ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko4241 HENTAI×HENTAI
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『HENTAI×HENTAI』 15KB
愛で ギャグ 変態 飼いゆ 失礼します
愛で ギャグ 変態 飼いゆ 失礼します
※ 「anko4086 HENTAI ありす」と「anko4104 続・どMとどS」の続きです。
チートあきです。
「じゃ、頼んだぞー」
手を振りながら去っていく友人を見送ってから、男は玄関のドアを締めた。
台所を通り部屋へと戻る。
台所を通り部屋へと戻る。
「これからしばらくおねがいね、おにいさん」
胴付きのてんこがいた。腰にひそうのけんを差し、左手に手提げを持っている。中身は着
替えと小物らしい。友人の飼っているてんこ。二日ほど預かってくれと頼まれた。
横には男の飼っている胴付きのありすがいた。お兄さんとHENTAIな関係になるために胴
付になったと言い切る筋金入りである。
替えと小物らしい。友人の飼っているてんこ。二日ほど預かってくれと頼まれた。
横には男の飼っている胴付きのありすがいた。お兄さんとHENTAIな関係になるために胴
付になったと言い切る筋金入りである。
「ゆっくりしていってね、てんこ」
「ゆっくりしていってね、ありす」
「ゆっくりしていってね、ありす」
ぱちんと持ち上げた手を打ち合わせる。
二匹は胴が生えてない頃から気が合うようだった。
二匹は胴が生えてない頃から気が合うようだった。
「預かったはいいが、何すればいいんだ?」
男はてんこを眺める。
他人の飼っているゆっくりを預かるのは初めてだった。ゆっくりの飼い方は知っているが、初
めてのことは緊張する。友人も男が胴付きありすを飼っている事を知っているので、預けたの
はそれが大きな理由だろう。胴付きを預けるなら、胴付きを飼っている人間の元が適当だ。
他人の飼っているゆっくりを預かるのは初めてだった。ゆっくりの飼い方は知っているが、初
めてのことは緊張する。友人も男が胴付きありすを飼っている事を知っているので、預けたの
はそれが大きな理由だろう。胴付きを預けるなら、胴付きを飼っている人間の元が適当だ。
「まずは――」
てんこが男に向き直った。
瞳をきらめかせながら、ぐっと右手を握り締める。
瞳をきらめかせながら、ぐっと右手を握り締める。
「えくすとりーむエロほんさがしよ。ベッドのした、ほんだなのおく、パソコンのなか。ぜんぶ
あさっておにいさんのしゅみしゅこうをさらけだすわ!」
「ふんぬぅ」
あさっておにいさんのしゅみしゅこうをさらけだすわ!」
「ふんぬぅ」
メリッ。
男の拳がてんこの顔面にめり込んだ。そのまま力任せに腕を振り抜く。
一回転して床にひっくり返るてんこ。
元々虐待お兄さんだったのでゆっくりを殴る事に抵抗は薄い。普段からありすにお仕置き
しているため、胴付きを殴る蹴ることにも抵抗は薄い。飼い主である友人にも真っ二つまで
はやっていいと言われている。
ともあれ。
一回転して床にひっくり返るてんこ。
元々虐待お兄さんだったのでゆっくりを殴る事に抵抗は薄い。普段からありすにお仕置き
しているため、胴付きを殴る蹴ることにも抵抗は薄い。飼い主である友人にも真っ二つまで
はやっていいと言われている。
ともあれ。
「うお、かてぇ!」
てんこを殴った手を見つめ、男は思わず叫んだ。
「さすがてんこ、ありす比で五倍は堅い……」
普段から殴り慣れているありすとは明らかに違う手応えである。てんこ種の特徴である
