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  • あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ
  • 幻想水滸伝異伝 零の一〇八星-01

あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

幻想水滸伝異伝 零の一〇八星-01

最終更新:2007年12月20日 22:40

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
          ……そして、『剣』と『たて』をかざっていた27の宝石が
          『27の真の紋章』となり、世界が動きはじめたのである。

                                       (『創世の物語』より)


                         ☆

 抜けるような青空の下、広い大海原。その波の合間を一艘の小船が漂っている。
 乗っているの一人の少年……だったものだ。
 顔は青白く、見るからに生気はない。心臓に脈動の気配はなく、息をしていないことは明らかだ。
 ――小船の上の少年は死んでいる。
 誰が見たとしても、そうとしか判断できない状態。

 彼の左手には大きな痣があった。黒い、巻貝を重ねたような歪な痣。
 その痣が光を放つ。目を覆わんばかりの眩い光だ。光輝くその痣は一つの紋章であった。
 そして彼の体に生気が戻る。血色が良くなり、心臓が脈打ち、胸も呼吸で上下している。
 それはあまりにも小さく、彼が未だ瀕死の状態であることは明らかだ。
 だがそれでも、彼はたしかに息を吹き返したのだ。
 そして、紋章の光とは別の、温かな光が彼を包む。
 その光はしばらく彼の体にまとわりつき、そして消える。
 光が消えた時、彼はもうこの世界には存在していなかった。

                         ☆

「――我が導きに答えなさい!」
 ルイズは精神を集中し、高らかな声で使い魔召喚の呪文を唱え、魔法を発動させる。
 彼女の手の中の小さな杖は振るわれ、そして――

「うわあっ!」
「きゃぁっ!?」 
 まわりで召喚の儀式を見守っていた同級生達は悲鳴を挙げる。
 轟く爆音、激しい光、そして舞い上がる土ぼこり。
 ルイズの魔法の結果はいつものとおりの爆発。彼女のよくやる失敗魔法だったのだ。

 メイジとしての一生を左右すると言っても過言ではない使い魔召喚の儀式。
 それに失敗することは、いつもの魔法の失敗とは程度の違う問題だ。
 また失敗してしまった? ルイズの内心に焦りが浮かぶ。
 使い魔を召喚できなければメイジ失格。彼女の在籍するトリステイン魔法学院を落第となっても文句は言えないだろう。
 そう考え、ルイズは最悪の結果を恐れた。だが、それは意外な形で裏切られることとなる。
 ルイズの失敗魔法が引き起こした爆煙は未だあたりに立ちこめている。
 その爆煙の中に何ものかの影が映る。人間大の影、それはルイズが召喚した『使い魔』に他ならない。
 ルイズは歓喜の声を挙げる。

「やった? 成功した!」
 喜び勇み、一刻でも早く使い魔の姿を確認しようと煙の中に歩み寄る。
 少しづつ煙は晴れていき、その姿は鮮明になっていく。
 竜だろうか? グリフォンだろうか? いや、この影はそれほど大きくないか。でも一体、自分の使い魔は何なのだろう?
 期待に胸を躍らせ、じっくりと己の使い魔を見定める。
 だがその使い魔は……

「何これ! 人間じゃないの!」
 煙の中から現れた彼女の使い魔は、幻獣でもなければ竜でもない。小動物ですらない、ただの人間だった。
 年のころはルイズと同じか、それよりも少し上くらいだろう。青年というには少し若い、少年であった。
 顔立ちはまぁまぁ整っている。特徴らしい特徴は無いが、強いて言うなら優しげな面立ちをしていると言えるだろう。
 身なりは立派なものではない。黒いシャツに黒いジャケットに黒のズボン、そして黒の皮手袋。
 服の上から胸当てをつけていることからそれが一種の軍装であることがわかる。
 鎧姿のような頑丈さよりも身動きのとりやすさを主軸にした水兵服に近いものだ。
 いずれにせよ、貴族の身なりではない。平民のそれであることは間違いない。

 ふと、ルイズの前に立っている少年の体がぐらりと揺らぐ。その目は薄く閉じられていて、体勢は弛緩している。
 つまり、彼は意識が無いということで。当然の結果として彼は倒れ付す――目の前に立つルイズの上に。
「きゃっ!」
 ドサリ、と鈍い音を立てて二人は倒れこむ。
 受身も何も無い、あまりにも無防備な倒れ方から彼が正真正銘意識不明であることがわかる。

