変貌世界事象 - (2025/04/04 (金) 21:21:40) の1つ前との変更点
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&bold(){変貌世界事象(Altered World Events)}、通称「''AWE''」とは、レメディー・エンターテイメントの作品に登場する単語、専門用語である。
//#contents()
//長いため隠した方が良い
*【概要】
並行世界の入り口である''スレッショルド/境界域''が現実に出現する、もしくは超自然的なアイテムであるパワーオブジェクトや変貌アイテム、並行世界の超自然的な生命体によって引き起こされる超常現象の総称。
初めてこの単語が登場したのはブログ形式のスピンオフ『This House of Dreams』で、ゲーム作品では『[[Quantum Break]]』。
『[[Control>Control(レメディー社作品)]]』と『[[Alan Wake Ⅱ]]』にて本格的に用いられるようになる。
*【並行世界について】
[[レメディー・コネクテイッド・ユニバース]]おいて、並行世界は''水のように流動的なもの''とされている。
ただし、並行世界同士の間には壁があり、基本的に交わることはない。
しかし影響することはあり、代表的なものには「''エコー''」と呼ばれる並行世界のビジョンがある。
これは夢や幻覚、閃きとして人々に知覚されるものだが、画家や作家、映画監督などの''創作家''と呼ばれる人間達はこのエコーを自身のアイディアとして''誤認識''して作品に取り込み創作する。
その性質により、、''レメディー作品に登場する「[[作中作]]」は全て並行世界での現実''と描写されている。
このエコーは、噂話や[[都市伝説]]、[[陰謀論]]といった''真偽は不明だが大勢が信じている事柄''、すなわち''「現実」という名の壁が薄い部分''から染みだす形で並行世界に漏れ出す。
基本的に交わることはないと書いたものの、これにも例外がある。
二つの世界で似た出来事が起こると、それが並行世界同士の壁に穴を開けるハンマーの役割を持つことになり、''互いの世界に互いの世界の入り口、もしくは互いの世界の一部が出現''することになる。
この出現した並行世界を連邦操作局(FBC)は「''スレッショルド''」、アラン・ウェイクは「''境界域''」、リップルエフェクト社(REC)は「''並行世界滲出ゾーン''」と呼称している。
スレッショルドはすぐに消えることもあれば永続的に出現し続けることもある。
そうして並行世界が出現すると、その周辺の地域も''並行世界に塗り替えられる''ことになり、そこに住む住人達の記憶や経歴も並行世界のものに置き換えられてしまう。
この現象を「''変貌世界事象''」、通称「''AWE''」と呼ぶ。
ただ、並行世界がが出現している間だけの事象であり、並行世界が消えれば影響は消える。
また、このAWEに伴い出現する並行世界の超自然的なアイテムのことを「''変貌アイテム''」や「''パワーオブジェクト''」と呼ぶ。
時にはこれら変貌アイテムやパワーオブジェクトによって新たなAWEが引き起こされることもある。
*【「闇の世界」の影響力】
全ての並行世界を内包する最も巨大な宇宙とされる「''闇の世界''」はあらゆる並行世界と隣り合っており、その影響力は計り知れない。
絶えず[[光>光の存在(超常現象生命体)]]と[[闇>超常現象生命体A-010(別名:影)]]が対立しているこの世界では全てが不安定であり、時間の流れも一定ではなく、過去、現在、未来が同時に存在し、更には「言葉」から世界が生まれ形作られるという混沌の世界とされている。
この「闇の世界」のスレッショルドとなっているワシントン州コールドロンレイク近辺の町ブライトフォールズ及びウォータリーでは''創作が現実になる''という他の場所では見られない特殊なAWEが度々地元住人やFBCにより観測されているが、原因は前述の通り闇の世界があらゆる並行世界を内包しているためだと考えられる。
