味いか不味いかを決めるだけだ!何の難しい事ではないだろう!」
たしかに実際に食べないと判断は出来ない。
不安を感じながらも渋々、素れいむを食べていく審査員達。
「なんだこれは!美味い!美味すぎる!これは何個でも食べたくなる・・・・」
「手が止まらないよぉ~」
「どうなってるのこれ?勝手に手が動く・・・」
「うめぇ~うめぇ~ごっくん・・・しあわせぇ~~~~~~~」
「お前・・・・・何食べても美味いんだな・・・・・・」
審査そっちのけで食べる審査員、それを眺め春田淳は満足気に笑う。
「どうだ?美味いだろう?これが極上のゆっくりの味なのさ。
無闇な調理は素材の味を壊すだけだ!真の味わいは生に限る。」
料理コンテストの趣旨を、打ち壊すような発言をする春田淳。
だが審査員はその素れいむの味わいに、我を忘れて齧りつく。
優勝はこの男性に決まったかのように思われた。
バーーーーーーーン!
「いたぞぉぉぉ!あいつだぁ!逮捕しろぉぉぉぉぉ!」
突然会場のドアが開き、何人もの警察官が突入してきて男性を取り押さえる。
他の選手も審査員も、状況が理解出来ないまま唖然として動けない。
「春田淳!大麻所持の容疑で逮捕する!」
「えぇぇぇぇ----------!!」×5
審査員もこの時点で、この素れいむの味の秘密に気が付く。
春田淳はこのれいむに、乾燥大麻を食べさしていたのである。
極上のゆっくりを求め、様々な餌や環境の改良に挑み続けた結果、
麻薬の常習性を利用した調理を思いついたらしい。
れいむからは麻薬成分は検出されはしなかった。
これは如何なる物でも餡子に変換できる、不思議体質の結果なのであろう。
だが麻薬はれいむを狂わし、結果として得も言われぬ美味を生み出した。
しかしそれは、自身の破滅と大会の中止を招いてしまう。
ちなみにれいむ50匹に食べさした乾燥大麻は2kg、末端価格で1100万円にもなる。
金に糸目をつけず極上の味を目指したゆえに狂い、自分を見失ってしまたのであろうか?
この事件以後、大会は開催される事は無かった。
やはりゆっくりは食べ物では無く、人々のストレス解消玩具なのである。
終わり
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このSSを書いている最中に会社が倒産して、解雇されてしまいました・・・・・
今ほどゆっくりが現実にいればと思う事はありません。
これから暫くは、最も暇で忙しくて辛い日々が始まります。
負けるかぁー!就活頑張るぞぉ!
誤字・脱字等あれば勘弁して下さい
これまで書いた物
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anko1274 デスラッチ03 まりさとつむり
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