ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1911 さくや・いぢめて おまけ
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ankoss
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今回も2作品セットとなっております。
2作品とも、いぢめ無し(?)の胴つきイチャ愛で作品となっております。
一本目が『さくや』
胴つきさくやのお話です、愛でオンリー
二本目が『いぢめて おまけ』
anko1896 いぢめて の後日談となっております。
感想で熱心に続きを!と言われたので、リクエストにお答えしてみました。
多分にHENTAI成分を含みますので、苦手な方はご遠慮ください。
それでは、お楽しみください。
『さくや』
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「あ~、最悪」
僕はグショグショになって体に張り付いたシャツをはがしながら、一人呟いた。
その日会社から帰ると、家につく直前で、突然大雨が降り出したのだ。
僕は急いで家があるマンションに走り、出来るだけ被害を少なくしたつもりだったが、
それでも上半身がびしょ濡れになってしまっていた。
僕が部屋に入り、鞄を下ろし、服を脱ごうとしていると、突然玄関のドアから、
コンコン
と、小さな音がした気がした。
「ん?・・・気のせいか?」
するともう一度
コンコン
と、音がした、今度はそれははっきりと僕の耳に届いた。
誰か来たのかな?
そう思い、僕はちらりと時計をみる、時刻はすでに午後10時をまわっていた。
「こんな時間に、いったい誰が・・・」
そう疑問を感じたが、待たせては悪いと思い、僕は急いで玄関のドアをあけた。
「はいはーい、どちらさ・・・ま・・・」
その瞬間、僕は背筋がゾクリと粟立つのを感じた。
僕がドアをあけると、そこ居るはずの人影が、どこにも見あたらなかったのだ。
「う・・・うわあぁ」
僕が慌ててドアを閉めようとすると、
「まってください」
と、突然少女のような声がした。
「ひっ!」
僕が恐怖に顔をひきつらせていると、今度は少女の声が
「したです、した」
と、言った。
「え、下?」
そう言われて僕は、ゆっくりと視線を下に移動させた。
すると今まで誰もいないと思っていたけれど、
そこには僕の腰元くらいまでの身長の、小さな女の子がいた。
その女の子は、普通の女の子に比べて一回りくらい頭が大きく、
なぜかフリフリのいわゆるメイド服というやつに身を包んでいた。
「な、なぁんだ、見えてなかっただけかぁ」
僕がほっと息をつくと、メイド服の女の子は
「はじめまして、わたくし、ゆっくりさくやともうします」
と、丁寧に言い、恭しく頭を下げた。
あまりに畏まったその態度に、僕は思わず
「あ、どうも」
なんて間抜けな返事をしながら、頭を下げていた。
すると、”ゆっくりさくや”と名乗った女の子は、
突然僕に近寄り、濡れた僕のシャツをつかんで、上目遣いに言った。
「おにいさま、わたくしのごしゅじんさまになってください」
その瞬間、僕の時間は一瞬止まってしまった。
「え、な、なに?」
僕は少女の口から聞きなれない言葉が飛び出たことで動揺し、思わず聞き返してしまう。
するとさくやは、僕に言い聞かせるように、ゆっくりはっきり言葉を区切ってもう一度言った。
「わたくしの、ごしゅじんさまに、なっていただきたいのです」
あまりの突拍子もない一連の流れのせいで、気づかなかったが、
よく見るとさくやの服も、雨に打たれたのかかなり水がしみているということがわかった。
「と、とりあえず入りなよ」
僕は、さくやをそのまま閉め出すわけにもいかず、部屋に招き入れることにした。
「汚い部屋だけど、さぁ、どうぞ」
部屋の中に入ったさくやは、落ち着かない様子できょろきょろと視線を泳がせていた。
「散らかっててごめんね」
僕は一人暮らしで、毎日仕事に明け暮れ、
疲れてしまって掃除も最近ろくにしていない室内を申し訳ないと思った。
しかしゆっくりとはいえ、女の子をこんな夜遅く外に放り出すほど鬼畜ではないつもりだ。
僕は、ゆっくりや、その胴つきという種類も知識ではしっていたが、その本物をみるのは初めてだった。
生首饅頭は、たまにゴミステーションなんかでごそごそとやっているのを見るが、
胴つきというのはここまで女の子に近いものだったのか。
それにさくや種も、見たことのないゆっくりであった、きっと希少種なんだろう。
ふとさくやが僕の濡れて肌についたシャツに目を止めた。
「ごしゅじんさま、ぬれたふくをぬいでください、おかぜをめしてしまいます」
さくやはおもむろに僕に近づくと、シャツのボタンに手を延ばし、脱がそうとしてきた。
「わ、ちょ、ちょっとまって!」
僕は突然のことと、女の子に服を脱がされそうになるというシチュエーションにびっくりし、
後ろにとびのいてしまった。
すると突然僕の体がガクリと傾き、前に向かって倒れ出す。
「え、ちょ、あっ!」
どうやら転がっていた空き缶を踏んづけたらしい。
僕は何とか踏みとどまろうとしたが、その努力むなしく、
さくやを巻き込みながら勢いよく倒れ込んでしまった。
「きゃあ!」
さくやがかわいらしい悲鳴をあげる。
「い・・・ってぇ~」
そういって僕が体を起こすと、ちいさなさくやは僕の体の完全に下敷きになってしまったみたいで、
服も僕のと同様に、すっかりぐしょぐしょになってしまっていた。
「ご、ごめん」
僕が体を起こしてあやまると、さくやはにっこりと笑って
「いいんです、どうせわたくしも、ぬれたままではいられなかったのですから」
そういって、おもむろに自らの服のボタンに手をかけた。
「どぼちてこんなことに・・・」
僕はすっかり頭を抱えて悩んでしまっていた。
いま僕は生まれたままの姿で、部屋に備え付けられたせまい風呂の中で膝を抱えて縮こまっている。
そしてその向かいには、同じく生まれたままの姿のさくやがいた。
その体は、幼いながらも美しく、まさに人間の女の子の裸そのものだった。
僕はなるべくさくやと距離をとり、さくやの身体ををみないようにしながら、
ゆっくりできない入浴時間を過ごしていた。
(ま、まぁ、親戚の女の子と一緒にお風呂にはいってると思えば・・・)
「ごしゅじんさま、どうかいたしましたか?」
落ち着かない僕をみて、さくやが可愛らしく首を傾げた。
「な、なんでもないよ」
いつの間にがさくやがすっかり僕のことをご主人様と呼んでいるとか、
そんなことはすっかり頭から消し飛んでしまった。
僕の頭の中は、今この状況をどうするかということだけだった。
(そうだ、早く出ればいいんじゃん)
僕が湯船の縁をつかんで立ち上がろうとすると、さくやの小さな手が僕の肩をつかむ。
「だめですよごしゅじんさま、ちゃんとひゃくまでかぞえて、あったまってからでないと」
くそう、そうくるか。
なぜかさくやは子供を諭すように僕を叱る。
それをふりほどくことも出来たが、なんだか悪いことをしてしまった気がして、僕はおとなしくそれに従った。
「いーち、に、さんしごろくしちはち・・・」
けれど僕はこの状況を打破することをあきらめてはいなかった。
早口で一気に100まで数えると、僕は急いで湯船から立ち上がる。
そして急いでタオルを泡立て、ゴシゴシと体を擦った。
その様子をみたさくやは、やわらかく微笑んで
「もう、ごしゅじんさまはしょうがないですね、それでは、ごほうしさせていただきます」
そう言って自分もゆっくりと湯船から立ち上がった。
(え、えぇ~!?)
ご奉仕、と言ったさくやはそのままゆっくりと僕に近づいてきた。
こ・・・このまま僕はどうなっちゃうの!?
「どうですか?ごしゅじんさま、きもちいいですか?」
「あ、あぁ、きもちいいよ」
さくやはタオルを使って、ゴシゴシと”僕の背中に”ご奉仕をしてくれていた。
(な、なんだ、背中を流すだけか、そうだ、そうだよね)
一瞬とは言えやましい考えを抱いてしまった僕は、なんだか恥ずかしい気持ちになって、
ただたださくやのご奉仕に身を任せていた。
だけど体の一部はいまだに動揺が収まらないらしく、
僕はそれをさくやに気取られないように、股の間にタオルをかぶせていた。
僕はその後、全てをあきらめてただただ身体を綺麗にする事だけに集中し、入浴を続けた。
さくやは自分で身体を洗うことは出来たみたいだけど、シャンプーが苦手だったらしかったので、
僕はぎゅっと目をつむるさくやの髪の毛を、やさしくシャンプーしてあげた。
お互いの身体が洗い終わる頃には、僕はすっかりさくやと打ち解けてしまっていた。
身体を洗い終わった後、僕たちは再び湯船の中に入る。
今度はさっきとは違い、お互いの距離はぐっと縮まり、
ゆっくりと肩までつかってお風呂の暖かさを感じることができた。
僕はもうさくやの裸を意識しなくてすむようになっていた。
すると心が落ち着いてきたからか、僕はふと浮かんだ疑問をさくやに投げ掛けてみることのした。
「なぁさくや、さくやはどうして僕の家にきたんだい?」
「いくあてもなくさまよっていたところに、
はしっていくごしゅじんさまがみえたので、あとをおわせていただきました」
雨音で気づかなかったが、さくやは僕がマンションに入るころには後ろをついてきていたらしい。
「へぇ、さくやはどうしてご主人様を探しているの?飼い主は?」
僕が何の気なしにそう聞くと、急にさくやは暗い顔になってしまった。
「ご、ごめん、言いたくなかったらいいんだよ」
僕が慌ててそう訂正すると、さくやはすこしおいてから
「いえ、いいんです、じつはわたくしはかいゆっくりなのです」
と、いった、そして視線をうつむかせながら、ぽつりぽつりと語りだした。
「わたくしのかいぬしさまは、とてもやさしいおかたでした。
だけど、わたくしのかいぬしさまはかんぺきすぎたのです、
わたくしのごしゅじんさまには、それではだめなのです」
そういうとさくやは再び黙ってしまった。
僕はさくやの言っている意味がよくわからなかったけれど、
さくやがなんだか申し訳なさそうな顔をしていたので、それ以上は追求しないことにした。
なんだか二人の間に重苦しい空気が流れ出してしまったので、僕は努めて明るい声で、
「じゃあ、ま、出ようか」
といい、風呂から立ち上がった。
しかしさくやはなにやら考えているような難しい顔をして、なかなか風呂からあがろうとしなかった。
「ほら、のぼせるぞ」
僕はそれをみてさくやの脇をひょいと抱えて、湯船から引っぱりあげた。
「ご、ごしゅじんさま!」
軽いさくやは僕にすんなり持ち上げられ、そのまま脱衣所に運ばれてしまった。
そのとき僕は一つ重大なことを忘れてしまっていた。
それは僕が自分よりさきにさくやの身体を拭きおわり、自分の身体を拭いていた時に明らかになった。
「ごしゅじんさま、どうしましょう」
さくやは脱衣かごの中から自分のカチューシャを見つけ、
満足そうに頭に装着した後、落ち着かない様子で裸のまま僕の方を見つめてきた。
「どうした?・・・あっ」
僕はそれに気づき、はっとなった。
そう、僕のはともかく、さくやの着る服は、
いま脱衣かごの中でぐしょぐしょになっている一着だけだったのだ。
「う、う~ん、しかたないなぁ」
僕は髪の毛をぐしゃぐしゃと拭きながら移動し、クローゼットから一着の換えのYシャツを取り出し、
さくやの服が乾くまで貸してあげることにした。
しまった、と思った時にはすでに遅かった。
さくやがそれを身につけ終わってしまっていたのだ。
何の気なしに貸したが、それは健全な男子あこがれの、『裸Yシャツ』というやつだったのだ。
(これは、けしからん)
いくら外見が幼いとはいえ、女の子の裸をYシャツ一枚が包んでいるかと思うと、
無意識にやんちゃものが自己主張してしまいそうになってしまい、
僕はさくやにくるりと背を向けて、いそいそと服を着込んだ。
さくやはそんな僕の背中を、不思議そうな顔で見つめていた。
その後、僕とさくやは居間に移動した。
僕は冷蔵庫からビールを取り出し、テレビをつけ床に座ってゆっくりとくつろいだが、
さくやはそのまま座ろうとせず、床に落ちているゴミをひょいひょいと拾っては、
ゴミ箱に捨てるという作業を、黙々と繰り返していた。
それをするさくやは、なんだかとても嬉しそうな、生き生きと顔をしていた。
「いいよいいよさくや、ゆっくりしなよ」
僕がそう言うと、さくやはにっこりと微笑んで
「いいえごしゅじんさま、わたくしはいまとってもゆっくりしていますわ、
だってこれが”めいどのおしごと”ですもの」
と、言った。
(もしかして・・・そういうことか?)