「ちょ、ちょっと! 離れなさいよ!」
 客観的に見れば彼に押し倒される格好となり、真っ赤になってルイズは彼に怒鳴りつける。
 しかし眠っているわけではない彼が目を覚ますはずもない。
 彼の体の下から抜け出そうにも脱力した少年の体は重く、非力なルイズの力では思うように動かせなかった。
 ことの成り行きを見守っていた級友達が、先ほどにも増してざわざわと騒ぎ始める。

「ルイズが平民を召喚した?」「でもなんかぐったりしてるわよ」「ひょ、ひょっとして死んでる?」「ルイズが殺した!?」
 最後の言葉に弾かれるように、皆一斉に後ずさる。関り合いになるのを恐れての行動だ。
 あまりにも薄情が過ぎるクラスメイトに、ルイズは涙目になって叫ぶ。
「ま、待ちなさいよあんた達! 私はただ呼び出しただけでしょうがあー!」
「落ち着きたまえ、ミス・ヴァリエール」
 そう言って監督役の教師であるコルベールは、喚くルイズを少年の下から引っ張り出す。
 人間が呼び出されたことに驚きこそすれ、死体のようなものには動じることなく淡々と少年の体を検分する。
 脈に手を当て、口元に耳を寄せ呼吸を確かめ、手でまぶたを開いて瞳孔の反応を見る。

「……ふむ、死んではいないようだ。かすかだが、脈もある」
「ほ、ホントですか?」
 あわや殺人者扱いされるところだったルイズはほっと息をつく。
「ああ。だがとても衰弱していることは間違いない。すぐに手当てをしなければな。それとミス・ヴァリエール」
「はい?」
 呼び出したものが死体でなかったことにたいする安堵感でいっぱいのルイズに、コルベールは意外な言葉を投げつける。

「今のうちに契約をしておきたまえ」
「ええ? こんな状況でですか!」
 驚くルイズ。
 契約の儀式そのものは簡単に済ませられるものであるが、何もこんな状況でやることはない。
 この謎の平民がの健康状態が回復し、その正体を確かめてからであっても遅くは無い。
 無論のことコルベールもそう思ってはいるのだろう。やや困った顔をして言う。

「今は契約の儀式をしている場合ではないという、君の言うことももっともだ。ミス・ヴァリエール。
だがこのままこの少年が助かるにしろそうでないにしろ、契約をしておかねばいろいろと厄介ごとも多い。
なにせ前例の少ない事態だ。契約前に召喚した生物が死亡した場合、次にまた使い魔を召喚することが可能かどうかも怪しい。
それに、ただの平民ではなく君の使い魔ということにすれば手当ての手続きも簡略化できる。
平民を使い魔にするなど、不測の事態であるとは言え決まりは決まりだ。混乱するのもわかるが、残念ながら例外は認められない」
 召喚した使い魔が死亡した場合、メイジは新たな使い魔を召喚することができる。
 しかしそれはあくまでも契約した使い魔が死んだ場合だ。
 ルイズのように、召喚したはいいが契約していない場合はどうなるかわからない。
 普通はこのように、瀕死の状態で使い魔が召喚されることなどまず無いからだ。

 そして彼を治療するにしても、自らが回復の魔法を使えるわけでもないルイズは学院の薬と治療専門の教師を頼ることとなる。
 しかし、貴族のために用意された医療設備がただの平民の治療に使われるということは無い。
 それを行うには、せめて彼がルイズにとって無二の関係者であるという事実が必要だ。
 つまり彼を、メイジであるルイズには大事な存在『使い魔』にするのだ。

 そのことに、無論抵抗はある。相手は獣や竜ではない。人間、しかも平民なのだ。
 平民を使い魔にするなど、前代未聞と言ってもいいだろう。
 この少年はたしかに自分の魔法で呼び出されたものではあるが、普通は平民が召喚されるなど在り得ない事態だ。
 そんなイレギュラーを納得して受け入れることなどできはしない。
 だがしかし――ルイズはやはりメイジなのだ。召喚した使い魔を無下に扱うなど、メイジ失格といえる。
 さらにこの魔法学院においては、使い魔契約の儀式を成功させなければ在学し続けることはできないという厳しい掟があるのだ。
 これではルイズとて、彼を使い魔にすることを拒むことはできない。

 そして何より。たとえどこの誰だかわからない平民であっても、瀕死の重態に陥っている人間を見捨てることなどルイズにはできない。
 使い魔を得なければならないという打算でもなく、弱者への哀れみとも少し違う、彼女の中にある『義』がそれを要求するのだった。
「わかり、ました……」
 しかしそれでもまだ少し戸惑いながらも、ルイズは契約の儀式を行う準備をする。
 少年の体を地面に寝かせ、その顔を見つめる。契約の儀式――すなわち口づけをする相手の顔を。
 不思議なことに嫌悪感は少ない。この、まだ口も聞いたことの無い少年からは嫌な感じはしなかった。 

