トーマス・ゼイン - (2025/04/04 (金) 21:36:17) の1つ前との変更点
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''トーマス・“トム”・ゼイン(旧名:トーマス・セーン)''とは、レメディー・エンターテイメントの作品間で共有される宇宙「[[レメディー・コネクテッド・ユニバース]](RCU)」の登場キャラクター。
-演者
--モデル/実写映像の演者:イルカ・ヴィリ
--声:ジェームズ・マカフリー(『[[Alan Wake]]』)
--声:イルカ・ヴィリ(『[[Control]]』『[[Alan Wake Ⅱ]]』)
--日本語吹き替え:稲葉実
-登場作品
--『Alan Wake』
--『[[Alan Wake's American Nightmare]](ポスターのみ)』
--『[[This House of Dreams]]』
--『[[Quantum Break]](言及のみ)』
--『[[Control>Control(レメディー社作品)]]』(言及のみ)
--『AWE』(『CONTROL』DLC)
--『Alan Wake Ⅱ』
--『[[ナイトスプリングス]]』(『Alan Wake Ⅱ』DLC)
#openclose(show=▷目次){
#contents()
}
*<概要>
ダークブラウンの髪と灰色の瞳の白人男性。
[[ミスター・スクラッチ]]と並ぶ&bold(){[[アラン・ウェイク]]の二人目の[[ドッペルゲンガー]]}。
フィンランド出身の最も偉大な映像作家にして俳優、そして詩人。
女優である恋人の[[バーバラ・ジャガー>引っかき女/バーバラ・ジャガー]](旧名:ババ・ジャカラ)と共に1960年代にワシントン州[[ブライトフォールズ>ブライトフォールズ(短編ドラマ)]]へ移住した。
後にヴァルハラ老人ホームとなるオーシャンビューホテルを購入しアーティスト・コミューンを設立する。
そして活動中に&bold(){湖にはアートを現実にする力}があることに気付き、その力を最大まで引き出すためにジャガーと共にコールドロンレイクに浮かぶダイバー島のバードレッグキャビンで暮らしはじめた。
この間に『詩人トム』という映画を製作したが、&bold(){これが全ての元凶となった。}
1970年にジャガーが湖の力を調べようとして溺死したことを機に彼の人生が狂い始め、アシスタントの[[エミル・ハートマン]]の助言に従い、&bold(){『詩人トム』のアートの力でジャガーを復活させようと目論む}。
その結果、ジャガーは&bold(){闇の存在}として復活を遂げる。
更にジャガーはゼインに『闇の存在』という作品を製作するよう依頼し自身の力を更に強めようと企むが、ゼインはジャガーが超常存在だと気付き、心臓を抉り出して湖に沈めた。
更に将来ジャガーを倒すことになる「アラン・ウェイク」というキャラクターを創造し、原稿やクリッカー等を靴箱にしまい、[[変貌世界事象]]によりレディーオブライトと&bold(){なってしまった}シンシア・ウィーバーに託すと、自らも''JIMスーツ''を装着して闇と戦う『詩人トム』の主人公&bold(){ダイバー}の姿となり、靴箱に入れた物以外の全ての痕跡を現実から抹消((コールドロンレイクのカルデラ火山が噴火してキャビンも沈んだ))してコールドロンレイク=「闇の底/闇の世界」のスレッショルドへ潜った。
闇の底で闇の存在と対立する[[超常現象生命体「&bold(){&color(#FFE921){光の存在}}」>光の存在(超常現象生命体)]]と出会い、自ら肉体を明け渡して闇の存在そのものと化したジャガーを監視し続けていた。
*<性格>
役を演じていることが大半なために本人の人物像は計り知れない。
ただ、[[根っからの芸術家肌>岡本太郎]]であり[[常人には理解できないような感覚>坂巻泥努]]の持ち主であることが示唆されている。
闇の底に囚われた身でありながら常に余裕の態度を見せ、むしろ物語を生み出し世界を操ることを楽しんでいるようにさえ見える。
特に『Alan Wake Ⅱ』では自分の物語のせいで死人が出ても全く悪びれる素振りを見せず、挙げ句には&bold(){アランに成り代わろうとする描写}まであるなど、スクラッチとの共通点が散見される。