頑丈さ。知識としては知っていたが、実物を感じるのは初めてだ。表面は普通に柔らかい
が、芯は鏡餅のように堅い。
頑丈さ。知識としては知っていたが、実物を感じるのは初めてだ。表面は普通に柔らかい
が、芯は鏡餅のように堅い。
「てんこ、だいじょうぶ?」
ありすが倒れたてんこを抱え起こしている。
「ふふふふ……」
身を震わせながら、てんこが自分の顔を撫でている。痛みを快感に変換できるてんこには
基本的に体罰が通じない。分かってはいたが、敢えて殴った。
基本的に体罰が通じない。分かってはいたが、敢えて殴った。
「こういうつつしみのないぼうりょくもいいわね」
「慎みのある暴力ってどういうんだ?」
「慎みのある暴力ってどういうんだ?」
男はてんこを見下ろし尋ねた。
てんこが男に顔を向ける。頬を赤く染めながら、目を輝かせ、
てんこが男に顔を向ける。頬を赤く染めながら、目を輝かせ、
「えっとね、えっとね。ちからをいれすぎないことがまずぽいんとなのよ!」
「それ以上は言わなくていい」
「それ以上は言わなくていい」
男の足裏がてんこの顔面にめり込んだ。
一息ついてから。
「さて、どこに寝かせるか? てんこは?」
男はてんこを眺めた。まだ昼であるが寝る時のことは考えておかないといけない。
「床で寝かせておけなんて言われたけど。そうもいかんだろうし」
「ゆかでねるなんて、すてきなはからいじゃない、おにいさん」
「ゆかでねるなんて、すてきなはからいじゃない、おにいさん」
胸元で両手を握り締め、てんこが笑う。普通のゆっくりは堅い場所で寝るのを嫌がる。普
段飼い主の元では胴付き用のベッドで寝ているが、床に寝ることは快感らしい。
段飼い主の元では胴付き用のベッドで寝ているが、床に寝ることは快感らしい。
「ありすのベッドをつかっていいわ」
ありすが自分の寝床を示す。
段ボール箱を切って中に薄い毛布を敷いたもの。胴付き用のベッドは売られているが、
それは高いので手近なもので作ったのだ。寝る事に関してはさほど問題無い。
段ボール箱を切って中に薄い毛布を敷いたもの。胴付き用のベッドは売られているが、
それは高いので手近なもので作ったのだ。寝る事に関してはさほど問題無い。
「でも、それじゃありすのねるばしょがなくなっちゃうわよ」
てんこの指摘に、しかしありすはきっぱりと答えた。
男が使っているベッドを指差して、
男が使っているベッドを指差して、
「だいじょうぶよ。こんやはおにいさんとねるから。ありすとおにいさん、ひとつのふとんのな
かで、ぬっぽしずっぽし、ふふふふふ」
「きゃー。ありすったら、だいたんねー」
かで、ぬっぽしずっぽし、ふふふふふ」
「きゃー。ありすったら、だいたんねー」
口から涎を垂らしトリップするありすと、頬を赤く染めるてんこ。
がしっ。
男の手がありすの頭を掴んだ。生物のような形をしていながら、ゆっくりには堅い骨格が
ない。頭蓋骨もないので結構な深さまで指がめりこむ。
ない。頭蓋骨もないので結構な深さまで指がめりこむ。
「ああああっ! いたいっ! あたまがわれるよぉにいたいっ!」
「予備の毛布出してやるから、そこで寝ろ」
「はーい」
「予備の毛布出してやるから、そこで寝ろ」
「はーい」
男の言葉にてんこは素直に返事をした。
「あるばむ?」
てんこが本棚から小さなアルバムを取り出した。
A4サイズの白い本。それをめくる。
A4サイズの白い本。それをめくる。
「これは、ありすのちいさいころのしゃしんね」
「あら、はずかしい……」
「あら、はずかしい……」
ありすが手で頬を押えて、顔を赤くする。
中にはありすの写真が貼られていた。赤ゆっくりの頃から大人サイズになるまで。元気に