闇の世界を介して様々な並行世界のエコーを見た創作家達がそれを自身の創作に取り込むことで、''それが並行世界同士の壁を破壊する役割を担い''、スレッショルド及びAWEを引き起こすのである。
これらAWEは当然ながら闇の世界でも起こっているが、ここで重要なのは闇の世界で絶えず繰り広げられている「光の存在」と「闇の存在」の対立である。
前述の通り並行世界同士は互いに影響を与え合う。
見方を変えれば''[[自分に有利な並行世界を引き寄せれば>ゾハル(ゼノギアス)]][[それを現実にすることができる>涼宮ハルヒ]]''とも言える。
そのため「光」と「闇」は自身に有利な並行世界を引き寄せ得る創作家を求めており、2010年にブライトフォールズを訪れたベストセラー作家のアラン・ウェイクは「闇の存在」に目をつけられてしまい、「光」と「闇」のアラン争奪戦が繰り広げられることとなった。
*【パワーオブジェクト:クリッカー】
スレッショルド出現によるAWEはあくまでも局所的、一時的なものである。
しかしながら、このAWEを永続的にできるパワーオブジェクトが存在する。それが、「未分類アイテム:''クリッカー''」である。
元々は[[トーマス・ゼイン]]が所持していた天使を象った電気ランプ「''天使のランプ''」のスイッチだったが、切り離されてパワーオブジェクトとなった。
クリッカー単体では効力は無いが、現実にしたい創作(=出現させたい並行世界)を''強く信じた上でスイッチを押す''ことでその特定の並行世界の影響を世界中の広範囲かつ永遠のものに増幅させることができる。
なお、切り離された「クリッカー」は経緯は不明だがゼインからアランの父親→アランの母リンダ→アラン→アランの妻アリスと次々とウェイク家の手に渡り、2010年に起きたブライトフォールズAWEにて再びアラン自身の手に渡るが、その後はブライトフォールズ及びウォータリーの自警団「樹木の教団」の手に渡った。
一方で天使のランプも変貌アイテムもしくはパワーオブジェクトと化しており、周囲の光を集め、光で現実を書き換える力を持つ。
こちらのランプはゼインからシンシア・ウィーバーに託されていたが、2023年にローズ・マリゴールドにより盗み出され、彼女が変貌アイテムである「靴箱」にランプを入れたことで闇の世界に転送され、アランの手に渡った。
*【主なAWE】
**<ブライトフォールズAWE>
ワシントン州コールドロンレイク近くの町ブライトフォールズで起こったAWE。
闇の存在や光の存在に利用された創作家であるトーマス・ゼインやアラン・ウェイク、オールドゴッズオブアースガルズ等によって繰り返し引き起こされている。
-1970年
トーマス・ゼインがコールドロンレイクで溺死した恋人[[バーバラ・ジャガー>引っかき女/バーバラ・ジャガー]]を復活させるため、『詩人トム』の脚本を利用してAWEを引き起こしジャガーを復活させようと試みた。
その結果、『詩人トム』の内容が現実である並行世界が出現し、ジャガーの肉体を人間に擬態するための仮面として利用した闇の存在が出現した(映画の中でもジャガーは闇の存在を演じていた)。
-1976年
コールドロンレイクの水で作った密造酒を飲んだ[[トール&オーディン・アンダーソン兄弟>オールドゴッズオブアースガルズ]]がエコーとしてゼインの記憶を見てその内容を新曲に取り入れた結果、再び闇の存在となったジャガーによってAWEが引き起こされた。
-1988年
トール・アンダーソンの娘フレイヤの夫である[[ワーリン・ドア>クロノン破壊波動関数生命体/シフター]]とアンダーソン兄弟の対決。
FBCには把握されていない。
-2010年
闇の存在に目を付けられたベストセラー作家アラン・ウェイクを巡り、光と闇の争奪戦が起こる。
闇の存在は妻アリスを人質にしてアランに''全てを闇が支配する''という内容の物語『ディパーチャー』を書かせ、それが現実になった並行世界が闇の世界を介してブライトフォールズに滲出した結果、多くの住人達が『ディパーチャー』の登場人物に塗り替えられ悲惨な末路を辿ることになった。
-20XX年