*<[[超常現象生命体/余剰次元生命体]]>
パワーオブジェクトであるクリッカーに触れたことから、&bold(){超常的ユーティリタリアン}になった可能性が高い。
また、『[[This House of Dreams]]』にて光の存在を宿した[[超常現象生命体]]となったことが判明している。
その能力の詳細は不明瞭だが、作中の描写より&bold(){映画で演じた役そのものに成り代われる}能力だと推察できる。
*<ゼインが製作した映画・物語>
**『詩人トム』
>監督:トーマス・ゼイン
>原作:アラン・ウェイク&br()
>■キャスト&br()・ダイバー……トーマス・ゼイン&br()・闇の存在……バーバラ・ジャガー&br()・レディーオブライト……シンシア・ウィーバー&br()・アシスタント……エミル・ハートマン
ゼインが靴箱に入れていたために&bold(){無かったこと}にならずに済んだ作品。
ブライトフォールズへ移住してから撮った映画。
内容は不明瞭だがこの映画と闇の底の力により&bold(){役そのものになってしまった}ゼイン、シンシア、ジャガーの『Alan Wake』での立ち位置から、光の存在「ダイバー」と「レディーオブライト」が「闇の存在」と戦う物語だと思われる。
また、何故か''原作者が[[アラン・ウェイク]]''になっているが、後述の通りアラン・ウェイクというのは作家、俳優としてのゼインの芸名だと思われる。
**『ディパーチャー』
ゼインが靴箱にしまっていた原稿。
終盤の展開である「アランがクリッカーを手に湖へ飛び込みジャガーを倒す」部分だけが書かれている。
**『[[白夜の夜>白夜の夜(短編映画)]]』
>監督:トーマス・セーン(トーマス・ゼイン)
>原作:ヴェイコ・アレン(アラン・ウェイク)&br()
>■キャスト&br()・探偵……アレクシ・ケサ(アレックス・ケイシー)&br()・作家ヴェイコ・アレン(アラン・ウェイク)……トーマス・セーン(トーマス・ゼイン)&br()・作家の未亡人……ババ・ジャカラ(バーバラ・ジャガー)&br()・殺人犯……イルマリ・フオタリ&br()・管理人……[[アーティ>A-001/管理人アーティ]]
ゼインが闇の世界でミスター・[[スクラッチ]]が書いた『リターン』を原作に製作した映画。
つまり&bold(){新作}なのだが、現実と闇の世界では時制が異なるため、現実世界では''ゼインの処女作''ということになっている。
キャスト名が微妙に違うのはフィンランド語読みなため。
ゼインの初期の作品とされるスプラッタ映画。
「殺人犯」と「作家の未亡人」により「探偵」が召喚の儀式の生け贄に殺され、行方不明になっていた''「作家ヴェイコ・アレン」''が帰還(リターン)するという内容。
なお原作者は''ヴェイコ・アレン''となっているが正体はスクラッチである。
**『殺人事件ケイシー』
>監督:トーマス・ゼイン
>原作:アラン・ウェイク&br()
>■キャスト&br()・アレックス・ケイシー……サム・レイク&br()・グランドマスター……トーマス・ゼイン&br()・FBI捜査官……ロバート・ナイチンゲール&br()・真の貴婦人……シンシア・ウィーバー&br()・ニューヨークの警官……マリガン&ソーントン&br()・教授……タミサ・マディソン・ブッカー&br()・演劇監督……エドワード・フランクリン・ブッカー&br()・信者……イルモ・コスケラ
闇の底でアラン・ウェイクが原作を書きトーマス・ゼインが製作したという『アレックス・ケイシー』シリーズの最新作。
アレックス・ケイシーが殺人カルト「言葉の教団」のリーダーであるミスター・スクラッチを追う。
『[[白夜の夜]]』やそれを元にした演劇『カルト』が[[作中作]]として登場するメタ要素を含んだ作品。
**『クオロンラリ』
監督、主演:トーマス・ゼイン
タイトルはレメディーの過去作『デスラリー』のフィンランド語訳。
『デスラリー』世界はゼインの映画により運命を操られていたことが示唆される。
*<ゼインが演じたキャラクター>
**&color(#FFE921){[[ダイバー>光の存在(超常現象生命体)]]}
登場作:『[[Alan Wake]]』『[[Alan Wake's American Nightmare]]』『This House of Dreams』
