ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4211 連続飼いゆ殺ゆん事件
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ankoss
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『連続飼いゆ殺ゆん事件』 20KB
愛で 虐待 幻想郷 愛護人間 虐待人間 万人向けではありませんので冒頭の注意をよく読んでから判断して下さい
愛で 虐待 幻想郷 愛護人間 虐待人間 万人向けではありませんので冒頭の注意をよく読んでから判断して下さい
注意!
・この物語には人間虐めの描写があります。
・原作東方キャラっぽい人物も出てきます。
・オリジナルの人間キャラもちょっとキャラ作ってます。
・そもそもゆっくり主体のお話では無いかも。
以上のことに少しでも抵抗がある方はご注意ください。
・この物語には人間虐めの描写があります。
・原作東方キャラっぽい人物も出てきます。
・オリジナルの人間キャラもちょっとキャラ作ってます。
・そもそもゆっくり主体のお話では無いかも。
以上のことに少しでも抵抗がある方はご注意ください。
補足
・愛で(一応そういう方向で書きましたが、何か違うような気がします)
・愛護人間(幼女です。ちょっと大変な目にあいます)
・虐待(そういう描写もありますが、ゆ虐的なものを求める方にはお薦めできません)
・虐待人間(ヒャッハー系ですが、ちょっとキャラ強めにしてあります)
・幻想郷(所謂、幻想入りというやつです。ホントは怖いぞ幻想郷、みたいな)
・愛で(一応そういう方向で書きましたが、何か違うような気がします)
・愛護人間(幼女です。ちょっと大変な目にあいます)
・虐待(そういう描写もありますが、ゆ虐的なものを求める方にはお薦めできません)
・虐待人間(ヒャッハー系ですが、ちょっとキャラ強めにしてあります)
・幻想郷(所謂、幻想入りというやつです。ホントは怖いぞ幻想郷、みたいな)
「・・・・・・やめて?やめて?れいむに、ひどいこと・・・・・・しないでね?」
人通りの無い路地裏に追い詰められ、プルプルと震えながら命乞いをするのは一匹のゆっくりれいむだった。
その怯えた視線の先には一人の男の姿があった。
「・・・・・・ぬぅわぁぁんでうぉれが糞饅頭如きのいうことぉ聞かにゃぁならんのだぁぁ?んん~?」
男は手にしたナイフの刃をベロリと舐めながられいむへと詰め寄っていく。
この男はゆっくりを虐待することに悦びを見出す類の人間、所謂『虐待鬼威惨』であった。
「やめてよぉ・・・・・・れいむにひどいことしたら・・・・・・おにぃさんだって、ただじゃすまないんだよぉ?」
「たぁだじゃ済まないったぁどういうことだぁ?脆弱な饅頭如きになぁにができるってぇいうんだぁ!?」
「れ、れいむは、れいむはっ!かいゆっくりなんだよぉぉぉ!?
かいゆっくりにてをだしたら、おにぃさんはけーさつさんにせいっさい!されちゃうんだよぉぉぉ!!?」
そう言うれいむのおリボンには飼いゆっくりの証である金色のバッチがついていた。
確かに、他人の飼いゆっくりに手を出すことは犯罪であり、逮捕される行為である。
いかに虐待鬼威惨であろうとも、法に触れるような行為をする者はいない、筈である。
「だぁかぁらぁ~?飼いゆっくりだろうがぁ、野良ゆっくりだろうがぁ、糞饅頭であることには変わりがねぇだろうがぁぁ!
ゆっくりはなぁぁぁ・・・・・・すべからく虐待だぁぁぁぁ!!」
どうやら男は例外のようであった。
相手が飼いゆっくりであろうとも、そのあふれ出る殺意を抑えることはなかった。
「ひゃっはぁぁぁぁ!!」
奇声を発しながら男はナイフを振りかざしてれいむに襲いかかる。
「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
哀れなゆっくりの悲鳴が、乾いた路地裏に響き渡るのであった。
人通りの無い路地裏に追い詰められ、プルプルと震えながら命乞いをするのは一匹のゆっくりれいむだった。
その怯えた視線の先には一人の男の姿があった。
「・・・・・・ぬぅわぁぁんでうぉれが糞饅頭如きのいうことぉ聞かにゃぁならんのだぁぁ?んん~?」
男は手にしたナイフの刃をベロリと舐めながられいむへと詰め寄っていく。
この男はゆっくりを虐待することに悦びを見出す類の人間、所謂『虐待鬼威惨』であった。
「やめてよぉ・・・・・・れいむにひどいことしたら・・・・・・おにぃさんだって、ただじゃすまないんだよぉ?」
「たぁだじゃ済まないったぁどういうことだぁ?脆弱な饅頭如きになぁにができるってぇいうんだぁ!?」
「れ、れいむは、れいむはっ!かいゆっくりなんだよぉぉぉ!?
かいゆっくりにてをだしたら、おにぃさんはけーさつさんにせいっさい!されちゃうんだよぉぉぉ!!?」
そう言うれいむのおリボンには飼いゆっくりの証である金色のバッチがついていた。
確かに、他人の飼いゆっくりに手を出すことは犯罪であり、逮捕される行為である。
いかに虐待鬼威惨であろうとも、法に触れるような行為をする者はいない、筈である。
「だぁかぁらぁ~?飼いゆっくりだろうがぁ、野良ゆっくりだろうがぁ、糞饅頭であることには変わりがねぇだろうがぁぁ!
