【元ネタ】史実 モンテ・クリスト伯
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ホセ・クストディオ・デ・ファリア
【性別】男性
【身長・体重】170cm・62kg
【ステータス】筋力D 耐久E 敏捷D 魔力B 幸運A 宝具C
【属性】秩序・善(本来は混沌・悪)
【クラス別スキル】
陣地作成:A
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
宝具により“監獄塔”の形成が可能。
道具作成:-
宝具と引き換えに道具作成スキルは失われている。
【固有スキル】
暗示:A
対象者、ないし自身の精神に暗示をかけ、術者の意図通りに誘導するスキル。
その暗示は人格はおろか肉体、技能にまで多大な影響を及ぼす。
精神干渉に対する耐性で抵抗可能。
擬死:A
自身の死を装い他者を完全に騙した経験を持つ者が得るスキル。
ダメージを負った際、消滅を装って霊体化する。
また、霊体化を解くまでの間、Aランク相当の
気配遮断スキルを得る。
魔境の智慧:B
インドやシャトー・ディフで習得した数多の智慧。
肉体面での負荷(神性など)や英雄独自のものを除く多くのスキルを、B~Cランクの習熟度で発揮可能。
暗示と組み合わせることで他者にスキルを授けることも出来る。
彼の暗示はもはや幻術の域にある。これを用いて現世に地獄を造り上げたファリアは、もはや人界を外れた存在なのかもしれない。
【宝具】
『業苦集う地獄の塔(アンフェル・シャトー・ディフ)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:0~50 最大捕捉:300人
かつてファリア神父が暗示によって築き上げた地獄を再現した監獄塔。
この監獄塔の中にあって、ファリアの暗示術はA+++ランクに上昇。
さらにかつて彼の暗示に囚われた怨霊達を使い魔として使役できる。
シャトー・ディフは孤島の監獄であり環境は劣悪、脱獄も困難であったが、さりとて地獄と評すべき場所ではなかった。
だが、彼は暗示術を駆使して囚人と看守の心を操り、この閉鎖空間を本当の地獄へと変えた。
人は言う。地上の苦しみのすべてが其処に集う、と。
人は言う。怒り、嘆き、哀しむ声が絶えず響く、と。
人は言う。囚われたが最後、脱出など不可能だ、と。
さもあらん。これこそはファリア神父の暗示に囚われた者の怨嗟が織り成す現世の地獄。
幻の火とて肌に焼痕を残すもの。暗示による幻影は、受けた者には真実となり、その心身を傷つけ。
【解説】
暗示術、催眠術において学術的な成果を残した人物。
モンテ・クリスト伯におけるファリア神父のモデル。
メスメルは暗示は動物磁気の働きに依るものだと考えたが、ファリアは相手の心理状態に由来すると考え、卓越した催眠術師となった。
神父であったがバラモンを自称したと伝わる。
ポルトガルのインドの植民地ゴアにおいて植民地支配に対する抗議運動に加担したが、これが露見した為、パリに逃れた。
パリでは暗示を応用した治療法を行い名声を博した。
ファリアが患者の目を見ながら突然大きな声で「眠れ」と言うと、患者はすぐさま眠った、という逸話も残されている。
この暗示能力を危険視した教会は舞台俳優を公開実験に紛れ込ませて失敗させ、ファリアに恥をかかせたたという。
フランス革命にも積極的に関わっている。
革命運動に参加し、ヴァンデミエールの反乱の際には国民公会で戦ったが、
1797年にマルセイユで逮捕され、シャトー・ディフに投獄されている。
モンテ・クリスト伯においては
エドモン・ダンテスの良き導き手となるも獄中で没し、遺産を彼に託しているが、
実際のファリアは数年後に釈放され、フランス大学の哲学教授になったという。
モンテ・クリスト伯における主人公の導き手と、史実の胡散臭い催眠術師の間の隔たりはあまりにも大きい。
あるいは、こういうことなのかもしれない。
獄中においてファリアは自身の暗示能力を最大限に悪用し、孤島の獄塔を本当の地獄に変えてしまったのだ、と。
そして、巌窟王エドモン・ダンテスとはファリア神父の悪辣な暗示によって生み出された、
導き手の死を経て監獄塔を脱出した……と思い込んだ怪物として外界に送り出しされた、と。
彼はマスターに対し表面上は穏健な助言者として振る舞うだろう。
しかし、彼は単に自らの愉しみを求めているに過ぎない。隙あらばマスターにさえ暗示をかけようとする。
彼の危険性は、その上っ面を信用してしまったが最後、暗示を受けてもはや手遅れとなるという点だ。
実は最大の天敵は巌窟王。
鋼鉄の決意により更なる暗示を受け入れず、シャトー・ディフを脱出した逸話から宝具も意味を成さない為。
最終更新:2017年03月26日 17:29