ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko0716 ゆっくりキャッスル
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*続きものの3作目です
*『れいむのゆっくりを鬼意山にささぐ』と『残酷な夜にれいむの叫びは鬼意山に届かない』 の続きものです
*一応、前作を読まなくても大丈夫ですが、登場人物・登場ゆん物の把握のために読んでくれると助かります
*拙い前作さんにコメントたくさんありがとうございます。
*リクエストにあった次女れいむのその後です。金ゲスはお待ちください。
作・もっちもちあき
次女れいむと番のまりさは、山をおりて行ったが、行くあてが無かった。
2匹は温泉街の掃討作戦が始まる前に、移動できたものの、
そもそも、群れでの生活しか知らない番まりさと、赤ゆの頃から、鬼意山の飼いゆっくりだった次女れいむは生活する術を知らなった。
季節は春から夏で、寒さの心配は無いが、梅雨が近いことを考えれば、早く”おうち”を見つける必要があった。
「ゆぅ…、まりさ、これからどうしよう?」
「とにかく、まずはおうちをさがすのぜ。それから、かりばをさがすのぜ」
ただ、2匹は不安はあっても、ゆっくりしていた。
最愛のゆっくりといつも一緒に暮らせていたから。
「ゆゆん、れいむはまりさといっしょなら、どんなくろうもいとわないよ」
「まりさが、れいむをぜったいまもって、ゆっくりしあわせにするのぜ」
「じゃあ、れいむはひるは、かりをてつだって、よるはつかれたまりさにゆっくりしたおうたをうたうね」
「すごくうれしいのぜ」
「ふたりで、ゆっくりしあわせになろうね」
(はやくれいむを、あんしんさせてあげたいのぜ)
(ゆっくりぷれいすがみつかったら、ゆっくりしたあかちゃんがほしいよ、ゆふふ)
2匹は、もともと比較的ゆっくりとして恵まれた環境にいたが、
まりさは野生で基本は外暮らしで、次女れいむも飼いゆっくりとはいえ、鬼意山は別に甘やかしたりしていなかったので、基本的に今の現状に適応できていた。
そのうえ、お互いにそれぞれ、群れでの知識と人間と暮らした知識があったので、理想的な番となっていた。
害敵に注意しつつ、お互い助け合って、移動しながら暮らしていたが、なかなか”おうち”は見つからない。
そんな中、2匹はある建物へたどり着く。
人間さんの建てた建築物だとは分かるが、人が住んでいるような感じではない。
この辺りは、田舎だが人がまったくいないというわけでもなく、大きな道路沿いに点々と建物がある感じだ。
「おおきいたてものだね」
鬼意山の住んでいた、お家よりもかなり大きい。
「にんげんさんがいないか、ゆっくりかくにんするのぜ」
2匹は、まりさを先頭に警戒しながら、建物へと入っていく。
中は、割れた窓のガラス片などがあり、雑然としている。
建物の中を移動するが、人間がいる様子は微塵も感じない。
部屋はいくつかあったが、窓の割れていない、特に清潔そうな部屋を選ぶと、
「ここをれいむとまりさのゆっくりぷれいすにするよ!」
「ここが、まりさとれいむのおうちなのぜ!」
2匹はお家宣言をして、この建物の一室を住処にすることにした。
この辺りは木々も多く、虫も多い季節なので食べ物もなんとかなるだろう。
さらに、この部屋には毛布さんまであるではないか。
2匹はようやく、ゆっくりプレイスを見つけて、これからの幸せなゆん生に思いを巡らせた。
「ゆゆ~ん、れいむ…。まりさ、もう…、がまんできないのぜ…」
「もうぅ…、まりさ…。むーどさんがたりないようぅ…。ゆふふ、はずかしいよ…」
愛する2匹は、その夜、情熱的なすっきりーを交わした。
次女れいむの頭には茎が生え、愛し合い情熱的なすっきりーだった為か、赤れいむ4匹と赤まりさ3匹という普通より多い数の赤ゆをにんっしんした。
「ゆうぅ、れいむとまりさのおちびちゃんたち、すごくゆっくりしてるよ」
恍惚の表情を浮かべる次女れいむ。
「けっこうおおいのぜ。ここがひろくてあんぜんなばしょでよかったのぜ」
今の時期なら、食べ物も豊富であるため、なんとか育てられるだろう。
何より、初めての我が子のゆっくりした姿に、2匹はしあわせーだった。
順調に実ゆも育ち、いよいよ生まれる時が来た。
「ゆっきゅりうまれりゅよ!」
まずは、赤れいむが1匹落ちてくる。
毛布さんの上なので、何の心配もいらない。
「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」
「おちびちゃん…、ゆっくりしていってね!」
なんとゆっくりした可愛い子なのだろう。
次女れいむは親になった喜びにうち震える。
「おかーしゃん!しゅーりしゅーりしちぇね!」
もみあげを猛烈にピコピコさせながら、満面の笑みで次女れいむにすーりすーりをする。
そして、何事も無く7匹すべての赤ゆが無事に生まれ落ちる。
「まりさ、おちびちゃんたち、すごくゆっくりしてるよ!」
「ゆゆ~ん、かわいいのぜ」
「ゆっくち!ゆっくち!」と赤ゆたちが嬉しそうにしている。
柔らかくした茎を与えると、
「むーちゃ、むーちゃ、しあわちぇ~!」
と7匹が喜びの声を上げる。
「おかーしゃんだいちゅきだじぇ」
「れいみゅもだいちゅきぢゃよ」
「おとーしゃんもだいちゅきぢゃよ」
口々に愛の言葉を口にする、すごくゆっくりした我が子たち。
(おかーさん、れいむはとてもしあわせだよ)
次女れいむは、母の銅れいむとの日々を懐かしく思い出していた。
赤ゆが生まれてから、数日が経ったある日、まりさはいつも通り狩りに出ていた。
「ゆっくりしていってね!」
不意に後ろから声をかけられる。
「ゆ?ゆっくりしていってね!」
突然の事で驚くも、条件反射で挨拶を返してしまう。
「誰なのぜ?」
振り返ると、ありす種とぱちゅりー種の成体2匹とソフトボール大の子ゆが、それぞれ2匹づつの4匹いた。
ありすとぱちゅりーは番で、子ゆの他に赤ゆもいたが、れいぱーありすの襲撃に遭い、命からがら家を捨てて逃げてきたそうだ。
れいぱーは、ろりこんだった様で赤ゆは犠牲になってしまったそうだ。
「むきゅ…、あのこたちにはわるいことをしたわ…。くじゅうのけつだんだったの…」
「それは、たいへんだったのぜ…」
自分なら耐えられるだろうか?まりさは、次女れいむが心配になってきた。
ありすは子ゆたちの傍を片時も離れずにいた。
よほど、不安なのだろう。
そのまま、ありすたちを連れて、おうちへ帰る。
「まりさ、ゆっくりおかえ…、そのこたちはどうしたの?」
次女れいむが無事で、まりさは心底ほっとする。
「れいむ、じつは…」
事情を次女れいむに説明する。
「それはたいへんだったね…。このおうちはあんぜんだよ。へやさんもいっぱいあるから、ここにゆっくりすむといいよ」
隣の部屋に、この一家は住むことにしたようだ。
その日は、だいぶ無理して逃げて来たらしく、6匹みんなすぐに寝てしまった。
次女れいむ一家とありす一家は協力して生活することにした。
身体の弱いぱちゅりーは狩りには向かないが、知識はあるので子守ができる。
赤ゆ7匹という状況で世話する人数の改善になった。
更に、ありすたちの子ゆは、ある程度の成長をしており、赤ゆたちの遊び相手にもなった。
大変とはいえ、次女れいむとしても、ぱちゅりーとしても助かる部分が多かった。
基本まりさとありす、疲れたら次女れいむと交代で狩りをした。
育児、狩りのどちらかにかかりきりにならずに済むため、ストレスもためずに済むというわけだ。
「おかーしゃん、ゆっくちたのちいよ!」
「ゆふふ」と笑いながら、我が子の世話をする。
尊敬する、母の銅れいむにしっかりと、そして何より優しく躾けられた次女れいむは子育てにやりがいを感じていた。
(れいむは、おかーさんみたいな、ゆっくりりっぱなおかーさんになるよ!)
