ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko3972 冬のまりちゃ
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ankoss
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『冬のまりちゃ』 11KB
いじめ 小ネタ 不運 飾り 日常模様 野良ゆ 子ゆ 現代 よくある季節ネタ おさげあき
いじめ 小ネタ 不運 飾り 日常模様 野良ゆ 子ゆ 現代 よくある季節ネタ おさげあき
- 虐待描写無し、少しだけいじめっぽいものがある程度
- おさげあき 26作目
「しゃむいよぉぉぉぉぉ……ゆっくちできにゃいぃぃぃぃぃ……」
一匹の薄汚い子まりさが公園の中をずーりずーりと這っていた。
ただ這っているだけのように見えるがこれでも狩りの最中だ。
子まりさの両親は数日前に人間に喧嘩を売ってあっさり殺された。
子まりさは比較的おとなしい性格だったため人間に見逃してもらえたがこの時点で子まりさの命運は尽きたと言ってもいいだろう。
幼い子ゆっくり一匹で生きていけるほど野良の生活は優しくないし冬の厳しい季節を乗り切るなど不可能だからだ。
数日間は親が残した食料で何とか食いつないでいたがついにそれも尽きた。
食料が尽きたところでやっと狩りをする子まりさだが……
ただ這っているだけのように見えるがこれでも狩りの最中だ。
子まりさの両親は数日前に人間に喧嘩を売ってあっさり殺された。
子まりさは比較的おとなしい性格だったため人間に見逃してもらえたがこの時点で子まりさの命運は尽きたと言ってもいいだろう。
幼い子ゆっくり一匹で生きていけるほど野良の生活は優しくないし冬の厳しい季節を乗り切るなど不可能だからだ。
数日間は親が残した食料で何とか食いつないでいたがついにそれも尽きた。
食料が尽きたところでやっと狩りをする子まりさだが……
「どうちてたべものみつからにゃいの……?まりちゃはかりのめいじんにゃのに……どうちて……?」
公園内を這ってるだけで食べ物が見つかるなら苦労はない。
最強で狩りの名人というまりさ種にありがちな勘違いを餡子脳に刻んだ子まりさ。
どうせその辺を適当に歩いていればすぐ食べ物が見つかるだろうと思っていたのだろう。
仕方ないのでその辺の草で我慢しようと思ったが食べられそうな草は既に食い尽くされている。
最大の狩場であるゴミ捨て場が人間による野良ゆっくり対策で手出しが出来なくなったため皆が一斉に食べられる草を食料として刈り取ってしまったためだ。
最強で狩りの名人というまりさ種にありがちな勘違いを餡子脳に刻んだ子まりさ。
どうせその辺を適当に歩いていればすぐ食べ物が見つかるだろうと思っていたのだろう。
仕方ないのでその辺の草で我慢しようと思ったが食べられそうな草は既に食い尽くされている。
最大の狩場であるゴミ捨て場が人間による野良ゆっくり対策で手出しが出来なくなったため皆が一斉に食べられる草を食料として刈り取ってしまったためだ。
「にゃんで……?どうちてくしゃしゃんがにゃいの……?こんにゃのおきゃしいよ……」
厳しい現実を早くも突きつけられた子まりさは這うのをやめてポロポロ涙を流す。
「ゆっぐ……えっぐ……だれかまりちゃをたすけちぇにぇ……まりちゃ……ゆっくちしちゃいよ……」
だが誰も子まりさを助けようとしない。
当然だ、野良ゆっくりは自分が生きていくだけで精一杯なのだ。
こんな助けても何の得にもならないゴミクズに手を差し伸べるほど野良ゆっくりは優しくない。
当然だ、野良ゆっくりは自分が生きていくだけで精一杯なのだ。
こんな助けても何の得にもならないゴミクズに手を差し伸べるほど野良ゆっくりは優しくない。
「まりちゃ……ちゅかれちゃよ……もうおうちでゆっくちしゅるよ……」
早々に狩りを中断し我が家であるダンボールへずーりずーりと這っていく子まりさ。
両親とのゆっくりした空間であった我が家も今では自分だけ。
孤独を嫌うゆっくりにとって自分しかいない我が家はもはやゆっくりぷれいすでは無くなっていた。
両親とのゆっくりした空間であった我が家も今では自分だけ。
孤独を嫌うゆっくりにとって自分しかいない我が家はもはやゆっくりぷれいすでは無くなっていた。
「ゆっくち……かえっちゃよ……」
ようやく我が家のダンボールへとたどり着いた子まりさ。
ダンボールは横倒しになっているので小さい子まりさでも簡単に入る事が出来る。
お腹ペコペコだが今は少しでも落ち着いた場所でゆっくりしたい。
そう思いながら我が家へと入ろうとした瞬間、北風が吹いた。
ダンボールは横倒しになっているので小さい子まりさでも簡単に入る事が出来る。
お腹ペコペコだが今は少しでも落ち着いた場所でゆっくりしたい。
そう思いながら我が家へと入ろうとした瞬間、北風が吹いた。
「ゆっひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!しゃむいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!ゆっくちできにゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
今日は今年一番の低い気温、それでも風が吹かなかったので何とか我慢出来たが自分に叩きつけられる冷風に子まりさは激しく悶絶した。
「しゃしゃしゃしゃむいぃぃぃぃぃぃぃ!まりちゃちんじゃうぅぅぅぅぅぅぅ!」
しーしーをぷしゃあ!と噴出し悶え続ける子まりさ。
「ゆひぃ……ゆひぃ……かじぇしゃん……まりちゃにいじわりゅしにゃいでにぇ……まりちゃ……こまっちぇるよ……」
子まりさが無意味に風に懇願するが……
ビュォォォォォォォ!!
