ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1331 ゆっくり種5
最終更新:
ankoss
-
view
『ゆっくり種5』
希少種 独自設定満載 種のパロディなので先読み余裕です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希少種の群れに帰ったはずの仮面まりさは、まだ研究所にいた。
『あなたのほんたいが、いきているそうですよ?』
仮面まりさは、檻に入れられているゆっくりに話しかける。
『・・・・・・・・。』
檻からは返事は無かった。しかし仮面まりさは構わず続ける。
『かなりかくせいもおわっています。』
『!』
それだけ言うと、仮面まりさは檻の前に、
メモと銀色に光る物を置いて去って行った。
その日、胴付きのゆっくりが研究所を脱走して行ったのだった。
仮面まりさは薄笑いを浮かべて想う。
所長の計画通りでは面白くありませんしねぇ・・・彼女にはまだまだ戦って貰わないといけません。
私のためにね・・・・・
仮面まりさは、暗闇に飛び立つ翼を想い、
何やら楽しげであった。
真っ暗な世界
ふと横を見るとまりさがいた。
そのまりさを、さなえが石礫で殺そうとしている。
やめてぇぇぇぇ
叫びたいが声も出ない、身体も動かない、
見守る事しか出来なかった。
やがて放たれた石礫はまりさを貫く、
さとりはさなえを睨みつけて驚いた。
そこにいたのは、さなえでは無くさとりが佇んでいたのだ。
死んでいるのも、きめいまるに変わっていた。
勝利の余韻にでも浸っているのだろうか、
嬉しそうにきめいまるの死体を踏みつけているさとり。
違う違う!あれは事故だったのだ!殺す気は無かったのだ!
楽しそうな自分を止めたかった。
敵側から見れば自分は、こんな感じに見えていたのかもしれない、
何が正しくて、何が間違っていたのだろうか?
全てが分からなくなる。
やがて、きめいまるを殺したさとりが近づいて来る。
生きている事でこれ程苦しむのなら、一思いに殺して欲しい・・・・・
さとりは覚悟を決めて目を瞑る。
それでいいのかだぜ?
まりさの声が聞こえて我に帰る。
まだれいむやぱちゅりー達は生きているのだ、
自分にはやらねばならない事がまだある。
生きたい!まだ死ねない!
さとりは目を開いた。
そこはさっきの真っ暗な空間では無かった。
薄暗い洞窟のような場所、何があったのか思い出す。
さなえと戦い負けたのだった。
そして海へ落ちたはず・・・・
その後の記憶が無かった。
ふと横を見ると小さな桶が見えた。
桶には緑色の髪のゆっくりが入っている。
『ゆっくりおきた。ゆっくりおきた。』
桶のゆっくりは、桶ごと跳ねながら洞窟の外へ飛び出して行ってしまった。
洞窟に影が写る。
誰かが来たようだ、2つ影がある。
『よいしょ・・うぅ!いたい・・・・』
さとりは、動こうとして全身に痛みを感じた。
再び寝かされていた、枯れ草のベットに横たわる。
『おいおい・・・無茶するなよ?いいからゆっくりしてけ。』
『あのけがでいきているなんて・・・・・ねたましいわね・・・』
2匹のゆっくりが洞窟に入ってきた。
1匹は金髪に角を生やし、片手に杯を持った胴付きのゆっくり。
2匹目は緑色の目が特徴的なゆっくりであった。
『こ・・・ここはどこなのでしょか?』
さとりは、まず自分の置かれた現在の状況が知りたかった。
胴付のゆっくりが答えてくれた。
『ここは海岸さ、あんたが前に倒したおりんの群れだよ。』
おりん!
さとりは、その名に驚き起きようとして、また痛みで倒れる。
『だから無理するなって言ってるだろ?まだ怪我は治ってないんだぞ』
『まだそんなにうごけるとは・・・・ねたましいわね』
先程から緑の目のゆっくりは、妬んでばかりいる。
ゆっくりしていないゆっくりである。
『おりんのむれなのですか?
