ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1339 売れるゆっくりを開発せよ!! まりさつむり量産計画Ⅴ
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『売れるゆっくりを開発せよ!! まりさつむり量産計画Ⅴ』
『ふたば系ゆっくりいじめ 1213 売れるゆっくりを開発せよ!! まりさつむり量産計画Ⅳ』の続きです
その後も子まりさ達は様々な仕打ちを受けてきた。そしてついに生後2ヶ月を迎えた。
「もう充分な大きさですよ」
子まりさ達は立派な成体ゆっくりに成長していた。
「よくここまで大きくなってくれたものだ。充分だろう」
「じゃあ早速…」
「いや、まだ早い。今週は何もさせずにゆっくりさせよう。ほれ、丁度今"つむりになりたい"って言ったまりさがいたぞ」
「…ホントだ……。言ってますね。あ、また言った」
「"つむりになりたい"って何度かお願いさせてから牧場に持っていこう。そうした方がいい」
「今週はつむりへの憧れを強化させるわけですね」
「そういうことだ。あとは額の処理だけだな。生む直前に焼くと影響ありそうだから今夜のうちに焦がしとこう」
夜になりまりさ達が寝静まってから3人の職員がこっそりと隣室に忍び込んだ。
「いいか、1匹1回だからな。2回やっちゃうと後々困るからよく見とけよ」
「分かりました」
「どうせ悲鳴上げるんですからもう少し明るくしません?フェイクに飾り付けているわけですし」
「そうだな」
3人は大きな帽子を被ったりリボンを巻きつけたりとゆっくりのふりをしていた。そして焼き鏝を持っていた。
「んじゃ始めよう」
各職員は眠っているまりさの額に焼き鏝を押し付けた。
「ゆ……ゆぅ……ぅ……ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「あづいぃぃぃぃぃぃ!!!!!ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!な…なにごれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
突然の悲鳴に他のまりさ達も飛び起きた。
「だ…だれがいるよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「ごわいよぉぉぉぉぉ!!!!ぼういだいのはやだあぁぁぁぁぁ!!!」
「ごっぢごないでぇぇぇぇ!!!!まりざはゆっぐりじだいだげなのにぃぃぃぃぃ!!!」
まりさ達は逃げ惑った。が、ドアは閉まっており外には出られない。
「ゆぎぃぃぃぃぃぃぃ!!!!あぢゅい!!!あぢゅいいぃぃぃぃ!!!!」
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!じぬ!!!じぬうぅぅぅぅ!!!やびぇぢぇぇぇぇええ!!!!」
「ばりざのおでごぉぉぉぉ!!!!!ぎぇぇぇぇぇぇぇ!!!!じぬぅぅぅう!!!やべでぇぇぇぇ!!!」
次々と捕まり額を焦がされていった。
「ゆひぃぃ……いだいよぉ……」
「ひりひりずるぅ……ゆぁぁ……」
「なんで…なんで…ばりざばっがりぃ………ゆっぐり…じだいよぉ…」
「つぶりだっだら……つぶりだっだら……ゆっぐりでぎだのにぃ……」
まりさ達は額を真っ黒にして涙を流していた。
「よーし終わった」
全てのまりさの額を焦がし終えた。彼らはさっさと撤収した。
「次は偽つむりの方だな。どうだ?生んだか?」
偽つむり達はあれからまだずっと妊娠地獄にいたのだ。
「ダメですよ。まりさばっかりで。取替え子すら生みゃしませんよ」
「予定日は明後日だっけ?期待はしてないが明後日まで待とう。どうせ処分だがな」
今偽つむり達がいる部屋にまりさ達を連れて行く予定なのだ。つむりを生まない偽つむりは最早ゴミでしかない。
「ったく。何でつむりを生まねぇんだよ!!!!?」
「ゆぎぇ!!!いだいよぉぉぉ!!!!」
「ぶぢゃいわないでぇぇぇ!!!」
「どぼじでつぶりがうばれないのぉぉぉ!!!?つぶりはつぶりなのにぃぃぃ!!!」
結局偽つむり達は合計100匹以上の赤ゆっくりを生んだがつむりは1匹も生まれなかった。
「どうだ?1匹でもいたか?」
「ダメだ。もう1回探したが貝殻の欠片すらない。さっさと処分するわ」
「そっちは任せたぞ」
生まれたばかりの赤まりさ達はミキサーの中に飲み込まれた。
「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!いぢゃい!!!あんよじゃんがいぢゃいぃぃぃ!!!!」
「ゆぎぇぇぇぇぇ!!!だじゅげぢぇぇぇぇ!!!おぎゃあじゃぁん!!!おぎゃぁじゃぁぁぁん!!!」
「ゆんぎゃぁぁぁ!!!!じにぢゃぐにゃい!!!まりじゃまぢゃゆっぐぢぢで…ゆぎぇぇぇぇ!!!」
赤まりさの処分はこれで良い。が、問題なのは偽つむりの方だ。成体サイズにまで育ったゆっくりはミキサーの中には入らないのだ。
入ったとしても刃が上手く回ってくれないため意味が無い。
「面倒な奴らだよ。全く」
まず1匹の偽つむりを台から引っ張った。
「いだだだだだ!!!!いだい!!あんよがいぢゃいぃぃぃ!!」
「ひっばらないでぇぇぇえ!!!いだいよぉぉぉ!!!」
彼は偽まりさ達が針金で固定されていたことを忘れていた。他の偽つむり達も引っ張られていたのだ。
「あぁっ!!もう!!うざいな!!!」
彼は思いっきり偽つむりを引っ張った。
「ゆぎぎぎぎ!!!!!いだいぃぃ!!!!ゆぎぃぃぃぃぃ!!!あ…あんよがぁぁぁぁ!!!!」
ブチィッと音がして偽つむりが針金から解放された。しかし無理矢理引っ張ったため底部が破けてしまった。
「ゆぁぁぁぁ!!!!いだいよぉぉぉぉぉ!!!!つぶりのあんよじゃんがぁぁぁぁ!!!!」
「うるせえよ!!!今からもっと痛い目に遭うんだからそれぐらい我慢しやがれ!!!」
彼は偽つむりを床に叩き付けた。
「ゆびゅっ!!!お…おがおがいだいいぃぃ!!!ひぃ……っぐ……ゆわぁぁぁぁぁあん!!!!」
「一々泣くんじゃねぇ!!!!糞饅頭が!!!」
彼は偽つむりを蹴飛ばした。偽つむりは貝殻と共に吹っ飛んだ。
「ゆびぇっ!!!!いだいぃ!!!ゆ……っぐ…つぶりの…つぶりのぼうじざん……」
貝殻のもとへ動いた偽つむりの前に鉄板が落とされた。
「ゆひぃ!!!」
「どこ行く気だ?」
「ど…どいでぐだざいぃぃ!!!つぶりの…つぶりのおぼうじざんがあっぢ……ゆあぁぁぁぁ!!!お…おろじでぇぇぇ!!!」
「帽子なんかもう気にしなくていいぞ。お前はもう死ぬんだからな」
彼は偽つむりを鉄板の上に乗せた。
「ぞんなのやぢゃぁぁぁ!!!じにだぐない!!!つぶりはまだじにだぐないぃぃぃ!!!!」
「じたばたすんな!!!つむりを生まないゆっくりなんかいらないんだよ!!」
偽つむりをぐっと押さえつけた。
「ゆぎぃぃぃぃぃ!!!やべでぐだざい!!!!あ…あんよざんがゆっぐりでぎなぐなっぢゃうぅぅぅぅ!!!!」
どうやら足を焼かれると勘違いしているようだ。
「はぁ?焼かねぇよ!!焼こうが焼くまいが死ぬんだからな!!!」
彼は包丁を手にし偽つむりの頬を切り落とした。鉄板は俎板代わりだ。
「ったく。図体ばかりでかくなりやがって!!」
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!つぶりの…つぶりのゆっぐりじだほっべざんがぁぁぁぁ!!!!ゆぎぇっ!!!」
「微塵切りにしてやるからよ。意識があるうちに念仏でも唱えてろ」
「や…やべでぇぇぇ!!!どぼじで!!どぼじでゆっぐりざぜでぐれな…ゆぎぃぃぃぃ!!!」
偽つむりの顔中心に包丁が突き刺さった。
「ゆぎぇぇぇぇぇ!!!」
「少しは黙ってろ。どう足掻いたってお前は死ぬんだよ!!」
包丁を引き抜き再び偽つむりを微塵切りにしていった。
「……う…うぞでじょ…い…いやだ…あんなのいやだぁぁぁ!!!!」
「ゆぎぃ!!ごわい!!やだ!!!あんなのゆっぐりでぎないぃぃぃい!!!」
「ごろざないでぐだざい!!!つぶりはゆっぐぢでぎばず!!!ゆっぐりでぎるがらごろずのはやべでぇぇぇぇ!!!」
他の偽つむり達が悲鳴を上げた。
「ゆぎぇ!!!ゆぎぃ!!!ぼ…ぼうじぬ!!!ぼうじんじゃうぅぅぅぅ!!!!や…やべぢぇぇぇ!!!」
気付けば偽つむりの体は3分の1程微塵となっていた。
「ゆ…ゆるじで!!!!ゆるじでぐだざいぃぃぃ!!!つぶりはゆっぐり…ゆっぐりでぎばずが…ゆぎゃあぁぁぁぁ!!!!」
偽つむりは必死に命乞いをした。
「許す?お前が何をしたのか分かってるんだろうな?」
「ゆぎぃ!!ゆぎゃあぁぁぁぁ!!!!じ…じらだ……ゆぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!じぬぅぅぅぅぅ!!!!やべでぇぇぇ!!!」
「ま、分かってたらこうなるわけねえよな!!」
ゆっくりは体内の餡子が半分失われると死んでしまう。偽つむりを半分切り刻んだところでぱたりと動かなくなってしまった。
「これでやっと1匹…」
半分ほどの大きさにすればミキサーには入るのだ。この後も次々と偽つむり達は解体されていった。
「ゆぎぃぃ!!!じにだぐない!!!じにだぐないぃぃぃぃ!!!どぼじで!!!?どぼじでごんなごどぉぉぉ!!!?」
「やだ!!やだやだ!!!つぶりはゆっぐりでぎるよぉぉ!!!!いっじょにゆっぐりじようよ!!!!ゆっぐりでぎるがらぁぁぁ!!!」
「ゆぎぎぎぎ!!!あ…あんござんどっぢゃだべぇぇぇぇ!!!!じんじゃう!!!つぶりじんじゃうぅぅぅ!!!」
解体が終わると部屋は静かになった。
「こりゃすごいな」
「こんな量の餡子見たことないよ…」
何回もミキサーを稼動させ餡子の山が鉄板の上に乗せられた。かなりの大きさだ。その横には持ち主のいなくなった貝殻が転がっていた。
「じゃあ俺は貝殻捨てるから。お前は餡子を片付けてよ」
「なんか捨てるのがもったいないくらいあるなぁ」
「あんな駄饅頭じゃ餌にならんよ」
「そうだな」
部屋は綺麗に掃除された。まりさ達を迎える準備は整った。
「さて、まりさ達を牧場に連れて行くぞ」
偽つむり達が解体された夜ついにまりさ達が母体となるべく牧場に連れて行かれることとなった。
「いよいよですね」
「あの……妊娠はどうするんですか?交尾でしょうか?」
「ああ。交尾させて妊娠させるよ。精子餡をぶち込むのは今回は無しだ」
「もうあいつ等まりさとしてゆっくりする気はないですよ。つむりになることで頭の中は一杯ですね」
「あとは妊娠するよう仕向けるだけだ。それは俺に任せておけ」
「部屋の中は何も無くていいですね?ミキサーはまだ撤去してませんが」
「ああ。充分だよ」
夜になりまりさ達が寝静まったのを確認してから地下の牧場の一室に連れて行った。
「ゆぅ………ゆぅ……」
「ゆぴぃ……ゆぴ……」
まりさ達はまだ眠っていた。
「じゃ後は俺がやるよ」
チーフは大きな黒い山高帽子を被ると残りの職員を部屋から追い出した。
「………悪く思うなよ…」
まりさ達の中で1番小さなまりさの前に立った。
「ゆぅ……ゆぅ………ゆ…っぶっ!!!ゆびぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
彼は突然まりさを蹴飛ばした。
「ゆぎぃぃぃ!!!なに!!!?いだい!!!いだいぃぃぃ!!!!ど…どう……ゆごぉぉっ!!!!!!」
まりさの悲鳴に他のまりさ達が目を覚ました。
「ゆぎぇっ!!やびぇ……ゆぎゃぁぁぁ!!!!おごっ!!!!やべで!!!やべ!!!!…ゆんぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
彼はまりさだけを何度も何度も蹴飛ばした。
「な…なに!!!?なにがおごっでるのぉぉぉぉぉぉ!!!!?」
「や…やべでぇぇぇ!!!!ごわい!!!!ごわいぃぃぃ!!!」
「ま…まりざぁぁぁ!!!だ…だれ!!!?だれなのぉぉぉぉ!!?」
残りのまりさ達も起き出した。
「ゆぎぇっ!!や…やべ!!!!ゆごっ!!!どぼじで!!!ゆぎ!!!ゆぎゃあぁぁぁぁぁ!!!!」
残りのまりさ達は部屋の隅に逃げてブルブル震えていた。
「ま…まりざはじにだぐないよぉぉ!!!」
「まだぜんぜん…ゆっぐりじでないのにぃぃぃ!!ごろざないで!!!ごろざないでぇぇぇ!!!」
「まだまりざだげぇぇぇ!!!ぼうやだぁぁぁ!!!ゆっぐぢざぜでよぉぉぉ!!!」
彼はまりさを持ち上げた。
「ゆ…っぎ……ま…ま…まり…ざ…ど…どぼじで……まりざばっが…ゆごっ!!!!」
まりさは床に叩き付けられた。その衝撃でまりさの体は四散し餡子が部屋中に飛び散った。
「ひぃぃぃ!!!!」
「や…やだよぉ……」
「ゆぅぅ!!ご…ごぢみないでぇぇ!!!」
彼の視線はまりさ達に注がれた。帽子を被っているせいでまりさ達は彼が人間だと気付いていない。まりさ達は恐怖で逃げることも出来なかった。
「おいお前ら」
彼の口が開いた。
「は…はいぃぃぃぃ!!!」
「まりざはまだじにだぐないよぉぉぉ!!!ゆるじでぇぇぇ!!ゆるじでぐだざいぃぃぃ!!!」
「お前ら…ゆっくりしたくないか?」
「ゆぅぅう!!!……ゆ?…ゆっくり?」
「ゆっくり…していいの?」
少しまりさ達の表情が少し晴れた。
「ああ。ゆっくりしていいぞ。…ただしまりさはゆっくりさせないけどな!!!!」
「ぞんなぁぁぁ!!!」
「どぼじでばりざはゆっぐりじぢゃいげないのぉぉぉ!!!?」
「それはな、お前らがつむりじゃないからだ」
「つ…つむり!!ま…まりざはつむりになりたいって…まいにちおねがいじでるのにぃぃぃ!!!」
「ばりざだっでまいにぢおでがいじでるよ!!!」
「ゆっぐりじだいよぉぉぉ!!!ゆっぐりぃぃぃ!!!」
「つむりになりたいか?だったらつむりになれる方法があるぞ」
「「「ゆ!!!?」」」
「「「ほ…ほんとう!!?」」」