偶然にも今まで以上に強く冷たい風が吹き荒れた。
「ゆんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!ちゅめたいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!やめちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!もうやめちぇぇぇぇぇぇぇぇ!
まりちゃがわるきゃったでしゅぅぅぅぅぅぅぅ!かぜしゃんはゆっくちしちぇましゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!だきゃらやめちぇくだちゃいぃぃぃぃぃぃぃ!」
まりちゃがわるきゃったでしゅぅぅぅぅぅぅぅ!かぜしゃんはゆっくちしちぇましゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!だきゃらやめちぇくだちゃいぃぃぃぃぃぃぃ!」
子まりさは悶絶しながらも風に向かって謝罪し続けた。
だが風はさらに強くなっていく。
だが風はさらに強くなっていく。
「ゆっひぃぃぃぃぃぃぃぃ!ほんちょにはんしぇいしちぇましゅ!まりちゃはげしゅでしゅ!これからはこころをいれかえて……
ゆゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!?まりちゃのしゅてきなおぼうちぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ゆゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!?まりちゃのしゅてきなおぼうちぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
強風により子まりさ自慢の素敵なお帽子が飛んでいってしまった。
必死に追いかけようとするが寒さで満足に動けない。
やがて子まりさの帽子は空の彼方へと消えていった。
必死に追いかけようとするが寒さで満足に動けない。
やがて子まりさの帽子は空の彼方へと消えていった。
「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!まりちゃのたいしぇちゅなおかじゃりしゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
子まりさは二度と戻ってこない自分の大切な帽子を失った悲しみで泣き叫んだ。
ちなみに子まりさ同様に今の強風で他の野良ゆっくりのお飾りもそこそこ飛ばされ辺りから野良ゆっくりの悲しみに満ちた絶叫が響いていた。
特にまりさ種の悲鳴が多い。
最強で自分自身に絶対の自信があるまりさ種が帽子を失うというのは死ぬのと同じようなものらしい。
ちなみに子まりさ同様に今の強風で他の野良ゆっくりのお飾りもそこそこ飛ばされ辺りから野良ゆっくりの悲しみに満ちた絶叫が響いていた。
特にまりさ種の悲鳴が多い。
最強で自分自身に絶対の自信があるまりさ種が帽子を失うというのは死ぬのと同じようなものらしい。
「ゆっぐ……えっぐ……おうちにはいりゅよ……もうにどとおしょとにはでにゃいよ……」
子まりさがようやく落ち着きのそのそと我が家へと入っていく。
自分の大切なお飾りを風で吹き飛ばされたのだ。
子まりさが言うように二度と外へは出ないだろう。
自分の大切なお飾りを風で吹き飛ばされたのだ。
子まりさが言うように二度と外へは出ないだろう。
「ゆっくち……ゆっくち……ゆっくちしちゃいよ……まりちゃはゆっくちしちゃいだけにゃのに……どうちてゆっくちできにゃいの……?」
子まりさは我が家の中で溢れ出る涙をおさげでぬぐい続けながらひたすらゆっくりを望んだ。
-数時間後-
「おーい、まりちゃ」
「……ゆぅ?」
「……ゆぅ?」
いつの間にか寝ていたらしい子まりさを一人の男が起こす。
「に……にんげんしゃん……にゃに……?まりちゃはにゃんにもしちぇにゃいよ……?」