ゆっくりはなぁぁぁ・・・・・・すべからく虐待だぁぁぁぁ!!」
どうやら男は例外のようであった。
相手が飼いゆっくりであろうとも、そのあふれ出る殺意を抑えることはなかった。
「ひゃっはぁぁぁぁ!!」
奇声を発しながら男はナイフを振りかざしてれいむに襲いかかる。
「ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
哀れなゆっくりの悲鳴が、乾いた路地裏に響き渡るのであった。
『連続飼いゆ殺ゆん事件』
「最近、飼いゆっくりが殺される事件が増えてるんだって・・・・・・」
「ゆ!それはぶっそうなのぜ。まりさもきをつけるのぜ」
一人の少女がゆっくりまりさを抱きかかえながら山道を歩いていた。
山道といっても補正された道路であり、誰でも気軽に山中を散歩できるハイキングコースである。
そんな山道をトボトボと歩く少女の様は、決して気軽にハイキングを楽しんでいるようには見えなかった。
「ゆゆ?どうしたのぜ?おねぃちゃん。なんだかげんきがないのぜ」
飼い主の様子を気遣い、まりさは心配そうな顔で少女の顔を覗き込んだ。
「・・・・・・私の友達も、飼ってたゆっくりを殺されちゃったの・・・・・・。
ほら、まりさも遊んだことあるでしょ?あのお歌がとっても上手なれいむだよ・・・・・・」
「ゆぅ!?あ、あのゆっくりしてたれいむが!?・・・・・・そんなぁ・・・・・・」
突然の友達の悲報にまりさは驚きを隠せなかった。
まりさの脳裏に流れるかつての友とのゆっくりとした時間。
そんな掛け替えのない友達と二度と会えなくなってしまったのかと思うと、涙を流さずにはいられなかった。
「友達の子、とってもショックだったみたいで、ずっと学校を休んでるの。無理もないよ、あんなに可愛がってたんだもん。
私だってまりさに何かあったらショックで倒れちゃうよ」
「ゆぅぅ、おねぇちゃん・・・・・・」
「だからね。これからお山の神社に行って神様にお願いしようと思うの!」
「ゆゆ?かみさま?」
「うん、ゆっくりをいじめる悪い人をやっつけてくださいってね」
「そんなことできるのぜ!?」
「おばあちゃんに聞いたんだけどね。お山の神社の神様は、悪いことした人をどこか知らない世界に連れてっちゃうんだって」
神隠しと呼ばれる伝承である。
その手の言い伝えはどこの地域でも見られるものだが、この地域にも存在していたようだ。
若い世代には眉唾な話であっても、古い世代の間ではいまだ根強く残っているものだ。
「ゆ。なんだかとってもこわいのぜぇ」
「うん、私も初めて聞いた時は怖かったよ。でもね、悪いことしなければ大丈夫だっておばあちゃん言ってた。
だからいつも良い子にしてなさいって」
「そういうことならまりさもおねぃちゃんもいいこにしてるからだいじょうぶなのぜ!
ゆーん!まりさはゆっくりしないでじんじゃにいくのぜ!まりさがいっちばーん!なのぜ!」
まりさは少女の腕から飛び出すと元気よく山道を登っていく。
「あー!待ってよ、まりさぁ!もぉー!私だって負けないんだからぁ!」
少女もまた、これまでの沈みがちな気分を払拭するように元気よく駆けだした。
「ゆ!それはぶっそうなのぜ。まりさもきをつけるのぜ」
一人の少女がゆっくりまりさを抱きかかえながら山道を歩いていた。
山道といっても補正された道路であり、誰でも気軽に山中を散歩できるハイキングコースである。
そんな山道をトボトボと歩く少女の様は、決して気軽にハイキングを楽しんでいるようには見えなかった。
「ゆゆ?どうしたのぜ?おねぃちゃん。なんだかげんきがないのぜ」
飼い主の様子を気遣い、まりさは心配そうな顔で少女の顔を覗き込んだ。
「・・・・・・私の友達も、飼ってたゆっくりを殺されちゃったの・・・・・・。
ほら、まりさも遊んだことあるでしょ?あのお歌がとっても上手なれいむだよ・・・・・・」
「ゆぅ!?あ、あのゆっくりしてたれいむが!?・・・・・・そんなぁ・・・・・・」
突然の友達の悲報にまりさは驚きを隠せなかった。
まりさの脳裏に流れるかつての友とのゆっくりとした時間。
そんな掛け替えのない友達と二度と会えなくなってしまったのかと思うと、涙を流さずにはいられなかった。
「友達の子、とってもショックだったみたいで、ずっと学校を休んでるの。無理もないよ、あんなに可愛がってたんだもん。
私だってまりさに何かあったらショックで倒れちゃうよ」
「ゆぅぅ、おねぇちゃん・・・・・・」
「だからね。これからお山の神社に行って神様にお願いしようと思うの!」
「ゆゆ?かみさま?」
「うん、ゆっくりをいじめる悪い人をやっつけてくださいってね」
「そんなことできるのぜ!?」
「おばあちゃんに聞いたんだけどね。お山の神社の神様は、悪いことした人をどこか知らない世界に連れてっちゃうんだって」
神隠しと呼ばれる伝承である。
その手の言い伝えはどこの地域でも見られるものだが、この地域にも存在していたようだ。
若い世代には眉唾な話であっても、古い世代の間ではいまだ根強く残っているものだ。
「ゆ。なんだかとってもこわいのぜぇ」
「うん、私も初めて聞いた時は怖かったよ。でもね、悪いことしなければ大丈夫だっておばあちゃん言ってた。
だからいつも良い子にしてなさいって」
「そういうことならまりさもおねぃちゃんもいいこにしてるからだいじょうぶなのぜ!
ゆーん!まりさはゆっくりしないでじんじゃにいくのぜ!まりさがいっちばーん!なのぜ!」
まりさは少女の腕から飛び出すと元気よく山道を登っていく。
「あー!待ってよ、まりさぁ!もぉー!私だって負けないんだからぁ!」
少女もまた、これまでの沈みがちな気分を払拭するように元気よく駆けだした。
だが、彼女達は気付いていなかった。
自分たちが歩くその後ろを、怪しくつけ歩く人物がいることに。
そして、その人物が不気味な笑みを浮かべ舌なめずりをしていることに・・・・・・。
自分たちが歩くその後ろを、怪しくつけ歩く人物がいることに。
そして、その人物が不気味な笑みを浮かべ舌なめずりをしていることに・・・・・・。
長い階段を登り、たどり着いたのは古ぼけた神社であった。
割と大きな敷地であるが、まるで人の気配がしないため寂しい雰囲気を漂わせていた。
しかし、その境内は綺麗に掃除がされているらしく、荒れ果てた様子は感じなかった。
きっと誰かが定期的に掃除を行っているのだろう。
そう思うと、古くから伝わる由緒正しい神社、に見えなくもない。
「それじゃまりさ、お祈りしよっか」
少女は財布から五百円玉を一枚取り出すと、賽銭箱の中にポーンと放り込んだ。
それは少女が毎日家の手伝いなどをして集めた大事なお小遣いであった。
パンパン!と拍手を2回した後、目をキュッっと瞑り、両手を合わせてお祈りをする。
「ゆっくりをいじめる悪い人がいなくなりますよーに!」
参拝の作法には疎いようだが、賽銭の金額とその表情から少女がいかに真剣であるかは伝わってくる。
「かみさま!わるいにんげんさんをどっかにやってくださいなのぜ!」
まりさもまた、少女の真似をしてお祈りをする。
「・・・・・ゆ!これでもうあんしんなのぜ?」
「うん、きっと神様が悪い人をやっつけてくれるよ。
後は、そうだね、せっかくここまで来たんだし、暫く遊んでいこうか?」
「ゆわーい!まりさ、いっぱいあそぶのぜぇー!」
そう言うとまりさは、広い境内を楽しそうにピョンピョンと飛び跳ね始めた。
少女はそんなまりさの様子を微笑ましく眺めた後、もう一度神社に向かって手を合わせた。
(神様!お願いします!私の大事なまりさを守ってください!お願いします!お願いします!)