その時僕は、何となくだけど風呂場でさくやが言っていた
”飼い主とご主人さまの違い”というやつが、わかったような気がした。
僕はさくや種のことをしらないから、それが種族としての性質なのか、
それとも”さくや”だけの趣向なのかはわからないけれど、
もしかしたらさくやは、”世話を焼く人物”がほしかったのではないだろうか。
僕がつまみを齧りながらそんなことをぼ~っと考えていると、
いつの間にかあんなに散らかっていた部屋は、どこか少しずつ綺麗になりはじめていた。
ゴミを一通り片づけ終わると、さくやは
「ごしゅじんさま、これはどこに?」
と、散らかっているゴミではない物を、僕に聞いて棚や小物入れなどに次々と収納していった。
そして、僕のビールの缶が空く頃には、さくやが来る前と後では、見違えるようにさっぱりとした部屋になってしまっていた。
「なんか、ごめんね」
僕がさくやにそう言うと、
「いいんですごしゅじんさま、わたくしがすきでやったことです」
さくやはそう言いながら僕が置いた空の缶を取って、ゴミ箱に捨て
「おかわりはいりませんか?」
なんて、冷蔵庫の前に立って僕に聞いてきた。
僕は何だか、まるで彼女が出来たみたいなムズムズする感覚に襲われてしまった。
「いや、いいよ、それより、こっちにきなよ」
酔いのせいだろうか、僕は少し赤くそまった頬を掻きながら、さくやを手まねきした。
するとさくやが近寄ってきたので、手を取って、ぐいっとひっぱる。
「ご、ごしゅじんさま!?」
驚くさくやを気にせず、僕はさくやを背中から抱くような形で胡坐をかいた足の上に乗っけた。
「さくやはよくやってくれたよ、今日はもういいから、ゆっくりしなよ
ご主人さまのそばでご主人さまを癒すのも、メイドの仕事だろう?」
僕はそう言ってさくやの小さな肩を揉む、さくやの肩はぷにぷにしていて、とても凝っているようではなかったけれど、
なんだかさわり心地がよくて、僕はテレビを見ながらずっとさくやの肩をぷにぷにともみ続けた。
「や、やめてくださいごしゅじんさま」
さくやは顔を真っ赤にして、僕の手から逃げようと必死に体をよじった。
「まぁまぁ、よいではないか、よいではないか」
しかし人間の力にかなうはずもなく、さくやはなすすべなく僕の手に弄ばれ続けた。
ま、肩もんでるだけだけど。
時間がたつにつれ、テレビもだんだんつまらなくなり、僕は今日は眠ることにした。
しかしベッドは一つしかない、しかたないので僕はタオルケットにくるまって床で寝て、
さくやにベッドを使うように提案したのだが。
「めいどがごしゅじんさまをさしおいて、そのようなことをできるはずがありません」
と、さくやが頑なにそれを拒み、あまつさえ自分が床で、しかも布団も掛けずに眠ると主張し始めたので、
まさかそんなことをさせられるわけもなく、しかたなく僕は広くはないベッドで、さくやと一緒に眠ることにした。
二人でベッドに入ると、さくやの体がいかに小さいとはいえ、やはりキツキツで、
いやおうなしにも僕とさくやの肌は必要以上に密着してしまう。
「ごしゅじんさま、せまくありませんか?」
さくやが大きな目をくりくりとさせて僕を見つめる。
僕はそんなことよりも、だんだん早くなる鼓動の音がさくやに気づかれないかどうかだけが心配だった。
「大丈夫だよ、さくやは?」
「わたくしはへいきです」
さくやはそういって、にこりとほほ笑んだ。
その表情に、僕の心臓がまた一つ、ドキリと大きくなった。
(いかん、きっとよっぱらってるからだ、そうにちがいない)
僕が変な気持ちになってしまわないようにと、ごろりとさくやに背を向ける。
するとさくやは
「ごしゅじんさまのおせなか、おおきいですね」
なんて言って、背中から細い腕を静かに回してきた。
軽く回った酔いの勢いも加わって、これ以上なにかあれば、いよいよ僕の理性は持たなくなってしまうような気がしてきた。
このまま胴つきゆっくりとはいえ、可愛い女の子と密着していて、健全な男が黙っていられるはずがない。
僕が悶々とした気分で必死に目を閉じていると、いつのまにか僕の背中からは
「すぅ…すぅ…」
と、さくやの小さな寝息が聞こえてきた。
その寝息を聞いたとたんに、今までもやもやしていた僕の気持ちは、まるで嘘だったかのようにどこかにいってしまっていた。
そして僕はさくやを起こさないようにもう一度慎重に寝返りをうち、さくやと向き合う形になる。
ぷにぷにのほっぺたの、幼い顔立ちのさくやが、幸せそうに小さな寝息を立てて眠っていた。
こんな小さな体で、雨の中僕を追いかけ、それに部屋の掃除までしてくれたのだ。
そんな健気なさくやを思い出すと、僕の胸には、劣情なんかじゃなく、ただ純粋に愛しいという感情が満たされていくようだった。
それがゆっくりに対する、ペットへの感情なのか、それとも目の前の”女の子”への感情なのかは、酔った僕にはいまいちわからなかった。
だから僕は努めて優しく、ぎゅっとさくやのことを抱きしめて目を閉じた。
さくやの小さな寝息を聞きながら、僕は心地よい眠りの中に落ちていった。
「きて………くだ……」
どこか遠くから聞こえる声とともに、僕の体がゆさゆさと揺さぶられる。
「ん…うぅ?」
「おきてください!あさですよ!」
今度ははっきりと耳元で声が聞こえた。
僕が目をこすりながらゆっくりと瞼をあけると、僕のことを覗きこむ二つの大きな目と目があった。
「おはよう、さくや」
「おはようございます、ごしゅじんさま」
さくやは僕より早く起きて乾いた自分の服をすでに着たようで、
昨日見たメイド服に身を包み、恭しくお辞儀をして僕に朝の挨拶をした。
僕が大きな欠伸をしながら、ゆっくりと上半身を起こすと、僕の鼻をなんだかいい匂いがくすぐった。
「あれ?この匂いは…」
するとさくやがにっこりとほほ笑んで
「かってですが、ちょうしょくをよういさせていただきました、おくちにあうといいのですが」
と言った。
僕がまだ半分しか開かない目でぼんやりとテーブルを見ると、そこには一人暮らしを始めてから見たこともないような
”普通の朝食”が用意されていた。
「さくやがつくってくれたの!?」
あまりのことに僕の頭は一気に覚醒してしまった。
「かってにれいぞうこのものをつかってしまい、もうしわけありません」
さくやはなぜか申し訳なさそうにそう言ったが、僕には感謝以外するべきことは思いつかなかった。
「ありがとう」
僕がそう言ってさくやの頭をくしゃくしゃと撫でると、さくやはうっすらと頬をそめてはにかんだ。
僕は、こんな生活がずっと続けばいいなぁ、なんて考えながら、おいしい朝食をさくやと二人でゆっくりと味わった。
しかしそんな妄想は、すぐに現実に引き戻されることになる。
僕が余裕をもって会社にいく準備を進めていると、突然玄関から
ピンポーン
と、チャイムの音が鳴り響いた。
「こんな早くに、誰だろう?」
僕が急いでドアを開けると、そこには髪の毛の長い、いかにも清楚な感じが漂う一人の女の人が立っていた。
「どちらさまで?」
僕が言うと、女の人は少し慌てたように
「このあたりで、”胴つきさくや”を見ませんでしたか?昨日家出するっていって姿を消して
すぐに戻ってくるって思ってたのに、一晩戻ってこなくって…」
僕はそれを聞いて、すぐにさくやのことだと分かった。
「あぁ、それなら昨日僕が保護しましたよ」
「本当ですか!?」
女の人はぱっと目を輝かせて、僕に近寄ってきた。
「えぇ、本当です、おーい、さくや!」
そう言って後ろを振り返ると、そこにいたはずのさくやは姿を消していた。
「あれ?ちょっとまってくださいね」
僕が居間に戻ると、さくやは玄関から見えない位置に身を隠していた。
「どうしたんだよ、飼い主さんが迎えに来てくれたぞ」
僕がそういってさくやの手を取ると、さくやは子供のようにいやいやと首をふって
「いやです、わたくし、かえりたくありません!」
と駄々をこねた。
そのやりとりが聞こえたのか、飼い主の女の人が、失礼します!と言って部屋の中に入ってきた。
そしてさくやを見つけると、悲しい顔をしてさくやに語りかけた。
「もう、さくやちゃん、心配したのよ!人様にご迷惑もかけて!」
それを聞いたさくやは、ぱっと僕の体の後ろに体を隠してしまう。
「いやです、さくやはごしゅじんさまをみつけたのです」
さくやは僕のシャツをギュッとにぎって、キッと飼い主さんの方を睨んだ。
「どうしてそんなこというの!?さくやちゃんの飼い主は私なのよ、言うことが聞けないの?