『詩人トム』の主人公である''詩人にしてダイバーのトム・ゼイン''。
白い潜水服「JIMスーツ」に身を包み、宙に浮かび、覗き窓からは&bold(){&color(#FFE921){強い光}}が放たれているため素顔は一切見えない。
1970年にゼインとジャガーが引き起こしたブライトフォールズ変貌世界事象(AWE)にて、闇の底で闇の存在の対となる&bold(){&color(#FFE921){光の存在}を宿した}ことがサマンサ・ウェルズという女性のブログ形式の読み物『This House of Dreams』にて判明する。
2010年9月1日~14日に起きたブライトフォールズAWE(『Alan Wake』)では闇の存在との対抗手段である懐中電灯の光やアランの傷を癒す安全地帯((電灯や街灯などの強い光の中のこと。ここにいる限りは闇の軍勢に襲われずに済む上にアランの傷も癒す超常的な力がある))の光として活躍しアラン・ウェイクを導いた。
また、シンシア・ウィーバーがゼインからテレパシーで送られた指示に従いブライトフォールズのあちこちに&bold(){&color(#FFE921){光に反応する特殊な塗料}}で記したメッセージや隠し物資の目印からは''ゼインの呼吸音''が聴こえてくるため、ゼインはこれらの塗料と知覚を共有しているようである。
『シグナル』『小説家』では闇の世界に囚われたアランから分離し、実体化した理性の象徴「[[ラショナル・アラン>ラショナル・アラン(超常現象生命体)]]」を導き、破滅的な狂気に囚われたアランの本体「[[インセイン・アラン>インセイン・アラン(超常現象生命体)]]」と合流、融合するのを手助けした。
2012年に一晩だけアリゾナ州に出現した架空の町ナイトスプリングスでアラン・ウェイクとミスター・スクラッチ率いる闇の軍勢との戦いが繰り広げられた際(『Alan Wake's American Nightmare』)にも懐中電灯の光や安全地帯の光として活躍し、特に安全地帯の光とは知覚を共有しているらしく、光の中にいると''ゼインの呼吸音''が聴こえる。
また、『詩人トム』のポスターとしてカメオ登場する。
**[[作家アラン・ウェイク(ヴェイコ・アレン)>アラン・ウェイク]]
登場作:『[[CONTROL]]』『Alan WakeⅡ』
『白夜の夜』に登場する行方不明となった作家。
黒いスーツと白ワイシャツを着用している。
執筆部屋で世界を書き換える&bold(){神}。
殺人カルト「言葉の教団」が「探偵」を生け贄に召還の儀式を執り行い地上に&bold(){帰還(リターン)}し「作家の未亡人」と再会した。
なお「作家の未亡人」は''作中でババ・ジャカラともアリスとも呼ばれている''。
2019年10月29日にオールデスト・ハウスが[[ヒス>ヒス(超常現象生命体)]]の侵略を受けた際(『CONTROL』)、[[ジェシー・フェイデン>赤毛の女(レメディー)]]が覗き見た異次元空間の中で''アランと服装まで完全に同じ姿''になってアランと対面する様子が確認された。
2023年9月14日のブライトフォールズAWE(『[[Alan Wake Ⅱ]]』)では映画と同様に黒いスーツを着ているが、ワイシャツを着ずに''上半身裸でジャケットを直接羽織り革の靴を履いた''ワイルドな姿で闇の底で『殺人事件ケイシー』という映画を製作していた。
闇の底では''映写機に投影された映像を入り口とする異次元空間''をアジトとしており、そこでアランと対面する。
一度目の遭遇時は『リターン』の原稿が脱出に必要だと言い、彼を「オーシャンビュー・ホテル」へ導いた。
二度目の遭遇時は『リターン』がスクラッチにより執筆されたものだと知ったアランにより拘束され、銃を向けられるが、アランと&bold(){入れ替わろうとした}ため射殺された。
実は『白夜の夜』はミスター・スクラッチの小説『リターン』を原作としており、ゼインはスクラッチと「『白夜の夜』を製作する代わりに『リターン』で自分を闇の世界から脱出させる」という約束をしていたが、&bold(){スクラッチは一方的に約束を反古にして}闇の世界から『リターン』の原稿もろとも脱出してしまっていた。
取り残されたゼインはスクラッチに対し&bold(){強い恨み}を抱き、アランを利用してスクラッチに復讐しようとしていたのであった。
