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「風林火山-07」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

風林火山-07 - (2008/02/27 (水) 19:29:17) のソース

#navi(風林火山)

―――――ロングビルの駆る馬車に乗り、言葉通り4時間程でその場所へと到着した。 

「あの小屋が、フーケの隠れ家ね?」 

キュルケが、ロングビルに念を押す。 

「はい。情報が間違っていなければ、ですが」 

「結構」 

草の陰に隠れながら、それぞれを見渡す。 

「いつまでも隠れていちゃ、話にならないわね。誰かが、あそこに姿を確認しに行くべきね」 

キュルケが、突然こちらを見る。 

「そして、ここは高い能力を持つ私と、元軍人である、勘助!この二人で行くべきね!」 

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!なんでそうなるの!?」 

その言葉に、ルイズが慌てたように言う。 

「いや・・・私一人で行こう」 

いうや、勘助はすぐにそこへと向かった。 
全く警戒した様子を見せずに、一直線に向かい、ドアを開く。 

(やはり・・・) 

腕を上げ、交差させる。 
そのサインを見て、隠れていた4人が恐る恐る、といった様子でこちらへ向かってきた。 

「なぁんだ・・・誰もいないじゃない」 

拍子ぬけしたように、キュルケが言った。 
その言葉に安心したのか、皆の肩から力が抜けた。 

「辺りを偵察してきます」 

ロングビルが言い、 

「そう。じゃあ、お願いするわ。こっちは、何か手掛かりがないか、探してみるから」 

キュルケが言う。 
そして、ロングビルは森へと姿を隠した。 



―――――小屋の中を探している勘助達は、筒状の箱を見つけた。 

「これは・・・」 

その声に、勘助達は集まる。 

「『破壊の杖』ね。間違い無いわ。前に見学会で見たものと同じだもの」 

「な~んだ。拍子ぬけね。フーケはどこかへ行っちゃったのかしら」 

キュルケが、言った。 

「それじゃあ、ミス・ロングビルと合流して戻りましょう」 

ルイズが言う。 
それにタバサが頷く。 
だが、キュルケは頷かなかった。 

「ねぇ、この破壊の杖・・・中身がどんなものか見たことないけど、一体どんなものなのか・・・興味、わかない?」 

「何言ってるの!私たちのすることは、破壊の杖を取り戻すことでしょう。その正体を見る事じゃないわ」 

「良いじゃない、少しくらい。どうせ、破壊の杖を取り戻したんだし・・・それに、もし中身だけ持ち去られてたら意味無いでしょ?」 

もっともらしい理屈をつけられて、ルイズが返答に窮する。 
そして、そのままキュルケは破壊の杖が納められていた、『箱』を開く。 
破壊の杖を見て、4人は息をのんだ。 
そこには――― 


―――――ドン、と大きな音がした。 
その音に、あわてて4人は外へと出る。 
キュルケは、しっかりと破壊の杖が入った『箱』を抱えている。 
そして、音のした方向へと目線を向ける、と。 

「・・・フーケ、ね」 

ルイズが忌々しそうに言う。 

「やっぱり、そう簡単には終わらないわよねぇ!」 

キュルケが、どこか嬉しそうに、言った。 
彼女らの視線の先には、巨大な土ゴーレムの姿があった。 

「破壊の杖は取り戻したのだ。戦う必要もあるまい!」 

勘助が叫び、すぐに撤退する。 
が、すでに大分近くまで来ていたゴーレムに、あっという間に追いつかれた。 

「きゃあああああ」 

ゴーレムの拳が、ルイズに向かって振り下ろされた。 
タバサが真っ先に反応する。 
自分より大きな杖を振り、呪文を一瞬で完成させ、巨大な竜巻がゴーレムを襲う。 
一瞬動きが止まったが、しかし、ゴーレムにダメージは全くなかった。 
ついで、キュルケが杖を振った。 
すでに完成されている呪文により、巨大な火の玉がゴーレムをめがけて飛ぶ。 
一瞬のうちに、ゴーレムの巨体は火に包まれた。 
しかし、火に包まれたゴーレムは、それを意に介さずに動き続ける。 

―――ドォン! 

