スネフェル

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】スネフェル
【性別】男性
【身長・体重】164cm・60kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久A 敏捷D 魔力A 幸運A 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 彼の場合はピラミッドの形成。
 陣地のランクとしては“神殿”かそれ以上の“大神殿”に相当し、不沈の城塞としても機能する。

道具作成:D
 キャスターのクラスの基本能力として道具作成を持つが、
 適性に乏しくランクは低い。

【固有スキル】
神性:B
 未だラーの息子ではなく、王がホルスの写し身であった時代の神性。

カリスマ:B
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。

黄金律:A
 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 知名度は低いが、最高クラスで保有している。
 キャスターが先鞭をつけたピラミッド建設は子孫の代で花開き、
 数千年に渡ってファラオの権力と財力を世に知らしめた。
 だが恐るべきことに、彼が生涯に費やした石材の総量は大ピラミッドを築いた倅のそれを上回るという。

【宝具】
『採掘場の神権(ペルエムウス・ダイナスティ)』
ランク:EX 種別:対陣、対軍、対城宝具 レンジ:10~99 最大捕捉:500人
 中王国時代、エジプト第4王朝のファラオたちは生前の建築事業によって揃って石切場で崇拝されていた。
 スネフェルはその神性を纏め上げ、魔術宝具として成立させている。
 宝具としては、魔力で巨石を形成する能力に相当する。
 岩雪崩で敵を押し潰す兵器としての運用、陣地作成に使う石材の生産、など用途は多彩。
 石の材質を変えたり、鉱物(金、銀、銅、あるいはターコイズなど)を出現させることも可能。
 地の底にあるものを地上に表すという神秘のある種の体現であるためか、冥界神系列の神性の持ち主や、
 地下構造体に対する攻撃力が高い。石だけじゃないので「採石場」ではなく「採掘場」らしい。

『悠々たれや慈王の御代(ゴールデンエイジ・ネブマート)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:30~60 最大捕捉:100人
 黄金時代を再現する大魔術。神代じみて魔力に溢れ、中央には御座船の幻影がある異界を形成する。
 陣地作成スキルと巨石宝具の併用によって例外的に継続展開される結界宝具。
 味方全員のHP回復、魔力補給、バッドステータスの強制解除などが可能なセーフスペース。
 宝具自体に防御能力はないので、常設には結界の防衛手段が別に必要となる。

【Weapon】
『賽子』
 投げると巨大化して敵を押し潰す。
 彼は採石宝具を使うとき、空間から石を切り出すイメージから
 剣で巨石を出現させるかのような動作を取るが、その形式や剣などは本質に全く関係がない。

『両国礼賛』
 スネフェルの船、ドワ・タウィ(二つの国を礼賛する)号。
 ライダーにおいて“黄金時代”と“採石場”の宝具ランクは逆転し、
 前者はエジプトの全盛期、クレタ人に奪われる以前の制海権、真に最古の艦隊の具現として対界宝具となる。
 その中心となるのが『両国礼賛』である。

【解説】
 エジプト第4王朝の初代王。
 明確な確証はないが、おそらくは第3王朝最後の王フニの妾腹の子であり、
 正妻の子ヘテプヘレスを娶ることで王権を継承したとされる。

 マネトーによる言及からギリシャ語名はソリス。
 あるいはクフ=ケオプスの父であるならば(普通ラムセス3世とされるが)ランプシニトス。

 パレルモ石には造船、南方の黒人勢力圏への略奪遠征、木材(レバノン杉?)の輸入などの記録が残されている。
 またダハシュールの屈折ピラミッド、赤いピラミッドなどを建造し、子や孫が続く第4王朝のピラミッド建造熱の先鞭をつけた、
 (軍事的業績は平凡な)息子クフ以上に英雄的なファラオであった。

 大ピラミッドに象徴される“黄金の第四王朝”のイメージは、こと第一中間期という地獄めいた混乱期を経験した
 (ことにしたかった)中王国時代、その諸文学によって確立された。
 ここでスネフェルは臣下に「我が友」「我が兄弟」と呼びかける慈父なる名君、理想の君主として描写され、
 同時にアメンエムハト1世ほか第12王朝の権威を保証する存在として扱われている。
 また中王国においてクフ王以下第4王朝の王たちはワディ・ハンママートで崇拝されたらしいが、
 (職人たちに歴史上最大のパトロンと見做されたのか?)
 スネフェルの場合はシナイ半島の鉱山、採石場で崇拝されたようである。
 スネフェルが生前にそれらの場所で非常に活発な活動をしていた痕跡が発見されており、
 崇拝地については驚くに値しないとかなんとか。

 彼が建築に用いた石材量は古王国時代のどのファラオより多く、建築王としての業績ではクフのみがその父に並びうる。
 間違っても逆ではない。スネフェルに匹敵しうるのがクフだけなのだ。
 また、パレルモ石に言及される『両国礼賛』は記録に残る最古の船名でもあり、
 ライダーでは宝具となる可能性が高い。

 伝承どおりの鷹揚な王。
 生前より当然のごとく勝利し続けた王は、敵にすら害意を持つ理由がなかった。
 型月的には英雄王によって綻んだ神代を繋ぎ止めるためのピラミッドとかで天の楔系ランサーになれそう。
 FGO的な攻撃モーションはプチ岩なだれ。
最終更新:2017年03月22日 21:38