「れいむ、こうたいのじかんなのぜ」
まりさが、狩りの交代にやってきた。
たくさんの草さんがお帽子の中に入っていた。
「ゆっくりごくろうさま。さすがまりさだね。れいむもがんばるよ」
「きおつけるのぜ」
次女れいむはビニール袋さんを持って、ありすと狩りに向かう。
「ありすは、かいゆっくりだったんだよね?」
「ええ、でもすてられてしまったのよ…」
ありすを飼っていた飼い主の知り合いのゆっくりが、れいぱーに犯られてしまったらしく、ありす種はキモいとかいっていきなり捨てられたそうだ。
「ひどいはなしだね!」
「わたしのおちびちゃんも、れいぱーにつぶされたし、あいつらいなかものどもは、ありすしゅのはじよ…」
2匹の空気が重くなる。
「れいむも、かいゆっくりだったのよね?」
「ゆ、そうだよ。おかあさんはおにいさんがだいすきだったんだよ」
「じぶんから、かいゆっくりをやめるなんて、すごいゆうきね」
「まりさがだいすきだからだよ」
「でも、れいむのそんけいするおかーさんが、あいするくらいだから、おにいさんは、さぞやとかいはなかいぬしさんだったんでしょうね」
「おにいさんは、よくわからないよ…」
再び2匹の間に沈黙が。なにかまずいことを言ったのかとありすはオロオロする。
「そうだ、ぱちゅりーのこともおしえてね」
次女れいむは話題を変えた。
「ぱちゅりーは、のらになったわたしをたすけてくれたの。やまにすんでいたのだけれど、とつぜんむれがかいめつしてしまって…」
「え?まりさもむれにいたんだよ」
「むれのちゅうしんのことはよくしらないの。ふもとのほうにいたから」
そこで顔を曇らせて、
「しゅうかいじょが、かいめつしてたの。あわてて、おうちにもどってぱちゅりーとやまをおりたのよ…」
次女れいむに、あの光景が蘇る。
これから、ゆっくり暮らすはずだった群れが無くなってしまった悲惨な光景。
鬼意山があれをやったのだろうか。そうとしか…。でも、鬼意山はおかあさんの愛する大事なおにいさん。
2匹は、この日の狩りを終えて、おうちに戻った。
「おかーしゃん!ゆっくちおかえり!」
「おかーしゃん!ありしゅとかいはに、まっちぇちゃのよ!」
2匹の子たちが笑顔で出迎える。
それを見て、ゆふふと次女れいむとありすは顔を見合わせる。
なんて幸せなのだろう。
次女れいむは銅れいむから”お城”の話を聞いていた。
そう、ここはお城なのだ。
母の言っていたお城そのものではないか。見た目といい、中といい間違いない。
銅れいむが、鬼意山と出かけたときに見たという”お城に”。
(おかーさんは、おしろにはしあわせがつまっているといっていたよ)
ここは、ゆっくりキャッスル。次女れいむたちにとっての…。
今日も今日とて、いつもの毎日になるはずだった。
次女れいむは、おちびちゃんたちにお歌を歌って聴かせている。
「れいむ、そろそろゆっくりこうたいよ」
ありすがやって来た。狩りの交代の時間だ。
「れいむ、かりにいくのぜ」
「ゆん、わかったよまりさ」
「ふたりきりはひさしぶりなのぜ」
「ゆうぅ~、ゆっくりてれるよ~」
キモい感じでお互いデレデレしながら、2匹は狩りへと向かう。
「おちびちゃんたちも、どんどんおおきくなってるね」
次女れいむが話しかけるも、まりさの返事は無い。
「しっ…。なにかいるのぜ…」
それを聞き、次女れいむも警戒する。
「んほおおおおおおおお」
少し離れた所から、だらしない嬌声が聞こえてくる。
間違いない、れいぱーありすだ。
「ゆぅ、どうしようまりさ…」
「こっちへきたら、たおすしかないのぜ」
万が一、おうちをれいぱーに見つかったら大変だ。
ありすの子ゆと自分たちの赤ゆ、合計11匹もの子供たちがいる。
「れいぱーがふくすういたら、たいへんなのぜ…」
「れいむ、いそいでありすもつれてくるよ」
れいぱーが1匹でなかった場合、1対1の勝負は避けたい。
ぱちゅりーは子供の面倒があるので、ありすだけでも連れてきて戦力にしようという訳だ。
次女れいむに連れられて、ありすもやってきた。
れいぱーの位置を確認していたまりさが、
「どうやら、たんどくこうどうみたいなんだぜ」
「なんとか、たおせるかもしれないね」
ありすが、ギュッと口を結んでれいぱーのいる方角を睨みつける。
「あいつらのせいで…。いなかもののれいぱーは、ぜったいせいっさいするわ!」
次女れいむは、ありすを見る。
(ありすは、れいぱーにおちびちゃんをやられているよ…。だから、れいぱーをゆるせないんだよ…)
次女れいむは複雑だった。
詳しくは知らないが、次女れいむの父親はれいぱーありすだと鬼意山が言っていた。
しんぐるまざーの銅れいむは、鬼意山がおとうさんだよ、と言っていたが…。
(そんなこといまは、かんけいないよ)
次女れいむは、あわててかぶりを振る。
「まりさがおとりになるのぜ」
作戦はこうだ。
まりさが囮となり、れいぱーをひきつけ、れいぱーがまりさを襲った瞬間に横から次女れいむがおうちにあった鋭利な刃物で刺し、
ありすが、やや高い塀の上から、れいぱーを潰すというものだ。
作戦は絶対に成功させなければならない。失敗したら、ゆっくりできなくなってしまう。
3匹に緊張が走る。
「んほおおおおおおうううううううう…、んほ、う?」
(れいむ、ありす、たのんだのぜ)
まりさが、れいぱーの視界に入る。
「んほおおおおお、まりさあああぁぁぁ!!!とかいはなあいをおげるわぁぁぁ!!!!!」
猛然とれいぱーが、性欲丸出しで体液を滴らせ、ぺにぺにをおっ勃てながら、まりさへと突進してくる。
「んほおおおおお、まりさぁぁ、さそってちゃって、いんらんさんねえええぇぇぇ!!!!!」
れいぱーが、まりさにのしかかろうとした時、
「いまなのぜ!!」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ぱちゅりーは不安になりながら、3匹の成功を祈っていた。
「むきゅ、れいぱーがふくすういないといいのだけれど…」
子供たちには何も言っていない。不安にさせても仕方ない。
「おかーしゃん、あしょんじぇにぇ!」
子供たちの面倒を見ながら、帰りを待つ。
そのとき、部屋の外にゆっくりの気配が。
3匹が帰ってきたのかと思いながら入口を見ると、知らないゆっくりの親子がいた。
『ゆっへっへ、あぶないところだったのぜ』
『まぬけそうなれんちゅうが、おとりになったおかげでたすかったね!』
『まりしゃ、あみゃあみゃがほちいんだじぇ』
『かわいいれいみゅに、あみゃあみゃよこちぇ』
仲良しのれいむ一家ではない、別のれいむ一家のようだ。
れいぱーから、逃げてきたのだろうか?