ゴーレムの一撃が、地面へと叩きつけられた。 
ルイズはそれから、何とか間一髪逃げた。 
すると、そのままルイズは呪文を唱え始めた。 

「なっ!?何をしている!引け![[ルイズ!]]」 

唇を噛みしめながら、呪文を唱える。 
そして、ゴーレムが体勢を整えるのと同時に、呪文は完成した。 
拳が振り下ろされる。 
同時に、杖が振り下ろされる。 
その巨体にふさわしい、豪快な一撃が、しかし、ルイズの爆発により、わずかに右に逸れた。 
だが、それだけである。 
ゴーレムの腕にも、全くダメージは無かった。 
今の、攻撃に戸惑っているのか。 
それとも、遠くへ逃げようとしているタバサ達を追うか迷っているのか。 
ゴーレムの動きは止まっている。 

「逃げろ!ルイズ!」 

その言葉に、ルイズは肩を震わせ、叫ぶ。 

「いやよ!あいつを捕まえれば、もう、誰も私を『[[ゼロのルイズ]]』だなんて呼ばないでしょ!」 

その声は、真剣だった。 
そして、切実な思いがあふれている。 

(だが・・・そんなことの為に、命を捨てるか!) 

「そういうことは、相手を見て言え!勝てない相手に挑むのは愚か者のすることだ!」 

「でも!あんた言ったじゃない!誇りの為に戦ったって!貴族を相手にして!」 

「確かに戦った!だが、それは勝算があったからだ!勝算のない戦いは戦いでは無い!貴様のそれは、自殺とかわらん!」 

「でも・・・でも、私は貴族よ!」 

「それがどうした!例え貴族といえど、勝算が無いのであれば戦わないだろう!」 

ルイズは、杖をぐっと握った。 

「敵に後ろを見せない者が貴族なのよ!勝算がなくたって、命をかけることが貴族の誇りよ!」 

ルイズを潰すことに決めたのか。 
ゴーレムは、足を持ち上げ、ルイズを踏みつぶそうとしている。 
しかし、それでもルイズは逃げない。 
ただ、杖を掲げ、呪文を唱える。 

――――ボンッ 

ゴーレムの胸部が爆発した。 
それを意に介すこともなく、ゴーレムの足は落とされた。 

(愚か者が・・・!) 

苦々しい思いで、勘助は疾走する。 
間一髪でルイズを救出し、距離を取る。 

「状況を理解せんか!」 

走りながら、バシッとルイズを頬を叩いた。 

「お前が今したことによって、2人の命が危険に晒された!いいか、逃げるということは決して貶められることでは無い!」 

厳しい目でルイズを見据え、叱る。 

「状況を正しく理解し、それによって逃げる事は、勝利へと繋がる『戦略』である!ただ闇雲に敵に向かうのは、自分だけでは無く、味方をも危険にさらす行為であると心得よ!」 

ルイズの目が、ハッと見開かれた。 

「お前は、そのまま逃げろ。タバサの竜を探し、共に逃げるのだ」 

コクリ、とルイズが頷いた。 

「行け」 

ゴーレムから背を向ける。 
と、突然振り返り、問うた。 

「ねぇ、勘助?貴方は、逃げないの?」 

心配げに、ルイズが勘助を見つめている。 
それに、勘助は背中を向けゴーレムと対峙しながら答える。 

「そのまま逃げてもいずれ追い付かれよう。私が、足止めをする」 

「そんな!魔法も使えない貴方が、『トライアングル』クラスのメイジに勝てるわけないじゃない!『ドット』のギーシュとは違うのよ!」 

勘助は、フッと笑った。 

「ルイズ。この山本勘助は、数多の戦場を勝ち抜いてきた、歴戦の軍人よ。僅か数騎を率いて、敵兵犇めく敵陣を駆けたこともある。この程度、どうということはないわ」 

行け、と首を振る。 
今度こそ、ちゃんと逃げただろう。 
確認すること無く、背中に下げた大剣を、鞘から引き抜いた。 

「おうおう、相棒!格好良い事いうじゃねぇか!」 

自身を相棒と呼ぶ、おかしな剣に軽く笑いながら答える。 

「何、事実だ」 

「言ってくれるねぇ!・・・だが、相棒。あいつは相性が悪いぜ?」 

「百も承知。もとより、倒す気なぞ無い。時間が稼げれば、それで良いのだ。」 

「そうかい」 

「あぁ。勝算が無い戦いはしないのでな」 

その言葉がおかしかったのか、フっと笑う。 
その頃には、もう目前、といった距離にいるゴーレムめがけて駈け出している。 



―――――ルイズは、走る。 
ただ闇雲では無く、キュルケとタバサを探しに。 
タバサは知らないが、キュルケの性格なら一直線に逃げるようなことはしないはずだ。 
きっと、見つからないように、しかし監視できるような位置にいるに違いない。 

