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バーバラ・ジャガー - (2025/04/04 (金) 21:48:16) の1つ前との変更点
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''引っかき女''の異名をもつ''バーバラ・ジャガー(旧名:ババ・ジャカラ)''はフィンランドのゲーム会社レメディー・エンターテイメントの作品間で共有される世界観『レメディーコネクテッドユニバース(RCU)』に登場するキャラクター。
-演者
--ケイト・ワイマン:『[[Alan Wake]]』
--ブレッド・マッデン(若い頃/アリスに擬態した時の声):『Alan Wake』
--ロザンナ・ケンピ:『[[Alan Wake Ⅱ]]』
--磯辺万渉子:日本語吹き替え
-登場作品
--『Alan Wake』
--『アラン・ウェイク・ファイル』
--『[[Alan Wake's American Nightmare]]』(言及のみ)
--『This House of Dreams』
--『[[Quantum Break]]』(言及のみ)
--『[[Control]]』(言及のみ)
--『Alan Wake Ⅱ』
#openclose(show=▷目次){
#contents()
}
*<概要>
白人、黒髪、青い瞳の女性。1945年生まれ。
フィンランド出身の女優であり、映像作家[[トーマス・ゼイン]]の恋人。
性格はシンシア・ウィーバー曰く「優しい子」。
1960年代にゼインと共に[[アメリカ合衆国]]ワシントン州ブライトフォールズへ移住し、二人でオーシャンビューホテルを購入してアーティストコミューンを設立した(当時10代後半)。
ゼインの作品である『詩人トム』で悪役「''闇の存在''」を演じたりと彼の創作に手を貸した。
また、その美貌からミス・ディアフェストに三回連続で優勝したりと現地に馴染んでいった。
創作活動の中でブライトフォールズの近くの森にあるカルデラ湖、''コールドロンレイクには創作を現実にしてしまう力''があることに気付き、その力を最大限引き出すためにゼインと共にコールドロンレイクに浮かぶ島「ダイバー島」のバードレッグキャビンに引っ越した。
なお、この湖の正体は&bold(){異次元空間「闇の世界」のスレッショルド((並行世界、余剰次元の入り口))}であり、「創作を現実に変えてしまう力」もこの異世界が持つ力であったのだが、当時のゼインとジャガーが知るよしも無かった。
1970年7月10日、湖の力を調査するために泳いでいたところ、''原因不明の溺死''((ジャガーは水泳が得意だった))を遂げる。
しかし現実を受け入れられなかったゼインは当時自身のアシスタントだった[[エミル・ハートマン]]の助言に従い『詩人トム』の内容をベースにした原稿を書き、その創作の力でジャガーを蘇らせようと試みた。
その結果、&bold(){ジャガーは闇の存在こと[[超常現象生命体A-010(別名:影)]]の実体化として顕現する}。
当初はジャガーに擬態して振る舞い、自らの力を強めるためにゼインに『闇の存在』という作品を作るように促したが、その不審な行動が祟りすぐにゼインに正体を見ぬかれ、拘束されて&bold(){&color(#F54738){心臓をえぐり出され}}て湖=闇の世界に沈められた。
1970年7月18日、ゼインは闇の存在となったジャガーを封じ込めるため「''将来アラン・ウェイクという人物が闇の存在を倒す''」という内容の原稿やウェイクが闇の存在を倒すためのパワーオブジェクトである「クリッカー」や「天使のランプ」を靴箱に保管して地元記者のシンシア・ウィーバーに託し、靴箱に保管したものや『詩人トム』を除く全ての自分の痕跡を消し去ってから『詩人トム』の主人公である「ダイバー」の役を演じる決意をし、ジムスーツ((大気圧潜水服))を着込んで闇の世界へと身を投じそこで&bold(){[[光の存在>光の存在(超常現象生命体)]]}と出会い肉体を明け渡し融合する。
それ以来ゼインはそこでジャガーを監視し続けることになる((なお、この際世界中のランダムな靴箱が内部空間を共有する変貌アイテムとなり、『バイオハザード』シリーズに登場するアイテムボックスのような存在となっている))。
*<引っかき女/闇の存在>
闇の存在となったジャガーは、伝説の魔女バーバ・ヤーガになぞらえて暗闇に潜む「''引っかき女''」と呼ばれ地元民から恐れられるようになり、アメリカ政府の機密機関である連邦&bold(){操作}局(FBC)からは正式名称として前述の通り&bold(){超常現象生命体A-010(別名:影)}の呼称が与えられた。
元から闇の存在がいてジャガーの肉体をガワとして利用したのか、それともゼインの原稿によってジャガーが闇の存在となったのかは不明瞭。
しかし&bold(){次元間の音と知覚を持つ共鳴体((超自然的な振動、周波数、フィールドによって形成されるエネルギー場))ベースの闇}に過ぎない闇の存在が明確な自我や知性を有しているのは''間違いなくジャガーの影響''と思われる。
以下の様に様々な形態や能力を持つ。
**▶形態
***◇引っかき女
演者:ケイト・ワイマン
バーバラ・ジャガーに擬態した基本形態で、本来は明確な実体を持たない闇の存在の実体化でもある。