両親を人間に殺された事でおそろしーしーを漏らしながら男を怒らせないように言葉を選びながら尋ねる子まりさ。
「そんなに怯えなくてもいいよ、俺は一匹で寂しく過ごしてるまりちゃにいいものを持ってきたんだ」
「ゆゆ?いいもにょ?」
「ああ」
「ゆゆ?いいもにょ?」
「ああ」
男は手に持っていたビニール袋の中からイチゴを一つ取り出して子まりさに見せる。
「ゆゆ!?しょれは……あみゃあみゃしゃん!?」
「ああ、とっても美味しいあまあまだぞ」
「ゆゆ……しょれ……もしかしちぇ……まりちゃにくれりゅの……」
「もちろん、今日はクリスマスだしな、俺も一人寂しくクリスマスを過ごすつもりでこうしてイチゴとケーキを買ってきたんだ」
「けーき?けーきしゃんもありゅの?」
「ケーキはあげないぞ?これは俺のものだからな」
「ゆゆ……ゆっくちりきゃいしちゃよ……」
「ああ、とっても美味しいあまあまだぞ」
「ゆゆ……しょれ……もしかしちぇ……まりちゃにくれりゅの……」
「もちろん、今日はクリスマスだしな、俺も一人寂しくクリスマスを過ごすつもりでこうしてイチゴとケーキを買ってきたんだ」
「けーき?けーきしゃんもありゅの?」
「ケーキはあげないぞ?これは俺のものだからな」
「ゆゆ……ゆっくちりきゃいしちゃよ……」
両親がいてお飾りが健在ならば強気の態度に出たかもしれないが今は無理だ。
何より親を殺されたトラウマが子まりさの中に強く根付いている。
何より親を殺されたトラウマが子まりさの中に強く根付いている。
「でもイチゴだけでもお前ら野良ゆっくりには十分だろ?こんなあまあまは滅多に食べられないからな」
「ゆん……」
「でもタダであげるつもりはないんだ、まりちゃもお礼として俺にあるものをくれたらこのイチゴはまりちゃのものだ」
「ゆゆ?にゃに?まりちゃには……あげりゅものなんちぇにゃんにもにゃいよ……」
「あるじゃん、おさげが」
「ゆゆ!?」
「ゆん……」
「でもタダであげるつもりはないんだ、まりちゃもお礼として俺にあるものをくれたらこのイチゴはまりちゃのものだ」
「ゆゆ?にゃに?まりちゃには……あげりゅものなんちぇにゃんにもにゃいよ……」
「あるじゃん、おさげが」
「ゆゆ!?」
男の言葉に驚く子まりさ。
「本当は帽子を貰おうとしたが何故かまりちゃには無いみたいだし代わりにおさげでいいよ」
「や……やじゃよ……まりちゃのおしゃげしゃんはいのちよりたいしぇちゅなもにょなんだよ……ゆっくちりきゃいしちぇにぇ……」
「嫌ならイチゴはあげられないな、どうする?」
「しょんにゃ……しぇめちぇほきゃのものにしちぇくだちゃい……まりちゃはにゃんでもしましゅきゃら……」
「俺はおさげが欲しいんだ、他のもので代用する事は出来ない」
「しょんにゃ……まりちゃのおしゃげしゃんはとっちぇもぷりちーできゃわいくちぇえきしゃいてぃんぎゅで……」
「そのエキサイティングなおさげが欲しいんだ、どうエキサイティングなのかは俺にも分からんがね」
「ゆぅ……ゆぅ……」
「それにまりちゃはお腹が空いてるんじゃないのか?あまあまを食べられなくて餓死するかあまあまを食べてゆっくりするかどっちがいい?」
「ゆっくち……あまあま……ゆっくち……ゆっくち……」
「や……やじゃよ……まりちゃのおしゃげしゃんはいのちよりたいしぇちゅなもにょなんだよ……ゆっくちりきゃいしちぇにぇ……」
「嫌ならイチゴはあげられないな、どうする?」
「しょんにゃ……しぇめちぇほきゃのものにしちぇくだちゃい……まりちゃはにゃんでもしましゅきゃら……」
「俺はおさげが欲しいんだ、他のもので代用する事は出来ない」
「しょんにゃ……まりちゃのおしゃげしゃんはとっちぇもぷりちーできゃわいくちぇえきしゃいてぃんぎゅで……」
「そのエキサイティングなおさげが欲しいんだ、どうエキサイティングなのかは俺にも分からんがね」
「ゆぅ……ゆぅ……」
「それにまりちゃはお腹が空いてるんじゃないのか?あまあまを食べられなくて餓死するかあまあまを食べてゆっくりするかどっちがいい?」
「ゆっくち……あまあま……ゆっくち……ゆっくち……」
あまあまを食べればゆっくり出来る。