(・・・・・・いた!) 

案の定、二人が乗っている竜は近くにあった。 

「キュルケ!タバサ!」 

ルイズが叫ぶ。 
それに気付いた二人は、高度を落としルイズを迎える。 

「無事だったのね、ルイズ!」 

キュルケがルイズに抱きつく。 
と、タバサが言う。 

「勘助は?」 

ルイズは、唇をかみしめる。 

「勘助は・・・足止めをしてるわ」 

えぇ!?とキュルケが驚いた。 

「だから・・・お願い。戻って。勘助のいる場所に」 

二人は、お互いに頷きあった。 

「勿論よ」 

「・・・ありがとう」 

礼を言う。 
だが、胸中をかけ巡る思いは感謝などでは無い。 
勘助の事だ。 

(平民のくせに・・・) 

平民のくせに、貴族であるギーシュを倒した。 
平民のくせに、貴族である自分の頬を打った。 
平民のくせに、たった一人でゴーレムに立ち向かった。 

(わたしは・・・貴族よ) 

勘助に言われたこと。 
そんな事は理解していた。 
理解しているつもりだった。 
だが、それを行えなかった。 
そして、勘助を危険にさらし、結果、彼は一人で足止めをしている。 
いくら軍人だと言っても、メイジが相手ではそう持つはずがない。 
ましてや、相手は『トライアングル』クラスなのだ。 

(タバサとキュルケだって・・・あいつには叶わなかった。) 

2人とも、『トライアングル』の実力を持っている。 
それでも、フーケには勝てなかった。 
というか、手も足も出なかった。 
3人でかかっても、勘助を逃がす隙が作れるかどうか。 
少なくとも、シルフィードに勘助を乗せる暇は作れないだろう。 
どうすればいいのか。 
わからない。 
だが、ただ一つだけ、ルイズは思った。 

(勘助は、絶対に死なせない。平民を助けられない貴族なんて、貴族じゃ無いのだから) 


―――――大剣を握りしめながら、勘助は思った。 

(不思議だ・・・剣を握ると、体が軽くなる) 

およそ人間と思えない速度で、勘助はゴーレムの攻撃を避ける。 
避け様に、ゴーレムの腕を軽く切りつける。 
ゴーレムが態勢を立て直す。 
その間に、足を切りつける。 
再び、拳が落ちてくる。 
また、避ける。 
続けて、切る。 
避ける。 
切る。 
幾度も、幾度も繰り返す。 
一向に、ゴーレムは止まらない。 
蓄積した傷により、ゴーレムの腕がボロッと崩壊する。 
だが、即座に元に戻る。 

「きりが、無いな!」 

避けながら、呟く。 

「何せ、あのゴーレムは土だからなぁ。流石に全部壊しちまえば時間はかかるが、腕の一本や二本なら、大した力も使わずに治せる。所詮、剣じゃあれはそうそう倒せねぇよ」 

ふむ、と頷く。 
と、空から声が投げかけられた。 

「勘助!大丈夫!?」 

(この声は・・・キュルケか) 

と、ルイズがタバサに向かって何事かを言い始めた。 

「タバサ!それかして!」 

「レビテーションをお願い!」 

顔だけそちらを向くと、竜からルイズが飛び降りていた。 
レビテーションでゆっくりと地面に降り立つ。 

「勘助!そこをどいて!」 

勘助の後ろ、ゴーレムの正面から、ルイズは勘助に怒鳴る。 

(まさか・・・あれを使うつもりか!?) 

