「シンシア・ウィーバー」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
シンシア・ウィーバー - (2025/04/05 (土) 00:44:32) のソース
''シンシア・ウィーバー''とはレメディー・エンターテイメントの作品間で共有される宇宙「[[レメディー・コネクテッド・ユニバース]](RCU)」に登場するキャラクター -演者 --リンダ・クック(『Alan Wake』) --リンダ・マーロウ(『Alan Wake Ⅱ』) -登場作品 --『[[Alan Wake]]』 --『アラン ウェイク ファイル』 --『[[Alan Wake Ⅱ]]』 *概要 青い瞳と茶髪(2023年時点では白髪)の白人女性。1946年生まれ。ワシントン州ブライトフォールズの住民。 元は地元新聞「ブライトフォールズレコード」の記者兼編集者で、後に創作記事を書く作家となった。 また、役者だった時期もあり、[[トーマス・ゼイン]]の映画『詩人トム』では「&bold(){&color(#FFE921){レディーオブライト}(光の貴婦人)}」を演じていた。 ゼイン本人&bold(){ではなく}『詩人トム』の登場人物である「&bold(){詩人にしてダイバーのトーマス・ゼイン}」という&bold(){架空のキャラクター}に対して偏執的な愛情を抱き、ゼインの恋人[[バーバラ・ジャガー>引っかき女/バーバラ・ジャガー]]を「優しい子」と認めながらも嫉妬していた。 1970年に起きたブライトフォールズ[[変貌世界事象]](AWE)以降、常にランタンを抱えて持ち歩き、町中の電球や蛍光灯と言った光源の点検を''勝手に''するようになったことから地元住民から「&bold(){&color(#FFE921){ランプおばさん}}」と呼ばれるようになった。 2010年に起きたブライトフォールズAWEでその役割を終え、[[ローズ・マリーゴールド]]に「ランプおばさん」の座を譲った。 2023年に起きたブライトフォールズ[[変貌世界事象]]にて、遂に闇に支配されてしまい、[[サーガ・アンダーソン]]により倒された。 *来歴 **本編以前 1960年代、「ブライトフォールズレコード」の記者だったシンシアはフィンランドから移住してきた映画監督トーマス・ゼインの映画『詩人トム』に出演し、&bold(){&color(#FFE921){レディーオブライト}}の役を演じ、ワシントン州ブライトフォールズの近くにあるカルデラ湖''ゴールドロンレイク''をスレッショルド(入口、境界)とする異次元空間「&bold(){闇の世界}」に宿る「''創作を現実に変貌させる力''」の影響を受けた結果、記憶が改編されて映画監督としてのゼインを忘れてしまい、''映画に登場した架空のキャラクター''である「詩人にしてダイバーのトム・ゼイン」を信じるようになった。 また、この時から''詩人トム''に対して片想いし始め、ゼインの恋人である[[バーバラ・ジャガー]]を妬むようになる。 1970年7月10日、ゼインがコールドロンレイクで溺死したジャガーを前述の「創作を現実にする力」で復活させるために『詩人トム』の脚本を元に原稿を書いた結果、[[超常現象生命体>超常現象生命体/余剰次元生命体]]である[[闇の存在>超常現象生命体A-010(別名:影)]]がジャガーの姿で実体化してコールドロンレイク・スレッショルドから出現するという[[変貌世界事象]]が引き起こされ、シンシアもジャガーにより''闇に触れられ''て支配されかけるもゼインによって助けられた。 その後、ゼインから中の物を次元を越えて転送できる「靴箱」と「[[アラン・ウェイク]]という人物がクリッカーを手にコールドロンレイクへ飛び込む様子が描かれた原稿」、パワーオブジェクトの「天使のランプ」と「クリッカー」を託された。 7月18日、ぜインは物語を使って自身の痕跡を&bold(){靴箱に入れたもの以外}は全て消し去り、ジムスーツ(大気圧潜水服)を装着して「闇の存在」となったジャガーと共に闇の世界へ沈んだ。 同時にゼインとジャガーが暮らしていたコールドロンレイクに浮かぶ「ダイバー島」とそこに建つ「バードレッグキャビン」はカルデラの湖底火山の噴火により消失した。 それ以降は封鎖されていた水力発電所「ブライトフォールズ ライト&パワー」に住み着き、旧下水道管を通って行けるダムにあるシェルターを光で満たして「&bold(){&color(#FFE921){照らされた部屋}}」に改造し、そこに「クリッカー」と「原稿」を靴箱にしまって保管した。 