ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー
anko1509 妬ましい
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ankoss
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・このSSではゆっくりは直接虐待されませんが、色々と酷い目に遭います
・作者の都合の良い独自設定があります
・基本的に賢いゆっくりは漢字を使って喋ります
・このSSを書いたのはHENTAIあきです!HENTAIが苦手な方をご注意ください!
・過去作「新月の夜に」に出てくる人物が出てくるので、読んでないと分かりにくいかもしれません
・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!!
楽しそうに会話をしている飼い主と胴付きさなえを、一匹の胴付きふらんがじっと見ている。
このさなえは飼い主が友人から預かっているゆっくりであり、丁寧に扱われている。
それを面白く思わないのが飼われているこのふらんだ。
「さなえばかりずるい!おにいさんはふらんのかいぬしさんなのに・・・。」
ふらんは心の中でそう思うが、飼い主からはその度にこんなことを言われる。
「ごめんなふらん。でもふらんだって俺と離れてたら寂しいだろ?だからちょっとだけ我慢してくれな。」
そう言われてしまえばふらんも我慢せざるを得ない。
しかし最近ではあまりにも飼い主はさなえを可愛がりすぎているとふらんは感じている。
「ほらさなえ、今日のおやつは特製のあまあまだぞ。」
「お兄さんありがとうございます!こんなにゆっくりさせてくれて、さなえは幸せです!」
もちろんちゃんとふらんにも同じおやつを用意しているが、飼い主はさなえを優遇しているとふらんは思ってしまっている。
多少の差はあるかもしれないが、そこまでさなえとふらんとの間に格差はなかった。
あくまでも飼い主はそう思っていたが、当人であるふらんはそう思っていない。
「ご馳走様でした!」
「・・・ごちそうさま。」
おやつを食べて満足顔のさなえと、どこか不満げのふらん。
食べ終えた食器を片付けようとするさなえを、飼い主はその行為を褒める。
「偉いなさなえは。やっぱり金バッジは違うんだな。」
「そんなことありませんお兄さん。さなえは飼い主さんに少しでもゆっくりしてもらいたく、勝手にやってるんです。」
またしても褒められて照れているさなえの顔を見て、ふらんは激しく苛立ってきた。
いつもならここで癇癪を起こすが、さすがに何度も怒られて必死に堪える。
それでも中々ふらんの感情は収まらなかった。
「そろそろ今日の夕飯の買い物に行かないと。二人とも留守番よろしくな。」
飼い主がいなくなり、家にはふらんとさなえだけが残された。
特に会話などなく、ただ沈黙だけが続く中でさなえが部屋の掃除を始めだす。
「なにしてるの?」
「お部屋のお掃除ですよ!こうすればお兄さんが帰ってきたときに喜んでくれると思いまして。」
別段珍しいことでもなかったが、最近の生活ですっかりストレスが溜まっているふらんは別の解釈をしてしまう。
さなえに近づくとその顔に向けて勢いよく平手打ちをする。
「そうやってふらんからおにいさんをとるつもりなんだな!ゆっくりしないでしね!」
倒れたさなえに馬乗りになってひたすらさなえに暴行を加えるふらん。
それでもさなえは必死に抵抗して、どうにかふらんを突き飛ばすことに成功する。
急いで他の部屋に逃げ込み中から鍵をかけて安堵するがふらんは執拗にドアを叩く。
「そこはおにいさんとふらんのへや!ゆっくりしないででてこい!」
開かないと分かっているがふらんの鬼気迫る声に怯えて耳を塞ぐさなえ。
ひたすらドアをたたき続けるふらんがドアを叩くのを止めたのは、飼い主が買い物から帰ってくるまでだった。
あの事件以来ふらんは具合が悪いと言って部屋にこもる様になった。
さなえが元の飼い主の所に戻っても、飼い主が食事を持っていっても布団の中で横になり続けている。
そんなある日飼い主が仕事から帰ってくると、ふらんが玄関で帰りを待っていた。
「お兄さんお帰りなさい!ふらん寂しかったんだよ!」
「ただいまふらん。元気になったみたいで良かったよ。」
初めて自分から部屋から出てきたことに喜ぶ飼い主だったが、何か違和感を感じた。
髪型がどこか変わったようであり、いつも被っている帽子も被っていない。
「ふらん帽子はどうしたの?それに何か雰囲気が違う気がするんだけど。」
「お兄さん気のせいだよ!お家の中じゃお帽子は脱ぐのが良いんでしょ?だからふらんもお帽子を脱いだの。」
そういうことかと納得する飼い主であったが、どこか腑に落ちない飼い主だった。
これまでの喋り方とは違い、どこか大人びた喋りをしているのだがもしかしたらこっそりと勉強でもしていたと強引に納得することにした。
だがここからふらんの変化は始まることになった。
「今日は遅かったんだねお兄さん!ふらん眠たかったけど我慢したよ!」
「駄目だよお兄さん。お兄さんにはふらんがいるんだから他のゆっくりなんて見たら。」
「今日はふらんの方からお兄さんを迎えに来たよ!」
「ふらんはすごく幸せだよ!だからお兄さん、ずっとふらんと一緒にいてね!」
今までも少し飼い主に執着をしていたが、それでも飼い主に対してのゆっくりなりの独占欲だった。