アランの原稿によりブライトフォールズが一時的に並行世界の[[ナイトスプリングス]]に置換され、『一番のファン』というエピソードの登場人物である「ウェイトレス」、「作家」、「[[悪ぶった男>悪ぶった男(超常現象生命体)]]」にローズ・マリゴールド、アラン、スクラッチがそれぞれ当てはめられ、その自覚もないまま役を演じることになった。
-2023年
スクラッチにより書かれた『リターン』がブライトフォールズ、ウォータリー、エルダーウッズに滲出し、そこの住人達や来訪者達が物語の登場人物に塗り替えられてしまった。
しかしFBI捜査官の[[サーガ・アンダーソン]]によりクリッカーが使用され、AWEは収束した。
**<ウォータリーAWE>
時期は不明だがアランの原稿によりコールドロンレイク近くの町ウォータリーが『北極星』というエピソードのナイトスプリングスに置換された。
遊園地「コーヒーワールド」は政府の機密機関「[[ダーク・トライアングル・コーヒー]]」の本拠地となり、「弟」を演じるアランはそこに幽閉されていた。
弟[[ディラン>P6/ディラン・フェイデン]]の手掛かりを求めてウォータリーに来たジェシー・フェイデンはエピソードの主人公である「姉」に置換され、本来の弟ではなくアランが演じる「弟」を救出する羽目になった。
また、同じくウォータリーに来ていたブライトフォールズの保安官ティモシー・ブレーカーも「ナイトスプリングスの保安官」を演じる羽目になった。
**<オーディナリーAWE>
メイン州オーディナリーで起こったAWE。
「平凡(オーディナリー)」という名を冠しながらも、皮肉なことに繰り返しAWEが起こっている。
-2002年
様々な並行世界のポータル、即ち''スレッショルドを、プロジェクターに投影された画像から発生させる''というとんでもないパワーオブジェクト「スライドプロジェクター(OOP-15)」によってAWEが引き起こされ、町に住む大人全員が消失した。
-2011年
『This House of Dreams』というブログ主のサマンサ・ウェルズが闇の世界から届いたトーマス・ゼインの原稿を受け取っている。
-2016年
『Quantum Break』の世界では原因不明の大規模停電や暴動に見舞われている。
**<アリゾナ州AWE(仮称)>
2011年にアランの原稿によって一晩だけアリゾナ州某所がナイトスプリングスに置き換えられ、「光の闘士」を演じるアラン・ウェイクと「闇の使者」を演じる[[ミスター・スクラッチ]]が対決した。
**<リバーポートAWE>
『Quantum Break』の世界の2010年にマサチューセッツ州リバーポートで起きたAWE。
工業地帯トライドックのブラッドベリースイミングホールにてクロノンフィールドレギュレーター(C.R.F.)が誤作動を引き起こし、大量のクロノン粒子が流出したことにより時間が非常に不安定で過去、現在、未来が同時に存在する空間=''擬似的な闇の世界''が出現した。
また、このAWEによりジャック・ジョイスは2016年に[[タイムスリップ]]している。
**<オールデストハウスAWE(仮称)>
2019年、ニューヨーク州ニューヨークシティにあるFBCの本部オールデストハウスにて、オーディナリーAWEで発見されたスライドプロジェクターを局長[[ザカライア・トレンチ>ザカライア・トレンチ(RCU)]]が起動し、並行世界「スライドスケープ36」のスレッショルドが出現。
スライドスケープ36の生命体である[[ヒス>ヒス(超常現象生命体)]]に侵略され壊滅状態となった。
しかし発端となった局長の暴走はアランの原稿により引き起こされた。
一時的にオールデストハウスがナイトスプリングスの『暗いスレッショルドを越えて』というエピソードに登場する''連邦ナイトスプリングス局''に置換され、トレンチは登場人物である「局長」となり、脚本通りに異世界のポータルを開いてしまった。
*【次元間の生命体】
複数の並行世界で確認された、AWEの中心人物、生命体。
**○[[数多の世界の主>アラン・ウェイク]]
演者:イルッカ・ヴィリ
声:マシュー・ポレッタ
全ての並行世界の運命を自身の「作品」で操る、闇の世界の執筆部屋に囚われた男。
**○[[トーマス・ゼイン]]
演者:イルッカ・ヴィリ