割と大きな敷地であるが、まるで人の気配がしないため寂しい雰囲気を漂わせていた。
しかし、その境内は綺麗に掃除がされているらしく、荒れ果てた様子は感じなかった。
きっと誰かが定期的に掃除を行っているのだろう。
そう思うと、古くから伝わる由緒正しい神社、に見えなくもない。
「それじゃまりさ、お祈りしよっか」
少女は財布から五百円玉を一枚取り出すと、賽銭箱の中にポーンと放り込んだ。
それは少女が毎日家の手伝いなどをして集めた大事なお小遣いであった。
パンパン!と拍手を2回した後、目をキュッっと瞑り、両手を合わせてお祈りをする。
「ゆっくりをいじめる悪い人がいなくなりますよーに!」
参拝の作法には疎いようだが、賽銭の金額とその表情から少女がいかに真剣であるかは伝わってくる。
「かみさま!わるいにんげんさんをどっかにやってくださいなのぜ!」
まりさもまた、少女の真似をしてお祈りをする。
「・・・・・ゆ!これでもうあんしんなのぜ?」
「うん、きっと神様が悪い人をやっつけてくれるよ。
後は、そうだね、せっかくここまで来たんだし、暫く遊んでいこうか?」
「ゆわーい!まりさ、いっぱいあそぶのぜぇー!」
そう言うとまりさは、広い境内を楽しそうにピョンピョンと飛び跳ね始めた。
少女はそんなまりさの様子を微笑ましく眺めた後、もう一度神社に向かって手を合わせた。
(神様!お願いします!私の大事なまりさを守ってください!お願いします!お願いします!)
と、その時であった。
「ゆんやぁぁぁぁぁぁあ!?」
境内で遊ばせていたまりさが悲鳴をあげた。
「ど、どうしたの!?まりさ!!」
少女が驚き、振り返るとそこには涙を流しながら倒れているまりさの姿があった。
「い、いだいのぜぇ~!まりさのあんよがぁ・・・・・・」
まりさのあんよ(と呼ばれるゆっくりの底面)はパックリと裂けており、その傷口からは餡子が漏れ出していた。
その事態に、少女はすぐにでもまりさの元へと駆けよろうとした。
だが、それを躊躇させてしまう存在がそこには居た。
「だぁ~めじゃないかぁ~。神聖な神社にぃ~、こぉぉんな糞饅頭をつれてきちゃぁよぉぉ。ん~?」
黒いコートと帽子で身を包み、目はサングラス、口はマスクで覆い隠しているの成人男性。
それは、誰がどう見ても判る、不審者の姿であった。
「だ、だれ・・・・・・ですかぁ?」
とは言いつつも、少女はこの奇怪な男が何者であるか見当がついていた。
この男こそが今巷で騒がれている飼いゆっくりを殺している犯人なのだ、と。
その証拠に、男の手にはまりさのあんよを切り裂いたと思われるナイフが握られている。
「ひゃっはあ~ぁぁぁぁぁぁっ!!ゆっくりは虐待だぁぁぁぁぁ!!」
男はその凶刃を再びまりさへと振るうべく、大きく振り上げた。
「! だ、だめぇぇぇぇ!!」
男の行動に気がついた少女は慌ててまりさの元に駆け寄り、覆い被さるように抱きかかえる。
「んあぁ~~!?なぁにしやがるぅ!これじゃ糞饅頭をぶっ潰せないじゃねぇかよぉ!」
「ど、どうしてこんなことするの!?まりさは何にも悪いことしてないんだよ!?」
傷ついたまりさを必死に庇いながら、少女は恐怖に震えながらも男へと訴える。
「ちっ!そんな糞饅頭、どうして庇うのかねぇ。なぁにが『どうしてこんなことするのぉ』だぁ。
ゆっくりみてぇなこと言いやがってよぉ・・・・・・。愛で派ってのはゆっくり同様餡子脳なんじゃねぇのぉ?
・・・・・・ん?餡子脳?ゆっくりぃ?ゆっくり・・・・・・く、くくくく・・・・・・」
まりさを庇う少女にイラつきを見せた男であったが、直後、何かに気がついたように笑い始めた。
「くっひひひひひ!!そうか、そうかぁ!そういうことだったのかぁ!!
おかしぃと思ってたんだよ。なぁんでこんな糞饅頭を愛でる奴がこの世の中にいるんだろうってなぁ!」
「な、何を・・・・・・」
「お前ぇ・・・・・・実は『ゆっくり』なんだろぉ?」
「えっ?」
少女はこの男が何を言っているのか理解ができなかった。
それだけ突拍子もない発言だった。
そんな少女の様子は気にも留めず、男は狂気がかった言葉を吐き続ける。
「愛で派の正体はぁ『胴の生えたゆっくり』なんだろぉ?そうなんだろぉぉ!?
そうじゃなきゃ人間が糞饅頭なんぞを可愛がる訳がねぇ!そうだ!そうに違いないぃぃ!!」
「な、何、いってる、の・・・・・・?」
胴体のあるゆっくりなど、この世界には存在しない。
ゆっくりとは頭部のみの饅頭で出来たナマモノ。それがこの世界の常識だ。
愛で派は胴の生えたゆっくりであるなど、常軌を逸した思考だった。
当然のことだが、真っ当な精神を持つ少女に、この男の狂気など理解できる訳が無い。
ただわかることと言えば、この男の精神は普通ではないということくらいであった。
「相手がゆっくりなら遠慮はいらねぇなぁ!お前ぇ、見たこともない種類だなぁ。希少種ってやつかぁ?
いいねぇ!おれぁ希少種虐めもだぁぁい好きだからなぁぁ!!うひひひひ!!」
「・・・・・・あ、あ・・・・・・こ、こないでぇ・・・・・・」
少女は恐怖にかられながらも必死にまりさを抱きしめる。
そのまま走って逃げ出したかったが、足がすくんで立ち上がることもできなかった。
「お前の中身は何なのかなぁ?餡子かぁ?クリームかぁ?それともチョコレートかぁぁ!?