しかし最近ではその執着が異常ともいえる物になっている。
深夜遅くまで飼い主を持ち続けているのは普通で、他人の飼いゆを見ると突然怒り出したり飼い主の勤め先にまで迎えに来るようになる。
「お願いだからふらん、少しだけ僕から離れてくれないか?最近ちょっと迷惑だよ。」
そう注意すると、ふらんは激しく泣き出して自分を傷つけ始めたため飼い主は慌てて止めることになった。
ようやくふらんが落ち着き飼い主がふらんの顔を見ると、何やら目の色が赤から緑がかっているのに気づいた。
これがふらんの最初の体の変質であった。
そこからふらんの体はある条件から徐々に変化していくようになる。
日々変化していくふらんに飼い主は恐怖を覚えるようになっていった。
最近この町ではある噂が広まっている。
よくある都市伝説だと思うが、この噂にははっきりとした目撃者が数多くいた。
「夜に一人で歩いていると薄汚れた子供がふらふら歩いているのを見た。」
「ぶつぶつと何かを呟いており、その言葉を聞くと体調が悪くなる。」
「近づいてみると恐ろしい金切り声で叫び、どこかへ立ち去っていく。」
「突然抱きつかれて、慌てて逃げ出した。」
大まかにまとめてしまうとこんなものである。
今のところ真相は分かっておらず、幾人もの人が正体を暴こうと探すがどういうわけか決して見つけることは出来なかった。
そんな噂など知らずにある男がいつもの日課である夜の散歩に出かけていた。
「おにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさん・・・。」
何やらぶつぶつと呟いている子供がいることに男が気づく。
ふらふらと前が見えていないのか、子供は男にぶつかる。
「大丈夫か?随分と弱ってるみたいだが、もしかして家出でもしたのか?」
そう男が心配して子供の目線に合わせて体を屈めて尋ねてみる。
男にぶつかったことも気づいていないのか、子供は男の声をかけられて初めて呟くを止めた。
「ここにいたんだねお兄さん!ふらんずっとお兄さんを探してたんだよ!」
心当たりのないことに驚く男だが、ふらんを自称する子供は構わずに男を強く抱きしめる。
男はゆっくりには詳しくはなかったが、ふらんというゆっくりがいることを思い出して子供に尋ねた。
「ちょっと待ってくれ!俺は別にふらんなんてゆっくりは飼ってないぞ!」
「嘘ついちゃ駄目だよお兄さん!ふらんはお兄さんのことを絶対に間違えないんだから!」
どうやらふらんに勘違いされていると思った男はらちが明かないと思い、ゆっくりに詳しい友人宅へと向かうことにする。
ふらんは男の足にくっつき文句も言わずに男の後を付いていった。
「いらっしゃい。またお前か、夜の散歩で俺の家に来るときは決まってゆっくり関連だな。」
「そう言うな。こっちは困ってるんだから助けてくれてもいいだろ?」
面倒くさそうにしながらも、男とふらんを中へと入れる。
「それで、その隣にいるぱるすぃが今回の問題か。」
「ぱるすぃ?こいつはふらんだって自分で言ってるぞ?」
男は自分に抱きついているゆっくりの困りながらもそう友人に言う。
だが友人は男の主張は首を振って否定する。
「目が見えないお前には分からないが、どこからどう見てもそいつは胴付きのゆっくりぱるすぃだぞ?
ふらんと同じ金髪で服も同じだが、その特徴的な耳はどうみてもぱるすぃだ。」
友人はきっぱりと断定するが、念のためにペットでありよき助手でもあるゆっくりさとりを呼び出す。
眠っていたところを起こされて少し不機嫌気味だが、ぱるすぃを見ると興味深そうな表情になる。
「貴方の名前はなんて言うの?」
「ふらんはふらんだよ!ゆっくりみたいだけど、ふらんのお兄さんにちょっかい出すなら許さないからね。」
ふらんを自称するぱるすぃがさとりに警告じみた言葉で答える。
さとりの能力である読心術でこの謎のゆっくりの心の中を覗いてみた。
「どうださとり?こいつは一体何なんだ。」
「この子はどうも元々はふらんだったみたいですお兄さん。でもぱるすぃみたいで、まるで心が二つあるみたいに感じます。」
「元々って言うことは、こいつ突然変異でぱるすぃになったのか。」
納得したのか頷く友人に、さっぱり理解できない男が質問する。
「すまないけど俺にも分かる様に答えてくれないか。ゆっくりに詳しくない俺にはさっぱりだ。」
「あー悪い、簡単に説明するとだな。」
ゆっくりぱるすぃとはとても嫉妬深い希少種のゆっくりである。
希少種でありあまり確認されていないが、ぱるすぃが生まれるには二つの方法があると考えられている。
一つは普通のゆっくりと同じで親であるゆっくりから生まれるものである。
希少種でありその確率は高くないが、これが一般的なぱるすぃの誕生だ。
「なるほどよく分かった。それで、何でこのぱるすぃは自分をふらんだなんて言ってるんだ?」
「それはな、ゆっくりのよく分からない性質にあるんだよ。」
友人が男に説明をする。
ゆっくりとは例えどんなゆっくりであっても、その体にすべてのゆっくりの情報が組み込まれている。
このためチェンジリングの発生や、初対面のゆっくりであっても相手のことを認識することが出来るとされている。
そしてぱるすぃの誕生方法のもう一つが、激しい嫉妬心から起こる生まれた後でのチェンジリングだ。
もちろんただの嫉妬でぱるすぃになるのなら、欲深いゆっくりはすべてぱるすぃになるだろう。
この嫉妬とは番の裏切りや理不尽な理由での別れによる嫉妬だ。