あなたからもなんとかいってください!それに、ご主人さまって、どういうことなんですか!?」
女の人はすっかり混乱してしまったのか、矢継ぎ早に質問を僕達に投げつける。
一方さくやは黙って、僕の後ろから飼い主を睨みつけるだけだった。
「あはは…」
間に挟まれた僕は、ただただ乾いた笑いを浮かべるしかなかった。
とりあえず立ち話もなんなので…
と、僕が三人分のお茶を用意して、僕たちはテーブルを囲んで座った。
しばらくすると、女の人も落ち着きを取り戻してきたのか、なんとか普通に会話を進めることができた。
「つまり、あなたはご主人さまになってくれっていわれて、さくやを家にいれたわけですね」
「まぁ、夜遅くて、雨に打たれてたもんで、なりゆきで」
「それは、本当にうちのさくやちゃんがご迷惑をおかけしました」
女の人はそう言ってふかぶかと頭を下げた。
そして顔をあげて、今度はさくやの方をみて、
「さぁさくやちゃん、帰りましょう、この方がご主人さまでもかまわないわ、
でもあなたの飼い主は私で、あなたのお家は私の家なのよ」
女の人が優しくさくやにそう言うも、さくやは相変わらず頑なになって
「いやです!わたくしは、ごしゅじんさまとずっといっしょにいたいのです!」
と言い放った。
僕もだよ。
そう言いかけた言葉を、僕はぐっと飲み込んだ。
たった一晩だけとはいえ、一緒に過ごした女の子にここまで思われていて、それをむげにするのは男がすたるってもんだ。
だけど、さくやはこの人の”ペット”であり、”胴つきのゆっくり”なのだ、
僕がどんなにさくやの中に”女の子”を見つけたとしても、その事実に変わりはなかった。
僕はさくやに向けて、できる限りの笑顔で、優しく言った。
「なぁさくや、もう二度と会えないっていうわけじゃないだろう、
ここでお別れしたって、さくやが望むなら僕はさくやのご主人さまでいてあげるから、
あんまり飼い主さんを困らせるもんじゃないよ。
僕は週末仕事が休みだから、いつでも遊びにおいでよ」
それを聞いて、さくやが僕の方をみる。
本当に僕と別れたくないんだろう、その両目には、大粒の涙が光っていた。
「ごしゅじんさま…」
「本当にありがとうございました」
さくやの手をぎゅっと握った女の人は、僕に向きなおって深々と頭を下げた。
「いえいえこちらこそ」
僕もつられて頭をさげる。
さくやはただ黙ってうつむいていた。
「それでは失礼します」
女の人がさくやの手を引いて、僕の家を後にする。
さくやは僕の姿が見えなくなるまで、ずっと何度も何度も後ろを振り返りつづけた。
僕はさくやが見えなくなるまで、ずっと手をふりつづけてあげた。
さくやが見えなくなると、僕はくるりと振り返り、部屋を見た。
「なんだか、広くなっちゃったなぁ」
ゴミはすっかりと片付き、昨日帰ってきた時よりは、たしかに物理的に広さは増えたように見える。
しかしそれよりも、たった一晩とは言え一緒に過ごした小さなメイドさんがいなくなったことで、
なんだか以前に暮らしていた部屋よりも、ずっとずっと部屋自体が広くなってしまった錯覚に陥ってしまった。
「ま、一人暮らしだもんな」
僕はそう独り言をつぶやいて、時計を見る。
余裕を持っていたはずが、すっかりギリギリの時間になってしまっていた。
「やべっ!」
僕は鞄を抱えて、急いで部屋を出る。
僕はなんだかさみしくなって、誰もいない部屋に向って。
「いってきます」
と声をかけて、家を出た。
「いってらっしゃいませ、ごしゅじんさま」
さくやがそう言って恭しくお辞儀をする。
「いってきます!」
僕は元気にそう言って仕事に出発する。
なんてことはない、実はさくやの飼い主さんの家は、うちのマンションの目と鼻の先だったのだ。
考えてみたら、あの雨の日にゆっくりの移動スピードで僕を追ってこれたのだ、さほど不思議なことではなかった。
あんなに感傷たっぷりに分かれたのに、週末、と言いながら次の日からさくやは毎日僕の家に”従事しに”きていた。
なんだか小さな押し掛け女房が現れたようで、僕の生活は非常に充実したものに変わってしまった。
今ではさくやには部屋の合鍵を持たせ、しっかりしたさくやに、すっかり僕は尻に敷かれてしまっている。
僕が居ない間にさくやは部屋の掃除や家事を済ませ、いったん鍵を閉めて自分の家に戻るのだ。
そして僕が帰ってくる時間になると、僕の家に入って、晩御飯を作り僕の帰りを待ってくれている。
僕は家に帰ると、さくやと一緒にご飯を食べ、食後ゆっくりとくつろぐと、さくやを家に送り届けるのだ。
さくやの飼い主さんが忙しいときなどは、そのまま家に泊って行ったりもする。
僕たちの関係はさくやの飼い主さんも公認で、とても良い関係であるといえるだろう。
そして僕は今日も仕事が終わって家路についていた。
けれど一人暮らしだった時とは違って、その足取りは極めて軽い。
なぜなら家に帰れば、温かい食事と、笑顔で出迎えてくれる同居人がいてくれるのだ。
そう考えるだけで、毎日の仕事の疲れなど、吹き飛んでしまうようだった。
家の前に着くと、すでに明かりはついていた、やはり今日もさくやがきてくれているらしい。
今日の晩御飯はなんだろうな。
僕はうきうきした気分でドアに手をかけ、一気にドアを開き、大きな声をだす。
「ただいま!」
タイミングを計っていてくれたのだろう、さくやはすでに玄関で待っていてくれていた。
そして僕の小さなメイドさんは、恭しくお辞儀をして僕を温かく迎えてくれる。
「おかえりなさいませ、ごしゅじんさま」
おわり
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『いぢめて おまけ』
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それはいつもと変わらない一日のはずだった。
僕がいつものようにアルバイトから戻り、家を開けると、
まずは今日のそそうを探すのだ。
僕のその様子を、てんこは後ろからこっそりついてきて、観察しているのを僕は知っている。
それは僕とてんこの間で暗黙のルールの中で行われるゲームのようなものだった。
「今日はこれか…」
それはほんの些細なことだった、もしかしたら気付かないくらいの小さな小さな変化。
今日は乾電池などの小物がしまってある引出しの一つが、中身を乱雑に取り出され、そのまま放置されていた。
なんて可愛いいたずらなんだろう。
けれどこれはゲームなのだ、現場を発見した以上、僕はてんことの遊びを始めなければいけない。
「おい、てんこ!」
僕は厳しい口調でてんこを呼ぶ、するとてんこは、まってましたといわんばかりの勢いで、僕の前に現れた。
「なあに、おにーさん…」
てんこも、不安そうな顔を”演技して”僕の前に現れる。
しかしその表情には、”溢れる期待の色”が滲みだしてしまっていた。
「こんなことして、いつもいつも、悪い子だ!」
僕はそう言っててんこの前で手を振り上げ、それをひと思いにてんこの頬に振り下ろす。
バシーン!
派手な音をたてて、てんこが衝撃で床に倒れこむ。
てんこは目をうるませて頬を抑え、僕の方をみる。
けれど決してそれはおびえた表情ではなく、むしろ発情といえるような表情だった。
「ごめんなさい、おにーさん」
立ち上がろうとするてんこの腕をつかみ乱暴に引き起こし、僕はてんこをひざの上に抱えた。
てんこはすっかりこれが気に入ってしまったのだ。
僕はより衝撃はが行くように、てんこのパンツを引き下ろし、むき出しのお尻に何度も何度も平手を打ちつけた。
パンッ!パンッ!と家中に乾いた音が響きわたる。
「あんっ!あひぃっ!」
もうこうなってしまうと、てんこは”怒られている”ということをすっかり忘れて、
自らの体に刻まれる”ご褒美”に夢中になって声をあげてしまう。
いつもはこれで終わりなのだ、てんこが満足するまでおしりをたたいて、はいおしまい。
あとはいつものように、炎症止めを塗ってあげ、普通のくつろぎタイムに移行する。
それが僕らの日常だった。
けれどそれは僕の軽いミスで、違う方向に”転げ堕ちて”しまった。
グチュリ…
「ひぁああ!!!」
僕が手を振りおろした瞬間、予想していた乾いた音とは違う、湿ったような音が響いた。
そしてそれと同時にてんこが悲鳴にも似た声をあげる。
僕はしまった、と思った。
いままでおしりのみを狙って叩いていたのに、何度も何度もたたくうちに、手が滑って
その下についている、てんこの女の子の部分に手が当たってしまったのだ。
それに気づいた僕も、カッと火がついたように顔を赤くしてしまう。
「ご、ごめん!」
そう言ってすぐに行為を中断し、てんこを優しく地面に下ろす。
しかしてんこの発情は収まっていなかった。
てんこははぁはぁと熱く湿った息を吐きながら、潤んだ目で僕を見つめ、すがりつく。
「おにーさん…もっと、もっとして…もっとてんこを”いぢめて”…」
その甘えた声を聞いた瞬間、僕の中で何かが音をたてて崩れ去った気がした。
僕はつばをごくりと飲み込み、てんこにぐいっと手を伸ばした。
「お仕置きなのに、こんな風にして、てんこは一体どういうつもりなんだ?」
僕はわざとらしく音をたてながらてんこの女の子の部分を指で捏ねまわし、てんこの耳元でそう聞いた。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音があたりに響く、
そこはもうすっかり洪水状態になってしまっていて、あふれ出す蜜がぽたぽたと滴り、床に水たまりをつくろうとしていた。
「ごめんなさいおにーさん…」
てんこの顔はもうすっかり真赤になって発情しきり、だらしなく開いた口のはしからは、涎がたれてしまっていた。
僕はてんこのおもむろにてんこの唇に吸いつき、その口内に溜まった涎をじゅるじゅると音をたてて吸い取った。
てんこの涎は、どこかほんのりと甘みがあり、その味が僕の脳内をゆっくりと確実に焦がしていった。
てんこだけを悪い子なんて言えたもんじゃない、
すっかり僕の頭の中にも、悪い子が入ってきてしまっていた。
僕は体が熱くてたまらなくて、乱暴に自分の服を脱ぎ捨てていった。
そして最後の一枚を脱いぐと、てんこの目の前に、ぶるんっ!と勢いよくカチカチになった僕の欲望の塊が飛び出した。
「ふわぁ…」
てんこは勃起した男性器なんて見るのは初めてだったのだろう、目を丸くして視線を釘付にされていた。
しかし僕はそんなことに構わず、冷たい声で言い放った。
「歯、たてるなよ」
そういっててんこの頭をつかみ、その小さな唇にペニスの先端をあてがった。
そして急な出来事に戸惑うてんこに構わず、腰を突き出しててんこの唇を一気に貫いた。
「んぼおぉおお!?」
てんこはわけがわからず目を白黒とさせていた。
僕は乱暴に腰を使っててんこの口内を蹂躙する。
ぬるぬるの舌や唇、ごつごつと当たる上あごや、時々当たる歯の感触に、僕が気持ちよさそうにしていると、
てんこにもそれが伝わったのか、てんこは顔をますます上気させて、いつか自発的に必死に舌を僕のものに這わせていった。
その責めたてに、僕は一気に上りつめてしまう
「くっ、出すぞ!」
そう言っててんこの頭をつかみ、てんこの唇に腹がつくほど思いきり腰を押しつけ、
たぎった欲望をてんこののど奥に一気に吐き出した。
「んっ!んふうぅう!!ごぼっ!ごほ!」
てんこは喉に叩きつけられる精液に堪らず咳き込み、僕がてんこの口から肉棒を引き抜くと、大半を吐き出してしまった。
「げほっ!げほっ!えほっ!」
てんこはよほど苦しかったんだろう、喉を押さえて必死に酸素を求めていた。
しかし僕の中で暴れだした獣は、もうブレーキが壊れてしまったかのように、
てんこをむさぼりたいと欲望の炎を燃やし続けた。
「だめじゃないか、ちゃんと飲まないと、これは、”おしおき”だな」
その言葉を聞いて、てんこの瞳の奥にも僕の欲望の炎が引火した。
僕は両手でてんこの洋服の襟をつかむと、思いきり力をこめてそれを左右に引っ張った。
するとビリビリと音をたてて、てんこの洋服は無残にもその用途を果たすことができないただの布きれに変わっていった。
僕はてんこをすっかり丸裸にすると、乱暴にてんこの両足をつかみ、がばっと開かせる。
両足の付け根には、だらだらとだらしなく蜜を吐き出し続けるいけない一本のスジがあった。
僕は片手でてんこの唾液でぐしょぐしょになった肉棒をつかむと、先端をてんこのスジの下の方に、すこしだけめりこませた。
そのまま肉棒を上下にうごかすと、てんこの濡れそぼった性器がぐにゃぐにゃと形を変え、
そのたびにぐちゅぐちゅと音をたてながら、新しい蜜が奥から奥からあふれ出続けた。
「あぁっ、ああぁんっ!」
てんこは僕の肉棒が上下し、てんこをこすりあげるたびに、甘ったるい悲鳴をあげた。
しかしまだまだこんなもので、僕も、そしててんこも満足できるわけがない。
僕は狙いを定めて、ぐぃっと腰をおしすすめた。
メリメリと音をたてながら、僕の剛直がゆっくりとてんこの中に侵入していく。
「あっ!あ”ぁっ!!」
その時てんこには、相当な痛みが伝わって行っているはずだろう。
なにせ僕の大人のペニスと、てんこのまだ幼い秘裂では、あまりにサイズが違いすぎるのだ。
未だ男の侵入を許したことがあるはずもなく、
そして本来そのような用途に使うには早すぎるソコに、侵入者が無慈悲にメリメリと新入していく、そして。
ブチチッ!ズチュリ!
