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  • とある魔術の使い魔と主-19一つ前との差分

「とある魔術の使い魔と主-19」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

とある魔術の使い魔と主-19 - (2009/10/11 (日) 16:28:51) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

ずっとフルスピードで飛ばして来たので、当麻達はその日の夜中にラ・ロシェールの入口についた。ついたのはいいが、当麻は辺りの環境を見回すと怪訝な表情を浮かべる。 「なんで港町なのに山なんだよ。あれですか、山がゴゴゴーと動いて中から海でも現れちゃう仕掛けですか」 そう、港町だというのに肝心な海が何処にも見えない。見えるのは山、山、山、それだけだ。 いや待て、もしかしてこの山を越えた先にパラダイスが待ってるかもー、とプラス思考へと働く当麻に、ギーシュは呆れながらも答えた。 「きみはアルビオンを知らないのか?」 二人共体力の限界は既に越している。それでも、目的地に達したという事もあり、多少の元気を取り戻した。 もっとも、二人共せいぜい会話を交わす事ぐらいしか出来ない。 「多分知らんなー……」 「まさか!」 ギーシュは鼻で笑う。何やら馬鹿にされているのだろう、と当麻は思ったが、怒らなかった。 いや、怒る気力が残っていなかった。 「そう言われても知らん物は知らないのです。どっかの有名さんも『無知の知』と言ってですね――――」 その時だ。 突然、崖の上から当麻達を目掛けて松明が何本も投げ込まれた。 松明は勢いよく燃え上がり、暗かった視界が一瞬にて照らされる。 「な、なんだ!」 突然の事態に困惑したギーシュは叫んだ。 と、それに連動してか、あるいは戦の訓練をしていなかった為かはわからない。ともかく馬は驚き、前足を大きく上げて、当麻とギーシュは地面へと放り出された。 その隙を狙って幾多の矢が二人に襲い掛かる。当麻は舌打ちしながらも、僅かに後ろへと下がり避けようとする。 「奇襲だ!」 ようやく事の状況を理解したのか、ギーシュは再び叫ぶ。同時に、ストッとギーシュの目の前で弓矢が地面に刺さる。 「くそっ!」 こうしている間にも第二射が放たれる。真っ先に狙われるのは起き上がる様子がないギーシュである。 当麻の幻想殺しは無敵ではない。異能ではない力なら、その右手はただの右手と化す。 ギーシュの命を助けるべきだと感じた当麻は、不完全な態勢のまま地面を蹴る。 (間に合う……か!?) 当麻がギーシュへとたどり着く前に、再び矢が襲い掛かってくる。盾となる物は……ない。 万事休すか!? とせめてギーシュだけでもと手を盾にする。 その瞬間、轟ッ! と一陣の風が舞い起こり、当麻達を守るかのように小型の竜巻が現れる。 方向転換出来ない矢は、竜巻に果敢に挑むものも、あさっての方に弾き飛ばされるという敗北を味わう。 グリフォンに跨がったワルドが、杖を掲げている。 「大丈夫か!」 「あぁ、あの馬鹿神父にご教授して欲しいくらい嬉しいぜ」 毎度毎度自分を盾にするヘビースモーカー神父を、当麻は頭に浮かべながらも立ち上がる。 ワルドと当麻は二人して崖の方を睨む。が、次なる矢は放たれない。 「盗賊か山賊の類か?」 ワルドが呟き、その内容からルイズがある仮説を導き出す。 「まさか……アルビオンの貴族の仕業かも」 「そりゃないだろ」 当麻に否定され、ルイズはむっとなる。 「何でよ」 「貴族なら魔法使ってくるだろ?」 あ……、と納得してしまった。 その時、ばっさばっさと羽音が聞こえた。聞き慣れたその音に、ワルド以外の三人が顔を合わせる。 崖の上から男達の悲鳴が聞こえた。上空にいる何かに恐れたのだろう。 立ち向かう為矢が放たれる。 しかし、ワルドが行ったように小型の竜巻が再度現れ、今度は男達を崖から突き落とした。 「おや、風の呪文ではないか」 ワルドが呟いた。すると、突き落とされた男達が自分達の目の前へと転がってくる。 硬い地面に体をぶつけた為、呻き声をあげていた。 それに続いて何かもこちらへとやってくる。月の明かりが照らし、ルイズが驚いたように叫んだ。 「シルフィード!?」 コンコン、と音がする。 当麻はノックの音で目が覚めた。 あの後、任務だとは知らずついてきたキュルケとタバサを迎えて六人となる。 