くっひひひひ!希少種虐待のお楽しみはやっぱり中身が何なのか確かめる瞬間だよなぁ!」
ナイフをベロリベロリと舐めながらにじり寄ってくる男。
その恐怖に身を絡め取られた少女は涙を流しながらも必死に逃げようと這いずるように後ずさる。
「お、おねぃちゃん!まりさをおいてにげるんだぜ!まりさがおとりになっているあいだににげるんだぜぇ!!」
「そんなこと、できないよぉ・・・・・・できないよぉ!」
少女はまりさを強く抱きしめ、男から守るように背を向ける。
「に、にんげんさん!ま、まりさならすきなだけいじめてもかまわないんだぜ!
だけど、だけどぉ!おねぃちゃんだけはたすけてあげてほしいんだぜぇ!おねがいなんだぜぇ!!」
「はぁ?お前ら糞饅頭の頼みなんか聞くわきゃねぇだらぁ!安心しろよぉ!
こいつを始末した後・・・・・・てめぇもたっぷり甚振ってやるからよぉぉぉ!!」
既にこの少女も男のターゲットなのだ。
まりさは既にあんよを切られて動くことはできず、逃げられることは無い。
ならばまずはこの少女に狙いを定めるのは必然であった。
「ゆわぁぁぁ!?お、おねぃちゃん!はなしてね!はなしてね!まりさをおいて、はやくにげてぇぇぇぇぇ!!」
「やぁだぁ!やだやだやだぁ!!」
だが、少女は強くまりさを抱きしめて離さない。
例えまりさを残して逃げたとしても成人男性の脚力に敵う筈が無い。
あっさり捕まり、自分は殺され、まりさもまた殺されてしまうだろう。
それを理解したからこそ、少女は最後までまりさを守る盾になろうと必死に抱きしめる。
そんな絶体絶命的な状況にまりさは絶望する。
もはや自分たちが助かる術は無い。そう、奇跡でも起こらない限り。
「た、たすけてぇぇぇ!!か、かみさまぁぁぁ!!おねぃちゃんだけでも、おねがいだぜぇぇぇ!!」
「ひゃぁぁぁ!!神様なんざいるわきゃねぇだらぁぁぁ!!いいからゆっくり、しねよやぁぁぁ!!」
振り下ろされるナイフ。
もうダメだ!とまりさは諦めて目をつぶった。
大好きな少女が無残に殺される様など見たくはないからだ。
「ゆんやぁぁぁぁぁぁあ!?」
境内で遊ばせていたまりさが悲鳴をあげた。
「ど、どうしたの!?まりさ!!」
少女が驚き、振り返るとそこには涙を流しながら倒れているまりさの姿があった。
「い、いだいのぜぇ~!まりさのあんよがぁ・・・・・・」
まりさのあんよ(と呼ばれるゆっくりの底面)はパックリと裂けており、その傷口からは餡子が漏れ出していた。
その事態に、少女はすぐにでもまりさの元へと駆けよろうとした。
だが、それを躊躇させてしまう存在がそこには居た。
「だぁ~めじゃないかぁ~。神聖な神社にぃ~、こぉぉんな糞饅頭をつれてきちゃぁよぉぉ。ん~?」
黒いコートと帽子で身を包み、目はサングラス、口はマスクで覆い隠しているの成人男性。
それは、誰がどう見ても判る、不審者の姿であった。
「だ、だれ・・・・・・ですかぁ?」
とは言いつつも、少女はこの奇怪な男が何者であるか見当がついていた。
この男こそが今巷で騒がれている飼いゆっくりを殺している犯人なのだ、と。
その証拠に、男の手にはまりさのあんよを切り裂いたと思われるナイフが握られている。
「ひゃっはあ~ぁぁぁぁぁぁっ!!ゆっくりは虐待だぁぁぁぁぁ!!」
男はその凶刃を再びまりさへと振るうべく、大きく振り上げた。
「! だ、だめぇぇぇぇ!!」
男の行動に気がついた少女は慌ててまりさの元に駆け寄り、覆い被さるように抱きかかえる。
「んあぁ~~!?なぁにしやがるぅ!これじゃ糞饅頭をぶっ潰せないじゃねぇかよぉ!」
「ど、どうしてこんなことするの!?まりさは何にも悪いことしてないんだよ!?」
傷ついたまりさを必死に庇いながら、少女は恐怖に震えながらも男へと訴える。
「ちっ!そんな糞饅頭、どうして庇うのかねぇ。なぁにが『どうしてこんなことするのぉ』だぁ。
ゆっくりみてぇなこと言いやがってよぉ・・・・・・。愛で派ってのはゆっくり同様餡子脳なんじゃねぇのぉ?
・・・・・・ん?餡子脳?ゆっくりぃ?ゆっくり・・・・・・く、くくくく・・・・・・」
まりさを庇う少女にイラつきを見せた男であったが、直後、何かに気がついたように笑い始めた。
「くっひひひひひ!!そうか、そうかぁ!そういうことだったのかぁ!!
おかしぃと思ってたんだよ。なぁんでこんな糞饅頭を愛でる奴がこの世の中にいるんだろうってなぁ!」
「な、何を・・・・・・」
「お前ぇ・・・・・・実は『ゆっくり』なんだろぉ?」
「えっ?」
少女はこの男が何を言っているのか理解ができなかった。
それだけ突拍子もない発言だった。
そんな少女の様子は気にも留めず、男は狂気がかった言葉を吐き続ける。
「愛で派の正体はぁ『胴の生えたゆっくり』なんだろぉ?そうなんだろぉぉ!?
そうじゃなきゃ人間が糞饅頭なんぞを可愛がる訳がねぇ!そうだ!そうに違いないぃぃ!!」
「な、何、いってる、の・・・・・・?」
胴体のあるゆっくりなど、この世界には存在しない。
ゆっくりとは頭部のみの饅頭で出来たナマモノ。それがこの世界の常識だ。
愛で派は胴の生えたゆっくりであるなど、常軌を逸した思考だった。
当然のことだが、真っ当な精神を持つ少女に、この男の狂気など理解できる訳が無い。
ただわかることと言えば、この男の精神は普通ではないということくらいであった。
「相手がゆっくりなら遠慮はいらねぇなぁ!お前ぇ、見たこともない種類だなぁ。希少種ってやつかぁ?
いいねぇ!おれぁ希少種虐めもだぁぁい好きだからなぁぁ!!うひひひひ!!」
「・・・・・・あ、あ・・・・・・こ、こないでぇ・・・・・・」
少女は恐怖にかられながらも必死にまりさを抱きしめる。
そのまま走って逃げ出したかったが、足がすくんで立ち上がることもできなかった。
「お前の中身は何なのかなぁ?餡子かぁ?クリームかぁ?それともチョコレートかぁぁ!?