「聞きたいか。じゃあ教えてやろう」
部屋が少し静かになった。
「お前らがつむりを生めばいいのさ」
「ゆ……ど…どうじで?」
「つ…つぶりを…うんだら…ゆっくりして…いいの?」
「わ…わからないよぉ……」
まりさ達に疑問が湧いたようだ。
「例えばだ、お前とお前がすっきりをしたとしよう。何が生まれる?」
「ゆ……ま…まりさがうまれるよ……」
「まりさだよ……まりさがうまれてくるよ…」
「じゃあお前の親はどうだ?お前達の親はどんなゆっくりだ?」
「そ…それは……ゆぅ……まりさ…だよ」
「まりさ…でいいんだよ…ね?」
「そうだ。お前らの親はまりさだ。じゃあつむりの親はどうなる?」
「ゆ……ゆ!!つむりだよ!!!つむり!!!」
「つむりのおかあさんはつむりだよ!!」
「じゃあお前らがつむりを生んだらどうなる?」
「ま…まりさもつむりだよ!!つむりになれるよ!!」
「ほんとうなの…まりさもつむりになれるの!!?」
「そうさ。お前達がつむりを生めばお前達もつむりだ」
滅茶苦茶で大いに突っ込み所がある論法なのだがまりさを説得するにはこれで充分である。
もりのけんじゃ(笑)みたいな中途半端な知能を持ったゆっくりであれば気付いただろうか。
「つむり!!まりさもつむりになれるよ!!」
「まりさもつむりになっていっぱいゆっくりしたいよ!!」
最早まりさ達の頭の中はつむりを生んでつむりになることしかなかった。1匹として疑問を浮かべる様子は無い。
「お前達。つむりを生みたくないか!?」
「うみたい!!!うみたいよ!!」
「まりさはつむりをたくさんうむよ!!」
「じゃ…じゃあゆっくりしないですっきりーしよ!!!まりさ!!!」
ゆっくりとは思えないほどの早さでペアが作られていった。
「待て。先にこれを食え」
彼はまりさ達の頭数だけクッキーを投げた。中には成長促進剤が入っている。さっさと子供を作らせるためだ。
「な…なにこれ?」
「く…くっきーさんだ!!あまあまだよ!!」
「ただのクッキーじゃないぞ。これを食うとつむりが生まれてくるんだ」
「ゆぅぅ!!たべるよ!!」
「むーしゃむーしゃ!!」
クッキーを食べ終えてからまりさ達はどんどんすっきりーを始めた。
「「すっきりー!!!」」
「「すっぎりー!!!」」
「「すっぎりぃぃ!!!」」
額は既に焼き鏝で焦がしてあるため全てのまりさが胎生型妊娠をした。まずは半分のまりさの腹が大きくなった。
「まりさはまだ…にんっしんしてないよ!!」
「まりさ!!まりさとすっきりーしよ!!」
精子餡を与えたまりさ達同士でペアを組み更にすっきりーをした。
「ゆぅぅ!!!まりさは!!?まりさはまだあかちゃんできてないよ!!!」
最後の1匹が残ってしまった。
「ほれ。腹を出しな。妊娠させてやるから」
彼は最後のまりさのまむまむに通常のまりさ種の精子餡を注入した。
「ゆ!!あかちゃんができたよ!!」
こうして全てのまりさが妊娠した。
「あかちゃん……つむりにそだってね!!」
「はやくつむりをうんで……ゆふふふ……」
どのまりさも希望に溢れた表情をしていた。
"どうなることやら……生まれりゃいいがな"
彼はそんなことを思いながら部屋を出た。
「失礼します」
まりさ達が妊娠して1週間後、チーフが透明な箱を持って社長室へやってきた。
「あぁ。君k…な、何だそれは?」
「これですか?」
チーフは持っていた箱を胸の高さまで持ち上げた。
「ゆっくち!ゆっくち!」
「まりしゃはまりしゃだよ!!ゆっくちちていっちぇね!」
「ゆ~ん!ゆ~ん!」
「みちぇみちぇ!ちょってもゆっくちちたぼうちでしょ!」
箱の中には数匹の赤ゆっくりがいた。なんと皆貝殻をかぶっているのだ。
「まさか…生まれたの?」
「ええ。2匹生んだ奴もいましたよ」
「………」
「………」
2人は黙ってしまった。
「その…ゆっくりって…極端なんだな」
「…はい。そうみたいです…。で…どうしましょう?」
「う~ん…。とりあえず全部飼育部門に持ってっていいよ。もしかしたらただの偶然かもしれないし」
「そうします。また1週間後に生まれますから…」
「いざ成功すると…呆気ないものだな。アレでここまで生むんだから」
「ええ。これがゆっくりなんでしょう。理論的に考えたら負けですね」
そして更に1週間が経った。
「ゆっくちちていっちぇね!!」
「ゆっくりしていってね!!おちびちゃん!!」
「ゆ~ん。ついにまりさもつむりをうんだよぉ!!」
2回目の出産でも数匹のまりさつむりが生まれた。
「おきゃあしゃん!!しゅ~りしゅ~り」
「す~りす~り!おちびちゃんはいいこだね!!」
まりさつむりを生んだまりさは嬉しそうだった。
「ゆぎぇ!!お…おぎゃあじゃん…いぢゃいよぉ……」
「うるさいよ!!なんでぼうしかぶってるの!!!?まりさは…まりさはつむりをうみだがったのにぃぃぃ!!!」
一方つむりでは無く普通の赤まりさを生んだまりさは怒っていた。
「ひぢょいごぢょいわにゃいぢぇぇぇぇ!!!まりぢゃは…まりぢゃはみゃみゃのこだよぉぉぉ!!!」
「おきゃぁしゃんは…まりしゃのこちょ…きりゃいにゃの?ゆ…ゆっくちちようよぉ!」
「うるさい!!!おまえなんかまりさのこじゃないよ!!」
「おまえなんかゆっくりできないよ!!あっちいけ!!」
今のまりさ達にとってつむりを生めなかったということはゆっくりできないということになっているようだ。
「ゆぎゃん!!!いぢゃい!!いぢゃいのはやぢゃぁぁぁ!!!」
「ひどいごぢょじにゃいぢぇぇぇ!!!しゅ…しゅりじゅりじぢぇよぉぉ!!」
「うるさい!!!ゆっくりできないちびはじねぇ!!」
赤まりさ達はあろうことか親まりさから虐められていた。
「おーまた生まれたか」
回収係の職員が部屋に入ってきた。
「おーし。つむりを生んだゆっくりできるまりさはこっちにおいで」
「おちびちゃん!こっちにおいで」
「ゆ~ん!!」
「ま…まりしゃをおいちぇかにゃいぢぇぇぇ!!」
「うるさいよ!!おまえなんかまりさのおちびちゃんじゃないよ!!あっちいってね!!」
つむりだけを連れてまりさ達が彼のもとまでやってきた。
「にんげんさん!!つむりをうんだよ!!まりさは…つむりになれるかな!!?」
「落ち着けって。え~とお前は……前回は0か。で、今回は…2匹か。よく頑張ったな」
「ゆ!?おしゃらをとんぢぇる!!」
「お…おきゃあしゃん!!?」
2匹のつむりが籠の中に入れられた。
「まりさのおちびちゃんになにするのぉ!!?」
「まぁ待て。お前はあと少しでつむりになれるんだ。だからまた妊娠しないとダメだろ?妊娠したらおちびちゃんの世話は誰がやるんだい?」
「ゆ……に…にんしんしたら……たいへんだよ……つかれちゃうし…」
「だろう?だから、お前がつむりになるまでは俺がちゃんと世話してあげるのさ。そっちの方がゆっくりしたおちびちゃんが生めるだろ」
「そ…そうなの…?」
「そうさ。ほら、あと少しでお前もつむりになれるんだ。これをやろう」
「ゆ!!こ…これはあまあまさん!!た…たべても…いいの?」
「いいぞ。なんたってお前はあと少しでつむりなんだからな」
今のまりさはつむりになってゆっくりすることばかり考えていた。そのため簡単に騙されてしまった。
「お…おきゃあしゃん!!どきょいっぢゃっだにょ!!?」
「い…いっじょにいぢゃいぃぃ!!きょきょからだじぢぇぇぇぇ!!」
「むーしゃむーしゃ!!おちびちゃん!!まっててね!!まりさはつむりになるよ!!むーしゃむーしゃ!!しあわせぇぇぇ!!!」
差し出されたシュークリームに舌鼓を打ってつむりにはほとんど興味を示していなかった。
「ほい、次。お、また生んだか。これで…2匹だな。頑張れよ」
次々とまりさつむりが回収されていった。
「にんげんさん!!もうまりさはたくさんうんだよ!!もうつむりだよね!!?そうだよね!!?」
額に⑨と焦げ目を付けられたまりさが職員に駆け寄った。
「確かお前は……あぁ。4匹だな」
前回2匹、そして今回も2匹のまりさつむりを生んだ優秀なまりさだった。
「いいだろう。お前は約束通りたくさん生んだな。よし。お前はゆっくりさせてやろう」
今回もまりさつむりが収穫できた。全てのつむりを籠の中に入れてから籠と額に⑨と焦げ目の付いているまりさを持ち上げた。
「お前達は優秀だな。あともう少しでつむりになれるぞ。頑張れよ!!あぁ、そうだ。これをやろう」
彼は飴玉をばら撒いた。
「ゆ!!あ…あまあまだぁぁぁ!!」
「さっそくたべるよ!!」
まりさ達は一斉に飴玉に飛びついた。
「いいこと教えてやるよ。小さいゆっくりを食べるとつむりが生まれやすくなるらしいぞ。じゃあな」
本来であれば赤まりさをミキサーにかけてまりさ達の餌にするのは彼の仕事のはずだった。
が、まりさ達の我が子への扱いを見て今ならゆっくりしたいがためにそのまま食べてしまいそうな気がしたのだ。
「ほい。今回も生まれたよ」
彼は部屋を出た後まずつむりの入った籠を飼育部門へ届けた。
「おちびちゃんは!!?まりさのおちびちゃんはどこいっぢゃったの!!!?」
まりさが急に不安になったのか彼に聞いた。
「心配するな。少し綺麗にするのさ。綺麗になったおちびちゃんはゆっくりできるぞ」
「ゆぅ!!そうだったんだね!!びっくりしちゃったよ!」
彼はまりさを別の場所へ連れて行った。
さて、飼育部門では職員が早速今日生まれたばかりのまりさつむりを籠から出していた。
「おお。確かにつむりだ。素晴らしい」
まりさつむりは机の上に置かれた。
「お…おきゃあしゃんにあいちゃいよぉぉぉ!!」
「ゆっくりしていってね」
「ゆ……ゆくちちちぇいっちぇね!!…ゆ…に…にんげんしゃん?だ…だりぇ?」
「あまあま欲しくないかい?ほら」
つむりの前にストローが伸びた。
「あ…あみゃあみゃ…ほちいよ!」
「じゃあこれを吸って。たくさん出てくるぞ」
つむりはストローに吸い付いた。
「ちゅーぱちゅーぱ……あ…あみゃい!!ちゅーぱ!ちゅーぱ!……ゅ……にゃんだきゃ…にぇむくなっちぇきちゃよ…」
ストローから流れる液体はラムネだ。ラムネを飲んだつむりはすぐに眠ってしまった。
「よし…寝たな」
職員はメスとスプーンを持っていた。
「この辺かなぁ?」
ゆっくりの血肉である餡子は同時に記憶をしまう場所でもある。そのため餡子を取り替えることで記憶をリセットさせることが可能である。
餡子を取り替えたことで性格そのものが変わってしまったという事例もある。
「…………」
職員はつむりの体をメスで切るとスプーンで中の餡子を穿り出した。
「……ゅ……っ……っ……ゅ…」
つむりの表情が少し苦しそうだ。赤ゆっくりの餡子はあまり弄り過ぎると後々後遺症が残ってしまう。
「よし…これでいいか」
新しい餡子を入れ終えると小麦粉を溶いた水で切り口を塗りたぐった。
「傷も塞がったな。よし、起きろ!」
職員はつむりに軽くでこピンをした。
「ゆぎぃ!!い…いぢゃい!」
つむりが目を覚ました。
「ゆっくりしていってね!!」
「ゆ…ゆっくちしちぇいっちぇね!!」
「なぁ、君のお母さんはどんなゆっくりだった?」
「おきゃあしゃん!………ゅ?………ゅ?」
「どうしたんだい?君はお母さんを知らないのかい?」
「ゆ……ゆぅ……おきゃあ…しゃん……わかりゃにゃいよぉ……」
餡子を弄くられたせいで母親であるまりさのことを忘れてしまったようだ。
「本当かい?」
「ゆぅ……でみょ……にゃんだきゃ…ゆっくちできりゅ…きがすりゅよ……」
「じゃあおじさんが君のお母さんを探してあげよう」
こうしてからつむりは飼育部門で教育を受けることとなる。赤ゆっくりの大きさのせいか大抵は1回弄くれば母親のことを忘れてくれる。
「まりしゃのおきゃあしゃんはにぇ!!おっきにゃぼうしをかぶっててにぇ!!とっちぇもゆっくちできりゅんだよ!!」
こう返してくるつむりはまだ記憶が残っているという証拠だ。
「そうかい。じゃあこれ吸って」
再びラムネを飲ませ眠っている最中に記憶を差し替える。
「あー終わったぁ!」
無事全てのつむりの記憶を弄くることに成功した。
「頭の中が綺麗になっただろ?あとは任せたぞ」
まりさつむりは高価なゆっくりとして相応しい教育を受けてからペットショップに並べられるのだ。
「ねえねえ!!つむりになれたらどれくらいゆっくりできるの!!!?」
その頃まりさは回収係の職員にこんなことを聞いていた。
「そうだな…思う存分寝てていいぞ」
「ほんと!!?おひるねとかしていいの!!?」
「あぁ。好きなだけお寝んねするといい。あとな…もうれみりゃとかふらんに会わなくて済むぞ」
「ゆ!!じゃ…じゃあもう…おそうじなんかしなくていいんだね!!」
「掃除は俺達がするさ。静かな場所でゆっくりするといい」
「ゆぅぅ!!!!はやくしてね!!まりさはゆっくりしたいよ!!」
「そう急かすな。ほら、もう着いたぞ」
まりさが連れてこられたのは何も無い部屋だった。
「こ…ここでゆっくりしていいんだね!!?」
「あぁ。ここがお前達のおうちだ。気にってもらえたかい?」
「なかなかひろくてきにいったよ!!まりさはあまあまがたべたいよ!!あまあまちょうだいね!!」
「そう来たか。いいぞ。ほら。思う存分食べるといい」
彼はまりさにお菓子を与えた。
「むーしゃむーしゃ!!し…ししししあわせええぇぇ!!!!」
初めて食べるお菓子にまりさは舌鼓を打った。
「むーしゃ!!むーしゃ!!ゆっくりできるよぉぉ!!!まりさはゆ……っく…りぃ……ゆ…ぅ…ゆぅ……」
まりさは突然眠ってしまった。お菓子の中にラムネが含まれていたのだ。
「ふぅ…。やっと寝てくれたか。さてと…今のうちにやっちゃうか」
彼はいったん部屋を出て様々な道具や器材を乗せた台車を押してきた。
「え……っと、まずは小うるさい口から塞いじゃうか」
彼は針と糸を手にした。
「悪く思うなよ。ゆっくりはさせてやるからな」
眠っているまりさの口に針を刺した。
「………驚いたな。起きない。今のうちだ」
まりさの寝顔はとても嬉しそうだった。
"ゆふふ!!まりさはつむりだよ!!いっぱいゆっくりするよ!!"