声:ジェームズ・マカフリー(『Alan Wake』)→イルッカ・ヴィリ(『Control』以降)
映画監督にして俳優。
光の存在を宿す詩人「ダイバー」、世界を書き換える作家「ヴェイコ・アレン」、カルト教祖の[[グランドマスター「ミスター・スクラッチ」>グランドマスター(超常現象生命体)]]。
映画を作り続ける限り、彼は何にでもなれるのだ。
**○[[闇の存在>超常現象生命体A-010(別名:影)]]
姿を変え、形を変えて拡散しようとする概念的な生命体。
あらゆる闇に潜む。
**○[[バーバラ・ジャガー>引っかき女/バーバラ・ジャガー]]
演者:ケイト・ワイマン
「闇の存在」を演じた女優、あるいは暗闇に潜む「引っかき女」、もしくは民族伝承の「大釜の魔女」、そして作家の未亡人「''アリス''」。
彼女の心には、ぽっかり穴が空いている。
**○[[スクラッチ>ミスター・スクラッチ]]
演者:イルッカ・ヴィリ
声:マシュー・ポレッタ
ある時は代理人、ある時は闇の使者、ある時は狼人間、そしてある時は闇の存在そのものであるアランの邪悪な[[ドッペルゲンガー]]。
自分と同じ顔を持つアランの富と名声と、彼が愛するミューズを奪うために次元や時間を超えて彼に粘着する。
**○[[アーティ(生命体A-001)>生命体A-001/アーティ]]
演者:マルティ・スオサロ
あらゆる場所の管理人にして水神。
バケツの水をポータルにして様々な並行世界をいとも容易く行き来する。
**○[[マーティン・ハッチ/ワーリン・ドア]]
演者:デビット・ヘアウッド/ランス・レディック
全ての場所、並行世界に同時に存在する矛盾した存在。
二つの部屋を隔てるドア/ハッチは両方の部屋に存在している。彼はその扉を行き来する。
**○[[時空の破壊者>ジャック・ジョイス/ティモシー・ブレーカー]]
演者:ショーン・アシュモア
ある時は無法者ジャック・ジョイス、ある時は保安官ティム・ブレーカー、ある時はRECエージェント・ブランチ、そして時には彼らを演じた俳優自身でもある男。
時間を超え、並行世界を超えて「&bold(){&color(#F54738){赤毛の女}}」を救い、数多の世界の主を倒すために''彼は必ず戻ってくる。''
**○[[ヒス>ヒス(超常現象生命体)]]
一つあるものは二つある。
闇の存在に似た存在が一つだけとは限らない。
スライドスケープ36に潜んでいた知覚と自我を持つ超自然的な伝播力。
ある時はガス漏れ音、ある時はコーヒー。
&color(#F54738){赤毛の女}の守護天使を憎む者。
**○[[P6>P6/ディラン・フェイデン]]
演者:ショーン・ダリー
ヒスを自ら受け入れた男。ヒスに支配されずに共存し、自我を保ち続けている。
ヒスを先導し拡散を目論む、ヒスの使者。
ヒスと共に様々な世界を渡り、ドアやアラン、[[マックス・ペイン]]と出会った。
&color(#F54738){赤毛の女}を憎む。
『[[Quantum Break]]』の世界ではタクシードライバーだったが、&color(#F54738){赤毛の女}の味方だった。
**○[[ポラリス&ヘドロン]]
光と闇が対立するように、スライドスケープ36では別の対立があった。
&color(#F54738){赤毛の女}の守護する螺旋と多面体。
**○[[&color(#F54738){赤毛の女}>赤毛の女(レメディー)]]
演者:コートニー・ホープ
ある時は[[モナークソリューションズ]]の警備員、ある時は政府の機密機関に囚われた弟を探す姉、ある時はFBCの局長、ある時はRECのエージェント。
時空の破壊者と運命で結ばれた女性。
''彼女は必ず戻ってくる。''
**○サム・レイク
演者:サミ・ヤルビ
レメディー・エンターテイメントの脚本家、監督。
いや違う、ポイズンピル・エンターテイメントの監督だ。
あるいは…アレックス・ケイシーを演じる俳優だったかもしれない。
それともアレックス・ケイシーそのもの?
マックス・ペイン?
ロード・バレンタイン?
ジョン?それとも[[ジョン・ミラ]]?
彼こそ''真の数多の世界の主に違いない''が、それより“例の顔”を見せてくれサム。そう、それだ!
