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  • ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
  • anko3734 レイピアお姉さんと愉快な仲間達1

ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー

anko3734 レイピアお姉さんと愉快な仲間達1

最終更新:2011年09月05日 04:10

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『レイピアお姉さんと愉快な仲間達1』 19KB
愛で 制裁 パロディ 日常模様 飼いゆ 野良ゆ ゲス 都会 現代 初投稿です。感想などいただけると嬉しいです。

 *注意事項

基本愛で。虐待成分薄めです。
D.O氏作『ワンス・アポンナ・タイム・イン・ニジウラシティ』の登場人物、設定などを使わせていただいています。
D.O氏に多大な感謝を。









ここは虹浦町。かつて大規模なゆっくり被害にあったことで、かえってゆっくりとの距離を縮めることに成功した町である。




「あっついわね~、ゆゆこ~」




蒸し暑い空気の中、私が隣でぐったりとしているゆっくりに言うと、「こぼね~……」と弱々しい返事が返ってきた。

 今は夏真っ盛り。そこまで売れてない作家の私の家に、クーラーなどあるはずもない。

 今頃人々は冷房の効いた部屋の中でスイカでも食べているのだろう。
 こっちは頼みの綱の扇風機まで故障して暑さに悶えているというのに、羨ましい話だと思う。 



「こぼねぇ~……、こぼねぇ~……」

もはや跳ねるのも億劫なのか、ずりずりとゆっくりがこちらに這いずってくる。私の飼いゆっくりだ。

ゆゆこを飼い始めたのは丁度一年前のこと。

趣味のお菓子作りでケーキを焼いていると、匂いに引き寄せられたらしいゆゆこが外からドアを叩いたのだ。




野良だから舌もそう肥えてないだろうし、食いしん坊だから生ゴミの処理に使えるかもしれない。



最初はそんな軽い気持ちでゆゆこを拾って飼い始めたのだが、今ではすっかり家族の一員になっている。

「ああ、アイス? 食べる?」

そう聞くと、ゆゆこは途端に元気を取り戻して「こぼね~っ!」と催促の声を上げた。

「はいはい」

適当な器を持って冷蔵庫まで行き、お徳用ゆっくり用アイス(バニラ)と書かれたケースからアイスを掬い取って器に盛る。
ちなみにこれ、人間用に比べると甘みが薄い。ゆっくりの舌が肥えるのを防ぐためだろう。


「はい、どうぞ」
ゆゆこのところに持って行き、目の前のテーブルに置いてゆゆこをひょいとテーブルに上げた。


ゆゆこがぺろぺろとアイスを舐め、その度に「こぼね~」と喜びの声を上げる。

「あ~ん、か~わい~い」

食べる邪魔にならない程度に頭を撫でてあげると、ゆゆこが一層幸せそうな顔になる。ああ、本当に可愛い……





「おい、くそにんげん! さっさとここをあけてれいむとおちびちゃんにあまあまよこせぇぇ!!」
だが、その至福の時間は突如として終焉を迎えた。


「……あ゛ぁ゛!?」

店の前でぎゃあぎゃあと喚いているクソ饅頭の姿を確認し、私は壁に立てかけてあるどこぞの銀の戦車が持ってるような剣をとった。
これでも私はゲス限定で虐殺を行う制裁お姉さんである。ひゃっはー。

大きな黒い針のような外見のこれはゆっくり虐待のために買った物だ。銘は『ブラックフラワー(黒き餡子の花)』(命名:私)



扉をガラリと開けると、そこには西瓜サイズのれいむが一匹と、林檎サイズの小まりさと小れいむが二匹ずつ。

「れいむはしんぐるまざーなんだよ! かわいそうなんだよ! だからあまあまたくさんちょーだいね!」
「「「「あまあまよこちぇー!」」」」


なんでこんな生きた生ゴミとゆゆこが同じ『ゆっくり』に分類されるんだろう。こいつらは種族『ド饅頭』で良いんじゃないの?

