【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ミロ
【性別】男性
【身長・体重】226cm・192kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力A 耐久A+ 敏捷C 魔力E 幸運B 宝具B
【クラス別スキル】
陣地作成:C-
ピタゴラス学派の教会堂を作り上げる、魔術師(キャスター)としての能力。
学派の集会場だった「ミロの家」の再現構築。
宝具の成立要件であり、これが建てられないかぎり、彼はキャスタークラス相応の魔術を行使できない。
魔術師の工房としての性能は低いが、宝具発動後は強化される。
道具作成:E-
魔術的なアイテムを作成する能力。
適性不足につき、ほぼ機能しない。
【固有スキル】
黄金律(体):A
数学者ピタゴラスに見出された肉体の黄金比。
生まれながらに神の如き完璧な肉体を有する。
“
天性の肉体”とは違う形で『人体の完全性』を表すスキル。
肉体に付属するあらゆる機能、肉体を用いたあらゆる判定にボーナスを得る。
古式レスリング:A+++
古代ギリシャにおいて発展した組み打ち格闘術。
A+++ランクともなれば、伝説級のプロといえる。
数秘術:E
見様見真似のヌメロロジー。
MGI判定に成功すると、幸運を一時的に上昇させる。
勇猛:B
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
【宝具】
『空豆畑と我が学び舎(キュアモン・アペケスタイ)』
ランク:B 種別:対陣、対人宝具 レンジ:20 最大捕捉:40人
再建した「ミロの家」を触媒に、ピタゴラスと門人たちの力を降霊させる宝具。
陣地レベルが向上、陣地を中継点に“支援数秘術”が行使される他、
「家」を外付けの魔術回路として、キャスターの数秘術を強引にA+ランクに押し上げる。
座と陣地から行使される数秘術は工房内に限られる恩恵だが、本人の数秘術強化は遠隔地でも作用する。
ちなみにキュアモン・アペケスタイ――豆を避けよ――はピタゴラス教団がソラマメを忌諱した言葉とされるが、
その真意の解釈は多岐にわたり今もって不可解である。
【キーワード】
『牡牛』
少年時代に仔牛を背負えたならば、大人になって牡牛を背負えるのは当然であろう。
その鍛錬はウェイトトレーニングの起源とされる。
……全盛期に驚異的な肉の大食いを見せたミロであるが、
ピタゴラスに感化されてか、現在の彼は獣肉を徹底して避けようとする。(元々サーヴァントに食事は不要だが)
『ソラマメ』
うまい。
【解説】
古代ギリシャ最強のレスリング競技者にしてピタゴラスの娘婿、クロトンのミロ。
ミロはラテン語形。ギリシャ語ではミロン、ミーローン。
紀元前540年、第60回オリンピア祭のレスリング少年部門(17~20歳が対象)における優勝を皮切りに、
第62回から67回までレスリングでオリンピア祭5連覇を遂げ、
ピューティア祭で7冠(内少年の部1回)、イストミア祭で10冠、ネメア祭で9冠、
栄光の四大会覇者(ペリオドニケース)となること5回という超人的記録を残した怪物。
最強の羊飼いティトルモスのかませとしての伝承はともかく、彼の怪力を示す伝説には事欠かない。
握ったザクロを誰も奪えず、しかもザクロには傷一つつかなかった、
額を縛った紐を力むだけ(血管を隆起させるだけ)でちぎった、
油を塗った競技用円盤の上に立ち、どれだけ押されても落ちなかった、などといわれる。
紀元前510年頃のクロトンとシバリスの戦争ではヘラクレスのコスプレで戦ったという。
繁栄の絶頂にあったシバリスは30万の兵を繰り出したが、クロトン市側はミロに率いられる10万の軍勢で応戦し、
劣勢をひっくり返して見事打ち勝ったとされる。数字盛り過ぎである。
この戦争、元々はシバリスの放蕩僭主テリスが財産を没収し、追放した人々がクロトンに亡命したことに始まる。
不服をおぼえたテリスが返還要求を出したところ、クロトンの民衆はそれに応じかけたが、
これに反対し、彼らの保護を訴えたものがいた。
サモス島からクロトンに移住していた賢人ピタゴラスである。
彼の説得によってクロトン市は亡命者の受け渡しを拒否し、上述の戦争が勃発した。
彼には柱が崩れた会館の屋根を支えてピタゴラスを助けたという伝説があり、
またおそらく彼の妻はピタゴラスの娘の一人ミュイアであり、
そして一説にピタゴラスは、ミロの家にいたところを放火され、逃げ出し、豆畑で殺された。
ミロはピタゴラスの弟子であったとされ、その逸話から、彼の家は同学派(教団)の集会場だったと推測される。
選手時代のミロは日に約9キロの肉を喰らったというが、ピタゴラスは牛の生け贄すら厭うた菜食主義者であり、
師の考案したヘルシー料理(ダイエット食)を食べたとかそんな話があるらしい。うさんくせえ。
その伝説的な怪力の一方で、木を引き裂こうとして獣に貪り食われたという死に様が伝わる。
この逸話は傲慢さの報いの寓話として人気があり、よく芸術の題材になっている。
某スパルタ王の同類。本人の希望と同門の皆様のバックアップにより強引にキャスターの枠にねじ込まれた。
ピタゴラスの名を再び世界に知らしめることを望みとする。
「オリンピックにおける我が輩の勝利の秘密はマセマティックス・マッスルですぞ!」などというが、
弟子入りが現役引退後なのは秘密だ。
最終更新:2017年03月22日 21:51