跳ねていたり、頭に花を差して笑っていたり、転んで泣いていたり。
男は写真を眺め、ため息をついた。
中にはありすの写真が貼られていた。赤ゆっくりの頃から大人サイズになるまで。元気に
跳ねていたり、頭に花を差して笑っていたり、転んで泣いていたり。
男は写真を眺め、ため息をついた。
「あぁ、こいつもこの頃は可愛かったんだよな……。普通のお洒落な都会派ありすだったの
に、なんでこんなヘンタイに育っちゃったんだろうな……」
に、なんでこんなヘンタイに育っちゃったんだろうな……」
虐待お兄さんを引退し、なんとなく拾った赤ありす。出来心で育ててみたら意外と可愛い
ありすに成長し、気がついたら胴付のヘンタイになっていた。
ありすに成長し、気がついたら胴付のヘンタイになっていた。
「ひどいわねぇ、おにいさん。ありすはおにいさんとむすばれるために、このどうたいをはや
したのよ。ありすのからだは、おにいさんがすきにしていいのよ? くろうとごのみのせいち
ょうとちゅうぼでぃよ」
したのよ。ありすのからだは、おにいさんがすきにしていいのよ? くろうとごのみのせいち
ょうとちゅうぼでぃよ」
両腕を胸の前で組み、身体を少し前に傾ける。未熟な胸の膨らみが強調されて、奇妙な
色気を作り出していた。自分で言う通りの玄人好みの成長途中ボディである。
色気を作り出していた。自分で言う通りの玄人好みの成長途中ボディである。
「どうしてこうなった……。本当に」
「すえぜんくわねば、おとこのはじよ」
「すえぜんくわねば、おとこのはじよ」
頭を抱える男に、てんこがきりっとした顔でそう言った。
味方はいないらしい。
味方はいないらしい。
「お兄さん、おうち帰るー……!」
両手で頭を抱える男に、ありすが言った。
「なにいってるの。おにいさんのおうちはここじゃない」
ゆっくりは飼い主の望んだように変化すると一部で言われている。愛でるなら愛でやすい
性格に、虐待なら虐待しやすい性格に。そう考えると、ありすの現状は男が望んだ形なのか
もしれない。
性格に、虐待なら虐待しやすい性格に。そう考えると、ありすの現状は男が望んだ形なのか
もしれない。
「うー………」
本気で泣きそうになりながら、窓の外を見る。
「買い物行くか」
男は小さく呟いた。
右手に買い物袋を提げ、男は道を歩いていた。
人気のない路地。近くのスーパーマーケットからの帰り道だった。左手にありすの手を握
っている。ありすはてんこの手を握っていた。飼いゆっくりと一緒に外出する時は、常に手の
届く状態にしておくのが望ましい。ケージに入れたり抱えたり。胴付きの場合は手を握ってお
くのが適当である。
人気のない路地。近くのスーパーマーケットからの帰り道だった。左手にありすの手を握
っている。ありすはてんこの手を握っていた。飼いゆっくりと一緒に外出する時は、常に手の
届く状態にしておくのが望ましい。ケージに入れたり抱えたり。胴付きの場合は手を握ってお
くのが適当である。
「れいむはれいむだよ! ひさしぶりだね!」
そんな一人と二匹の前に、一匹のれいむが飛び出した。
バッジは付けていない。飼いではないようだ。地域ゆっくりでもない。雰囲気からするに
生粋の野良ゆっくりのようだった。ついでにこちらを知っている様子でもある。
バッジは付けていない。飼いではないようだ。地域ゆっくりでもない。雰囲気からするに
生粋の野良ゆっくりのようだった。ついでにこちらを知っている様子でもある。
「知合いか?」
「ありすはしらないわ」
「ありすはしらないわ」
首を振るありす。
「あら、あのときの」
一方、てんこは心当たりがあるようだった。