まりさはそんなことを思っていた。
「…………」
彼は素早くまりさの口を縫い付けていた。
「ゆぅ……ゆぅ………ぅ……ぅ………ぅぅ……」
半分くらいまで縫い付けたところでまりさの寝息が少しおかしくなった。
「頼むぞ…今起きるなよ…」
口が半分縫い付けられて寝息を出しにくくなっているのだ。
"な…なんかへんだよ!!ゆ…ゆっくりできない!!"
「ぅぅ……!!ぅぅぅぅぅ!!ううううう!!!!」
まりさが目を覚ました。
「残念でした。もう終わっちゃったよ」
まりさが目を覚ましたときには既に口は縫い付けられていた。
「ううううう!!!!うう!!うううううう!!!!!」
声帯を潰していないため声は出る。が、言葉にはならない。
"なにするの!!?まりさはつむりなんだよ!!ゆっくりしないで…おくちさんをあけてね!!!"
「じゃあ右の方潰しちゃおうか」
彼はカッターナイフを手にした。そのまままりさの右目のふちに刺し込んだ。
「ううううう!!!!!…ぅうううううううう!!!!!!!」
"ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!い…いぢゃい!!!!まり…ざの…まりざのおべべぇぇぇぇぇ!!!!!"
彼はまりさの右目を刳り抜いていた。成体サイズともなると目玉と癒着している部分を切除しなければ目玉を綺麗に取ることができない。
「うううう!!!!うううう!!!!……うぅ……」
"まりざのおべべがぁぁぁぁぁ!!!…み…みえない!!!!まりざのぎれいなおべべがぁぁぁぁぁ!!!ま…っぐらだよぉ……"
まりさの右目がポロリと落ちた。まりさは言葉にならない悲鳴を上げていた。
「綺麗に取れたよ。じゃあ今度はあんよを潰しちゃおうね」
彼は台車からバーナーを取り出しに少し離れた。
「……ぅ……ぅぅ………ぅ…」
"ゆ…っぐりでぎない…。ここはゆっくりでぎないよ……まりさは…にげる…よ……"
まりさがその隙に逃げ出そうと動いた。
「さーてと……ん?どこ行く気だ?」
彼はすぐにまりさの行動に気付いた。が、追いかける様子は無い。
「馬鹿だなぁ。そっち行ったって何も無いぞ」
まりさは彼と反対方向に走っていた。が、その方向は行き止まりだ。
「うううう!!うう!!ぅぅぅうう!!!!」
"かべざん!!!おでがいだがらまりざをどおじでね!!!!まりざをどおじでぇぇ!!!"
まりさは壁に向かって体当たりをしていた。
「ハハハハハ!!壁を通り抜けられるわけが無いだろう」
彼は少しずつまりさに近付いた。
「うううう!!うう!!!うううぅぅうぅぅうう!!!」
"やだ!!ごないで!!ごっぢぎぢゃやぢゃぁぁぁぁぁ!!!!だれがだずげぢぇぇぇぇぇぇ!!!!"
「はい捕まえた」
まりさはあっけなく捕まってしまった。
「壁は硬いでしょ?」
「うううう!!!!うううぅう!!!うううう!!!ううううぅぅうう!!!!」
"やだぁぁぁ!!!ゆっぐりざぜでぇぇぇぇ!!!!おろじでぇぇぇぇ!!!じにだぐないぃぃぃぃ!!!"
まりさは残った左目から大粒の涙を零しながらじたばたしていた。
「そう泣くなよ。あ、そうだ。…もう二度と君を泣かせたりはしない!!!!約束しよう!!!!」
彼はキリっとした表情でまりさに言った。
「な~んてな。先に目玉潰しちゃおう」
まりさは体をぶんぶん振り回し必死な表情をしていた。
「ううううう!!!!ぅううぅぅぅ!!!!うううう!!!!」
"いやだぁぁぁ!!やべでぇぇぇぇ!!!やべでよぉぉぉぉ!!!!ぞんなごどじだら…ぼうなにぼびえなぐなっぢゃうぅぅぅぅ!!!"
「興奮するなって。そんなに嬉しいか。喜んでもらえて嬉しいよ」
「うううう!!!うううぅううぅ!!!ぅぅぅううう!!!!」
"ちがうぅぅ!!!!うれじぐなんがない!!!うれじぐないっでばぁぁぁぁ!!!"
まりさは必死に抵抗したが左目もポトリと落ちてしまった。
「ううううう!!!うう……うううぅぅぅ!!!ううう!!ぅぅうう!!!」
"いだいぃぃぃぃぃ!!!!ばりざの…ばろざのおべ……ど…どぼじでぇぇぇぇ!!!!?まっぐらだよ!!!うぞでじょぉぉぉぉ!!!"
まりさは光を失った。もう何も見えない。目の前の彼の姿さえ見えないのだ。
「ほら!これでもうれみりゃやふらんに会わなくて済むぞ!!それにもう涙を流さなくて済むね!!良かったな」
「ううううう!!!!ううう!!!ううううぅう!!!うううぅぅぅうう!!!!」
"ぢっどぼよぐないぃぃぃぃ!!!ぼう…なにぼびえないよぉぉぉぉ!!!!まっぐらだよぉぉぉ!!!!"
まりさには悪魔のような笑い声が聞こえているだけだった。
「じゃあ次はあんよさんを焼いちゃおうね」
彼はまりさを掴むとごろんと転がし底部をこちらに向けた。
「うううううう!!!!!!うううううぅぅぅぅぅう!!!!ううう!!!!」
"ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!あづい!!!!あぢゅいぃぃぃぃぃい!!!!ゆぎぃぃぃぃぃぃ!!!!"
バーナーの炎を底部に当てた。真っ白な底部はみるみるうちに黒くなっていった。
「うううう!!!!うううぅぅぅぅ!!!!うううう!!!!ううううううううう!!!!!」
"ゆぎぃぃぃぃぃぃ!!!!ぼうやべでぇぇぇぇぇぇ!!!!ぼうやべ…ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!"
彼は満遍なく炎を当てた。まりさの底部は真っ黒で少しでも色が薄い所は無かった。まりさの底部は炭になるまで焦がされてしまった。
もう歩くことも動くことも出来ない。
「ほら!これでもう走らなくて済むぞ。良かったな」
「うううう!!!!ううううう!!!ううううぅぅぅぅ!!!」
"ぢっどぼよぐないぃぃぃぃい!!!まりざは…もっどはじりだがっだのにぃぃぃぃ!!!!はじるのぎらいじゃながっだのにぃぃぃぃ!!!"
まりさは餡子が溶けた黒い涙を流しながら叫んだ。
「あれ?涙が出てるね。おかしいな?目玉は取ったのに」
実は目玉を取ったところで涙腺がある限りゆっくりの涙は止まらないのだ。……涙腺だと?
「約束したもんな。もう泣かせないって。任せときな」
彼はまりさのまむまむに棒を気持ち浅く突き刺した。
「うううううう!!!!ううううううううぅぅう!!!!」
"ゆぎぃぃぃぃ!!!!いだい!!!ばりざのばむばむがぁぁぁ!!!!ぬいでぇぇぇ!!!ぬいでぐだざいぃぃぃ!!!"
次に水で溶いた小麦粉をまりさの顔に塗りたぐった。
「ううううう……ぅう……うううううう……うううう……ぅぅ……」
"な…なに…じでる……の…ぼ…う……ごれ…じゃ………ばり…ざ……つぶり……うんだの…に……"
みるみるうちに2つの窪みは塞がり目と口がどこにあったのか分からなくなってしまった。
「よーし。これで大丈夫だ。もう泣かなくて済むぞ!!」
まりさの顔が無くなった。遠くから見れば本当にただの饅頭にしか見えない。
「……………う………ぅぅ………う…………」
"き……ぎご…えない!!?な…なにいっでるの!!?どぼじでえぇぇ!!!?"
「あれ?やけに静かになったな。何でだ?」
かなりの量の小麦粉を塗りつけたせいかまりさの体が一回り大きくなっている。そのためかまりさの声が小さくなってしまった。
まりさにとっても分厚い皮で音が聞き取りにくくなってしまったようだ。慣れるまでには少々時間がかかりそうだ。
「死んだのか?」
彼は平手打ちをお見舞いした。
「…ぅぅぅ……う……ぅぅ……」
"ゆびゅっ!!!いだいぃぃ!!!だ…だれ!!?いだいのはやだぁぁぁ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉ!!!"
まりさの体が震えた。
「あ、何だ。生きてたか。危ねぇ、危ねぇ」
まりさはつむりを4匹も生んだ。つまりつむりを生む土壌が出来上がっているというわけだ。今後はモルモット兼母体として利用される。
次からは通常のまりさ種の精子餡を注入する。それでまりさつむりが生まれるかどうか研究するのだ。
それが成功すれば他の種類の精子餡も注入していく。また新しいゆっくりが生まれるかもしれない。まりさは貴重な実験体なのだ。
「え……っと…この辺りか」
小麦粉を塗ったせいで体が一回り大きくなってしまうほど皮が厚くなってしまった。このままではいざ出産の時まむまむが開いてくれない。
まりさに突き刺さっている棒の辺りに印をつけてからその辺りをナイフで削った。
「………ぅぅぅぅ………う………」
"ぽ…ぽんぽんが……おが…じい…よ………ゆ……ゆぎぃぃ!!!!いぢゃい!!!いぢゃいぃぃぃぃ!!!"
ある程度削ってから棒を引き抜いた。これでまむまむの辺りの皮はある程度薄くなったので出産時にはちゃんと開いてくれるだろう。
「これがゆっくりするってことだろ。そこで佇んでるのがお似合いさ」
彼はポンポンとまりさを叩いてから後片付けをして部屋を出て行ってしまった。部屋にはまりさしかいない。
"な…なにぼぎごえないよぉぉぉぉ!!!!ごわい!!!だれが…だれがぎでぇぇぇぇ!!!ゆっぐりでぎないぃぃぃぃ!!!"
何も見えず何も聞こえない。ただただ漆黒で静寂。動くことも出来ず誰も触れてはくれない。
"ゆぎぃ!!ゆぎぃぃ!!!ゆっぐぢでぎないぃぃぃ!!!ゆっぐぢぢだいのにぃぃ!!!"