ある一点を一番太い部分が過ぎた瞬間、僕のペニスはひときわ大きな音をたてて、
すっかり根本までてんこのおなかの中に飲み込まれてしまった。
てんこのおなかをみると、僕の形がはっきりわかるほど、おなかが隆起してしまっている。
てんこは目をカッと見開いて、口をぱくぱくとさせ、声にならない悲鳴をあげていた。
「ぁっ…かはっ!ひゅー、ひゅー…」
しかし、本来ならば体に杭を打たれたくらい痛いはずのソレも、貪欲なてんこは快楽に変換してしまっているようだった。
その証拠に、苦しそうにするてんこは、確かに笑っていた。
それを見た僕も、もうすっかり耐えられなくなって、乱暴に腰を引き、もう一度ひと思いにてんこを貫いた。
クチャ…ぐちゅん!クチャ…ぐちゅん!
そしてそれを何度も何度もくりかえす。
「うあぁああ!あぁあああ!!」
てんこは獣のような声をあげて僕の肉棒をただひたすら受け止め続けた。
いつしか僕はてんこの足から手を放し、抱き潰すほどの力をこめててんこを両腕で抱きしめ、夢中で腰を振り続けた。
てんこも髪の毛を振り乱し、口から涎をまき散らしながら、小さな腕を僕の背中にまわして必死にしがみつく。
いつのまにかてんこも、気づいてはいないかもしれないけれど、腰をもぞもぞと動かし始めていた。
僕の乱暴な動きに比べたら、とても小さなものだけれど、僕にははっきりとそれがわかった。
なんだかお互い愛し合っているような最高の気分になって、僕達は一緒にどんどんと高みに登りつめていった。
そして…
「あぁあああ!!おにーさん!!こわい!こあいよおぉぉおお!!!」
てんこが焦点の定まらない目で突然こわいこわいと叫び始めた。
おそらく快感が今まで達したことのない境地に達し始めたんだろう。
「大丈夫だてんこ、僕が抱きしめてるから、だからそのまま!うぉおおおおお!!!」
僕はラストスパートとばかりに、今までよりもいっそう力をこめて腰を振り乱した。
てんこのおなかが裂けてしまうのではないかというほどに、僕の肉棒がてんこの中をぐちゃぐちゃにかき回す。
てんこのおなかの中は、僕のものを食いちぎってしまうのではないかというほどにいままでよりも熱く締め付け、吸いついてきた。
「んああぁああぁああああああああああああああ!!!!!」
そしててんこの絶頂の咆哮に合わせて、二人は同時に真白な世界へと旅立った。
『はぁ…はぁ…はぁ…』
僕たち二人は、汗にまみれた体をすり合わせながら抱き合い、いつまでも絶頂の余韻に浸っていた。
僕のペニスもすっかり欲望を吐き出しきって萎えきり、いまはだらしなく垂れ下がっていた。
一方てんこはひどいもので、全身汗でぐしょぐしょ、唇は涎と僕の精液が乾いてきて、
下の口からは大量の愛液と精液がごぼごぼと音をたてながら垂れ流しになってしまっていた。
完全に強姦後である。
理性を取り戻した僕は愛しさに胸をいっぱいにしながら、今だうつろな目で呆けているてんこの頭を、ゆっくりと撫でていた。
しばらくするとてんこが急に我にかえり、突然
「あっ!」
と声をあげた。
「ど、どうした?」
僕が聞き返すと、これまた突然てんこは両目にたっぷりと涙をためて、急にめそめそと泣き出してしまった。
「ふぇぇ~~~~ん」
「ど、どうした、どこか痛むのか!?ごめん、本当にごめん!」
すっかり愛し合った気になってしまっていたが、やはりてんこの幼い体に乱暴を働いてしまったことには変わりないのだ。
僕はすっかりうろたえててんこにひたすら謝っていると、てんこは
「ちがうの…」
と首をふり、涙をぼろぼろと流しながらある一点を指さした。
僕がその指先を慌てて追うと、そこにはボロボロの布きれになった、てんこの洋服があった。
それはさっきのプレイの最中に引き裂いたものだった。
「そ、それがどうかしたのか?」
僕がてんこの頭をなでながら聞き返すと、てんこは嗚咽でしゃくりあげながら
「おにいっ、さんに、かってもらった…ひくっ、おきにいりだったのにぃ…」
と言い、次々とあふれてくる涙を両手でぬぐっていた。
「そ、そうだったのか、ごめん…」
僕は申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまって、しゅんとしてしまった。
今まで欲望に任せきって二人で快楽をむさぼっていたが、
一旦欲望の日が消えてしまえば、てんこはこんなにも可愛い女の子なのだ。
「そ、そうだ、明日バイト休みだからさ、二人で買い物に行こうよ!
てんこに似合う洋服をプレゼントするからさ、それで許して!この通り!」
僕はてんこの前に向きなおって、裸のまま土下座する。
てんこはそれをみて、目にたまった涙をぐすぐすとぬぐいながら
「本当に…?」
といった。
僕がぱっと顔をあげて、笑顔で
「あぁ、本当さ!明日は二人でデートしよう!」
というと、笑顔がてんこにも伝染して、ぱっと笑顔の花が咲いた。
「うんっ!」
次の日、約束通り、僕達は朝からおめかしをして、二人で手をつないで街をデートした。
ウィンドウショッピングをして、ゆっくり用じゃない、普通のお店で服を選んで、てんこにプレゼントした。
店員のお姉さんも、可愛いお嬢さんですね、っていって笑ってくれた。
そしてすぐに新しい服に着替えたてんこを連れて、喫茶店に入り、ゆっくりとお茶を楽しんだ。
てんこはおっきなパフェを頼んで、それを嬉しそうにぱくぱくと食べていた。
楽しい時間もあっという間にすぎて、歩き疲れてくたくたになった二人は家へ向かう道を、
少しだけ遠回りして、ゆっくりと手をつないで歩いていた。
「ねぇ、おにーさん」
突然てんこが僕に声をかける。
「どうしたんだい?」
僕が返事を返すと、てんこは僕の手を少しひっぱって
「ちょっとだけ、しゃがんでね」
と言った。
「どうしたのかな?」
僕が言われたとおりにしゃがむと、てんこはすこしもじもじとしてから
ちゅっ
と、僕のほほに可愛い唇を押しつけた。
「あ、あはは…どうしたんだよ、急に」
てんこが夕日で赤く染まった頬を、さらに真赤にそめて、言った
「デートのおれいだよ!」
そしてそのまま家に向って駆け出してしまう。
「おいおい、まてよ!」
僕はそのあとを、距離が離れない程度にゆっくりと追いかける。
「あはは!つかまらないよ!」
いつしか二人は笑い声をあげながら、そのゆっくりとした追いかけっこを楽しんでいた。
僕はすっかりてんこに夢中になってしまっていた。
一度肉体関係を結んでしまったからじゃない、たとえあの出来事がなかったとしても、僕はてんこのことが大好きだった。
そしててんこと繋がって、その大好きは限界を知らないようにどんどんと膨らんでいっている気さえする。
てんこの笑顔が、可愛い声が、全てが僕を惹きつけて離さない。
このまま僕たちは、どこまで堕ちていくのだろう。
けれどそれは、二人ならばどこまでいっても、どうなっても怖くないと、確かに信じることができた。
僕はすこしだけスピードをあげ、てんこの背中を捕まえ、ぎゅっと抱きしめた。
「おにーさん、くるしいよ」
てんこが嬉しそうにもぞもぞと僕の腕の中で身悶える。
僕はてんこの体を反転させて向き合うと、少ししゃがんで目線を合わせて、てんこに言った。
「なあ、てんこ」
「ゆ…?」
てんこも僕の目を見つめ返す、僕の目に映ったてんこの瞳は、夕日を反射してキラキラと輝いていた。
僕はその瞳に吸い寄せられるように、ゆっくりと顔を近づけていった。
「てんこ、大好きだよ…」
その僕の言葉に、てんこがそっと目を閉じ、ゆっくりと答えた。
「てんこも、おにーさんのこと、だーいすき」
そして二人の影は、夕日をバックに、ゆっくりと重なった。
それは時間にすれば、ほんの数秒の口付け。
だけどそれは、誰にも知らされない、僕たちだけの永遠を誓うキスだった。
おしまい
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『さくや』について
う~ん、何となく胴つきさくやのことを書きたくなって書いてしまいましたが
さくやのしゃべり方がいまいちわからなくて困った(笑
ま、まぁ、ペット用胴つきで、そういう教育を受けたってことで一つ。
さくやが望むのは、ペット・飼い主の主従ではなく、メイド・ご主人さまの主従なんじゃないかなぁ
なんていう妄想を書きなぐってみました。
『いぢめて おまけ』について
一線を越えてしまった飼い主さんとてんこのお話です。
まぁ、とびっきりいちゃいちゃするお兄さんとてんこを妄想したら止まらなくなってしまい、
このようなものが出来上がりました。
あなたの想像していた未来と比べてみて、どうだったでしょうか?
やっぱりイチャ愛での方が筆がすすむなぁ…
皆様の中の愛でお兄さんの心を少しでも満たすことができたなら、満足です。
ご意見、ご感想あればどしどしお寄せください!