その言葉を聞いた腹ペコ状態の子まりさには満足な思考をめぐらすのは不可能だろう。
ゆっくり出来ない今の状況を少しでも改善したい。
もはや子まりさの頭はそれでいっぱいだった。
その言葉を聞いた腹ペコ状態の子まりさには満足な思考をめぐらすのは不可能だろう。
ゆっくり出来ない今の状況を少しでも改善したい。
もはや子まりさの頭はそれでいっぱいだった。
「わかっちゃよ……まりちゃのおしゃげしゃんをあげましゅから……あみゃあみゃしゃんをくだちゃい……」
「分かってくれてよかったよ」
「分かってくれてよかったよ」
男は子まりさのおさげを掴んで少しずつ引き抜いていく。
「い……いぢゃいぃぃぃぃぃぃ!まりちゃのおしゃげしゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「あまあまを食べるためだろ?我慢しろ」
「ゆっぐぅぅぅぅぅぅぅ!」
「あまあまを食べるためだろ?我慢しろ」
「ゆっぐぅぅぅぅぅぅぅ!」
子まりさは歯を食いしばって耐えた。
だが男は少しでも痛みが長引くようにじわじわと抜いていく。
だが男は少しでも痛みが長引くようにじわじわと抜いていく。
「いっぎぃ……!はやきゅおわっちぇ……!まりちゃを……ゆっくちしゃしぇて……!」
「良い顔だな、やっぱコイツを選んで正解だった」
「良い顔だな、やっぱコイツを選んで正解だった」
ブチブチと嫌な音を立てながら抜けていくおさげ。
子まりさはしーしーをぷしゃあ!と噴出しながら痛みに耐えている。
子まりさはしーしーをぷしゃあ!と噴出しながら痛みに耐えている。
「おにぇがいでしゅ……!はやきゅぬいちぇ……!ほんちょにいちゃいんでしゅ……!」
「まあ十分楽しんだしそろそろ終わらすか」
「まあ十分楽しんだしそろそろ終わらすか」
ブチン
「ゆっぴゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!まりちゃのおしゃげしゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!たからものがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
おさげを失う事には同意したがそれでも大切なお飾りを失う悲しみは耐えられないのだろう。
子まりさは盛大に泣き叫んだ。
子まりさは盛大に泣き叫んだ。
「ゆっぐ……えっぐ……おしゃげしゃん……まりちゃのおしゃげしゃん……これで……まりちゃは……ごみくじゅになっちゃった……」
「ゴミクズになったまりちゃ!約束だしこのイチゴはまりちゃのものだ!ゆっくり味わっていってね!」
「ゴミクズになったまりちゃ!約束だしこのイチゴはまりちゃのものだ!ゆっくり味わっていってね!」
男は子まりさの前にイチゴを落とすと早々に去っていった。
ちなみに子まりさのおさげは公園のゴミ箱に捨てた。
ちなみに子まりさのおさげは公園のゴミ箱に捨てた。
「うう!それにしても寒い!今夜は今年一番の冷え込みになるらしいしさっさと家に帰って暖まろうっと!」
去り際に男が漏らした言葉もまりちゃには聞こえていなかった。
「おしゃげしゃん……でみょ……あみゃあみゃおいちい……むーちゃむーちゃ……ちちちち……ちあわちぇぇぇぇぇぇ……」
お飾りを失った悲しみと今まで食べた事の無い美味しいイチゴの味で顔を奇妙に歪めながら子まりさは最後のゆっくりした時間を堪能していた。
-その日の夜-
「ゆぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶ……」
子まりさはガタガタと体を震わせていた。
あまりの寒さで寝る事すら出来ない。
あまりの寒さで寝る事すら出来ない。
「しゃしゃしゃしゃむいぃぃぃぃぃぃぃ……ゆっくちできにゃいぃぃぃぃぃぃぃ……」
今までも寒い日はあったが帽子である程度の寒さは凌げたが今夜の寒さはこれまで以上。
たとえ帽子があっても耐えられない寒さなのだ。
帽子もおさげも無くなった今の子まりさには生きて明日を迎える事は出来ないだろう。
たとえ帽子があっても耐えられない寒さなのだ。