まりさは気持ちの悪い浮遊感を感じていた。生きている感じが全くしないのだ。
"……ゅ………ぁ…………ぁ…………ゅ………ゅ………ゅ…ゅ………"
暗くて音もしない。誰だってそんな空間に長時間閉じ込められていたら気が狂ってしまうだろう。
それがゆっくりであればものの数分で完全に狂ってしまう。しかし心配することは無い。母体が狂おうとも子は生まれるのだ。
「ゆぴぃぃぃ!!!!いぢゃいよぉぉぉ!!!!」
「どびょじぢぇしょんなごぢょじゅるにょぉぉぉ!!!?」
「おぎゃぁ……ゆびぇっ!!…にゃ…んぢぇ……にゃんぢぇおぎゃあじゃんがいじみぇ……ゆぎぇっ!!!」
その頃今日生まれたばかりの赤まりさ達は母親であるまりさ達から虐められていた。
「ゆぷぷ!!!いいきみだよ!!」
「つむりじゃないゆっくりはおかあさんのおちびちゃんじゃないよ!!」
「なにこのぼうし?ゆっくりできないね!!」
自分もまりさ種で帽子を被っているくせにこの台詞だ。もう頭の中はつむりを生んでつむりになることしかないのだ。
「ゆぁぁぁぁ!!!!まりぢゃの……まりぢゃのぼうぢぢゃんがぁぁぁぁ!!!」
「にゃんぢぇやびゅっぢゃうのぉぉぉぉ!!!!?ゆっぐぢでぎにゃぐなっぢゃうぅぅぅぅ!!!!」
「がえぢぢぇぇぇぇ!!!やびゅらにゃいぢぇ!!!おにぇがいだぎゃ……ゆ…ゆわぁぁぁぁぁ!!!!」
まりさは赤まりさの帽子を取り上げビリビリに破ってしまった。
「ゆぇぇぇぇぇん!!!おぼうぢぢゃぁぁん!!もぢょにもぢょっぢぇぇぇぇ!!!」
「ぺーりょ…ぺーりょ……ゆぅぅぅう!!なおっぢぇぇぇぇ!!」
「ゆっぐぢでぎにゃぐなっぢゃっだぁぁぁ!!!ひぢょいよぉぉぉ!!!」
泣き叫ぶ赤まりさ達をまりさ達はニヤニヤしながら眺めていた。もしかしたらまりさ達にとって生まれて初めてゆっくりできた瞬間なのかもしれない。
「まりさはこんどこそつむりをうむよ!!」
「ゆっくりしたおちびちゃんをうむからえいようさんがひつようだよ!!」
まりさ達はそう言いながら赤まりさ達に近付いた。
「もういぢゃいのはやぢゃぁぁぁ!!!ごっぢごにゃいぢぇぇぇ!!!」
「まぢゃいじびぇらりぇるのはやぢゃよぉぉぉ!!!」
「まりじゃはにぎぇるよぉぉぉ!!!……ゆぶっ!!!ど……どびょじぢぇぇぇぇ!!!!?」
赤まりさ達は後ずさりした。中には逃げ出そうとする赤まりさもいたがいつの間にか赤まりさ達はまりさ達に囲まれていた。
我先にと逃げ出した赤まりさはまりさの体に阻まれてしまった。
「ゆっくりできないちびはまりさにたべられてね!!」
「ぞんにゃぁぁぁぁ!!!やぢゃよぉぉ!!!!だべぢゃやぢゃぁぁぁ!!!!」
「ゆっ!!!つかまえたよ!!」
早速1匹の赤まりさがまりさに捕まった。それを引き金に一方的な狩りが始まった。
「だじゅげぢぇぇぇぇ!!!ばりぢゃはおいぢぎゅないよぉぉ!!!」
「おろじぢぇぇぇぇ!!!やぢゃぁ!!!まぢゃゆっぐぢぢぢぇにゃいにょにぃぃぃ!!!!」
「ゆぎぃっ!!がばにゃいぢぇぇぇ!!たべにゃいぢぇぇぇぇ!!!!」
次々と赤まりさ達は捕まりまりさ達の口の中へ消えていった。
「むーしゃむーしゃ!!しあわせぇぇぇ!!!」
「つむりをうむよ!!つむりをうんでゆっくりするよ!!!」
「ゆっくりできないくせにあまくておいしいよ!!!しあわせぇ!!!」
各自1匹ずつ赤まりさを食べたがまだ残っていた。残りの赤まりさ達はこの隙に逃げていた。
「ゆ?まだゆっくりできないのがいるよ!」
「ゆっくりできないのがいるとつむりがうめないよ!」
「まだおなかいっぱいじゃないよ!おちびちゃんのためにまりさがいただくよ!!」
残った赤まりさ達に倍以上の大きさのまりさ達が襲い掛かった。
「ぼ…ぼうおいぢゅがれぢゃっだぁぁぁぁ!!!!」
「あっぢいっぢぇぇぇぇ!!!ばりじゃはたべぼにょじゃないぃぃぃぃ!!!」
残った赤まりさ達も次々と食われていった。そして最後の1匹が残った。
「ど…どびょじぢぇぇ……まりじゃは……まりじゃは…おぎゃあじゃんの……ゆっぐぢ…だよぉぉ!!!」
「うるさいよ!!おまえなんかまりさのおちびちゃんじゃないよ!!」
「にゃんぢぇ……にゃんぢぇぇぇぇ!!まりじゃはおぎゃあじゃんぎゃらうばれぢゃよぉぉぉぉ!!!」
「まりさのおちびちゃんはね、あんなへんなぼうしなんかかぶってないんだよ!!もっとゆっくりしたかざりさんだよ!!」
「お…おぎゃあじゃんだっぢぇ!!おぎゃあぢゃんだっぢぇ!!ぼうぢぢゃんかびゅっでるにょにぃぃぃぃ!!!」
「うるさい!!!まりさのおちびちゃんはもっといいこだよ!!」
「そうだよ!!おかあさんをこまらせるようなげすはきらいだよ!!」
「こんなげすはせいっさいするよ!!たべたってきっとまずいよ!!」
最後の1匹は食べられずに複数のまりさ達に寄って集って痛めつけられていた。
「ゆぎぇぇ!!いぢゃい!!!いぢゃいぃぃぃ!!にゃんぢぇ…にゃんぢぇいじみぇるにょぉぉぉ!!?」
「ゆっくりできないゆっくりはしね!!」
「まりさのおちびちゃんはつむりだけだよ!!」
「ゆびゅぅぅぅ!!!ちゅ…ちゅぶでるぅぅ………ゆぎぇ………ぇ…………」
赤まりさはぐちゃぐちゃに潰されて死んでしまった。
「どうだぁ?……うわ!本当に食いやがった」
暫くして職員が部屋に戻ってきた。
「ゆ!!にんげんさん!!またあのくっきーさんちょうだい!!」
「あれたべるとつむりがうまれてくるんでしょ!!ゆっくりしないでちょうだいね!!」
彼が部屋に入ったのに気付いたまりさ達が群がった。
「分かった分かった。…それ!!元気なつむりをいっぱい生んでくれよな!!」
その後も次々とまりさつむりが生まれていった。実験は大成功だ。ついにまりさつむりの量産化に成功したのだ。
「おめでとうございます!!抽選番号36番のお客様!!まりさつむりが当選しました!!!」
量産化に成功してから1ヵ月後にはペットショップに以前とは倍以上のまりさつむりが並ぶようになった。
それでも需要に比べればまだまだ品薄ではある。昔と変わらず抽選方式だが回数が増えたため客は離れず人気の高さは維持できている。
「こちらのDVDは必ずご覧になって下さい。まりさつむりとのゆっくりした生活には欠かせないものです」
研究時に撮影したまりさつむりの記録映像はそのまま購入者への教材DVDとして利用されることになった。
珍しいがゆえに甘やかせて育てるとどうなってしまうのか。これほど分かりやすい資料は無いだろう。
「毎度ありがとうございました!!」
目標であった出荷量7倍には既に到達している。が、一気に店頭に並べてしまうと希少性が急激に下がってしまう。
人気と珍しさと値段を維持するために厳格な審査を経てから店頭に並べられることとなった。
「にゃんでぇぇぇ!!?ちゅぶりはとくべちゅなゆっくちなのにぃぃぃ!!!」
「いぢゃい!!いぢゃいよぉぉぉ!!!やびぇ…ゆぎぇぇぇぇ!!!!」
「ひぢょいよぉぉ!!!ゆぁぁぁ!!やびぇでぇぇぇ!!!ぼうじじゃんどらにゃいぢぇぇぇぇ!!!」
店頭に並ぶことが出来なかったつむりは最早使い物にはならない。ストックさせておく必要は無い。廃棄処分される。
が、特別なゆっくりであるのは事実であるため今のところ大抵は加工所職員が貰っている。使い道は1つだけだ。
「ゆぁぁぁ!!!つぶりのゆっぎゅりじだかざりじゃんがぁぁぁ!!!」
「こにゃごにゃになっぢゃだぁぁぁ!!!!これじゃゆっぐぢでぎにゃいよぉぉぉ!!!」
「ぷじゅぷじゅはゆっぐりでぎにゃいぃぃぃ!!ゆぴゃっ!!!いぢゃいよぉぉ!!!」
毎日毎日ゆっくりを見ている加工所職員の大半はゆっくりにあまり良いイメージを持っていない。
まりさつむりが高価だと知っていても別段何も思っていない。やることはただ1つ。虐待だ。
「あ!!いい事思いついた!!」
ある職員が自宅でつむりを虐めている時にアイデアが浮かんだ。その日以降店頭に並ぶことが出来なかったまりさつむりの行く末は1つに決まってしまった。
「ゆびゅっ!!!こ…ここはどこなんだじぇ?」
「くりゃいぃぃよぉ……きょわいぃぃぃ……」
「ここがおみしぇしゃんなの?ちゅぶりをかっちぇいっちぇにぇ!!」
店頭に並べられなかったまりさつむり達は薄暗い空間に閉じ込められた。
「ゆ!?にゃにかふっちぇきちゃ……ゆぅぅぅ!!!ぐぢゃいぃぃ!!!」
「にゃにごりぇぇぇぇぇ!!!?」
「どびょじぢぇぇぇぇ!!?ちゅぶりはゆっぐぢでぎりゅっでいっぢぇぢゃのにぃぃぃぃ!!!!」
つむり達の目の前に落とされたのは生ゴミだった。
「それがお前らの餌だよ。ちゃんと食えよ」
つむり達の頭上から人間の声が聞こえた。
「どびょじぢぇぇぇ!!?ちゅぶりはがんばっぢゃよ!!がんばっぢぇおべんぎょうじだにょにぃぃぃ!!!!」
「お前じゃ売れないよ。なんたってつむりは特別なんだからな」
「つびゅりだっぢぇつびゅりだよぉぉぉ!!!かっぢぇぐだじゃい!!ここじゃゆっぐぢでぎにゃいぃぃぃ!!!」
「そうかいそうかい。あぁ…そうだな。どうせコンポストになったら飾りなんて意味無いもんな」
つむり達の頭上に手袋をはめた手が伸びてきた。ひょいひょいとつむり達の貝殻を奪うとすぐに引っ込んでしまった。
「つびゅりのかじゃりじゃんがぁぁぁぁ!!!!が…がえじぢぇぇぇぇ!!!!」
「それがにゃいどゆっぐぢでぎにゃいよぉぉぉ!!!!」
「どうだ?これでもまだつむりだって言えるのかい?ただの帽子無くしたまりさじゃないか。つむりじゃないだろ」
「ちぎゃうぅぅぅぅ!!!ちゅぶりはちゅぶりだよぉぉ!!!だきゃらかえちぢぇぇぇぇ!!!」
「いっじょうげんべいおべんぎょうじぢゃのにぃぃぃぃ!!!!ゆっぐぢ…でぎりゅっぢぇ!!ゆっぐぢでぎりゅっぢぇぇぇ!!!」
「つむりだったらのお話だね。で、君はつむりなの?どこにそんな証拠が?飾りが無いのにつむり?」
「ゆぇぇぇぇぇぇん!!!!ゆびぇぇぇぇぇん!!!!!」
「きゃじゃりぃ……つびゅぢの……ゆっぐぢぢだおかじゃりぃぃぃ!!!」
「そんなに飾りが欲しいのか?だったら条件があるねぇ」
「じょ…じょうぎぇん?」
「にゃに…にゃにちぢゃら……かえちぢぇくりぇるにょ?…」
「簡単さ。毎日降ってくるご飯を残さず綺麗に食べるんだ。全部食べたら返してあげる。約束しよう」
「こ…こりぇ?…」
「むりぢゃよぉ……ぐじゃいぃ……たべりゃれにゃいよぉ……」
「そう?だったら飾りはここで壊しちゃおうね」
「ゆぅぅぅ!!や…やびぇぢぇぇぇぇ!!!」
「どっぢもやぢゃぁぁぁぁ!!!かえじぢぇぇぇぇ!!かえじぢぇよぉぉぉ!!!」
「じゃあ壊しちゃうね。せー……」
「まっぢぇぐだぢゃい!!!まっぢぇぐだぢゃい!!!!たべまじゅ!!つびゅりたべまじゅがりゃぁぁぁ!!!!」
「ごわじゃないぢぇぇぇぇ!!!たびぇりゅよぉぉぉ!!!たべりぇばいいでじょぉぉぉ!!!」
まりさつむり達は渋々コンポストの中で生ゴミを食べ始めた。店頭に並ばないつむりはこうしてコンポスト用ゆっくりの研究に利用されることとなったのだ。
まりさつむりは大きくなりにくいという性質を持っている。これはコンポスト用ゆっくりとして大きなアドバンテージである。
コンポスト用ゆっくりはある程度の期間が経つと大きくなるため交換しなくてはならない。残念ながら大きくならないゆっくりはまだ開発されていないのだ。
やがては開発されるだろうがその前に元々大きくならない性質を持っているまりさつむりが量産されたのだ。使わない手は無い。
ただ餌を大量に食べさせたりゴミを食べさせても大きくならないとは確定していない。希少ゆえにまだ分からない部分があったのだ。
「むー……ゆぎぇぇぇぇ……」
「まじゅいぃ……ゆぇ……っ……っぷ…」
「にぎゃいぃぃ……た…たべ…りゃれにゃい…よぉ……」
「ちゅぶりは……ちゅぶり……なのにぃ……べん…ぎょうだっぢぇ……いっぴゃい……じだ……にょにぃ……」
店一番の高額商品候補だったつむりだ。ここに来るまではある程度のグレードの餌を食べてきた。
それが一気に生ゴミまでレベルダウンしたのだ。生ゴミを全て食べるのに数日はかかるだろう。
その頃には新しいゴミも溜まっている。結局飾りは返ってくることはほぼ有り得ないのだ。
「た…たべ…ぢゃよ……っぷ……ゆぎぇ……ぇ……」
「か…かえ……ぢぢぇ……ちゅ…ぶりの……かじゃり…じゃ……ゆびゅっ!!」
「にゃ…にゃんぢぇぇ……ま…まぢゃ……ぐぢゃいぃ……やぢゃぁ……」
降ってきたのは貝殻ではなくまたしても生ゴミだった。別に約束は破っていない。破る気もない。ノルマを達成すれば貝殻は返してあげる。
だからこそ貝殻は綺麗に保存していた。しかし生ゴミを食べるスピードが遅すぎてコンポストに収まらない位生ゴミが溜まってしまった。
コンポストが空になったところでストックしていた分を補充しただけなのだ。
「やぐじょぐじだでじょぉぉぉ!!!どぼじぢぇぇぇ!!!がえじぢぇぇぇぇ!!!」
「うしょぢゅぎぃぃぃ!!!もうじぇっぢゃいたべにゃいがらにぇ!!!」
1日分の生ゴミを何日かけて食べたのかゆっくりでは分からないだろう。つむり達は怒った。
「ちっ。甘やかすとこれだ。もういい。ゴミの味は分かっただろうから容赦はいらないわ。コンポストに入るだけぶち込んどけ」
指示と共に相当な量の生ゴミがコンポストに収められた。
「ゆぎゃぁぁぁぁ!!!」
「ちゅ…ちゅぶでりゅぅぅぅ!!!」
「やみぇぢぇぇぇぇ!!!!たびぇだでじょ!!じぇんぶ…じぇんぶだべぢゃにょにぃぃぃ!!!」
生ゴミの山につむり達は沈んでしまった。
「まだ全部食ってねえぞ。それ全部食いな。お前らは死ぬまで食い続けるんだよ!!あ、聞こえて無かったかな?まぁいいや」
つむり達にはかろうじて聞こえていた。元々薄暗い空間に満杯になるまで詰められた生ゴミで視界は真っ暗だ。
「ど…どびょじぢぇ……ちゅ…ぶりは……とくびぇぢゅな…ゆっぐぢ…だっぢぇ……っゆ……っゆ…っぎゅ…」
「くぢゃいぃ……こんにゃ…こんぢゃどごりょじゃ……ゆっぐぢ…なんが…でぎにゃいよぉ……ゆぇ……ゆぇ…」
「ゆぇぇぇぇん!!!!ごんにゃのやぢゃぁぁぁ!!!!だじでぇぇぇ!!!だりぇがつびゅりをがっぢぇよぉぉ!!!!」
あるつむりは涙を流しながら目の前にある生ゴミを無理やり飲み込んでいた。あるつむりはずっと泣いていた。
もう永久にゆっくりできない。少しばかりの教育を受けているつむり達でもそれくらいは理解できていた。
「何日目で全部食いきれると思う?」
「あれだけの量じゃ…1週間はかかるんじゃないですか?」