「なんでこんなことになっちゃったのかしら……?」
 ぼやくルイズ。自分が確実におかしな事態に陥っていることがわかる。
 しかしそれでも、この少年を助けるためには自分が契約するしかない。
「……これでもファーストキスなんだから。ちゃんと回復しなさいよね」
 せめてそれだけが願いとばかりに、早口で契約の呪文を唱え少年と唇を合わせる。

 近づいた少年の髪からは、どこか懐かしい潮の香りがした。


                         ☆

 夢を見ていた。遠い、たしかな記憶として残っていないほど過去の夢。
 それがいつのことなのか、浮かんでくる風景がどこなのか、誰が見えているのか、それを思い出そうとしても適わない夢。
 だけどただ一つだけわかること、あれは――

                         ☆


「ようやく目が覚めたみたいね」
 薄く開いた眼に飛び込む光。まるで何日も光を見ていなかったかのような、あまりの刺激に頭痛がする。
「っ……」
 首を振って、ゆっくりと眼を開ける。彼が最初に見たのは少女の顔だった。
 薄く桃色がかった髪が特徴的な、気の強そうな顔立ちをした美しい少女。
 彼女の大きな眼はじっとこちらを見つめていた。

「まだ寝てなさいよ。あんた三日も眠りっぱなしだったんだから」
 言われて彼は身を起こそうとしてみたが、硬くなった関節は容易に彼の言うことを聞こうとしない。
 時間をかけなければ歩くことはおろか、起き上がるのも難しいだろう。
 三日とこの少女は言ったが、ひょっとすればもっと長い間気を失っていたのかもしれない。
 記憶が混乱する。気を失う以前のことがはっきりと思い出せない。
 少女の顔に見覚えがないことから、いろいろと状況が変わっていることは間違いない。
 彼は少女に今の状況を尋ねようとして、自分がまだ彼女の名前も知らないことに気がついた。

「えっと……君は?」
「私の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」
「ルイズ・フランソワーズ……?」
 あまりにも長ったらしい名前に閉口する。彼の知っている最も長い名前よりもさらに長い。
 名前を覚えられない彼の態度に不機嫌そうな顔をして少女、ルイズは言う。

「……ルイズでいいわ。それで? あんたの名前は?」
「ラズロです。姓はありません」
 問われて彼――ラズロはそう名乗る。姓も何も無い彼の名前は、ルイズに比べれば単純なものだ。
 ラズロの名前を聞き、ルイズはしばし思案するような素振りを見せる。
「ラズロ、ね。……姓も無し。その名前からして、やっぱりあんた貴族じゃないわね」
「え、ええ。そうですけど」

 彼の知る限り、世界には貴族でない人間のほうがよほど多い。というよりは、そうでなければ貴族にはならない。
 なので、彼が貴族でないことは別に驚くことではないはずである。しかしそれに対する彼女は……。
 ラズロは辺りを見回す。質素だが品の良い調度品に囲まれた清潔な部屋。間違っても下賎な人間の住むところではない。
 かつてある貴族の屋敷で住み込みの使用人として働いていたことのあるラズロには、それがよくわかった。
「ええと――ルイズさん、ここはどこですか?」
「私の部屋。ついでに言うならあんたが寝てるのは私のベッドよ」
「え?」

 言われて自分の寝ているベッドを見てみれば、それは天蓋つきの立派なもので、かけられたシーツも上質のものだ。
 つまり、不可抗力とは言え自分は女の子のベッドで眠りこけていたということになる。
「――うわっ!」
 気恥ずかしさに慌てて身を起こしベッドから抜け出ようとするが、やはり体はついてこない。
 結果ベッドの上で転んでしまうこととなった。
 それを見てルイズは呆れたように言う。

「だから寝てなさいって言ってるでしょ!」
「ご、ごめんなさい……」
 女の子のベッドでゆっくり寝れるわけはないが、今は彼女の言うことを聞くのが懸命だ。
 ラズロの肩をベッドに押し倒し、強引にベッドに寝かしつける。

「私だって赤の他人――しかも平民にベッドを貸す趣味は無いわ。でもしょうがないのよ、あんたは私の使い魔なんだから」
 彼女が自分を心配してくれているのは、どうやら自分が『使い魔』なるものらしいからであるようだ。
「あの……使い魔って何ですか?」
 聞きなれない単語に、ラズロは彼女に尋ねてみる。
 彼が抱く当然の疑問に、ルイズは面倒そうに言う。
「やっぱり説明しなきゃ駄目よね……。もう! 普通の使い魔ならこんなこといちいち言わなくていいのに!」