喪服を着ており、亡くなった当時の年齢(25歳)から正常に加齢していった老婆(65歳)の見た目をしている。
流暢に人語を話すが、''背中まで貫通した胸の穴''が人間ではないことを示している。
また、暗がりや夜間などの光が届かない場所でしか現れない。
戦闘時は竜巻に変身できる。
因みに「引っかき女」のスペルは「The Scratching Hag(&bold(){スクラッチ}ング・ハグ)」であり、[[ミスター・スクラッチ]]の女性版とも言える。
***◇アリス・ウェイクのドッペルゲンガー
外見モデル:ヨナ・ヤルヴェンパー
声:ブレッド・マッデン
[[アラン・ウェイク]]の妻アリスのドッペルゲンガー。
クリッカーを手に闇の底へやってきたアランを惑わすために精神世界に現れた際の姿。
クリッカーを起動するか懐中電灯の光を浴びせると撃退できる。
なお、『Alan Wake Ⅱ』で観賞できるゼインの処女作『白夜の夜』では''「作家の未亡人アリス」''を演じていた。
また、若い頃の声がアリスと似ている(CVが同じ)。
***◇竜巻
黒い竜巻の姿をした形態で、単に闇の存在と呼ぶ場合はこの形態を指すことが多い。
バスや重機といった巨大な物体を巻き上げ、周囲に撒き散らし、木々や構造物を薙ぎ倒しながら移動できる。
ライトや発煙筒の光は焼け石に水であり、遭遇した場合は基本的には逃げるしかない。
『Alan Wake』の実質的な''[[ラスボス]]形態''でもある。
最後に現れる際は良く見ると竜巻の中心に「引っかき女」の姿のジャガーが立っているのが見えるため、厳密には竜巻に変身するのではなく''竜巻を纏っている''のかもしれない。
-&bold(){液化した闇}
流動性の闇の物質。オイルの水溜まりの様に見える。
闇の存在、つまりジャガーの一部であり、知覚を共有している。
アランは''[[主人公補正]]で守られているため''接触してもダメージを受けるのみだが、常人は触れたら最期、支配され眷属になってしまう。
**▶能力
***◇次元間知覚
範囲は一定に限られているとはいえ、並行世界を含む広範囲の&bold(){暗闇、影}といった物理的な光の不在や''心の闇''といった概念的な闇と知覚を共有し、それらの闇にテレポートできる。
***◇支配
最も基本的な能力で、あらゆる生物や物体を闇の物質で汚染し操ることができる。
-生物
&bold(){[[闇に支配された者/影になった個体]]}と呼ばれる、闇の存在の眷属にされた生物。
-非生物
&bold(){ポルターガイスト/影になったオブジェクト}と呼ばれる、闇に覆われた物体。
その場にあるものを闇で覆いジャガーの意のままに操ることができる。
ゆっくりと浮遊してからぶるぶると振動し始め、やがて高速で標的に体当たりする。
また、アランの行く手を塞ぐポルターガイストは''闇の障壁''と呼ばれる
ブルドーザーやハーベスターなどの重機の場合は浮遊せずに''ひとりでに動く重機''として振る舞い、アランを轢き殺そうとする。
***◇召喚
ジャガーの意思により、暗所であれば何処へでも前述の「闇に支配された者たち」や「&bold(){[[不吉な黒い鳥]]}」の群れを無尽蔵に召喚できる。
ジャガーはこの能力により「不吉な黒い鳥」を大量に召喚し、&bold(){ヘリコプターでさえ僅か数秒で撃墜することができる。}
***◇触れる
前述の支配された者は兵隊としては便利だが、''ジャガーにできるのはあくまでも召喚''で、あとは勝手に破壊衝動のままに暴れまわるため細かい制御が効かない欠点がある。
そこでジャガーは''触れる''ことで完全に支配せず宿主の理性を保ったまま人間を洗脳する方法を編み出した。
**▶弱点
***◇&bold(){&color(#FFE921){[[光の存在(超常現象生命体)]]}}
当然ながら闇とは光の不在であるため、光は弱点となっている。
光を浴びると、''身を焼かれる苦痛''を味わう模様。
しかし後の二代目闇の存在であるミスター・スクラッチと同様に物理的な強い光ではせいぜい苦しめるのみであり、完全に滅ぼすにはパワーオブジェクトである「クリッカー」が必要不可欠となる。
***◇創作の筋書き
そもそもゼインの創作から生まれた存在であるため、物語の筋書きには逆らえず、仮に主人公であるアランを殺してしまうと''ループが発生して振り出しに戻されてしまう''。
また、創作を利用してはいるが創作に対する理解や独創性は持たないため自分で物語を書くこともできない。
*<引っかき女(闇の存在)の顛末>
**・本編以前
1976年、ディアフェストの時期にコールドロンレイクの水で作った密造酒を飲んだことでジャガーの過去を幻視したミュージシャンの兄弟''トール&オーディン・アンダーソン''が作った曲に揺り起こされ、''まどろんでいたジャガーは一時的に復活''する。
アンダーソン兄弟が持つ創作家としての才能を利用するため彼らを取り込もうと試みるが''アンダーソン一族は超常現象生命体による精神攻撃や[[変貌世界事象]]による記憶改編に高い耐性をもち、更には限定的な超自然的な力を扱える超能力者の一族でもあったため''、オーディンの片目、トールが飼っていたワタリガラスとトールの理性を奪ったものの、トールが''雷神の如く''ハンマーを振って引き起こした''雷''に打たれて撃退された。
ちなみにこの二度目の顕現以来、ジャガーは''喪服''を着て真珠のネックレスを身につけているが、これはコールドロンレイク周辺の民族伝承に登場する&bold(){胸に穴が開いた心臓の無い魔女である「大釜の魔女」}と全く同じ姿である。