れいむも男とありすは目に入っていない様子で、一直線にてんこの足元まで跳ねていく。
それから、てんこの足に体当たりを始めた。
れいむも男とありすは目に入っていない様子で、一直線にてんこの足元まで跳ねていく。
それから、てんこの足に体当たりを始めた。
「てんこっ! てんこはどえむなんでしょ! れいむがいじめてあげるよ。だからおれいのあ
まあまちょうだいね。この、このっ! ゆふふっ。れいむのだいなみっくあたっくはいたいで
しょ! くるしいでしょ! きもちいいでしょ?」
まあまちょうだいね。この、このっ! ゆふふっ。れいむのだいなみっくあたっくはいたいで
しょ! くるしいでしょ! きもちいいでしょ?」
何らかの形でてんこを知り、てんこを虐めてなおかつあまあまを貰えると考え至ったのだ
ろう。理解できるようで理解できない、でもなんとなく理解できる論理だった。
だが、世の中はそう甘くない。
ろう。理解できるようで理解できない、でもなんとなく理解できる論理だった。
だが、世の中はそう甘くない。
「ふん!」
「ゆぐぉ!?」
「ゆぐぉ!?」
てんこに蹴られ、れいむが転がった。
一回転して仰向けになったれいむに近づき、てんこは腰に差していたひそうのつるぎを引
き抜いた。黒い柄に赤い剣身を持つライトセイバーのような形である。刃はついていないの
で切れ味はない。
一回転して仰向けになったれいむに近づき、てんこは腰に差していたひそうのつるぎを引
き抜いた。黒い柄に赤い剣身を持つライトセイバーのような形である。刃はついていないの
で切れ味はない。
「どえむなめるんじゃないわよおお!」
両手で逆手に持ったひそうのつるぎを、てんこは容赦なくれいむの口に突き立てた。
「ああん? なにいってるのかしら、このあほれいむは? あんなたいあたりなんていたくも
ないし、ましてやきもちいいわけないでしょう? てんこをぶじょくしてるの?」
「ゆぎぎぎぎ!」
ないし、ましてやきもちいいわけないでしょう? てんこをぶじょくしてるの?」
「ゆぎぎぎぎ!」
身体の奥に棒を突き込まれ、れいむが悶える。身体を痙攣させながら、涎と涙を道路に
溢れさせていた。見た感じ喉の奥を的確に捉えている。相当に苦しいだろう。
溢れさせていた。見た感じ喉の奥を的確に捉えている。相当に苦しいだろう。
「いためつけるっていうのはね、こうやってやるのよ。ほらほら。いたいでしょ、とぉってもい
たいでしょ? このあたりがとくにいたいでしょう!?」
たいでしょ? このあたりがとくにいたいでしょう!?」
目をぎらぎらと輝かせ、てんこがぐりぐりとひそうのつるぎを動かす。
「いぢゃ、い……で……ずうぅぅぅぅ!」
無抵抗に嬲られるれいむ。
「なあ、ありす」
「なにかしら?」
「なにかしら?」
男は隣のありすに尋ねた。
「あいつって、こんな性格だったっけ?」
このてんことは何度も顔を合わせているが、こういう事をする性格ではなかったと記憶し
ている。普通のマゾいてんこだ。ついでに言うと飼い主の方が危ない。
ている。普通のマゾいてんこだ。ついでに言うと飼い主の方が危ない。
「かいぬしのおにいさんにえいきょうされて、さいきんえすにめざめはじめてるみたい」
ありすはあっさりと答えた。
ずぞぞー。
和風スパゲティをフォークですすりながら、男はテーブルの正面を眺めた。
並んで椅子に座っているてんことありす。夕食の時間だった。
並んで椅子に座っているてんことありす。夕食の時間だった。
「あら、いがいとおいしいわ」
「そうでしょう? ありすのさいきんのマイブームなのよ」
「そうでしょう? ありすのさいきんのマイブームなのよ」