過去にも番に裏切られたありすがぱるすぃとなり、番であったまりさに復讐するといった事例が確認されている。
「大体分かった。所でこのふ、じゃなかったぱるすぃはどうしてこうなった?」
「それがどうも飼い主さんが他のゆっくりにかまって自分を大事にしてくれなかったのが原因みたいですね。」
男の疑問に心を読んださとりが答えるが、あくまでもそれはぱるすぃとなったふらんの主観である。
さとりに答えに友人は補足するように付け加える。
「あとふらんだったのも大きな理由だな。」
「どういうことだ?」
「ふらん種は他のゆっくりとちょっと違って気難しいというか特殊でな。ぱるすぃになりやすいのはふらんとありすって研究結果が出てるんだ。」
説明中でも男にべったりとくっ付いているぱるすぃ。
ここでまた男は一つの疑問を抱いた。
「でも何で俺のことを飼い主と思ってるんだ?俺とそっくりな飼い主だったのか?」
その言葉にさとりは少し顔を曇らせる。
だがその答えは本人から聞かされることになった。
「お兄さんもう忘れちゃったの?前にふらんのおめめが変だって言ったから、ふらん変なおめめは取っちゃったよ!」
今まで閉じられていたふらんのまぶたが開けられると、そこには目はなく空っぽな空洞だけがあった。
予想できなかった答えに、男と友人は絶句してしまい何も言えないでいる。
「でもね!ふらんちゃんとお兄さんのことは分かるよ。だってお兄さんの匂いは絶対忘れないから。」
どうやら視力は失ったが、そのかわりに嗅覚が発達したのかそれで飼い主かどうかを確認していたようである。
そのことに気づいた二人はどうして飼い主の臭いが男から発せられているのか考えだす。
「もしかしてお前の客の中に飼い主がいたんじゃないか?」
「あり得るな。見えないから分からないが、今日の客に触って匂いが付いたのかもしれないな。」
男が生業としているマッサージの客の中にぱるすぃの飼い主がいると二人は考える。
ゆっくりに関するトラブル解決をする仕事をしている友人は、さっそく男の客リストからゆっくりを飼っていた人間を探し出す。
その間ぱるすぃは一時的であるが、男の家に飼われることになった。
あれから数週間が経過して、ようやく元ふらんを飼っていた飼い主が見つかった。
そのことをさっそく男に報告するために男の家へと向かう友人。
「それでどうだったんだ?」
「まあ分かってたことだが、やっぱり急にぱるすぃに変化したのを気味悪がったのと尋常じゃないふらんが怖くて捨てたらしいぞ。」
目の前に本人がいるのだが、ぱるすぃ自身はそんなことなど構わないらしく男にくっついている。
むしろ男と話している友人に対して激しい敵意を出している。
「妬ましい妬ましい・・・。ぱるすぃからお兄さんを盗ろうとするやつは皆妬ましい・・・。」
ぱるぱるとしたオーラを出しているぱるすぃに、ちょっと引き気味になる友人だがぱるすぃの変化に気づく。
「こいつ自分をぱるすぃだと思ってるのか?前までは自分はふらんだと思ってたみたいなのに。」
よくみればぱるすぃの洋服は以前のふらんの服ではなく、男が買ってきた胴付きのぱるすぃが着る洋服だ。
汚れていた体をさっぱりと小奇麗になっており、肌にも艶が出ている美ゆっくりとなっている。
「最初は本人もふらんって言ってたんだが、家にるーみあがいるせいか嫉妬してたらいつの間にかぱるすぃっぽくなってたぞ。」
「・・・やっぱりゆっくりなんだな。その適当な適応力は。」
ちなみに嫉妬されているるーみあは今はゆっくりスクールに行っており家にはいない。
家にいる時にはぱるすぃに嫉妬されて敵意を向けられるためにいつも体を黒い球体で覆って隠れている。
それでもぱるすぃはその嗅覚でるーみあの位置を掴んで、いつもるーみあに暴行を加えようとしているが。
「大変だなお前も・・・。」
「それでも最初に比べたらまだましだぞ。ひどい時はナイフやフォークでるーみあに襲いかかってたからな。」
さらりととんでもない発言をする男に、友人はどうやって比較的まともに出来たのかを尋ねた。
「最初は暴れてたぱるすぃを落ち着かせようとしてマッサージしてたんだ。そのうちにぱるすぃからマッサージをねだる様になって、
そうしてるうちに段々まともになってきたぞ。」
「お前人間だけじゃなくてゆっくり用の仕事もやってみたらどうだよ?それってすごい才能だぞ。」
そんな話をしているうちにぱるすぃが突然男から離れて玄関に歩きだす。
不思議に思っていた二人だがその答えはすぐに分かった。
「お兄さんただいまなのだー!」
「お兄さんを奪おうとする女狐が妬ましい!」
帰ってくるなり敵意を向けられ、慌ててるーみあは体を黒い球体で姿を隠して男の近くまで逃げてくる。
近寄ってきたるーみあを撫でてやり、男は近付いてくるぱるすぃからるーみあを守るため背中にいるように言う。
「お兄さんどいて!そいつ殺せない!」
「殺しちゃ駄目だ。いつもみたいにマッサージしてやるからぱるすぃもこっち来い。」
そう言われて渋い表情をするぱるすぃだが、どこか嬉しそうに男の膝元に近寄ってくる。
「本当にぱるすぃの体は柔らかいな。触っててもこっちが気持ち良くなってくるみたいだ。」
「お兄さんを奪う女狐を殺さないといけないのに・・・。悔しい、でも気持ち良い・・・!」
ときおりびくんびくんと体を震わせながらも、ぱるすぃはお兄さんのマッサージを受け入れる。
その顔には先ほどまでの殺気立ったものでなく、まるで喉を撫でられた猫の様だ。