『Alan Wake Ⅱ』では「全ての都市伝説や創作は平行世界に実在しており、現実の脆い場所から水のように侵食してくるもの」であることが明かされるが、これを踏まえるとジャガーは&bold(){平行世界には実在する「大釜の魔女」}と奇しくも共通点(心臓が無い超自然的な女性)があったことから侵食してきた平行世界の影響を受け姿が変わったと推測できる。
余談だが、引っかき女を撃退した後、オーディンは眼球を移植するも1988年に次元間の生命体であるワーリン・ドアと取り引きし、再び片目を失っている。
**・『Alan Wake』
2010年9月1日、休暇のためにブライトフォールズへやってきたスター作家アラン・ウェイクとその妻アリスの存在を感知し、闇の世界を介してアランの夢に侵入。
アランが過去に書いた小説のキャラクターである''ヒッチハイカー''の姿で接触し、ゼインに邪魔されながらもウェイク夫妻の居場所を特定する。
オーディア・ダイナーにてアランと待ち合わせていた、ウェイク夫妻をキャビンに案内する予定だったガソリンスタンド及びキャンプ場のオーナーである''カール・スタッキーに触れ''て体調不良に追い込んでトイレに閉じ籠らせ、やってきたアランにスタッキーの代理人を装って''ダイバー島のバードレッグキャビン''へ誘導する。
その後、バードレッグキャビンでアランとアリスが別行動を取った一瞬の隙に''アリスを闇の底へ誘拐''。
アリスを追って闇の世界へ飛び込んだアランに''触れ''て洗脳し、アリスを人質に「妻を助けたければ自分が望む通りの小説を書け」と命じる。
ジャガーの望み通りにアランは一週間かけて「闇が世界を覆う」という結末のホラー小説『ディパーチャー』を執筆するが、辛うじて正気を保っていたために''主人公を自分''にすることで''[[主人公補正]]''を獲得し、更に「アランが結末を書く前にゼインが助けにくる」という展開を書いたことでゼインに自分を助けさせ、闇の世界から脱出してしまう。
アランを追って地上に現れたジャガーは、結末を書かせるために彼を執拗に狙うことになる。
9月8日、一週間かけて''闇に支配されたスタッキー''をアランへの刺客として送り込むが返り討ちにされてしまう。
9月9日、エルダーウッド国立公園を襲撃して施設を滅茶苦茶に破壊。パークレンジャーのラッセル・“ラスティ”・ジョンストンを''支配''してアランへの刺客として差し向けるが返り討ちにされる。
9月10日、アランの熱狂的なファンであるローズ・マリゴールドに''触れ''て彼女の''アランへの偏執''を利用して洗脳して操り、アランと彼のエージェントであるバリー・ウィーラーをローズの自宅に呼び出して睡眠薬を盛ったコーヒーを飲ませて眠らせ、''悪夢からアランを支配しようと試みる''がゼインによって阻止される。
9月11日、ミラー峠の展望台にてエミル・ハートマンの指示に従い誘拐犯を名乗ってアランを誘き寄せていたベン・モットの前に現れ、自身の野望の障害になり得る彼を竜巻の姿で''取り込み、''((モットはスピンオフコミック『ナイトスプリングス』にて闇に支配された者として再登場した))さらにアランも捕まえようとするが&bold(){&color(#F54738){発煙筒の光}}に怯んだ隙に逃げられてしまった上、気絶した彼をハートマンの部下であるジャックに連れ去られてしまう。
9月13日、アランが連れ去られた先であるハートマンのクリニック「コールドロンレイクロッジ」を襲撃するがまたしてもアランには逃げられてしまう。
9月14日、アランとバリーが拘置されていたブライトフォールズ保安官事務所を襲撃しジャガーやハートマンとは別の理由でアランを執拗に追い回すロバート・ナイチンゲール''元''FBI捜査官を闇に取り込む。
その後、ブライトフォールズを闇から守り続けゼインから闇に対抗するためのアイテムが入っている「靴箱」を託されていた&bold(){「&color(#FFE921){ランプおばさん}」ことシンシア・ウィーバー}が住んでいるダムに行くためにヘリコプターを飛ばそうとするアラン、バリー、サラ・ブレーカー保安官の前に立ち塞がり''一度目のボス戦(後述)''となる。
その後、飛び立ったヘリに対し幾度も''不吉な黒い鳥''の群れを差し向けてヘリを墜落させることに成功するも''アラン、バリー、サラは物語に守られていた''ため殺すことができず、''竜巻の姿で自らアランを追い回し(後述)''たりもしたがシンシアが用意していた光に満ちた空間である「&bold(){&color(#FFE921){照らされた部屋}}」に逃げ込まれてしまう。
そしてアランの手に靴箱に入っていた「クリッカー(闇の世界の「創作を現実にする力」を増幅させ永続させるアイテム)」と「アラン・ウェイクという人物がコールドロンレイクに飛び込み闇の存在を倒す」という内容のゼインの原稿が渡ってしまう。
9月15日、もはやアランに『ディパーチャー』の続きを書かせることは完全に諦め、原稿に従いクリッカーを手にコールドロンレイクのあるミラー峠を目指すアランを全力で妨害しようと試みるも、''ジャガー=闇の存在でさえ原稿の筋書きには逆らえず''、アランはミラー峠へたどり着いてしまい、そこで''最後の攻防(後述)''が繰り広げられる。
必死の抵抗もむなしく撃退されたジャガーはアランの闇の世界への侵入を許してしまう。