*【余談】
「AWE」は「&bold(){A}ltered &bold(){W}orld &bold(){E}vent(変貌世界事象)」の略称だが、「&bold(){A}lan &bold(){W}ake &bold(){E}xperience(アラン・ウェイクの経験)」という意味もある。
&bold(){変貌世界事象(Altered World Events)}、通称「''AWE''」とは、レメディー・エンターテイメントの作品に登場する単語、専門用語である。
//#contents()
//長いため隠した方が良い
*【概要】
並行世界の入り口である''スレッショルド/境界域''が現実に出現する、もしくは超自然的なアイテムであるパワーオブジェクトや変貌アイテム、並行世界の超自然的な生命体によって引き起こされる超常現象の総称。
初めてこの単語が登場したのはブログ形式のスピンオフ『[[This House of Dreams]]』で、ゲーム作品では『[[Quantum Break]]』。
『[[Control>Control(レメディー社作品)]]』と『[[Alan Wake Ⅱ]]』にて本格的に用いられるようになる。
*【並行世界について】
[[レメディー・コネクテイッド・ユニバース]]おいて、並行世界は''水のように流動的なもの''とされている。
ただし、並行世界同士の間には壁があり、基本的に交わることはない。
しかし影響することはあり、代表的なものには「''エコー''」と呼ばれる並行世界のビジョンがある。
これは夢や幻覚、閃きとして人々に知覚されるものだが、画家や作家、映画監督などの''創作家''と呼ばれる人間達はこのエコーを自身のアイディアとして''誤認識''して作品に取り込み創作する。
その性質により、、''レメディー作品に登場する「[[作中作]]」は全て並行世界での現実''と描写されている。
このエコーは、噂話や[[都市伝説]]、[[陰謀論]]といった''真偽は不明だが大勢が信じている事柄''、すなわち''「現実」という名の壁が薄い部分''から染みだす形で並行世界に漏れ出す。
基本的に交わることはないと書いたものの、これにも例外がある。
二つの世界で似た出来事が起こると、それが並行世界同士の壁に穴を開けるハンマーの役割を持つことになり、''互いの世界に互いの世界の入り口、もしくは互いの世界の一部が出現''することになる。
この出現した並行世界を連邦操作局(FBC)は「''スレッショルド''」、アラン・ウェイクは「''境界域''」、リップルエフェクト社(REC)は「''並行世界滲出ゾーン''」と呼称している。
スレッショルドはすぐに消えることもあれば永続的に出現し続けることもある。
そうして並行世界が出現すると、その周辺の地域も''並行世界に塗り替えられる''ことになり、そこに住む住人達の記憶や経歴も並行世界のものに置き換えられてしまう。
この現象を「''変貌世界事象''」、通称「''AWE''」と呼ぶ。
ただ、並行世界がが出現している間だけの事象であり、並行世界が消えれば影響は消える。
また、このAWEに伴い出現する並行世界の超自然的なアイテムのことを「''変貌アイテム''」や「''パワーオブジェクト''」と呼ぶ。
時にはこれら変貌アイテムやパワーオブジェクトによって新たなAWEが引き起こされることもある。
*【「闇の世界」の影響力】
全ての並行世界を内包する最も巨大な宇宙とされる「''闇の世界''」はあらゆる並行世界と隣り合っており、その影響力は計り知れない。
絶えず[[光>光の存在(超常現象生命体)]]と[[闇>超常現象生命体A-010(別名:影)]]が対立しているこの世界では全てが不安定であり、時間の流れも一定ではなく、過去、現在、未来が同時に存在し、更には「言葉」から世界が生まれ形作られるという混沌の世界とされている。
この「闇の世界」のスレッショルドとなっているワシントン州コールドロンレイク近辺の町ブライトフォールズ及びウォータリーでは''創作が現実になる''という他の場所では見られない特殊なAWEが度々地元住人やFBCにより観測されているが、原因は前述の通り闇の世界があらゆる並行世界を内包しているためだと考えられる。