看護婦が静脈に注射針を差し込む時のような冷静な気持ちで剣を振り上げると、横から別のゆっくりの声がした。



「……おちびちゃん。間違ってもあんなことしちゃいけないみょん」
「うー?」
「よく見てるみょん」

一匹はみょんで、額に『げす』って書かれている。あと唇が削れて前歯もちょっと削れてるし、体中の傷跡が見てて痛々しい。

そいつが頭の上に乗ってる赤れみりゃに小声で話しかけてた。うん、会話の内容からしてこの二匹は結構賢いみたい。


「ゆぎいぃぃっ! れいむをむしするなあぁぁぁっ!」

「あー、うるさい。……ブラックフラワーの錆にしてやるわ!」
うわ、自分の台詞ながら痛い痛い。
まあ、ちゃんと手入れしてるから錆びたりはしないけどね。

足にぽてんぽてんと体当たりをしてくるれいむを縦に真っ二つにし、「お゛があざあああああん゛!」とか何とか騒いでる子ゆっくり共を素早く串刺しにして黙らせる。


「ふう、駆除完了。……ねぇ、あんた達」
水道からホースを引っ張って残骸を洗い流し、隣にいた二匹に声をかけた。

「……みょんたちはちょっとゲスを掃除に来ただけですみょん。すぐに消えるから迷惑はかけませんみょん」
みょんが私に背を向け、赤れみりゃを頭に乗せてぴょんぴょんと跳ねていく。

「違う違う。こんな暑いしちょっとアイスでも食べていかない? あ、毒なんか入れないから大丈夫」


私はゲスは徹底的に痛めつけるが、このみょんのように賢いゆっくりは嫌いではない。むしろ好きだ。

そう言って誘うと、みょんはちょっと考え込んだ後、私がとりあえず安全だと判断したのかこう言った。
「せっかくだからちょっとご馳走になるみょん。でも、お家の外で食べさせてもらうみょん。」

え、何で?と言いかけて、止めた。逃げ場のない家の中に入るのは危険だと判断したんだろう。考えてみれば当然のことだ。

「わかったわ。はい、どうぞ」
怪しまれないようにみょんの目の前でアイスを少しだけ掬い、皿に載せてみょんの目の前に置く。


「うー☆」
「待つみょん。みょんがまず毒味するみょん」

すぐに飛びつこうとする赤れみりゃを制し、みょんがアイスをほんの少しだけ舐める。

「……大丈夫みたいみょん。おねーさん、ありがとみょん」
そう言ってこちらを見ながられみりゃと一緒にアイスを舐める。こちらから視線を外さないのは、不意打ちされるのを用心してのことだろう。あまあまと見るや『しあわせー!』と叫びながら脇目もふらずにがっつく糞饅頭とはえらい違いだ。


「おいしい?」
そう聞くと、みょんは前歯がむき出しになっている口の端をちょっとだけ吊り上げて笑って見せた。

「そ、よかった。……あんた達、野良よね?」
「そうだみょん。まりさファミリーの一員だみょん」


「まりさファミリー?」
私がみょんに訊くと、みょんは視線を外さずに頷いた。


「お父さん――まりさがみょんみたいなおちびたちを育てたのが始まりだみょん。そしてまたみょんたちが見込みのありそうなゆっくりを育てて、『姉妹の契り』を交わすんだみょん。それがまりさファミリーだみょん」

「へー。ファミリーってどんなことするの?」
「あんまり胸をはって言えることじゃないみょん。でも、悪さをしたゲスやよそものを始末したりもするみょん」

このまえもゆ連隊っていうのが出て困ったみょん、とため息をつくみょんの前で、私はただただ感心していた。

「野良も色々あるのねぇ。あたし、あんたたちってなんの悩みも無いのかと思ってたわ」
「そんなことないみょん。人間さんもゆっくりも、生きてるなかでゆっくりできることなんかこれっぽっちだみょん」

……まさかゆっくりに人生観について語られるとは思わなかった。ゆっくりにも色々居るなあ。




「こぼね~。こぼね~」

玄関から他のゆっくりの声を聞きつけたゆゆこがこちらに向かって跳ねて来て、みょんたちを見つけて『こ~ぼねっ!』とお辞儀した。


「……みょん。おねーさんの飼いゆっくりも来たみたいだし、みょんたちはこれで帰るみょん。アイス、どうもありがとみょん。この恩はそのうちに返すみょん。ゆゆこさまと仲良くするみょん」