「それで元の飼い主はやっぱりぱるすぃについて何か言ってたか?」
「それがな、ぱるすぃの一件以来もうゆっくりは飼いたくないって言ってるんだよ。」
マッサージしながらも元の飼い主について尋ねる男に、友人はありのままを伝える。
こうなってしまえばもはやぱるすぃは元の飼い主の元に帰れないだろう。
といっても男は別にこのままぱるすぃを飼い続けてもいいと考えており、捨てることなど考えていないが。
「その様子だとぱるすぃもお前に懐いてるみたいだし大丈夫そうだな。」
それでも念のために友人はさとりを連れて来てぱるすぃの本心を調べてみることを告げる。
改めてさとりと一緒に男の家にやってきた友人は、さっそくぱるすぃに質問をしてカウンセリングのようなことを行った。
「お兄さん、この子心が一つになってます。」
さとりはそうぱるすぃについて診断を下した。
以前は二つあったと言っていたのに、何故一つになったのかを二人はまた悩むことになる。
「なあぱるすぃ、お前のお兄さんはどんな人だ?」
「おかしなことを言う人間さんね。ぱるすぃのお兄さんは気持ち良いマッサージをしてくれる優しいお兄さんよ!」
その答えを聞き、友人はある仮説を思いついた。
「もしかして、完全にぱるすぃになって以前の記憶が塗り替えられたのか。」
最初に会った時は外見はぱるすぃであったが、中身はふらんのようであったことから友人はそう考える。
自身のことを完全にぱるすぃと言うようにもなっており、おそらく男との生活をするうちに元々の飼い主から
一緒に住んでいる男がお兄さんに塗り替えられたのだろう。
「勝手にぱるすぃの心を読んで、お兄さんとの思い出を盗もうとするさとりが妬ましい!」
そう言ってさとりに襲いかかろうとするぱるすぃを、男は落ちついてぱるすぃの顔を優しく揉んで落ち着かせる。
驚いて友人に抱きついたさとりだが、大丈夫だと分かると慌てて体を離す。
「じゃあもうふらんじゃなくて、まったく別のぱるすぃなんだな?」
「多分そうだろうな。ちょっと危ないかもしれないが、それもぱるすぃの気質だから諦めるしかないが。」
「こっちはもう慣れたからな。最近じゃあるーみあも慣れたのか隠れないようになったし。」
自分のことを言われて嬉しいのかるーみあが近くまで寄ってきた。
るーみあが近づくのに気づいたぱるすぃは襲いかかろうとするが、男から教えてもらったマッサージでぱるすぃを大人しくさせる。
「どうぱるすぃ?気持ち良い?」
「妬ましい相手なのに、でも気持ち良い!」
男にされるように体を震わせて気持ちよくなってしまうぱるすぃ。
その姿を見てつい笑みがこぼれる友人はさとりと一緒に家に帰ろうとするが、あることを思い出す。
「そういやそのぱるすぃの目は治してやらないのか?腕の良いゆっくり治療の先生がいるけど紹介するぞ。」
その言葉を聞いて、気持ち良さそうにしていたぱるすぃが答えた。
「ぱるすぃは、あん!お兄さんを奪おうとする妬ましい物なんて見たくな、んっ!?」
るーみあにマッサージされて喘ぎながらも、はっきりとぱるすぃはそう答える。
嫉妬に狂ったふらんであったが、新たな生活に満足しているようだ。
こんどさとりにもマッサージをしてみようかと考えながら、友人は男の家から出ていく。
おまけ そのお飾りが妬ましい・・・
「ぱるすぃはるーみあのどこが妬ましいの?」
「全部よ!お兄さんに愛されるすべてが妬ましい。」
「そうなのかー?ぱるすぃもお兄さんに大事にされてるのに。」
「その能天気さも妬ましい・・・。」
「そうだ!るーみあのお飾りを貸してあげれば、きっとぱるすぃもるーみあだから妬ましくなくなるのだー!」
そう言って男から絶対外すなと言われていたお飾りを外するーみあ。
お飾りを外した瞬間、るーみあの体が黒い球体で覆われる。
しばらくして球体が無くなると、るーみあは頭とお尻から猫のような耳と尻尾が生えて息を荒げ顔を赤くしていた。
何やらるーみあの様子がおかしいことに気づいたぱるすぃだが、そんなことをかまわずにるーみあはぱるすぃに襲いかかる。
体を擦りつけてくるるーみあを引き離そうとするぱるすぃだが、るーみあが甘噛みや巧みに体を触ってくるので力が入らない。
お互いに興奮していきすっきりーする寸前、男が異常に気づき急いでるーみあにお飾りをつける。
この日以降ぱるすぃはるーみあを妬ましく思わなくなり、仲良くなったのであった。
後書き
良い話が台無しだ?うるさい馬鹿!そんなことよりHENTAIだ!!!
ごめんなさい、透明で全裸な男に脅迫されて無理やりおまけを書かされたんです!
wikiで嫉妬に狂ったありすがぱるすぃになったから、原作でもちょっと気がふれてるふらんならヤンデレぽくなるかなーと
思いまして書きました。
ゆっくりとは関係ありませんが、ぱるすぃの元ネタ(?)の橋姫は怖いですね。
夢枕獏先生の陰陽師でもありましたが、ゆっくりでもあんなことされたら誰だって怖くなると思います。
個人的に晴明と博雅のような、ホームズとワトソンみたいな関係は大好きです。
次回作は友人とさとりの凸凹コンビの話でも書こうと思うHENTAIあきでした。
最近書いたもの
anko1434 みょんな一日
anko1450 ゆっくりが泣く部屋
anko1471 春?冬?
anko1491 ゆっくり院
・作者の都合の良い独自設定があります
・基本的に賢いゆっくりは漢字を使って喋ります
・このSSを書いたのはHENTAIあきです!HENTAIが苦手な方をご注意ください!