くっひひひひ!希少種虐待のお楽しみはやっぱり中身が何なのか確かめる瞬間だよなぁ!」
ナイフをベロリベロリと舐めながらにじり寄ってくる男。
その恐怖に身を絡め取られた少女は涙を流しながらも必死に逃げようと這いずるように後ずさる。
「お、おねぃちゃん!まりさをおいてにげるんだぜ!まりさがおとりになっているあいだににげるんだぜぇ!!」
「そんなこと、できないよぉ・・・・・・できないよぉ!」
少女はまりさを強く抱きしめ、男から守るように背を向ける。
「に、にんげんさん!ま、まりさならすきなだけいじめてもかまわないんだぜ!
だけど、だけどぉ!おねぃちゃんだけはたすけてあげてほしいんだぜぇ!おねがいなんだぜぇ!!」
「はぁ?お前ら糞饅頭の頼みなんか聞くわきゃねぇだらぁ!安心しろよぉ!
こいつを始末した後・・・・・・てめぇもたっぷり甚振ってやるからよぉぉぉ!!」
既にこの少女も男のターゲットなのだ。
まりさは既にあんよを切られて動くことはできず、逃げられることは無い。
ならばまずはこの少女に狙いを定めるのは必然であった。
「ゆわぁぁぁ!?お、おねぃちゃん!はなしてね!はなしてね!まりさをおいて、はやくにげてぇぇぇぇぇ!!」
「やぁだぁ!やだやだやだぁ!!」
だが、少女は強くまりさを抱きしめて離さない。
例えまりさを残して逃げたとしても成人男性の脚力に敵う筈が無い。
あっさり捕まり、自分は殺され、まりさもまた殺されてしまうだろう。
それを理解したからこそ、少女は最後までまりさを守る盾になろうと必死に抱きしめる。
そんな絶体絶命的な状況にまりさは絶望する。
もはや自分たちが助かる術は無い。そう、奇跡でも起こらない限り。
「た、たすけてぇぇぇ!!か、かみさまぁぁぁ!!おねぃちゃんだけでも、おねがいだぜぇぇぇ!!」
「ひゃぁぁぁ!!神様なんざいるわきゃねぇだらぁぁぁ!!いいからゆっくり、しねよやぁぁぁ!!」
振り下ろされるナイフ。
もうダメだ!とまりさは諦めて目をつぶった。
大好きな少女が無残に殺される様など見たくはないからだ。
・・・・・・・・・・・・
静寂の時が流れた。
暫くの間、目を瞑り、身構えていた少女とまりさであったが、いつまで経ってもその身に何も異変は起こらない。
「・・・・・・?」
不審に思い、ゆっくりと目を開けてみる。
目の前には神社の境内だけが広がっていた。
「あ、あれ?・・・・・・あの、怖い人は・・・・・・?」
キョロキョロと辺りを見渡すが、そこには誰もいなかった。
神社は、再び静かな様相を取り戻していた。
「た、たすかったの、ぜ?」
「・・・・・・神様だ。」
少女はポツリと呟いた。
その視線の先にあるものは古びた神社の本殿だった。
「ゆ!?」
「神様が助けてくれたんだよ!まりさ!私たち、助かったんだよ!」
「ゆ、ゆぅぅ!?ほ、ほんとなのぜ?!
・・・・・・よかったのぜ、おねぃちゃんがぶじで、ほんとうに、よかったのぜぇぇぇ!!ゆわぁぁぁぁぁん!!」
「うわぁぁぁぁん!まりさぁぁぁぁぁ!!こわかったよぉぉぉ!!」
少女とまりさは、お互いの無事を喜びあい、抱き合って泣きだした。
暫くの間、目を瞑り、身構えていた少女とまりさであったが、いつまで経ってもその身に何も異変は起こらない。
「・・・・・・?」
不審に思い、ゆっくりと目を開けてみる。
目の前には神社の境内だけが広がっていた。
「あ、あれ?・・・・・・あの、怖い人は・・・・・・?」
キョロキョロと辺りを見渡すが、そこには誰もいなかった。
神社は、再び静かな様相を取り戻していた。
「た、たすかったの、ぜ?」
「・・・・・・神様だ。」
少女はポツリと呟いた。
その視線の先にあるものは古びた神社の本殿だった。
「ゆ!?」
「神様が助けてくれたんだよ!まりさ!私たち、助かったんだよ!」
「ゆ、ゆぅぅ!?ほ、ほんとなのぜ?!
・・・・・・よかったのぜ、おねぃちゃんがぶじで、ほんとうに、よかったのぜぇぇぇ!!ゆわぁぁぁぁぁん!!」
「うわぁぁぁぁん!まりさぁぁぁぁぁ!!こわかったよぉぉぉ!!」
少女とまりさは、お互いの無事を喜びあい、抱き合って泣きだした。
気がつくと、そこは見知らぬ森の中だった。
「・・・・・・ああん?どこだぁ・・・・・・ここぁ」
ゆっくりまりさと胴付きの希少種(と男が思いこんでいた少女)を甚振ろうとナイフを振り下ろしたところまでは覚えている。
だがその直後、目の前に闇が広がり、何者かにその闇の中へと引きづり込まれた・・・・・・ような気がした。
「・・・・・・あれは・・・・・・なんだったんだぁぁ?」
辺りを見回してみてもあの2匹は見当たらない。
男は暫くの間呆けていたが、せっかくのお楽しみを中断させられたことに苛立ちを抱きはじめる。
「くっそ!逃げられたのか!面白くねェ。今度見つけたらズッタズタに切り裂いてやる!」
そんな物騒な思考に耽っていると、不意に何者かが背後に立つ気配を感じ、振り返った。
「んあ?・・・・・・って、こいつぁ・・・・・・」
そこにいたのは男がよく知る『顔』であった。
「ひぃっやっはぁぁぁぁぁぁ!!れいむだぁぁぁ!!」
そこにいたのは黒髪を大きなリボンで結い、揉み上げを赤い飾りで束ねている『れいむ』であった。
「なんだかよくわからねぇが、お楽しみをお預け喰らってウズウズしてたんだぁ!