皿にゆっくりフードを入れ、そこにアップルティーを入れたもの。以前は牛乳を入れていた
が、最近はジュース類をよく混ぜている。ゆっくりフード自体はコーンフレークのようなもの
なので牛乳との相性はいいが、ジュース類と相性がいいのかは謎である。
が、最近はジュース類をよく混ぜている。ゆっくりフード自体はコーンフレークのようなもの
なので牛乳との相性はいいが、ジュース類と相性がいいのかは謎である。
「てんこもなにかおいしいごはんのたべかたしらない?」
「いちどゆかごはんたべさせてほしいわ」
「いちどゆかごはんたべさせてほしいわ」
ありすの問いに、てんこが答える。
ありすへの返答というより、単純に自分が食べたいものを口にしたらしい。
ありすへの返答というより、単純に自分が食べたいものを口にしたらしい。
「ユカご飯? なんだそりゃ?」
男は思わず尋ねた。
ゆか。その意味がよくわからない。紫蘇の入った混ぜご飯をゆかりご飯と呼ぶが、それで
はないだろう。油化、湯化……。いくつか単語を当てはめてみるが、しっくりこない。
てんこは嬉しそうに説明する。皿に盛られたゆっくりフードを指差し、
ゆか。その意味がよくわからない。紫蘇の入った混ぜご飯をゆかりご飯と呼ぶが、それで
はないだろう。油化、湯化……。いくつか単語を当てはめてみるが、しっくりこない。
てんこは嬉しそうに説明する。皿に盛られたゆっくりフードを指差し、
「このごはんさんをね、ゆかにぶちまけて『くえ、めすぶた』ってやってほしいの。それからね、
それからね! はいつくばってぶざまにたべてるところを、あしでふみつけてほしいの! あ
ざけりながら。……ああ、そうぞうしただけでしびれるわ」
それからね! はいつくばってぶざまにたべてるところを、あしでふみつけてほしいの! あ
ざけりながら。……ああ、そうぞうしただけでしびれるわ」
両手で自分の身体を抱きしめ震えている。
飼い主の男に床ご飯を食べさせられている場面を想像しているのだろう。根っからのサディ
ストであるが、友人はほとんどてんこを虐めないようだった。
飼い主の男に床ご飯を食べさせられている場面を想像しているのだろう。根っからのサディ
ストであるが、友人はほとんどてんこを虐めないようだった。
「それはとかいはね」
何故か笑顔で頷くありす。
スプーンでゆっくりフードをかき混ぜながら、にへらと笑う。
スプーンでゆっくりフードをかき混ぜながら、にへらと笑う。
「ありすもねー。くちうつしごはんはいちどたべさせてほしいわ。おにいさんがもーぐもーぐし
たごはんを、あついちゅっちゅからありすのくちに。ぎゃくでもおっけいよ?」
たごはんを、あついちゅっちゅからありすのくちに。ぎゃくでもおっけいよ?」
とウインク。
サクッ。
フォークがありすの額に刺さった。
「あああああ!」
両手で額を押えるありすと、くねくねしているてんこを順番に眺め、男は頭を押えた。
「駄目だこいつら……早くなんとか――いや、もう手遅れか……」
風呂場から声が聞こえてくる。
「ありすっていがいとむねおおきいのね。うらやましいわ。てんこはぺったんこだから」
「ちょっとさわってみる?」
「ちょっとさわってみる?」
てんことありすが一緒に風呂に入っていた。
湯船に浸かるとさすがに溶けるが、身体を拭く程度なら問題ない。ゆっくりの身体には自
己浄化機能があるものの、適当に身体を洗うことはマナーである。男は二日に一回ありす
を風呂に入れていた。
胴無しなら三日に一回、布で身体を拭くのが適当である。
湯船に浸かるとさすがに溶けるが、身体を拭く程度なら問題ない。ゆっくりの身体には自