「いやいや、10日だろう」
「もう味には慣れただろ。5日くらいじゃね?」
「じゃあさ、ラーメン賭けようぜ。俺は1週間だと思うな」
加工所職員にとってはどんなに高価なゆっくりでも所詮はゆっくりに過ぎないのだ。
まりさつむりだって同じことだ。特異点は帽子ではなく貝殻を被っているということだけ。たったそれだけの話なのだ。
たかだかそれだけでただの饅頭が10万円に化ける。彼らにとっては馬鹿馬鹿しい話でもあるのだ。
かくしてまりさつむりは1匹も無駄にせず全て有効活用されることとなった。
「まりさつむりの売れ行きは好調です。それに引っ張られる形で他のゆっくりの売上も少し伸びています」
加工所社長室にて秘書が社長に報告をしていた。
「では、こちらが今度刷られる広告です。あとこちらが新しい公式HPのプロトタイプです」
「ご苦労さん。ゆっくり見させてもらうよ」
「では、失礼します」
少し時間が経ってから社長は公式HPのプロトタイプを眺めていた。
『ゆ~ん。つむりはゆっくりしてるよぉ』
公募したビデオでグランプリを取った映像は実際に公式HPに採用させてもらった。暫くは加工所の新たな顔として活躍してもらおう。
「まだまだブームは終わらせないぜ…」
終わり
by エルダーあき
『ふたば系ゆっくりいじめ 1213 売れるゆっくりを開発せよ!! まりさつむり量産計画Ⅳ』の続きです
その後も子まりさ達は様々な仕打ちを受けてきた。そしてついに生後2ヶ月を迎えた。
「もう充分な大きさですよ」
子まりさ達は立派な成体ゆっくりに成長していた。
「よくここまで大きくなってくれたものだ。充分だろう」
「じゃあ早速…」
「いや、まだ早い。今週は何もさせずにゆっくりさせよう。ほれ、丁度今"つむりになりたい"って言ったまりさがいたぞ」
「…ホントだ……。言ってますね。あ、また言った」
「"つむりになりたい"って何度かお願いさせてから牧場に持っていこう。そうした方がいい」
「今週はつむりへの憧れを強化させるわけですね」
「そういうことだ。あとは額の処理だけだな。生む直前に焼くと影響ありそうだから今夜のうちに焦がしとこう」
夜になりまりさ達が寝静まってから3人の職員がこっそりと隣室に忍び込んだ。
「いいか、1匹1回だからな。2回やっちゃうと後々困るからよく見とけよ」
「分かりました」
「どうせ悲鳴上げるんですからもう少し明るくしません?フェイクに飾り付けているわけですし」
「そうだな」
3人は大きな帽子を被ったりリボンを巻きつけたりとゆっくりのふりをしていた。そして焼き鏝を持っていた。
「んじゃ始めよう」
各職員は眠っているまりさの額に焼き鏝を押し付けた。
「ゆ……ゆぅ……ぅ……ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「あづいぃぃぃぃぃぃ!!!!!ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!な…なにごれぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
突然の悲鳴に他のまりさ達も飛び起きた。
「だ…だれがいるよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「ごわいよぉぉぉぉぉ!!!!ぼういだいのはやだあぁぁぁぁぁ!!!」
「ごっぢごないでぇぇぇぇ!!!!まりざはゆっぐりじだいだげなのにぃぃぃぃぃ!!!」
まりさ達は逃げ惑った。が、ドアは閉まっており外には出られない。
「ゆぎぃぃぃぃぃぃぃ!!!!あぢゅい!!!あぢゅいいぃぃぃぃ!!!!」
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!じぬ!!!じぬうぅぅぅぅ!!!やびぇぢぇぇぇぇええ!!!!」
「ばりざのおでごぉぉぉぉ!!!!!ぎぇぇぇぇぇぇぇ!!!!じぬぅぅぅう!!!やべでぇぇぇぇ!!!」
次々と捕まり額を焦がされていった。
「ゆひぃぃ……いだいよぉ……」
「ひりひりずるぅ……ゆぁぁ……」
「なんで…なんで…ばりざばっがりぃ………ゆっぐり…じだいよぉ…」
「つぶりだっだら……つぶりだっだら……ゆっぐりでぎだのにぃ……」
まりさ達は額を真っ黒にして涙を流していた。
「よーし終わった」
全てのまりさの額を焦がし終えた。彼らはさっさと撤収した。
「次は偽つむりの方だな。どうだ?生んだか?」
偽つむり達はあれからまだずっと妊娠地獄にいたのだ。
「ダメですよ。まりさばっかりで。取替え子すら生みゃしませんよ」
「予定日は明後日だっけ?期待はしてないが明後日まで待とう。どうせ処分だがな」
今偽つむり達がいる部屋にまりさ達を連れて行く予定なのだ。つむりを生まない偽つむりは最早ゴミでしかない。
「ったく。何でつむりを生まねぇんだよ!!!!?」
「ゆぎぇ!!!いだいよぉぉぉ!!!!」
「ぶぢゃいわないでぇぇぇ!!!」
「どぼじでつぶりがうばれないのぉぉぉ!!!?つぶりはつぶりなのにぃぃぃ!!!」
結局偽つむり達は合計100匹以上の赤ゆっくりを生んだがつむりは1匹も生まれなかった。
「どうだ?1匹でもいたか?」
「ダメだ。もう1回探したが貝殻の欠片すらない。さっさと処分するわ」
「そっちは任せたぞ」
生まれたばかりの赤まりさ達はミキサーの中に飲み込まれた。
「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃ!!!!いぢゃい!!!あんよじゃんがいぢゃいぃぃぃ!!!!」
「ゆぎぇぇぇぇぇ!!!だじゅげぢぇぇぇぇ!!!おぎゃあじゃぁん!!!おぎゃぁじゃぁぁぁん!!!」
「ゆんぎゃぁぁぁ!!!!じにぢゃぐにゃい!!!まりじゃまぢゃゆっぐぢぢで…ゆぎぇぇぇぇ!!!」
赤まりさの処分はこれで良い。が、問題なのは偽つむりの方だ。成体サイズにまで育ったゆっくりはミキサーの中には入らないのだ。
入ったとしても刃が上手く回ってくれないため意味が無い。
「面倒な奴らだよ。全く」
まず1匹の偽つむりを台から引っ張った。
「いだだだだだ!!!!いだい!!あんよがいぢゃいぃぃぃ!!」
「ひっばらないでぇぇぇえ!!!いだいよぉぉぉ!!!」
彼は偽まりさ達が針金で固定されていたことを忘れていた。他の偽つむり達も引っ張られていたのだ。
「あぁっ!!もう!!うざいな!!!」
彼は思いっきり偽つむりを引っ張った。
「ゆぎぎぎぎ!!!!!いだいぃぃ!!!!ゆぎぃぃぃぃぃ!!!あ…あんよがぁぁぁぁ!!!!」
ブチィッと音がして偽つむりが針金から解放された。しかし無理矢理引っ張ったため底部が破けてしまった。
「ゆぁぁぁぁ!!!!いだいよぉぉぉぉぉ!!!!つぶりのあんよじゃんがぁぁぁぁ!!!!」
「うるせえよ!!!今からもっと痛い目に遭うんだからそれぐらい我慢しやがれ!!!」
彼は偽つむりを床に叩き付けた。
「ゆびゅっ!!!お…おがおがいだいいぃぃ!!!ひぃ……っぐ……ゆわぁぁぁぁぁあん!!!!」
「一々泣くんじゃねぇ!!!!糞饅頭が!!!」
彼は偽つむりを蹴飛ばした。偽つむりは貝殻と共に吹っ飛んだ。
「ゆびぇっ!!!!いだいぃ!!!ゆ……っぐ…つぶりの…つぶりのぼうじざん……」
貝殻のもとへ動いた偽つむりの前に鉄板が落とされた。
「ゆひぃ!!!」
「どこ行く気だ?」
「ど…どいでぐだざいぃぃ!!!つぶりの…つぶりのおぼうじざんがあっぢ……ゆあぁぁぁぁ!!!お…おろじでぇぇぇ!!!」
「帽子なんかもう気にしなくていいぞ。お前はもう死ぬんだからな」
彼は偽つむりを鉄板の上に乗せた。
「ぞんなのやぢゃぁぁぁ!!!じにだぐない!!!つぶりはまだじにだぐないぃぃぃ!!!!」
「じたばたすんな!!!つむりを生まないゆっくりなんかいらないんだよ!!」
偽つむりをぐっと押さえつけた。
「ゆぎぃぃぃぃぃ!!!やべでぐだざい!!!!あ…あんよざんがゆっぐりでぎなぐなっぢゃうぅぅぅぅ!!!!」
どうやら足を焼かれると勘違いしているようだ。
「はぁ?焼かねぇよ!!焼こうが焼くまいが死ぬんだからな!!!」
彼は包丁を手にし偽つむりの頬を切り落とした。鉄板は俎板代わりだ。
「ったく。図体ばかりでかくなりやがって!!」
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!つぶりの…つぶりのゆっぐりじだほっべざんがぁぁぁぁ!!!!ゆぎぇっ!!!」
「微塵切りにしてやるからよ。意識があるうちに念仏でも唱えてろ」
「や…やべでぇぇぇ!!!どぼじで!!どぼじでゆっぐりざぜでぐれな…ゆぎぃぃぃぃ!!!」
偽つむりの顔中心に包丁が突き刺さった。
「ゆぎぇぇぇぇぇ!!!」
「少しは黙ってろ。どう足掻いたってお前は死ぬんだよ!!」
包丁を引き抜き再び偽つむりを微塵切りにしていった。
「……う…うぞでじょ…い…いやだ…あんなのいやだぁぁぁ!!!!」
「ゆぎぃ!!ごわい!!やだ!!!あんなのゆっぐりでぎないぃぃぃい!!!」
「ごろざないでぐだざい!!!つぶりはゆっぐぢでぎばず!!!ゆっぐりでぎるがらごろずのはやべでぇぇぇぇ!!!」
他の偽つむり達が悲鳴を上げた。
「ゆぎぇ!!!ゆぎぃ!!!ぼ…ぼうじぬ!!!ぼうじんじゃうぅぅぅぅ!!!!や…やべぢぇぇぇ!!!」
気付けば偽つむりの体は3分の1程微塵となっていた。
「ゆ…ゆるじで!!!!ゆるじでぐだざいぃぃぃ!!!つぶりはゆっぐり…ゆっぐりでぎばずが…ゆぎゃあぁぁぁぁ!!!!」
偽つむりは必死に命乞いをした。
「許す?お前が何をしたのか分かってるんだろうな?」
「ゆぎぃ!!ゆぎゃあぁぁぁぁ!!!!じ…じらだ……ゆぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!じぬぅぅぅぅぅ!!!!やべでぇぇぇ!!!」
「ま、分かってたらこうなるわけねえよな!!」
ゆっくりは体内の餡子が半分失われると死んでしまう。偽つむりを半分切り刻んだところでぱたりと動かなくなってしまった。
「これでやっと1匹…」
半分ほどの大きさにすればミキサーには入るのだ。この後も次々と偽つむり達は解体されていった。
「ゆぎぃぃ!!!じにだぐない!!!じにだぐないぃぃぃぃ!!!どぼじで!!!?どぼじでごんなごどぉぉぉ!!!?」
「やだ!!やだやだ!!!つぶりはゆっぐりでぎるよぉぉ!!!!いっじょにゆっぐりじようよ!!!!ゆっぐりでぎるがらぁぁぁ!!!」
「ゆぎぎぎぎ!!!あ…あんござんどっぢゃだべぇぇぇぇ!!!!じんじゃう!!!つぶりじんじゃうぅぅぅ!!!」
解体が終わると部屋は静かになった。
「こりゃすごいな」
「こんな量の餡子見たことないよ…」
何回もミキサーを稼動させ餡子の山が鉄板の上に乗せられた。かなりの大きさだ。その横には持ち主のいなくなった貝殻が転がっていた。
「じゃあ俺は貝殻捨てるから。お前は餡子を片付けてよ」
「なんか捨てるのがもったいないくらいあるなぁ」
「あんな駄饅頭じゃ餌にならんよ」
「そうだな」
部屋は綺麗に掃除された。まりさ達を迎える準備は整った。
「さて、まりさ達を牧場に連れて行くぞ」
偽つむり達が解体された夜ついにまりさ達が母体となるべく牧場に連れて行かれることとなった。
「いよいよですね」
「あの……妊娠はどうするんですか?交尾でしょうか?」
「ああ。交尾させて妊娠させるよ。精子餡をぶち込むのは今回は無しだ」
「もうあいつ等まりさとしてゆっくりする気はないですよ。つむりになることで頭の中は一杯ですね」
「あとは妊娠するよう仕向けるだけだ。それは俺に任せておけ」
「部屋の中は何も無くていいですね?ミキサーはまだ撤去してませんが」
「ああ。充分だよ」
夜になりまりさ達が寝静まったのを確認してから地下の牧場の一室に連れて行った。
「ゆぅ………ゆぅ……」
「ゆぴぃ……ゆぴ……」
まりさ達はまだ眠っていた。
「じゃ後は俺がやるよ」
チーフは大きな黒い山高帽子を被ると残りの職員を部屋から追い出した。
「………悪く思うなよ…」
まりさ達の中で1番小さなまりさの前に立った。
「ゆぅ……ゆぅ………ゆ…っぶっ!!!ゆびぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
彼は突然まりさを蹴飛ばした。
「ゆぎぃぃぃ!!!なに!!!?いだい!!!いだいぃぃぃ!!!!ど…どう……ゆごぉぉっ!!!!!!」
まりさの悲鳴に他のまりさ達が目を覚ました。
「ゆぎぇっ!!やびぇ……ゆぎゃぁぁぁ!!!!おごっ!!!!やべで!!!やべ!!!!…ゆんぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」
彼はまりさだけを何度も何度も蹴飛ばした。
「な…なに!!!?なにがおごっでるのぉぉぉぉぉぉ!!!!?」
「や…やべでぇぇぇ!!!!ごわい!!!!ごわいぃぃぃ!!!」
「ま…まりざぁぁぁ!!!だ…だれ!!!?だれなのぉぉぉぉ!!?」
残りのまりさ達も起き出した。
「ゆぎぇっ!!や…やべ!!!!ゆごっ!!!どぼじで!!!ゆぎ!!!ゆぎゃあぁぁぁぁぁ!!!!」
残りのまりさ達は部屋の隅に逃げてブルブル震えていた。
「ま…まりざはじにだぐないよぉぉ!!!」
「まだぜんぜん…ゆっぐりじでないのにぃぃぃ!!ごろざないで!!!ごろざないでぇぇぇ!!!」
「まだまりざだげぇぇぇ!!!ぼうやだぁぁぁ!!!ゆっぐぢざぜでよぉぉぉ!!!」
彼はまりさを持ち上げた。
「ゆ…っぎ……ま…ま…まり…ざ…ど…どぼじで……まりざばっが…ゆごっ!!!!」
まりさは床に叩き付けられた。その衝撃でまりさの体は四散し餡子が部屋中に飛び散った。
「ひぃぃぃ!!!!」
「や…やだよぉ……」
「ゆぅぅ!!ご…ごぢみないでぇぇ!!!」
彼の視線はまりさ達に注がれた。帽子を被っているせいでまりさ達は彼が人間だと気付いていない。まりさ達は恐怖で逃げることも出来なかった。
「おいお前ら」
彼の口が開いた。
「は…はいぃぃぃぃ!!!」
「まりざはまだじにだぐないよぉぉぉ!!!ゆるじでぇぇぇ!!ゆるじでぐだざいぃぃぃ!!!」
「お前ら…ゆっくりしたくないか?」
「ゆぅぅう!!!……ゆ?…ゆっくり?」
「ゆっくり…していいの?」
少しまりさ達の表情が少し晴れた。
「ああ。ゆっくりしていいぞ。…ただしまりさはゆっくりさせないけどな!!!!」
「ぞんなぁぁぁ!!!」
「どぼじでばりざはゆっぐりじぢゃいげないのぉぉぉ!!!?」
