【元ネタ】イタリア史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ジャンバティスタ・バジーレ
【性別】男性
【身長・体重】178cm・73kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷D 魔力B 幸運C 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:C+
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
編集作業を行う”書斎”の形成が可能。
宝具の補助を受けて作成した場合、効果が倍加する。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。
宝具の編集・加筆を可能とする他、人を魅了する詩歌の作成を得意とする。
【保有スキル】
説話の伝達者:A
その地方特有の民話でしかなかった物語を広く伝え、それを切欠に世界に認知させた人物が持つ物語への絶対性。
語り継ぐ人間の解釈によって民話の内容が変容してしまうこともあるため、言葉は時として説話を支配する。
童話を出自とする英雄、またはその原典となった英雄に対して、令呪と同等の強制力を持った命令を二回まで下すことが可能。
抵抗することは可能だが、一回毎に全ステータスにペナルティを与える。
コレクター:C
より品質の良いアイテムを取得する才能。
その才能は物語の蒐集に特化しているが、秘蹟を持たない現代兵装程度までなら大抵入手可能。
【宝具】
『宵闇重ねる寝物語(ペンタメローネ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:5人
ナポリ語を保護すべく様々な地方の説話をキャスターが収集、翻訳した結果、多くの童話の先駆けとなった説話集。
作中で語られる様々なキャラクター、道具を召喚・使役する。ただし、宝具のランクを超える性能を発揮できず劣化する。
本来収録されていない異国の物語も、自らナポリ語翻訳し、説話集に加筆することで召喚・使役が可能。
その真骨頂は、収録された童話に対しての限定的な改変権限にある。
キャスターが説話集の一部をを意図的に書き換えることで、召喚される童話の登場人物の情報を改変することが出来る。
召喚した使い魔の物語を改変して性能を向上させたり、童話に由来する英雄のステータスを、その英雄の物語を書き換えることによって改竄する。
書き換えるという性質であるため、新たな物語を執筆することも、基となった物語を大きく逸脱した改竄を行うこともできない。
ただし原典に本来無い、聖杯戦争中追加した童話に対しては、元々後世に広まった理由がこの宝具にないため効果が半減する。
【Weapon】
「無銘:剣」
【解説】
ジャンバティスタ・バジーレは1575年にナポリで生まれた軍人・詩人であり、説話集「ペンタメローネ」の作者である。
幼い頃から詩才を現していたが、貧しさ故に傭兵としてイタリア各地を転々としていた。
ところが、妹が「当代随一の歌姫」として人気を集めるようになると、その縁で家族も取り立てられるようになる。
妹の後援によって1609年に処女詩集「マドリアーリとオーデ」を刊行し、次々に詩を発表していった。
この時にバジーレは、イタリア語が全国的に統一傾向にあり、ナポリが古くから使ってきた「ナポリ語」の衰退の危険を憂いていた。
ナポリ語を保護するため、ナポリ地方に古くから伝わる説話を蒐集し、一つの説話集を書いた。
題名は『物語の中の物語、すなわち幼い者たちのための楽しみの場』である。
ヨーロッパにおける最初の本格的な民話集で、白雪姫・
シンデレラ・
長靴をはいた猫などの物語の原典と思われる物語が多数収録されている。
バジーレの死後にこの本は、ボッカッチョの『デカメロン(十日物語)』に倣い『ペンタメローネ(五日物語)』と改称され刊行された。
最終更新:2016年10月07日 22:53