志半ばで死んだかに見えたゼインだったが、アランが映画の次元を抜けると、ゼインは額に空いた銃創……&bold(){の特殊メイクを剥がし}て平然と復活した。
この描写から、「映画の次元」での出来事はゼインが操っているようである。
ゼインが闇の世界のニューヨークで製作した『殺人事件ケイシー』の映画のセットはアランの小説『イニシエーション』の原型となり、過去、現在、未来が同時に存在する闇の世界で結果として&bold(){スクラッチの脱出}に繋がってしまった。
また、「映画の次元」から頻繁に出入りしているようで、[[ティム・ブレーカー保安官>ジャック・ジョイス/ティモシー・ブレーカー]]と遭遇した際は彼が本物の警官だと知り逃げ去った。
ループの末に辿り着いた「&bold(){最後の草稿}」では闇の世界で[[キャスパー・ダーリング]]博士と出会い、直ぐに意気投合し「アートと科学のコラボレーション」のためにどこかへ去っていった。
**[[グランドマスター>グランドマスター(超常現象生命体)]]
登場作:『Alan Wake Ⅱ』
アラン・ウェイクが原作を執筆しゼインが製作したという映画『殺人事件ケイシー』に登場する&bold(){殺人カルト「言葉の教団」のリーダー}。
&bold(){ミスター・スクラッチ}の異名を持つ。
物語の中でのミスター・スクラッチは&bold(){アラン・ウェイクの皮を被ったトーマス・ゼインの偽名}で、信者からは&bold(){グランドマスター}と呼ばれており、常にプラスチックの鹿の仮面を被っている。
物語の中で「FBI捜査官」、「ミューズ」、「ニューヨークの警官」を&bold(){殺害}する。
このグランドマスターに殺された四人を&bold(){演じさせられた}ロバート・ナイチンゲール、シンシア・ウィーバー、マリガンとソーントンは''皆現実でも殺されて闇に支配されている''。
前述の通りゼインが役そのものに成り代われるのだとしたら、&bold(){スクラッチを演じたゼインはスクラッチそのものになってしまった}とも言える。
今後のレメディー・コネクテッド・ユニバースにおける&bold(){二代目スクラッチ}となるのだろうか…?
詳細は個別項目を参照。
**リミニエッカ
登場作品:『Alan Wake Ⅱ』DLC『[[ナイトスプリングス]]』エピソード3:時空の破壊者
『クオロンラリ』の主人公であるレーサー(リミニエッカという名は「韻を踏む楔」の意)。
詳細は不明でポスターのみ登場する。
*<正体>
『Alan Wake Ⅱ』のDLC『ナイトスプリングス』のエピソード3:「時空の破壊者」にて''並行世界に存在する別バージョンの同一人物''の例の一つとしてアラン、スクラッチ、ゼインが挙げられており、ゼインの正体は''並行世界の別のアラン''であることが示唆された。
*<余談>
ゼイン、アラン、スクラッチの因果関係は拗れに拗れているが、これは「闇の世界」が過去、現在、未来が同時に存在する次元であり、現実世界の時間とは同期しないためである。
-アラン・ウェイク
--ゼイン製作の『詩人トム』の原作である『ディパーチャー』を執筆し、トーマス・ゼインというキャラクターを生み出した。
--『イニシエーション』を執筆し、物語の中で&bold(){「ミスター・スクラッチを名乗るアラン・ウェイクを演じるトーマス・ゼイン」}を登場させた。
--『イニシエーション』の結末は「スクラッチの正体は&bold(){闇の存在を宿したアラン}であったことが判明する」というものであった。
-トーマス・ゼイン
--『ディパーチャー』の結末だけを書いた原稿の中でアラン・ウェイクというキャラクターを生み出した。
--闇の世界でスクラッチを生み出した。
--&bold(){アランもスクラッチも映画の中でゼインが演じたキャラクター}であった。
-ミスター・スクラッチ
--ゼイン製作の映画『白夜の夜』の原作である『リターン』を執筆し、&bold(){トーマス・ゼインが演じるアラン・ウェイク}を生み出した。
--『殺人事件ケイシー』と『イニシエーション』で、スクラッチの正体は&bold(){アラン・ウェイクの皮を被ったトーマス・ゼイン}とされた。
--しかし『イニシエーション』の結末は「スクラッチの正体は闇の存在を宿したアランであることが判明する」というものだった。