・過去作「新月の夜に」に出てくる人物が出てくるので、読んでないと分かりにくいかもしれません
・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!!
楽しそうに会話をしている飼い主と胴付きさなえを、一匹の胴付きふらんがじっと見ている。
このさなえは飼い主が友人から預かっているゆっくりであり、丁寧に扱われている。
それを面白く思わないのが飼われているこのふらんだ。
「さなえばかりずるい!おにいさんはふらんのかいぬしさんなのに・・・。」
ふらんは心の中でそう思うが、飼い主からはその度にこんなことを言われる。
「ごめんなふらん。でもふらんだって俺と離れてたら寂しいだろ?だからちょっとだけ我慢してくれな。」
そう言われてしまえばふらんも我慢せざるを得ない。
しかし最近ではあまりにも飼い主はさなえを可愛がりすぎているとふらんは感じている。
「ほらさなえ、今日のおやつは特製のあまあまだぞ。」
「お兄さんありがとうございます!こんなにゆっくりさせてくれて、さなえは幸せです!」
もちろんちゃんとふらんにも同じおやつを用意しているが、飼い主はさなえを優遇しているとふらんは思ってしまっている。
多少の差はあるかもしれないが、そこまでさなえとふらんとの間に格差はなかった。
あくまでも飼い主はそう思っていたが、当人であるふらんはそう思っていない。
「ご馳走様でした!」
「・・・ごちそうさま。」
おやつを食べて満足顔のさなえと、どこか不満げのふらん。
食べ終えた食器を片付けようとするさなえを、飼い主はその行為を褒める。
「偉いなさなえは。やっぱり金バッジは違うんだな。」
「そんなことありませんお兄さん。さなえは飼い主さんに少しでもゆっくりしてもらいたく、勝手にやってるんです。」
またしても褒められて照れているさなえの顔を見て、ふらんは激しく苛立ってきた。
いつもならここで癇癪を起こすが、さすがに何度も怒られて必死に堪える。
それでも中々ふらんの感情は収まらなかった。
「そろそろ今日の夕飯の買い物に行かないと。二人とも留守番よろしくな。」
飼い主がいなくなり、家にはふらんとさなえだけが残された。
特に会話などなく、ただ沈黙だけが続く中でさなえが部屋の掃除を始めだす。
「なにしてるの?」
「お部屋のお掃除ですよ!こうすればお兄さんが帰ってきたときに喜んでくれると思いまして。」
別段珍しいことでもなかったが、最近の生活ですっかりストレスが溜まっているふらんは別の解釈をしてしまう。
さなえに近づくとその顔に向けて勢いよく平手打ちをする。
「そうやってふらんからおにいさんをとるつもりなんだな!ゆっくりしないでしね!」
倒れたさなえに馬乗りになってひたすらさなえに暴行を加えるふらん。
それでもさなえは必死に抵抗して、どうにかふらんを突き飛ばすことに成功する。
急いで他の部屋に逃げ込み中から鍵をかけて安堵するがふらんは執拗にドアを叩く。
「そこはおにいさんとふらんのへや!ゆっくりしないででてこい!」
開かないと分かっているがふらんの鬼気迫る声に怯えて耳を塞ぐさなえ。
ひたすらドアをたたき続けるふらんがドアを叩くのを止めたのは、飼い主が買い物から帰ってくるまでだった。
あの事件以来ふらんは具合が悪いと言って部屋にこもる様になった。
さなえが元の飼い主の所に戻っても、飼い主が食事を持っていっても布団の中で横になり続けている。
そんなある日飼い主が仕事から帰ってくると、ふらんが玄関で帰りを待っていた。
「お兄さんお帰りなさい!ふらん寂しかったんだよ!」
「ただいまふらん。元気になったみたいで良かったよ。」
初めて自分から部屋から出てきたことに喜ぶ飼い主だったが、何か違和感を感じた。
髪型がどこか変わったようであり、いつも被っている帽子も被っていない。
「ふらん帽子はどうしたの?それに何か雰囲気が違う気がするんだけど。」
「お兄さん気のせいだよ!お家の中じゃお帽子は脱ぐのが良いんでしょ?だからふらんもお帽子を脱いだの。」
そういうことかと納得する飼い主であったが、どこか腑に落ちない飼い主だった。
これまでの喋り方とは違い、どこか大人びた喋りをしているのだがもしかしたらこっそりと勉強でもしていたと強引に納得することにした。
だがここからふらんの変化は始まることになった。
「今日は遅かったんだねお兄さん!ふらん眠たかったけど我慢したよ!」
「駄目だよお兄さん。お兄さんにはふらんがいるんだから他のゆっくりなんて見たら。」
「今日はふらんの方からお兄さんを迎えに来たよ!」
「ふらんはすごく幸せだよ!だからお兄さん、ずっとふらんと一緒にいてね!」
今までも少し飼い主に執着をしていたが、それでも飼い主に対してのゆっくりなりの独占欲だった。
しかし最近ではその執着が異常ともいえる物になっている。
深夜遅くまで飼い主を持ち続けているのは普通で、他人の飼いゆを見ると突然怒り出したり飼い主の勤め先にまで迎えに来るようになる。
「お願いだからふらん、少しだけ僕から離れてくれないか?最近ちょっと迷惑だよ。」
そう注意すると、ふらんは激しく泣き出して自分を傷つけ始めたため飼い主は慌てて止めることになった。
ようやくふらんが落ち着き飼い主がふらんの顔を見ると、何やら目の色が赤から緑がかっているのに気づいた。