闇の世界を介して様々な並行世界のエコーを見た創作家達がそれを自身の創作に取り込むことで、''それが並行世界同士の壁を破壊する役割を担い''、スレッショルド及びAWEを引き起こすのである。
これらAWEは当然ながら闇の世界でも起こっているが、ここで重要なのは闇の世界で絶えず繰り広げられている「光の存在」と「闇の存在」の対立である。
前述の通り並行世界同士は互いに影響を与え合う。
見方を変えれば''[[自分に有利な並行世界を引き寄せれば>ゾハル(ゼノギアス)]][[それを現実にすることができる>涼宮ハルヒ]]''とも言える。
そのため「光」と「闇」は自身に有利な並行世界を引き寄せ得る創作家を求めており、2010年にブライトフォールズを訪れたベストセラー作家のアラン・ウェイクは「闇の存在」に目をつけられてしまい、「光」と「闇」のアラン争奪戦が繰り広げられることとなった。
*【パワーオブジェクト:クリッカー】
スレッショルド出現によるAWEはあくまでも局所的、一時的なものである。
しかしながら、このAWEを永続的にできるパワーオブジェクトが存在する。それが、「未分類アイテム:''クリッカー''」である。
元々は[[トーマス・ゼイン]]が所持していた天使を象った電気ランプ「''天使のランプ''」のスイッチだったが、切り離されてパワーオブジェクトとなった。
クリッカー単体では効力は無いが、現実にしたい創作(=出現させたい並行世界)を''強く信じた上でスイッチを押す''ことでその特定の並行世界の影響を世界中の広範囲かつ永遠のものに増幅させることができる。
なお、切り離された「クリッカー」は経緯は不明だがゼインからアランの父親→アランの母リンダ→アラン→アランの妻アリスと次々とウェイク家の手に渡り、2010年に起きたブライトフォールズAWEにて再びアラン自身の手に渡るが、その後はブライトフォールズ及びウォータリーの自警団「樹木の教団」の手に渡った。
一方で天使のランプも変貌アイテムもしくはパワーオブジェクトと化しており、周囲の光を集め、光で現実を書き換える力を持つ。
こちらのランプはゼインからシンシア・ウィーバーに託されていたが、2023年にローズ・マリゴールドにより盗み出され、彼女が変貌アイテムである「靴箱」にランプを入れたことで闇の世界に転送され、アランの手に渡った。
*【主なAWE】
**<ブライトフォールズAWE>
ワシントン州コールドロンレイク近くの町ブライトフォールズで起こったAWE。
闇の存在や光の存在に利用された創作家であるトーマス・ゼインやアラン・ウェイク、オールドゴッズオブアースガルズ等によって繰り返し引き起こされている。
-1970年
トーマス・ゼインがコールドロンレイクで溺死した恋人[[バーバラ・ジャガー>引っかき女/バーバラ・ジャガー]]を復活させるため、『詩人トム』の脚本を利用してAWEを引き起こしジャガーを復活させようと試みた。
その結果、『詩人トム』の内容が現実である並行世界が出現し、ジャガーの肉体を人間に擬態するための仮面として利用した闇の存在が出現した(映画の中でもジャガーは闇の存在を演じていた)。
-1976年
コールドロンレイクの水で作った密造酒を飲んだ[[トール&オーディン・アンダーソン兄弟>オールドゴッズオブアースガルズ]]がエコーとしてゼインの記憶を見てその内容を新曲に取り入れた結果、再び闇の存在となったジャガーによってAWEが引き起こされた。
-1988年
トール・アンダーソンの娘フレイヤの夫である[[ワーリン・ドア>クロノン破壊波動関数生命体/シフター]]とアンダーソン兄弟の対決。
FBCには把握されていない。
-2010年
闇の存在に目を付けられたベストセラー作家アラン・ウェイクを巡り、光と闇の争奪戦が起こる。
闇の存在は妻アリスを人質にしてアランに''全てを闇が支配する''という内容の物語『ディパーチャー』を書かせ、それが現実になった並行世界が闇の世界を介してブライトフォールズに滲出した結果、多くの住人達が『ディパーチャー』の登場人物に塗り替えられ悲惨な末路を辿ることになった。
-20XX年
アランの原稿によりブライトフォールズが一時的に並行世界の[[ナイトスプリングス]]に置換され、『一番のファン』というエピソードの登場人物である「ウェイトレス」、「作家」、「[[悪ぶった男>悪ぶった男(超常現象生命体)]]」にローズ・マリゴールド、アラン、スクラッチがそれぞれ当てはめられ、その自覚もないまま役を演じることになった。