そしてラ・ロシェールの一番上等な宿で泊まる事になった。 ルイズとワルドが乗船の交渉を行った結果、アルビオンへと行くのは明後日と決定した。 だから、今日は一日休みのはず。当麻はちらっ、とギーシュの方を見る。 グースカいびきをかいて寝ている。というか起きる気配がない。そうしている間にもノックの音がやや強くなる。己の不幸を呪いながら当麻は起き上がった。 (まだ朝早いし、用件聞き終わったら寝よ) 欠伸をしながらふらふらと扉の方へと足をやる。ガチャリと扉を開けると、その人物はワルドであった。 「おはよう。使い魔君」 「……ここはおはようございます主の婚約者様と言うべきなのでしょーか?」 朝一に言われた言葉が『使い魔君』であれば流石の当麻を皮肉の一つは言う。ワルドはそんな当麻に対してにっこり笑うと、 「君と手合わせしたい」 はい? と聞いてくるのでワルドは続ける。 「いやぁ、フーケの一件で、僕はきみに興味を抱いたのだ。しかもルイズから聞いた話、君は異世界の人間じゃないか」 「はぁ……」 「だからちょっと実力を知りたくてね」 「あー遠慮しときます。体もほら疲れきっているので」 当麻は理解出来なかった。ギーシュといい、ワルドといい、ここにいる貴族達は皆戦いたがっている。 別に当麻は戦いたいわけじゃない。戦わなければならないから戦っているだけだ。 だからこういった面倒事は極力やろうとしない。 「そんなんではルイズを守れないぞ?」 挑発のつもりなのか、ワルドは上から見下したように言った。当麻の動きが一瞬止まる。が、それは一瞬だけである。 「ルイズを守るのはあなたじゃないのですか?」 質問を質問で返す。当麻は昨日の夜に考えを纏めたのだ。ルイズをどうするべきなのか。 「俺なんかよりもあなたがルイズを守るべきですよ」 「どうしてそう思うんだね?」 ん、と一瞬当麻は目を逸らした。そして再び向け直す。 「婚約者、だからじゃないんですか?」 扉は閉められた。 ワルドはヤレヤレ、と手をお手上げのポーズを取る。すると、物陰から話を聞いていたルイズが現れた。 その日の夜、当麻は一人のんびりと月を眺めていた。明日はいよいよアルビオンに渡る日という事もあり、ギーシュ達は酒を飲み、騒いでいるのだろう。途中キュルケが誘いに来たが断った。 何やら二つの月が重なる晩の翌日、船は出港するという。どこのゲーム設定ですかー、と当麻は一人突っ込む。 当麻はため息を吐くと、気分転換にと月を見つめ続けた。 「トウマ」 呼ばれた。何故こうもタイミングよく呼ばれちゃうのですか!? と突っ込む衝動を抑えながら振り向く。 そこには、ルイズが立っている。腕を組んで睨んでいるというおまけつき。 「あんた、朝何言っているのよ」 ルイズの瞳は怒り輝いている。 「わたしの使い魔なんだから、わたしを守ってもらうわよ。後掃除洗濯。その他雑用」 どうやら聞かれたらしい。確かにあのように発言すれば誰だって怒るだろう。 「簡単さ、俺にはお前を守る力がない」 言いながら、右手を前に出す。 「俺は幻想殺し以外はただの高校生、レベル0(無能力者)だ。そんな俺なんかより、あの人に守って貰う方がいいだろ」 先の戦闘、今までの戦闘を思い出せば簡単な事であった。 元の世界ではインデックスを危険な場所から遠ざけようとした。その度に頭を噛まれたのだが……。 あれはインデックスを守る為じゃない。インデックスを守る自信がないから遠ざけているのだ。 当麻の幻想殺しの戦いは基本一対一。しかもインデックスの前に突っ立って右手を出し続けているというわけにはいかない。 自分も攻めなくてはならないし、とにかくインデックスを敵の手から守る事が出来ないのだ。 今までは危険な目に合わせるわけにはいかない、と言い続けた。しかし、それは違う。守る事が当麻には出来ないのだ。 気付かされた。今回の一件で。 だから、このままいけばルイズを守りきれない日が必ず来る。その時死んでしまいました、というバッドエンドを迎えたくない。だから当麻じゃなくてワルドの方が相応しいのだ。 一つに特化した奴ではなくて万能の方が。 「それに……」 一番の理由、それは―― 「この世界じゃない人間が、この世界の主人公にはなってはいけないんだ」 そういって、月の方へと顔を向ける。名目上インデックスを守っている自分、それは同じ世界の人間だから。だからルイズもこの世界の人間に守られるべきだ。 そう、自分に言い聞かせるのであった。納得しなければ、また自分が前に出てしまうから。 「……わかったわよ。わたし、ワルドと結婚するわ」 「あぁ、きっとそれが一番さ」ルイズの決意に、当麻は祝福した。