己浄化機能があるものの、適当に身体を洗うことはマナーである。男は二日に一回ありす
を風呂に入れていた。
胴無しなら三日に一回、布で身体を拭くのが適当である。
「いいの?」
「あふぅ。てんこ、そんなとこさわらないでよ。くすぐったいわ」
「あふぅ。てんこ、そんなとこさわらないでよ。くすぐったいわ」
胴付きの場合は服の洗濯もしなくてはならない。服の材質はお飾りと同じなので、洗濯
機に放り込めば溶けて悲惨なことになる。そのため手洗いが必要だ。女の子のような服を
下着まで洗うのは若干抵抗あるが、仕方がない。
代えの服は、加工所製の衣服の素を着せておけば割と簡単に作れる。
機に放り込めば溶けて悲惨なことになる。そのため手洗いが必要だ。女の子のような服を
下着まで洗うのは若干抵抗あるが、仕方がない。
代えの服は、加工所製の衣服の素を着せておけば割と簡単に作れる。
「んーいいはんのうね。ありすったらかわいいわ。こっちはどうかしら?」
「あぅ。しかえしよ」
「きゃぅ」
「あぅ。しかえしよ」
「きゃぅ」
衣装の素は全身を覆うようなマントのようなもので、半日程度で衣服一式に変化する。原理
は不明。加工所の作るものは深く考えてはいけない。値段はひとつ千五百円とかなり安い。出
費の多い飼い主への配慮かもしれない。なお、ありすは現在代えを三着持っている。てんこも
何着か持っているらしい。
数秒の沈黙。
は不明。加工所の作るものは深く考えてはいけない。値段はひとつ千五百円とかなり安い。出
費の多い飼い主への配慮かもしれない。なお、ありすは現在代えを三着持っている。てんこも
何着か持っているらしい。
数秒の沈黙。
「おにいさん、てんことこうたいしてもいいのよ?」
「なにがおこっても、うちのおにいさんにはだまっててあげるわ」
「なにがおこっても、うちのおにいさんにはだまっててあげるわ」
風呂場からありすとてんこの声がする。
「ようしわかった、ありす」
男は読んでいた本をぱたりと閉じた。胴付きゆっくりの飼い方。
「お前には向かうべき三つの道がある。オラオラか無駄無駄かアリアリか。今のうちに決めて
おけ。答えに関わらずに全部叩き込んでやる。あと、てんこは箱詰め一時間な」
「それはちょっとゆっくりできないわあああ!」
「はこづめはやめてえええ! ほうちぷれいはいやあああ!」
おけ。答えに関わらずに全部叩き込んでやる。あと、てんこは箱詰め一時間な」
「それはちょっとゆっくりできないわあああ!」
「はこづめはやめてえええ! ほうちぷれいはいやあああ!」
「てんこ……だいじょうぶ?」
「だいじょうぶよ……」
「だいじょうぶよ……」
ぼろぼろになったありすの問いに、少し窶れたてんこが答える。
他者にかまってもらう事を好むてんこにとって、放置プレイは苦痛である。段ボール箱に詰
められ押入れに押し込められて一時間。それだけで精神的に大きく消耗していた。
他者にかまってもらう事を好むてんこにとって、放置プレイは苦痛である。段ボール箱に詰
められ押入れに押し込められて一時間。それだけで精神的に大きく消耗していた。
「ここまではそうていないよ」
しかし、てんこは気丈に手を握り締める。
男は現在トイレに入っていた。
男は現在トイレに入っていた。
「ぷらんBにうつるわ」
「おっけい」
「おっけい」
てんこの言葉にありすが応じた。
「はっ」
不意に目を覚ます。
男は周囲に目を向けた。常夜灯が照らす薄暗い室内。嫌な予感を覚えて起き上がろうと
するが身体が動かない。両手首と足首が紐で縛られ、ベッドに縛り付けてある。しっかりと
縛られているようで、引っ張っても解けない。
男は周囲に目を向けた。常夜灯が照らす薄暗い室内。嫌な予感を覚えて起き上がろうと