「うー☆」

「ん、気にしないで。気をつけてね」

跳ねていく二匹を見送り、わたしはゆゆこの方に向き直った。

「じゃ、ご飯にしよっか」
「こぼね~♪」


ゆゆこを抱き上げ、私は再び家の中へと入っていった。





























古傷だらけのみょんとの出会いの後、およそ一ヶ月が経過した。







「こぼね~」「みょーん!」



私の家には、また新たな住人が増えていた。




この胴無しみょんは前に会った傷だらけのみょんじゃなくて、ゆっくりショップで買った銀バッチのゆっくり。


この間ゆっくりの駆除を手伝って貰ったお金で何を買おうか悩んでいたところ、ゆゆこの友達を買ってあげようかな、と思ったのだ。
このみょんにした理由はゆゆこをショップに連れて行って「誰が良い?」と訊いたらゆゆこはこのみょんの前で元気よく「こ~ぼねっ!」と鳴いたから。






「おねえさん、きょうはなにかようじがありますかみょん?」
「今日は無いわ。一日ゴロゴロするわよー」


そう言うと、みょんは嬉しそうな顔で「みょーん!」と声を上げた。

「だったらきょうは『くんれん』するみょん!」
みょんがうれしそうにそう言って壁に立てかけてある木刀の所まで跳ねていく。
因みにみょんはこれを『ろーかんけん』と呼んでいる。何でも、みょん種は棒とかのことを『ろーかんけん』『はくろーけん』と呼ぶそうだ。胴付きの中には二刀流の子もいるとか。


そして『くんれん』とは、みょんの振ってくる木刀を愛用のレイピア『ブラックフラワー』で軽くいなすことだ。

この剣はよっぽど強く叩き付けるか突き刺すかしない限りゆっくりの身体を傷つけることがないから割と安全だ。



「みょっ! みょっ!」
ぶんっ! ぶんっ!
「甘い甘い甘い甘い甘い! 砂糖500グラム一気食いより甘ああぁぁぁい!」
しゅばばばばばばっ!
「は、はやいみょん!」




因みにこの連続刺突はゆ虐のために編み出した技で、より多くのゆっくりを蜂の巣に出来る、いわば対ゆっくり用の技である。もちろんみょんの身体に当てるつもりはない。


30分ほど『くんれん』は続き、その後みょんとゆゆこと三人で一休み。

「みょ……」

みょんが何かに気付いたように家の横にある余り広いとは言えない庭の方を向いた。
「どしたの? みょん」
「のらゆっくりがいるみょん」



『げらげらげら! おかおがゆっくりできてないゆっくりだよ! ゆっくりしないでさっさとしんでね!』
『まりささまたちのおうちせんげんをじゃまするななのぜ! せいっさいっするのぜえぇ!?』

む、どうやらお家宣言をするつもりだった糞饅頭共を止めてる善良なゆっくりが居るらしい。
すぐさまレイピアを取り、庭に続く裏口をバァン! と開けた。

「あんた達、一体何を……って、あんたこの前のみょんじゃない」


庭にいたのは、汚らしい成体れいむとまりさ、そして一ヶ月前にアイスをご馳走したみょんだった。

みょんはドアの前に陣取り、今までまりさ達が近寄らないようにしてくれてたみたい。

「ゆゆ! くそにんげんがでてきたよ! ゆっくりしないであまあまもってこいくそばばあ!」
「それとこのおうちはまりささまたちがつかってやるんだぜぇ! ありがたくおもうんだぜぇ!」


……ダメだこいつ等……。早くジェノサイドしないと……。

レイピアを構えた私の前に、古傷だらけのみょんが立ち塞がった。


「この前の恩、折角だしここで返すみょん。手出し無用だみょん」

ごぼり、と淀んだ音を立てて、なんとみょんは喉の奥から刃渡り30センチほどのケーキナイフを引っ張り出した。
柄を舌でしっかりと持ち、ナイフを軽く頭に乗せて静かに構える。