「それはな、お前らがつむりじゃないからだ」
「つ…つむり!!ま…まりざはつむりになりたいって…まいにちおねがいじでるのにぃぃぃ!!!」
「ばりざだっでまいにぢおでがいじでるよ!!!」
「ゆっぐりじだいよぉぉぉ!!!ゆっぐりぃぃぃ!!!」
「つむりになりたいか?だったらつむりになれる方法があるぞ」
「「「ゆ!!!?」」」
「「「ほ…ほんとう!!?」」」
「聞きたいか。じゃあ教えてやろう」
部屋が少し静かになった。
「お前らがつむりを生めばいいのさ」
「ゆ……ど…どうじで?」
「つ…つぶりを…うんだら…ゆっくりして…いいの?」
「わ…わからないよぉ……」
まりさ達に疑問が湧いたようだ。
「例えばだ、お前とお前がすっきりをしたとしよう。何が生まれる?」
「ゆ……ま…まりさがうまれるよ……」
「まりさだよ……まりさがうまれてくるよ…」
「じゃあお前の親はどうだ?お前達の親はどんなゆっくりだ?」
「そ…それは……ゆぅ……まりさ…だよ」
「まりさ…でいいんだよ…ね?」
「そうだ。お前らの親はまりさだ。じゃあつむりの親はどうなる?」
「ゆ……ゆ!!つむりだよ!!!つむり!!!」
「つむりのおかあさんはつむりだよ!!」
「じゃあお前らがつむりを生んだらどうなる?」
「ま…まりさもつむりだよ!!つむりになれるよ!!」
「ほんとうなの…まりさもつむりになれるの!!?」
「そうさ。お前達がつむりを生めばお前達もつむりだ」
滅茶苦茶で大いに突っ込み所がある論法なのだがまりさを説得するにはこれで充分である。
もりのけんじゃ(笑)みたいな中途半端な知能を持ったゆっくりであれば気付いただろうか。
「つむり!!まりさもつむりになれるよ!!」
「まりさもつむりになっていっぱいゆっくりしたいよ!!」
最早まりさ達の頭の中はつむりを生んでつむりになることしかなかった。1匹として疑問を浮かべる様子は無い。
「お前達。つむりを生みたくないか!?」
「うみたい!!!うみたいよ!!」
「まりさはつむりをたくさんうむよ!!」
「じゃ…じゃあゆっくりしないですっきりーしよ!!!まりさ!!!」
ゆっくりとは思えないほどの早さでペアが作られていった。
「待て。先にこれを食え」
彼はまりさ達の頭数だけクッキーを投げた。中には成長促進剤が入っている。さっさと子供を作らせるためだ。
「な…なにこれ?」
「く…くっきーさんだ!!あまあまだよ!!」
「ただのクッキーじゃないぞ。これを食うとつむりが生まれてくるんだ」
「ゆぅぅ!!たべるよ!!」
「むーしゃむーしゃ!!」
クッキーを食べ終えてからまりさ達はどんどんすっきりーを始めた。
「「すっきりー!!!」」
「「すっぎりー!!!」」
「「すっぎりぃぃ!!!」」
額は既に焼き鏝で焦がしてあるため全てのまりさが胎生型妊娠をした。まずは半分のまりさの腹が大きくなった。
「まりさはまだ…にんっしんしてないよ!!」
「まりさ!!まりさとすっきりーしよ!!」
精子餡を与えたまりさ達同士でペアを組み更にすっきりーをした。
「ゆぅぅ!!!まりさは!!?まりさはまだあかちゃんできてないよ!!!」
最後の1匹が残ってしまった。
「ほれ。腹を出しな。妊娠させてやるから」
彼は最後のまりさのまむまむに通常のまりさ種の精子餡を注入した。
「ゆ!!あかちゃんができたよ!!」
こうして全てのまりさが妊娠した。
「あかちゃん……つむりにそだってね!!」
「はやくつむりをうんで……ゆふふふ……」
どのまりさも希望に溢れた表情をしていた。
"どうなることやら……生まれりゃいいがな"
彼はそんなことを思いながら部屋を出た。
「失礼します」
まりさ達が妊娠して1週間後、チーフが透明な箱を持って社長室へやってきた。
「あぁ。君k…な、何だそれは?」
「これですか?」
チーフは持っていた箱を胸の高さまで持ち上げた。
「ゆっくち!ゆっくち!」
「まりしゃはまりしゃだよ!!ゆっくちちていっちぇね!」
「ゆ~ん!ゆ~ん!」
「みちぇみちぇ!ちょってもゆっくちちたぼうちでしょ!」
箱の中には数匹の赤ゆっくりがいた。なんと皆貝殻をかぶっているのだ。
「まさか…生まれたの?」
「ええ。2匹生んだ奴もいましたよ」
「………」
「………」
2人は黙ってしまった。
「その…ゆっくりって…極端なんだな」
「…はい。そうみたいです…。で…どうしましょう?」
「う~ん…。とりあえず全部飼育部門に持ってっていいよ。もしかしたらただの偶然かもしれないし」
「そうします。また1週間後に生まれますから…」
「いざ成功すると…呆気ないものだな。アレでここまで生むんだから」
「ええ。これがゆっくりなんでしょう。理論的に考えたら負けですね」
そして更に1週間が経った。
「ゆっくちちていっちぇね!!」
「ゆっくりしていってね!!おちびちゃん!!」
「ゆ~ん。ついにまりさもつむりをうんだよぉ!!」
2回目の出産でも数匹のまりさつむりが生まれた。
「おきゃあしゃん!!しゅ~りしゅ~り」
「す~りす~り!おちびちゃんはいいこだね!!」
まりさつむりを生んだまりさは嬉しそうだった。
「ゆぎぇ!!お…おぎゃあじゃん…いぢゃいよぉ……」
「うるさいよ!!なんでぼうしかぶってるの!!!?まりさは…まりさはつむりをうみだがったのにぃぃぃ!!!」
一方つむりでは無く普通の赤まりさを生んだまりさは怒っていた。
「ひぢょいごぢょいわにゃいぢぇぇぇぇ!!!まりぢゃは…まりぢゃはみゃみゃのこだよぉぉぉ!!!」
「おきゃぁしゃんは…まりしゃのこちょ…きりゃいにゃの?ゆ…ゆっくちちようよぉ!」
「うるさい!!!おまえなんかまりさのこじゃないよ!!」
「おまえなんかゆっくりできないよ!!あっちいけ!!」
今のまりさ達にとってつむりを生めなかったということはゆっくりできないということになっているようだ。
「ゆぎゃん!!!いぢゃい!!いぢゃいのはやぢゃぁぁぁ!!!」
「ひどいごぢょじにゃいぢぇぇぇ!!!しゅ…しゅりじゅりじぢぇよぉぉ!!」
「うるさい!!!ゆっくりできないちびはじねぇ!!」
赤まりさ達はあろうことか親まりさから虐められていた。
「おーまた生まれたか」
回収係の職員が部屋に入ってきた。
「おーし。つむりを生んだゆっくりできるまりさはこっちにおいで」
「おちびちゃん!こっちにおいで」
「ゆ~ん!!」
「ま…まりしゃをおいちぇかにゃいぢぇぇぇ!!」
「うるさいよ!!おまえなんかまりさのおちびちゃんじゃないよ!!あっちいってね!!」
つむりだけを連れてまりさ達が彼のもとまでやってきた。
「にんげんさん!!つむりをうんだよ!!まりさは…つむりになれるかな!!?」
「落ち着けって。え~とお前は……前回は0か。で、今回は…2匹か。よく頑張ったな」
「ゆ!?おしゃらをとんぢぇる!!」
「お…おきゃあしゃん!!?」
2匹のつむりが籠の中に入れられた。
「まりさのおちびちゃんになにするのぉ!!?」
「まぁ待て。お前はあと少しでつむりになれるんだ。だからまた妊娠しないとダメだろ?妊娠したらおちびちゃんの世話は誰がやるんだい?」
「ゆ……に…にんしんしたら……たいへんだよ……つかれちゃうし…」
「だろう?だから、お前がつむりになるまでは俺がちゃんと世話してあげるのさ。そっちの方がゆっくりしたおちびちゃんが生めるだろ」
「そ…そうなの…?」
「そうさ。ほら、あと少しでお前もつむりになれるんだ。これをやろう」
「ゆ!!こ…これはあまあまさん!!た…たべても…いいの?」
「いいぞ。なんたってお前はあと少しでつむりなんだからな」
今のまりさはつむりになってゆっくりすることばかり考えていた。そのため簡単に騙されてしまった。
「お…おきゃあしゃん!!どきょいっぢゃっだにょ!!?」
「い…いっじょにいぢゃいぃぃ!!きょきょからだじぢぇぇぇぇ!!」
「むーしゃむーしゃ!!おちびちゃん!!まっててね!!まりさはつむりになるよ!!むーしゃむーしゃ!!しあわせぇぇぇ!!!」
差し出されたシュークリームに舌鼓を打ってつむりにはほとんど興味を示していなかった。
「ほい、次。お、また生んだか。これで…2匹だな。頑張れよ」
次々とまりさつむりが回収されていった。
「にんげんさん!!もうまりさはたくさんうんだよ!!もうつむりだよね!!?そうだよね!!?」
額に⑨と焦げ目を付けられたまりさが職員に駆け寄った。
「確かお前は……あぁ。4匹だな」
前回2匹、そして今回も2匹のまりさつむりを生んだ優秀なまりさだった。
「いいだろう。お前は約束通りたくさん生んだな。よし。お前はゆっくりさせてやろう」
今回もまりさつむりが収穫できた。全てのつむりを籠の中に入れてから籠と額に⑨と焦げ目の付いているまりさを持ち上げた。
「お前達は優秀だな。あともう少しでつむりになれるぞ。頑張れよ!!あぁ、そうだ。これをやろう」
彼は飴玉をばら撒いた。
「ゆ!!あ…あまあまだぁぁぁ!!」
「さっそくたべるよ!!」
まりさ達は一斉に飴玉に飛びついた。
「いいこと教えてやるよ。小さいゆっくりを食べるとつむりが生まれやすくなるらしいぞ。じゃあな」
本来であれば赤まりさをミキサーにかけてまりさ達の餌にするのは彼の仕事のはずだった。
が、まりさ達の我が子への扱いを見て今ならゆっくりしたいがためにそのまま食べてしまいそうな気がしたのだ。
「ほい。今回も生まれたよ」
彼は部屋を出た後まずつむりの入った籠を飼育部門へ届けた。
「おちびちゃんは!!?まりさのおちびちゃんはどこいっぢゃったの!!!?」
まりさが急に不安になったのか彼に聞いた。
「心配するな。少し綺麗にするのさ。綺麗になったおちびちゃんはゆっくりできるぞ」
「ゆぅ!!そうだったんだね!!びっくりしちゃったよ!」
彼はまりさを別の場所へ連れて行った。
さて、飼育部門では職員が早速今日生まれたばかりのまりさつむりを籠から出していた。
「おお。確かにつむりだ。素晴らしい」
まりさつむりは机の上に置かれた。
「お…おきゃあしゃんにあいちゃいよぉぉぉ!!」
「ゆっくりしていってね」
「ゆ……ゆくちちちぇいっちぇね!!…ゆ…に…にんげんしゃん?だ…だりぇ?」
「あまあま欲しくないかい?ほら」
つむりの前にストローが伸びた。
「あ…あみゃあみゃ…ほちいよ!」
「じゃあこれを吸って。たくさん出てくるぞ」
つむりはストローに吸い付いた。
「ちゅーぱちゅーぱ……あ…あみゃい!!ちゅーぱ!ちゅーぱ!……ゅ……にゃんだきゃ…にぇむくなっちぇきちゃよ…」
ストローから流れる液体はラムネだ。ラムネを飲んだつむりはすぐに眠ってしまった。
「よし…寝たな」
職員はメスとスプーンを持っていた。
「この辺かなぁ?」
ゆっくりの血肉である餡子は同時に記憶をしまう場所でもある。そのため餡子を取り替えることで記憶をリセットさせることが可能である。
餡子を取り替えたことで性格そのものが変わってしまったという事例もある。
「…………」
職員はつむりの体をメスで切るとスプーンで中の餡子を穿り出した。
「……ゅ……っ……っ……ゅ…」
つむりの表情が少し苦しそうだ。赤ゆっくりの餡子はあまり弄り過ぎると後々後遺症が残ってしまう。
「よし…これでいいか」
新しい餡子を入れ終えると小麦粉を溶いた水で切り口を塗りたぐった。
「傷も塞がったな。よし、起きろ!」
職員はつむりに軽くでこピンをした。
「ゆぎぃ!!い…いぢゃい!」
つむりが目を覚ました。
「ゆっくりしていってね!!」
「ゆ…ゆっくちしちぇいっちぇね!!」
「なぁ、君のお母さんはどんなゆっくりだった?」
「おきゃあしゃん!………ゅ?………ゅ?」
「どうしたんだい?君はお母さんを知らないのかい?」
「ゆ……ゆぅ……おきゃあ…しゃん……わかりゃにゃいよぉ……」
餡子を弄くられたせいで母親であるまりさのことを忘れてしまったようだ。
「本当かい?」
「ゆぅ……でみょ……にゃんだきゃ…ゆっくちできりゅ…きがすりゅよ……」
「じゃあおじさんが君のお母さんを探してあげよう」
こうしてからつむりは飼育部門で教育を受けることとなる。赤ゆっくりの大きさのせいか大抵は1回弄くれば母親のことを忘れてくれる。
「まりしゃのおきゃあしゃんはにぇ!!おっきにゃぼうしをかぶっててにぇ!!とっちぇもゆっくちできりゅんだよ!!」
こう返してくるつむりはまだ記憶が残っているという証拠だ。
「そうかい。じゃあこれ吸って」
再びラムネを飲ませ眠っている最中に記憶を差し替える。
「あー終わったぁ!」
無事全てのつむりの記憶を弄くることに成功した。
「頭の中が綺麗になっただろ?あとは任せたぞ」
まりさつむりは高価なゆっくりとして相応しい教育を受けてからペットショップに並べられるのだ。
「ねえねえ!!つむりになれたらどれくらいゆっくりできるの!!!?」
その頃まりさは回収係の職員にこんなことを聞いていた。
「そうだな…思う存分寝てていいぞ」
「ほんと!!?おひるねとかしていいの!!?」
「あぁ。好きなだけお寝んねするといい。あとな…もうれみりゃとかふらんに会わなくて済むぞ」
「ゆ!!じゃ…じゃあもう…おそうじなんかしなくていいんだね!!」
「掃除は俺達がするさ。静かな場所でゆっくりするといい」
「ゆぅぅ!!!!はやくしてね!!まりさはゆっくりしたいよ!!」
「そう急かすな。ほら、もう着いたぞ」
まりさが連れてこられたのは何も無い部屋だった。
「こ…ここでゆっくりしていいんだね!!?」
「あぁ。ここがお前達のおうちだ。気にってもらえたかい?」
「なかなかひろくてきにいったよ!!まりさはあまあまがたべたいよ!!あまあまちょうだいね!!」
「そう来たか。いいぞ。ほら。思う存分食べるといい」
彼はまりさにお菓子を与えた。
「むーしゃむーしゃ!!し…ししししあわせええぇぇ!!!!」
初めて食べるお菓子にまりさは舌鼓を打った。
「むーしゃ!!むーしゃ!!ゆっくりできるよぉぉ!!!まりさはゆ……っく…りぃ……ゆ…ぅ…ゆぅ……」
まりさは突然眠ってしまった。お菓子の中にラムネが含まれていたのだ。
「ふぅ…。やっと寝てくれたか。さてと…今のうちにやっちゃうか」
彼はいったん部屋を出て様々な道具や器材を乗せた台車を押してきた。
「え……っと、まずは小うるさい口から塞いじゃうか」
彼は針と糸を手にした。
「悪く思うなよ。ゆっくりはさせてやるからな」
眠っているまりさの口に針を刺した。
「………驚いたな。起きない。今のうちだ」
まりさの寝顔はとても嬉しそうだった。
"ゆふふ!!まりさはつむりだよ!!いっぱいゆっくりするよ!!"
