ティゲルンワス

【元ネタ】アイルランド神話
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ティゲルンワス
【性別】男性
【身長・体重】195cm・124kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運D 宝具A++
【クラス別スキル】
狂化:E-
 凶暴化する事で能力をアップさせるスキルだが、
 バーサーカーは理性を残しているのでその恩恵をほとんど受けていない。
 しかし、筋力と耐久が“痛みを知らない”状態となっている。

【保有スキル】
対毒:B+
 ヘビの恩寵。
 状態異常に対する耐性を上げ、麻痺、混乱、スリップダメージの毒効果を軽減する。
 特に蛇族や竜種に由来する毒性に対して効果が高い。

精神汚染:A
 精神が錯乱している為、他の精神干渉系魔術を高確率でシャットアウトする。
 ただし同ランクの精神汚染がない人物とは意思疎通が成立しない。

邪教の教祖:EX
 歴史から否定された神に仕える立場を示す、異端的な神官スキル。魔術スキル。
 何らかの高次存在との交信能力も備える複合能力で、スキル効果には“狂信”を含む。

【宝具】
『犠牲祭:陰る太陽(クロウ・ドゥヴ)』
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:99~??? 最大捕捉:1000人
 神殿宝具『血環十二色祭場(マグ・シュレーフト)』において執行される大儀式。
 星の生死を一巡させ、時間軸から不定性を消し去ることで、世界を決定論的世界観に落着させる術式。
 過去・未来を完全に規定することで「選択の余地」を殺し、
 ヒトを“自由意志”から解放する目的で企画された第二魔法である……が、
 実は欠陥を持つため自爆宝具でしかない。
 発動した場合、近在の時空間を破綻させて自分ごと広域を消滅させてしまうだろう。

【Weapon】
『六色礼装』
 ティゲルンワスの名は「死の王」を意味し、
 その黄金や多彩の逸話によって冥界神の地上における投影と考えられる。

【解説】
 中世アイルランドの偽史書におけるミレー族の上王(ハイキング)の一人。
 『侵略の書』ではダビデやソロモンと同時代の王とされるが、紀元前16世紀ごろの人物という設定もある
 (アイルランドの偽年代記は設定が統一されておらず対応年代が資料によって違う為である)。
 先王コンワエル(?)を敗死させて王座に就き、
 27の戦争を経てエーレウォーンの弟エベル・フィン(?)の血統を絶ったとされる。
 治世中に黄金の製錬技術、衣服の染色技術が導入されたためか、
 王は身分に基づいて服の色数を指定し、奴隷が一色に対し、王族やドルイドには六色の装飾を命じたという。
 さらに特筆すべきなのがクロウ・クルワッハを崇拝し、
 サウィン祭においてアイルランドの全人口の4分の3を道連れに死んだという伝説であろう。
 聖パトリックに打倒されるまで続いたという初子の犠牲祭を伴うクロウ・クルワッハの偶像崇拝も、
 やはりこの王が取り入れたとされる。

 クロム・クルアク、クロウ・クルワッハ、クロウ・クルーアッハなどと読まれるケルトの神がいる。
 名の意味はおおよそ「血塗れの湾曲したもの」や「血みどろの頭」のようなものと推測される。
 初子の犠牲と引き換えに豊穣(乳と穀物)を約束する典型的な豊穣神であり、
 また十二体の像に囲まれた神像によって崇拝されたことから
 黄道十二宮(ゾディアック)を体現するか司る太陽神の側面を持っていたと考えられる。
 聖パトリック伝説によれば、その偶像はパトリックによって地に沈められた、または砕かれたという。
 出自や活躍を伝える神話は現存せず、龍の姿やバロールに召喚された話は近代の創作らしいのだが、
 出典とかわかんねー。何アレ。型月のクロウ・クルワッハは竜神なのだろうか。

 いくらでも好きに解釈できそうなサーヴァントだが、ここでは邪教の神官をイメージした。
 過去視者(偽書作家)たちが年代に関して一致した見解を持てなかったのは
 彼の起こした大儀式が古代アイルランドの時空連続性をかき乱したせいである……とかなんとか。
最終更新:2016年10月08日 21:39