野良か何かは知らねぇが!ここで会ったが運の尽きィィ!・・・・・・ゆっくりれいむを虐待だぁぁぁぁぁ!!」
突然奇声を発する男。
「・・・・・・・・・?」
だが『れいむ』はそんな男を怪訝な表情で見つめた後、興味なさげにきびつを返して立ち去ろうとする。
「まちやがれぇぇ!!うぉれ様から逃げられると思うなよォォ!!」
男は立ち去る『れいむ』の背後に向けてナイフを突き出した。
だが、その斬撃は虚しく空を切った。
「なん、だと!?」
『れいむ』が『空を飛んで』男の攻撃を回避したのだ。
捕食種でも希少種でもないれいむが空を飛ぶなど、信じられぬ光景であった。
「・・・・・・一応忠告しておくけど、そろそろ日が暮れるからいつまでもここらにいると危ないわよ」
『れいむ』が宙に浮かんだまま、初めて男へ話しかけた。
その言葉のニュアンスは、心の底からどうでもいい、一応義務として伝えてやるという侮蔑の感情が込められていた。
そんな『れいむ』の態度に激しくプライドを傷つけられた男は激昂する。
「ふざけんな!捕食種でもねぇ通常種の分際で空なんぞ飛びやがって!降りてこいぃぃ!ぶっ殺してやるぜぇ!」
「・・・・・・つきあってられないわ。私は忙しいの。それじゃあせいぜい気をつけることね」
それだけいうと、『れいむ』はそのまま飛び去っていった。
「うぉぉのれぇぇ!まぁぁちやがれぇぇ!!れいむのぶんざいでぇぇ!コロスコロスコロスココロス!!」
ナイフを振り回し、飛び去る『れいむ』の後を追うが森の木々が行く手を阻み、思うように先へ進むことができなかった。
とは言え、元より空を飛ぶ鳥を地上の獣が捕らえられるはずもなく、男はあえなく『れいむ』を見失ってしまった。
「くっそぉぉぉぉ!あんのれいむめぇぇぇ!」
男は怒りに狂い地団駄を踏む。
と、そんな男に声をかける者がいた。
「あら?森の中から突然黒いのが飛び出してきたからてっきりいつもの魔法使いかと思ったら・・・・・・だれ?」
どうやら『れいむ』を追って走り続けたことで森を抜けてどこかの道に出たようだ。
ただの通行人かと思ったが、男はその『顔』にも見覚えがあった。
「ああん?そのドアノブみてぇな帽子は・・・・・・れみりゃかぁぁ!!」
れみりゃ。捕食種と呼ばれるゆっくりの一種。
男の目の前に立つ『顔』の特徴は確かに『れみりゃ』と一致する。
「どうやらあなたは私の事を知ってるようね。そうよねぇ、私ほどのカリスマ的存在ともなれば庶民の間でも有名なはずよねぇ」
ふふ~んと上機嫌に笑みを浮かべる『れみりゃ』であった。
そして男もまたニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「ああ、知ってるぜぇぇ!捕食種のれみりぁ!豚見てぇなツラして『うーうー』喚くしか能のねぇ腐れ肉まんだろぅ?」
「・・・・・・あ?」
ピキリ。
男の言葉に『れみりゃ』の表情が歪む。
だが男はそんな『れみりゃ』の様子を気にも留めず、話を続ける。
「カリスマぁ?んなもんテメェみてぇな豚にあるわけねぇだろぉぉ!
ボコボコにされて『ざぐやー!ざぐやー!』って泣きだすのがカリスマなのかぁ?ひぃぃひゃははははははぁ!!」
ケタケタと笑う男を『れみりゃ』はまるで汚物を見るかのよう凝視する。
そして、右手でスッと男を指差すと吐き捨てるかのように呟いた。
「・・・・・・『さくや』」
「ひゃっはぁぁ!でたー!テンプレ台詞だぁ!ばーか!そんなゆっくりいねぇっての!」
「このゴミを始末しなさい」
「ひゃぁははは!ひゃははは―――」
「・・・・・・ああん?どこだぁ・・・・・・ここぁ」
ゆっくりまりさと胴付きの希少種(と男が思いこんでいた少女)を甚振ろうとナイフを振り下ろしたところまでは覚えている。
だがその直後、目の前に闇が広がり、何者かにその闇の中へと引きづり込まれた・・・・・・ような気がした。
「・・・・・・あれは・・・・・・なんだったんだぁぁ?」
辺りを見回してみてもあの2匹は見当たらない。
男は暫くの間呆けていたが、せっかくのお楽しみを中断させられたことに苛立ちを抱きはじめる。
「くっそ!逃げられたのか!面白くねェ。今度見つけたらズッタズタに切り裂いてやる!」
そんな物騒な思考に耽っていると、不意に何者かが背後に立つ気配を感じ、振り返った。
「んあ?・・・・・・って、こいつぁ・・・・・・」
そこにいたのは男がよく知る『顔』であった。
「ひぃっやっはぁぁぁぁぁぁ!!れいむだぁぁぁ!!」
そこにいたのは黒髪を大きなリボンで結い、揉み上げを赤い飾りで束ねている『れいむ』であった。
「なんだかよくわからねぇが、お楽しみをお預け喰らってウズウズしてたんだぁ!