#navi(とある魔術の使い魔と主) ずっとフルスピードで飛ばして来たので、当麻達はその日の夜中にラ・ロシェールの入口についた。ついたのはいいが、当麻は辺りの環境を見回すと怪訝な表情を浮かべる。 「なんで港町なのに山なんだよ。あれですか、山がゴゴゴーと動いて中から海でも現れちゃう仕掛けですか」 そう、港町だというのに肝心な海が何処にも見えない。見えるのは山、山、山、それだけだ。 いや待て、もしかしてこの山を越えた先にパラダイスが待ってるかもー、とプラス思考へと働く当麻に、ギーシュは呆れながらも答えた。 「きみはアルビオンを知らないのか?」 二人共体力の限界は既に越している。それでも、目的地に達したという事もあり、多少の元気を取り戻した。 もっとも、二人共せいぜい会話を交わす事ぐらいしか出来ない。 「多分知らんなー……」 「まさか!」 ギーシュは鼻で笑う。何やら馬鹿にされているのだろう、と当麻は思ったが、怒らなかった。 いや、怒る気力が残っていなかった。 「そう言われても知らん物は知らないのです。どっかの有名さんも『無知の知』と言ってですね――――」 その時だ。 突然、崖の上から当麻達を目掛けて松明が何本も投げ込まれた。 松明は勢いよく燃え上がり、暗かった視界が一瞬にて照らされる。 「な、なんだ!」 突然の事態に困惑したギーシュは叫んだ。 と、それに連動してか、あるいは戦の訓練をしていなかった為かはわからない。ともかく馬は驚き、前足を大きく上げて、当麻とギーシュは地面へと放り出された。 その隙を狙って幾多の矢が二人に襲い掛かる。当麻は舌打ちしながらも、僅かに後ろへと下がり避けようとする。 「奇襲だ!」 ようやく事の状況を理解したのか、ギーシュは再び叫ぶ。同時に、ストッとギーシュの目の前で弓矢が地面に刺さる。 「くそっ!」 こうしている間にも第二射が放たれる。真っ先に狙われるのは起き上がる様子がないギーシュである。 当麻の幻想殺しは無敵ではない。異能ではない力なら、その右手はただの右手と化す。 ギーシュの命を助けるべきだと感じた当麻は、不完全な態勢のまま地面を蹴る。 (間に合う……か!?) 当麻がギーシュへとたどり着く前に、再び矢が襲い掛かってくる。盾となる物は……ない。 万事休すか!? とせめてギーシュだけでもと手を盾にする。 その瞬間、轟ッ! と一陣の風が舞い起こり、当麻達を守るかのように小型の竜巻が現れる。 方向転換出来ない矢は、竜巻に果敢に挑むものも、あさっての方に弾き飛ばされるという敗北を味わう。 グリフォンに跨がったワルドが、杖を掲げている。 「大丈夫か!」 「あぁ、あの馬鹿神父にご教授して欲しいくらい嬉しいぜ」 毎度毎度自分を盾にするヘビースモーカー神父を、当麻は頭に浮かべながらも立ち上がる。 ワルドと当麻は二人して崖の方を睨む。が、次なる矢は放たれない。 「盗賊か山賊の類か?」 ワルドが呟き、その内容からルイズがある仮説を導き出す。 「まさか……アルビオンの貴族の仕業かも」 「そりゃないだろ」 当麻に否定され、ルイズはむっとなる。 「何でよ」 「貴族なら魔法使ってくるだろ?」 あ……、と納得してしまった。 その時、ばっさばっさと羽音が聞こえた。聞き慣れたその音に、ワルド以外の三人が顔を合わせる。 崖の上から男達の悲鳴が聞こえた。上空にいる何かに恐れたのだろう。 立ち向かう為矢が放たれる。 しかし、ワルドが行ったように小型の竜巻が再度現れ、今度は男達を崖から突き落とした。 「おや、風の呪文ではないか」 ワルドが呟いた。すると、突き落とされた男達が自分達の目の前へと転がってくる。 硬い地面に体をぶつけた為、呻き声をあげていた。 それに続いて何かもこちらへとやってくる。月の明かりが照らし、ルイズが驚いたように叫んだ。 「シルフィード!?」 コンコン、と音がする。 当麻はノックの音で目が覚めた。 あの後、任務だとは知らずついてきたキュルケとタバサを迎えて六人となる。 そしてラ・ロシェールの一番上等な宿で泊まる事になった。 ルイズとワルドが乗船の交渉を行った結果、アルビオンへと行くのは明後日と決定した。 だから、今日は一日休みのはず。当麻はちらっ、とギーシュの方を見る。 グースカいびきをかいて寝ている。というか起きる気配がない。