【元ネタ】史実・仮説
【CLASS】マザー
【マスター】
【真名】無名(ミトコンドリア・イブ)
【性別】女
【身長・体重】158cm・48kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力C 幸運EX 宝具A+
【クラス別スキル】
カリスマ(偽):A+
原初の母性愛。
子供、もしくは深層心理において母性による癒しを求める者を自然と惹きつける。
また、彼女を遠祖として持つあらゆる人物に対し、無意識下における高い好感度補正を加える。
【固有スキル】
道具作成:E
魔術的な道具を作成する技能。
原始的な呪術思想に基づく化粧や装身具の作成が可能。
根源より引き出された魔術体系による業ではない為、あくまでおまじない程度の効果しかないものの、
僅かなLUKの上昇や
対魔力スキルの付与、呪い(特に病苦をもたらす類のもの)への耐性が見込める。
野性:D
自然の中に溶け込める性質。
神代より以前の太古の時代、未だ文明を持たなかった人類は霊長などではなく、
他の生物と同様、大いなる自然の理の下で生命を営んでいたことによるもの。
明瞭な言語を操ることはできないが、身体言語や表情によって意思疎通を可能とする。
また五感が発達しており、自らに対する害意に対して敏感に反応する。
【宝具】
『数多なる母祖の智業(ドーターズ・オブ・イブ)』
ランク:D+ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
ミトコンドリア・イブ以降に現れるDNAの突然変異を後世に残すことができた女系祖先である
「イブの娘たち」が生前持っていた技能を必要に応じて自らのスキルとすることができる大母祖特権。
彼女らの殆どはイブと同じく子孫の繁栄に恵まれたというだけの平凡な女性に過ぎないが、
その中には、男に勝る狩人として活躍した女傑や有益な草木に関する豊富な知識を持った賢者、
霊的存在に語りかけるシャーマンとしての才能に恵まれた巫がいたかもしれない。
『久しく永き太母の系譜(ファー・マターナル・クロニクル)』
ランク:EX 種別:対概念宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
人類が霊長に至るまで辿った遥かな歴史、遺伝子に刻まれた史実による幻想の駆逐。
世界各地の神話に見られる「人類創造譚・始まりの人」の伝承に由来する宝具・権能を無効化する。
対象となる神秘が計測不能という埒外にある代物であったとしても例外とはならない。
【解説】
人間の細胞内にある小器官ミトコンドリアのDNA研究によって初めてその存在を観測された
現代に生きる人類の全てが共通してその血を受け継ぐとされる最も近い女系祖先。
約16±4万年前のアフリカ大陸に生存していたと推定され、彼女の子孫たちが数万年の後に
出アフリカを果たし、やがて地球全土へと棲息域を広げていったと考えられている。
センセーショナルな学説として発表された為、誤った認知をされていることが多いが、
その時代に生きていた女性が彼女だけだった訳でも、彼女以外の女性が子孫を残せなかった訳でもない。
ミトコンドリアDNAは母系遺伝しかしないという特性から、父から子へと受け継がれることはない。
そのため、二人以上の女児を出産した女性が優先的にその遺伝子を伝播することができる。
イブとその子孫は偶然にもそのケースを繰り返し、母系遺伝を途絶えさせなかったために、
現生人類に自らを辿る足跡を残すことができた。その幸運から「ラッキー・マザー説」と呼ばれることも。
ミトコンドリアDNAの突然変異による違いを比較することで、大本たるイブの存在を観測できた訳だが、
その突然変異のパターンをイブ同様に広めることができた子孫は「イブの娘たち」と呼称されている。
一説によると、欧米人は7人のイブの娘、日本人は16人のイブの娘の子孫として分類できるとか。
「観測されなかった英霊」を自己解釈して考えてみたサーヴァント。
過酷な環境に生きていたにも関わらず、その性格は非常に大らかで母性に溢れている。
あまりにも遠い昔の人物である為、聖杯から与えられる知識すらよく理解できず適当に流しているが、
今の時代に生きるヒトが全て自分の遠い子孫である事実は何となく受け入れているらしい。
似たような英霊には、父系遺伝のY染色体から予測される「
Y染色体アダム」がいるが、
こちらは6万年前ほどしか遡れない上に、同じパターンの遺伝子を持つ人々がアフリカに健在だとか。
人類の歴史を記録してるムーンセルなら、もっと近い共通祖先や最初のホモ・サピエンスを召喚できそう。
最終更新:2016年10月01日 09:31