【元ネタ】史実
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】デモステネス
【性別】男性
【身長・体重】178cm・62kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力E 耐久B+ 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具A+
【クラス別スキル】
狂化:C
理性と引き換えに能力を向上させるスキル。
あまりに理知的に喋るので狂化を受けていないかと思いきや、彼は普通に狂っている。
召喚された土地、または聖杯戦争の開催地を“己の祖国”と思い込んでおり、
サーヴァントや外来のマスターに強い敵意を抱いている。
狂化の恩恵は、演説を続けるための体力――"耐久"の向上に一点集中している。
【保有スキル】
蛮勇:C+
近視眼的な愛国心。
普段はそうでもないのだが、政治や祖国が絡むと熱くなり過ぎる。
格闘ダメージを勇猛より大きく向上させるが、
威圧へ反射的に攻撃する、混乱・幻惑されやすくなる、といったデメリットがある。
カリスマ(偽):A+
軍団を煽動する弁論の技術。
ここまでくると魔力、呪いの類とすら言えるものだが、
本物のカリスマとは異なり自軍の能力を向上させるような効果はない。
戦闘続行:B
戦闘から離脱する能力。
また、敗戦において自軍領地まで生きて辿り着く能力。
戦下手:B
本人が半ば自覚している能力。
団体戦闘において判定に不利な補正がかかる。
【宝具】
『雄弁は不敗なり(ペリ・トウ・ステファノウ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:-
黄金の冠。
Aランク以下の攻撃を反射し、それ以上の攻撃はAランク分適応数値を削減する。
特に概念攻撃に対しては無条件で効果を適応する。
人類史に冠たる大演説『王冠について』のもたらす神秘。
デモステネスは自らの論敵に対する敬意を聴衆から失わせることに長けたとされる。
攻撃者の霊格を低下させる効果もある。
『情熱は不屈なり(フィリッピカ)』
ランク:E~A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:1000人
英雄達の為す革新の影の側面、
守旧の英雄に成り損ねた時代の敗者達に呼びかける決起演説。
真名を把握しているサーヴァントにのみ使用が可能。
その生前の功績、その為した変革の犠牲になったものたちを、"残骸"として召喚する。
生前の偉業からしっぺ返しを食らわせる、征服者の天敵。
こと『征服する王』とまで呼ばれた大英雄にとって、これは最も“面倒な”宝具であるだろう。
当然、守りの英雄に対しては効果が薄い。
が、それでも、何も犠牲としなかった、踏み躙らなかった英雄(にんげん)など存在(い)はしないのである。
【Weapon】
『重装歩兵の装備』
カイロネイアの戦いにおいて、彼は一兵卒として参加していた。
自身の軍事的素養の無さを理解していたためである。
持ち込んでもどうせ使いこなせない(役に立たない)ので座に置いてきている。
『演説:王冠について』
世界最高のスピーチの一つとされる、デモステネスの最高傑作。
アレクサンドロス三世が東征の途上におり、アテネがフォキオンとデマデスの支配下にあった頃、
クテシフォンはデモステネスを讃じて冠を授けようとし、アイスキネスに告訴された。
デモステネスはクテシフォンと自身を擁護する論陣を張り、
この大演説によって一転無罪を勝ち取った。
アイスキネスは弁護側に比べて遥かに法的正当性があったにも関わらず敗れ、
そればかりか国外追放された。
【解説】
古代ギリシャ最高の雄弁家とされる古代アテネの弁論家・政治家。
かのキケロが演説の参考とし、ルネサンス期においては唯一キケロと競うほど読まれた雄弁家で、
彼の影響を受けた人物は数知れない。
イソクラテスまたは
プラトンに学び、
弁護士として活躍した後に政治的キャリアを積み上げて自己の派閥(政党)を確立、
反マケドニアの論説を唱えた。
カイロネイアの戦いの後もフィリッポス2世の暗殺に乗じて蜂起を呼びかけ、
アレクサンドロス3世にすぐさま鎮圧されるなどしたが、
最後は征服王の死後起こしたラミア戦争でアンティパトロスに敗北、
捕まる前に服毒自殺した。
マケドニアに対して度重なる敗北を重ね、
ダレイオス3世やハルパロスによる買収を告発されてなお民衆の絶大な支持を誇った。
また、美少年とのスキャンダルも度々起こしていたという。
吃音や息切れや声量の小ささを克服するためにトレーニングを積んだとされる。
平和主義者・フォキオンとは複雑なライバル関係にあり、
主戦派として対立関係にあったのはもちろん、過去には彼の初期の政治的キャリアを助けたり、
アレクサンドロスにとりなしてもらって
雄弁家たちの追放を思い直させてもらったりしている。
憂国の士、近視眼的な愛国者、ギリシャの裏切り者などといわれるが、
少なくとも"至高の雄弁"に関しては疑う余地のない人物である。
フォーキオンのかませかと思いきや普通にすごい人だった(小並感。
ヒストリエは士気云々の数ページで一気に好感をもった。さすがにうまい演出である。
最終更新:2016年10月08日 18:15