最期は悪あがきでアリスの姿に化けて言葉で惑わし精神攻撃を仕掛けるも効果は無く、クリッカーを胸の穴に突っ込まれた上でスイッチを押された結果、''「また新しい仮面を見つけるわ」''と吐き捨て光となって消滅した。
しかし、闇の存在は後にミスター・スクラッチとして復活を遂げることになる。
**・『Alan Wake Ⅱ』
2023年9月14日、闇の世界から脱出するため、トーマス・ゼインは映画『白夜の夜』を製作する。
『白夜の夜』は現実世界ではゼインの処女作として扱われているが、実際には&bold(){最新作}である。
これは闇の世界が過去・現在・未来が同時に存在する混沌の宇宙であり、現実世界とは時制が異なるためである。
ジャガーは旧名の&bold(){ババ・ジャカラ}名義で出演し、&bold(){「作家の未亡人アリス」}の役を演じる。
闇の世界の力によって現実が歪められ、ブライトフォールズに移住する以前に『白夜の夜』に出演していたことに&bold(){「なった」}のである。
映画の中で「作家の未亡人」は自身に好意を抱く「探偵アレクシ・ケサ」を誘惑し、&bold(){「伝説の殺人鬼イルマリ・フオタリ」}と共謀してケサを生け贄とする召喚の儀式を執り行い、行方不明になっていた夫にして神である&bold(){「作家ヴェイコ・アレン(演:トーマス・ゼイン)」}を地上に帰還(return)させる。
因みにこの映画はスクラッチがアランの身体を乗っ取って書いた小説『リターン』と対になっており、ゼインが自分を闇の世界から脱出させることを条件にスクラッチと取引して製作したものであったが、スクラッチは約束を反故にしてリターンの原稿及びアランの肉体と共にゼインを置き去りにして闇の世界から脱出してしまった。
13年前に倒されたはずのジャガーをゼインがどのような手段で映画に出演させたかは不明だが、前述の通り闇の世界は過去と未来が同時に存在するため、「引っかき女」となった直後のジャガー(当時25歳)をキャストにしたと考えるのが妥当だろう。
*<ゲームプレイ>
ゲーム中の敵としての引っかき女/ジャガーについて解説する。
**チェイス
竜巻の姿でアランを追いかける場面が複数あり、追い付かれた場合は''即死''する。
***○一度目(エピソード1:悪夢・作家の夢)
アランの悪夢の中に現れた闇に支配されたヒッチハイカーが竜巻に変身し、二度に渡って追いかけてくるが、遅いため簡単に逃げきれる。
この悪夢は闇の存在に侵食されていたため、ヒッチハイカーの正体は闇の存在=ジャガーと思われる。
***○二度目(エピソード5:クリッカー・発電所)
「照らされた部屋」を目指すアランの前に竜巻の姿で現れ、執拗に追い回す。
逃げている最中に足場が次々と崩れていくためモタモタしていると奈落へ落ちてしまうという、''所見殺し''が多いチェイスとなる。
**ボス戦
***○一度目(エピソード5:クリッカー・ブライトフォールズのナイトライフ)
黒い竜巻の姿で現れてアラン達のいる場所から離れた位置に留まり続け、''闇に支配された者の群れ''を無尽蔵に召喚して差し向けてくる。
支配された者を一定数倒す度に竜巻で巻き上げた鉄骨を放り投げてくるがヘリコプターに当たることはない。
次の章に行くとアイテムは全て失うので武器を惜しみ無く使うことが推奨される。
また、近くにはアイテムや作業用ライトが設置されているため利用できる。
竜巻との直接的な戦闘は無く、ヘリコプターの準備が整うまで耐え抜けばクリアとなる。
***○ラスボス戦(エピソード6:ディパーチャー・再びコールドロンレイクへ)
コールドロンレイクへ通じるミラー峠の岩の谷間を塞ぐように多数のポルターガイストを寄せ集め''非常に強固な「闇の障壁」''を形成し、更に支配された者の群を無尽蔵に差し向けてくる。
支配された者はいくら倒しても沸いてくるため、''闇の障壁をできるだけ早く破壊''しなければならない。
闇の障壁が破壊されると、今度は鉄骨のポルターガイストで行く手を阻もうとしてくるが、これは簡単に破壊できる。
更に進むと竜巻で巻き上げた物体を次々に投げつけてくるが、これらは滅多に当たらない。
先へ進むとトロッコのポルターガイストが襲いかかってくるため、これを倒すとついにコールドロンレイクの真上で''竜巻の形態''で待ち構えるジャガーと対峙することになる。
なお、竜巻をよく見ると中心にジャガーが立っているのが見える。
倒すには二つの足場をジャンプで飛び越えて接近しなければならないが、足場と足場の間を''竜巻が巻き上げた物体が高速で回転''しているため、ジャンプするタイミングを誤ると''物体に弾き飛ばされて''即死するため注意。
命懸けの二度のジャンプで竜巻に近付き、照明弾を二発撃ち込むと悪あがきで''闇に支配された鳥の大群''をけしかけてくるが、構わず三発目を撃ち込むと撃退できる。
*<余談>
-名前の由来は伝説の魔女「バーバ・ヤーガ」であることが『Quantum Break』で判明する。
-ジャガーがヒロインを演じた『白夜の夜』は『Alan Wake Ⅱ』にて観賞できるが、''約20分の実写スプラッター映画''であり、必見。短いながらもかなり凝った内容となっており、見応えがある。
-ジャガーは、レメディー作品のラスボスとしては『Max Payne』に登場した''[[ニコール・ホーン]]''に次ぐ二人目の老婦人である。