(こいつ……できる!)
私に流れる剣士(笑)の血がそう訴えかける。






「ゆぎいぃいっ!! むじずるなあああぁぁぁっ!!」
体当たりを仕掛けてきたまりさの身体に銀色の閃光が走り、まりさのが憤怒の表情のまま斜めにパックリと割れた。


「ばりざああああぁぁぁあぁっ!!?」
間髪入れずに喚くれいむの脳天にみょんがすとんっ! とナイフを入れ、れいむの身体を真っ二つにした。



ゆっくりとは思えないほどの早業で二匹の息の根を止めた後、みょんはこっちに跳ねてきて頭を下げた。
「……お庭を汚してごめんなさいみょん」
「えっ!? いや、いいのよ? 気にしないで。またアイス食べてく?」


「悪いけど、また今度にするみょん。今は連れもいるし、お水を取りに行く途中なんだみょん」
「うー!」

庭の向こう側から、空っぽのバケツをくわえたふらんが飛んできた。どうやらこの子がみょんの連れらしい。

「うー、みょん、どこ行ってたのー? ……うー、人間さん……みょんが何かした?」

「みょ、ちょっと前にアイスをご馳走してもらったんだみょん。そのお礼にお家宣言しかけてたゲスをつぶしたんだみょん」
みょんが説明すると、怪訝そうだったフランの顔がぱあぁっと輝いた。

「うー! じゃあ、このお姉さんがみょんの言ってた「親切できれいなお姉さん」?」
「みょっ! そ、そんなこと本人の前で言うなみょん! 恥ずかしいみょん!」


みょんの顔がみるみる赤くなる。そっか、そんなこと言われてたのか。うふふふふ。



「あなた達、お水を取りに行くんですって? 何処まで行くの?」




「向こうの公園までだみょん」
それを訊いて、私は仰天した。

ここから一番近い公園でも、ゆっくりの足だとそれなりに長い時間がかかる。
ふらんのような飛べるゆっくりなら少しは早いだろうけど、水が入ったバケツを持ったままじゃうまく飛べなくなるし、他のゆっくり達に攻撃される危険も高まる。




「ねぇ、良かったらこれからお水あげようか?」

単なる親切心からそう言うと、ふらんとみょんが目を丸くし、ぶんぶんと首を横に振った。

「とんでもないみょん。お姉さんにそこまで甘える訳にはいかないみょん」
「うー! うー!」

「別に良いわよ。そこに蛇口あるから、いつでも使って」
元々は洗車とかに使う為の物だけど、私は自転車で十分だし、どうせ使わないのならこの子達に開放したって良いだろう。


「うー……。どうする、みょん?」
「みょ……。お姉さん、本当に良いのかみょん?」

まだ少し警戒しているようなので、私はできるだけ優しい口調でこう言った。
「私はゲスは嫌いだけど、あんたたちみたいな賢いゆっくりは飼い野良問わず好きなの。信用して良いわよ」

みょんとふらんはしばらく顔を見合わせていたが、やがて頷き合って蛇口から水を出してバケツに注いだ。

「お姉さん、ありがとう」
「本当にありがとうみょん。これでお水が少しは楽に手に入るみょん」
丁寧にお礼を言ってから、二匹は仲良く帰って行った。



それを見送った後家に戻ると、何故かみょんが開いたドアの前でぽけっとした顔で鎮座していて、それにゆゆこが心配そうに「こぼねっ?」と声をかけていた。

「……す」

「す?」
「こぼ?」

「すごいみょおーん!」

「わっ!?」
「こぼっ!?」
突如みょんが大声を上げ、私とゆゆこは驚いて後ずさった。




「おねーさん! みょんは、いままでけんはしっかりくわえるものだとおもってたみょん!
でもあのみょんはしたでけんをもってゆっくりたちをきってたみょん! ああやったらもっとすばやくけんをふれるみょん!
 みょんはあらたなけんのきょうちをみつけたみょん!」

「う、うん。ちょっと落ち着こうか?」



力説するみょんにとりあえずそう言うと、みょんは途端に元気を無くし『ごめんなさいみょん』と項垂れた。
「で、みょんはあのみょんみたいな刃物が欲しいってこと?」



もしそうなら危ないから断ろう、と思ってそう訊いたが、みょんは首を横に振った。


「たゆんとおなじことしてるだけじゃ、ぜったいそのゆっくりにはかてませんみょん。でも、するどいけんをしたであやつったほうがいいってことにきづいたのはしゅうかくですみょん」