また、ゼインからのメッセージを&bold(){テレビ画面越しに}受け取り、彼の指示で「闇の存在」と戦うための物資をあちこちに隠したり、町中の電球が切れていないか確かめたりと 「アラン・ウェイクが闇の存在を倒す」という道筋を舗装するために暗躍する。 彼女がブライトフォールズのあちこちに光に反応する特殊な塗料で記したメッセージや隠し物資の在処を示す矢印や松明のマークを懐中電灯で照らすと ゼインの呼吸音 が聴こえることから、シンシアには特殊な塗料を介してゼインの知覚を拡張する能力 が備わっている可能性がある。 遵法意識は非常に低く、 法を侵しまくっているが保安官のサラ・ブレーカーは父親フランクが元FBCエージェントであるため超常現象に関して理解や知識があり、町の安全には必要なこととして黙認されていた。 しかし端からみると奇行を繰り返す老女であるため町の住民からは「ランプおばさん」と呼ばれていた。 また、彼女のアジトである水力発電所内は明かりで満たされた安全地帯となっている。 記者としては人々にとっては伝説にすぎない「詩人にしてダイバーの[[トーマス・ゼイン]]」の記事を書くことから、地元民からはオカルト専門ライターと認識されていた。 **Alan Wake 2010年9月1日、「オーディア ダイナー」でアランと初めて出会い、暗い廊下を進むアランに「暗闇は危険」と警告した。 その後、アランが闇の存在に妻を人質にされて書かされた小説『ディパーチャー』が現実になる変貌世界事象が発生。 ブライトフォールズ全域の人間が&bold(){『ディパーチャー』の登場人物に変貌してしまった。} 9月9日、保安官事務所で明かりを点検しに訪れ、アランとすれ違う。 9月13日、[[オールドゴッズオブアースガルズ]]の曲『ポエット アンド ミューズ』に導かれてダムにやってきたアランと彼に協力する[[バリー・ウィーラー]]、サラ・ブレーカー保安官の三人を「照らされた部屋」に招き入れ、アランに「クリッカー」と「原稿」を託した。 9月14日、アランはサラとバリーを「照らされた部屋」に残して原稿に従いコールドロンレイクへ行き、闇の世界で闇の存在を演じるジャガーを倒し、ブライトフォールズに光が戻った。 こうして、シンシアの「レディーオブライト」としての役目は果たされた。 **アラン ウェイク ファイル 著者であるクレイ・スチュワードが発見したロバート・ナイチンゲールの手記の中にシンシアが登場する。 9月13にナイチンゲールとすれ違い、「&bold(){ディオゲネス女子}」とあだ名を付けられていた。 なお、ディオゲネスは&bold(){昼間にランプを灯して歩き回っていた}古代ギリシアの哲学者。 また、シンシアが執筆した1970年7月18日にコールドロンレイクで起きた湖底火山の噴火の記事も収録されていた。 **Alan Wake Ⅱ 役目を終えたシンシアは「レディーオブライト/ランプおばさん」の座をローズ・マリーゴールドに託し、2014年以降のどこかの時期からヴァルハラ老人ホームで暮らし始めた。 ***リターン 2023年9月14日、[[ミスター・スクラッチ]]とアランの合作小説『リターン』が現実のものとなる変貌世界事象が発生。 ブライトフォールズ及びウォータリーの住人が&bold(){『リターン』の登場人物に変貌してしまった。} 老人ホームで過ごしていたシンシアは、大事にしていた「天使のランプ」がローズに盗まれたことで&bold(){心に影が覆い、}ゼインのフリをするスクラッチに騙されて水を張ったバスタブに身を沈め、&bold(){闇に支配された。} ヴァルハラ老人ホームの近くには封鎖された地下バンカーがあり、そこは若者たちから&bold(){オーシャンビュー・ホテルとスパ}と呼ばれており、そこでは&bold(){溺れた女性}ノラ・ヘースベルグの歌う幽霊が現れるという都市伝説が広まっていた。 奇しくもヴァルハラ老人ホームもかつては&bold(){オーシャンビュー・ホテル}と呼ばれていた過去があり、そこで&bold(){溺れた}シンシアは闇の世界が持つ「創作を現実に変える力」の影響を受け、&bold(){一際強力な「支配された者」}となった。 闇の存在にとって脅威になり得るアンダーソン兄弟の内、兄のトールを都市伝説の幽霊のように「&bold(){歌}」で誘惑し、人々の集団的無意識によってヴァルハラ老人ホームの庭にある池に出現した&bold(){「溺れた女の幽霊が実在する並行世界」のスレッショルド}にトールを引き込んだ。 その後、スレッショルドは閉じられたがトールの孫娘サーガ・アンダーソンは儀式によりスレッショルドを再び開き、シンシアが潜伏する&bold(){地下バンカーのような}並行世界に侵入した。 