れいむとまりさの番に、子れいむと子まりさが1匹づつ。
ぱちゅりーは、この一家からゆっくりできない雰囲気を感じ取っていた。
「あなたたち、ここはわたしたちのおうちよ。でも、このたてものさんはひろくてほかにも、へやさんがあるからべつのへやさんでゆっくりしてね」
ぱちゅりーは、意を決して話しかけてみる。
しかし、野良まりさは、それには答えず、ニヤニヤしながらぱちゅりーたちを見ている。
部屋をきょろきょろ品定めしていた野良れいむが急に、
『ここを、まりさとれいむとおちびちゃんたちのおうちにするよ!』
と勝手におうち宣言。
『あまあまおいて、さっさときえるのぜ。どうしてもいたいなら、どれいとしてならきょかしてやるのぜ』
『さすが、まりさだね。かんだいだよ。あと、さっさとあまあまちょうだいね!』
ダメだ。こいつらは話の通じないゲスゆっくりだ。
しかし、向こうに明らかに非があるにせよ、自分と子供たちでは太刀打ちできないだろう。
「きょきょは、ときゃいはにゃ、ありしゅたちの、おうちにゃのよ。あと、おかーしゃんをゆっくちいじめにゃいでちょうだい!」
他の子たちが怯える中、1匹の子ありすが、ぷくーしながらゲス親子を非難する。
『ちびれいぱーがなにかほざいてるのぜ』
『れいぴゃーは、ゆっくちちにゃいじぇ、しんじぇにぇ!』
親の影響だろうか、れいぱーと言われて子ありすが怒り狂う。
「ありしゅは、れいぴゃーみちゃいにゃ、いにゃきゃもにょちょは、ちぎゃうにょよ!ゆっくちりきゃいしちぇにぇ!」
しかし、ゲスどもは意に介さない。
『れいぱーはれいぱーだね。そんなこともわからないの?ばかなのしぬの?うちのかわいいおちびちゃんとは、おおちがいだよ』
『きゃわいきゅっちぇ、ごみぇんにぇえ~』
まずい状況だ。ぱちゅりーがどうしたものかと思案する。しかしゲスどもは、ますます増長する。
『ゆっくりできないれいぱーは、みせしめにせいっさいしてやるのぜ』
ゲスまりさがとんでもないことを言い出した。
「むきゅ!や、やめてちょうだい!」
なんとかやめさせようと懇願するも、
『まりさのせいっさいをじゃまするやつも、せいっさいだよ!』
ぱちゅりーはゲスれいむに弾き飛ばされてしまう。
「むきゅうぅぅ!!ゆべっ!」
「ゆぎゃあああああああ!!!!!」
吹っ飛ばされるときに、自分に寄り添っていた子ぱちゅりーを1匹潰してしまう。
子ぱちゅりーは絶叫すると、半分以上潰れた身体から、生クリームを大量にこぼしていく。
「もっ…と…ゆっく…ち…」
そのまま息絶えてしまう。
「ゆんやああああああ!!!おにぇーちゃぁーん!!!」
子供たちが大パニックに。
さらに、ゲスまりさがさっき言い返した子ありすをせいっさいと称して、かじりつく。
「ゆんやああああああああああ!!!いちゃい!!!ちゃべにゃいじぇぇぇ!!!」
そして、間髪いれずに踏みつぶす。
『ざまあみろなのぜ』
子供たちは恐怖のあまり、しーしーとうんうんを大量に漏らして硬直している。
『おまえたちのものは、ぜんぶれいむたちのものだよ。ひとりじめした、げすぱちゅりーがわるいんだよ』
ゲス特有の超理論で、お部屋・毛布・貯蓄していた食料を奪い取る。
『おまえらは、みんなどれいなのぜ。さからったやつは、せいっさいなのぜ』
どうやら逃げることも許されないらしい。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
次女れいむの咥えたナイフが、れいぱーの横っ腹に突き刺さる。
「んほ?んほおおおうぺぷぽへけ!!!」
何が起こったのか理解できていないれいぱーは痛みでのたうちまわる。
「ゆっくりせずに、れいぱーはしねえええ!!!」
ありすが、れいぱーの上に落下して押し潰す。
ぐちょっ!という不快な音と共に、カスタードが傷口と口とあにゃるから吹き出す。
普通のゆっくりなら致命傷だが、相手はれいぱー。
「んほおおおおおお!!!ありすのとかいはなあいをためしているのねえええ!!!つんでれさんねえええ!!!
