【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ニコラウス・コペルニクス
【性別】男性
【身長・体重】176cm・60kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷D 魔力A 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
陣地作成:B
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
”工房”に相当する“コペルニクスの塔”を形成する事が可能。
道具作成:B
魔力を帯びた器具を作成できる。
占星術師ゆえ、シジルを記した護符の作成を得手とする。
【固有スキル】
占星術:A
アストロロジー。コペルニクスのそれは、ヘルメス思想に基づいたもの。
当時の占星術は医療とも密接に結びついており、医術や治癒魔術にも転用できる。
洗礼詠唱:B
教会流に形式を変化させた魔術。霊体に対して絶大な効果を及ぼす。
コペルニクスは正式に叙階を受けた司祭でもあった。
軍略:C
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
1000人のチュートン騎士団を老人と自身の僅か2人で撃退したという伝承が残る。
星の開拓者:EX
人類史においてターニングポイントになった英雄に与えられる特殊スキル。
あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
【宝具】
『太陽よ、汝は動かず(コメンタリオルス・ヴェンデ)』
ランク:A 種別:対界宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
「全てを照らす宇宙の眼、神の愛たる宇宙の心、中心に座す宇宙の支配者――太陽よ、汝は動かず!」
コペルニクスの新
プラトン主義的太陽観が形となった、宇宙を模倣する固有結界。
空間内に存在する全ての者は宇宙の星に見立てられ、太陽を中心として公転。飛行能力を持たない者は移動を封じられる。
また、毎ターン対象と太陽との距離に応じて、熱線によるダメージないし太陽の加護による回復効果が与えられる。
召喚時の位置はコペルニクス自身が決められる為、敵にのみダメージを与え、味方は加護を受ける位置に配置することが可能。
【解説】
「悪魔の化身を呼び出すとは業の深いマスターですな……いえ、冗談です」
ポーランド出身のカトリック司祭。
天文学者・占星術師・医師・経済官僚とマルチな才能を発揮したが、特に地動説の再発見が大きな事績として知られる。
この功績から、物事の見方が反転する事を比喩する言葉として「コペルニクス的転回」という言葉が生まれた。
コペルニクスの地動説は、彼の死後、著書の一つ『天体の回転について』が出版された事で広まったが、
当初は観測記録の精度の低さから妄説として扱われ、聖書を盲信するルターは嘲罵さえしていた。
しかし、後続の天文学者達による研究が進むと、地動説と天動説の関係は逆転。
カトリックの教えが浸透していた西欧の常識を覆し、当時の社会に絶大な影響を与えた。
天文学の功績で不朽の名声を得ている一方、戦争についての伝説はあまり知られていない。
後にプロイセン公国を築く騎士修道会『ドイツ(チュートン)騎士団』がポーランド王国の領土であるヴァルミアに攻め込むと、
コペルニクスはオルシュティンの防衛に当たったが、味方は恐れをなして皆逃げ出してしまう。
敵の兵数はおよそ1000、対して味方はコペルニクスと老人の2人だけ。
だがコペルニクスは諦めず、老人から戦の知恵を学んで籠城し、休戦協定が結ばれるまで守り抜く事に成功する。
外交にも腕を振るい、ドイツ騎士団の団長には悪魔の化身とまで呼ばれたという。
また、コペルニクスは経済官僚としても有能だった。
プロイセン公国に仕える事になった後、通貨の統一、悪化の駆逐といった通貨改革を執り行っている。
『悪貨は良貨を駆逐する』法則について記した『貨幣鋳造の方法』という著書も出版しているが、
これはおよそ半世紀後に登場し人口に膾炙する『グレシャムの法則』と同様のものであった。
コペルニクスが地動説に辿り着いたのは、ある種の宗教的情熱が影響しているとする向きもある。
その著書『天体の回転について』には以下のような文面が残されている。
「宇宙の中心に太陽が静止している。
この美しい殿堂の中で、この光り輝くものを、あらゆる場所に光を送ることのできる中心という場所以外のどこに置くことができよう。
これは宇宙の眼と呼び、宇宙の心と呼び、宇宙の支配者と呼ぶ人々がいるが、それは当然である。
トリスメギトスは、見える神と呼んだ」
最終更新:2016年06月20日 20:47