【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ウマル・ハイヤーム
【性別】男性
【身長・体重】165cm・59kg
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具C
【属性】秩序・中庸
【クラス別スキル】
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
占星術において“工房”を上回る『星天の帳』を展開する事が可能。
【固有スキル】
占星術:A
星の運行と序列から未来を占う魔術。
万物照応の理論により星々の運行と人々の運命とを重ね合わせる。
スーフィーズムと呼ばれる中東の術法にも通じるが、特に占星術の達人として知られる。
天賦の叡智:A
並ぶ者なき天性の叡智を示すスキル。
肉体面での負荷(神性など)や英雄が独自に所有するものを除く多くのスキルを、A~Bランクの習熟度で発揮可能。
数学、天文学(占星術)、医学、語学、歴史、哲学等に精通した万能の天才であり、ペルシアのダ・ヴィンチとも称される。
人間観察:B
人々を観察し、理解する技術。
ただ観察するだけでなく、名前も知らない人々の生活や好み、人生までを想定し、
これを忘れない記憶力が重要とされる。
詩集『ルバイヤート』に見られる鋭い観察眼も、このスキルの由来であろうか。
【宝具】
『四行詩集(ルバイヤート)』
ランク:E 種別:記録宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
ハイヤーム自身の手による四行詩と、様々な理由からハイヤームに仮託された四行詩を記録した書。
対象者がアラビア語を体得していない場合でも、その内容と芸術性を理解させる効力がある。
戦闘に寄与する効果は全くないが、芸術的感性を持つ者であれば、この宝具に関心を見せるかもしれない。
『星天の帳(ヌジューム・ハイマ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:0~50 最大捕捉:500人
ハイヤームが造り上げた天空の星野図の逸話と、天幕造りを意味する名とが融合して生まれた宝具。
夜の帳とも呼ばれる、星々の運行を擬似再現する巨大天幕。
要は何処でも展開できる、魔術的なプラネタリウムである。
天幕操作による疑似星系への干渉と、占星術の組み合わせは、大規模な運命操作をも可能とする。
効果範囲内を一時的に“夜”として、日中を発動条件とするスキル・宝具を無力化する効果もある。
【解説】
数学、天文学(占星術)、医学、語学、歴史、哲学等に精通した万能の天才。
本名はアブー・ハフス・ウマル・イブン・イブラーヒーム・ハイヤーミー・ニーシャーブーリー。
ペルシアのダ・ヴィンチとも評される。
性格は狭量で怒りっぽく、容易に人と打ち解けない気難しい人物だったという。
彼の残した詩からは当時のイスラム社会では異端と言っていい快楽主義・刹那主義・唯物主義的な思想が伺えるが、
スーフィズムに傾倒していた(スーフィストからは忌み嫌われていたが)とする説もある。
――伝説によれば、彼は初代ハサン・サッバーハの学友であったという。
数学における功績で知られ、特に三次方程式の解法、二項展開の発見で名高い。
また、天文学においても著名であり、彼が計算した暦法『ジャラーリー暦』は、
現在用いられているグレゴリウス暦よりも正確である事が知られている。
現代においてはルバーイイ(四行詩)を多数残した詩人としても知られる。
その作風は厭世的な無常観を言葉の端々に匂わせるもので、熱狂的なムスリムに非難されるが、
後世の西洋世界に受容された事で、詩人としても名声を博するようになった。
ついには、四行詩集を意味するルバイヤートという言葉が、彼の著作の代名詞になったという。
(尤もウマル・ハイヤームに仮託された詩もルバイヤートには含まれるが)
伝説ではあるが、ウマル・ハイヤームの若き日の学友として二人の英雄の名が語られる。
一人はマリク・シャーの宰相としてセルジューク朝を繁栄に導いた
ニザームルムルク。
今一人はニザール派の開祖、暗殺教団の最初の指導者と言われるハサン・サッバーハである。
ただし、出生地や年代の問題から、これらの伝説は史実ではないと見られている。
晩年は宮仕えを辞して(時にはスルタンの頼みで占星術を用いたものの)隠遁生活を送り、人前に姿を表さなくなった。
生前に自身の墓所は「木々が二度花を咲かせ、散らす場所」だと予言したが、後年、その通りになったという。
最終更新:2017年03月26日 17:17