さとりは・・・さとりはおりんを・・・『知ってるよ』・・え?』
『おりんを倒したのはあんただろ?』
『はい・・・・』
『気にするな、おりんはあんたを怨んじゃいないよ。
あぁ・・・こいつ・・・ぱるすぃーって言うんだが、
ぱるすぃーがさっきから妬んでいるのは、気にしないでくれ、これはこいつの性癖だ。』
緑色の目をしたゆっくりは、ぱるすぃーと言うらしい・・・
『わたしはゆうぎって言うんだ、おりんの知り合いさ
おりんが戦う前に言ってたんだよ・・・さとりって言うゆっくりと、
戦わないといけないってね・・・・・でもね・・・・死んでないよ。』
『え?』
さとりは思わず聞き返す。
『正確には、まだ死んでない、意識は無いがまだ生きてるよ。』
『いしきがないなんて、ねたましいわね。』
どうやら重症で生死を彷徨っているようである。
でも生きている。
『そうですか・・・・いきているんですね・・・よかった・・・ほんとうによかった・・・』
さとりはポロポロと涙を流して喜んだ。
ゆうぎは、さとりがどうやってここに来たかを話してくれた。
ぱるすぃーが海岸を歩いていると、発泡スチロールに乗ったゆっくりを発見したのだと言う。
そのゆっくりはおりんに聞いていた容姿と一致したので、
間違い無く「ゆっくりさとり」であろうと判断した。
後はこの洞窟に運び込んで、看病していたのだと言う。
あの時、偶然に波に漂っていた浮遊物に落ちたようである。
『でも・・・どうしてさとりをたすけてくれたのですか?
おりんをころしかけたゆっくりですよ?』
『あぁ・・・まぁ・・・おりんが死んでたら助けなかっただろね、
でも、おりんは生きている。それにおりんはさとりに、負ける覚悟で戦いに行ったからね・・・・
おりんが生かそうとしたんだ・・・意志は尊重してやらないとね。』
『そんちょうだなんて・・・・ねたましいわね。』
ここがあの時の戦場近くであるのなら、あーくえんぜるさんとはかなり離れてしまった事になる。
さとりは痛みを堪えて動こうとした。
『い・・・いた・・・ぐ・・・』
全身に激痛が走る。
『むりするなーむりするなー』
桶のゆっくりが跳ねて騒ぐ、
『ほらほら・・・無茶するからだよ・・・あんたのとこの群れなら、
灯台の群れに向かっているって、場所は分かってるんだから無理するな。』
動けない事に焦りは感じたが諦めるしかない、さとりは治療に専念する事にした。
ゆっくりの治癒力なら、おそらく2日はかかる。
オレンジジュースでもあれば、すぐにでも完治出来るであろうに・・・
『おりんに、あわせていただけますか?』
群れに追いつけないのであれば、せめて見舞いだけでもとゆうぎに頼む。
ゆうぎはさとりを抱えると、洞窟の奥へと運んで行った。
そこには箱の中で眠るおりんの姿があった。
『傷は塞がったんだけどね・・・・意識が戻らないんだよ・・・・』
『おりん・・・・』
さとりはおりんの言葉を思い出す。
どうしたら戦いを終わらせれるだろう?
その答えをさとりは出せない、だがはっきりしている物はあった。
『さとりは・・・やっぱりみんなをまもりたいよ・・・・』
『そのために敵を殺す事になってもかい?』
ゆうぎはさとりに聞いた。
『わたしはゆっくりをころしたくはありません・・・・
でも・・・ころされるところもみたくありません。』
さとりにはまだ迷いがあった。
敵とは何だろう?
しかしやらなければならない、
皆を守るのだ!
