平忠常

【元ネタ】日本・史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】平忠常
【性別】男
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力D 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、 野獣ランク
 の獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
神々の加護:C
 後世に吉祥天と同一視され、明治の神仏分離以降は天御中主とされた神の加護
 ライダーの祖父が将門と戦った際に守護したとも、逆に当初は将門を守護していたが、
 愛想をつかしてライダーの祖父の家についたとも言われる。

軍略:D
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 「極めたる武者」平維時・直方父子を相手取り、戦闘ではひけをとらなかった。

無窮の武練:D
 将門を想起させた乱の首謀者。いかなる状況でも万全の武を発揮出来る。

【宝具】
『望月を欠く(もちづきをかく)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1人
 ライダーが乱を起こしたのは、三代の后の父として栄華を誇った藤原道長の死からわずか半年後のことであった。
 乱自体は鎮圧されたが、地方で国司に従わない在地領主や荘園領主の庇護下の人々の行動は次第にエスカレートし、
 それに対抗するために朝廷も武門の勢力伸張を図り、やがてはその武門に飲み込まれていくことになる。
 中世への転換期を象徴する英霊であるライダーの太刀や矢による一撃。
 英霊の誇る無敵・無謬の結界や肉体に、僅かな綻びを生じさせる。

『一塵不残(いちじんものこらず)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:1000人
 朝廷の派遣した平直方と中原成道を相手にライダーは善戦。
 しかし戦乱続きで統治は等閑にされた結果、房総は荒れ果て、上総に至っては官軍の徴発により「一塵不残」という有様で、将門の乱の時より酷いと言われた。
 その結果、後任の源頼信が放置して圧力をかけただけで、自軍が飢えに責められていたライダーは降伏してしまう。
 「暴虐により発生した飢え」とそれに対する怨嗟の声の宝具化されたもの。
 真名解放と同時に戦の庭の象徴である馬が出現し、歩みを進めたレンジ内で魔力を奪い去る。
 ただし奪った魔力はライダーに吸収されるわけではない。
 逸話の性質上、一般民衆から魔力が奪われていた場合は過去に奪った分が全て奪い去られる。

【Weapon】
『無銘・太刀』
『無銘・伏竹弓と矢』

【解説】
 平安中期の在地領主。本来は単に武力に優れた者を指した「武士」という言葉が、この時代に発生した地方の在地領主にも冠せられる様になった時代の人物。
 祖父の平良文は源宛との一騎打ちで知られた武人であり、平将門の叔父であった。
 ライダーの母方の祖父を将門とする説もあるが、中世以来諸家の系譜には創作された部分も多く、定かではない。
 いずれにせよ祖父以来房総半島一帯に勢力を誇っていたことは確かであり、その所領は常陸・下総・上総の3ヵ国に及んでいたが、
 長元元年(1028)6月にライダーは安房、続いて上総で国司を襲撃し、朝廷に反逆者と認定される。
 その後は戦闘では勝利したものの、官軍の徴発もあって本拠地の田は荒れ放題となり、食料は不足。出家して降伏し、上京中に病死した。
 子孫は許され、玉藻の前討伐で知られる上総氏、妙見信仰の盛んな千葉氏を生んでいるが、
 降伏して怨霊となる要素もなく、『将門記』の様な軍記物語になるには飢えが最大の敵という
 ある意味もっともな戦場の現実も地味過ぎたためか、伝説面ではあまり発展することがなかった。
最終更新:2016年10月06日 23:27