-ジャガーとホーンはどちらも忠実な部下達を操る女ボスであり、黒ずくめな服装の老女で、「&bold(){魔女}」と呼ばれている。
''引っかき女''の異名をもつ''バーバラ・ジャガー(旧名:ババ・ジャカラ)''はフィンランドのゲーム会社レメディー・エンターテイメントの作品間で共有される世界観『レメディーコネクテッドユニバース(RCU)』に登場するキャラクター。
-演者
--ケイト・ワイマン:『[[Alan Wake]]』
--ブレッド・マッデン(若い頃/アリスに擬態した時の声):『Alan Wake』
--ロザンナ・ケンピ:『[[Alan Wake Ⅱ]]』
--磯辺万渉子:日本語吹き替え
-登場作品
--『Alan Wake』
--『アラン・ウェイク・ファイル』
--『[[Alan Wake's American Nightmare]]』(言及のみ)
--『This House of Dreams』
--『[[Quantum Break]]』(言及のみ)
--『[[Control]]』(言及のみ)
--『Alan Wake Ⅱ』
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*<概要>
白人、黒髪、青い瞳の女性。1945年生まれ。
フィンランド出身の女優であり、映像作家[[トーマス・ゼイン]]の恋人。
性格はシンシア・ウィーバー曰く「優しい子」。
1960年代にゼインと共に[[アメリカ合衆国]]ワシントン州ブライトフォールズへ移住し、二人でオーシャンビューホテルを購入してアーティストコミューンを設立した(当時10代後半)。
ゼインの作品である『詩人トム』で悪役「''闇の存在''」を演じたりと彼の創作に手を貸した。
また、その美貌からミス・ディアフェストに三回連続で優勝したりと現地に馴染んでいった。
創作活動の中でブライトフォールズの近くの森にあるカルデラ湖、''コールドロンレイクには創作を現実にしてしまう力''があることに気付き、その力を最大限引き出すためにゼインと共にコールドロンレイクに浮かぶ島「ダイバー島」のバードレッグキャビンに引っ越した。
なお、この湖の正体は&bold(){異次元空間「闇の世界」のスレッショルド((並行世界、余剰次元の入り口))}であり、「創作を現実に変えてしまう力」もこの異世界が持つ力であったのだが、当時のゼインとジャガーが知るよしも無かった。
1970年7月10日、湖の力を調査するために泳いでいたところ、''原因不明の溺死''((ジャガーは水泳が得意だった))を遂げる。
しかし現実を受け入れられなかったゼインは当時自身のアシスタントだった[[エミル・ハートマン]]の助言に従い『詩人トム』の内容をベースにした原稿を書き、その創作の力でジャガーを蘇らせようと試みた。
その結果、&bold(){ジャガーは闇の存在こと[[超常現象生命体A-010(別名:影)]]の実体化として顕現する}。
当初はジャガーに擬態して振る舞い、自らの力を強めるためにゼインに『闇の存在』という作品を作るように促したが、その不審な行動が祟りすぐにゼインに正体を見ぬかれ、拘束されて&bold(){&color(#F54738){心臓をえぐり出され}}て湖=闇の世界に沈められた。
1970年7月18日、ゼインは闇の存在となったジャガーを封じ込めるため「''将来アラン・ウェイクという人物が闇の存在を倒す''」という内容の原稿やウェイクが闇の存在を倒すためのパワーオブジェクトである「クリッカー」や「天使のランプ」を靴箱に保管して地元記者のシンシア・ウィーバーに託し、靴箱に保管したものや『詩人トム』を除く全ての自分の痕跡を消し去ってから『詩人トム』の主人公である「ダイバー」の役を演じる決意をし、ジムスーツ((大気圧潜水服))を着込んで闇の世界へと身を投じそこで&bold(){[[光の存在>光の存在(超常現象生命体)]]}と出会い肉体を明け渡し融合する。
それ以来ゼインはそこでジャガーを監視し続けることになる((なお、この際世界中のランダムな靴箱が内部空間を共有する変貌アイテムとなり、『バイオハザード』シリーズに登場するアイテムボックスのような存在となっている))。
*<引っかき女/闇の存在>
闇の存在となったジャガーは、伝説の魔女バーバ・ヤーガになぞらえて暗闇に潜む「''引っかき女''」と呼ばれ地元民から恐れられるようになり、アメリカ政府の機密機関である連邦&bold(){操作}局(FBC)からは正式名称として前述の通り&bold(){超常現象生命体A-010(別名:影)}の呼称が与えられた。
元から闇の存在がいてジャガーの肉体をガワとして利用したのか、それともゼインの原稿によってジャガーが闇の存在となったのかは不明瞭。
しかし&bold(){次元間の音と知覚を持つ共鳴体((超自然的な振動、周波数、フィールドによって形成されるエネルギー場))ベースの闇}に過ぎない闇の存在が明確な自我や知性を有しているのは''間違いなくジャガーの影響''と思われる。
以下の様に様々な形態や能力を持つ。
**▶形態
***◇引っかき女
演者:ケイト・ワイマン
バーバラ・ジャガーに擬態した基本形態で、本来は明確な実体を持たない闇の存在の実体化でもある。
喪服を着ており、亡くなった当時の年齢(25歳)から正常に加齢していった老婆(65歳)の見た目をしている。
流暢に人語を話すが、''背中まで貫通した胸の穴''が人間ではないことを示している。
また、暗がりや夜間などの光が届かない場所でしか現れない。