「まだうごけるのかぜ…」
唖然とする一同。
次女れいむは、口でナイフを握りなおすと、れいぱーへ”とどめ”を刺しに行く。
最期の力で暴れるれいぱーに、ナイフは突き立てたものの、次女れいむは下唇からお腹にかけて、切り傷を負ってしまう。
「んほおおおおおおおおお!!!いくいくいっちゃうわあああああ!!!くぱぁぁぁぁぁ!!!!!」
断末魔の叫び声をあげ、れいぱーは息絶えた。
「れいむ!!だいじょうぶなのかぜ!」
まりさが、怪我を負った次女れいむに駆け寄る。
「ゆふふ、やったね。れいむなら、ゆっくりだいじょうぶだよ…」
外皮(饅頭皮)の痛みに弱いと言われる、ゆっくり。
ぺーろぺーろで傷を塞げば大丈夫で致命傷とかでは無いが、中の餡子が見えており痛くないはずがない。
絶叫しても、おかしくはないだろう。
しかし、次女れいむは、まりさやありすに心配をかけたくなかったのだ。
それを、まりさもありすも分かっていた。
「ぺーろぺーろするね、れいむ」
まりさが愛する伴侶にぺーろぺーろする。
それを見ていたありすが、
「ゆっくり、ぺーろぺーろして、きずがふさがってきたら、ゆっくりもどればいいわ。おちびちゃんたちは、まかせて」
お邪魔にならないように気をきかせるありす。
ありすが、去ってふたりきりだ。
「れいむはゆうかんで、まりさにはもったいないくらいだぜ」
「そんなことないよ。いちばんゆうかんなのは、おとりをしたまりさだよ」
2匹は顔を見合わせて、ゆふふと笑う。
「あいしてるのぜ、れいむ」
「れいむも、まりさがだいすきだよ」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ありすは、不穏な気配を感じ取り、そろーりそろーりとおうちの様子を窺っていた。
すると、見知らぬゆっくりが、占領している。とかいはにコーディネートしたおうちは、醜く荒されていた。
そして、ぱちゅりーだけでなく、おちびちゃんたちまで、こき使われているではないか。
(なんなの、あのいなかものども…)
怒りを何とか堪え、状況を把握する。
(こうきをまつのよ)
部屋の外で、隙をうかがう。
れいぱーとの戦いで、ありす自身がまだ戦闘モードなのが幸いし、逆に冷静な判断ができた。
中では、次女れいむ一家の子供の赤ゆたちが、ゲス一家の子ゆたちに”遊ばれて”いる。
「やめちぇにぇ!もみあげしゃんに、ひどいこちょしにゃいじぇね!」
『やめろといわれちぇ、やめりゅばきゃは、いにゃいんだよ!ばーきゃ、ば−きゃ!』
「いちゃいいいいいいい!!!」
赤れいむたちは、もみあげを毟られたりしている。
赤まりさたちは、おぼうしを奪われて、おさげを毟られているようだ。
「まりちゃの、しゅてきにゃおぼうち、ゆっくちかえしちぇにぇ!」
涙目で訴える赤まりさ。
『おぼうちのにゃいゆっくりは、ゆっくちできないんだじぇ。しょんなやちゅのいうこちょは、きくかちないんだじぇ!』
自分でおぼうしを奪っておきながら、帽子が無いから、ゆっくりできないと罵倒する。
一方、自分の子供たちと番のぱちゅりーは、親ゲスの奴隷としてこき使われている。
(あれ?こどものかずがたりないわ…)
ありすは、自分の子供が足りないことに気づく。まさか…。
『しかし、ありすしゅは、ほんとうにむかつくね。れいぱーづらしてみにくいよ』
ゲスれいむが、子ありすを腹で小突く。
(ゆぐぐぐぐ…)
ありすの怒りが猛烈にたまっていく。
『さっきつぶした、げすれいぱーみたいにそいつもつぶしてやるのぜ』
「むきゅ!や、やめて、おねがい…」
『どれいが、くちごたえすんなだぜ!」
ブチィ!!!!!
ありすがブチ切れる。
「このいなかものおおおおおおおおお!!!」
ぼよんと大きく跳ねると、ゲスまりさの上から一撃をかます。
『ゆべえええ!!』
クリーンヒットして、ゲスまりさは身体の一部を潰し、餡子を吐く。
ぱちゅりーも、ゲスれいむのもみあげに食らいつき引き千切る。
『どぼぢで、でいぶのもみあげさんがちぎれてるのぉぉ!!!』
しかし、もともと体力に劣るぱちゅりーがいるため、徐々に互角の戦いになっていった。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
まりさの献身的なぺーろぺーろのおかげで、次女れいむは傷が塞がった。
「ゆうぅ、まりさのおかげで、もうぜんぜんいたくないよ」
「よかったのぜ」
おちびちゃんの待つゆっくりしたおうちへ帰ろう。
そう思った2匹は、また嫌な気配を感じて、お互いに身をひそめる。
(なにか、ゆっくりしないかんじだよ)
エンジン音がすると、少し離れた広場にバイクが2台止まる。
「おめー、マジぱねえから」
「先輩、ガッコの便所にゆっくり詰めるとか、ちょーヤベえし。ぎゃははは!」
「ばーか、授業中にゆっくり棒倒ししてたっつうの」
「棒倒しの要領で、身体削って死ぬ前に削ったやつが負けってゲームっすね」
「ちょー、ゆっくりのデスマスクうけるし。マジキモくて笑えるから、おめーもやってみ?」
「でも、ゆっくりのおかげで虐めが激減してるって、人間虐めなくなって、俺たち今はもう超紳士っすよね」
明らかにヤバそうな人間さんが二人。
見つかったらただでは済まないのは、一目で分かる。
その、ゆっくりできない人間さんは、みんなのおうち”ゆっくりキャッスル”へと向かって行った。
人間のさんの姿が見えなくなると、
「どうしよう、まりさ…」
まりさも黙りこくる。人間の恐ろしさ、それはあの群れの集会所の惨状を見たならば一目瞭然だ。勝てるわけがない。
「ありすも、ぱちゅりーも、かしこいゆっくりなのぜ。いまもどるのはきけんすぎるのぜ」
確かに、いつも外には充分に気を配っていた。
あれほど目立つ人間さんが来たなら、気づかないわけがない。
次女れいむたちは、危険が迫った場合におちあう場所へと移動を開始した。
そして、次女れいむとまりさは、建物裏の岩場にやって来た。
ここが、もしもの時の避難所だ。
「みんな、ぶじだといいのぜ…」
「だいじょうぶだよ、れいむたちのおうちは”おしろ”なんだよ。しあわせがつまっているんだよ」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
地獄の様だと、ありすは思った。
いつもなら、警戒を怠るはずはなかった、人間さんの侵入。
ゲスとの戦いで気づいた時にはもう、人間さんがおうちの中にいた。
「ヒャッハー!!!糞袋は消滅せよ!!!」
「マジぱねぇッス!!マジぱねぇッス!!」
あれだけ苦戦したゲスまりさ。
「おめえの餡子は全部うんうんだから!」
あにゃるの辺りに巨大な穴を開けられ、中の餡子を全部出されてゆっくりできなくなった。
いやみで不愉快だったゲスれいむ。
「逆出産つまり、入産だあー」
ゲスれいむの子ゆを捕まえると、ゲスれいむのまむまむに押し込む。
「そして、流産だあー」
蹴っ飛ばし、中で子れいむが潰れる。そして、ゲスれいむも壁に激突し、餡子を大量に流してゆっくりできなくなった。
大好きなぱちゅりー。
もともと弱っていたこともあり、踏みつぶされぐちゃぐちゃになってしまった。
かわいくて優しい、ありすや次女れいむの子ゆや赤ゆたち。
「根性焼きじゃぁー!!」
煙草を押しつけられ、泣き叫ぶ。おかーさん、おかーさんと助けを呼びながら…。
ありす自身は、足を焼かれて動けない。
「汚物は消毒だー!!!」
ガソリンをかけられる。
(ごめんなさい…、れいむ、まりさ。おちびちゃんたちをまもれなくて。ぱちゅりー、ありすのおちびちゃんたち、いまおとうさんもそっちへいくわ…)
ありすは、おちびちゃんたちの絶叫を聞いて喜ぶ輩に対して、せめてもの抵抗とばかりに沈黙を守りながら焼かれていった。
惨劇が終わる。
「しっかし、なんでこいつらこんな汚ねえ場所にいたんすかねえ?なにせここは…」
「ゆっくりプレイスってやつじゃね?キモすぎるし、お似合いだし。ぎゃはははは!」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