バッサバッサバッサ
その時、翼を羽ばたく音が洞窟に響く、
そして大きな翼が洞窟に差し込んでいた明かりを遮る。
逆光となり影で顔は見えなかったが、胴付きのゆっくりのようである。
『さとり・・・・探しましたよ・・・』
洞窟に声が響く、
『おまえさんは誰だい?』
『私はおくう、さとりの身体を預かる者です!』
ゆうぎの問いに答えるおくう、
しかし返答の意図は皆にはよく分からなかった。
おくうは洞窟の奥へ入って来た。
そしてさとりの前で立ち止まる。
『オレンジジュースです。飲んで下さい』
ペットボトルを取り出すと中身をさとりに飲ませた。
さとりから傷の痛みが和らいでいく、そしてみるみる傷が塞がる。
ゆっくりにとって最良の治療薬である。
おくうは残りのオレンジジュースを、おりんにかけてやる。
ジュースはおりんにグイグイと染込んでいく、するとおりんの身体が震えた。
『う・・・ん・・うにゃぁ~ん・・ゆっくりおきるよ・・』
おりんが目を覚ました。
『久しぶりですね、おりん・・・・・』
『にゃ?おくう?』
おくうはおりんと見知った仲であるようである。
『元気でしたか?おくうはおりんに逢いたかった・・・・
死ぬ前に逢えて良かった・・・』
『おくう・・・もぉそんなにじかんなくなっちゃったの?』
『はい・・・ですから、さとりに返しに来ました。』
おくうはさとりの側に来て聞く
『さとりは、これからどうしたいですか?』
『・・・・・・・・・・わたしは・・・・・
わたしは・・・・みんなをまもりにいきたい!』
『そうですか・・・・ならばおくうがその想いに力を授けましょう。
想いだけでは届かない・・・・・力だけでも足らない・・・・・・
両方があってこその正義です。』
『せいぎ?』
『はい。さとりなら力に溺れる事無く、その正義を貫けるでしょう。』
おくうは自分の手で顔を押さえる。
『おい!何をする気だいおくう!』
ゆうぎが、おくうの何やら不穏な行動を諌める。
おくうは構わず両手を高く上げていく、
ミシミシミシ
『なにをしているのおくう!やめてぇ!』
さとりの声にも止まらない、
おくうの身体が首から少しずつ裂けていく、
おりんは悲しそうな目でおくうを見つめていた。
『ぐ・・・ぐぅ・・・・』
苦しそうに声を上げながらも、更に両手に力がこもる。
ミシミシ・・・ピチチチ・・・・ブチ
ついに首は胴体と離れてしまう。
『ゆうぎ!早くさとりをおくうの首の上へ!』
おくうは、首を高く掲げた状態でゆうぎに頼んだ。
『え?あ・・・あぁわかった!』
ゆうぎは訳も分からず従う。
さとりはおくうの首上に置かれた、
シュゥゥゥゥゥゥゥ
その刹那、さとりとおくうの身体の間から煙が噴き出す。
そしてさとりの身体が光を放っていく、
光はおくうの手足であった身体も包みこみ、
その形を変えていった。
白に緑を彩った衣服は、青と桃色に染まっていく、
そしてさとりは自分の中に、
途方も無い知識と力が流れ込んでくるのを感じた。
『こ・・・・これは・・・・・』
自らの意思で動く手足に戸惑うさとり。
『それがさとりのほんとうのすがただよ。』
おくうの言語が、先程に比べて稚拙になっていた。
『おくうは、さとりのからだをあずかっていたんだよ。
いまのさとりにひつようなものだからかえすね。』
さとりはおくうを抱きしめる。
おくうは満足そうに笑った。
『おりんのそばに、おくうをつれていってね。』
おくうは、顔だけとなり通常のゆっくりらしくなってしまった。
さとりはそっとおりんの側に置いてあげる。
その直後、
クラ
足がふらつく
目が霞む
『・・・・あれ?』
バタ
『お・・・おい?さとり?おいどうしたってんだ?』
さとりは突然気を失った。
ゆうぎは何が起こったのかと困惑する。
『さとりは、いまからみんなとおはなしをするんだよ。』
『みんな?みんなって誰だい?』
『さとりのなかのみんなだよ。』
さとりの中とはどんな意味であろうか・・・・
『よくわからないけど・・・・・ねたましいわね。』
気を失ったさとりを囲み、おくうの言葉に戸惑う面々であった。
つづく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書けば書くほど終わりが遠くなっている気がします。
このようなSSにお付き合いいただいて、ありがとうございます。
まだ終われません・・・・・
完結までは頑張りますのでよろしくお願いします。
デスラッチと平行で書いているもので、やや笑いに走りでしているかも・・・・・
添削やってはいるのですが、後で気が付く事ばかりで・・・・・
誤字・脱字があれば勘弁して下さい。
これまで書いた物
ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー
ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編
ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ
ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク
ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出
ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり
ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種
ふたば系ゆっくりいじめ 1156 ゆっくり種2
ふたば系ゆっくりいじめ 1160 まりさとおにいさん
ふたば系ゆっくりいじめ 1169 ゆっくり種3
ふたば系ゆっくりいじめ 1174 まりさとまま
ふたば系ゆっくりいじめ 1188 ゆっくり種4
ふたば系ゆっくりいじめ 1192 まりさとおちびちゃん
希少種 独自設定満載 種のパロディなので先読み余裕です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
希少種の群れに帰ったはずの仮面まりさは、まだ研究所にいた。
『あなたのほんたいが、いきているそうですよ?』
仮面まりさは、檻に入れられているゆっくりに話しかける。
『・・・・・・・・。』
檻からは返事は無かった。しかし仮面まりさは構わず続ける。
『かなりかくせいもおわっています。』
『!』
それだけ言うと、仮面まりさは檻の前に、
メモと銀色に光る物を置いて去って行った。
その日、胴付きのゆっくりが研究所を脱走して行ったのだった。
仮面まりさは薄笑いを浮かべて想う。
所長の計画通りでは面白くありませんしねぇ・・・彼女にはまだまだ戦って貰わないといけません。
私のためにね・・・・・
仮面まりさは、暗闇に飛び立つ翼を想い、
何やら楽しげであった。
真っ暗な世界
ふと横を見るとまりさがいた。
そのまりさを、さなえが石礫で殺そうとしている。
やめてぇぇぇぇ
叫びたいが声も出ない、身体も動かない、
見守る事しか出来なかった。
やがて放たれた石礫はまりさを貫く、
さとりはさなえを睨みつけて驚いた。
そこにいたのは、さなえでは無くさとりが佇んでいたのだ。
死んでいるのも、きめいまるに変わっていた。
勝利の余韻にでも浸っているのだろうか、
嬉しそうにきめいまるの死体を踏みつけているさとり。
違う違う!あれは事故だったのだ!殺す気は無かったのだ!
楽しそうな自分を止めたかった。
敵側から見れば自分は、こんな感じに見えていたのかもしれない、
何が正しくて、何が間違っていたのだろうか?
全てが分からなくなる。
やがて、きめいまるを殺したさとりが近づいて来る。
生きている事でこれ程苦しむのなら、一思いに殺して欲しい・・・・・
さとりは覚悟を決めて目を瞑る。
それでいいのかだぜ?
まりさの声が聞こえて我に帰る。
まだれいむやぱちゅりー達は生きているのだ、
自分にはやらねばならない事がまだある。
生きたい!まだ死ねない!
さとりは目を開いた。
そこはさっきの真っ暗な空間では無かった。
薄暗い洞窟のような場所、何があったのか思い出す。
さなえと戦い負けたのだった。
そして海へ落ちたはず・・・・
その後の記憶が無かった。
ふと横を見ると小さな桶が見えた。
桶には緑色の髪のゆっくりが入っている。
『ゆっくりおきた。ゆっくりおきた。』
桶のゆっくりは、桶ごと跳ねながら洞窟の外へ飛び出して行ってしまった。
洞窟に影が写る。
誰かが来たようだ、2つ影がある。
『よいしょ・・うぅ!いたい・・・・』
さとりは、動こうとして全身に痛みを感じた。
再び寝かされていた、枯れ草のベットに横たわる。
『おいおい・・・無茶するなよ?いいからゆっくりしてけ。』
『あのけがでいきているなんて・・・・・ねたましいわね・・・』
2匹のゆっくりが洞窟に入ってきた。
1匹は金髪に角を生やし、片手に杯を持った胴付きのゆっくり。
2匹目は緑色の目が特徴的なゆっくりであった。
『こ・・・ここはどこなのでしょか?』
さとりは、まず自分の置かれた現在の状況が知りたかった。
胴付のゆっくりが答えてくれた。
『ここは海岸さ、あんたが前に倒したおりんの群れだよ。』
おりん!
さとりは、その名に驚き起きようとして、また痛みで倒れる。
『だから無理するなって言ってるだろ?まだ怪我は治ってないんだぞ』
『まだそんなにうごけるとは・・・・ねたましいわね』
先程から緑の目のゆっくりは、妬んでばかりいる。
ゆっくりしていないゆっくりである。
『おりんのむれなのですか?