これがふらんの最初の体の変質であった。
そこからふらんの体はある条件から徐々に変化していくようになる。
日々変化していくふらんに飼い主は恐怖を覚えるようになっていった。
最近この町ではある噂が広まっている。
よくある都市伝説だと思うが、この噂にははっきりとした目撃者が数多くいた。
「夜に一人で歩いていると薄汚れた子供がふらふら歩いているのを見た。」
「ぶつぶつと何かを呟いており、その言葉を聞くと体調が悪くなる。」
「近づいてみると恐ろしい金切り声で叫び、どこかへ立ち去っていく。」
「突然抱きつかれて、慌てて逃げ出した。」
大まかにまとめてしまうとこんなものである。
今のところ真相は分かっておらず、幾人もの人が正体を暴こうと探すがどういうわけか決して見つけることは出来なかった。
そんな噂など知らずにある男がいつもの日課である夜の散歩に出かけていた。
「おにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさんおにいさん・・・。」
何やらぶつぶつと呟いている子供がいることに男が気づく。
ふらふらと前が見えていないのか、子供は男にぶつかる。
「大丈夫か?随分と弱ってるみたいだが、もしかして家出でもしたのか?」
そう男が心配して子供の目線に合わせて体を屈めて尋ねてみる。
男にぶつかったことも気づいていないのか、子供は男の声をかけられて初めて呟くを止めた。
「ここにいたんだねお兄さん!ふらんずっとお兄さんを探してたんだよ!」
心当たりのないことに驚く男だが、ふらんを自称する子供は構わずに男を強く抱きしめる。
男はゆっくりには詳しくはなかったが、ふらんというゆっくりがいることを思い出して子供に尋ねた。
「ちょっと待ってくれ!俺は別にふらんなんてゆっくりは飼ってないぞ!」
「嘘ついちゃ駄目だよお兄さん!ふらんはお兄さんのことを絶対に間違えないんだから!」
どうやらふらんに勘違いされていると思った男はらちが明かないと思い、ゆっくりに詳しい友人宅へと向かうことにする。
ふらんは男の足にくっつき文句も言わずに男の後を付いていった。
「いらっしゃい。またお前か、夜の散歩で俺の家に来るときは決まってゆっくり関連だな。」
「そう言うな。こっちは困ってるんだから助けてくれてもいいだろ?」
面倒くさそうにしながらも、男とふらんを中へと入れる。
「それで、その隣にいるぱるすぃが今回の問題か。」
「ぱるすぃ?こいつはふらんだって自分で言ってるぞ?」
男は自分に抱きついているゆっくりの困りながらもそう友人に言う。
だが友人は男の主張は首を振って否定する。
「目が見えないお前には分からないが、どこからどう見てもそいつは胴付きのゆっくりぱるすぃだぞ?
ふらんと同じ金髪で服も同じだが、その特徴的な耳はどうみてもぱるすぃだ。」
友人はきっぱりと断定するが、念のためにペットでありよき助手でもあるゆっくりさとりを呼び出す。
眠っていたところを起こされて少し不機嫌気味だが、ぱるすぃを見ると興味深そうな表情になる。
「貴方の名前はなんて言うの?」
「ふらんはふらんだよ!ゆっくりみたいだけど、ふらんのお兄さんにちょっかい出すなら許さないからね。」
ふらんを自称するぱるすぃがさとりに警告じみた言葉で答える。
さとりの能力である読心術でこの謎のゆっくりの心の中を覗いてみた。
「どうださとり?こいつは一体何なんだ。」
「この子はどうも元々はふらんだったみたいですお兄さん。でもぱるすぃみたいで、まるで心が二つあるみたいに感じます。」
「元々って言うことは、こいつ突然変異でぱるすぃになったのか。」
納得したのか頷く友人に、さっぱり理解できない男が質問する。
「すまないけど俺にも分かる様に答えてくれないか。ゆっくりに詳しくない俺にはさっぱりだ。」
「あー悪い、簡単に説明するとだな。」
ゆっくりぱるすぃとはとても嫉妬深い希少種のゆっくりである。
希少種でありあまり確認されていないが、ぱるすぃが生まれるには二つの方法があると考えられている。
一つは普通のゆっくりと同じで親であるゆっくりから生まれるものである。
希少種でありその確率は高くないが、これが一般的なぱるすぃの誕生だ。
「なるほどよく分かった。それで、何でこのぱるすぃは自分をふらんだなんて言ってるんだ?」
「それはな、ゆっくりのよく分からない性質にあるんだよ。」
友人が男に説明をする。
ゆっくりとは例えどんなゆっくりであっても、その体にすべてのゆっくりの情報が組み込まれている。
このためチェンジリングの発生や、初対面のゆっくりであっても相手のことを認識することが出来るとされている。
そしてぱるすぃの誕生方法のもう一つが、激しい嫉妬心から起こる生まれた後でのチェンジリングだ。
もちろんただの嫉妬でぱるすぃになるのなら、欲深いゆっくりはすべてぱるすぃになるだろう。
この嫉妬とは番の裏切りや理不尽な理由での別れによる嫉妬だ。
過去にも番に裏切られたありすがぱるすぃとなり、番であったまりさに復讐するといった事例が確認されている。
「大体分かった。所でこのふ、じゃなかったぱるすぃはどうしてこうなった?」
「それがどうも飼い主さんが他のゆっくりにかまって自分を大事にしてくれなかったのが原因みたいですね。」