帽子もおさげも無くなった今の子まりさには生きて明日を迎える事は出来ないだろう。
「どうちて……おうちのにゃかにいるにょに……こんにゃにしゃむいの……?」
我が家といっても横倒しでフタが開いたままのダンボールだ。
冷気は容赦なく侵入してくる。
両親がいればフタを閉める事も出来たが力の無い子まりさには無理だ。
冷気は容赦なく侵入してくる。
両親がいればフタを閉める事も出来たが力の無い子まりさには無理だ。
「ゆっくち……ゆっくち……しゃしぇて……だれきゃ……おちょうしゃん……おきゃあしゃん……」
当然誰も答える者はいない。
それどころか近くの住宅から人間の楽しげな声が聞こえてくる。
今日はクリスマス、暖かい家の中で美味しいものを食べながら思う存分ゆっくりしているのだろう。
僅かに聞こえてくる声でそう判断した子まりさ。
それどころか近くの住宅から人間の楽しげな声が聞こえてくる。
今日はクリスマス、暖かい家の中で美味しいものを食べながら思う存分ゆっくりしているのだろう。
僅かに聞こえてくる声でそう判断した子まりさ。
「にゃんで……どうちて……まりちゃだけこんにゃにみじめにゃの……?どうちてまりちゃはゆっくちできにゃいの……?」
子まりさは悔しさや悲しさ、そして理不尽さで涙を流すがその涙も冷気ですぐ凍りつく。
腹を空かせた状態ならばとっくに死んでいてもおかしくないがイチゴを食べた事で無駄に長生きするハメになった子まりさ。
腹を空かせた状態ならばとっくに死んでいてもおかしくないがイチゴを食べた事で無駄に長生きするハメになった子まりさ。
「ゆ……にゃに……?こにょしろいにょは……」
やがて空から雪が降ってきた。
子まりさにとっては初めてみるもので最初は綺麗な光景に感動していたが……
子まりさにとっては初めてみるもので最初は綺麗な光景に感動していたが……
「ゆひぃ……!ちゅめちゃい……!ゆっくちできない……!しろいちゅぶちゅぶしゃん……まりちゃをいじめにゃいでにぇ……」
開けっ放しのダンボールの中にまで侵入してくる雪。
おまけに時折風も吹くものだから子まりさの体に冷たい雪が容赦なく叩きつけられる事になった。
今夜はホワイトクリスマス。
だが子まりさにとってはナイトメアクリスマスとなってしまった。
おまけに時折風も吹くものだから子まりさの体に冷たい雪が容赦なく叩きつけられる事になった。
今夜はホワイトクリスマス。
だが子まりさにとってはナイトメアクリスマスとなってしまった。
「あっ……がっ……」
ついに満足に喋る事も出来なくなった子まりさ。
それでも必死に何か喋ろうとしているようだ。
不満をぶちまけて少しでもゆっくりしようとしているのか、それともただの命乞いかは分からない。
最後の力を振り絞って子まりさは何かを喋ろうと口を動かした。
それでも必死に何か喋ろうとしているようだ。
不満をぶちまけて少しでもゆっくりしようとしているのか、それともただの命乞いかは分からない。
最後の力を振り絞って子まりさは何かを喋ろうと口を動かした。
「ま……り……ちゃ……は……」
だが最後まで言い切る前に子まりさの体は完全に機能を停止させた。
最後の最後までゆっくり出来なかった子まりさの表情は虐待お兄さんが見たらニヤつく事が確実なほど素敵に歪んでいた。
うっすらと雪に覆われた子まりさだが完全に雪で覆い尽くされる事は無く、子まりさが死んだら風が止むあたりさすがだ。
こうして子まりさの素敵なゆん生は幕を下ろしたのである。
最後の最後までゆっくり出来なかった子まりさの表情は虐待お兄さんが見たらニヤつく事が確実なほど素敵に歪んでいた。
うっすらと雪に覆われた子まりさだが完全に雪で覆い尽くされる事は無く、子まりさが死んだら風が止むあたりさすがだ。
こうして子まりさの素敵なゆん生は幕を下ろしたのである。
だが寒さで死ぬのは子まりさだけではない。
明日の朝を生きて迎えられるゆっくりはどれくらいいるのだろうか。
それでも全滅しないところを見るとゆっくりも意外とタフなのかもしれない。
明日の朝を生きて迎えられるゆっくりはどれくらいいるのだろうか。
それでも全滅しないところを見るとゆっくりも意外とタフなのかもしれない。