野良か何かは知らねぇが!ここで会ったが運の尽きィィ!・・・・・・ゆっくりれいむを虐待だぁぁぁぁぁ!!」
突然奇声を発する男。
「・・・・・・・・・?」
だが『れいむ』はそんな男を怪訝な表情で見つめた後、興味なさげにきびつを返して立ち去ろうとする。
「まちやがれぇぇ!!うぉれ様から逃げられると思うなよォォ!!」
男は立ち去る『れいむ』の背後に向けてナイフを突き出した。
だが、その斬撃は虚しく空を切った。
「なん、だと!?」
『れいむ』が『空を飛んで』男の攻撃を回避したのだ。
捕食種でも希少種でもないれいむが空を飛ぶなど、信じられぬ光景であった。
「・・・・・・一応忠告しておくけど、そろそろ日が暮れるからいつまでもここらにいると危ないわよ」
『れいむ』が宙に浮かんだまま、初めて男へ話しかけた。
その言葉のニュアンスは、心の底からどうでもいい、一応義務として伝えてやるという侮蔑の感情が込められていた。
そんな『れいむ』の態度に激しくプライドを傷つけられた男は激昂する。
「ふざけんな!捕食種でもねぇ通常種の分際で空なんぞ飛びやがって!降りてこいぃぃ!ぶっ殺してやるぜぇ!」
「・・・・・・つきあってられないわ。私は忙しいの。それじゃあせいぜい気をつけることね」
それだけいうと、『れいむ』はそのまま飛び去っていった。
「うぉぉのれぇぇ!まぁぁちやがれぇぇ!!れいむのぶんざいでぇぇ!コロスコロスコロスココロス!!」
ナイフを振り回し、飛び去る『れいむ』の後を追うが森の木々が行く手を阻み、思うように先へ進むことができなかった。
とは言え、元より空を飛ぶ鳥を地上の獣が捕らえられるはずもなく、男はあえなく『れいむ』を見失ってしまった。
「くっそぉぉぉぉ!あんのれいむめぇぇぇ!」
男は怒りに狂い地団駄を踏む。
と、そんな男に声をかける者がいた。
「あら?森の中から突然黒いのが飛び出してきたからてっきりいつもの魔法使いかと思ったら・・・・・・だれ?」
どうやら『れいむ』を追って走り続けたことで森を抜けてどこかの道に出たようだ。
ただの通行人かと思ったが、男はその『顔』にも見覚えがあった。
「ああん?そのドアノブみてぇな帽子は・・・・・・れみりゃかぁぁ!!」
れみりゃ。捕食種と呼ばれるゆっくりの一種。
男の目の前に立つ『顔』の特徴は確かに『れみりゃ』と一致する。
「どうやらあなたは私の事を知ってるようね。そうよねぇ、私ほどのカリスマ的存在ともなれば庶民の間でも有名なはずよねぇ」
ふふ~んと上機嫌に笑みを浮かべる『れみりゃ』であった。
そして男もまたニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「ああ、知ってるぜぇぇ!捕食種のれみりぁ!豚見てぇなツラして『うーうー』喚くしか能のねぇ腐れ肉まんだろぅ?」
「・・・・・・あ?」
ピキリ。
男の言葉に『れみりゃ』の表情が歪む。
だが男はそんな『れみりゃ』の様子を気にも留めず、話を続ける。
「カリスマぁ?んなもんテメェみてぇな豚にあるわけねぇだろぉぉ!
ボコボコにされて『ざぐやー!ざぐやー!』って泣きだすのがカリスマなのかぁ?ひぃぃひゃははははははぁ!!」
ケタケタと笑う男を『れみりゃ』はまるで汚物を見るかのよう凝視する。
そして、右手でスッと男を指差すと吐き捨てるかのように呟いた。
「・・・・・・『さくや』」
「ひゃっはぁぁ!でたー!テンプレ台詞だぁ!ばーか!そんなゆっくりいねぇっての!」
「このゴミを始末しなさい」
「ひゃぁははは!ひゃははは―――」
「はい、畏まりましたお嬢様」
「――は・・・・・・あ?」
瞬間。
男は自身の体に無数のナイフが突き刺さる幻視をした。
そう、それは幻だ。
何故なら次の瞬間にはもうナイフは存在しなく、
「あぎゃぁぁあああああああああああ!?」
代わりに全身から血を噴き出していたからだ。
全身を襲う激痛に男は倒れ伏した。
「が、は・・・・・・!な、なんだ、これ・・・・・・!?どうなって、やがる!?」
「・・・・・・ふん、これから宴会だってのに興をそがれるわ。とっとと神社に行くわよ」
「はい、お嬢様」
真っ赤に染まった視線の中で男は『れみりゃ』と、それに付き添うメイド服の女性を見た。
(なんだ、あいつ。いつの間に、現れた・・・・・・?)
その二人はもはや男には興味がないとばかりに立ち去ってゆく。
男は動けぬ体を地面に倒しながら、何故こんなことになったのか思考する。
ここは一体どこなのか。
どうしてゆっくりごときに負けたのか。
何故――『胴付き』のゆっくりばかりに出会うのか。
薄れゆく意識の中、どんなに考えたところでその答えにたどり着くことは無かった。
瞬間。
男は自身の体に無数のナイフが突き刺さる幻視をした。
そう、それは幻だ。
何故なら次の瞬間にはもうナイフは存在しなく、
「あぎゃぁぁあああああああああああ!?」
代わりに全身から血を噴き出していたからだ。
全身を襲う激痛に男は倒れ伏した。
「が、は・・・・・・!な、なんだ、これ・・・・・・!?どうなって、やがる!?」
「・・・・・・ふん、これから宴会だってのに興をそがれるわ。とっとと神社に行くわよ」
「はい、お嬢様」
真っ赤に染まった視線の中で男は『れみりゃ』と、それに付き添うメイド服の女性を見た。
(なんだ、あいつ。いつの間に、現れた・・・・・・?)
その二人はもはや男には興味がないとばかりに立ち去ってゆく。
男は動けぬ体を地面に倒しながら、何故こんなことになったのか思考する。
ここは一体どこなのか。
どうしてゆっくりごときに負けたのか。
何故――『胴付き』のゆっくりばかりに出会うのか。
薄れゆく意識の中、どんなに考えたところでその答えにたどり着くことは無かった。
<了>
TIPS『今夜はすき焼きパーティ』
「あら、遅かったじゃない。ま、座りなさいよ。今夜はすき焼きよぉ~♪」
「今日は妙に機嫌がいいわね。何かいいことでもあったのかしら?」
「それがさぁ・・・・・・うふふ!今日、神社の賽銭箱を覗いたらさ、なんと!お賽銭が入ってたのよぉ~!
しかも500円も!これってようやくこの神社が評価されたってことよね!
これからジャンジャン賽銭が入ってくるわよぉ~!これはその前祝いってとこよ!」
「・・・・・・たかが500円ぽっちでそんなにはしゃげるなんて、庶民は羨ましいわね。
こちとら来る途中、変な奴に絡まれて気分は盛り下がってるってのに」
「変な奴?そりゃどんな奴だ。ちょっと興味があるぜ」
「アンタみたいに真っ黒な格好した変な奴だったわよ」
「ほう、そいつはなかなかセンスのある奴だな」
「あ~、そういえば私もそんな奴見かけたわね。どうせアンタが外からつれてきたんでしょ?
いい加減、幻想郷(こっち)に変なもん持ち込まないでよね、この隙間妖怪!」
「・・・・・・さぁ?何のことかしら。私は純粋な少女の願いを叶えてあげただけよ」
「そいつ、なんかむかついたから懲らしめてやったわ。今頃、妖怪の餌にでもなってるんじゃないかしら」
「そういうこと巫女(わたし)の前で言うとはいい度胸ね。ま、どう見ても悪人っぽかったし、知ったこっちゃないけど」
「幻想郷はなんでも受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ」
「そんなことより肉だぜ!肉!早くしねぇと全部いただいちまうぜ!」
「今日は妙に機嫌がいいわね。何かいいことでもあったのかしら?」
「それがさぁ・・・・・・うふふ!今日、神社の賽銭箱を覗いたらさ、なんと!お賽銭が入ってたのよぉ~!