男の疑問に心を読んださとりが答えるが、あくまでもそれはぱるすぃとなったふらんの主観である。
さとりに答えに友人は補足するように付け加える。
「あとふらんだったのも大きな理由だな。」
「どういうことだ?」
「ふらん種は他のゆっくりとちょっと違って気難しいというか特殊でな。ぱるすぃになりやすいのはふらんとありすって研究結果が出てるんだ。」
説明中でも男にべったりとくっ付いているぱるすぃ。
ここでまた男は一つの疑問を抱いた。
「でも何で俺のことを飼い主と思ってるんだ?俺とそっくりな飼い主だったのか?」
その言葉にさとりは少し顔を曇らせる。
だがその答えは本人から聞かされることになった。
「お兄さんもう忘れちゃったの?前にふらんのおめめが変だって言ったから、ふらん変なおめめは取っちゃったよ!」
今まで閉じられていたふらんのまぶたが開けられると、そこには目はなく空っぽな空洞だけがあった。
予想できなかった答えに、男と友人は絶句してしまい何も言えないでいる。
「でもね!ふらんちゃんとお兄さんのことは分かるよ。だってお兄さんの匂いは絶対忘れないから。」
どうやら視力は失ったが、そのかわりに嗅覚が発達したのかそれで飼い主かどうかを確認していたようである。
そのことに気づいた二人はどうして飼い主の臭いが男から発せられているのか考えだす。
「もしかしてお前の客の中に飼い主がいたんじゃないか?」
「あり得るな。見えないから分からないが、今日の客に触って匂いが付いたのかもしれないな。」
男が生業としているマッサージの客の中にぱるすぃの飼い主がいると二人は考える。
ゆっくりに関するトラブル解決をする仕事をしている友人は、さっそく男の客リストからゆっくりを飼っていた人間を探し出す。
その間ぱるすぃは一時的であるが、男の家に飼われることになった。
あれから数週間が経過して、ようやく元ふらんを飼っていた飼い主が見つかった。
そのことをさっそく男に報告するために男の家へと向かう友人。
「それでどうだったんだ?」
「まあ分かってたことだが、やっぱり急にぱるすぃに変化したのを気味悪がったのと尋常じゃないふらんが怖くて捨てたらしいぞ。」
目の前に本人がいるのだが、ぱるすぃ自身はそんなことなど構わないらしく男にくっついている。
むしろ男と話している友人に対して激しい敵意を出している。
「妬ましい妬ましい・・・。ぱるすぃからお兄さんを盗ろうとするやつは皆妬ましい・・・。」
ぱるぱるとしたオーラを出しているぱるすぃに、ちょっと引き気味になる友人だがぱるすぃの変化に気づく。
「こいつ自分をぱるすぃだと思ってるのか?前までは自分はふらんだと思ってたみたいなのに。」
よくみればぱるすぃの洋服は以前のふらんの服ではなく、男が買ってきた胴付きのぱるすぃが着る洋服だ。
汚れていた体をさっぱりと小奇麗になっており、肌にも艶が出ている美ゆっくりとなっている。
「最初は本人もふらんって言ってたんだが、家にるーみあがいるせいか嫉妬してたらいつの間にかぱるすぃっぽくなってたぞ。」
「・・・やっぱりゆっくりなんだな。その適当な適応力は。」
ちなみに嫉妬されているるーみあは今はゆっくりスクールに行っており家にはいない。
家にいる時にはぱるすぃに嫉妬されて敵意を向けられるためにいつも体を黒い球体で覆って隠れている。
それでもぱるすぃはその嗅覚でるーみあの位置を掴んで、いつもるーみあに暴行を加えようとしているが。
「大変だなお前も・・・。」
「それでも最初に比べたらまだましだぞ。ひどい時はナイフやフォークでるーみあに襲いかかってたからな。」
さらりととんでもない発言をする男に、友人はどうやって比較的まともに出来たのかを尋ねた。
「最初は暴れてたぱるすぃを落ち着かせようとしてマッサージしてたんだ。そのうちにぱるすぃからマッサージをねだる様になって、
そうしてるうちに段々まともになってきたぞ。」
「お前人間だけじゃなくてゆっくり用の仕事もやってみたらどうだよ?それってすごい才能だぞ。」
そんな話をしているうちにぱるすぃが突然男から離れて玄関に歩きだす。
不思議に思っていた二人だがその答えはすぐに分かった。
「お兄さんただいまなのだー!」
「お兄さんを奪おうとする女狐が妬ましい!」
帰ってくるなり敵意を向けられ、慌ててるーみあは体を黒い球体で姿を隠して男の近くまで逃げてくる。
近寄ってきたるーみあを撫でてやり、男は近付いてくるぱるすぃからるーみあを守るため背中にいるように言う。
「お兄さんどいて!そいつ殺せない!」
「殺しちゃ駄目だ。いつもみたいにマッサージしてやるからぱるすぃもこっち来い。」
そう言われて渋い表情をするぱるすぃだが、どこか嬉しそうに男の膝元に近寄ってくる。
「本当にぱるすぃの体は柔らかいな。触っててもこっちが気持ち良くなってくるみたいだ。」
「お兄さんを奪う女狐を殺さないといけないのに・・・。悔しい、でも気持ち良い・・・!」
ときおりびくんびくんと体を震わせながらも、ぱるすぃはお兄さんのマッサージを受け入れる。
その顔には先ほどまでの殺気立ったものでなく、まるで喉を撫でられた猫の様だ。
「それで元の飼い主はやっぱりぱるすぃについて何か言ってたか?」
