田村・福太郎

「オレは自分が一番キライやから、こーゆー機会を待ってたんじゃ!」

【所属】 足洗邸
【名前】 田村・福太郎
【読み方】 たむら・ふくたろう
【種族】 人間種/ダブルマン
【H.N】 なし
【登場作品】 足洗邸の住人たち。第1巻~第13巻
サクラコード第1巻~第5巻

【人物】

足洗邸の住人たち。における主人公。

住人たち。開始時点で28歳の人間種の男性。
7歳の頃に起こった大召喚によって家族を失った災害孤児である。

現在は風景画を描いて暮らしており、それなりに売れているのか文系ギルドからかなり金をもらっているらしく生活に困ることはないようである。
かなり長めの髪を持ち、昔は前髪も顔を隠すほど長かった(サクラコード序盤もその髪型)。
出かけるときなどは帽子をかぶっていることが多い。

物語冒頭で不思議町にある足洗邸八号室へと入居。
天井からいきなり現れた笠森・仙狂骨である味野・娯楽等濃い登場人物達の中にあっても対して驚かない謎の人物。

それもそのはずで、彼は子供の頃に起こった「大召喚」で家族を失い、その惨劇の中辟邪の獏が右肩に召喚されダブルマンとなってしまった人間。
分類としては合体対象と共生関係を結んだ「神歩【タンデム】」と呼ばれるタイプ。

召喚された際に獏が惨劇の記憶を吸い取ったことで持ち直し、17歳の時記憶を戻してもらうまでは獏奇に守られつつ普通の人間として学生生活を送っていた。
本人いわく戻してもらった記憶の内容は「こんな捻くれた性格になるには十分」と言わしめるほどひどい内容だったらしく、以来「親しい人の死」を避けるために、一所に定住する事を避け、全て有名な不良物件ばかり9回の引っ越しを行うようになってしまう。
また6回の自殺未遂を起こしており、その末に足洗邸に引っ越してきた。

足洗邸に引っ越してくる以前の福太郎はルート3で見られるが、この時の福太郎は非常に荒れており、多少ぶつかった程度で唾を吐き捨て暴言を吐いたり、風景画を「遺書」として書き上げたあと首をつろうとしてうまく行かず暴れた挙句、
その様子を偶然目撃した光前寺・保由に救われても怒鳴りつける始末。
しかし保由の持論に言い負かされてしまい、後に番外編である「デス・エスケープ←」にて彼女と再会した。

足洗邸に入居してからは濃すぎる同居人達に振り回され比較的落ち着いたようで、馴染みすぎたため引っ越そうかと考えていたようだが、
住人たち。最終巻にてそれは取りやめたようだ。
後にメフィスト・ヘレスの誘いで万魔殿学園の美術教師となる。

第9巻から始まったアイムの暴走を止めるべく、自分をかばって重傷を負ったオセに頼みクローセルのを解除できるサタナキアに変身しようとしたが、
オセが自称するほどの不調だったため変身しようとしたサタナキアと魂のみが入れ替わってしまう。

その後元の体に戻ることができたが、右肩の獏がサタナキアの魔力を吸収したことで暴走を始めそれを止めるためにアイムから取り返した生玉を使うが、
それが棒状のものへと変化し夢想実現・イ萬念筆となり、以後その所有者となる。
そのコピー如意機には「夢想実現」とあるように、対象を文字情報として分解し取得、キャンバスとなる物体に情報を書き込むことでそれを具現化すると言った超能力が扱えるようになった。
本編より未来を描いたデス・エスケープ←では結界を貼ったり、人間の記憶を吸い取り消去するといった応用を使えるようになっている。

絵かきであるが人物画はあまり好いておらず、書くのは専ら風景画。絵を描くときは、黒縁の眼鏡をかける場合がある。
社会保障ナンバーはとりあえず中央を受け入れた「手持ち」。

元来、知りたがり屋な性格で、意思疎通できる相手なら、妖怪だろうが普通に打ち解けられる。
なお自分が嫌いらしく、上記のセリフにも現われているが殴れる機会を待っていたなど根暗な一面も見せる。

なお「1番キライなモノは?」とメフィストに問われた時に答えたのは「アスファルトで頭ケズられた黄色の首なしキン消し」。……自分は?

愛煙家であり、JOKERを吸っている。
水木・茂や伊藤・潤二などの作品を好み、妖怪関係の知識に非常に詳しい。
佐用都比賣命に一時期憑依された影響で、ネガティブな思考のままだと死に至る呪いを受けているが、だが彼は義鷹に告げられた「もって半年」という嘘の方を信じている状態。
それを聞いた彼は「やっと死ねるんか」と涙を流した。

なお、一巻の冒頭や帯では誰かに向けて手紙を書いている様子が見られるが、初回限定版特典の小冊子によると故郷にいた祖父母に当てた文面とされる。
だが大召喚において彼以外の家族は全て死亡しているため、宛先不明で出した手紙は全て戻ってきていた。
大召喚の際に何があったのかは情報が断片的すぎてよくわかっていない。
名前に関しても何か悲しい記憶があったようだが、合体した獏が食べてしまったため思い出せなかった。
これも戻してもらえたんだろうか?

アイム暴走事件も解決し、万魔殿学園に復学したお仙の追求から逃げるためたまたま荷台が開いていたトラックに逃げ込むが、
それは桜石姉妹の運転する九州行きのトラックであり、そのまま荷台に閉じ込められ行方不明(笑)となる。

そしてトラックに密航してから住人たち。最終話で足洗邸に戻ってくるまでを描いた「サクラコード」ではフラワーシスターズの旅に同行しつつ、吾田・石長から持っている如意機を狙われているとゆう奇妙な珍道中を繰り広げている。

正式には狙っているのは石長の後ろにいる金屋子なのだが本人はそれに気がついていない。
推定瓊瓊杵命からも如意機とみなされて夢想実現・イ萬念筆を取られかけるもコピーであることがわかったため返却された。
が、福太郎がが如意機のコピーを持つ=原本を持つ何者かと交流があることを見抜かれ、
木花咲耶姫の魂と融合した吾田・鹿葦津と共に監視されている状態。
住人たち。最終巻後の話であるため、コピー如意機の扱いも成熟しており、時間差で書き込んだものを具現化できるようになっている。

住人たち。最終巻では旅先で如意機を使ったことで居場所を義鷹に特定され彼とともに帰ってきているため、旅の終着点がどこかは今のところ不明である。
サクラコードは現在5巻まで出ているが、旅先で出会った万魔殿学園の天牛・胡麻斑に整えてもらった髪型が住人たち。最終話で帰ってきたときのもの、服装、本人たちは気づいていないが義鷹が近くにいる、ということから旅の終焉は近い、のかもしれない。

サクラコードも完結したが駆け足気味だったため、義鷹との合流シーンは見られなかった。

住人たち。の数年前を描いたルート3では2巻に過去の彼が登場している他、同巻ラストにて赤マントにとりつかれた結果赤マントの怪人に成り果ててしまっていた。
赤マントが宿主を取り替えたため解放されたようだが、その後どうなったのかは不明。

もしかするとそういった経験も踏まえて性格がネジ曲がっていったのかもしれない。

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最終更新:2020年11月25日 00:54