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13856/1277741176/
ばや汁でした。
今までの作品
anko1748 かみさま
anko1830-1831 とくべつ
anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん
anko1847 しろくろ
anko1869 ぬくもり
anko1896 いぢめて
anko1906 どうぐ・おかえし
2作品とも、いぢめ無し(?)の胴つきイチャ愛で作品となっております。
一本目が『さくや』
胴つきさくやのお話です、愛でオンリー
二本目が『いぢめて おまけ』
anko1896 いぢめて の後日談となっております。
感想で熱心に続きを!と言われたので、リクエストにお答えしてみました。
多分にHENTAI成分を含みますので、苦手な方はご遠慮ください。
それでは、お楽しみください。
『さくや』
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「あ~、最悪」
僕はグショグショになって体に張り付いたシャツをはがしながら、一人呟いた。
その日会社から帰ると、家につく直前で、突然大雨が降り出したのだ。
僕は急いで家があるマンションに走り、出来るだけ被害を少なくしたつもりだったが、
それでも上半身がびしょ濡れになってしまっていた。
僕が部屋に入り、鞄を下ろし、服を脱ごうとしていると、突然玄関のドアから、
コンコン
と、小さな音がした気がした。
「ん?・・・気のせいか?」
するともう一度
コンコン
と、音がした、今度はそれははっきりと僕の耳に届いた。
誰か来たのかな?
そう思い、僕はちらりと時計をみる、時刻はすでに午後10時をまわっていた。
「こんな時間に、いったい誰が・・・」
そう疑問を感じたが、待たせては悪いと思い、僕は急いで玄関のドアをあけた。
「はいはーい、どちらさ・・・ま・・・」
その瞬間、僕は背筋がゾクリと粟立つのを感じた。
僕がドアをあけると、そこ居るはずの人影が、どこにも見あたらなかったのだ。
「う・・・うわあぁ」
僕が慌ててドアを閉めようとすると、
「まってください」
と、突然少女のような声がした。
「ひっ!」
僕が恐怖に顔をひきつらせていると、今度は少女の声が
「したです、した」
と、言った。
「え、下?」
そう言われて僕は、ゆっくりと視線を下に移動させた。
すると今まで誰もいないと思っていたけれど、
そこには僕の腰元くらいまでの身長の、小さな女の子がいた。
その女の子は、普通の女の子に比べて一回りくらい頭が大きく、
なぜかフリフリのいわゆるメイド服というやつに身を包んでいた。
「な、なぁんだ、見えてなかっただけかぁ」
僕がほっと息をつくと、メイド服の女の子は
「はじめまして、わたくし、ゆっくりさくやともうします」
と、丁寧に言い、恭しく頭を下げた。
あまりに畏まったその態度に、僕は思わず
「あ、どうも」
なんて間抜けな返事をしながら、頭を下げていた。
すると、”ゆっくりさくや”と名乗った女の子は、
突然僕に近寄り、濡れた僕のシャツをつかんで、上目遣いに言った。
「おにいさま、わたくしのごしゅじんさまになってください」
その瞬間、僕の時間は一瞬止まってしまった。
「え、な、なに?」
僕は少女の口から聞きなれない言葉が飛び出たことで動揺し、思わず聞き返してしまう。
するとさくやは、僕に言い聞かせるように、ゆっくりはっきり言葉を区切ってもう一度言った。
「わたくしの、ごしゅじんさまに、なっていただきたいのです」
あまりの突拍子もない一連の流れのせいで、気づかなかったが、
よく見るとさくやの服も、雨に打たれたのかかなり水がしみているということがわかった。
「と、とりあえず入りなよ」
僕は、さくやをそのまま閉め出すわけにもいかず、部屋に招き入れることにした。
「汚い部屋だけど、さぁ、どうぞ」
部屋の中に入ったさくやは、落ち着かない様子できょろきょろと視線を泳がせていた。
「散らかっててごめんね」
僕は一人暮らしで、毎日仕事に明け暮れ、
疲れてしまって掃除も最近ろくにしていない室内を申し訳ないと思った。
しかしゆっくりとはいえ、女の子をこんな夜遅く外に放り出すほど鬼畜ではないつもりだ。
僕は、ゆっくりや、その胴つきという種類も知識ではしっていたが、その本物をみるのは初めてだった。
生首饅頭は、たまにゴミステーションなんかでごそごそとやっているのを見るが、
胴つきというのはここまで女の子に近いものだったのか。
それにさくや種も、見たことのないゆっくりであった、きっと希少種なんだろう。
ふとさくやが僕の濡れて肌についたシャツに目を止めた。
「ごしゅじんさま、ぬれたふくをぬいでください、おかぜをめしてしまいます」
さくやはおもむろに僕に近づくと、シャツのボタンに手を延ばし、脱がそうとしてきた。
「わ、ちょ、ちょっとまって!」
僕は突然のことと、女の子に服を脱がされそうになるというシチュエーションにびっくりし、
後ろにとびのいてしまった。
すると突然僕の体がガクリと傾き、前に向かって倒れ出す。
「え、ちょ、あっ!」
どうやら転がっていた空き缶を踏んづけたらしい。
僕は何とか踏みとどまろうとしたが、その努力むなしく、
さくやを巻き込みながら勢いよく倒れ込んでしまった。
「きゃあ!」
さくやがかわいらしい悲鳴をあげる。
「い・・・ってぇ~」
そういって僕が体を起こすと、ちいさなさくやは僕の体の完全に下敷きになってしまったみたいで、
服も僕のと同様に、すっかりぐしょぐしょになってしまっていた。
「ご、ごめん」
僕が体を起こしてあやまると、さくやはにっこりと笑って
「いいんです、どうせわたくしも、ぬれたままではいられなかったのですから」
そういって、おもむろに自らの服のボタンに手をかけた。
「どぼちてこんなことに・・・」
僕はすっかり頭を抱えて悩んでしまっていた。
いま僕は生まれたままの姿で、部屋に備え付けられたせまい風呂の中で膝を抱えて縮こまっている。
そしてその向かいには、同じく生まれたままの姿のさくやがいた。
その体は、幼いながらも美しく、まさに人間の女の子の裸そのものだった。
僕はなるべくさくやと距離をとり、さくやの身体ををみないようにしながら、
ゆっくりできない入浴時間を過ごしていた。
(ま、まぁ、親戚の女の子と一緒にお風呂にはいってると思えば・・・)
「ごしゅじんさま、どうかいたしましたか?」
落ち着かない僕をみて、さくやが可愛らしく首を傾げた。
「な、なんでもないよ」
いつの間にがさくやがすっかり僕のことをご主人様と呼んでいるとか、
そんなことはすっかり頭から消し飛んでしまった。
僕の頭の中は、今この状況をどうするかということだけだった。
(そうだ、早く出ればいいんじゃん)
僕が湯船の縁をつかんで立ち上がろうとすると、さくやの小さな手が僕の肩をつかむ。
「だめですよごしゅじんさま、ちゃんとひゃくまでかぞえて、あったまってからでないと」
くそう、そうくるか。
なぜかさくやは子供を諭すように僕を叱る。
それをふりほどくことも出来たが、なんだか悪いことをしてしまった気がして、僕はおとなしくそれに従った。
「いーち、に、さんしごろくしちはち・・・」
けれど僕はこの状況を打破することをあきらめてはいなかった。
早口で一気に100まで数えると、僕は急いで湯船から立ち上がる。
そして急いでタオルを泡立て、ゴシゴシと体を擦った。
その様子をみたさくやは、やわらかく微笑んで
「もう、ごしゅじんさまはしょうがないですね、それでは、ごほうしさせていただきます」
そう言って自分もゆっくりと湯船から立ち上がった。
(え、えぇ~!?)
ご奉仕、と言ったさくやはそのままゆっくりと僕に近づいてきた。
こ・・・このまま僕はどうなっちゃうの!?
「どうですか?ごしゅじんさま、きもちいいですか?」
「あ、あぁ、きもちいいよ」
さくやはタオルを使って、ゴシゴシと”僕の背中に”ご奉仕をしてくれていた。
(な、なんだ、背中を流すだけか、そうだ、そうだよね)
一瞬とは言えやましい考えを抱いてしまった僕は、なんだか恥ずかしい気持ちになって、
ただたださくやのご奉仕に身を任せていた。
だけど体の一部はいまだに動揺が収まらないらしく、
僕はそれをさくやに気取られないように、股の間にタオルをかぶせていた。
僕はその後、全てをあきらめてただただ身体を綺麗にする事だけに集中し、入浴を続けた。
さくやは自分で身体を洗うことは出来たみたいだけど、シャンプーが苦手だったらしかったので、
僕はぎゅっと目をつむるさくやの髪の毛を、やさしくシャンプーしてあげた。
お互いの身体が洗い終わる頃には、僕はすっかりさくやと打ち解けてしまっていた。
身体を洗い終わった後、僕たちは再び湯船の中に入る。
今度はさっきとは違い、お互いの距離はぐっと縮まり、
ゆっくりと肩までつかってお風呂の暖かさを感じることができた。
僕はもうさくやの裸を意識しなくてすむようになっていた。
すると心が落ち着いてきたからか、僕はふと浮かんだ疑問をさくやに投げ掛けてみることのした。
「なぁさくや、さくやはどうして僕の家にきたんだい?」
「いくあてもなくさまよっていたところに、
はしっていくごしゅじんさまがみえたので、あとをおわせていただきました」
雨音で気づかなかったが、さくやは僕がマンションに入るころには後ろをついてきていたらしい。
「へぇ、さくやはどうしてご主人様を探しているの?飼い主は?」
僕が何の気なしにそう聞くと、急にさくやは暗い顔になってしまった。
「ご、ごめん、言いたくなかったらいいんだよ」
僕が慌ててそう訂正すると、さくやはすこしおいてから
「いえ、いいんです、じつはわたくしはかいゆっくりなのです」
と、いった、そして視線をうつむかせながら、ぽつりぽつりと語りだした。
「わたくしのかいぬしさまは、とてもやさしいおかたでした。
だけど、わたくしのかいぬしさまはかんぺきすぎたのです、
わたくしのごしゅじんさまには、それではだめなのです」
そういうとさくやは再び黙ってしまった。
僕はさくやの言っている意味がよくわからなかったけれど、
さくやがなんだか申し訳なさそうな顔をしていたので、それ以上は追求しないことにした。
なんだか二人の間に重苦しい空気が流れ出してしまったので、僕は努めて明るい声で、
「じゃあ、ま、出ようか」
といい、風呂から立ち上がった。
しかしさくやはなにやら考えているような難しい顔をして、なかなか風呂からあがろうとしなかった。
「ほら、のぼせるぞ」
僕はそれをみてさくやの脇をひょいと抱えて、湯船から引っぱりあげた。
「ご、ごしゅじんさま!」
軽いさくやは僕にすんなり持ち上げられ、そのまま脱衣所に運ばれてしまった。
そのとき僕は一つ重大なことを忘れてしまっていた。
それは僕が自分よりさきにさくやの身体を拭きおわり、自分の身体を拭いていた時に明らかになった。
「ごしゅじんさま、どうしましょう」
さくやは脱衣かごの中から自分のカチューシャを見つけ、
満足そうに頭に装着した後、落ち着かない様子で裸のまま僕の方を見つめてきた。
「どうした?・・・あっ」
僕はそれに気づき、はっとなった。
そう、僕のはともかく、さくやの着る服は、
いま脱衣かごの中でぐしょぐしょになっている一着だけだったのだ。
「う、う~ん、しかたないなぁ」
僕は髪の毛をぐしゃぐしゃと拭きながら移動し、クローゼットから一着の換えのYシャツを取り出し、
さくやの服が乾くまで貸してあげることにした。
しまった、と思った時にはすでに遅かった。
さくやがそれを身につけ終わってしまっていたのだ。
何の気なしに貸したが、それは健全な男子あこがれの、『裸Yシャツ』というやつだったのだ。
(これは、けしからん)
いくら外見が幼いとはいえ、女の子の裸をYシャツ一枚が包んでいるかと思うと、
無意識にやんちゃものが自己主張してしまいそうになってしまい、
僕はさくやにくるりと背を向けて、いそいそと服を着込んだ。
さくやはそんな僕の背中を、不思議そうな顔で見つめていた。
その後、僕とさくやは居間に移動した。
僕は冷蔵庫からビールを取り出し、テレビをつけ床に座ってゆっくりとくつろいだが、
さくやはそのまま座ろうとせず、床に落ちているゴミをひょいひょいと拾っては、
ゴミ箱に捨てるという作業を、黙々と繰り返していた。
それをするさくやは、なんだかとても嬉しそうな、生き生きと顔をしていた。
「いいよいいよさくや、ゆっくりしなよ」
僕がそう言うと、さくやはにっこりと微笑んで
「いいえごしゅじんさま、わたくしはいまとってもゆっくりしていますわ、
だってこれが”めいどのおしごと”ですもの」
と、言った。
(もしかして・・・そういうことか?)
