【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター(自称セイヴァー)
【マスター】
【真名】マーニー・ハイイェー
【性別】男性
【身長・体重】179cm・71kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷C 魔力B 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:C
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
小規模な“工房”を形成する事が可能。
道具作成:C+
魔力を帯びた器具を作成できる。
聖典群の再執筆・加筆を可能とするほか、人を魅了する絵画や詩歌の作成を得意とする。
【固有スキル】
換骨奪胎:A
他者の着想・表現を取り入れ、独自のものに作り変える才能。
単なる模倣や贋造と違い、自己の感性や意志を柱としての創意工夫が必須。
外部からの刺激をどれだけ貪欲かつ鋭敏に吸収できるかを表す、芸術家にとって重要なスキル。
奇跡(偽):A
治癒の奇跡。
生前に修得した医術が数々の奇跡譚の影響によって魔術の域にまで昇華されたもの。
「換骨奪胎」と併用すれば、他宗教の奇跡や魔術などを自己流にアレンジし、自身の奇跡として行使可能。
信仰の加護:A+
一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性。
【宝具】
『光輝の使者(フレーシュタグ・ローシュン)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
様々な宗教から迫害されながら命脈を保ってきたマニ教の歴史が宝具化したもの。
異教徒や異端者から攻撃を受けた瞬間、霊核を弱体化や破壊から保護する奇跡が自動的に発動する。
ただし、奇跡が守るのはあくまで霊核のみであり、肉体は当たり前に損傷する。
この宝具はマーニーの信仰心を源泉としており、相手が異教・異端であるとの認識の強さに比例して奇跡の精度が向上し、
マニ教を迫害した歴史を持つ宗教の信徒が相手ならば、確実に霊核を守りきり、現界を維持できる。
人類救済の覚悟や最後の預言者としての自負などの、思い込みとも言える強烈な使命感が可能とする生存能力。
【Weapon】
『マニ教七聖典』
“大いなる福音”を初めとする、マーニー自身が著した聖典群。
マニ教の魔術基盤を補強し、奇跡の精度を向上させる効果を持つ。
【解説】
イエス・キリスト、ザラスシュトラ、仏陀の後継者にして最後の預言者――と称したペルシアの宗教家。
ユダヤ・キリスト教系の新興教団で育つが、後に独立し、自ら開いた新宗教(マニ教)の教団を設立。
自身の才能を生かして詩歌や絵画を用いた宣教を行い、ペルシア、地中海沿岸、中央アジアで多くの信者を獲得した。
しかし、ゾロアスター教を国教とするサーサーン朝ペルシア帝国に迫害され、マーニー自身も死刑に処せられた。
マーニーの死後、イスラームの侵攻によってサーサーン朝は崩壊。マニ教はイスラームと一時共存するが、後に迫害される。
ローマ帝国内ではキリスト教と伍する勢力となるものの、キリスト教がローマの国教となった為にここでも迫害される。
中央アジアではウイグル・ハン国の国教になるなど成功するが、後に仏教に駆逐され、一部の信者が中国へと逃げ延びた。
中国に伝播したマニ教は仏教や道教と同化しつつ、元朝の支配下ではキリスト教の一派として活動。
このマニ教集団について、
マルコ・ポーロが「キリスト教とも仏教とも違う宗教集団を目撃した」と記録に残している。
その後、元朝を滅ぼして成立した明朝の厳しい弾圧を受け、最後のマニ教集団も遂に消滅した。
……と考えられていたのだが、中国福建省にマニ教の寺が現役で残っている事が20世紀半ばに判明。
マーニーを開祖とするかつての世界宗教は、民間信仰に形を変えながらも現在も信仰され続けている。
最終更新:2016年10月04日 23:25