戦闘時は竜巻に変身できる。
因みに「引っかき女」のスペルは「The Scratching Hag(&bold(){スクラッチ}ング・ハグ)」であり、[[ミスター・スクラッチ]]の女性版とも言える。
***◇アリス・ウェイクのドッペルゲンガー
外見モデル:ヨナ・ヤルヴェンパー
声:ブレッド・マッデン
[[アラン・ウェイク]]の妻アリスのドッペルゲンガー。
クリッカーを手に闇の底へやってきたアランを惑わすために精神世界に現れた際の姿。
クリッカーを起動するか懐中電灯の光を浴びせると撃退できる。
なお、『[[Alan Wake Ⅱ]]』で観賞できるゼインの処女作『[[白夜の夜]]』では''「作家の未亡人アリス」''を演じていた。
また、若い頃の声がアリスと似ている(CVが同じ)。
***◇竜巻
黒い竜巻の姿をした形態で、単に闇の存在と呼ぶ場合はこの形態を指すことが多い。
バスや重機といった巨大な物体を巻き上げ、周囲に撒き散らし、木々や構造物を薙ぎ倒しながら移動できる。
ライトや発煙筒の光は焼け石に水であり、遭遇した場合は基本的には逃げるしかない。
『Alan Wake』の実質的な''[[ラスボス]]形態''でもある。
最後に現れる際は良く見ると竜巻の中心に「引っかき女」の姿のジャガーが立っているのが見えるため、厳密には竜巻に変身するのではなく''竜巻を纏っている''のかもしれない。
-&bold(){液化した闇}
流動性の闇の物質。オイルの水溜まりの様に見える。
闇の存在、つまりジャガーの一部であり、知覚を共有している。
アランは''[[主人公補正]]で守られているため''接触してもダメージを受けるのみだが、常人は触れたら最期、支配され眷属になってしまう。
**▶能力
***◇次元間知覚
範囲は一定に限られているとはいえ、並行世界を含む広範囲の&bold(){暗闇、影}といった物理的な光の不在や''心の闇''といった概念的な闇と知覚を共有し、それらの闇にテレポートできる。
***◇支配
最も基本的な能力で、あらゆる生物や物体を闇の物質で汚染し操ることができる。
-生物
&bold(){[[闇に支配された者/影になった個体]]}と呼ばれる、闇の存在の眷属にされた生物。
-非生物
&bold(){ポルターガイスト/影になったオブジェクト}と呼ばれる、闇に覆われた物体。
その場にあるものを闇で覆いジャガーの意のままに操ることができる。
ゆっくりと浮遊してからぶるぶると振動し始め、やがて高速で標的に体当たりする。
また、アランの行く手を塞ぐポルターガイストは''闇の障壁''と呼ばれる
ブルドーザーやハーベスターなどの重機の場合は浮遊せずに''ひとりでに動く重機''として振る舞い、アランを轢き殺そうとする。
***◇召喚
ジャガーの意思により、暗所であれば何処へでも前述の「闇に支配された者たち」や「&bold(){[[不吉な黒い鳥]]}」の群れを無尽蔵に召喚できる。
ジャガーはこの能力により「不吉な黒い鳥」を大量に召喚し、&bold(){ヘリコプターでさえ僅か数秒で撃墜することができる。}
***◇触れる
前述の支配された者は兵隊としては便利だが、''ジャガーにできるのはあくまでも召喚''で、あとは勝手に破壊衝動のままに暴れまわるため細かい制御が効かない欠点がある。
そこでジャガーは''触れる''ことで完全に支配せず宿主の理性を保ったまま人間を洗脳する方法を編み出した。
**▶弱点
***◇&bold(){&color(#FFE921){[[光の存在(超常現象生命体)]]}}
当然ながら闇とは光の不在であるため、光は弱点となっている。
光を浴びると、''身を焼かれる苦痛''を味わう模様。
しかし後の二代目闇の存在であるミスター・[[スクラッチ]]と同様に物理的な強い光ではせいぜい苦しめるのみであり、完全に滅ぼすにはパワーオブジェクトである「クリッカー」が必要不可欠となる。
***◇創作の筋書き
そもそもゼインの創作から生まれた存在であるため、物語の筋書きには逆らえず、仮に主人公であるアランを殺してしまうと''ループが発生して振り出しに戻されてしまう''。
また、創作を利用してはいるが創作に対する理解や独創性は持たないため自分で物語を書くこともできない。
*<引っかき女(闇の存在)の顛末>
**・本編以前
1976年、ディアフェストの時期にコールドロンレイクの水で作った密造酒を飲んだことでジャガーの過去を幻視したミュージシャンの兄弟''トール&オーディン・アンダーソン''が作った曲に揺り起こされ、''まどろんでいたジャガーは一時的に復活''する。
アンダーソン兄弟が持つ創作家としての才能を利用するため彼らを取り込もうと試みるが''アンダーソン一族は[[超常現象生命体]]による精神攻撃や[[変貌世界事象]]による記憶改編に高い耐性をもち、更には限定的な超自然的な力を扱える超能力者の一族でもあったため''、オーディンの片目、トールが飼っていたワタリガラスとトールの理性を奪ったものの、トールが''雷神の如く''ハンマーを振って引き起こした''雷''に打たれて撃退された。
ちなみにこの二度目の顕現以来、ジャガーは''喪服''を着て真珠のネックレスを身につけているが、これはコールドロンレイク周辺の民族伝承に登場する&bold(){胸に穴が開いた心臓の無い魔女である「大釜の魔女」}と全く同じ姿である。