-2023年
スクラッチにより書かれた『リターン』がブライトフォールズ、ウォータリー、エルダーウッズに滲出し、そこの住人達や来訪者達が物語の登場人物に塗り替えられてしまった。
しかしFBI捜査官の[[サーガ・アンダーソン]]によりクリッカーが使用され、AWEは収束した。
**<ウォータリーAWE>
時期は不明だがアランの原稿によりコールドロンレイク近くの町ウォータリーが『北極星』というエピソードのナイトスプリングスに置換された。
遊園地「コーヒーワールド」は政府の機密機関「[[ダーク・トライアングル・コーヒー]]」の本拠地となり、「弟」を演じるアランはそこに幽閉されていた。
弟[[ディラン>P6/ディラン・フェイデン]]の手掛かりを求めてウォータリーに来たジェシー・フェイデンはエピソードの主人公である「姉」に置換され、本来の弟ではなくアランが演じる「弟」を救出する羽目になった。
また、同じくウォータリーに来ていたブライトフォールズの保安官ティモシー・ブレーカーも「ナイトスプリングスの保安官」を演じる羽目になった。
**<オーディナリーAWE>
メイン州オーディナリーで起こったAWE。
「平凡(オーディナリー)」という名を冠しながらも、皮肉なことに繰り返しAWEが起こっている。
-2002年
様々な並行世界のポータル、即ち''スレッショルドを、プロジェクターに投影された画像から発生させる''というとんでもないパワーオブジェクト「スライドプロジェクター(OOP-15)」によってAWEが引き起こされ、町に住む大人全員が消失した。
-2011年
『This House of Dreams』というブログ主のサマンサ・ウェルズが闇の世界から届いたトーマス・ゼインの原稿を受け取っている。
-2016年
『Quantum Break』の世界では原因不明の大規模停電や暴動に見舞われている。
**<アリゾナ州AWE(仮称)>
2011年にアランの原稿によって一晩だけアリゾナ州某所がナイトスプリングスに置き換えられ、「光の闘士」を演じるアラン・ウェイクと「闇の使者」を演じる[[ミスター・スクラッチ]]が対決した。
**<リバーポートAWE>
『Quantum Break』の世界の2010年にマサチューセッツ州リバーポートで起きたAWE。
工業地帯トライドックのブラッドベリースイミングホールにてクロノンフィールドレギュレーター(C.R.F.)が誤作動を引き起こし、大量のクロノン粒子が流出したことにより時間が非常に不安定で過去、現在、未来が同時に存在する空間=''擬似的な闇の世界''が出現した。
また、このAWEによりジャック・ジョイスは2016年に[[タイムスリップ]]している。
**<オールデストハウスAWE(仮称)>
2019年、ニューヨーク州ニューヨークシティにあるFBCの本部オールデストハウスにて、オーディナリーAWEで発見されたスライドプロジェクターを局長[[ザカライア・トレンチ>ザカライア・トレンチ(RCU)]]が起動し、並行世界「スライドスケープ36」のスレッショルドが出現。
スライドスケープ36の生命体である[[ヒス>ヒス(超常現象生命体)]]に侵略され壊滅状態となった。
しかし発端となった局長の暴走はアランの原稿により引き起こされた。
一時的にオールデストハウスがナイトスプリングスの『暗いスレッショルドを越えて』というエピソードに登場する''連邦ナイトスプリングス局''に置換され、トレンチは登場人物である「局長」となり、脚本通りに異世界のポータルを開いてしまった。
*【次元間の生命体】
複数の並行世界で確認された、AWEの中心人物、生命体。
**○[[数多の世界の主>アラン・ウェイク]]
演者:イルッカ・ヴィリ
声:マシュー・ポレッタ
全ての並行世界の運命を自身の「作品」で操る、闇の世界の執筆部屋に囚われた男。
**○[[トーマス・ゼイン]]
演者:イルッカ・ヴィリ
声:ジェームズ・マカフリー(『Alan Wake』)→イルッカ・ヴィリ(『Control』以降)
映画監督にして俳優。
光の存在を宿す詩人「ダイバー」、世界を書き換える作家「ヴェイコ・アレン」、カルト教祖の[[グランドマスター「ミスター・スクラッチ」>グランドマスター(超常現象生命体)]]。