ルイズが『それ』を構える。 
そして、ブン、と振った。 

・・・・・・ 

何も起こらない。 

(当然だ) 

苦々しい面持ちで、勘助は思う。 
破壊の杖を持っているからだろうか。 
ゴーレムは、標的をルイズに変更し、一直線に追う。 

「な・・・なんで何も起きないの!?本当に破壊の杖!これは!」 

上空から援護が来るが、それらをすべて無視し、強引に迫る。 

「逃げろ!ルイズ!」 

言葉を聞くか、聞く前にルイズは走りだす。 
だが、それは後ろでは無い。 
前へと、ルイズは走りだした。 

「勘助!貴方が逃げなさい!」 

ゴーレムの股をすり抜け、呪文を唱える。 

(なっ!?) 

「何を!ルイズこそ逃げろと言ったはずだ!」 

ゴーレムの体が爆発に巻き込まれる。 
当然、物ともしない。 

「うるさい!平民を助けられないようじゃ貴族じゃないの!時間なら私が稼ぐ!あなたが逃げなさい!」 

ルイズは尚も逃げようとしない。 
気づかぬ間に、顔色を青くしならが勘助が叫ぶ。 

「引け!そんな事は関係ない!死ぬぞ、ルイズ!私ならば勝算があるのだ!引け!ルイ―――」 

「―――え?」 

ルイズが目を見開き、驚いている。 
ゴーレムの足が、持ち上げられていた足が、 

―――ドスンッ 

と振り下ろされたのだ。 
ルイズが動く暇も無く。 

「な、に・・・?」 

呆気ないほど、唐突だった。 
事実、勘助には何が何だかわからなかった。 

(なん、だ・・・?これは・・・何が起きた?) 

必死に頭の中を整理する。 
確か、あそこにはルイズがいたはずだ。 
今、そこにはゴーレムの足がある。 
あぁ、今足がどけられた。 

―――そこには、何も無い。 

「あ・・・」 

視界が暗くなった。 
わけがわからない。 
今、自分が何をしているのかもわからなくなった。 
ただ、由布姫の姿が浮かんだ。 

(死んだ・・・) 

雪の夜。 
確か、その時に姫様は・・・ 
それが、今、目の前で起きたような錯覚を起こしている。 

「ああ・・・」 

口からは、勝手に声が漏れている。 

「なるほどねぇ。これが、勝算かい?相棒。・・・相棒?おい、相棒?」 

何か、剣から音が漏れているような気がする。 
だが、聞こえない。 
何も、聞こえないのだ。 

(死んだ・・・!) 

明るく、温かいはずだったこの場は、しかし、冷たく、暗くなっている。 
寒かった。 
こんな、寒さの中、姫様は死んだのだ。 

「ああ、あ・・・」 

(姫様が・・・) 

死にたくはない、と姫様は言っていた。 
死ぬのは嫌じゃ、と姫様は言っていた。 
だが、だんだんとその腕は細くなっていった。 
やがて、自分はもう、長くないと。 

(尊く、気高く、美しいものが・・・) 

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」 

口から声が漏れる。 
視界が真っ暗になる。 
心の底から、暗い思いが浮かびあがってくる。 

「死んだ!姫様が!美しく気高いものが!」 

「お、おい!相棒!」 

目の前で死んだものは何だったか。 
わからない。 
ただ、姫様が死んだことはわかった。 
目の前の、醜い土の塊に殺されたことはわかった。 
だったら、それを壊すしかない。 
あの塊は、フーケが作ったものだ。 
だったら、それを殺すしかない。 

「ぁぁあああああああああああああああああああああああああ!!!!」 

叫ぶ。 
心が、暗い光によって震えあがる。 
手が食い込むほどに、深く剣を握る。 
足が勝手に動いた。 
手が、勝手に動いた。 
気づけば、ゴーレムの右腕は肩から切り離されていた。 

「―――あああああああああああああああああああッッッ!」 

瞬時にゴーレムの右腕が再生しようとする。 
だが、気付いた時には左腕が肩から離れている。 
右腕が戻った頃に、右足が切り離されていた。 
左腕を再生している間に、左足が切り離されていた。 
左腕が戻った時には、右腕が再び離れている。 
右足を再生している間に、胴体が割れた。 
何かを再生しようとしている間に、その他の部分が壊れて行く。 
もはや、再生しても無駄だと悟ったのだろうか。 
ゴーレムは、再生することは無くなった。 