''トーマス・“トム”・ゼイン(旧名:トーマス・セーン)''とは、レメディー・エンターテイメントの作品間で共有される宇宙「[[レメディー・コネクテッド・ユニバース]](RCU)」の登場キャラクター。
-演者
--モデル/実写映像の演者:イルカ・ヴィリ
--声:ジェームズ・マカフリー(『[[Alan Wake]]』)
--声:イルカ・ヴィリ(『[[Control]]』『[[Alan Wake Ⅱ]]』)
--日本語吹き替え:稲葉実
-登場作品
--『Alan Wake』
--『[[Alan Wake's American Nightmare]](ポスターのみ)』
--『[[This House of Dreams]]』
--『[[Quantum Break]](言及のみ)』
--『[[Control>Control(レメディー社作品)]]』(言及のみ)
--『AWE』(『CONTROL』DLC)
--『Alan Wake Ⅱ』
--『[[ナイトスプリングス]]』(『Alan Wake Ⅱ』DLC)
#openclose(show=▷目次){
#contents()
}
*<概要>
ダークブラウンの髪と灰色の瞳の白人男性。
[[ミスター・スクラッチ]]と並ぶ&bold(){[[アラン・ウェイク]]の二人目の[[ドッペルゲンガー]]}。
フィンランド出身の最も偉大な映像作家にして俳優、そして詩人。
女優である恋人の[[バーバラ・ジャガー>引っかき女/バーバラ・ジャガー]](旧名:ババ・ジャカラ)と共に1960年代にワシントン州[[ブライトフォールズ>ブライトフォールズ(短編ドラマ)]]へ移住した。
後にヴァルハラ老人ホームとなるオーシャンビューホテルを購入しアーティスト・コミューンを設立する。
そして活動中に&bold(){湖にはアートを現実にする力}があることに気付き、その力を最大まで引き出すためにジャガーと共にコールドロンレイクに浮かぶダイバー島のバードレッグキャビンで暮らしはじめた。
この間に『詩人トム』という映画を製作したが、&bold(){これが全ての元凶となった。}
1970年にジャガーが湖の力を調べようとして溺死したことを機に彼の人生が狂い始め、アシスタントの[[エミル・ハートマン]]の助言に従い、&bold(){『詩人トム』のアートの力でジャガーを復活させようと目論む}。
その結果、ジャガーは&bold(){闇の存在}として復活を遂げる。
更にジャガーはゼインに『闇の存在』という作品を製作するよう依頼し自身の力を更に強めようと企むが、ゼインはジャガーが超常存在だと気付き、心臓を抉り出して湖に沈めた。
更に将来ジャガーを倒すことになる「アラン・ウェイク」というキャラクターを創造し、原稿やクリッカー等を靴箱にしまい、[[変貌世界事象]]によりレディーオブライトと&bold(){なってしまった}シンシア・ウィーバーに託すと、自らも''JIMスーツ''を装着して闇と戦う『詩人トム』の主人公&bold(){ダイバー}の姿となり、靴箱に入れた物以外の全ての痕跡を現実から抹消((コールドロンレイクのカルデラ火山が噴火してキャビンも沈んだ))してコールドロンレイク=「闇の底/闇の世界」のスレッショルドへ潜った。
闇の底で闇の存在と対立する[[超常現象生命体「&bold(){&color(#FFE921){光の存在}}」>光の存在(超常現象生命体)]]と出会い、自ら肉体を明け渡して闇の存在そのものと化したジャガーを監視し続けていた。
*<性格>
役を演じていることが大半なために本人の人物像は計り知れない。
ただ、[[根っからの芸術家肌>岡本太郎]]であり[[常人には理解できないような感覚>坂巻泥努]]の持ち主であることが示唆されている。
闇の底に囚われた身でありながら常に余裕の態度を見せ、むしろ物語を生み出し世界を操ることを楽しんでいるようにさえ見える。
特に『Alan Wake Ⅱ』では自分の物語のせいで死人が出ても全く悪びれる素振りを見せず、挙げ句には&bold(){アランに成り代わろうとする描写}まであるなど、スクラッチとの共通点が散見される。
*<[[超常現象生命体/余剰次元生命体]]>
パワーオブジェクトであるクリッカーに触れたことから、&bold(){超常的ユーティリタリアン}になった可能性が高い。
