【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】西郷隆盛
【性別】男
【身長・体重】179cm・116kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久C+ 敏捷E 魔力A- 幸運B 宝具D
【クラス別スキル】
陣地作成:B++
魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。
キャスターは陣地を素早く作成することと敵陣を占領することに長けており、敵陣営の陣地内において即席の自陣営の「工房」を一工程で作成することができる。
道具作成:C
魔力を帯びた器具を作成可能。
キャスターは契約書や軍旗等、敵陣営に対してダメージ以外の効果を与える道具のみを作成することができる。
【固有スキル】
カリスマ:B-
軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。
法改正の多かった留守内閣を穏便に全うできたことから国家の運営も十分やっていけるクラス。
但し、死後の「顔役」としてのイメージにより普段は減弱している。
軍師の忠言:A+
功を焦りがちな軍団や味方を諌める能力。
味方の防御力を上昇させるほか、敵の攻撃を回避する能力や逃走成功率も上昇させる。
腰の低く押しの強いキャスターの言葉は、交渉における判定がプラスされる。
戦闘続行:A
名称通り戦闘を続行する為の能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。「往生際の悪さ」あるいは「生還能力」と表現される。
キャスターは幾度となく死線をさまよっており、また失脚や隠遁に由来する島流しを乗り越えたことがこのスキルに反映されている。
武士の心得:B-
特定の人物に対し周囲の理解を超えるほどの忠義を示すことで、通常ではありえぬ精神力を身につける。
トラウマなどもすぐに克服し、精神操作系の魔術などに強い耐性を得る。スキル「狂信」に類似するスキル。
しかし、忠義の対象を失うと自害を画策するデメリットもある。
東洋の士族に普遍敵に存在する心理だが、近代の人物には稀有なものであるため特記されている。
【宝具】
『偽伝・征韓論(けんかんろん)』
ランク:D 種別:対人・対軍宝具 レンジ:0~30 最大捕捉:2~1000
キャスターが生前、外交問題に対して示した姿勢・論調を「本来の形で」再現したもの。
宝具の読みを漢字に直すと「遣韓論」であり、決して敵対姿勢を見せたものではない。
レンジ内に存在する自陣営及び敵対する陣営の武装を全て解除し、一定期間内の武装禁止の誓約を付与する。
期間内に武装を再度装備した者には装備による能力の上昇が破棄され、防御力が低下する。
『切り裂き狐狸精(けもみみしょうじょ・つん)』
ランク:C 種別:精霊宝具
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷A 魔力C 幸運B-
キャスターが生前飼っていた愛犬、ツンがサーヴァントの影響を受けて妖狐となったもの。
「ツン」とは鹿児島弁で「切る」を意味する言葉ないしそれに準ずる擬音語である。命名者は不明。
ツンと立った獣の耳と尻尾が一本生えた少女の姿を取っており、近接戦に向かないキャスターの戦闘を支援する。
元々は猟犬で、重度の肥満であったキャスターのダイエットに狩猟の一環で付き合っていた。
【Weapon】
『贋作・ 伊勢千子村正』
キャスターが所持していたとされる短刀。あくまで伝説であり、下級士族から元帥にまで上り詰めたキャスターが村正を所持できるとは到底考えられない。
反幕府勢力であったが故か、この妖刀伝説にあやかって「村正」の名のつく短刀を帯刀していたという。
鉄扇仕込みの刀で、キャスターはこれを右手を伸ばして振りかざすことで呪力を帯びた弾を発射する。軍師とはビームである。
『山城信国』
キャスターが実際に所持していたとされている短刀。特に呪力が込められているわけでもないのでキャスター自身は使用しない。
その代わりにキャスター時は狐っ娘と化したツンがこの短刀を愛用している。
【解説】
蘭癖殿様と称される島津斉彬が見出した、維新三傑が一人。黒いダイヤと評される丸いくりっとした目を中心に、特徴的な顔貌の持ち主。