するが身体が動かない。両手首と足首が紐で縛られ、ベッドに縛り付けてある。しっかりと
縛られているようで、引っ張っても解けない。
「うふふふ。おにいさん、いかがかしら? てんこのこうそくは」
見ると、てんこがいた。
何故か黒いハイレグボンテージ衣装と手袋、ブーツまで装備している。SMプレイの女王
様のような恰好だった。右手に鞭のようなひそうのつるぎを持っていた。その恰好について
の詮索は後回しにする。
何故か黒いハイレグボンテージ衣装と手袋、ブーツまで装備している。SMプレイの女王
様のような恰好だった。右手に鞭のようなひそうのつるぎを持っていた。その恰好について
の詮索は後回しにする。
「おにいさん」
その隣で顔を赤く染めているありす。
「きょうこそありすのばーじんさんをうけとってね……」
両手を頬に当て、恍惚とした顔を見せている。口元から薄く涎が垂れていた。れいぱー顔
を一段引き締めたような顔。本気らしい。いつもの事といえばいつもの事だが。
を一段引き締めたような顔。本気らしい。いつもの事といえばいつもの事だが。
「うふふふ……」
「たく、このアホは……」
「たく、このアホは……」
男はジト眼でありすを眺めた。
常夜灯の淡い光に照らされ、エロティックな雰囲気を醸し出している。
常夜灯の淡い光に照らされ、エロティックな雰囲気を醸し出している。
「ふははは、あははは、はひゃほほほ、おおほおおおお! おにいさんのとかいはなあいを
ありすにちょうだあああいっ!」
ありすにちょうだあああいっ!」
壊れた声とともに、一瞬で服を脱ぎ捨てた。下着のシャツとパンツという恰好のまま、飛
び込みのような姿勢で男に向かってくる。
び込みのような姿勢で男に向かってくる。
ボコッ!
「うぼぁ!?」
男が振り抜いた右腕が、ありすを殴り返した。
勢いよく壁まで転がるありすを余所に、男は小さなナイフで手足の拘束を解いていく。寝
る前に寝間着の袖に仕込んでおいたものだった。手足を縛っているのはただの紐。鎖や
ワイヤーではない。刃物で切ることは造作もない。
勢いよく壁まで転がるありすを余所に、男は小さなナイフで手足の拘束を解いていく。寝
る前に寝間着の袖に仕込んでおいたものだった。手足を縛っているのはただの紐。鎖や
ワイヤーではない。刃物で切ることは造作もない。
「この事態をオレが想定していないと、考えなかったのか?」
ナイフをしまい、てんこを見る。
「くっ……。まずいわ……」
てんこが半歩退く。
男はベッドから床に下りた。それからベッドの下に手を入れ、一振りの木刀を取り出す。土
産物屋でよく売っている木刀。大昔に修学旅行で買ったものである。一応防犯用として部屋
に置いてあった。
男はベッドから床に下りた。それからベッドの下に手を入れ、一振りの木刀を取り出す。土
産物屋でよく売っている木刀。大昔に修学旅行で買ったものである。一応防犯用として部屋
に置いてあった。
「覚悟はいいか、お前ら? 仕置きの時間だ」
ゆらり、と。
男は右手の人差し指と中指で木刀の柄を握り込んだ。右足を半歩前に出し、木刀を斜め
後ろに向ける。その先端を左手の指で握り締めた。全身から立ち上る殺気。
男は右手の人差し指と中指で木刀の柄を握り込んだ。右足を半歩前に出し、木刀を斜め
後ろに向ける。その先端を左手の指で握り締めた。全身から立ち上る殺気。
「ここはてんこにまかせて――」
そう言うなり、てんこがひそうのけんを足元に立てた。鞭状から剣状に固まった刀身。そ
の先端を足の指で挟み、柄を両手で握り締める。息を吸い込み歯を食い縛り、身体を横に
捻った。異様な構えである。