鬼意山がパソコンを見ていると、銅れいむが
「ゆ!おにいさん。それは、おしろさんだね」
と喜んで話しかけてくる。
「はあ?」
にこにこ笑う銅れいむ。
なんかムカつく。
「まえに、くるまさんのなかからみたよ。おにいさんがおしえてくれたよ」
パソコンの画面にはラブホが映っている。
(そういやあ、そんなこといったっけ)
「そうそう、ここには幸せが詰まってるんだよ(性的な意味でな)」
第3作目終わり
これからも続きます
よろしくお願いします
*『れいむのゆっくりを鬼意山にささぐ』と『残酷な夜にれいむの叫びは鬼意山に届かない』 の続きものです
*一応、前作を読まなくても大丈夫ですが、登場人物・登場ゆん物の把握のために読んでくれると助かります
*拙い前作さんにコメントたくさんありがとうございます。
*リクエストにあった次女れいむのその後です。金ゲスはお待ちください。
作・もっちもちあき
次女れいむと番のまりさは、山をおりて行ったが、行くあてが無かった。
2匹は温泉街の掃討作戦が始まる前に、移動できたものの、
そもそも、群れでの生活しか知らない番まりさと、赤ゆの頃から、鬼意山の飼いゆっくりだった次女れいむは生活する術を知らなった。
季節は春から夏で、寒さの心配は無いが、梅雨が近いことを考えれば、早く”おうち”を見つける必要があった。
「ゆぅ…、まりさ、これからどうしよう?」
「とにかく、まずはおうちをさがすのぜ。それから、かりばをさがすのぜ」
ただ、2匹は不安はあっても、ゆっくりしていた。
最愛のゆっくりといつも一緒に暮らせていたから。
「ゆゆん、れいむはまりさといっしょなら、どんなくろうもいとわないよ」
「まりさが、れいむをぜったいまもって、ゆっくりしあわせにするのぜ」
「じゃあ、れいむはひるは、かりをてつだって、よるはつかれたまりさにゆっくりしたおうたをうたうね」
「すごくうれしいのぜ」
「ふたりで、ゆっくりしあわせになろうね」
(はやくれいむを、あんしんさせてあげたいのぜ)
(ゆっくりぷれいすがみつかったら、ゆっくりしたあかちゃんがほしいよ、ゆふふ)
2匹は、もともと比較的ゆっくりとして恵まれた環境にいたが、
まりさは野生で基本は外暮らしで、次女れいむも飼いゆっくりとはいえ、鬼意山は別に甘やかしたりしていなかったので、基本的に今の現状に適応できていた。
そのうえ、お互いにそれぞれ、群れでの知識と人間と暮らした知識があったので、理想的な番となっていた。
害敵に注意しつつ、お互い助け合って、移動しながら暮らしていたが、なかなか”おうち”は見つからない。
そんな中、2匹はある建物へたどり着く。
人間さんの建てた建築物だとは分かるが、人が住んでいるような感じではない。
この辺りは、田舎だが人がまったくいないというわけでもなく、大きな道路沿いに点々と建物がある感じだ。
「おおきいたてものだね」
鬼意山の住んでいた、お家よりもかなり大きい。
「にんげんさんがいないか、ゆっくりかくにんするのぜ」
2匹は、まりさを先頭に警戒しながら、建物へと入っていく。
中は、割れた窓のガラス片などがあり、雑然としている。
建物の中を移動するが、人間がいる様子は微塵も感じない。
部屋はいくつかあったが、窓の割れていない、特に清潔そうな部屋を選ぶと、
「ここをれいむとまりさのゆっくりぷれいすにするよ!」
「ここが、まりさとれいむのおうちなのぜ!」
2匹はお家宣言をして、この建物の一室を住処にすることにした。
この辺りは木々も多く、虫も多い季節なので食べ物もなんとかなるだろう。
さらに、この部屋には毛布さんまであるではないか。
2匹はようやく、ゆっくりプレイスを見つけて、これからの幸せなゆん生に思いを巡らせた。
「ゆゆ~ん、れいむ…。まりさ、もう…、がまんできないのぜ…」
「もうぅ…、まりさ…。むーどさんがたりないようぅ…。ゆふふ、はずかしいよ…」
愛する2匹は、その夜、情熱的なすっきりーを交わした。
次女れいむの頭には茎が生え、愛し合い情熱的なすっきりーだった為か、赤れいむ4匹と赤まりさ3匹という普通より多い数の赤ゆをにんっしんした。
「ゆうぅ、れいむとまりさのおちびちゃんたち、すごくゆっくりしてるよ」
恍惚の表情を浮かべる次女れいむ。
「けっこうおおいのぜ。ここがひろくてあんぜんなばしょでよかったのぜ」
今の時期なら、食べ物も豊富であるため、なんとか育てられるだろう。
何より、初めての我が子のゆっくりした姿に、2匹はしあわせーだった。
順調に実ゆも育ち、いよいよ生まれる時が来た。
「ゆっきゅりうまれりゅよ!」
まずは、赤れいむが1匹落ちてくる。
毛布さんの上なので、何の心配もいらない。
「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」
「おちびちゃん…、ゆっくりしていってね!」
なんとゆっくりした可愛い子なのだろう。
次女れいむは親になった喜びにうち震える。
「おかーしゃん!しゅーりしゅーりしちぇね!」
もみあげを猛烈にピコピコさせながら、満面の笑みで次女れいむにすーりすーりをする。
そして、何事も無く7匹すべての赤ゆが無事に生まれ落ちる。
「まりさ、おちびちゃんたち、すごくゆっくりしてるよ!」
「ゆゆ~ん、かわいいのぜ」
「ゆっくち!ゆっくち!」と赤ゆたちが嬉しそうにしている。
柔らかくした茎を与えると、
「むーちゃ、むーちゃ、しあわちぇ~!」
と7匹が喜びの声を上げる。
「おかーしゃんだいちゅきだじぇ」
「れいみゅもだいちゅきぢゃよ」
「おとーしゃんもだいちゅきぢゃよ」
口々に愛の言葉を口にする、すごくゆっくりした我が子たち。
(おかーさん、れいむはとてもしあわせだよ)
次女れいむは、母の銅れいむとの日々を懐かしく思い出していた。
赤ゆが生まれてから、数日が経ったある日、まりさはいつも通り狩りに出ていた。
「ゆっくりしていってね!」
不意に後ろから声をかけられる。
「ゆ?ゆっくりしていってね!」
突然の事で驚くも、条件反射で挨拶を返してしまう。
「誰なのぜ?」
振り返ると、ありす種とぱちゅりー種の成体2匹とソフトボール大の子ゆが、それぞれ2匹づつの4匹いた。
ありすとぱちゅりーは番で、子ゆの他に赤ゆもいたが、れいぱーありすの襲撃に遭い、命からがら家を捨てて逃げてきたそうだ。
れいぱーは、ろりこんだった様で赤ゆは犠牲になってしまったそうだ。
「むきゅ…、あのこたちにはわるいことをしたわ…。くじゅうのけつだんだったの…」
「それは、たいへんだったのぜ…」
自分なら耐えられるだろうか?まりさは、次女れいむが心配になってきた。
ありすは子ゆたちの傍を片時も離れずにいた。
よほど、不安なのだろう。
そのまま、ありすたちを連れて、おうちへ帰る。
「まりさ、ゆっくりおかえ…、そのこたちはどうしたの?」
次女れいむが無事で、まりさは心底ほっとする。
「れいむ、じつは…」
事情を次女れいむに説明する。
「それはたいへんだったね…。このおうちはあんぜんだよ。へやさんもいっぱいあるから、ここにゆっくりすむといいよ」
隣の部屋に、この一家は住むことにしたようだ。
その日は、だいぶ無理して逃げて来たらしく、6匹みんなすぐに寝てしまった。
次女れいむ一家とありす一家は協力して生活することにした。
身体の弱いぱちゅりーは狩りには向かないが、知識はあるので子守ができる。
赤ゆ7匹という状況で世話する人数の改善になった。
更に、ありすたちの子ゆは、ある程度の成長をしており、赤ゆたちの遊び相手にもなった。
大変とはいえ、次女れいむとしても、ぱちゅりーとしても助かる部分が多かった。
基本まりさとありす、疲れたら次女れいむと交代で狩りをした。
育児、狩りのどちらかにかかりきりにならずに済むため、ストレスもためずに済むというわけだ。
「おかーしゃん、ゆっくちたのちいよ!」
「ゆふふ」と笑いながら、我が子の世話をする。
尊敬する、母の銅れいむにしっかりと、そして何より優しく躾けられた次女れいむは子育てにやりがいを感じていた。
(れいむは、おかーさんみたいな、ゆっくりりっぱなおかーさんになるよ!)