映画を作り続ける限り、彼は何にでもなれるのだ。
**○[[闇の存在>超常現象生命体A-010(別名:影)]]
姿を変え、形を変えて拡散しようとする概念的な生命体。
あらゆる闇に潜む。
**○[[バーバラ・ジャガー>引っかき女/バーバラ・ジャガー]]
演者:ケイト・ワイマン
「闇の存在」を演じた女優、あるいは暗闇に潜む「引っかき女」、もしくは民族伝承の「大釜の魔女」、そして作家の未亡人「''アリス''」。
彼女の心には、ぽっかり穴が空いている。
**○[[スクラッチ>ミスター・スクラッチ]]
演者:イルッカ・ヴィリ
声:マシュー・ポレッタ
ある時は代理人、ある時は闇の使者、ある時は狼人間、そしてある時は闇の存在そのものであるアランの邪悪な[[ドッペルゲンガー]]。
自分と同じ顔を持つアランの富と名声と、彼が愛するミューズを奪うために次元や時間を超えて彼に粘着する。
**○[[アーティ(生命体A-001)>生命体A-001/アーティ]]
演者:マルティ・スオサロ
あらゆる場所の管理人にして水神。
バケツの水をポータルにして様々な並行世界をいとも容易く行き来する。
**○[[マーティン・ハッチ/ワーリン・ドア]]
演者:デビット・ヘアウッド/ランス・レディック
全ての場所、並行世界に同時に存在する矛盾した存在。
二つの部屋を隔てるドア/ハッチは両方の部屋に存在している。彼はその扉を行き来する。
**○[[時空の破壊者>ジャック・ジョイス/ティモシー・ブレーカー]]
演者:ショーン・アシュモア
ある時は無法者ジャック・ジョイス、ある時は保安官ティム・ブレーカー、ある時はRECエージェント・ブランチ、そして時には彼らを演じた俳優自身でもある男。
時間を超え、並行世界を超えて「&bold(){&color(#F54738){赤毛の女}}」を救い、数多の世界の主を倒すために''彼は必ず戻ってくる。''
**○[[ヒス>ヒス(超常現象生命体)]]
一つあるものは二つある。
闇の存在に似た存在が一つだけとは限らない。
スライドスケープ36に潜んでいた知覚と自我を持つ超自然的な伝播力。
ある時はガス漏れ音、ある時はコーヒー。
&color(#F54738){赤毛の女}の守護天使を憎む者。
**○[[P6>P6/ディラン・フェイデン]]
演者:ショーン・ダリー
ヒスを自ら受け入れた男。ヒスに支配されずに共存し、自我を保ち続けている。
ヒスを先導し拡散を目論む、ヒスの使者。
ヒスと共に様々な世界を渡り、ドアやアラン、[[マックス・ペイン]]と出会った。
&color(#F54738){赤毛の女}を憎む。
『[[Quantum Break]]』の世界ではタクシードライバーだったが、&color(#F54738){赤毛の女}の味方だった。
**○[[ポラリス&ヘドロン]]
光と闇が対立するように、スライドスケープ36では別の対立があった。
&color(#F54738){赤毛の女}の守護する螺旋と多面体。
**○[[&color(#F54738){赤毛の女}>赤毛の女(レメディー)]]
演者:コートニー・ホープ
ある時は[[モナークソリューションズ]]の警備員、ある時は政府の機密機関に囚われた弟を探す姉、ある時はFBCの局長、ある時はRECのエージェント。
時空の破壊者と運命で結ばれた女性。
''彼女は必ず戻ってくる。''
**○サム・レイク
演者:サミ・ヤルビ
レメディー・エンターテイメントの脚本家、監督。
いや違う、ポイズンピル・エンターテイメントの監督だ。
あるいは…アレックス・ケイシーを演じる俳優だったかもしれない。
それともアレックス・ケイシーそのもの?
マックス・ペイン?
ロード・バレンタイン?
ジョン?それとも[[ジョン・ミラ]]?
彼こそ''真の数多の世界の主に違いない''が、それより“例の顔”を見せてくれサム。そう、それだ!
*【余談】
「AWE」は「&bold(){A}ltered &bold(){W}orld &bold(){E}vent(変貌世界事象)」の略称だが、「&bold(){A}lan &bold(){W}ake &bold(){E}xperience(アラン・ウェイクの経験)」という意味もある。
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