慶滋保胤

【元ネタ】日本・史実
【CLASS】キャスター
【マスター】遠坂凜
【真名】慶滋保胤
【性別】男
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷C 魔力B 幸運C 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:B
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 “工房”の形成が可能。
 生前に広大な私邸での生活を詠んだ『池亭記』を残したことで強化されている。

道具作成:E~A
 魔術的な道具を作成する技能。生前に一紙半銭を募って堂宇を建立した経験から、
 多くの人間と協力する程、より強い魔術的な道具を作成出来る。

【固有スキル】
呪歌:C
 歌を用いた魔術体系。当時朗詠も行われた漢文学の第一人者。
 菅原道真の孫の文時に師事し、弟子中でも一級と認められていた。

芸術審美:D
 芸術作品、美術品への深い造詣。仏教系の事物に詳しく、中国・日本の俗世関係がそれに次ぐ。
 芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、やや低い確率で真名を看破することができる。

法術:D
 三宝に帰依し、輪廻から解脱することを志向して使用する魔術体系。
 名僧として名高い増賀に師事しているが、験力の獲得より念仏に力を入れた模様。

陰陽道:E
 大陸から伝わった陰陽・五行思想をもとに、日本で生まれた魔術大系。
 祖父・父・兄が身につけていたことから、初歩的な内容であれば使用出来る。

騎乗:E
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら何とか乗りこなせる。
 騎乗対象が生物であった場合、「前世の親かもしれない」と言って乗り方に遠慮が出るが、
 その分生物が動いてくれるため差し障りはない。

【宝具】
『紙冠破勧進(かみこうぶりやぶりかんじん)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:10人
 播磨で法師陰陽師(当時播磨などに居住していた、僧形の民間陰陽師)が僧侶としての姿を隠して神事を行うために紙冠を被っていたことを嘆き、止めさせたことによる。
 それ自体が宝具でなく、仏教系でもない武器や道具が出現した場合、その場で破壊する。

『日本往生極楽記(にほんおうじょうごくらくき)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:30人
 キャスターが書き、後に加筆された日本最初の極楽往生伝。
 真名解放後にキャスターが一心不乱に念仏を唱えることで、信心と念仏数に応じた強烈な圧力が発生し、
 気おされた相手サーヴァントを後退させ、強制的に極楽往生させる。
 たまに感動したキャスター本人とマスターも巻き込まれるので、マスターの注意が必要。

【Weapon】
『無銘・太刀』
『無銘・錫杖』
 官人状態であれば前者、僧侶状態であれば後者が出現。出現する状態はランダム。

【解説】
 平安中期の文人貴族・天台僧。出家後の沙弥名は心覚。受戒後は寂心を名乗った。
 「家学であった陰陽道を捨てて紀伝道を志し」たとされることもあるが、当時は「家」意識とその中で受け継ぐ特定の業が意識され始めた頃であり、
 賀茂氏も陰陽道の歴史は三代目にさしかかったところであって、キャスターが逸脱していた訳ではない。
 当時の大学機関であった文章寮卒業後、典型的な文人官僚として出世し、
 花山朝でとりわけ活躍したものの、花山院が早期に退位されたこともあり、出家した。
 「浮世をば 背かば今日も 背きなむ 明日もありとは 恃むべき身か」と歌を残している。
 師は変わり者で知られた増賀(空也とするのは誤り)、弟子も発想が周囲とは異なった寂照というだけあり、キャスター本人も変わり者であったらしい。
 感受性が強く、文章にせよ、信仰にせよ、感銘を受ければすぐに泣き出したと伝えられる。
最終更新:2016年10月05日 10:49