【元ネタ】トゥレンの息子達の最期
【CLASS】ライダー
【マスター】殺されかけたバゼットの監視役
【真名】ブリアン
【性別】男性
【身長・体重】190cm・98kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運E 宝具C~B+
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:A+
騎乗の才能。
獣であるのならば幻獣・神獣のものまで乗りこなせる。ただし、竜種は該当しない。
【固有スキル】
神性:B
純然たるダナーン神族だが、
生きて在る限り彼は一族の王から同胞として認められず、ランクダウンしている。
この神霊適正は太陽神系の英霊との戦闘時に互いの防御力を削減する。
変化:A
ドルイドの杖を介し自在な変化術を駆使できる。
戦闘続行:C
瀕死の傷でも戦闘を可能とし、死の間際まで戦うことを止めない。
妖精の加護:A
宝具使用後に付与されるスキル。
多くが妖精になったとされるダナーン族からの介入により、
危機的な局面において優先的に幸運を呼び寄せる能力。
なお、幸運を受けるのはライダーではなくその対戦相手。
【宝具】
『贖い得ぬ血の賠償(エリック)』
ランク:C~B+ 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1つ
ヘスペリデスの黄金の林檎、トゥイスの癒しの豚皮、灼熱の毒槍アラドヴァル、
ルーのアンヴァルと同質の馬二頭と堅牢な戦車、癒しと自己蘇生を行う七頭の豚、
中天の太陽より眩しい小犬、陸上にも海上にも無い妖精島の焼き串、
生前に獲得した上記七つの賠償品のうち一つを具現化させ使用する。
この宝具の使用は賠償品の私的利用として“償いは果たされていない”口実となり、
ライダーには妖精の加護スキルが強制的に与えられる。
【Weapon】
『波掃号』
償いの冒険へ出発するにあたり貸し出されたマナナーンの船。
海でも陸でも乗り手の思いのままに、三月の風の如く疾走する。
【解説】
『
ディアドラ物語』『リルの子供達の最期』と並ぶアイルランド三大悲話の一つ
『トゥレンの息子達の最期』の主要人物、トゥレン三兄弟の長子ブリアン。
ブリアンら兄弟は、かねてより不仲だったルーの父キアンを殺した償いとして
「三つの林檎、豚の毛皮一枚、一本の槍、二頭の馬と一台の馬車、生きた豚七頭、
一匹の小犬、一本の焼き串、丘の上で三度叫び声をあげること」
の八つを求められ、容易に聞こえるそれに訝しみながら受け入れる。
果たして、品々の詳細を聞いてみればどれも命懸けの冒険が予想されるものばかりであった。
最後の償いを果たした時、丘を守るミドカン王とその三人の息子との死闘により
三人とも山鳩が飛び抜けられるほどの傷口を身体に空ける瀕死の有様となっていた。
ブリアンは弟たちを引きずって波掃号に乗り込み、息も絶え絶えに父トゥレンの館へ帰り着く。
「償いは果たされ、最早遺恨は無いはずだ。かくなる上は二つ目の償いで手に入れルーに捧げた
“如何なる怪我も病も治す豚の毛皮”を貸して欲しい、この傷を癒せるのは他に無い」
と願うブリアンだったが、トゥレンを通じてその言葉を伝えられたルーにその気は無く
「輝かしい武勲を成し遂げた彼等はそのまま死ぬのがいいだろう。このうえ生きるなど浅ましい」
と返した。三兄弟は腕を組み合って息を引き取り、トゥレンも心臓が張り裂け亡くなった。
一人生き残った兄弟の妹イーネは四人を同じ墓に埋葬し、悲劇の碑文を刻んだという。
最終更新:2016年10月05日 22:58