「ほほう、なかなか良いことを言うではないか」
「つまり、みょんはおねーさんのけんみたいなのがほしいみょん!」


「えっ? 私のコレみたいなって、これ突きしかできないわよ? いや、ゆっくりなら切れるか……一応」

「けんをしたでつかえばみょんもおねえさんみたいに『れんぞくしとつ』ができるみょん!」




なるほど、つまりは突きを極めたいという訳か。私は頷いた。


「わかった。ホームセンターで材料買ってきて作ったげる。レイピアの使い方をマスターさせてあげるわ」
「のぞむところみょん!」



「こ、こぼぉ……?」
その場の空気について行けないゆゆこが、困惑の鳴き声を上げた。


「みょんはお留守番してて。 ゆゆこ、お土産に焼き芋買ってきてあげるからね」


「こぼねぇ~!」
焼き芋と聞いた途端目をきらきらさせて満面の笑みを浮かべるゆゆこ。可愛いなチクショウ。

今すぐ引き返して抱きしめたい衝動を押し殺し、私は自転車に乗ってホームセンターへと向かった。























「そうだ、せっかくだし鎧も作っちゃおう」


ここは私の家から自転車で十分ぐらいの所にあるホームセンター。
そこで私は金属の板やら棒やらを買い込んでいた。
別に木で作っても良いのだが、私はやるとなったら徹底的にやる主義だ。
木で作って何かの拍子に折れたらみょんが泣きそうだし。







帰り道、屋台で買った焼き芋をゆゆこに渡してから、みょんの剣作りもとい改造が始まった。


まず長さは35センチ強、太さは鉛筆ほどのアルミ棒の先端をヤスリで削り、その先端を僅かに丸くする。
誤ってみょん自身や他の生き物を傷つけてしまわないようにである。うっかり人間を傷つけて責任とらされるの嫌だし。
木を削って作った柄を取り付け、最後に鍔の部分を作ってレイピアの完成である。

「う~ん、我ながら良い出来」
手前味噌だが綺麗に出来ている。見た目は私のブラックフラワーそっくりだ。銀色だけど。



他にも三ミリ厚の金属板を八角形に切って薄く切ったスポンジと合わせたものを二つ作り、、弱くなったヘアーバンドにくっつけてみょんの両頬に装着。これが盾だ。相手が木の枝など尖った物を持っていたときには防御に役に立つと思う。


最後に盾と同じ金属板を切ったりくっつけたりして前頭部から後頭部までを防護する形に作り、仕上げに薄切りスポンジを内側に敷いて兜の完成。


兜をすっぽりとかぶせ、騎士ゆっくりの完成である。兜や盾の内側にはスポンジを敷いてあるため、肌が直接金属と触れて傷つくことはないだろう。


「さあ、みょん。身体は重い? きつくない?」
「みょ……。おもいけど、なれればどうってことないみょん。この新しいろーかんけんはむしろ前より軽いみょん!」

みょんがレイピアを舌で持ってぶんぶんと振るう。
「その剣は突いた方が綺麗に仕留められるよ」
「みょ、ゆっくり理解したみょん! ……このほっぺとあたまにあるのは何だみょん?」
みょんが盾と兜を指して言った。