熊襲の頃から反乱を繰り返し、釣り野伏せや捨て奸で戦国時代を彩り、挙句の果てに明治の初頭の動乱で藩内全ての寺院を焼き討ちにした根っからのテロリスト集団、薩摩隼人らしからぬ『超』穏健派。
冷静な判断力の光る交渉能力や、極力流血沙汰を回避することに徹した姿勢は「大胆者、乱暴者」を意味する「ぼっけもん」の地の出身とは思えないものがあった。
幼少期の負傷で右手の動きが悪くなったことで武道を諦めたことがこの姿勢に繋がったとも言われるが、生来の冷静な性格や先述の島津斉彬の薫陶も彼の生涯を形作るものである。
父が御用人を務めていた赤山靱負(ゆきえ)が「お由良騒動」で連座し自刃した事を受け、隆盛は彼の遺志である「島津斉彬への忠義」を人生の指針とする。
その後、紆余曲折を経て島津家の当主となった斉彬に特に気に入られ、文書なしで自由に面会が可能な「庭方役」の職を与えられる。その厚遇に際し、隆盛は斉彬に対し崇拝に近い感情を抱くこととなる。
これがきっかけとなり、のちの倒幕運動や明治維新を先導することになるのだが、同時にこの思い入れは仇となった。
斉彬の死後、隆盛は短期間に二度も自害を画策した。一度目は割腹を月照上人に諌められたものの、二度目となる入水では月照共々海に身を投げ、隆盛のみが奇跡的に助かることとなる。
帝都聖杯奇譚におけるライダーとはお互いに「器の底が知れぬ傑物」と評しあう仲。
薩長戦争以降険悪となっていた薩摩藩と長州藩の同盟締結の際に隆盛と桂小五郎(のちの木戸孝允)の間を取り持ったが彼であり、彼の一押しで隆盛が同盟に踏み切ることとなった。
隆盛の特徴的な顔貌は、他人はおろか実子ですら顔向けできないほどの重圧を放っていたそうだが、ライダーには無効だったらしい。
同様に、江戸無血開城の書簡問答で使いに出された山岡鉄太郎も重圧をものともせず、隆盛から譲歩を引き出している。
もとから腰の低い隆盛ではあったが、彼の顔貌に怯えない人に対してはさらに好意的であった。
……明治政府組は別格であるが。
交渉での柔和さとは裏腹に、戦場では指揮官として優秀な才能を発揮している。
鳥羽・伏見の戦いでは3000の兵力で士気の高揚した5000の兵(+控え10000)を相手に拮抗したのち、士気攪乱による潰走を誘導することに成功している。
また、上野における彰義隊討伐では最激戦区となった黒門口の攻撃に参加しており、見事勝利している。
西南戦争でも城山に立て籠もる際には、そこを占拠していた政府軍を打ち破ったうえで占領した。
忠義の深さや物腰の低さから「リアルラストサムライ」と評される隆盛ではあるが、不具者ゆえか三騎士への適性は皆無である。
他になりうるクラスとしてはライダーが挙げられるが、重度のメタボと陰嚢水腫を併発した彼を乗せられる馬は存在せず、駕籠に乗ることとなる。
まぁ駕籠と言っても機動力の関係上、四角いフライングパンケーキとなるが。
こっくりさんと化したツンは名前通りなのかキャスター以外に懐くそぶりは見せない。
キャスターの忠実な僕として、時にはマスターであれどその短刀を向けることもある。
一応、自分がいずれ至るであろうタマモッチに対しては深い敬意を払っているらしい。
隆盛がライダーとして召喚された際は、陰嚢水腫を受けてかタヌキにちかい形状の耳と尾を身に着ける。というか、タヌキそのものになってる。
【コメント】
御存知西郷どん。当初はセイバーにでもなるのかと思っていたが、調べれば調べるほどエルメロイ孔明のようなキャスターになっていた。軍師とはビームである。
ツンの性別が雌なのを確認したとたんにケモミミ娘のアイデアが降ってきたときは申し訳なく思った。
近代の英霊ながら、帝都聖杯奇譚が行われていた頃の学生の間では神格化されていた模様。
1938年東京帝大で行われた崇拝する偉人の調査においては2位のゲーテにダブルスコアに近い差をつけてぶっちぎりの1位を獲得している。あのセイヴァーの3倍弱でもある。
以上の理由から、同聖杯戦争に召喚された場合は最大限に力を発揮するものと考えられる。
現代の鹿児島で召喚した場合は更に別物と化し、キングプロテアもびっくりの巨躯を以って噴火中の火山を鎮静化させるほどの地形変動能力を有する。
ツンは性転換し、「つんつん」という名前になる。それもかわいいが、どことなく小汚い。詳しくは薩摩剣士隼人でググること。
最終更新:2016年10月08日 22:08