【元ネタ】
北欧神話
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】ゲンドゥル
【性別】女性
【身長・体重】175cm・52kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力B 耐久E 敏捷A+ 魔力A 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではランサーに傷をつけられない。
【固有スキル】
呪術:A
セイズ魔術。
北欧の巫女が使った原始的なシャーマン呪術。
不滅の美酒:EX
フレイヤの美酒。味も価値も最高の、不死の呪いを宿した酒。セイズの触媒。
付けた傷口から相手を侵食する、神代の呪詛である。
神性:E
神霊適性を持つが、ほとんど退化してしまっている。
【宝具】
『逃れ得ぬ戦狼の影(ヒルドルフ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:4~30 最大捕捉:一人
逃れられぬ影、戦死者を定めるものとしての、死に至る運命を宣告する能力。
ターゲッティングした相手のLCK判定、生死判定に
マイナス補正を課し、
他陣営からのヘイトを集めやすくする。
この効果は指定中継続するが、通常、自身が効果対象であることは窮地に陥らない限り認識できない。
だが、ある種の浄眼、または強い霊感の持ち主には、
彼女に狙われた哀れな相手に狼の如き巨大な影が纏わり付いているのが見えるだろう。
……ワルキューレの常として、この宝具はランサーが認めた“戦士”にしか使用されない。
『戦禍の円環(セスルームニル・トーテンタンツ)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:10~40 最大捕捉:500人
『不滅の美酒』に侵されて死んだ対象の“死後”を使役する結界。
生身の人間であれば屍体、サーヴァントなど霊体であれば霊殻をマリオネット状態に置く。
ヒャズニングの戦いの再現である永遠の戦場。
結界内では、死者も“殻”も、ほぼ無尽蔵といえる復元呪詛の支援を受ける。
【Weapon】
『戦乙女の槍』
ヒルドルフ発動時に狙いを定め、
また実際に相手の生命を刈り取るときにも用いられる。
持ち主の性格を反映してか
かなり毒々しいデザインをした魔槍の類。
【解説】
ワルキューレの一人、ゲンドゥル、あるいはゴンドゥル。
もとより戦場の死神である彼女達の中でも、特に死の使いとしての逸話を持つ者。
『ハーコンの言葉』や『槍の歌』に言及され、
こと『ソルリの話』においては古典時代のヒルドに代わってヒャズニングの戦いを始めさせる役割を負う。
北海の覇王ヘジンが一人で森を歩いていると、開けた場所に女を見つけた。
背の高く、美しい女が一人、椅子に腰掛けている。女は、ゲンドゥルと名乗った。
ヘジンは彼女の言葉により
ホグニ王と出会い、たちまちに友誼を結ぶ。良き友を得、彼の日々は充実を得る。
だが呪いによってヘジンはホグニの妻を殺し、ホグニの娘ヒルドを拐う。
困惑に喘ぎながら一人で森を駆けて行く。案の定、森の奥の開けた場所に、背の高く、美しい女が一人、座っている。
ヘジンは、己の所業を告白する。女は、酒に満ちた角杯を差し出す。
彼はそれを飲み干す。酔って、夢を見る。ゲンドゥルが恐ろしい宣誓をしていた。
「今、私はヘジンとホグニとその手の者共を捧げ、オーディンの命において汝を呪文の下に置く」
悪夢を見た。そう思ってヘジンは目を開く。だがそこに女の姿はなく、巨大な漆黒の影が椅子の上にあった。
ゲンドゥルの名は14世紀ノルウェーの魔女裁判にも登場する。
元恋人を離婚させるために魔術を使ったラグンヒル・トレガガスはゴンドゥルの霊を使役したとかなんとか。
この悪霊とヴァルキュリアの関係は定かで無い。
ここでは楽しんで殺しすぎて悪霊化した、異端の戦乙女……という設定。
まあ本当は後世に魔女や魔物の一種とされたヴァルキュリアの典型なのだと思うのだが。
最終更新:2016年06月20日 22:14