スピタメネス

【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】スピタメネス
【性別】男性
【身長・体重】180cm・78kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運C 宝具A
【クラス別スキル】
気配遮断:A
 サーヴァントとしての気配を絶つ。
 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。

【固有スキル】
反骨の相:A
 一つの場所に留まらず、また、一つの主君を抱かぬ気性。
 自らは王の器ではなく、また、自らの王を見つける事のできない放浪の星である。
 同ランクの「カリスマ」を無効化する。

仕切り直し:A
 戦闘から離脱する能力。
 不利になった戦闘を初期状態へと戻す。

戦闘続行:A
 往生際が悪い。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

軍略:C+
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

友誼の証明:C
 敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことができる。
 聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。

【宝具】
『聖火の狼煙(ソグディアン・リベル)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
 ソグディアナの地で行った大規模反乱が昇華された軍勢召喚宝具。
 霊脈上に岩山の城塞を設置し、それを基点として魔力を生成、軍勢を召喚する。
 岩山は複数設置することが可能で、設置した数が増えるほどに軍勢の数も増していく。
 ただし、岩山の設置それ自体に多くの魔力を必要とする上、岩山は聖杯戦争に関係ない一般人の目にも留まってしまう。

『悪行明かし記す万象(ラシュヌ・アヴェスター)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:1人
 対象者が過去に重ねた悪逆非道を、対象者を襲う呪詛へと変換する宝具。
 呪いの程度に応じて、パラメータや霊格を低下させる。
 正純の神霊に由来する加護や能力を無力化する効果もある。
 スピタメネスがアヴェスターに由来する宝具を所持しているのは、ゾロアスター教の開祖の子孫とする説がある為だろう。

【Weapon】
『アキナケス』
 スキタイを起源とする刀剣。ペルシア人が良く用いたという。

【解説】
 アケメネス朝ペルシアにおけるソグディアナの豪族。
 征服王イスカンダルを2年間に渡って苦しめ、最も危険な敵だったともされる。
 タジキスタンでは国民的英雄に比定されているという。

 ペルシア王ダレイオス三世がベッソスに暗殺されると、彼の配下となる。
 しかしイスカンダルとの戦いが劣勢になるとベッソスを見限り、彼の身柄をイスカンダルに明け渡して降伏した。

 イスカンダルがシルダリヤ川方面へと向かうと、各地で燻っていた反マケドニア感情を扇動してソグディアナで反乱。
 これに対しイスカンダルは配下のパルヌケスを鎮圧に向かわせるが、スピタメネスは敵を誘引して全滅させるという大勝利を収めた。

 イスカンダルはこの敗戦を知って情報統制を行いつつ、スピタメネスを討伐せんと自ら軍を返す。
 直接対決では勝ち目は薄いと知っていたスピタメネスは、スキタイ人やマッサゲタイ人と同盟を結びつつ、
 ソグディアナ各地の都市住民を組織し、ゲリラ戦を展開する。

 これに手を焼いたイスカンダルは、多くの軍勢を反乱の鎮圧に割り当てることを決断。
 さらにスピタメネスに協力した各都市を徹底的に破壊し、住民を強制移住させることで反乱軍の力を削いだ。
 各都市はイスカンダルの行いに反感を強め徹底的に抵抗したが、衆寡敵せず敗れ、マケドニアの暴虐に晒された。

 スピタメネスは逆境の中でも奮戦したが、マケドニアの将クラテロスとの戦いで敗北を喫した事を切っ掛けに凋落していく。
 そして、起死回生を期したコイノスとの戦いで激戦の末に敗れたスピタメネスは、味方に見限られ暗殺された。
 暗殺の仕手は逃亡生活に疲れた妻だったともされる。

 反乱はスピタメネスの死後も収まらなかったが、
 有能なリーダーを失ったことで統制を欠いており、やがて鎮圧された。

【蛇足】
 アヴェスターのオリジナルはイスカンダルがペルセポリスを焼き払った際に失われ、
 以後ササン朝が編纂するまで教典は口承で伝えられた。
 さらにイスカンダルはゾロアスター教を弾圧し、彼らから『マゴス殺し』と呼ばれアンリ・マユとも同一視された。
最終更新:2016年12月25日 21:21