また、『[[This House of Dreams]]』にて光の存在を宿した[[超常現象生命体]]となったことが判明している。
その能力の詳細は不明瞭だが、作中の描写より&bold(){映画で演じた役そのものに成り代われる}能力だと推察できる。
*<ゼインが製作した映画・物語>
**『詩人トム』
>監督:トーマス・ゼイン
>原作:アラン・ウェイク&br()
>■キャスト&br()・ダイバー……トーマス・ゼイン&br()・闇の存在……バーバラ・ジャガー&br()・レディーオブライト……シンシア・ウィーバー&br()・アシスタント……エミル・ハートマン
ゼインが靴箱に入れていたために&bold(){無かったこと}にならずに済んだ作品。
ブライトフォールズへ移住してから撮った映画。
内容は不明瞭だがこの映画と闇の底の力により&bold(){役そのものになってしまった}ゼイン、シンシア、ジャガーの『Alan Wake』での立ち位置から、光の存在「ダイバー」と「レディーオブライト」が「闇の存在」と戦う物語だと思われる。
また、何故か''原作者が[[アラン・ウェイク]]''になっているが、後述の通りアラン・ウェイクというのは作家、俳優としてのゼインの芸名だと思われる。
**『ディパーチャー』
ゼインが靴箱にしまっていた原稿。
終盤の展開である「アランがクリッカーを手に湖へ飛び込みジャガーを倒す」部分だけが書かれている。
**『[[白夜の夜>白夜の夜(短編映画)]]』
>監督:トーマス・セーン(トーマス・ゼイン)
>原作:ヴェイコ・アレン(アラン・ウェイク)&br()
>■キャスト&br()・探偵……アレクシ・ケサ(アレックス・ケイシー)&br()・作家ヴェイコ・アレン(アラン・ウェイク)……トーマス・セーン(トーマス・ゼイン)&br()・作家の未亡人……ババ・ジャカラ(バーバラ・ジャガー)&br()・殺人犯……イルマリ・フオタリ&br()・管理人……[[アーティ>A-001/管理人アーティ]]
ゼインが闇の世界でミスター・[[スクラッチ]]が書いた『リターン』を原作に製作した映画。
つまり&bold(){新作}なのだが、現実と闇の世界では時制が異なるため、現実世界では''ゼインの処女作''ということになっている。
キャスト名が微妙に違うのはフィンランド語読みなため。
ゼインの初期の作品とされるスプラッタ映画。
「殺人犯」と「作家の未亡人」により「探偵」が召喚の儀式の生け贄に殺され、行方不明になっていた''「作家ヴェイコ・アレン」''が帰還(リターン)するという内容。
なお原作者は''ヴェイコ・アレン''となっているが正体はスクラッチである。
**『殺人事件ケイシー』
>監督:トーマス・ゼイン
>原作:アラン・ウェイク&br()
>■キャスト&br()・アレックス・ケイシー……サム・レイク&br()・グランドマスター……トーマス・ゼイン&br()・FBI捜査官……ロバート・ナイチンゲール&br()・真の貴婦人……シンシア・ウィーバー&br()・ニューヨークの警官……マリガン&ソーントン&br()・教授……タミサ・マディソン・ブッカー&br()・演劇監督……エドワード・フランクリン・ブッカー&br()・信者……イルモ・コスケラ
闇の底でアラン・ウェイクが原作を書きトーマス・ゼインが製作したという『アレックス・ケイシー』シリーズの最新作。
アレックス・ケイシーが殺人カルト「言葉の教団」のリーダーであるミスター・スクラッチを追う。
『[[白夜の夜]]』やそれを元にした演劇『カルト』が[[作中作]]として登場するメタ要素を含んだ作品。
**『クオロンラリ』
監督、主演:トーマス・ゼイン
タイトルはレメディーの過去作『デスラリー』のフィンランド語訳。
『デスラリー』世界はゼインの映画により運命を操られていたことが示唆される。
*<ゼインが演じたキャラクター>
**&color(#FFE921){[[ダイバー>光の存在(超常現象生命体)]]}
登場作:『[[Alan Wake]]』『[[Alan Wake's American Nightmare]]』『This House of Dreams』
『詩人トム』の主人公である''詩人にしてダイバーのトム・ゼイン''。