闇に支配されたシンシアは異次元空間でサーガに襲いかかり死闘を繰り広げるが返り討ちにされ倒された。 ***イニシエーション 一方で闇の世界では、アランの小説『イニシエーション』が具現化した&bold(){闇の世界のニューヨーク}で幻影(エコー)として語られる&bold(){作中作}『殺人事件ケイシー』の中で「真の貴婦人」としてシンシアの&bold(){ドッペルゲンガー}が登場する。 「真の貴婦人」は&bold(){オーシャンビュー・ホテル}で公演された演劇「カルト」の中で「ミューズ」の役を演じ、「悪魔」を演じる&bold(){[[グランドマスター>グランドマスター(超常現象生命体)]]}によりバスタブに沈められ溺死した。 *&color(#FFE921){レディーオブライト} &bold(){「光の貴婦人」}の意味。 ゼインの映画『詩人トム』とアランの小説『ディパーチャー』の中でシンシアが演じた、もしくは&bold(){演じさせられた}キャラクター。 ゼインが演じる「&bold(){[[ダイバー>光の存在(超常現象生命体)]]}」に偏執的な愛情を抱き、彼からのメッセージをテレビ画面越しに受け取っていた。 ブライトフォールズの全ての明かりや電球の交換時期を把握しているようで、地元民から変わり者の「ランプおばさん」扱いされる不名誉を甘んじて受けながらも、闇から町を守り続け、いずれ町へやって来る「英雄」アラン・ウェイクを手助けするためあちこちにフレアガンや閃光手榴弾を箱に入れて隠し、光で反応する特殊な塗料で目印をつけていた。 因みにシンシアが隠し物資に記していた「松明のマーク」は「ブライトフォールズ ライト&パワー社」のロゴマークである。 *闇に支配されたシンシア 「&bold(){Drowned Lady(溺れた貴婦人)}」とも呼ばれる、&bold(){[[闇に支配された>闇に支配された者/影になった個体]]}シンシア。 「地下バンカーで歌を歌うノラ・ヘースベルグの幽霊」の都市伝説の影響を受け、&bold(){一際強い個体}となった。 都市伝説の幽霊と同様に歌を歌い、&bold(){歌で人を魅了して操る}能力を持つ。 他の「支配された者」と同様に物理ダメージを遮断する&bold(){闇のシールド}を纏い、シールドに守られた胸部には弱点の&bold(){闇の流出点}を持つ。 &bold(){空中浮遊能力}を備え、&bold(){闇の発射体}と呼ばれる&bold(){ホーミングして触れると爆発する闇の塊}を複数同時に放ったり、&bold(){闇の衝撃波}を放つことができる。 また、水中を&bold(){潜水したまま}素早く泳ぐこともでき、水に満たされた空間では&bold(){無敵。} **闇に支配されたシンシアとのボス戦 闇に支配されたシンシアとの攻防は二段階に及ぶ。 第一段階では戦う場所が水に満たされているため攻撃が通用せず、&bold(){潜水しながら追いかけてくる}シンシアから逃げながら、足場から足場へ渡って発電機を動かし、エリア中央にあるスイッチで部屋を光で満たすことで終了する。 第二段階では遂に直接対決となる。 シンシアは空中浮遊しながら闇の発射体や闇の衝撃波を放って攻撃してくる。 一定のダメージを受けると地面に降りて狂ったように殴りかかってくる。 闇のシールドを焼き払うと闇の流出点が露出し、破壊すると大ダメージを与えられる。 終盤のボスだけあって攻撃力、耐久力共に非常に高い強敵となる。 *真の貴婦人/ミューズ アランの小説『イニシエーション』の作中作『殺人事件ケイシー』の登場人物。 &bold(){シンシアのドッペルゲンガー}。 演劇「カルト」で「ミューズ」の役を演じた女性。 闇の世界のニューヨークにある「オーシャンビュー・ホテル」108号室で「悪魔」の役を演じる「グランドマスター」こと&bold(){ミスター・スクラッチ}によりバスタブに沈められて溺死した。 「カルト」は口伝により受け継がれてきたが、「真の貴婦人」はその原本を見たとされる。 *余談 -彼女の隠し物資の数々は、どこから仕入れているのか不明である。 -「ランプおばさん」の元ネタは『ツインピークス』でいつも丸太を持ち歩く「丸太おばさん」である。 -彼女のゼインに対する執着と忠誠心は、ローズのアランに対するそれとよく似ており、二人とも「ランプおばさん」の異名を持っている。 -米国のガイドブックによるとミラー峠にある邸宅跡地は1910年にバーソロミュー・&bold(){ウィーバー}により建てられたとされるが、シンシアと関連してるかは不明である。