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JR西日本521系通勤兼近郊型電車
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asaahingaeaw
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車両の性能
最高運転速度120 km/h
起動加速度2.5 km/h/s以上
軌間1,067 mm
電気方式直流 1,500 V 交流 20,000 V
駆動方式WNドライブ
起動加速度2.5 km/h/s以上
軌間1,067 mm
電気方式直流 1,500 V 交流 20,000 V
駆動方式WNドライブ
0番台

521系通勤兼近郊型電車は交流直流統合電流の電車である。2006年10月21日に開始された北陸本線の長浜駅-敦賀駅間と湖西線の永原駅-近江塩津駅間の直流化および老朽化した普通列車用車両の更新を目的に投入された。乗り入れ先となるアーバンネットワークで使用されている223系2000番台と同一のサービスを提供できることを前提として設計された。1編成2両の製造費用は約5億円である。2006年9月27日、JR西日本への納入を前にして川崎重工業兵庫工場にて第1編成が報道用に公開され、翌9月28日から鷹取駅→芦原温泉駅→京都総合運転所間で試運転を実施した。その後、同年10月21日には敦賀駅にて川崎重工製の第4編成が一般公開され、同年11月30日から営業運転を開始した。
0番台3次車

2次車同様、金沢地区の体質改善用に投入されたグループで、2013年11月から近畿車輛・川崎重工業車両カンパニーで製造された。21編成42両(J01 - J19編成) がJ編成として敦賀地域鉄道部敦賀運転センター車両管理室に配置されたが、北陸新幹線開業直前に製造されたJ20・J21編成は直後にIR石川鉄道半官半民社に譲渡された。2017年3月4日に全車が金沢総合車両所へ転属となった。安全性能の向上を主眼に仕様が大きく変更されているが、車両システムや性能に1・2次車と違いがないことから車両番号は2次車の続番とされている。最大の変化は前頭部のデザインで、225系と同様の衝撃吸収構造(クラッシャブルゾーン)を採用した運転台形状に、前照灯・フォグランプも225系同様のHID式に変更された。ただし前照灯・フォグランプがほぼ水平に並び、その上に尾灯を配置した225系0番台・5000番台等と異なり、前照灯・フォグランプを内側(貫通路側)に寄せて斜めに配置し、その外側に尾灯を配置したデザインが採用されている。このデザインは、以後登場した227系、225系100番台・5100番台、323系にも採用されている。また、2010年12月にJR神戸線(山陽本線)舞子駅で乗客が先頭車同士の連結面から転落・死亡した事故を受け、先頭車間転落防止幌が設置されている。当初近畿車輛出場時は台座のみが装備されていたが、着脱の手間を省くことと、運転席からの視野確保や車体洗浄機への対応、騒音や着氷雪などの課題がクリアできたことから、常時設置されて運行されている。その他の安全機構としては異常事態を加速度と共に検知し緊急停止や周囲の列車に緊急停止を伝えるTE装置を自動的に作動させる機能である「列車異常挙動検知システム」、そしてJR西日本キハ120系気動車で使用しているドア誤扱い防止システムを搭載し、ホームがない箇所でのドア開扱いを防止する。
100番台

JR西日本とIR石川鉄道半官半民社が、七尾線・IRいしかわ鉄道線で運用されている413系と415系800番台の置き換え用として導入した。JR西日本では2020年10月3日から投入され、0番台3次車以降に登場した227系・323系で採用された新機構が多く採用されている。主な3次車からの変更点は、正面の種別表示・行先表示のフルカラーLED化、側面の行先表示器と種別表示器の一体化及びフルカラーLED化、優先座席にスタンションポールの設置、側引戸の戸挟み検知機能及び誘導鈴機能の追加、車椅子スペース部の通路幅拡大、車両間の妻引戸のアシストレバーの採用、車内案内表示器の増設(千鳥式3ヶ所→6ヶ所)が挙げられる。また、側扉間の窓形状を227系・323系と同じものに変更しており、天井の構造も225系増備車・227系・323系同様LEDの光を一旦天井面に均一に照らしてから、その反射により室内を照らす方式に変更している。主に七尾線で走行するため、側面帯も415系と同様に輪島塗の漆をイメージした茜色に変更している。各出入口付近には2021年3月13日から開始した七尾線のICOCAサービスに対応するため、車載式ICOCA改札機を設置している。