白い潜水服「JIMスーツ」に身を包み、宙に浮かび、覗き窓からは&bold(){&color(#FFE921){強い光}}が放たれているため素顔は一切見えない。
1970年にゼインとジャガーが引き起こしたブライトフォールズ変貌世界事象(AWE)にて、闇の底で闇の存在の対となる&bold(){&color(#FFE921){光の存在}を宿した}ことがサマンサ・ウェルズという女性のブログ形式の読み物『This House of Dreams』にて判明する。
2010年9月1日~14日に起きたブライトフォールズAWE(『Alan Wake』)では闇の存在との対抗手段である懐中電灯の光やアランの傷を癒す安全地帯((電灯や街灯などの強い光の中のこと。ここにいる限りは闇の軍勢に襲われずに済む上にアランの傷も癒す超常的な力がある))の光として活躍しアラン・ウェイクを導いた。
また、シンシア・ウィーバーがゼインからテレパシーで送られた指示に従いブライトフォールズのあちこちに&bold(){&color(#FFE921){光に反応する特殊な塗料}}で記したメッセージや隠し物資の目印からは''ゼインの呼吸音''が聴こえてくるため、ゼインはこれらの塗料と知覚を共有しているようである。
『シグナル』『小説家』では闇の世界に囚われたアランから分離し、実体化した理性の象徴「[[ラショナル・アラン>ラショナル・アラン(超常現象生命体)]]」を導き、破滅的な狂気に囚われたアランの本体「[[インセイン・アラン>インセイン・アラン(超常現象生命体)]]」と合流、融合するのを手助けした。
2012年に一晩だけアリゾナ州に出現した架空の町ナイトスプリングスでアラン・ウェイクとミスター・スクラッチ率いる闇の軍勢との戦いが繰り広げられた際(『Alan Wake's American Nightmare』)にも懐中電灯の光や安全地帯の光として活躍し、特に安全地帯の光とは知覚を共有しているらしく、光の中にいると''ゼインの呼吸音''が聴こえる。
また、『詩人トム』のポスターとしてカメオ登場する。
**[[作家アラン・ウェイク(ヴェイコ・アレン)>アラン・ウェイク]]
登場作:『[[CONTROL]]』『Alan WakeⅡ』
『白夜の夜』に登場する行方不明となった作家。
黒いスーツと白ワイシャツを着用している。
執筆部屋で世界を書き換える&bold(){神}。
殺人カルト「言葉の教団」が「探偵」を生け贄に召還の儀式を執り行い地上に&bold(){帰還(リターン)}し「作家の未亡人」と再会した。
なお「作家の未亡人」は''作中でババ・ジャカラともアリスとも呼ばれている''。
2019年10月29日にオールデスト・ハウスが[[ヒス>ヒス(超常現象生命体)]]の侵略を受けた際(『CONTROL』)、[[ジェシー・フェイデン>赤毛の女(レメディー)]]が覗き見た異次元空間の中で''アランと服装まで完全に同じ姿''になってアランと対面する様子が確認された。
2023年9月14日のブライトフォールズAWE(『[[Alan Wake Ⅱ]]』)では映画と同様に黒いスーツを着ているが、ワイシャツを着ずに''上半身裸でジャケットを直接羽織り革の靴を履いた''ワイルドな姿で闇の底で『殺人事件ケイシー』という映画を製作していた。
闇の底では''映写機に投影された映像を入り口とする異次元空間''をアジトとしており、そこでアランと対面する。
一度目の遭遇時は『リターン』の原稿が脱出に必要だと言い、彼を「オーシャンビュー・ホテル」へ導いた。
二度目の遭遇時は『リターン』がスクラッチにより執筆されたものだと知ったアランにより拘束され、銃を向けられるが、アランと&bold(){入れ替わろうとした}ため射殺された。
実は『白夜の夜』はミスター・スクラッチの小説『リターン』を原作としており、ゼインはスクラッチと「『白夜の夜』を製作する代わりに『リターン』で自分を闇の世界から脱出させる」という約束をしていたが、&bold(){スクラッチは一方的に約束を反古にして}闇の世界から『リターン』の原稿もろとも脱出してしまっていた。
取り残されたゼインはスクラッチに対し&bold(){強い恨み}を抱き、アランを利用してスクラッチに復讐しようとしていたのであった。
志半ばで死んだかに見えたゼインだったが、アランが映画の次元を抜けると、ゼインは額に空いた銃創……&bold(){の特殊メイクを剥がし}て平然と復活した。
