シカンディン

【元ネタ】マハーバーラタ
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】シカンディン
【性別】女性
【身長・体重】161cm・49kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運E 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

単独行動:B
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。

【固有スキル】
千里眼:C
 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
 さらに高いランクでは、透視・未来視さえ可能とする。

【宝具】
『自在天よ、怨敵を討て(パーシュパタ)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:5~60 最大捕捉:1人
 一度だけ発動可能の宝具。
 大英雄アルジュナよりアーチャーに貸し与えられた、破壊神シヴァの神造兵器。
 元は炎の投槍だが、所有者の属性によって性能が変化する宝具であり、
 アーチャーのそれは、弓によって発射することで、
 超高速で標的一人を自動追尾して射抜く対人宝具として顕現した。
 破壊神の力能とアーチャーの激情が共鳴・同調しており、これに射抜かれた者は
 徹底的に“破壊”され、不死者であっても戦闘不能に陥ることは免れない「必壊」の矢。
 その性質上、アーチャーの感情――特に、憎悪の心が昂っていれば最大の威力を発揮する。

【解説】
マハーバーラタに語られる、唯一の女戦士。
かつてはカーシー国のアンバーという姫であったが、想い人であるシャルヴァ王が、
弟王の花嫁を探していた大英雄ビーシュマに戦いで敗れたことで、シャルヴァと結婚出来なくなり、
アンバーが未だにシャルヴァを思っているが故にビーシュマの弟王とも結婚出来ず、
非婚の誓いを立てているビーシュマとも結婚出来ず、未婚の姫となってしまう。
アンバーはビーシュマに憎悪を抱き、ビーシュマを倒せる戦士を求めたが、
ビーシュマに敵う者はおらず、維持神ヴィシュヌの化身にして、ビーシュマの師でもある
大英雄パラシュラーマですら、ビーシュマに勝つことは出来なかった。
その末、アンバーは苦行を積んで破壊神シヴァに祈り、「生まれ変わったらビーシュマを討てる」
という予言を授かり、生まれ変わる為に自ら生命を断つ。
アンバーはパンチャーラ国のシカンディニー姫として生まれ変わり、
精霊と性別を交換して男となり、シカンディンという名の勇者になった。
その後、英雄達の教師ドローナの元で武芸を師事し、大戦士とまで謳われる様になり、
大戦にて遂に怨敵ビーシュマを討ったが、自身もこの大戦で戦死した。
尚、ビーシュマはシカンディンが女であると見抜いており、ビーシュマの方から
彼女に攻撃することはなく、彼女が放った矢にも、最期には当てられることを受け入れたという。

インドネシアに伝わる「マハーバーラタ」では、
シカンディはスリカンディという名で登場し、武芸を師事したのは
アルジュノ(アルジュナ)になっており、アルジュノの第二夫人にまでなっている。
このアルジュノから一時的に貸し与えられたパソパティ(パーシュパタ)という超能力の矢で
ビスモ(ビーシュマ)を射撃して戦闘不能にしたという。


【コメント】
原典とインドネシア版を混ぜた。だって原典だと宝具ないんだもの。
聖杯への願いは、「もう復讐は叶ったから、もう一回普通の女の子(出来ればお姫様)に戻って
素敵な男性と恋愛したーい」とかだろう。メンヘラでスイーツ(笑)とかタチ悪いね。
『パーシュパタ』も、これまた資料によって描写が色々だが、
アルジュナが使った時は一軍を殲滅した様で、これはアルジュナの雷属性と、
『ガーンディーヴァ』で発射したからってことだと解釈した。
シカンディンの場合は、行動原理はビーシュマただ一人への復讐(逆恨み)だし、
スリカンディがパソパティを実際使った相手はビスモだけだったので対人宝具とした。
「超高速で自動追尾」ってのは、それまで矢を躱しまくってたビスモにこれだけはヒットしたから。
女英雄って、結構いるっちゃいるけど、既婚・子持ちが多いのでヒロインにし辛いと思うが
この人は未婚のまま(二回も)死んだからイケるんじゃないだろうか。
まあ、肉体は男だけど、愛さえあれば関係ないよね!シナリオと設定次第ではどうとでもなるし。
インドネシア版だとアルジュノの妻だけど、そこだけは原典設定で行こう。
適正クラスはアーチャーだが、まあランサーとかライダーとかになれないこともないだろう。
最終更新:2016年10月02日 21:35