そうしている間にもノックの音がやや強くなる。己の不幸を呪いながら当麻は起き上がった。 (まだ朝早いし、用件聞き終わったら寝よ) 欠伸をしながらふらふらと扉の方へと足をやる。ガチャリと扉を開けると、その人物はワルドであった。 「おはよう。使い魔君」 「……ここはおはようございます主の婚約者様と言うべきなのでしょーか?」 朝一に言われた言葉が『使い魔君』であれば流石の当麻を皮肉の一つは言う。ワルドはそんな当麻に対してにっこり笑うと、 「君と手合わせしたい」 はい? と聞いてくるのでワルドは続ける。 「いやぁ、フーケの一件で、僕はきみに興味を抱いたのだ。しかもルイズから聞いた話、君は異世界の人間じゃないか」 「はぁ……」 「だからちょっと実力を知りたくてね」 「あー遠慮しときます。体もほら疲れきっているので」 当麻は理解出来なかった。ギーシュといい、ワルドといい、ここにいる貴族達は皆戦いたがっている。 別に当麻は戦いたいわけじゃない。戦わなければならないから戦っているだけだ。 だからこういった面倒事は極力やろうとしない。 「そんなんではルイズを守れないぞ?」 挑発のつもりなのか、ワルドは上から見下したように言った。当麻の動きが一瞬止まる。が、それは一瞬だけである。 「ルイズを守るのはあなたじゃないのですか?」 質問を質問で返す。当麻は昨日の夜に考えを纏めたのだ。ルイズをどうするべきなのか。 「俺なんかよりもあなたがルイズを守るべきですよ」 「どうしてそう思うんだね?」 ん、と一瞬当麻は目を逸らした。そして再び向け直す。 「婚約者、だからじゃないんですか?」 扉は閉められた。 ワルドはヤレヤレ、と手をお手上げのポーズを取る。すると、物陰から話を聞いていたルイズが現れた。 その日の夜、当麻は一人のんびりと月を眺めていた。明日はいよいよアルビオンに渡る日という事もあり、ギーシュ達は酒を飲み、騒いでいるのだろう。途中キュルケが誘いに来たが断った。 何やら二つの月が重なる晩の翌日、船は出港するという。どこのゲーム設定ですかー、と当麻は一人突っ込む。 当麻はため息を吐くと、気分転換にと月を見つめ続けた。 「トウマ」 呼ばれた。何故こうもタイミングよく呼ばれちゃうのですか!? と突っ込む衝動を抑えながら振り向く。 そこには、ルイズが立っている。腕を組んで睨んでいるというおまけつき。 「あんた、朝何言っているのよ」 ルイズの瞳は怒り輝いている。 「わたしの使い魔なんだから、わたしを守ってもらうわよ。後掃除洗濯。その他雑用」 どうやら聞かれたらしい。確かにあのように発言すれば誰だって怒るだろう。 「簡単さ、俺にはお前を守る力がない」 言いながら、右手を前に出す。 「俺は幻想殺し以外はただの高校生、レベル0(無能力者)だ。そんな俺なんかより、あの人に守って貰う方がいいだろ」 先の戦闘、今までの戦闘を思い出せば簡単な事であった。 元の世界ではインデックスを危険な場所から遠ざけようとした。その度に頭を噛まれたのだが……。 あれはインデックスを守る為じゃない。インデックスを守る自信がないから遠ざけているのだ。 当麻の幻想殺しの戦いは基本一対一。しかもインデックスの前に突っ立って右手を出し続けているというわけにはいかない。 自分も攻めなくてはならないし、とにかくインデックスを敵の手から守る事が出来ないのだ。 今までは危険な目に合わせるわけにはいかない、と言い続けた。しかし、それは違う。守る事が当麻には出来ないのだ。 気付かされた。今回の一件で。 だから、このままいけばルイズを守りきれない日が必ず来る。その時死んでしまいました、というバッドエンドを迎えたくない。だから当麻じゃなくてワルドの方が相応しいのだ。 一つに特化した奴ではなくて万能の方が。 「それに……」 一番の理由、それは―― 「この世界じゃない人間が、この世界の主人公にはなってはいけないんだ」 そういって、月の方へと顔を向ける。名目上インデックスを守っている自分、それは同じ世界の人間だから。だからルイズもこの世界の人間に守られるべきだ。 そう、自分に言い聞かせるのであった。納得しなければ、また自分が前に出てしまうから。 「……わかったわよ。わたし、ワルドと結婚するわ」 「あぁ、きっとそれが一番さ」ルイズの決意に、当麻は祝福した。 #navi(とある魔術の使い魔と主)

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