【元ネタ】史実
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】アルチュール・ドゥ・リッシュモン
【性別】男性
【身長・体重】163cm・58kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷D 魔力E 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
単独行動:D
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクDならば、マスターを失っても半日間現界可能。
【固有スキル】
護国の鬼将:B
予め地脈を確保しておく事により、特定の範囲を“元帥の守護すべき国土”とする。
この国土内において国軍元帥であるアーチャーは筋力と耐久が一ランク向上し、
『砲列』は射程と威力を増大させる。
千里眼:D+
視力の良さ。遠方の標的の捕捉距離の向上。
陣地の防壁に限り、透視を可能とする。
【宝具】
『元帥徳剣(エスカリボール・コネッターブル)』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
七歳の折にブルターニュ守護に用いる為貰い受けた兄の騎士叙勲の剣と、
金の柄に百合の花が彫られ十字が鍔に施されたフランス元帥の証たる剣。
掌握した地脈にブルターニュ守護の剣を突き立て、元帥の剣を佩く事で
“国土”外において護国の鬼将スキルの恩恵を受ける事が可能となる。
『砲列率いる正義の公達(アティラリ・ドゥ・ジュスティス)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:10~30 最大捕捉:100人
弾道学技術者ビュロー兄弟の改良を受けた王砲隊の砲列。
デュ・ゲクランをも退けた難攻不落のシェルブール攻略の逸話により、
防壁破壊の特性を有する。
【Weapon】
『石と金床』
守護の剣を地に刺すと生じ、アーチャーにしか抜けぬよう固定する。
アーチャー自身に心当たりは無く、おそらくヘンリー五世の妄想にまつわる現象。
【解説】
百年戦争期の英雄。フランス元帥、後にブルターニュ公アルチュール三世。
ブルターニュ公ジャン四世の次男、同ジャン五世の弟、ヨランド・ダラゴンの義弟。
実益は皆無だったが幼少時より英国リッチモンド伯の称号を受け、
アルチュールはそのフランス風発音によるリッシュモンの呼び名を受ける。
ブルトン人部隊を率いて従軍していたがアザンクールでの大敗時に英国の捕虜となり、
「軍旗に猪の絵のついたアルモリック・ブルターニュの王たる君主アルチュールは、
再びイングランドを征服し、そのブルトン王朝を以て当地に繁栄をもたらすであろう」
とのメルランの予言を、(本気か口実か)気に病むヘンリー五世に解放を拒まれ続けた。
しかしこの間、イギリスの軍制を観察する機会に恵まれ、これが後の益となる。
ヘンリー五世の死後解放され、ヨランド・ダラゴンの推挙によりフランス元帥に就任。
王や重臣に忌まれ度々実権から遠ざけられつつも、
ジャンヌ・ダルクと共にパテーを勝利し、
王より友情は無いまでも信頼を勝ち得て後は軍制改革に努め、フランス国軍を整備し
フォルミニーやカスティヨンの戦いを経て英国大陸領土の殆どをフランスのものとした。
外交家としても優れ、王とブルゴーニュ公の『アラスの和議』を取り纏めたとされる。
王とフランスへの忠節は固く、また軍の略奪・殺戮の規制を行い、正義の公達と呼ばれた。
下々には思い遣り深かったが、国王を含めた大物達には峻厳で容赦の無い性格であり、
それに大貴族の特権を大きく侵す改革を実行した事から権門には忌み嫌われ、
プラグリーの叛乱を招きもした。しかし叛徒達さえも彼の実力は認めざるを得ず
「彼の逮捕を英国軍が知れば戦争が再開され、叛乱計画に齟齬を来す事となる」と
偶然に彼を捕らえる好機に出くわしてもそれを見逃した程であった。
1458年、65歳で病死。王や大貴族に毒を盛られたと信じる人は少なくなかったという。
【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】アルテュール三世(ド・リッシュモン)
【性別】男性
【身長・体重】176cm・70kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷B 魔力D 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
カリスマ:C
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、一国の領主・元帥としてはCランクで十分といえる。
軍略:C
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
正義の印:A
弱きを助け、強きを挫く英雄としての本質を示すスキル。
属性・悪と対決する際、筋力、耐久、敏捷のパラメーターを上昇させる。
【宝具】
『王令部隊(コンパニ・ド・オルドナンス)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~80 最大捕捉:800人
セイバーが召喚されるのと同時に自動発動する軍勢召喚宝具。
重騎兵1500、長槍兵4500、投射兵3000からなる9000人の常備軍が、セイバーとセットで現界する。
“常備軍”、すなわち常に保たれていなければならない、という概念を背負っており、
軍勢への魔力提供が一時でも絶たれた場合、反動によりセイバー諸共に消滅するというデメリットを持つ。
その上、略奪厳禁の軍律から、他者を害する手段で魔力を補充することができない。
『いま甦る勝利の剣(エスカリボール・ラ・ジュスティセ)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:10~50 最大捕捉:500人
「アーサーの名を持つブリトン人がイングランドを征服する」という迷信から、アーサー王と同一視されたことで得た聖剣。
セイバーが正義に則った行動を取るほどに魔力が刀身に蓄えられる。
この蓄えた魔力を光に変換し、収束・加速して斬撃を放つ。
また、英国出身の敵に対してダメージが激増する。
【解説】
百年戦争後半におけるフランスの英雄。ブルターニュ公爵。
戦闘後の略奪を嫌った“正義の人”であり、フランス勝利の最も大きな要因と言える人物。
ブルターニュ公ジャン四世の次男として、いくつかの戦いに参戦。
しかしアジャンクールの戦いでフランスが大敗したことでイギリス軍の捕虜となる。
「アーサー(アルテュール)の名を持つブリトン人がイングランドを征服する」という迷信を気にしていたイギリス王ヘンリー五世は、
死去するまでの五年間(度々身代金を支払われたにも関わらず)アルテュールを釈放しなかったという。
長きに渡る虜囚として生活したことに加え、後見人の一人に侮辱を受けたアルテュールはイギリスを憎み、
以後、反英親仏の立場を取るようになる。
フランス元帥となったアルテュールは功績を立てつつも、直言癖と頑固さが為に、主君
シャルル七世やその寵臣達からは疎まれた。
彼らとの政争や妨害行為に苦しみ、時には宮廷を追放されつつも、アルテュールはフランスのために戦い続け、
やがてフランスの第一人者と看做されるようになっていく。
窮状に立つフランスに聖女ジャンヌ・ダルクが登場すると、アルテュールは彼女に合力し、パテーの戦いで大勝利を収める。
ジャンヌはアルテュールを陣営に留めるべく努力したが、これは(ジル・ド・レェをはじめとする諸将に嫌われたことで)実現しなかった。
ランスでの戴冠式にも参加できなかった上に、シャルル七世らはアルテュールに対する妨害工作を強めたが、
ジャンヌの死を切っ掛けにシャルル七世とその取り巻きに対する反発が強まったことで復権する。
復権後、アルテュールはフランス軍による略奪が民衆の支持を失わせている事を憂い、
国王の名の下に貴族らに徴税し、それを財源として常備軍を編成。
彼らと王室砲兵隊を率いて、イギリス軍や国内で略奪を働く傭兵を駆逐し、フランスのほぼ全土を回復した。
しかし、シャルル七世はアルテュールを疎んでいたらしく、その死後、彼の功績や記録を抹消。
さらに彼が編成した常備軍を解散させた。
後進的な体制に戻ったフランス軍は、後にスペイン軍に大敗したという。
最終更新:2016年10月06日 23:21