その時僕は、何となくだけど風呂場でさくやが言っていた
”飼い主とご主人さまの違い”というやつが、わかったような気がした。
僕はさくや種のことをしらないから、それが種族としての性質なのか、
それとも”さくや”だけの趣向なのかはわからないけれど、
もしかしたらさくやは、”世話を焼く人物”がほしかったのではないだろうか。
僕がつまみを齧りながらそんなことをぼ~っと考えていると、
いつの間にかあんなに散らかっていた部屋は、どこか少しずつ綺麗になりはじめていた。
ゴミを一通り片づけ終わると、さくやは
「ごしゅじんさま、これはどこに?」
と、散らかっているゴミではない物を、僕に聞いて棚や小物入れなどに次々と収納していった。
そして、僕のビールの缶が空く頃には、さくやが来る前と後では、見違えるようにさっぱりとした部屋になってしまっていた。
「なんか、ごめんね」
僕がさくやにそう言うと、
「いいんですごしゅじんさま、わたくしがすきでやったことです」
さくやはそう言いながら僕が置いた空の缶を取って、ゴミ箱に捨て
「おかわりはいりませんか?」
なんて、冷蔵庫の前に立って僕に聞いてきた。
僕は何だか、まるで彼女が出来たみたいなムズムズする感覚に襲われてしまった。
「いや、いいよ、それより、こっちにきなよ」
酔いのせいだろうか、僕は少し赤くそまった頬を掻きながら、さくやを手まねきした。
するとさくやが近寄ってきたので、手を取って、ぐいっとひっぱる。
「ご、ごしゅじんさま!?」
驚くさくやを気にせず、僕はさくやを背中から抱くような形で胡坐をかいた足の上に乗っけた。
「さくやはよくやってくれたよ、今日はもういいから、ゆっくりしなよ
ご主人さまのそばでご主人さまを癒すのも、メイドの仕事だろう?」
僕はそう言ってさくやの小さな肩を揉む、さくやの肩はぷにぷにしていて、とても凝っているようではなかったけれど、
なんだかさわり心地がよくて、僕はテレビを見ながらずっとさくやの肩をぷにぷにともみ続けた。
「や、やめてくださいごしゅじんさま」
さくやは顔を真っ赤にして、僕の手から逃げようと必死に体をよじった。
「まぁまぁ、よいではないか、よいではないか」
しかし人間の力にかなうはずもなく、さくやはなすすべなく僕の手に弄ばれ続けた。
ま、肩もんでるだけだけど。
時間がたつにつれ、テレビもだんだんつまらなくなり、僕は今日は眠ることにした。
しかしベッドは一つしかない、しかたないので僕はタオルケットにくるまって床で寝て、
さくやにベッドを使うように提案したのだが。
「めいどがごしゅじんさまをさしおいて、そのようなことをできるはずがありません」
と、さくやが頑なにそれを拒み、あまつさえ自分が床で、しかも布団も掛けずに眠ると主張し始めたので、
まさかそんなことをさせられるわけもなく、しかたなく僕は広くはないベッドで、さくやと一緒に眠ることにした。
二人でベッドに入ると、さくやの体がいかに小さいとはいえ、やはりキツキツで、
いやおうなしにも僕とさくやの肌は必要以上に密着してしまう。
「ごしゅじんさま、せまくありませんか?」
さくやが大きな目をくりくりとさせて僕を見つめる。
僕はそんなことよりも、だんだん早くなる鼓動の音がさくやに気づかれないかどうかだけが心配だった。
「大丈夫だよ、さくやは?」
「わたくしはへいきです」
さくやはそういって、にこりとほほ笑んだ。
その表情に、僕の心臓がまた一つ、ドキリと大きくなった。
(いかん、きっとよっぱらってるからだ、そうにちがいない)
僕が変な気持ちになってしまわないようにと、ごろりとさくやに背を向ける。
するとさくやは
「ごしゅじんさまのおせなか、おおきいですね」
なんて言って、背中から細い腕を静かに回してきた。
軽く回った酔いの勢いも加わって、これ以上なにかあれば、いよいよ僕の理性は持たなくなってしまうような気がしてきた。
このまま胴つきゆっくりとはいえ、可愛い女の子と密着していて、健全な男が黙っていられるはずがない。
僕が悶々とした気分で必死に目を閉じていると、いつのまにか僕の背中からは
「すぅ…すぅ…」
と、さくやの小さな寝息が聞こえてきた。
その寝息を聞いたとたんに、今までもやもやしていた僕の気持ちは、まるで嘘だったかのようにどこかにいってしまっていた。
そして僕はさくやを起こさないようにもう一度慎重に寝返りをうち、さくやと向き合う形になる。
ぷにぷにのほっぺたの、幼い顔立ちのさくやが、幸せそうに小さな寝息を立てて眠っていた。
こんな小さな体で、雨の中僕を追いかけ、それに部屋の掃除までしてくれたのだ。
そんな健気なさくやを思い出すと、僕の胸には、劣情なんかじゃなく、ただ純粋に愛しいという感情が満たされていくようだった。
それがゆっくりに対する、ペットへの感情なのか、それとも目の前の”女の子”への感情なのかは、酔った僕にはいまいちわからなかった。
だから僕は努めて優しく、ぎゅっとさくやのことを抱きしめて目を閉じた。
さくやの小さな寝息を聞きながら、僕は心地よい眠りの中に落ちていった。
「きて………くだ……」
どこか遠くから聞こえる声とともに、僕の体がゆさゆさと揺さぶられる。
「ん…うぅ?」
「おきてください!あさですよ!」
今度ははっきりと耳元で声が聞こえた。
僕が目をこすりながらゆっくりと瞼をあけると、僕のことを覗きこむ二つの大きな目と目があった。
「おはよう、さくや」
「おはようございます、ごしゅじんさま」
さくやは僕より早く起きて乾いた自分の服をすでに着たようで、
昨日見たメイド服に身を包み、恭しくお辞儀をして僕に朝の挨拶をした。
僕が大きな欠伸をしながら、ゆっくりと上半身を起こすと、僕の鼻をなんだかいい匂いがくすぐった。
「あれ?この匂いは…」
するとさくやがにっこりとほほ笑んで
「かってですが、ちょうしょくをよういさせていただきました、おくちにあうといいのですが」
と言った。
僕がまだ半分しか開かない目でぼんやりとテーブルを見ると、そこには一人暮らしを始めてから見たこともないような
”普通の朝食”が用意されていた。
「さくやがつくってくれたの!?」
あまりのことに僕の頭は一気に覚醒してしまった。
「かってにれいぞうこのものをつかってしまい、もうしわけありません」
さくやはなぜか申し訳なさそうにそう言ったが、僕には感謝以外するべきことは思いつかなかった。
「ありがとう」
僕がそう言ってさくやの頭をくしゃくしゃと撫でると、さくやはうっすらと頬をそめてはにかんだ。
僕は、こんな生活がずっと続けばいいなぁ、なんて考えながら、おいしい朝食をさくやと二人でゆっくりと味わった。
しかしそんな妄想は、すぐに現実に引き戻されることになる。
僕が余裕をもって会社にいく準備を進めていると、突然玄関から
ピンポーン
と、チャイムの音が鳴り響いた。
「こんな早くに、誰だろう?」
僕が急いでドアを開けると、そこには髪の毛の長い、いかにも清楚な感じが漂う一人の女の人が立っていた。
「どちらさまで?」
僕が言うと、女の人は少し慌てたように
「このあたりで、”胴つきさくや”を見ませんでしたか?昨日家出するっていって姿を消して
すぐに戻ってくるって思ってたのに、一晩戻ってこなくって…」
僕はそれを聞いて、すぐにさくやのことだと分かった。
「あぁ、それなら昨日僕が保護しましたよ」
「本当ですか!?」
女の人はぱっと目を輝かせて、僕に近寄ってきた。
「えぇ、本当です、おーい、さくや!」
そう言って後ろを振り返ると、そこにいたはずのさくやは姿を消していた。
「あれ?ちょっとまってくださいね」
僕が居間に戻ると、さくやは玄関から見えない位置に身を隠していた。
「どうしたんだよ、飼い主さんが迎えに来てくれたぞ」
僕がそういってさくやの手を取ると、さくやは子供のようにいやいやと首をふって
「いやです、わたくし、かえりたくありません!」
と駄々をこねた。
そのやりとりが聞こえたのか、飼い主の女の人が、失礼します!と言って部屋の中に入ってきた。
そしてさくやを見つけると、悲しい顔をしてさくやに語りかけた。
「もう、さくやちゃん、心配したのよ!人様にご迷惑もかけて!」
それを聞いたさくやは、ぱっと僕の体の後ろに体を隠してしまう。
「いやです、さくやはごしゅじんさまをみつけたのです」
さくやは僕のシャツをギュッとにぎって、キッと飼い主さんの方を睨んだ。
「どうしてそんなこというの!?さくやちゃんの飼い主は私なのよ、言うことが聞けないの?