「あああああああああああああああああああああ!!」 

鬼の様な貌で、勘助はひたすらにゴーレムを切り伏せる。 
もはや、そこにあるのは土の塊でしかない。 
だが、勘助はゴーレムだったものをひたすら切りつける。 

「相棒!落ち着け!」 

デルフリンガーの言葉なぞ、聞こえない。 

「勘助!落ち着いて!もうゴーレムは!」 

キュルケの声なぞ、聞こえない。 
強く握りしめられた手は、皮がむけ、血だらけになっている。 

「フーケェ・・・フーケェェェェェ!」 

もはや、勘助に意識は無い。 
何をしているのか、何を云っているのか。 

「グッ―――」 

そして、唐突に、勘助の体は崩れた。 

(姫様・・・姫様・・・) 

頭の中は、ずっとその言葉で埋まっていた。 


―――――ルイズの視界には、ゴーレムの足がある。 
そして、それが振り下ろされた。 

「―――え?」 

気づけば、何と自分の、呆けた姿がすぐそばにあった。 
そして、それをめがけて、 

―――ドスン、と。 

ゴーレムの足が、ルイズを踏みつぶした。 

「え?」 

訳がわからない。 
なんで自分の姿がそこにあるのか、なんてことじゃない。 

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああ―――」 

勘助が、叫んでいた。 

(勘助・・・?) 

「殺した!姫様を!」 

叫んでいた。 

(姫様って・・・?) 

自分の姿が踏みつぶされるのを見て、勘助は姫様が死んだ、と言った。 
勘助は、そこに誰を見ていたのだろうか。 
もしかして、姫様とは自分の事? 
だが、今まで自分は姫様、などと呼ばれたことは無い。 

(誰が、死んだの・・・?) 

勘助が只管叫び、只管ゴーレムを切りつけていた。 
その貌は、まるでオークか、いや、エルフのようだ。 

(泣いているの・・・勘助) 

しかし、ルイズにはそれが、泣いているかのように見えた。 
キュルケや剣が何事かを叫んでいた。 
勘助は、それなぞ聞こえないというようにひたすら『土』を切りつけていた。 
と、勘助の周りをうっすらと、雲のようなものが包み始めた。 

「グッ―――」 

勘助は、そのまま崩れ落ちた。 

「勘助?」 

ルイズが、勘助の元に歩み寄る。 
と、トン、と肩を叩かれた。 

「すまない。遅くなってしまったね。ミス・ヴァリエール」 

振り返ると、そこには、コルベールの姿があった。 

「先、生?」 

なんでここに、と続けようとしたところ、気付いた。 
彼の後ろには、シュヴルーズや、ギトーら教師達がいる。 
そして、彼女の横には、眠っているロングビルが――― 

「元より、君たちだけではフーケを相手にするのは危険だ。だから、本当は我々も一緒に行くはずだったのだがね。」 

コルベールは、諭すように優しく話す。 

「彼が・・・ミスタ・山本が、そのままではミス・ロングビル―――いや、『土くれのフーケ』に逃げられてしまう恐れがあると、言ってね」 

「え?」 

「我々教師は、気付かれないようにこっそりと後をつけて来たんだよ」 

ポリポリ、と頬を掻きながら、言った。 

「もう少し早く、彼女を捕らえられれば良かったんだが・・・そうすれば、彼をあんな思いにさせずに済んだし、スリープ・クラウドで無理やり眠らせる事も無かったんだが・・・」 

「あ、あの、ミスタ・コルベール」 

「何だい、ミス・ヴァリエール?」 

「ええと・・・頭が混乱してるんですけど、その、ミス・ロングビルがフーケで、それに気付かれずに先生たちが来て、私たちを助けてくれたんですか?」 

「まぁ、そういうことだね。さぁ、ミス・ヴァリエール。学院に帰ろう。彼も、連れて行ってあげなくてはいけないね。」 

コルベールが、レビテーションを唱える。 
勘助の体が浮き、近くに待機してある馬車へと運ばれた。 
こうして、『土くれのフーケ』の事件は、解決された。 

#navi(風林火山)
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