しかも500円も!これってようやくこの神社が評価されたってことよね!
これからジャンジャン賽銭が入ってくるわよぉ~!これはその前祝いってとこよ!」
「・・・・・・たかが500円ぽっちでそんなにはしゃげるなんて、庶民は羨ましいわね。
こちとら来る途中、変な奴に絡まれて気分は盛り下がってるってのに」
「変な奴?そりゃどんな奴だ。ちょっと興味があるぜ」
「アンタみたいに真っ黒な格好した変な奴だったわよ」
「ほう、そいつはなかなかセンスのある奴だな」
「あ~、そういえば私もそんな奴見かけたわね。どうせアンタが外からつれてきたんでしょ?
いい加減、幻想郷(こっち)に変なもん持ち込まないでよね、この隙間妖怪!」
「・・・・・・さぁ?何のことかしら。私は純粋な少女の願いを叶えてあげただけよ」
「そいつ、なんかむかついたから懲らしめてやったわ。今頃、妖怪の餌にでもなってるんじゃないかしら」
「そういうこと巫女(わたし)の前で言うとはいい度胸ね。ま、どう見ても悪人っぽかったし、知ったこっちゃないけど」
「幻想郷はなんでも受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ」
「そんなことより肉だぜ!肉!早くしねぇと全部いただいちまうぜ!」
TIPS『連続飼いゆ殺ゆん事件その後』
1 名前:隙間妖怪 :2012/04/30(月)14:51:01
○○県××市にて最近、飼いゆっくりが何者かによって虐殺される事件が多発していた。
被害がゆっくりであることから世間的には大きな話題になっていなかったが、
先日、人間の少女が襲われる事件にまで発展したことにより一気に注目を浴びることとなる。
幸い被害に遭った少女に怪我はなかったそうだが、犯人は逃亡。
今後これと同等、もしくはそれ以上の事件に発展する可能性が高いとし、警察の捜査は活発となった。
だがそれ以降、飼いゆっくりが殺される事件は起こらなくなったという。
警察が本腰で捜査を始めた為、犯人は犯行を止めて雲隠れしてしまったというのが世間の認識である。
しかし、それとは違った見識が現地××市内では語られているという。
○○県××市にて最近、飼いゆっくりが何者かによって虐殺される事件が多発していた。
被害がゆっくりであることから世間的には大きな話題になっていなかったが、
先日、人間の少女が襲われる事件にまで発展したことにより一気に注目を浴びることとなる。
幸い被害に遭った少女に怪我はなかったそうだが、犯人は逃亡。
今後これと同等、もしくはそれ以上の事件に発展する可能性が高いとし、警察の捜査は活発となった。
だがそれ以降、飼いゆっくりが殺される事件は起こらなくなったという。
警察が本腰で捜査を始めた為、犯人は犯行を止めて雲隠れしてしまったというのが世間の認識である。
しかし、それとは違った見識が現地××市内では語られているという。
被害にあった少女の証言によると、犯人は突然消えてしまったという。
その現象について少女は「神様が助けてくれた」とも語っている。
その為、××市では犯人が神隠しにあったのではないかと、まことしやかに囁かれている。
実際、事件の起こった場所が山中にある神社の境内であり、その地域には神隠しの伝承が残っているらしい。
それだけならただの偶然と片付けることもできるかもしれない。
だが、その後の警察の調査により過去の犯行から犯人の特定に成功するが、いまだに捕まっていない。
なぜなら、その犯人とされる男性は既に行方不明者として家族から捜索願いが出されていたからだ。
犯人の消息が不明になったのはちょうど少女の事件があった日と一致する。
果たしてこれは偶然なのだろうか?犯人の捜索は今も続いている。
(週刊ふたば4月号記事より転載)
その現象について少女は「神様が助けてくれた」とも語っている。
その為、××市では犯人が神隠しにあったのではないかと、まことしやかに囁かれている。
実際、事件の起こった場所が山中にある神社の境内であり、その地域には神隠しの伝承が残っているらしい。
それだけならただの偶然と片付けることもできるかもしれない。
だが、その後の警察の調査により過去の犯行から犯人の特定に成功するが、いまだに捕まっていない。
なぜなら、その犯人とされる男性は既に行方不明者として家族から捜索願いが出されていたからだ。
犯人の消息が不明になったのはちょうど少女の事件があった日と一致する。
果たしてこれは偶然なのだろうか?犯人の捜索は今も続いている。
(週刊ふたば4月号記事より転載)
2:名無し:2012/04/30(月)14:56:18
アホらし。ただの警察の怠慢だろ。とっととそのキチガイ捕まえろやハゲ
アホらし。ただの警察の怠慢だろ。とっととそのキチガイ捕まえろやハゲ
9:名無し:2012/04/30(月)15:52:01
とりあえず幼女に手を出したカスは氏ね
とりあえず幼女に手を出したカスは氏ね
22:名無し:2012/04/30(月)16:44:32
○○県××市って割とマジで神隠しとかあるらしいな
幽霊の目撃証言とかも多いらしい
○○県××市って割とマジで神隠しとかあるらしいな
幽霊の目撃証言とかも多いらしい
25:名無し:2012/04/30(月)16:51:51
>22
昔から犯罪者とか自殺志望者が行方不明になってるらしいね
その神社もミステリースポットとして有名だし
>22
昔から犯罪者とか自殺志望者が行方不明になってるらしいね
その神社もミステリースポットとして有名だし
26:名無し:2012/04/30(月)17:01:08
マジかよKOEEEEE
マジかよKOEEEEE
27:名無し:2012/04/30(月)17:29:04
天狗じゃ、天狗の仕業じゃ!
天狗じゃ、天狗の仕業じゃ!
44:名無し:2012/04/30(月)20:05:01
ゆっくりを潰すのは別に構わんが人様の迷惑になるようなことしたらダメだろ
ゆっくりを潰すのは別に構わんが人様の迷惑になるようなことしたらダメだろ
45:名無し:2012/04/30(月)20:25:42
他人の飼いゆに手を出すなんて虐待鬼威惨の風上にもおけん野郎だな
他人の飼いゆに手を出すなんて虐待鬼威惨の風上にもおけん野郎だな
47:名無し:2012/04/30(月)20:35:27
ゆ虐はルールを守って楽しく行いましょうってことだな
ゆ虐はルールを守って楽しく行いましょうってことだな
55:名無し:2012/04/30(月)21:38:44
>47
ゆっくり「げせぬ」
>47
ゆっくり「げせぬ」
前作:anko4148_すごいね!