さとりは・・・さとりはおりんを・・・『知ってるよ』・・え?』
『おりんを倒したのはあんただろ?』
『はい・・・・』
『気にするな、おりんはあんたを怨んじゃいないよ。
あぁ・・・こいつ・・・ぱるすぃーって言うんだが、
ぱるすぃーがさっきから妬んでいるのは、気にしないでくれ、これはこいつの性癖だ。』
緑色の目をしたゆっくりは、ぱるすぃーと言うらしい・・・
『わたしはゆうぎって言うんだ、おりんの知り合いさ
おりんが戦う前に言ってたんだよ・・・さとりって言うゆっくりと、
戦わないといけないってね・・・・・でもね・・・・死んでないよ。』
『え?』
さとりは思わず聞き返す。
『正確には、まだ死んでない、意識は無いがまだ生きてるよ。』
『いしきがないなんて、ねたましいわね。』
どうやら重症で生死を彷徨っているようである。
でも生きている。
『そうですか・・・・いきているんですね・・・よかった・・・ほんとうによかった・・・』
さとりはポロポロと涙を流して喜んだ。
ゆうぎは、さとりがどうやってここに来たかを話してくれた。
ぱるすぃーが海岸を歩いていると、発泡スチロールに乗ったゆっくりを発見したのだと言う。
そのゆっくりはおりんに聞いていた容姿と一致したので、
間違い無く「ゆっくりさとり」であろうと判断した。
後はこの洞窟に運び込んで、看病していたのだと言う。
あの時、偶然に波に漂っていた浮遊物に落ちたようである。
『でも・・・どうしてさとりをたすけてくれたのですか?
おりんをころしかけたゆっくりですよ?』
『あぁ・・・まぁ・・・おりんが死んでたら助けなかっただろね、
でも、おりんは生きている。それにおりんはさとりに、負ける覚悟で戦いに行ったからね・・・・
おりんが生かそうとしたんだ・・・意志は尊重してやらないとね。』
『そんちょうだなんて・・・・ねたましいわね。』
ここがあの時の戦場近くであるのなら、あーくえんぜるさんとはかなり離れてしまった事になる。
さとりは痛みを堪えて動こうとした。
『い・・・いた・・・ぐ・・・』
全身に激痛が走る。
『むりするなーむりするなー』
桶のゆっくりが跳ねて騒ぐ、
『ほらほら・・・無茶するからだよ・・・あんたのとこの群れなら、
灯台の群れに向かっているって、場所は分かってるんだから無理するな。』
動けない事に焦りは感じたが諦めるしかない、さとりは治療に専念する事にした。
ゆっくりの治癒力なら、おそらく2日はかかる。
オレンジジュースでもあれば、すぐにでも完治出来るであろうに・・・
『おりんに、あわせていただけますか?』
群れに追いつけないのであれば、せめて見舞いだけでもとゆうぎに頼む。
ゆうぎはさとりを抱えると、洞窟の奥へと運んで行った。
そこには箱の中で眠るおりんの姿があった。
『傷は塞がったんだけどね・・・・意識が戻らないんだよ・・・・』
『おりん・・・・』
さとりはおりんの言葉を思い出す。
どうしたら戦いを終わらせれるだろう?
その答えをさとりは出せない、だがはっきりしている物はあった。
『さとりは・・・やっぱりみんなをまもりたいよ・・・・』
『そのために敵を殺す事になってもかい?』
ゆうぎはさとりに聞いた。
『わたしはゆっくりをころしたくはありません・・・・
でも・・・ころされるところもみたくありません。』
さとりにはまだ迷いがあった。
敵とは何だろう?
しかしやらなければならない、
皆を守るのだ!
バッサバッサバッサ
その時、翼を羽ばたく音が洞窟に響く、
そして大きな翼が洞窟に差し込んでいた明かりを遮る。
逆光となり影で顔は見えなかったが、胴付きのゆっくりのようである。
『さとり・・・・探しましたよ・・・』
洞窟に声が響く、
『おまえさんは誰だい?』
『私はおくう、さとりの身体を預かる者です!』
ゆうぎの問いに答えるおくう、
しかし返答の意図は皆にはよく分からなかった。
おくうは洞窟の奥へ入って来た。
そしてさとりの前で立ち止まる。
『オレンジジュースです。飲んで下さい』
ペットボトルを取り出すと中身をさとりに飲ませた。
さとりから傷の痛みが和らいでいく、そしてみるみる傷が塞がる。
ゆっくりにとって最良の治療薬である。
おくうは残りのオレンジジュースを、おりんにかけてやる。
ジュースはおりんにグイグイと染込んでいく、するとおりんの身体が震えた。
『う・・・ん・・うにゃぁ~ん・・ゆっくりおきるよ・・』
おりんが目を覚ました。
『久しぶりですね、おりん・・・・・』