あなたからもなんとかいってください!それに、ご主人さまって、どういうことなんですか!?」
女の人はすっかり混乱してしまったのか、矢継ぎ早に質問を僕達に投げつける。
一方さくやは黙って、僕の後ろから飼い主を睨みつけるだけだった。
「あはは…」
間に挟まれた僕は、ただただ乾いた笑いを浮かべるしかなかった。
とりあえず立ち話もなんなので…
と、僕が三人分のお茶を用意して、僕たちはテーブルを囲んで座った。
しばらくすると、女の人も落ち着きを取り戻してきたのか、なんとか普通に会話を進めることができた。
「つまり、あなたはご主人さまになってくれっていわれて、さくやを家にいれたわけですね」
「まぁ、夜遅くて、雨に打たれてたもんで、なりゆきで」
「それは、本当にうちのさくやちゃんがご迷惑をおかけしました」
女の人はそう言ってふかぶかと頭を下げた。
そして顔をあげて、今度はさくやの方をみて、
「さぁさくやちゃん、帰りましょう、この方がご主人さまでもかまわないわ、
でもあなたの飼い主は私で、あなたのお家は私の家なのよ」
女の人が優しくさくやにそう言うも、さくやは相変わらず頑なになって
「いやです!わたくしは、ごしゅじんさまとずっといっしょにいたいのです!」
と言い放った。
僕もだよ。
そう言いかけた言葉を、僕はぐっと飲み込んだ。
たった一晩だけとはいえ、一緒に過ごした女の子にここまで思われていて、それをむげにするのは男がすたるってもんだ。
だけど、さくやはこの人の”ペット”であり、”胴つきのゆっくり”なのだ、
僕がどんなにさくやの中に”女の子”を見つけたとしても、その事実に変わりはなかった。
僕はさくやに向けて、できる限りの笑顔で、優しく言った。
「なぁさくや、もう二度と会えないっていうわけじゃないだろう、
ここでお別れしたって、さくやが望むなら僕はさくやのご主人さまでいてあげるから、
あんまり飼い主さんを困らせるもんじゃないよ。
僕は週末仕事が休みだから、いつでも遊びにおいでよ」
それを聞いて、さくやが僕の方をみる。
本当に僕と別れたくないんだろう、その両目には、大粒の涙が光っていた。
「ごしゅじんさま…」
「本当にありがとうございました」
さくやの手をぎゅっと握った女の人は、僕に向きなおって深々と頭を下げた。
「いえいえこちらこそ」
僕もつられて頭をさげる。
さくやはただ黙ってうつむいていた。
「それでは失礼します」
女の人がさくやの手を引いて、僕の家を後にする。
さくやは僕の姿が見えなくなるまで、ずっと何度も何度も後ろを振り返りつづけた。
僕はさくやが見えなくなるまで、ずっと手をふりつづけてあげた。
さくやが見えなくなると、僕はくるりと振り返り、部屋を見た。
「なんだか、広くなっちゃったなぁ」
ゴミはすっかりと片付き、昨日帰ってきた時よりは、たしかに物理的に広さは増えたように見える。
しかしそれよりも、たった一晩とは言え一緒に過ごした小さなメイドさんがいなくなったことで、
なんだか以前に暮らしていた部屋よりも、ずっとずっと部屋自体が広くなってしまった錯覚に陥ってしまった。
「ま、一人暮らしだもんな」
僕はそう独り言をつぶやいて、時計を見る。
余裕を持っていたはずが、すっかりギリギリの時間になってしまっていた。
「やべっ!」
僕は鞄を抱えて、急いで部屋を出る。
僕はなんだかさみしくなって、誰もいない部屋に向って。
「いってきます」
と声をかけて、家を出た。
「いってらっしゃいませ、ごしゅじんさま」
さくやがそう言って恭しくお辞儀をする。
「いってきます!」
僕は元気にそう言って仕事に出発する。
なんてことはない、実はさくやの飼い主さんの家は、うちのマンションの目と鼻の先だったのだ。
考えてみたら、あの雨の日にゆっくりの移動スピードで僕を追ってこれたのだ、さほど不思議なことではなかった。
あんなに感傷たっぷりに分かれたのに、週末、と言いながら次の日からさくやは毎日僕の家に”従事しに”きていた。
なんだか小さな押し掛け女房が現れたようで、僕の生活は非常に充実したものに変わってしまった。
今ではさくやには部屋の合鍵を持たせ、しっかりしたさくやに、すっかり僕は尻に敷かれてしまっている。
僕が居ない間にさくやは部屋の掃除や家事を済ませ、いったん鍵を閉めて自分の家に戻るのだ。
そして僕が帰ってくる時間になると、僕の家に入って、晩御飯を作り僕の帰りを待ってくれている。
僕は家に帰ると、さくやと一緒にご飯を食べ、食後ゆっくりとくつろぐと、さくやを家に送り届けるのだ。
さくやの飼い主さんが忙しいときなどは、そのまま家に泊って行ったりもする。
僕たちの関係はさくやの飼い主さんも公認で、とても良い関係であるといえるだろう。
そして僕は今日も仕事が終わって家路についていた。
けれど一人暮らしだった時とは違って、その足取りは極めて軽い。
なぜなら家に帰れば、温かい食事と、笑顔で出迎えてくれる同居人がいてくれるのだ。
そう考えるだけで、毎日の仕事の疲れなど、吹き飛んでしまうようだった。
家の前に着くと、すでに明かりはついていた、やはり今日もさくやがきてくれているらしい。
今日の晩御飯はなんだろうな。
僕はうきうきした気分でドアに手をかけ、一気にドアを開き、大きな声をだす。
「ただいま!」
タイミングを計っていてくれたのだろう、さくやはすでに玄関で待っていてくれていた。
そして僕の小さなメイドさんは、恭しくお辞儀をして僕を温かく迎えてくれる。
「おかえりなさいませ、ごしゅじんさま」
おわり
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『いぢめて おまけ』
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それはいつもと変わらない一日のはずだった。
僕がいつものようにアルバイトから戻り、家を開けると、
まずは今日のそそうを探すのだ。
僕のその様子を、てんこは後ろからこっそりついてきて、観察しているのを僕は知っている。
それは僕とてんこの間で暗黙のルールの中で行われるゲームのようなものだった。
「今日はこれか…」
それはほんの些細なことだった、もしかしたら気付かないくらいの小さな小さな変化。
今日は乾電池などの小物がしまってある引出しの一つが、中身を乱雑に取り出され、そのまま放置されていた。
なんて可愛いいたずらなんだろう。
けれどこれはゲームなのだ、現場を発見した以上、僕はてんことの遊びを始めなければいけない。
「おい、てんこ!」
僕は厳しい口調でてんこを呼ぶ、するとてんこは、まってましたといわんばかりの勢いで、僕の前に現れた。
「なあに、おにーさん…」
てんこも、不安そうな顔を”演技して”僕の前に現れる。
しかしその表情には、”溢れる期待の色”が滲みだしてしまっていた。
「こんなことして、いつもいつも、悪い子だ!」
僕はそう言っててんこの前で手を振り上げ、それをひと思いにてんこの頬に振り下ろす。
バシーン!
派手な音をたてて、てんこが衝撃で床に倒れこむ。
てんこは目をうるませて頬を抑え、僕の方をみる。
けれど決してそれはおびえた表情ではなく、むしろ発情といえるような表情だった。
「ごめんなさい、おにーさん」
立ち上がろうとするてんこの腕をつかみ乱暴に引き起こし、僕はてんこをひざの上に抱えた。
てんこはすっかりこれが気に入ってしまったのだ。
僕はより衝撃はが行くように、てんこのパンツを引き下ろし、むき出しのお尻に何度も何度も平手を打ちつけた。
パンッ!パンッ!と家中に乾いた音が響きわたる。
「あんっ!あひぃっ!」
もうこうなってしまうと、てんこは”怒られている”ということをすっかり忘れて、
自らの体に刻まれる”ご褒美”に夢中になって声をあげてしまう。
いつもはこれで終わりなのだ、てんこが満足するまでおしりをたたいて、はいおしまい。
あとはいつものように、炎症止めを塗ってあげ、普通のくつろぎタイムに移行する。
それが僕らの日常だった。
けれどそれは僕の軽いミスで、違う方向に”転げ堕ちて”しまった。
グチュリ…
「ひぁああ!!!」
僕が手を振りおろした瞬間、予想していた乾いた音とは違う、湿ったような音が響いた。
そしてそれと同時にてんこが悲鳴にも似た声をあげる。
僕はしまった、と思った。
いままでおしりのみを狙って叩いていたのに、何度も何度もたたくうちに、手が滑って
その下についている、てんこの女の子の部分に手が当たってしまったのだ。
それに気づいた僕も、カッと火がついたように顔を赤くしてしまう。
「ご、ごめん!」
そう言ってすぐに行為を中断し、てんこを優しく地面に下ろす。
しかしてんこの発情は収まっていなかった。
てんこははぁはぁと熱く湿った息を吐きながら、潤んだ目で僕を見つめ、すがりつく。
「おにーさん…もっと、もっとして…もっとてんこを”いぢめて”…」
その甘えた声を聞いた瞬間、僕の中で何かが音をたてて崩れ去った気がした。
僕はつばをごくりと飲み込み、てんこにぐいっと手を伸ばした。
「お仕置きなのに、こんな風にして、てんこは一体どういうつもりなんだ?」
僕はわざとらしく音をたてながらてんこの女の子の部分を指で捏ねまわし、てんこの耳元でそう聞いた。
ぐちゅぐちゅと卑猥な音があたりに響く、
そこはもうすっかり洪水状態になってしまっていて、あふれ出す蜜がぽたぽたと滴り、床に水たまりをつくろうとしていた。
「ごめんなさいおにーさん…」
てんこの顔はもうすっかり真赤になって発情しきり、だらしなく開いた口のはしからは、涎がたれてしまっていた。
僕はてんこのおもむろにてんこの唇に吸いつき、その口内に溜まった涎をじゅるじゅると音をたてて吸い取った。
てんこの涎は、どこかほんのりと甘みがあり、その味が僕の脳内をゆっくりと確実に焦がしていった。
てんこだけを悪い子なんて言えたもんじゃない、
すっかり僕の頭の中にも、悪い子が入ってきてしまっていた。
僕は体が熱くてたまらなくて、乱暴に自分の服を脱ぎ捨てていった。
そして最後の一枚を脱いぐと、てんこの目の前に、ぶるんっ!と勢いよくカチカチになった僕の欲望の塊が飛び出した。
「ふわぁ…」
てんこは勃起した男性器なんて見るのは初めてだったのだろう、目を丸くして視線を釘付にされていた。
しかし僕はそんなことに構わず、冷たい声で言い放った。
「歯、たてるなよ」
そういっててんこの頭をつかみ、その小さな唇にペニスの先端をあてがった。
そして急な出来事に戸惑うてんこに構わず、腰を突き出しててんこの唇を一気に貫いた。
「んぼおぉおお!?」
てんこはわけがわからず目を白黒とさせていた。
僕は乱暴に腰を使っててんこの口内を蹂躙する。
ぬるぬるの舌や唇、ごつごつと当たる上あごや、時々当たる歯の感触に、僕が気持ちよさそうにしていると、
てんこにもそれが伝わったのか、てんこは顔をますます上気させて、いつか自発的に必死に舌を僕のものに這わせていった。
その責めたてに、僕は一気に上りつめてしまう
「くっ、出すぞ!」
そう言っててんこの頭をつかみ、てんこの唇に腹がつくほど思いきり腰を押しつけ、
たぎった欲望をてんこののど奥に一気に吐き出した。
「んっ!んふうぅう!!ごぼっ!ごほ!」
てんこは喉に叩きつけられる精液に堪らず咳き込み、僕がてんこの口から肉棒を引き抜くと、大半を吐き出してしまった。
「げほっ!げほっ!えほっ!」
てんこはよほど苦しかったんだろう、喉を押さえて必死に酸素を求めていた。
しかし僕の中で暴れだした獣は、もうブレーキが壊れてしまったかのように、
てんこをむさぼりたいと欲望の炎を燃やし続けた。
「だめじゃないか、ちゃんと飲まないと、これは、”おしおき”だな」
その言葉を聞いて、てんこの瞳の奥にも僕の欲望の炎が引火した。
僕は両手でてんこの洋服の襟をつかむと、思いきり力をこめてそれを左右に引っ張った。
するとビリビリと音をたてて、てんこの洋服は無残にもその用途を果たすことができないただの布きれに変わっていった。
僕はてんこをすっかり丸裸にすると、乱暴にてんこの両足をつかみ、がばっと開かせる。
両足の付け根には、だらだらとだらしなく蜜を吐き出し続けるいけない一本のスジがあった。
僕は片手でてんこの唾液でぐしょぐしょになった肉棒をつかむと、先端をてんこのスジの下の方に、すこしだけめりこませた。
そのまま肉棒を上下にうごかすと、てんこの濡れそぼった性器がぐにゃぐにゃと形を変え、
そのたびにぐちゅぐちゅと音をたてながら、新しい蜜が奥から奥からあふれ出続けた。
「あぁっ、ああぁんっ!」
てんこは僕の肉棒が上下し、てんこをこすりあげるたびに、甘ったるい悲鳴をあげた。
しかしまだまだこんなもので、僕も、そしててんこも満足できるわけがない。
僕は狙いを定めて、ぐぃっと腰をおしすすめた。
メリメリと音をたてながら、僕の剛直がゆっくりとてんこの中に侵入していく。
「あっ!あ”ぁっ!!」
その時てんこには、相当な痛みが伝わって行っているはずだろう。
なにせ僕の大人のペニスと、てんこのまだ幼い秘裂では、あまりにサイズが違いすぎるのだ。
未だ男の侵入を許したことがあるはずもなく、
そして本来そのような用途に使うには早すぎるソコに、侵入者が無慈悲にメリメリと新入していく、そして。
ブチチッ!ズチュリ!