の先端を足の指で挟み、柄を両手で握り締める。息を吸い込み歯を食い縛り、身体を横に
捻った。異様な構えである。
みしり。
全身が軋むような音を立てた。
そして弾ける。
真上に振り抜かれたひそうのつるぎと、振下ろされる木刀。
そして弾ける。
真上に振り抜かれたひそうのつるぎと、振下ろされる木刀。
ごしっ。
「てんこおおおおお!」
ありすの悲鳴が暗い部屋に響く。
てんこが窓まで吹き飛ばされていた。本来なら木刀を躱して男にひそうのつるぎを撃ち込ん
でいたのだろう。だが、木刀は低空を薙ぎ払い、てんこの頭を直撃した。
窓ガラスから剥がれたてんこが、べちゃりと床に倒れた。既に意識はない。
凹んだ帽子とひそうのつるぎが床に転がった。
てんこが窓まで吹き飛ばされていた。本来なら木刀を躱して男にひそうのつるぎを撃ち込ん
でいたのだろう。だが、木刀は低空を薙ぎ払い、てんこの頭を直撃した。
窓ガラスから剥がれたてんこが、べちゃりと床に倒れた。既に意識はない。
凹んだ帽子とひそうのつるぎが床に転がった。
「次はお前だ……ありす」
次弾を装填するように男は再び木刀を構える。
見開かれた眼が、ありすを見据えた。
見開かれた眼が、ありすを見据えた。
「あああ……。いたく、しないでね……」
ありすは震えながら胸元で可愛く手を握る。
だが無意味だ。
だが無意味だ。
「ねえ、てんこ」
「なにかしら?」
「なにかしら?」
背中合わせに毛布でくるまれ、その上からロープでぐるぐる巻きにされたありすとてんこ。
手足は動かせず、動く事もできない。男の下した罰は簀巻き&放置だった。
ここまで暴走して加工所処分になっていないのは、ありすがこれでも一応大事にされてい
るからだろう。
手足は動かせず、動く事もできない。男の下した罰は簀巻き&放置だった。
ここまで暴走して加工所処分になっていないのは、ありすがこれでも一応大事にされてい
るからだろう。
「こういうのってほうちぷれいっていうのかしら?」
「たぶんね」
「たぶんね」
てんこは適当に答えた。
ベッドの横に立て掛けられたひそうのつるぎに、凹んだてんこの帽子が乗せてあった。帽子
には自己修復機能があるので放っておけば元に戻るが、直接身体に触れていないと回復速
度は落ちる。帽子が無いと頭も寂しい。
窓から昼の日差しが差し込んでいた。微妙に暑い。
ベッドの横に立て掛けられたひそうのつるぎに、凹んだてんこの帽子が乗せてあった。帽子
には自己修復機能があるので放っておけば元に戻るが、直接身体に触れていないと回復速
度は落ちる。帽子が無いと頭も寂しい。
窓から昼の日差しが差し込んでいた。微妙に暑い。
「ひまね、てんこ」
「うん。ひまねー」
「うん。ひまねー」
ありすとてんこは一緒にため息をついた。
過去SS
anko4238 旗の見えるまりさ
anko4205 れみりゃ修行する
anko4193 BGM 真ゲッターロボ
anko4158 お帽子さん、外れてね
anko4147 ぐんまりさ迷子になる
anko4144 いたさなえ
anko4128 ちぇん CV:若本規夫
anko4109 ゆっくり・ボール・ラン 2nd STAGE
anko4108 ぱちゅりーの居場所
以下略
anko4238 旗の見えるまりさ
anko4205 れみりゃ修行する
anko4193 BGM 真ゲッターロボ
anko4158 お帽子さん、外れてね
anko4147 ぐんまりさ迷子になる
anko4144 いたさなえ
anko4128 ちぇん CV:若本規夫
anko4109 ゆっくり・ボール・ラン 2nd STAGE
anko4108 ぱちゅりーの居場所
以下略