まりさはそんなことを思っていた。
「…………」
彼は素早くまりさの口を縫い付けていた。
「ゆぅ……ゆぅ………ぅ……ぅ………ぅぅ……」
半分くらいまで縫い付けたところでまりさの寝息が少しおかしくなった。
「頼むぞ…今起きるなよ…」
口が半分縫い付けられて寝息を出しにくくなっているのだ。
"な…なんかへんだよ!!ゆ…ゆっくりできない!!"
「ぅぅ……!!ぅぅぅぅぅ!!ううううう!!!!」
まりさが目を覚ました。
「残念でした。もう終わっちゃったよ」
まりさが目を覚ましたときには既に口は縫い付けられていた。
「ううううう!!!!うう!!うううううう!!!!!」
声帯を潰していないため声は出る。が、言葉にはならない。
"なにするの!!?まりさはつむりなんだよ!!ゆっくりしないで…おくちさんをあけてね!!!"
「じゃあ右の方潰しちゃおうか」
彼はカッターナイフを手にした。そのまままりさの右目のふちに刺し込んだ。
「ううううう!!!!!…ぅうううううううう!!!!!!!」
"ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!い…いぢゃい!!!!まり…ざの…まりざのおべべぇぇぇぇぇ!!!!!"
彼はまりさの右目を刳り抜いていた。成体サイズともなると目玉と癒着している部分を切除しなければ目玉を綺麗に取ることができない。
「うううう!!!!うううう!!!!……うぅ……」
"まりざのおべべがぁぁぁぁぁ!!!…み…みえない!!!!まりざのぎれいなおべべがぁぁぁぁぁ!!!ま…っぐらだよぉ……"
まりさの右目がポロリと落ちた。まりさは言葉にならない悲鳴を上げていた。
「綺麗に取れたよ。じゃあ今度はあんよを潰しちゃおうね」
彼は台車からバーナーを取り出しに少し離れた。
「……ぅ……ぅぅ………ぅ…」
"ゆ…っぐりでぎない…。ここはゆっくりでぎないよ……まりさは…にげる…よ……"
まりさがその隙に逃げ出そうと動いた。
「さーてと……ん?どこ行く気だ?」
彼はすぐにまりさの行動に気付いた。が、追いかける様子は無い。
「馬鹿だなぁ。そっち行ったって何も無いぞ」
まりさは彼と反対方向に走っていた。が、その方向は行き止まりだ。
「うううう!!うう!!ぅぅぅうう!!!!」
"かべざん!!!おでがいだがらまりざをどおじでね!!!!まりざをどおじでぇぇ!!!"
まりさは壁に向かって体当たりをしていた。
「ハハハハハ!!壁を通り抜けられるわけが無いだろう」
彼は少しずつまりさに近付いた。
「うううう!!うう!!!うううぅぅうぅぅうう!!!」
"やだ!!ごないで!!ごっぢぎぢゃやぢゃぁぁぁぁぁ!!!!だれがだずげぢぇぇぇぇぇぇ!!!!"
「はい捕まえた」
まりさはあっけなく捕まってしまった。
「壁は硬いでしょ?」
「うううう!!!!うううぅう!!!うううう!!!ううううぅぅうう!!!!」
"やだぁぁぁ!!!ゆっぐりざぜでぇぇぇぇ!!!!おろじでぇぇぇぇ!!!じにだぐないぃぃぃぃ!!!"
まりさは残った左目から大粒の涙を零しながらじたばたしていた。
「そう泣くなよ。あ、そうだ。…もう二度と君を泣かせたりはしない!!!!約束しよう!!!!」
彼はキリっとした表情でまりさに言った。
「な~んてな。先に目玉潰しちゃおう」
まりさは体をぶんぶん振り回し必死な表情をしていた。
「ううううう!!!!ぅううぅぅぅ!!!!うううう!!!!」
"いやだぁぁぁ!!やべでぇぇぇぇ!!!やべでよぉぉぉぉ!!!!ぞんなごどじだら…ぼうなにぼびえなぐなっぢゃうぅぅぅぅ!!!"
「興奮するなって。そんなに嬉しいか。喜んでもらえて嬉しいよ」
「うううう!!!うううぅううぅ!!!ぅぅぅううう!!!!」
"ちがうぅぅ!!!!うれじぐなんがない!!!うれじぐないっでばぁぁぁぁ!!!"
まりさは必死に抵抗したが左目もポトリと落ちてしまった。
「ううううう!!!うう……うううぅぅぅ!!!ううう!!ぅぅうう!!!」
"いだいぃぃぃぃぃ!!!!ばりざの…ばろざのおべ……ど…どぼじでぇぇぇぇ!!!!?まっぐらだよ!!!うぞでじょぉぉぉぉ!!!"
まりさは光を失った。もう何も見えない。目の前の彼の姿さえ見えないのだ。
「ほら!これでもうれみりゃやふらんに会わなくて済むぞ!!それにもう涙を流さなくて済むね!!良かったな」
「ううううう!!!!ううう!!!ううううぅう!!!うううぅぅぅうう!!!!」
"ぢっどぼよぐないぃぃぃぃ!!!ぼう…なにぼびえないよぉぉぉぉ!!!!まっぐらだよぉぉぉ!!!!"
まりさには悪魔のような笑い声が聞こえているだけだった。
「じゃあ次はあんよさんを焼いちゃおうね」
彼はまりさを掴むとごろんと転がし底部をこちらに向けた。
「うううううう!!!!!!うううううぅぅぅぅぅう!!!!ううう!!!!」
"ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!あづい!!!!あぢゅいぃぃぃぃぃい!!!!ゆぎぃぃぃぃぃぃ!!!!"
バーナーの炎を底部に当てた。真っ白な底部はみるみるうちに黒くなっていった。
「うううう!!!!うううぅぅぅぅ!!!!うううう!!!!ううううううううう!!!!!」
"ゆぎぃぃぃぃぃぃ!!!!ぼうやべでぇぇぇぇぇぇ!!!!ぼうやべ…ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!"
彼は満遍なく炎を当てた。まりさの底部は真っ黒で少しでも色が薄い所は無かった。まりさの底部は炭になるまで焦がされてしまった。
もう歩くことも動くことも出来ない。
「ほら!これでもう走らなくて済むぞ。良かったな」
「うううう!!!!ううううう!!!ううううぅぅぅぅ!!!」
"ぢっどぼよぐないぃぃぃぃい!!!まりざは…もっどはじりだがっだのにぃぃぃぃ!!!!はじるのぎらいじゃながっだのにぃぃぃぃ!!!"
まりさは餡子が溶けた黒い涙を流しながら叫んだ。
「あれ?涙が出てるね。おかしいな?目玉は取ったのに」
実は目玉を取ったところで涙腺がある限りゆっくりの涙は止まらないのだ。……涙腺だと?
「約束したもんな。もう泣かせないって。任せときな」
彼はまりさのまむまむに棒を気持ち浅く突き刺した。
「うううううう!!!!ううううううううぅぅう!!!!」
"ゆぎぃぃぃぃ!!!!いだい!!!ばりざのばむばむがぁぁぁ!!!!ぬいでぇぇぇ!!!ぬいでぐだざいぃぃぃ!!!"
次に水で溶いた小麦粉をまりさの顔に塗りたぐった。
「ううううう……ぅう……うううううう……うううう……ぅぅ……」
"な…なに…じでる……の…ぼ…う……ごれ…じゃ………ばり…ざ……つぶり……うんだの…に……"
みるみるうちに2つの窪みは塞がり目と口がどこにあったのか分からなくなってしまった。
「よーし。これで大丈夫だ。もう泣かなくて済むぞ!!」
まりさの顔が無くなった。遠くから見れば本当にただの饅頭にしか見えない。
「……………う………ぅぅ………う…………」
"き……ぎご…えない!!?な…なにいっでるの!!?どぼじでえぇぇ!!!?"
「あれ?やけに静かになったな。何でだ?」
かなりの量の小麦粉を塗りつけたせいかまりさの体が一回り大きくなっている。そのためかまりさの声が小さくなってしまった。
まりさにとっても分厚い皮で音が聞き取りにくくなってしまったようだ。慣れるまでには少々時間がかかりそうだ。
「死んだのか?」
彼は平手打ちをお見舞いした。
「…ぅぅぅ……う……ぅぅ……」
"ゆびゅっ!!!いだいぃぃ!!!だ…だれ!!?いだいのはやだぁぁぁ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉ!!!"
まりさの体が震えた。
「あ、何だ。生きてたか。危ねぇ、危ねぇ」
まりさはつむりを4匹も生んだ。つまりつむりを生む土壌が出来上がっているというわけだ。今後はモルモット兼母体として利用される。
次からは通常のまりさ種の精子餡を注入する。それでまりさつむりが生まれるかどうか研究するのだ。
それが成功すれば他の種類の精子餡も注入していく。また新しいゆっくりが生まれるかもしれない。まりさは貴重な実験体なのだ。
「え……っと…この辺りか」
小麦粉を塗ったせいで体が一回り大きくなってしまうほど皮が厚くなってしまった。このままではいざ出産の時まむまむが開いてくれない。
まりさに突き刺さっている棒の辺りに印をつけてからその辺りをナイフで削った。
「………ぅぅぅぅ………う………」
"ぽ…ぽんぽんが……おが…じい…よ………ゆ……ゆぎぃぃ!!!!いぢゃい!!!いぢゃいぃぃぃぃ!!!"
ある程度削ってから棒を引き抜いた。これでまむまむの辺りの皮はある程度薄くなったので出産時にはちゃんと開いてくれるだろう。
「これがゆっくりするってことだろ。そこで佇んでるのがお似合いさ」
彼はポンポンとまりさを叩いてから後片付けをして部屋を出て行ってしまった。部屋にはまりさしかいない。
"な…なにぼぎごえないよぉぉぉぉ!!!!ごわい!!!だれが…だれがぎでぇぇぇぇ!!!ゆっぐりでぎないぃぃぃぃ!!!"
何も見えず何も聞こえない。ただただ漆黒で静寂。動くことも出来ず誰も触れてはくれない。
"ゆぎぃ!!ゆぎぃぃ!!!ゆっぐぢでぎないぃぃぃ!!!ゆっぐぢぢだいのにぃぃ!!!"