『Alan Wake Ⅱ』では「全ての都市伝説や創作は平行世界に実在しており、現実の脆い場所から水のように侵食してくるもの」であることが明かされるが、これを踏まえるとジャガーは&bold(){平行世界には実在する「大釜の魔女」}と奇しくも共通点(心臓が無い超自然的な女性)があったことから侵食してきた平行世界の影響を受け姿が変わったと推測できる。
余談だが、引っかき女を撃退した後、オーディンは眼球を移植するも1988年に次元間の生命体であるワーリン・ドアと取り引きし、再び片目を失っている。
**・『Alan Wake』
2010年9月1日、休暇のためにブライトフォールズへやってきたスター作家アラン・ウェイクとその妻アリスの存在を感知し、闇の世界を介してアランの夢に侵入。
アランが過去に書いた小説のキャラクターである''ヒッチハイカー''の姿で接触し、ゼインに邪魔されながらもウェイク夫妻の居場所を特定する。
オーディア・ダイナーにてアランと待ち合わせていた、ウェイク夫妻をキャビンに案内する予定だったガソリンスタンド及びキャンプ場のオーナーである''カール・スタッキーに触れ''て体調不良に追い込んでトイレに閉じ籠らせ、やってきたアランにスタッキーの代理人を装って''ダイバー島のバードレッグキャビン''へ誘導する。
その後、バードレッグキャビンでアランとアリスが別行動を取った一瞬の隙に''アリスを闇の底へ誘拐''。
アリスを追って闇の世界へ飛び込んだアランに''触れ''て洗脳し、アリスを人質に「妻を助けたければ自分が望む通りの小説を書け」と命じる。
ジャガーの望み通りにアランは一週間かけて「闇が世界を覆う」という結末のホラー小説『ディパーチャー』を執筆するが、辛うじて正気を保っていたために''主人公を自分''にすることで''[[主人公補正]]''を獲得し、更に「アランが結末を書く前にゼインが助けにくる」という展開を書いたことでゼインに自分を助けさせ、闇の世界から脱出してしまう。
アランを追って地上に現れたジャガーは、結末を書かせるために彼を執拗に狙うことになる。
9月8日、一週間かけて''闇に支配されたスタッキー''をアランへの刺客として送り込むが返り討ちにされてしまう。
9月9日、エルダーウッド国立公園を襲撃して施設を滅茶苦茶に破壊。パークレンジャーのラッセル・“ラスティ”・ジョンストンを''支配''してアランへの刺客として差し向けるが返り討ちにされる。
9月10日、アランの熱狂的なファンであるローズ・マリゴールドに''触れ''て彼女の''アランへの偏執''を利用して洗脳して操り、アランと彼のエージェントであるバリー・ウィーラーをローズの自宅に呼び出して睡眠薬を盛ったコーヒーを飲ませて眠らせ、''悪夢からアランを支配しようと試みる''がゼインによって阻止される。
9月11日、ミラー峠の展望台にてエミル・ハートマンの指示に従い誘拐犯を名乗ってアランを誘き寄せていたベン・モットの前に現れ、自身の野望の障害になり得る彼を竜巻の姿で''取り込み、''((モットはスピンオフコミック『ナイトスプリングス』にて闇に支配された者として再登場した))さらにアランも捕まえようとするが&bold(){&color(#F54738){発煙筒の光}}に怯んだ隙に逃げられてしまった上、気絶した彼をハートマンの部下であるジャックに連れ去られてしまう。
9月13日、アランが連れ去られた先であるハートマンのクリニック「コールドロンレイクロッジ」を襲撃するがまたしてもアランには逃げられてしまう。
9月14日、アランとバリーが拘置されていたブライトフォールズ保安官事務所を襲撃しジャガーやハートマンとは別の理由でアランを執拗に追い回すロバート・ナイチンゲール''元''FBI捜査官を闇に取り込む。
その後、ブライトフォールズを闇から守り続けゼインから闇に対抗するためのアイテムが入っている「靴箱」を託されていた&bold(){「&color(#FFE921){ランプおばさん}」ことシンシア・ウィーバー}が住んでいるダムに行くためにヘリコプターを飛ばそうとするアラン、バリー、サラ・ブレーカー保安官の前に立ち塞がり''一度目のボス戦(後述)''となる。
その後、飛び立ったヘリに対し幾度も''不吉な黒い鳥''の群れを差し向けてヘリを墜落させることに成功するも''アラン、バリー、サラは物語に守られていた''ため殺すことができず、''竜巻の姿で自らアランを追い回し(後述)''たりもしたがシンシアが用意していた光に満ちた空間である「&bold(){&color(#FFE921){照らされた部屋}}」に逃げ込まれてしまう。
そしてアランの手に靴箱に入っていた「クリッカー(闇の世界の「創作を現実にする力」を増幅させ永続させるアイテム)」と「アラン・ウェイクという人物がコールドロンレイクに飛び込み闇の存在を倒す」という内容のゼインの原稿が渡ってしまう。
9月15日、もはやアランに『ディパーチャー』の続きを書かせることは完全に諦め、原稿に従いクリッカーを手にコールドロンレイクのあるミラー峠を目指すアランを全力で妨害しようと試みるも、''ジャガー=闇の存在でさえ原稿の筋書きには逆らえず''、アランはミラー峠へたどり着いてしまい、そこで''最後の攻防(後述)''が繰り広げられる。
必死の抵抗もむなしく撃退されたジャガーはアランの闇の世界への侵入を許してしまう。
最期は悪あがきでアリスの姿に化けて言葉で惑わし精神攻撃を仕掛けるも効果は無く、クリッカーを胸の穴に突っ込まれた上でスイッチを押された結果、''「また新しい仮面を見つけるわ」''と吐き捨て光となって消滅した。