『にゃ?おくう?』
おくうはおりんと見知った仲であるようである。
『元気でしたか?おくうはおりんに逢いたかった・・・・
死ぬ前に逢えて良かった・・・』
『おくう・・・もぉそんなにじかんなくなっちゃったの?』
『はい・・・ですから、さとりに返しに来ました。』
おくうはさとりの側に来て聞く
『さとりは、これからどうしたいですか?』
『・・・・・・・・・・わたしは・・・・・
わたしは・・・・みんなをまもりにいきたい!』
『そうですか・・・・ならばおくうがその想いに力を授けましょう。
想いだけでは届かない・・・・・力だけでも足らない・・・・・・
両方があってこその正義です。』
『せいぎ?』
『はい。さとりなら力に溺れる事無く、その正義を貫けるでしょう。』
おくうは自分の手で顔を押さえる。
『おい!何をする気だいおくう!』
ゆうぎが、おくうの何やら不穏な行動を諌める。
おくうは構わず両手を高く上げていく、
ミシミシミシ
『なにをしているのおくう!やめてぇ!』
さとりの声にも止まらない、
おくうの身体が首から少しずつ裂けていく、
おりんは悲しそうな目でおくうを見つめていた。
『ぐ・・・ぐぅ・・・・』
苦しそうに声を上げながらも、更に両手に力がこもる。
ミシミシ・・・ピチチチ・・・・ブチ
ついに首は胴体と離れてしまう。
『ゆうぎ!早くさとりをおくうの首の上へ!』
おくうは、首を高く掲げた状態でゆうぎに頼んだ。
『え?あ・・・あぁわかった!』
ゆうぎは訳も分からず従う。
さとりはおくうの首上に置かれた、
シュゥゥゥゥゥゥゥ
その刹那、さとりとおくうの身体の間から煙が噴き出す。
そしてさとりの身体が光を放っていく、
光はおくうの手足であった身体も包みこみ、
その形を変えていった。
白に緑を彩った衣服は、青と桃色に染まっていく、
そしてさとりは自分の中に、
途方も無い知識と力が流れ込んでくるのを感じた。
『こ・・・・これは・・・・・』
自らの意思で動く手足に戸惑うさとり。
『それがさとりのほんとうのすがただよ。』
おくうの言語が、先程に比べて稚拙になっていた。
『おくうは、さとりのからだをあずかっていたんだよ。
いまのさとりにひつようなものだからかえすね。』
さとりはおくうを抱きしめる。
おくうは満足そうに笑った。
『おりんのそばに、おくうをつれていってね。』
おくうは、顔だけとなり通常のゆっくりらしくなってしまった。
さとりはそっとおりんの側に置いてあげる。
その直後、
クラ
足がふらつく
目が霞む
『・・・・あれ?』
バタ
『お・・・おい?さとり?おいどうしたってんだ?』
さとりは突然気を失った。
ゆうぎは何が起こったのかと困惑する。
『さとりは、いまからみんなとおはなしをするんだよ。』
『みんな?みんなって誰だい?』
『さとりのなかのみんなだよ。』
さとりの中とはどんな意味であろうか・・・・
『よくわからないけど・・・・・ねたましいわね。』
気を失ったさとりを囲み、おくうの言葉に戸惑う面々であった。
つづく
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書けば書くほど終わりが遠くなっている気がします。
このようなSSにお付き合いいただいて、ありがとうございます。
まだ終われません・・・・・
完結までは頑張りますのでよろしくお願いします。
デスラッチと平行で書いているもので、やや笑いに走りでしているかも・・・・・
添削やってはいるのですが、後で気が付く事ばかりで・・・・・
誤字・脱字があれば勘弁して下さい。
これまで書いた物
ふたば系ゆっくりいじめ 1097 ゆ虐ツアー
ふたば系ゆっくりいじめ 1111 ゆ虐ツアー お宅訪問編
ふたば系ゆっくりいじめ 1116 雪原のまりさ
ふたば系ゆっくりいじめ 1122 ゆヤンワーク
ふたば系ゆっくりいじめ 1129 まりさの思い出
ふたば系ゆっくりいじめ 1152 まりさとつむり
ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種
ふたば系ゆっくりいじめ 1156 ゆっくり種2
ふたば系ゆっくりいじめ 1160 まりさとおにいさん
ふたば系ゆっくりいじめ 1169 ゆっくり種3
ふたば系ゆっくりいじめ 1174 まりさとまま
ふたば系ゆっくりいじめ 1188 ゆっくり種4
ふたば系ゆっくりいじめ 1192 まりさとおちびちゃん