藤原定家

【元ネタ】日本・史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】藤原定家
【性別】男
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷D 魔力C+ 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:C
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 飢饉時に庭に麦を植えたという京極殿に似た自給可能な”工房”を形成する。

道具作成:D
 魔術的な道具を作成する技能。民俗的な呪具にも造詣が深い。

【固有スキル】
呪歌:B+
 歌を用いた魔術体系。西行・後鳥羽院・源実朝と同じ時代に歌才を振るった。

芸術審美:C
 “美”への強い執着心と、深い造詣。
 芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、高い確立で真名を看破することができる。

心眼(真):C
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 弛まぬ修練により、諸道に通じる境地に開眼し、諸物の実相を見通している。
 ただし、個人的趣味によりしばしば主観的世界に浸っている。

反骨の相:D
 権威に囚われない、頑固で自分の意見を曲げない人物の相。
 後鳥羽院とは似た者同士ゆえに激しく反目しあった。

勇猛:D
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 喧嘩で一時謹慎処分を受けており、『松浦宮物語』でも少将自らが指揮していた
 合戦描写が馬鹿に詳しく、血沸き肉躍る情景が嫌いではなかったらしい。

【宝具】
『小倉百人一首(おぐらひゃくにんいっしゅ)』
ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:100人
 小倉山荘を飾るものとして選ばれた、百首限定の歌に由来する宝具。
 空間がキャスターの美意識に支配され、それに適わない物は存在を許されず、
 レンジ外に脱出しない限り次第に崩壊し、遂には消滅する。

『紅旗征戎非吾事(こうきせいじゅうわがことにあらず)』
ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:20人
 当時不仲であった後鳥羽院が承久の乱で挙兵した際、キャスターが日記に残した言葉。
 白居易の詩に由来した文句であり、元々は内戦に対して
 己が無力であった無念の心情を吐露していたものを、断章取義により「己には関係ない」という意味で記載した。
 発動後、周囲から闘諍が消え去るまで被害を蒙らない。
 その代わり自分から攻撃することも出来ず、ただの傍観者となる。

【Weapon】
『無銘・太刀』

【解説】
 平安末~鎌倉初期の公家・歌人(1162~1241)。最終官職は権中納言。入道名は明静。
 日記『明月記』と共に多くの歌論書・注釈書を著して御子左家の歌道を大成し、
 中世には歌道の神の如く崇められ、能の『定家』にも登場、テイカカズラの名の由来となった。
 現存する『更級日記』の写本の原本を写し、作者の経歴を記すなど後世の研究者に資する
 ところ大きく、本人も物語『松浦宮物語』の作者とされている。
 書では断簡が珍重され、それまで唐物や漢字の墨蹟ばかりであった茶の席に、
 千利休はキャスターのかな書を持ち込んだ。「定家様」の書は、淀殿や小堀遠州が学んでいる。
 その影響があまりに大き過ぎた為、近代に至って一旦は執拗に排撃されたが、
 その後は主観的・唯美的な作風が改めて評価され、現代に至っている。
 なお、紅旗征戎云々の解釈には諸説ある。
最終更新:2016年10月07日 21:44