ある一点を一番太い部分が過ぎた瞬間、僕のペニスはひときわ大きな音をたてて、
すっかり根本までてんこのおなかの中に飲み込まれてしまった。
てんこのおなかをみると、僕の形がはっきりわかるほど、おなかが隆起してしまっている。
てんこは目をカッと見開いて、口をぱくぱくとさせ、声にならない悲鳴をあげていた。
「ぁっ…かはっ!ひゅー、ひゅー…」
しかし、本来ならば体に杭を打たれたくらい痛いはずのソレも、貪欲なてんこは快楽に変換してしまっているようだった。
その証拠に、苦しそうにするてんこは、確かに笑っていた。
それを見た僕も、もうすっかり耐えられなくなって、乱暴に腰を引き、もう一度ひと思いにてんこを貫いた。
クチャ…ぐちゅん!クチャ…ぐちゅん!
そしてそれを何度も何度もくりかえす。
「うあぁああ!あぁあああ!!」
てんこは獣のような声をあげて僕の肉棒をただひたすら受け止め続けた。
いつしか僕はてんこの足から手を放し、抱き潰すほどの力をこめててんこを両腕で抱きしめ、夢中で腰を振り続けた。
てんこも髪の毛を振り乱し、口から涎をまき散らしながら、小さな腕を僕の背中にまわして必死にしがみつく。
いつのまにかてんこも、気づいてはいないかもしれないけれど、腰をもぞもぞと動かし始めていた。
僕の乱暴な動きに比べたら、とても小さなものだけれど、僕にははっきりとそれがわかった。
なんだかお互い愛し合っているような最高の気分になって、僕達は一緒にどんどんと高みに登りつめていった。
そして…
「あぁあああ!!おにーさん!!こわい!こあいよおぉぉおお!!!」
てんこが焦点の定まらない目で突然こわいこわいと叫び始めた。
おそらく快感が今まで達したことのない境地に達し始めたんだろう。
「大丈夫だてんこ、僕が抱きしめてるから、だからそのまま!うぉおおおおお!!!」
僕はラストスパートとばかりに、今までよりもいっそう力をこめて腰を振り乱した。
てんこのおなかが裂けてしまうのではないかというほどに、僕の肉棒がてんこの中をぐちゃぐちゃにかき回す。
てんこのおなかの中は、僕のものを食いちぎってしまうのではないかというほどにいままでよりも熱く締め付け、吸いついてきた。
「んああぁああぁああああああああああああああ!!!!!」
そしててんこの絶頂の咆哮に合わせて、二人は同時に真白な世界へと旅立った。
『はぁ…はぁ…はぁ…』
僕たち二人は、汗にまみれた体をすり合わせながら抱き合い、いつまでも絶頂の余韻に浸っていた。
僕のペニスもすっかり欲望を吐き出しきって萎えきり、いまはだらしなく垂れ下がっていた。
一方てんこはひどいもので、全身汗でぐしょぐしょ、唇は涎と僕の精液が乾いてきて、
下の口からは大量の愛液と精液がごぼごぼと音をたてながら垂れ流しになってしまっていた。
完全に強姦後である。
理性を取り戻した僕は愛しさに胸をいっぱいにしながら、今だうつろな目で呆けているてんこの頭を、ゆっくりと撫でていた。
しばらくするとてんこが急に我にかえり、突然
「あっ!」
と声をあげた。
「ど、どうした?」
僕が聞き返すと、これまた突然てんこは両目にたっぷりと涙をためて、急にめそめそと泣き出してしまった。
「ふぇぇ~~~~ん」
「ど、どうした、どこか痛むのか!?ごめん、本当にごめん!」
すっかり愛し合った気になってしまっていたが、やはりてんこの幼い体に乱暴を働いてしまったことには変わりないのだ。
僕はすっかりうろたえててんこにひたすら謝っていると、てんこは
「ちがうの…」
と首をふり、涙をぼろぼろと流しながらある一点を指さした。
僕がその指先を慌てて追うと、そこにはボロボロの布きれになった、てんこの洋服があった。
それはさっきのプレイの最中に引き裂いたものだった。
「そ、それがどうかしたのか?」
僕がてんこの頭をなでながら聞き返すと、てんこは嗚咽でしゃくりあげながら
「おにいっ、さんに、かってもらった…ひくっ、おきにいりだったのにぃ…」
と言い、次々とあふれてくる涙を両手でぬぐっていた。
「そ、そうだったのか、ごめん…」
僕は申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまって、しゅんとしてしまった。
今まで欲望に任せきって二人で快楽をむさぼっていたが、
一旦欲望の日が消えてしまえば、てんこはこんなにも可愛い女の子なのだ。
「そ、そうだ、明日バイト休みだからさ、二人で買い物に行こうよ!
てんこに似合う洋服をプレゼントするからさ、それで許して!この通り!」
僕はてんこの前に向きなおって、裸のまま土下座する。
てんこはそれをみて、目にたまった涙をぐすぐすとぬぐいながら
「本当に…?」
といった。
僕がぱっと顔をあげて、笑顔で
「あぁ、本当さ!明日は二人でデートしよう!」
というと、笑顔がてんこにも伝染して、ぱっと笑顔の花が咲いた。
「うんっ!」
次の日、約束通り、僕達は朝からおめかしをして、二人で手をつないで街をデートした。
ウィンドウショッピングをして、ゆっくり用じゃない、普通のお店で服を選んで、てんこにプレゼントした。
店員のお姉さんも、可愛いお嬢さんですね、っていって笑ってくれた。
そしてすぐに新しい服に着替えたてんこを連れて、喫茶店に入り、ゆっくりとお茶を楽しんだ。
てんこはおっきなパフェを頼んで、それを嬉しそうにぱくぱくと食べていた。
楽しい時間もあっという間にすぎて、歩き疲れてくたくたになった二人は家へ向かう道を、
少しだけ遠回りして、ゆっくりと手をつないで歩いていた。
「ねぇ、おにーさん」
突然てんこが僕に声をかける。
「どうしたんだい?」
僕が返事を返すと、てんこは僕の手を少しひっぱって
「ちょっとだけ、しゃがんでね」
と言った。
「どうしたのかな?」
僕が言われたとおりにしゃがむと、てんこはすこしもじもじとしてから
ちゅっ
と、僕のほほに可愛い唇を押しつけた。
「あ、あはは…どうしたんだよ、急に」
てんこが夕日で赤く染まった頬を、さらに真赤にそめて、言った
「デートのおれいだよ!」
そしてそのまま家に向って駆け出してしまう。
「おいおい、まてよ!」
僕はそのあとを、距離が離れない程度にゆっくりと追いかける。
「あはは!つかまらないよ!」
いつしか二人は笑い声をあげながら、そのゆっくりとした追いかけっこを楽しんでいた。
僕はすっかりてんこに夢中になってしまっていた。
一度肉体関係を結んでしまったからじゃない、たとえあの出来事がなかったとしても、僕はてんこのことが大好きだった。
そしててんこと繋がって、その大好きは限界を知らないようにどんどんと膨らんでいっている気さえする。
てんこの笑顔が、可愛い声が、全てが僕を惹きつけて離さない。
このまま僕たちは、どこまで堕ちていくのだろう。
けれどそれは、二人ならばどこまでいっても、どうなっても怖くないと、確かに信じることができた。
僕はすこしだけスピードをあげ、てんこの背中を捕まえ、ぎゅっと抱きしめた。
「おにーさん、くるしいよ」
てんこが嬉しそうにもぞもぞと僕の腕の中で身悶える。
僕はてんこの体を反転させて向き合うと、少ししゃがんで目線を合わせて、てんこに言った。
「なあ、てんこ」
「ゆ…?」
てんこも僕の目を見つめ返す、僕の目に映ったてんこの瞳は、夕日を反射してキラキラと輝いていた。
僕はその瞳に吸い寄せられるように、ゆっくりと顔を近づけていった。
「てんこ、大好きだよ…」
その僕の言葉に、てんこがそっと目を閉じ、ゆっくりと答えた。
「てんこも、おにーさんのこと、だーいすき」
そして二人の影は、夕日をバックに、ゆっくりと重なった。
それは時間にすれば、ほんの数秒の口付け。
だけどそれは、誰にも知らされない、僕たちだけの永遠を誓うキスだった。
おしまい
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『さくや』について
う~ん、何となく胴つきさくやのことを書きたくなって書いてしまいましたが
さくやのしゃべり方がいまいちわからなくて困った(笑
ま、まぁ、ペット用胴つきで、そういう教育を受けたってことで一つ。
さくやが望むのは、ペット・飼い主の主従ではなく、メイド・ご主人さまの主従なんじゃないかなぁ
なんていう妄想を書きなぐってみました。
『いぢめて おまけ』について
一線を越えてしまった飼い主さんとてんこのお話です。
まぁ、とびっきりいちゃいちゃするお兄さんとてんこを妄想したら止まらなくなってしまい、
このようなものが出来上がりました。
あなたの想像していた未来と比べてみて、どうだったでしょうか?
やっぱりイチャ愛での方が筆がすすむなぁ…
皆様の中の愛でお兄さんの心を少しでも満たすことができたなら、満足です。
ご意見、ご感想あればどしどしお寄せください!
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13856/1277741176/
ばや汁でした。
今までの作品
anko1748 かみさま
anko1830-1831 とくべつ
anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん
anko1847 しろくろ
anko1869 ぬくもり
anko1896 いぢめて
anko1906 どうぐ・おかえし