しかし、闇の存在は後にミスター・スクラッチとして復活を遂げることになる。
**・『Alan Wake Ⅱ』
2023年9月14日、闇の世界から脱出するため、トーマス・ゼインは映画『白夜の夜』を製作する。
『白夜の夜』は現実世界ではゼインの処女作として扱われているが、実際には&bold(){最新作}である。
これは闇の世界が過去・現在・未来が同時に存在する混沌の宇宙であり、現実世界とは時制が異なるためである。
ジャガーは旧名の&bold(){ババ・ジャカラ}名義で出演し、&bold(){「作家の未亡人アリス」}の役を演じる。
闇の世界の力によって現実が歪められ、ブライトフォールズに移住する以前に『白夜の夜』に出演していたことに&bold(){「なった」}のである。
映画の中で「作家の未亡人」は自身に好意を抱く「探偵アレクシ・ケサ」を誘惑し、&bold(){「伝説の殺人鬼イルマリ・フオタリ」}と共謀してケサを生け贄とする召喚の儀式を執り行い、行方不明になっていた夫にして神である&bold(){「作家ヴェイコ・アレン(演:トーマス・ゼイン)」}を地上に帰還(return)させる。
因みにこの映画はスクラッチがアランの身体を乗っ取って書いた小説『リターン』と対になっており、ゼインが自分を闇の世界から脱出させることを条件にスクラッチと取引して製作したものであったが、スクラッチは約束を反故にしてリターンの原稿及びアランの肉体と共にゼインを置き去りにして闇の世界から脱出してしまった。
13年前に倒されたはずのジャガーをゼインがどのような手段で映画に出演させたかは不明だが、前述の通り闇の世界は過去と未来が同時に存在するため、「引っかき女」となった直後のジャガー(当時25歳)をキャストにしたと考えるのが妥当だろう。
*<ゲームプレイ>
ゲーム中の敵としての引っかき女/ジャガーについて解説する。
**チェイス
竜巻の姿でアランを追いかける場面が複数あり、追い付かれた場合は''即死''する。
***○一度目(エピソード1:悪夢・作家の夢)
アランの悪夢の中に現れた闇に支配されたヒッチハイカーが竜巻に変身し、二度に渡って追いかけてくるが、遅いため簡単に逃げきれる。
この悪夢は闇の存在に侵食されていたため、ヒッチハイカーの正体は闇の存在=ジャガーと思われる。
***○二度目(エピソード5:クリッカー・発電所)
「照らされた部屋」を目指すアランの前に竜巻の姿で現れ、執拗に追い回す。
逃げている最中に足場が次々と崩れていくためモタモタしていると奈落へ落ちてしまうという、''所見殺し''が多いチェイスとなる。
**ボス戦
***○一度目(エピソード5:クリッカー・ブライトフォールズのナイトライフ)
黒い竜巻の姿で現れてアラン達のいる場所から離れた位置に留まり続け、''闇に支配された者の群れ''を無尽蔵に召喚して差し向けてくる。
支配された者を一定数倒す度に竜巻で巻き上げた鉄骨を放り投げてくるがヘリコプターに当たることはない。
次の章に行くとアイテムは全て失うので武器を惜しみ無く使うことが推奨される。
また、近くにはアイテムや作業用ライトが設置されているため利用できる。
竜巻との直接的な戦闘は無く、ヘリコプターの準備が整うまで耐え抜けばクリアとなる。
***○ラスボス戦(エピソード6:ディパーチャー・再びコールドロンレイクへ)
コールドロンレイクへ通じるミラー峠の岩の谷間を塞ぐように多数のポルターガイストを寄せ集め''非常に強固な「闇の障壁」''を形成し、更に支配された者の群を無尽蔵に差し向けてくる。
支配された者はいくら倒しても沸いてくるため、''闇の障壁をできるだけ早く破壊''しなければならない。
闇の障壁が破壊されると、今度は鉄骨のポルターガイストで行く手を阻もうとしてくるが、これは簡単に破壊できる。
更に進むと竜巻で巻き上げた物体を次々に投げつけてくるが、これらは滅多に当たらない。
先へ進むとトロッコのポルターガイストが襲いかかってくるため、これを倒すとついにコールドロンレイクの真上で''竜巻の形態''で待ち構えるジャガーと対峙することになる。
なお、竜巻をよく見ると中心にジャガーが立っているのが見える。
倒すには二つの足場をジャンプで飛び越えて接近しなければならないが、足場と足場の間を''竜巻が巻き上げた物体が高速で回転''しているため、ジャンプするタイミングを誤ると''物体に弾き飛ばされて''即死するため注意。
命懸けの二度のジャンプで竜巻に近付き、照明弾を二発撃ち込むと悪あがきで''闇に支配された鳥の大群''をけしかけてくるが、構わず三発目を撃ち込むと撃退できる。
*<余談>
-名前の由来は伝説の魔女「バーバ・ヤーガ」であることが『Quantum Break』で判明する。
-ジャガーがヒロインを演じた『白夜の夜』は『Alan Wake Ⅱ』にて観賞できるが、''約20分の実写スプラッター映画''であり、必見。短いながらもかなり凝った内容となっており、見応えがある。
-ジャガーは、レメディー作品のラスボスとしては『Max Payne』に登場した''[[ニコール・ホーン]]''に次ぐ二人目の老婦人である。
-ジャガーとホーンはどちらも忠実な部下達を操る女ボスであり、黒ずくめな服装の老女で、「&bold(){魔女}」と呼ばれている。
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