 そしてルイズは説明を始める。使い魔とは何か、召喚とは何かを。
 説明を聞いたラズロは、半信半疑といった様子で聞く。
「つまり、貴女が僕をその……『召喚』したってことですか?」
「そうよ」
 通常の場合、獣や竜などがその対象になるというのに、自分のような人間が召喚されてしまっている。
 普通は起こりえないことだと言われ、召喚された当の本人であるラズロも困り果てる。

「それは……困ったな」
「困ったのは私のほうよ! 強くて美しい使い魔を期待してみれば出てくるのは平民だし! しかも死にそうになってるし!」
「ぼ、僕に言われても……」
 怒りを露にするルイズに、ラズロは圧されたようになる。
 彼女には彼女の事情があるとはいえ、自分もまた召喚に応じた覚えも無ければ好き好んでここにやってきたわけではない。
 困り果てて視線を逸らし、窓の外を眺めてみてラズロは驚く。

「海が……無い?」
 うみぃ? と鸚鵡返しにルイズは言う。
「海なんてここからじゃすごく遠いわよ。……ねえ、あんたどこから来たの? この辺じゃあ見ない格好してたけど」
 それはラズロも気になっていた。ルイズの格好と自分たちが暮らしていた場所の服装は少し違う。
 自分が主に海上での活動を主においた服装をしているのに対し、彼女の服装は内陸部のものにように見受けられる。

「群島諸国のラズリルからなんですけど」
 群島、という言葉にルイズは得心したような顔をする。
「……そうか、島ね。それでキスした時に潮の香りが――」
「キス?」
 何やら聞き捨てなら無い単語を聞きつける。
 キス? キスというとやはり口づけのことか?
「えっと、キスってなんの事?」
 不思議に思い、ラズロは聞いてみるが。
「! な、なんでもないわよ!」
 ルイズは何故か顔を赤くし、慌てたように首を振る。

「とにかく! ラズリルなんて聞いたことないわ。あんた適当なこと言ってんじゃないでしょうね?」
 誤魔化すように言われたその言葉に愕然とする。
「じゃあ僕は本当にここに召喚されたの……?」
 ラズロの仲間の中には、一瞬で離れた場所へ移動することのできる力を持った紋章を使う者もいた。
 そして、さらに数ある紋章の中には異界から物や生物を召喚するものもあるという。
 それと同じような現象がラズロの身に起きたというのだろうか?
 半信半疑のラズロにルイズは言う。

「契約の儀式を済ませた使い魔の体には、使い魔の刻印(ルーン)が刻まれるているわ。それが証拠になるはずよ」
 なるほど、とラズロは納得する。理屈はわからないが、自分の体に何かしらの変化があるならば
 だがまた一つ、素朴な疑問が浮かんでくる。
「それで、その契約の儀式っていうのはどんなことをしたんですか?」
 使い魔の刻印、というからには何か彫り物でもされてしまったのではないかと思ったのだ。
 しかしルイズにはその質問が意外だったのか、再び慌てたようにして言う。

「う、うるさいわね! なんだっていいでしょう!」
 言うや否や、ルイズはバッとシーツをめくりラズロの左腕を引っ掴む。
 引き出したラズロの手の甲を指差す。
「とにかく、あんたの左手にはこの使い魔のルーンが……って、あら?」
「!」
 彼の左手を見た瞬間。ルイズは間の抜けたような声を出し、ラズロは息を呑む。
 ラズロの左腕にはたしかに使い魔のルーンがあった。
 ラズロには読むことの出来ない、棒を何本か組み合わせた単純な文字。これがおそらくルイズの言う『使い魔のルーン』だろう。
 問題はその『使い魔のルーン』の下にあるものだ。
「最初に見たときは慌てたから気づかなかったけど、ルーンの下に何かあるわね。何これ……痣?」
 表面を刻印に覆われるようにして描かれた、黒い歪な形の巻貝を重ね合わせたかのような形をした禍々しい紋章。

 ラズロは己の愚かさを悔やむ。
 自分は何故この紋章の存在を今まで忘れていたんだ?
 これを宿したその日からラズロの運命を大きく動かしてきた、今の彼とは不可分の因縁のある呪い。
 この世に27あるという、世界の根源を現した真の紋章の一つ。
 その忌まわしき名こそ――
「……罰の紋章」
 え? とルイズはラズロのほうを見る。ラズロはそんなルイズと瞳を合わすことなく俯いた。

「まだ、僕の手の中にあったんだな……」
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