「れいむ、こうたいのじかんなのぜ」
まりさが、狩りの交代にやってきた。
たくさんの草さんがお帽子の中に入っていた。
「ゆっくりごくろうさま。さすがまりさだね。れいむもがんばるよ」
「きおつけるのぜ」
次女れいむはビニール袋さんを持って、ありすと狩りに向かう。
「ありすは、かいゆっくりだったんだよね?」
「ええ、でもすてられてしまったのよ…」
ありすを飼っていた飼い主の知り合いのゆっくりが、れいぱーに犯られてしまったらしく、ありす種はキモいとかいっていきなり捨てられたそうだ。
「ひどいはなしだね!」
「わたしのおちびちゃんも、れいぱーにつぶされたし、あいつらいなかものどもは、ありすしゅのはじよ…」
2匹の空気が重くなる。
「れいむも、かいゆっくりだったのよね?」
「ゆ、そうだよ。おかあさんはおにいさんがだいすきだったんだよ」
「じぶんから、かいゆっくりをやめるなんて、すごいゆうきね」
「まりさがだいすきだからだよ」
「でも、れいむのそんけいするおかーさんが、あいするくらいだから、おにいさんは、さぞやとかいはなかいぬしさんだったんでしょうね」
「おにいさんは、よくわからないよ…」
再び2匹の間に沈黙が。なにかまずいことを言ったのかとありすはオロオロする。
「そうだ、ぱちゅりーのこともおしえてね」
次女れいむは話題を変えた。
「ぱちゅりーは、のらになったわたしをたすけてくれたの。やまにすんでいたのだけれど、とつぜんむれがかいめつしてしまって…」
「え?まりさもむれにいたんだよ」
「むれのちゅうしんのことはよくしらないの。ふもとのほうにいたから」
そこで顔を曇らせて、
「しゅうかいじょが、かいめつしてたの。あわてて、おうちにもどってぱちゅりーとやまをおりたのよ…」
次女れいむに、あの光景が蘇る。
これから、ゆっくり暮らすはずだった群れが無くなってしまった悲惨な光景。
鬼意山があれをやったのだろうか。そうとしか…。でも、鬼意山はおかあさんの愛する大事なおにいさん。
2匹は、この日の狩りを終えて、おうちに戻った。
「おかーしゃん!ゆっくちおかえり!」
「おかーしゃん!ありしゅとかいはに、まっちぇちゃのよ!」
2匹の子たちが笑顔で出迎える。
それを見て、ゆふふと次女れいむとありすは顔を見合わせる。
なんて幸せなのだろう。
次女れいむは銅れいむから”お城”の話を聞いていた。
そう、ここはお城なのだ。
母の言っていたお城そのものではないか。見た目といい、中といい間違いない。
銅れいむが、鬼意山と出かけたときに見たという”お城に”。
(おかーさんは、おしろにはしあわせがつまっているといっていたよ)
ここは、ゆっくりキャッスル。次女れいむたちにとっての…。
今日も今日とて、いつもの毎日になるはずだった。
次女れいむは、おちびちゃんたちにお歌を歌って聴かせている。
「れいむ、そろそろゆっくりこうたいよ」
ありすがやって来た。狩りの交代の時間だ。
「れいむ、かりにいくのぜ」
「ゆん、わかったよまりさ」
「ふたりきりはひさしぶりなのぜ」
「ゆうぅ~、ゆっくりてれるよ~」
キモい感じでお互いデレデレしながら、2匹は狩りへと向かう。
「おちびちゃんたちも、どんどんおおきくなってるね」
次女れいむが話しかけるも、まりさの返事は無い。
「しっ…。なにかいるのぜ…」
それを聞き、次女れいむも警戒する。
「んほおおおおおおおお」
少し離れた所から、だらしない嬌声が聞こえてくる。
間違いない、れいぱーありすだ。
「ゆぅ、どうしようまりさ…」
「こっちへきたら、たおすしかないのぜ」
万が一、おうちをれいぱーに見つかったら大変だ。
ありすの子ゆと自分たちの赤ゆ、合計11匹もの子供たちがいる。
「れいぱーがふくすういたら、たいへんなのぜ…」
「れいむ、いそいでありすもつれてくるよ」
れいぱーが1匹でなかった場合、1対1の勝負は避けたい。
ぱちゅりーは子供の面倒があるので、ありすだけでも連れてきて戦力にしようという訳だ。
次女れいむに連れられて、ありすもやってきた。
れいぱーの位置を確認していたまりさが、
「どうやら、たんどくこうどうみたいなんだぜ」
「なんとか、たおせるかもしれないね」
ありすが、ギュッと口を結んでれいぱーのいる方角を睨みつける。
「あいつらのせいで…。いなかもののれいぱーは、ぜったいせいっさいするわ!」
次女れいむは、ありすを見る。
(ありすは、れいぱーにおちびちゃんをやられているよ…。だから、れいぱーをゆるせないんだよ…)
次女れいむは複雑だった。
詳しくは知らないが、次女れいむの父親はれいぱーありすだと鬼意山が言っていた。
しんぐるまざーの銅れいむは、鬼意山がおとうさんだよ、と言っていたが…。
(そんなこといまは、かんけいないよ)
次女れいむは、あわててかぶりを振る。
「まりさがおとりになるのぜ」
作戦はこうだ。
まりさが囮となり、れいぱーをひきつけ、れいぱーがまりさを襲った瞬間に横から次女れいむがおうちにあった鋭利な刃物で刺し、
ありすが、やや高い塀の上から、れいぱーを潰すというものだ。
作戦は絶対に成功させなければならない。失敗したら、ゆっくりできなくなってしまう。
3匹に緊張が走る。
「んほおおおおおおうううううううう…、んほ、う?」
(れいむ、ありす、たのんだのぜ)
まりさが、れいぱーの視界に入る。
「んほおおおおお、まりさあああぁぁぁ!!!とかいはなあいをおげるわぁぁぁ!!!!!」
猛然とれいぱーが、性欲丸出しで体液を滴らせ、ぺにぺにをおっ勃てながら、まりさへと突進してくる。
「んほおおおおお、まりさぁぁ、さそってちゃって、いんらんさんねえええぇぇぇ!!!!!」
れいぱーが、まりさにのしかかろうとした時、
「いまなのぜ!!」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ぱちゅりーは不安になりながら、3匹の成功を祈っていた。
「むきゅ、れいぱーがふくすういないといいのだけれど…」
子供たちには何も言っていない。不安にさせても仕方ない。
「おかーしゃん、あしょんじぇにぇ!」
子供たちの面倒を見ながら、帰りを待つ。
そのとき、部屋の外にゆっくりの気配が。
3匹が帰ってきたのかと思いながら入口を見ると、知らないゆっくりの親子がいた。
『ゆっへっへ、あぶないところだったのぜ』
『まぬけそうなれんちゅうが、おとりになったおかげでたすかったね!』
『まりしゃ、あみゃあみゃがほちいんだじぇ』
『かわいいれいみゅに、あみゃあみゃよこちぇ』
仲良しのれいむ一家ではない、別のれいむ一家のようだ。
れいぱーから、逃げてきたのだろうか?
