徳川秀忠

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】徳川 秀忠
【性別】男性
【身長・体重】159cm・56kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力D 耐久B 敏捷B 魔力E 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
 二工程以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等、大がかりな魔術は防げない。
 彼自身に対魔力が皆無なため、セイバーのクラスにあるまじき低さを誇る。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
皇帝特権:B
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。
 ケンペルの日本誌において、徳川幕府の将軍は皇帝(正確には世俗的皇帝)として認識されていた。
 西洋諸国の認識も同様であり、ガリバー旅行記に置いても徳川幕府将軍は皇帝と訳されている。

戦下手:A
 団体戦闘において判定に不利な補正がかかる。
 せっかくのカリスマや軍略も、このスキルがあるためにその効果を生かせない。

守成の君:A
 創業者の偉業を頓挫させず、強固な形で次世代に繋げた指導者が得るスキル。
 先代の知名度補正を自身の知名度補正に上乗せする。
 また、先代が保有するスキルを短期間だけ借り受けることもできる。

【宝具】
『武家諸法度(げんなれい)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 秀忠が武家を統制するために出した法令が宝具となったもの。
 1人につき13回まで令呪と同等の強制力を持つ命令を下すことができるが、
 最初の3回までは相手側の同意がなければ不発となり、
 一度でも不発となった相手には、この宝具を発動することができなくなってしまう。
 3回までは相手側から従うことを誓約させねばならないため、使い方が肝要となる。

【Weapon】
『真恒太刀』
 秀忠が久能寺に奉納した大太刀。現代日本では国宝認定。
 時代姿を逸脱した健全無比な豪刀とされ、磨上げられてはいるが、なお大ぶりな太刀である。
 とはいえセイバーのクラスに選ばれるほどのものではなく、セイバーとして召喚されたのは皇帝特権の賜物。

【解説】
 徳川幕府二代目征夷大将軍。
 徳川家康の三男として生まれたが、
 長兄・信康は切腹、次兄・秀康は養子に出されたことから後継者候補となる。

 関白秀吉の死後の天下は紆余曲折の末に家康の下に転がり込んだが、
 秀忠は真田昌幸相手の城攻めに大苦戦した挙句、天下分け目の関ヶ原の戦いにも遅参。
 家康の叱責を受けた。
(最も真田攻めは当初の家康の命令に従っていただけであり、
 関ヶ原の戦いに遅参したのも天候不順のため伝令が遅れ、進発命令を受け取れなかったという点も考慮する必要がある)

 この失態により後継者の座も危ぶまれたが、家康は秀忠を後継ぎにする考えを変えず、
 家康から征夷大将軍の職を引き継いだ。

 以後、家康の後見を受けながら政務を大過なく進めていたが、
 豊臣家と徳川家の対立が深まり戦端の火蓋が切られる(いわゆる大阪の役)と、
 軍を急行させすぎて落伍者続出、大野治房によって本陣を脅かされると、
 軍務に関しては失態ばかりが続いた。

 それでも戦後は武家統制や海千山千の大名たちの弱体化に着手。
 この頃、発布された法令の1つである武家諸法度は
 誓紙を取り付けた3ヶ条に、崇伝が起草した10ヶ条を付け加えたもので、
 幾度か改定されながらも江戸幕府の武家統制の屋台骨となっている。

 家康没後もその政治的手腕を振るい、幕府の基盤を強固なものとした。
 250年続く徳川家の天下は創業者の家康だけでなく、秀忠の尽力によるところも大と言えよう。
 貞観政要に曰く、守成は創業より難し。その難行を為遂げた秀忠は、紛れも無い名君と言える。

 温厚篤実・生真面目な性質、というだけでなく、肝も座っていて肉体も頑健な人物だったらしい。
 戦場では銃傷を恐れず前に出る勇敢な人物であり、遺骨からは銃弾の後がいくつも残っているという。
最終更新:2016年10月07日 21:49