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カーネルモジュール - (2012/06/30 (土) 21:18:46) のソース

カーネルモジュールは、カーネルを構成する機能を分離してモジュール化したもの。
モジュール化することによって、カーネル本体のサイズが小さくなり起動までの時間が短縮できる。
また使わないデバイスのドライバを外すことで、カーネルの利用するメモリを節約できる。
ただしメモリ管理やスケジューラなどの核となる部分は分離できない。

カーネルモジュールが配置されているディレクトリは&bold(){「/lib/modules/カーネルバージョン」}以下のディレクトリにある。

カーネルモジュールを操作するコマンド
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[[lsmod]] ~ ロードされているモジュールを一覧表示する
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[[modinfo]] ~ モジュールの情報を表示する
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[[insmod]] ~ ローダブルモジュールをロードする
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[[rmmod]] ~ ロードされているモジュールをアンロードする
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[[modprobe]] ~ モジュールのロード・アンロードする
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[[depmod]] ~ moudules.depファイルを作成する
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「 modules.depファイル 」にはmodprobeコマンドが参照するモジュールの依存関係が記述されている。

&bold(){modules.dep の書式}
 モジュールのパス:依存するモジュールのパス
 
 モジュールAは、モジュールBとモジュールCが必要
 /lib/modules/~/A.ko: /lib/modules/~/B.ko /lib/modules/~/C.ko
 
 モジュールBはモジュールCが必要
 /lib/modules/~/B.ko: /lib/modules/~/C.ko
Linuxでは、ほとんどのドライバがモジュール化され、必要に応じて組み込んだり、取り外したりできるようになっている。
この組み込み作業を自動化するために、どのデバイスを使う際にどのモジュールドライバが必要になるかを
指定するためのファイルが&bold(){「/etc/modprobe.conf」}

モジュールをロード・アンロードをする時に前処理・後処理が必要な場合や
モジュールをロードする際にパラメータを指定する場合は、「 /etc/modprobe.conf 」で設定する


カーネル2.4までは「/etc/modules.conf」で行っていたが、カーネル2.6では「/etc/modprobe.conf」に変更されている。
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