この描写から、「映画の次元」での出来事はゼインが操っているようである。
ゼインが闇の世界のニューヨークで製作した『殺人事件ケイシー』の映画のセットはアランの小説『イニシエーション』の原型となり、過去、現在、未来が同時に存在する闇の世界で結果として&bold(){スクラッチの脱出}に繋がってしまった。
また、「映画の次元」から頻繁に出入りしているようで、[[ティム・ブレーカー保安官>ジャック・ジョイス/ティモシー・ブレーカー]]と遭遇した際は彼が本物の警官だと知り逃げ去った。
ループの末に辿り着いた「&bold(){最後の草稿}」では闇の世界で[[キャスパー・ダーリング]]博士と出会い、直ぐに意気投合し「アートと科学のコラボレーション」のためにどこかへ去っていった。
**[[グランドマスター>グランドマスター(超常現象生命体)]]
登場作:『Alan Wake Ⅱ』
アラン・ウェイクが原作を執筆しゼインが製作したという映画『殺人事件ケイシー』に登場する&bold(){殺人カルト「言葉の教団」のリーダー}。
&bold(){ミスター・スクラッチ}の異名を持つ。
物語の中でのミスター・スクラッチは&bold(){アラン・ウェイクの皮を被ったトーマス・ゼインの偽名}で、信者からは&bold(){グランドマスター}と呼ばれており、常にプラスチックの鹿の仮面を被っている。
物語の中で「FBI捜査官」、「ミューズ」、「ニューヨークの警官」を&bold(){殺害}する。
このグランドマスターに殺された四人を&bold(){演じさせられた}ロバート・ナイチンゲール、シンシア・ウィーバー、マリガンとソーントンは''皆現実でも殺されて闇に支配されている''。
前述の通りゼインが役そのものに成り代われるのだとしたら、&bold(){スクラッチを演じたゼインはスクラッチそのものになってしまった}とも言える。
今後のレメディー・コネクテッド・ユニバースにおける&bold(){二代目スクラッチ}となるのだろうか…?
詳細は個別項目を参照。
**リミニエッカ
登場作品:『Alan Wake Ⅱ』DLC『[[ナイトスプリングス]]』エピソード3:時空の破壊者
『クオロンラリ』の主人公であるレーサー(リミニエッカという名は「韻を踏む楔」の意)。
詳細は不明でポスターのみ登場する。
*<正体>
『Alan Wake Ⅱ』のDLC『ナイトスプリングス』のエピソード3:「時空の破壊者」にて''並行世界に存在する別バージョンの同一人物''の例の一つとしてアラン、スクラッチ、ゼインが挙げられており、ゼインの正体は''並行世界の別のアラン''であることが示唆された。
*<余談>
ゼイン、アラン、スクラッチの因果関係は拗れに拗れているが、これは「闇の世界」が過去、現在、未来が同時に存在する次元であり、現実世界の時間とは同期しないためである。
-アラン・ウェイク
--ゼイン製作の『詩人トム』の原作である『ディパーチャー』を執筆し、トーマス・ゼインというキャラクターを生み出した。
--『イニシエーション』を執筆し、物語の中で&bold(){「ミスター・スクラッチを名乗るアラン・ウェイクを演じるトーマス・ゼイン」}を登場させた。
--『イニシエーション』の結末は「スクラッチの正体は&bold(){闇の存在を宿したアラン}であったことが判明する」というものであった。
-トーマス・ゼイン
--『ディパーチャー』の結末だけを書いた原稿の中でアラン・ウェイクというキャラクターを生み出した。
--闇の世界でスクラッチを生み出した。
--&bold(){アランもスクラッチも映画の中でゼインが演じたキャラクター}であった。
-ミスター・スクラッチ
--ゼイン製作の映画『白夜の夜』の原作である『リターン』を執筆し、&bold(){トーマス・ゼインが演じるアラン・ウェイク}を生み出した。
--『殺人事件ケイシー』と『イニシエーション』で、スクラッチの正体は&bold(){アラン・ウェイクの皮を被ったトーマス・ゼイン}とされた。
--しかし『イニシエーション』の結末は「スクラッチの正体は闇の存在を宿したアランであることが判明する」というものだった。
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