れいむとまりさの番に、子れいむと子まりさが1匹づつ。
ぱちゅりーは、この一家からゆっくりできない雰囲気を感じ取っていた。
「あなたたち、ここはわたしたちのおうちよ。でも、このたてものさんはひろくてほかにも、へやさんがあるからべつのへやさんでゆっくりしてね」
ぱちゅりーは、意を決して話しかけてみる。
しかし、野良まりさは、それには答えず、ニヤニヤしながらぱちゅりーたちを見ている。
部屋をきょろきょろ品定めしていた野良れいむが急に、
『ここを、まりさとれいむとおちびちゃんたちのおうちにするよ!』
と勝手におうち宣言。
『あまあまおいて、さっさときえるのぜ。どうしてもいたいなら、どれいとしてならきょかしてやるのぜ』
『さすが、まりさだね。かんだいだよ。あと、さっさとあまあまちょうだいね!』
ダメだ。こいつらは話の通じないゲスゆっくりだ。
しかし、向こうに明らかに非があるにせよ、自分と子供たちでは太刀打ちできないだろう。
「きょきょは、ときゃいはにゃ、ありしゅたちの、おうちにゃのよ。あと、おかーしゃんをゆっくちいじめにゃいでちょうだい!」
他の子たちが怯える中、1匹の子ありすが、ぷくーしながらゲス親子を非難する。
『ちびれいぱーがなにかほざいてるのぜ』
『れいぴゃーは、ゆっくちちにゃいじぇ、しんじぇにぇ!』
親の影響だろうか、れいぱーと言われて子ありすが怒り狂う。
「ありしゅは、れいぴゃーみちゃいにゃ、いにゃきゃもにょちょは、ちぎゃうにょよ!ゆっくちりきゃいしちぇにぇ!」
しかし、ゲスどもは意に介さない。
『れいぱーはれいぱーだね。そんなこともわからないの?ばかなのしぬの?うちのかわいいおちびちゃんとは、おおちがいだよ』
『きゃわいきゅっちぇ、ごみぇんにぇえ~』
まずい状況だ。ぱちゅりーがどうしたものかと思案する。しかしゲスどもは、ますます増長する。
『ゆっくりできないれいぱーは、みせしめにせいっさいしてやるのぜ』
ゲスまりさがとんでもないことを言い出した。
「むきゅ!や、やめてちょうだい!」
なんとかやめさせようと懇願するも、
『まりさのせいっさいをじゃまするやつも、せいっさいだよ!』
ぱちゅりーはゲスれいむに弾き飛ばされてしまう。
「むきゅうぅぅ!!ゆべっ!」
「ゆぎゃあああああああ!!!!!」
吹っ飛ばされるときに、自分に寄り添っていた子ぱちゅりーを1匹潰してしまう。
子ぱちゅりーは絶叫すると、半分以上潰れた身体から、生クリームを大量にこぼしていく。
「もっ…と…ゆっく…ち…」
そのまま息絶えてしまう。
「ゆんやああああああ!!!おにぇーちゃぁーん!!!」
子供たちが大パニックに。
さらに、ゲスまりさがさっき言い返した子ありすをせいっさいと称して、かじりつく。
「ゆんやああああああああああ!!!いちゃい!!!ちゃべにゃいじぇぇぇ!!!」
そして、間髪いれずに踏みつぶす。
『ざまあみろなのぜ』
子供たちは恐怖のあまり、しーしーとうんうんを大量に漏らして硬直している。
『おまえたちのものは、ぜんぶれいむたちのものだよ。ひとりじめした、げすぱちゅりーがわるいんだよ』
ゲス特有の超理論で、お部屋・毛布・貯蓄していた食料を奪い取る。
『おまえらは、みんなどれいなのぜ。さからったやつは、せいっさいなのぜ』
どうやら逃げることも許されないらしい。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
次女れいむの咥えたナイフが、れいぱーの横っ腹に突き刺さる。
「んほ?んほおおおうぺぷぽへけ!!!」
何が起こったのか理解できていないれいぱーは痛みでのたうちまわる。
「ゆっくりせずに、れいぱーはしねえええ!!!」
ありすが、れいぱーの上に落下して押し潰す。
ぐちょっ!という不快な音と共に、カスタードが傷口と口とあにゃるから吹き出す。
普通のゆっくりなら致命傷だが、相手はれいぱー。
「んほおおおおおお!!!ありすのとかいはなあいをためしているのねえええ!!!つんでれさんねえええ!!!