「ほっぺのは盾。敵が尖った物で襲ってきたら、この盾にぶつけなさい。そしたら枝はあなたには刺さらないわ。頭のは兜って言って、頭を守るための物よ」




「ゆっ……? ゆ、ゆっくり理解していくみょん」
「よろしい。じゃ、訓練の前にちょっと部屋中を走り回ってごらん」


「みょっ? そんなのおやすい御用だみょん!」


十秒後
「みょっみょっみょっ……」
二十秒後
「みょっ、みょっ、みょっ……」
三十秒後
「みょ……、みょ……」




「ふーむ、三十秒で息切れか。せめて二、三分は平気で動けるようになろうね、みょん」


「わ、わかったみょおん……」
「こ、こぼね~?」
ゆゆこが心配そうにみょんにすり寄る。




「ゆゆこさま、心配しなくてもみょんはだいじょうぶみょん。みょんはあのみょんやおねーさんみたいに、かっこよく戦えるゆっくりになりたいんだみょん」

「こぼね、こぼぼね、こーぼね-!」


「つよくなってもあぶないことしないでね? いまよりもっともっとつよくなるから大丈夫みょん。安心してくださいみょん」



「こぼね……」
ゆゆこがため息を漏らす。多分『ほんとかしら』とか思っているのだろう。


ゆっくりは増長しやすい生き物だ。みょんをこのまま放置しておけば、他のゆっくりに喧嘩を売る辻斬りへと変貌しかねない。






「あのさ、強くなるのも良いけどそれ以前にその鎧が似合うような騎士にならなきゃ」
「きし……って何みょん?」
みょんが首を傾げた。


「えっとねー。騎士って言うのは大昔にいた人間のことでね、何かを命を賭けて守る人達のことなのよ。みょんの鎧はその騎士さん達が被ってた物そっくりに作ってあるの」

簡単に説明すると、みょんは「みょーっ!」と目を輝かせた。




……おや? みょん の ようす が……

「みょっ! きしさんってかっこいいみょん! みょんもきしさんになりたいみょん! おねーさんたちをまもりたいみょん!」




おめでとう! みょん は きしどう に めざめた!





「単純ね……。まあ、嬉しいこと言ってくれるじゃない。……じゃ、せめて三分間は息切れせずに走れるようになるまで、鎧を着けて生活ね。お風呂の時だけは外したげるから」


「こ、こぼねぇっ!?」



ゆゆこがあたしに抗議の視線を向けてくるが、気にしない。負荷を感じなくするには常に負荷を与え続けるほか無いのだ。



「みょっ……。が、がんばりますみょん!」








その日から、あたしは仕事の合間を縫ってみょんの特訓に付き合った。





常に鎧を着けさせる方法は大成功し、みょんは二分半ほど動きまわることができた。




「ほら、防御が遅いわよ! 相手の攻撃を見たら反射的に盾が前に出るくらいになりなさい! あと身体は後ろに引いて! それで衝撃をいなすのよ!」

「みょっ!」

盾の扱いも徹底的に叩き込み、手加減した連続刺突は全て弾かれてしまう。
最近はわざと兜で受けて剣の切っ先を大きくずらすという技をやってのけるようになった。


「もっと早く! 前に突き出す回数が多くても後ろへの引きが足りないとパワーが乗らないわよ!」
「みょっ! ……みょみょみょみょみょみょっ!」
シュバババババババババッ!

連続刺突の威力も速度も精密性も向上し、あたしと同じとまでは行かなくても並の生物相手なら充分脅威なスピードが出せる。
そのほかにも、あたしが教えうる刺突の全てを叩き込んだ。



こうして暇な時特訓すること一ヶ月ちょい。そこには相当な実力を身に着けたみょんがいた。







が、みょんには一つ欠点がある。





「ゆぷぷ、よくわからないゆっくりがいるよ!」
「おお、きもいきもい」

「みょおおおぉん!みょんのよろいをばかにするなみょん!」

そう、自分の鎧を馬鹿にされるとすぐ怒るのだ。
まあ、今までの苦労の成果を馬鹿にされるのは嫌だろうが……。ちょっと騎士としてはいただけない。




「というわけで、みょん。最後の特訓。お題は『三日間、一日中外にいて、向こうから何かされるまで何もしちゃダメ』。
自分を馬鹿にした野良に向かって何か言うのもダメだし、馬鹿にされても怒っちゃダメよ」




「みょ……」
今までとは違う精神的な特訓と知って、みょんの口から戸惑いの声が漏れた。








D.O氏の言葉に甘えさせていただき、まりさファミリーのみょんに登場してもらいました。
……なんかD.O氏の設定の説明文みたいになってしまいました。
シリーズ物にするつもりで書いたのですが、否定的な感想が多いなら止めようかと思います。
「anko3734 レイピアお姉さんと愉快な仲間達1」をウィキ内検索
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