まりさは気持ちの悪い浮遊感を感じていた。生きている感じが全くしないのだ。
"……ゅ………ぁ…………ぁ…………ゅ………ゅ………ゅ…ゅ………"
暗くて音もしない。誰だってそんな空間に長時間閉じ込められていたら気が狂ってしまうだろう。
それがゆっくりであればものの数分で完全に狂ってしまう。しかし心配することは無い。母体が狂おうとも子は生まれるのだ。
「ゆぴぃぃぃ!!!!いぢゃいよぉぉぉ!!!!」
「どびょじぢぇしょんなごぢょじゅるにょぉぉぉ!!!?」
「おぎゃぁ……ゆびぇっ!!…にゃ…んぢぇ……にゃんぢぇおぎゃあじゃんがいじみぇ……ゆぎぇっ!!!」
その頃今日生まれたばかりの赤まりさ達は母親であるまりさ達から虐められていた。
「ゆぷぷ!!!いいきみだよ!!」
「つむりじゃないゆっくりはおかあさんのおちびちゃんじゃないよ!!」
「なにこのぼうし?ゆっくりできないね!!」
自分もまりさ種で帽子を被っているくせにこの台詞だ。もう頭の中はつむりを生んでつむりになることしかないのだ。
「ゆぁぁぁぁ!!!!まりぢゃの……まりぢゃのぼうぢぢゃんがぁぁぁぁ!!!」
「にゃんぢぇやびゅっぢゃうのぉぉぉぉ!!!!?ゆっぐぢでぎにゃぐなっぢゃうぅぅぅぅ!!!!」
「がえぢぢぇぇぇぇ!!!やびゅらにゃいぢぇ!!!おにぇがいだぎゃ……ゆ…ゆわぁぁぁぁぁ!!!!」
まりさは赤まりさの帽子を取り上げビリビリに破ってしまった。
「ゆぇぇぇぇぇん!!!おぼうぢぢゃぁぁん!!もぢょにもぢょっぢぇぇぇぇ!!!」
「ぺーりょ…ぺーりょ……ゆぅぅぅう!!なおっぢぇぇぇぇ!!」
「ゆっぐぢでぎにゃぐなっぢゃっだぁぁぁ!!!ひぢょいよぉぉぉ!!!」
泣き叫ぶ赤まりさ達をまりさ達はニヤニヤしながら眺めていた。もしかしたらまりさ達にとって生まれて初めてゆっくりできた瞬間なのかもしれない。
「まりさはこんどこそつむりをうむよ!!」
「ゆっくりしたおちびちゃんをうむからえいようさんがひつようだよ!!」
まりさ達はそう言いながら赤まりさ達に近付いた。
「もういぢゃいのはやぢゃぁぁぁ!!!ごっぢごにゃいぢぇぇぇ!!!」
「まぢゃいじびぇらりぇるのはやぢゃよぉぉぉ!!!」
「まりじゃはにぎぇるよぉぉぉ!!!……ゆぶっ!!!ど……どびょじぢぇぇぇぇ!!!!?」
赤まりさ達は後ずさりした。中には逃げ出そうとする赤まりさもいたがいつの間にか赤まりさ達はまりさ達に囲まれていた。
我先にと逃げ出した赤まりさはまりさの体に阻まれてしまった。
「ゆっくりできないちびはまりさにたべられてね!!」
「ぞんにゃぁぁぁぁ!!!やぢゃよぉぉ!!!!だべぢゃやぢゃぁぁぁ!!!!」
「ゆっ!!!つかまえたよ!!」
早速1匹の赤まりさがまりさに捕まった。それを引き金に一方的な狩りが始まった。
「だじゅげぢぇぇぇぇ!!!ばりぢゃはおいぢぎゅないよぉぉ!!!」
「おろじぢぇぇぇぇ!!!やぢゃぁ!!!まぢゃゆっぐぢぢぢぇにゃいにょにぃぃぃ!!!!」
「ゆぎぃっ!!がばにゃいぢぇぇぇ!!たべにゃいぢぇぇぇぇ!!!!」
次々と赤まりさ達は捕まりまりさ達の口の中へ消えていった。
「むーしゃむーしゃ!!しあわせぇぇぇ!!!」
「つむりをうむよ!!つむりをうんでゆっくりするよ!!!」
「ゆっくりできないくせにあまくておいしいよ!!!しあわせぇ!!!」
各自1匹ずつ赤まりさを食べたがまだ残っていた。残りの赤まりさ達はこの隙に逃げていた。
「ゆ?まだゆっくりできないのがいるよ!」
「ゆっくりできないのがいるとつむりがうめないよ!」
「まだおなかいっぱいじゃないよ!おちびちゃんのためにまりさがいただくよ!!」
残った赤まりさ達に倍以上の大きさのまりさ達が襲い掛かった。
「ぼ…ぼうおいぢゅがれぢゃっだぁぁぁぁ!!!!」
「あっぢいっぢぇぇぇぇ!!!ばりじゃはたべぼにょじゃないぃぃぃぃ!!!」
残った赤まりさ達も次々と食われていった。そして最後の1匹が残った。
「ど…どびょじぢぇぇ……まりじゃは……まりじゃは…おぎゃあじゃんの……ゆっぐぢ…だよぉぉ!!!」
「うるさいよ!!おまえなんかまりさのおちびちゃんじゃないよ!!」
「にゃんぢぇ……にゃんぢぇぇぇぇ!!まりじゃはおぎゃあじゃんぎゃらうばれぢゃよぉぉぉぉ!!!」
「まりさのおちびちゃんはね、あんなへんなぼうしなんかかぶってないんだよ!!もっとゆっくりしたかざりさんだよ!!」
「お…おぎゃあじゃんだっぢぇ!!おぎゃあぢゃんだっぢぇ!!ぼうぢぢゃんかびゅっでるにょにぃぃぃぃ!!!」
「うるさい!!!まりさのおちびちゃんはもっといいこだよ!!」
「そうだよ!!おかあさんをこまらせるようなげすはきらいだよ!!」
「こんなげすはせいっさいするよ!!たべたってきっとまずいよ!!」
最後の1匹は食べられずに複数のまりさ達に寄って集って痛めつけられていた。
「ゆぎぇぇ!!いぢゃい!!!いぢゃいぃぃぃ!!にゃんぢぇ…にゃんぢぇいじみぇるにょぉぉぉ!!?」
「ゆっくりできないゆっくりはしね!!」
「まりさのおちびちゃんはつむりだけだよ!!」
「ゆびゅぅぅぅ!!!ちゅ…ちゅぶでるぅぅ………ゆぎぇ………ぇ…………」
赤まりさはぐちゃぐちゃに潰されて死んでしまった。
「どうだぁ?……うわ!本当に食いやがった」
暫くして職員が部屋に戻ってきた。
「ゆ!!にんげんさん!!またあのくっきーさんちょうだい!!」
「あれたべるとつむりがうまれてくるんでしょ!!ゆっくりしないでちょうだいね!!」
彼が部屋に入ったのに気付いたまりさ達が群がった。
「分かった分かった。…それ!!元気なつむりをいっぱい生んでくれよな!!」
その後も次々とまりさつむりが生まれていった。実験は大成功だ。ついにまりさつむりの量産化に成功したのだ。
「おめでとうございます!!抽選番号36番のお客様!!まりさつむりが当選しました!!!」
量産化に成功してから1ヵ月後にはペットショップに以前とは倍以上のまりさつむりが並ぶようになった。
それでも需要に比べればまだまだ品薄ではある。昔と変わらず抽選方式だが回数が増えたため客は離れず人気の高さは維持できている。
「こちらのDVDは必ずご覧になって下さい。まりさつむりとのゆっくりした生活には欠かせないものです」
研究時に撮影したまりさつむりの記録映像はそのまま購入者への教材DVDとして利用されることになった。
珍しいがゆえに甘やかせて育てるとどうなってしまうのか。これほど分かりやすい資料は無いだろう。
「毎度ありがとうございました!!」
目標であった出荷量7倍には既に到達している。が、一気に店頭に並べてしまうと希少性が急激に下がってしまう。
人気と珍しさと値段を維持するために厳格な審査を経てから店頭に並べられることとなった。
「にゃんでぇぇぇ!!?ちゅぶりはとくべちゅなゆっくちなのにぃぃぃ!!!」
「いぢゃい!!いぢゃいよぉぉぉ!!!やびぇ…ゆぎぇぇぇぇ!!!!」
「ひぢょいよぉぉ!!!ゆぁぁぁ!!やびぇでぇぇぇ!!!ぼうじじゃんどらにゃいぢぇぇぇぇ!!!」
店頭に並ぶことが出来なかったつむりは最早使い物にはならない。ストックさせておく必要は無い。廃棄処分される。
が、特別なゆっくりであるのは事実であるため今のところ大抵は加工所職員が貰っている。使い道は1つだけだ。
「ゆぁぁぁ!!!つぶりのゆっぎゅりじだかざりじゃんがぁぁぁ!!!」
「こにゃごにゃになっぢゃだぁぁぁ!!!!これじゃゆっぐぢでぎにゃいよぉぉぉ!!!」
「ぷじゅぷじゅはゆっぐりでぎにゃいぃぃぃ!!ゆぴゃっ!!!いぢゃいよぉぉ!!!」
毎日毎日ゆっくりを見ている加工所職員の大半はゆっくりにあまり良いイメージを持っていない。
まりさつむりが高価だと知っていても別段何も思っていない。やることはただ1つ。虐待だ。
「あ!!いい事思いついた!!」
ある職員が自宅でつむりを虐めている時にアイデアが浮かんだ。その日以降店頭に並ぶことが出来なかったまりさつむりの行く末は1つに決まってしまった。
「ゆびゅっ!!!こ…ここはどこなんだじぇ?」
「くりゃいぃぃよぉ……きょわいぃぃぃ……」
「ここがおみしぇしゃんなの?ちゅぶりをかっちぇいっちぇにぇ!!」
店頭に並べられなかったまりさつむり達は薄暗い空間に閉じ込められた。
「ゆ!?にゃにかふっちぇきちゃ……ゆぅぅぅ!!!ぐぢゃいぃぃ!!!」
「にゃにごりぇぇぇぇぇ!!!?」
「どびょじぢぇぇぇぇ!!?ちゅぶりはゆっぐぢでぎりゅっでいっぢぇぢゃのにぃぃぃぃ!!!!」
つむり達の目の前に落とされたのは生ゴミだった。
「それがお前らの餌だよ。ちゃんと食えよ」
つむり達の頭上から人間の声が聞こえた。
「どびょじぢぇぇぇ!!?ちゅぶりはがんばっぢゃよ!!がんばっぢぇおべんぎょうじだにょにぃぃぃ!!!!」
「お前じゃ売れないよ。なんたってつむりは特別なんだからな」
「つびゅりだっぢぇつびゅりだよぉぉぉ!!!かっぢぇぐだじゃい!!ここじゃゆっぐぢでぎにゃいぃぃぃ!!!」
「そうかいそうかい。あぁ…そうだな。どうせコンポストになったら飾りなんて意味無いもんな」
つむり達の頭上に手袋をはめた手が伸びてきた。ひょいひょいとつむり達の貝殻を奪うとすぐに引っ込んでしまった。
「つびゅりのかじゃりじゃんがぁぁぁぁ!!!!が…がえじぢぇぇぇぇ!!!!」
「それがにゃいどゆっぐぢでぎにゃいよぉぉぉ!!!!」
「どうだ?これでもまだつむりだって言えるのかい?ただの帽子無くしたまりさじゃないか。つむりじゃないだろ」
「ちぎゃうぅぅぅぅ!!!ちゅぶりはちゅぶりだよぉぉ!!!だきゃらかえちぢぇぇぇぇ!!!」
「いっじょうげんべいおべんぎょうじぢゃのにぃぃぃぃ!!!!ゆっぐぢ…でぎりゅっぢぇ!!ゆっぐぢでぎりゅっぢぇぇぇ!!!」
「つむりだったらのお話だね。で、君はつむりなの?どこにそんな証拠が?飾りが無いのにつむり?」
「ゆぇぇぇぇぇぇん!!!!ゆびぇぇぇぇぇん!!!!!」
「きゃじゃりぃ……つびゅぢの……ゆっぐぢぢだおかじゃりぃぃぃ!!!」
「そんなに飾りが欲しいのか?だったら条件があるねぇ」
「じょ…じょうぎぇん?」
「にゃに…にゃにちぢゃら……かえちぢぇくりぇるにょ?…」
「簡単さ。毎日降ってくるご飯を残さず綺麗に食べるんだ。全部食べたら返してあげる。約束しよう」
「こ…こりぇ?…」
「むりぢゃよぉ……ぐじゃいぃ……たべりゃれにゃいよぉ……」
「そう?だったら飾りはここで壊しちゃおうね」
「ゆぅぅぅ!!や…やびぇぢぇぇぇぇ!!!」
「どっぢもやぢゃぁぁぁぁ!!!かえじぢぇぇぇぇ!!かえじぢぇよぉぉぉ!!!」
「じゃあ壊しちゃうね。せー……」
「まっぢぇぐだぢゃい!!!まっぢぇぐだぢゃい!!!!たべまじゅ!!つびゅりたべまじゅがりゃぁぁぁ!!!!」
「ごわじゃないぢぇぇぇぇ!!!たびぇりゅよぉぉぉ!!!たべりぇばいいでじょぉぉぉ!!!」
まりさつむり達は渋々コンポストの中で生ゴミを食べ始めた。店頭に並ばないつむりはこうしてコンポスト用ゆっくりの研究に利用されることとなったのだ。
まりさつむりは大きくなりにくいという性質を持っている。これはコンポスト用ゆっくりとして大きなアドバンテージである。
コンポスト用ゆっくりはある程度の期間が経つと大きくなるため交換しなくてはならない。残念ながら大きくならないゆっくりはまだ開発されていないのだ。
やがては開発されるだろうがその前に元々大きくならない性質を持っているまりさつむりが量産されたのだ。使わない手は無い。
ただ餌を大量に食べさせたりゴミを食べさせても大きくならないとは確定していない。希少ゆえにまだ分からない部分があったのだ。
「むー……ゆぎぇぇぇぇ……」
「まじゅいぃ……ゆぇ……っ……っぷ…」
「にぎゃいぃぃ……た…たべ…りゃれにゃい…よぉ……」
「ちゅぶりは……ちゅぶり……なのにぃ……べん…ぎょうだっぢぇ……いっぴゃい……じだ……にょにぃ……」
店一番の高額商品候補だったつむりだ。ここに来るまではある程度のグレードの餌を食べてきた。
それが一気に生ゴミまでレベルダウンしたのだ。生ゴミを全て食べるのに数日はかかるだろう。
その頃には新しいゴミも溜まっている。結局飾りは返ってくることはほぼ有り得ないのだ。
「た…たべ…ぢゃよ……っぷ……ゆぎぇ……ぇ……」
「か…かえ……ぢぢぇ……ちゅ…ぶりの……かじゃり…じゃ……ゆびゅっ!!」
「にゃ…にゃんぢぇぇ……ま…まぢゃ……ぐぢゃいぃ……やぢゃぁ……」
降ってきたのは貝殻ではなくまたしても生ゴミだった。別に約束は破っていない。破る気もない。ノルマを達成すれば貝殻は返してあげる。
だからこそ貝殻は綺麗に保存していた。しかし生ゴミを食べるスピードが遅すぎてコンポストに収まらない位生ゴミが溜まってしまった。
コンポストが空になったところでストックしていた分を補充しただけなのだ。
「やぐじょぐじだでじょぉぉぉ!!!どぼじぢぇぇぇ!!!がえじぢぇぇぇぇ!!!」
「うしょぢゅぎぃぃぃ!!!もうじぇっぢゃいたべにゃいがらにぇ!!!」
1日分の生ゴミを何日かけて食べたのかゆっくりでは分からないだろう。つむり達は怒った。
「ちっ。甘やかすとこれだ。もういい。ゴミの味は分かっただろうから容赦はいらないわ。コンポストに入るだけぶち込んどけ」
指示と共に相当な量の生ゴミがコンポストに収められた。
「ゆぎゃぁぁぁぁ!!!」
「ちゅ…ちゅぶでりゅぅぅぅ!!!」
「やみぇぢぇぇぇぇ!!!!たびぇだでじょ!!じぇんぶ…じぇんぶだべぢゃにょにぃぃぃ!!!」
生ゴミの山につむり達は沈んでしまった。
「まだ全部食ってねえぞ。それ全部食いな。お前らは死ぬまで食い続けるんだよ!!あ、聞こえて無かったかな?まぁいいや」
つむり達にはかろうじて聞こえていた。元々薄暗い空間に満杯になるまで詰められた生ゴミで視界は真っ暗だ。
「ど…どびょじぢぇ……ちゅ…ぶりは……とくびぇぢゅな…ゆっぐぢ…だっぢぇ……っゆ……っゆ…っぎゅ…」
「くぢゃいぃ……こんにゃ…こんぢゃどごりょじゃ……ゆっぐぢ…なんが…でぎにゃいよぉ……ゆぇ……ゆぇ…」
「ゆぇぇぇぇん!!!!ごんにゃのやぢゃぁぁぁ!!!!だじでぇぇぇ!!!だりぇがつびゅりをがっぢぇよぉぉ!!!!」
あるつむりは涙を流しながら目の前にある生ゴミを無理やり飲み込んでいた。あるつむりはずっと泣いていた。
もう永久にゆっくりできない。少しばかりの教育を受けているつむり達でもそれくらいは理解できていた。
「何日目で全部食いきれると思う?」
「あれだけの量じゃ…1週間はかかるんじゃないですか?」
「いやいや、10日だろう」
「もう味には慣れただろ。5日くらいじゃね?」
「じゃあさ、ラーメン賭けようぜ。俺は1週間だと思うな」
加工所職員にとってはどんなに高価なゆっくりでも所詮はゆっくりに過ぎないのだ。
まりさつむりだって同じことだ。特異点は帽子ではなく貝殻を被っているということだけ。たったそれだけの話なのだ。
たかだかそれだけでただの饅頭が10万円に化ける。彼らにとっては馬鹿馬鹿しい話でもあるのだ。
かくしてまりさつむりは1匹も無駄にせず全て有効活用されることとなった。
「まりさつむりの売れ行きは好調です。それに引っ張られる形で他のゆっくりの売上も少し伸びています」
加工所社長室にて秘書が社長に報告をしていた。
「では、こちらが今度刷られる広告です。あとこちらが新しい公式HPのプロトタイプです」
「ご苦労さん。ゆっくり見させてもらうよ」
「では、失礼します」
少し時間が経ってから社長は公式HPのプロトタイプを眺めていた。
『ゆ~ん。つむりはゆっくりしてるよぉ』
公募したビデオでグランプリを取った映像は実際に公式HPに採用させてもらった。暫くは加工所の新たな顔として活躍してもらおう。
「まだまだブームは終わらせないぜ…」
終わり
by エルダーあき