「まだうごけるのかぜ…」
唖然とする一同。
次女れいむは、口でナイフを握りなおすと、れいぱーへ”とどめ”を刺しに行く。
最期の力で暴れるれいぱーに、ナイフは突き立てたものの、次女れいむは下唇からお腹にかけて、切り傷を負ってしまう。
「んほおおおおおおおおお!!!いくいくいっちゃうわあああああ!!!くぱぁぁぁぁぁ!!!!!」
断末魔の叫び声をあげ、れいぱーは息絶えた。
「れいむ!!だいじょうぶなのかぜ!」
まりさが、怪我を負った次女れいむに駆け寄る。
「ゆふふ、やったね。れいむなら、ゆっくりだいじょうぶだよ…」
外皮(饅頭皮)の痛みに弱いと言われる、ゆっくり。
ぺーろぺーろで傷を塞げば大丈夫で致命傷とかでは無いが、中の餡子が見えており痛くないはずがない。
絶叫しても、おかしくはないだろう。
しかし、次女れいむは、まりさやありすに心配をかけたくなかったのだ。
それを、まりさもありすも分かっていた。
「ぺーろぺーろするね、れいむ」
まりさが愛する伴侶にぺーろぺーろする。
それを見ていたありすが、
「ゆっくり、ぺーろぺーろして、きずがふさがってきたら、ゆっくりもどればいいわ。おちびちゃんたちは、まかせて」
お邪魔にならないように気をきかせるありす。
ありすが、去ってふたりきりだ。
「れいむはゆうかんで、まりさにはもったいないくらいだぜ」
「そんなことないよ。いちばんゆうかんなのは、おとりをしたまりさだよ」
2匹は顔を見合わせて、ゆふふと笑う。
「あいしてるのぜ、れいむ」
「れいむも、まりさがだいすきだよ」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ありすは、不穏な気配を感じ取り、そろーりそろーりとおうちの様子を窺っていた。
すると、見知らぬゆっくりが、占領している。とかいはにコーディネートしたおうちは、醜く荒されていた。
そして、ぱちゅりーだけでなく、おちびちゃんたちまで、こき使われているではないか。
(なんなの、あのいなかものども…)
怒りを何とか堪え、状況を把握する。
(こうきをまつのよ)
部屋の外で、隙をうかがう。
れいぱーとの戦いで、ありす自身がまだ戦闘モードなのが幸いし、逆に冷静な判断ができた。
中では、次女れいむ一家の子供の赤ゆたちが、ゲス一家の子ゆたちに”遊ばれて”いる。
「やめちぇにぇ!もみあげしゃんに、ひどいこちょしにゃいじぇね!」
『やめろといわれちぇ、やめりゅばきゃは、いにゃいんだよ!ばーきゃ、ば−きゃ!』
「いちゃいいいいいいい!!!」
赤れいむたちは、もみあげを毟られたりしている。
赤まりさたちは、おぼうしを奪われて、おさげを毟られているようだ。
「まりちゃの、しゅてきにゃおぼうち、ゆっくちかえしちぇにぇ!」
涙目で訴える赤まりさ。
『おぼうちのにゃいゆっくりは、ゆっくちできないんだじぇ。しょんなやちゅのいうこちょは、きくかちないんだじぇ!』
自分でおぼうしを奪っておきながら、帽子が無いから、ゆっくりできないと罵倒する。
一方、自分の子供たちと番のぱちゅりーは、親ゲスの奴隷としてこき使われている。
(あれ?こどものかずがたりないわ…)
ありすは、自分の子供が足りないことに気づく。まさか…。
『しかし、ありすしゅは、ほんとうにむかつくね。れいぱーづらしてみにくいよ』
ゲスれいむが、子ありすを腹で小突く。
(ゆぐぐぐぐ…)
ありすの怒りが猛烈にたまっていく。
『さっきつぶした、げすれいぱーみたいにそいつもつぶしてやるのぜ』
「むきゅ!や、やめて、おねがい…」
『どれいが、くちごたえすんなだぜ!」
ブチィ!!!!!
ありすがブチ切れる。
「このいなかものおおおおおおおおお!!!」
ぼよんと大きく跳ねると、ゲスまりさの上から一撃をかます。
『ゆべえええ!!』
クリーンヒットして、ゲスまりさは身体の一部を潰し、餡子を吐く。
ぱちゅりーも、ゲスれいむのもみあげに食らいつき引き千切る。
『どぼぢで、でいぶのもみあげさんがちぎれてるのぉぉ!!!』
しかし、もともと体力に劣るぱちゅりーがいるため、徐々に互角の戦いになっていった。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
まりさの献身的なぺーろぺーろのおかげで、次女れいむは傷が塞がった。
「ゆうぅ、まりさのおかげで、もうぜんぜんいたくないよ」
「よかったのぜ」
おちびちゃんの待つゆっくりしたおうちへ帰ろう。
そう思った2匹は、また嫌な気配を感じて、お互いに身をひそめる。
(なにか、ゆっくりしないかんじだよ)
エンジン音がすると、少し離れた広場にバイクが2台止まる。
「おめー、マジぱねえから」
「先輩、ガッコの便所にゆっくり詰めるとか、ちょーヤベえし。ぎゃははは!」
「ばーか、授業中にゆっくり棒倒ししてたっつうの」
「棒倒しの要領で、身体削って死ぬ前に削ったやつが負けってゲームっすね」
「ちょー、ゆっくりのデスマスクうけるし。マジキモくて笑えるから、おめーもやってみ?」
「でも、ゆっくりのおかげで虐めが激減してるって、人間虐めなくなって、俺たち今はもう超紳士っすよね」
明らかにヤバそうな人間さんが二人。
見つかったらただでは済まないのは、一目で分かる。
その、ゆっくりできない人間さんは、みんなのおうち”ゆっくりキャッスル”へと向かって行った。
人間のさんの姿が見えなくなると、
「どうしよう、まりさ…」
まりさも黙りこくる。人間の恐ろしさ、それはあの群れの集会所の惨状を見たならば一目瞭然だ。勝てるわけがない。
「ありすも、ぱちゅりーも、かしこいゆっくりなのぜ。いまもどるのはきけんすぎるのぜ」
確かに、いつも外には充分に気を配っていた。
あれほど目立つ人間さんが来たなら、気づかないわけがない。
次女れいむたちは、危険が迫った場合におちあう場所へと移動を開始した。
そして、次女れいむとまりさは、建物裏の岩場にやって来た。
ここが、もしもの時の避難所だ。
「みんな、ぶじだといいのぜ…」
「だいじょうぶだよ、れいむたちのおうちは”おしろ”なんだよ。しあわせがつまっているんだよ」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
地獄の様だと、ありすは思った。
いつもなら、警戒を怠るはずはなかった、人間さんの侵入。
ゲスとの戦いで気づいた時にはもう、人間さんがおうちの中にいた。
「ヒャッハー!!!糞袋は消滅せよ!!!」
「マジぱねぇッス!!マジぱねぇッス!!」
あれだけ苦戦したゲスまりさ。
「おめえの餡子は全部うんうんだから!」
あにゃるの辺りに巨大な穴を開けられ、中の餡子を全部出されてゆっくりできなくなった。
いやみで不愉快だったゲスれいむ。
「逆出産つまり、入産だあー」
ゲスれいむの子ゆを捕まえると、ゲスれいむのまむまむに押し込む。
「そして、流産だあー」
蹴っ飛ばし、中で子れいむが潰れる。そして、ゲスれいむも壁に激突し、餡子を大量に流してゆっくりできなくなった。
大好きなぱちゅりー。
もともと弱っていたこともあり、踏みつぶされぐちゃぐちゃになってしまった。
かわいくて優しい、ありすや次女れいむの子ゆや赤ゆたち。
「根性焼きじゃぁー!!」
煙草を押しつけられ、泣き叫ぶ。おかーさん、おかーさんと助けを呼びながら…。
ありす自身は、足を焼かれて動けない。
「汚物は消毒だー!!!」
ガソリンをかけられる。
(ごめんなさい…、れいむ、まりさ。おちびちゃんたちをまもれなくて。ぱちゅりー、ありすのおちびちゃんたち、いまおとうさんもそっちへいくわ…)
ありすは、おちびちゃんたちの絶叫を聞いて喜ぶ輩に対して、せめてもの抵抗とばかりに沈黙を守りながら焼かれていった。
惨劇が終わる。
「しっかし、なんでこいつらこんな汚ねえ場所にいたんすかねえ?なにせここは…」
「ゆっくりプレイスってやつじゃね?キモすぎるし、お似合いだし。ぎゃはははは!」
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
鬼意山がパソコンを見ていると、銅れいむが
「ゆ!おにいさん。それは、おしろさんだね」
と喜んで話しかけてくる。
「はあ?」
にこにこ笑う銅れいむ。
なんかムカつく。
「まえに、くるまさんのなかからみたよ。おにいさんがおしえてくれたよ」
パソコンの画面にはラブホが映っている。
(そういやあ、そんなこといったっけ)
「そうそう、ここには幸せが詰まってるんだよ(性的な意味でな)」
第3作目終わり
これからも続きます
よろしくお願いします