「それがな、ぱるすぃの一件以来もうゆっくりは飼いたくないって言ってるんだよ。」
マッサージしながらも元の飼い主について尋ねる男に、友人はありのままを伝える。
こうなってしまえばもはやぱるすぃは元の飼い主の元に帰れないだろう。
といっても男は別にこのままぱるすぃを飼い続けてもいいと考えており、捨てることなど考えていないが。
「その様子だとぱるすぃもお前に懐いてるみたいだし大丈夫そうだな。」
それでも念のために友人はさとりを連れて来てぱるすぃの本心を調べてみることを告げる。
改めてさとりと一緒に男の家にやってきた友人は、さっそくぱるすぃに質問をしてカウンセリングのようなことを行った。
「お兄さん、この子心が一つになってます。」
さとりはそうぱるすぃについて診断を下した。
以前は二つあったと言っていたのに、何故一つになったのかを二人はまた悩むことになる。
「なあぱるすぃ、お前のお兄さんはどんな人だ?」
「おかしなことを言う人間さんね。ぱるすぃのお兄さんは気持ち良いマッサージをしてくれる優しいお兄さんよ!」
その答えを聞き、友人はある仮説を思いついた。
「もしかして、完全にぱるすぃになって以前の記憶が塗り替えられたのか。」
最初に会った時は外見はぱるすぃであったが、中身はふらんのようであったことから友人はそう考える。
自身のことを完全にぱるすぃと言うようにもなっており、おそらく男との生活をするうちに元々の飼い主から
一緒に住んでいる男がお兄さんに塗り替えられたのだろう。
「勝手にぱるすぃの心を読んで、お兄さんとの思い出を盗もうとするさとりが妬ましい!」
そう言ってさとりに襲いかかろうとするぱるすぃを、男は落ちついてぱるすぃの顔を優しく揉んで落ち着かせる。
驚いて友人に抱きついたさとりだが、大丈夫だと分かると慌てて体を離す。
「じゃあもうふらんじゃなくて、まったく別のぱるすぃなんだな?」
「多分そうだろうな。ちょっと危ないかもしれないが、それもぱるすぃの気質だから諦めるしかないが。」
「こっちはもう慣れたからな。最近じゃあるーみあも慣れたのか隠れないようになったし。」
自分のことを言われて嬉しいのかるーみあが近くまで寄ってきた。
るーみあが近づくのに気づいたぱるすぃは襲いかかろうとするが、男から教えてもらったマッサージでぱるすぃを大人しくさせる。
「どうぱるすぃ?気持ち良い?」
「妬ましい相手なのに、でも気持ち良い!」
男にされるように体を震わせて気持ちよくなってしまうぱるすぃ。
その姿を見てつい笑みがこぼれる友人はさとりと一緒に家に帰ろうとするが、あることを思い出す。
「そういやそのぱるすぃの目は治してやらないのか?腕の良いゆっくり治療の先生がいるけど紹介するぞ。」
その言葉を聞いて、気持ち良さそうにしていたぱるすぃが答えた。
「ぱるすぃは、あん!お兄さんを奪おうとする妬ましい物なんて見たくな、んっ!?」
るーみあにマッサージされて喘ぎながらも、はっきりとぱるすぃはそう答える。
嫉妬に狂ったふらんであったが、新たな生活に満足しているようだ。
こんどさとりにもマッサージをしてみようかと考えながら、友人は男の家から出ていく。
おまけ そのお飾りが妬ましい・・・
「ぱるすぃはるーみあのどこが妬ましいの?」
「全部よ!お兄さんに愛されるすべてが妬ましい。」
「そうなのかー?ぱるすぃもお兄さんに大事にされてるのに。」
「その能天気さも妬ましい・・・。」
「そうだ!るーみあのお飾りを貸してあげれば、きっとぱるすぃもるーみあだから妬ましくなくなるのだー!」
そう言って男から絶対外すなと言われていたお飾りを外するーみあ。
お飾りを外した瞬間、るーみあの体が黒い球体で覆われる。
しばらくして球体が無くなると、るーみあは頭とお尻から猫のような耳と尻尾が生えて息を荒げ顔を赤くしていた。
何やらるーみあの様子がおかしいことに気づいたぱるすぃだが、そんなことをかまわずにるーみあはぱるすぃに襲いかかる。
体を擦りつけてくるるーみあを引き離そうとするぱるすぃだが、るーみあが甘噛みや巧みに体を触ってくるので力が入らない。
お互いに興奮していきすっきりーする寸前、男が異常に気づき急いでるーみあにお飾りをつける。
この日以降ぱるすぃはるーみあを妬ましく思わなくなり、仲良くなったのであった。
後書き
良い話が台無しだ?うるさい馬鹿!そんなことよりHENTAIだ!!!
ごめんなさい、透明で全裸な男に脅迫されて無理やりおまけを書かされたんです!
wikiで嫉妬に狂ったありすがぱるすぃになったから、原作でもちょっと気がふれてるふらんならヤンデレぽくなるかなーと
思いまして書きました。
ゆっくりとは関係ありませんが、ぱるすぃの元ネタ(?)の橋姫は怖いですね。
夢枕獏先生の陰陽師でもありましたが、ゆっくりでもあんなことされたら誰だって怖くなると思います。
個人的に晴明と博雅のような、ホームズとワトソンみたいな関係は大好きです。
次回作は友人とさとりの凸凹コンビの話でも書こうと思うHENTAIあきでした。
最近書いたもの
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anko1450 ゆっくりが泣く部屋
anko1471 春?冬?
anko1491 ゆっくり院