【所属】 |
金屋子神社 |
【名前】 |
吾田・石長 |
【読み方】 |
あた・いわなが |
【種族】 |
ダブルマン/神人 |
【H.N】 |
秘密ノ花園【バーネット】 |
【登場巻】 |
サクラコード |
【人物】
サクラコードに登場する主人公の一人。
吾田・鹿葦津の姉であり、姉妹で
輸送鎮伏屋を営んでいる。
彼女らは
フラワーシスターズと呼ばれ、同業者達からは「死ノ華散ラス姫」とも呼ばれる。
名前の岩長とはイワナガヒメが由来と思われる。イワナガヒメは木之花咲耶姫の姉のこと。木花知流比賣とも呼ばれる。
露出度の高い妹とは対照的にメタル色の仮面にヘルメットを被り、全身メタル色のサイバネ義体。
だがシャワーシーンではヘルメットの下に髪の毛があり、桜の文様がある一見極普通の女性の身体がある。
妹と一緒に輸送鎮伏屋として登録を行い、番付は妹と折半しているにもかかわらず3年連続で15位から25位をキープしている凄腕。
普段は輸送を行っているため、それだけ輸送中の怪異の襲撃が多いのだと思われる。
「無量寿王」と呼ばれる宝鎧を戦闘の際には身につけ、
マグネ流磁極拳を用いた肉弾戦で戦う。
ドリル流の拳法も習得しており、怪異の特殊能力にも即座に対処法を見つけ出して即断で撃破する等戦闘経験が豊富。
天真爛漫な妹とは対照的に攻撃的な性格をしており、口も悪い。
基本輸送中は一日の半分を寝て過ごす妹の代わりに運転を担当。
怪異等に襲撃された際には妹に迎撃を依頼する場合が多い。
妹を含め彼女達は
大召喚の際に神格と融合した
ダブルマン。
さらにその中でも激レアといわれる
神人【ミキサー】、「人間と人外の魂が融合し一人の人間となった」特殊な存在である。
石長は石長姫のダブルマンであり、神話の中で石長姫は
妹の旦那が醜い自分を嫁にすることを拒み、それについて悩む内に呪いを自分にかけたとされており、
その呪いを引き継いだ一般人である彼女は、その呪いに耐えられず皮膚はおろか骨から血液に至るまで石化してしまう恐ろしい呪いを宿している。
彼女が全身に身に纏っている鎧は万能血薬を循環させ、石化の進行を遅らせる包帯材とあり、恐らくそれを利用して磁極拳を使えるようにカスタマイズしているものと思われる。
時折無意識化で神としての力を行使しているらしき描写のある妹と違い、姉の石長は融合した神の意識が表に出ているような場面はない。
また彼女の戦闘においては身につけた拳法のみを駆使しており、ダブルマンとしての恩恵はほぼ見られない。
鎧の下はかなり呪いが進行しており、顔は人間ではなく石でできた竜のように成り果てている。
アスクレペイオンの
A・Aアケソーから薬の提供を受けており、アケソー自身もその呪いについて周知している。
それによれば薬の効果で石化を遅らせることは出来ているが根治出来ず、さらにはダブルマンであるためその部分に薬が効かないことも有り、
全身をサイバネ化しているのはその部分にも薬の効果をもたらすためと考えられる。
サクラコード5巻における
武田・甲陽との戦いでサイバネティクス鎧を失ったため予備の生命維持鎧を装着。
金屋子と合流して新しい鎧を受け取る手はずだったが、金屋子は彼女ら姉妹を組み込んだ新たな大太の義体を作る目論見が有り、
合流地点で新たな鎧の提供を受けるも、それは石長を大太の「心臓」として拘束、義・大太に組み込むための装置であった。
まんまと金屋子の思惑によって義・大太の一部として利用されるも、
瓊々杵命のサポートで自分のもとに飛び込んできた
田村・福太郎に頼み、
自らに霊薬を点滴し、身体に宿る神の血の力を強引に引き出すことで離脱に成功。
自分達を引き取り育てたのは家族としての情ではなく、大太の一部として覚醒させるための単なる手駒に過ぎなかったという金屋子へ決別の一撃を食らわせるも、
霊薬の力を引き出すためにゴルゴーユニットを完全に切り離してしまったことで石化の呪いが急速に進行、福太郎に自分なにかあったら妹を頼むと言い残して意識を失ってしまったのだが……
サクラコードの物語のラストで、福太郎を
不思議町に送り届けた1台のトラック。
彼がトラックを降り、それを見送るのは鹿葦津と、そして無骨な金属の鎧ではなくジャケットを着こなす――――
最終更新:2020年12月01日 02:50