ヤドヴィガ・アンデガヴェンスカ

【元ネタ】史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】ヤドヴィガ・アンデガヴェンスカ
【性別】女性
【身長・体重】162cm・47kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力EX(E) 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運C 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:A
 自らに有利な陣地を作り上げる。
 工房を上回る聖堂の形成が可能。

道具作成:B-
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 聖骸布の作成が可能。

【固有スキル】
聖女の震脚:EX
 貧しい石工に施しを求められたとき、ヤドヴィガの足から沢山の宝石が現れた、という伝説に由来するスキル。
 その正体はヤドヴィガの強烈かつ無音の踏み付け(スタンピング)が生み出した局所的な地殻変動、
 すなわち地面の温度・圧力条件を強力かつ繊細に変化させることによる鉱物生成であった。
 行為に脚部を用い、なおかつ足裏に対象が触れる場合に限り、ヤドヴィガの筋力(STR)は評価規格外(EX)のランクとして判定される。

信仰の加護:A
 一つの宗教観に殉じた者のみが持つスキル。
 加護とはいうが、最高存在からの恩恵はない。
 あるのは信心から生まれる、自己の精神・肉体の絶対性のみである。

使い魔(宝石霊):A
 宝石に宿る自然霊を使い魔として使役し、その能力も百年以上の時間を経たものと同程度にまで増強する。
 契約は必要なく、思念を送るだけで可能。
 スキル:聖者の御足で宝石を生成し、自然霊を通じて操る。
 数多の霊体を従える姿は、傍から見ればワイルドハントさながらであろう。

奇蹟:D+
 時に不可能を可能とする奇蹟。
 星の開拓者スキルに似た部分があるものの、本質的に異なるものである。適用される物事についても異なっている。

【宝具】
『黒十字の啓示(ウイングド・ブラッククロス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 ヤドヴィガがしばしば祈りを支えた翼持つ黒い十字架。
 祈る間、十字架に磔になっているイエス・キリストが女王に話しかけていた、という伝説を持つ。
 ヤドヴィガはこれに祈りを捧げている間のみ、Aランクの啓示スキルを獲得する。

【解説】
 ハンガリー王・ポーランド王ラヨシュ1世の娘。
 女性でありながら女王(regina)ではなく王(rex)の称号を持つ。
 カトリック教会の聖人で、女性君主、王妃および統合ヨーロッパの守護聖人とされる。
 ポーランドにおいてはワイルドハントの長とする伝承もあるらしい。

 七ヶ国語を操り、美術、音楽、中世科学の素養も身につけた才女。
 敬虔なカトリック教徒でもあり、
 特にマルタとマリアの姉妹、スウェーデンのビルギッタ、シロンスクのヤドヴィガといった聖女たちを厚く信仰したという。

 父・ラヨシュ1世の死後、ハンガリーを継いだマーリアとその婚約者ジギスムントの統治に反発した貴族達の手によって
 ヤドヴィガは僅か10歳にしてポーランド王国の王として祀り上げられる。
 その後、彼女の夫となってポーランドの支配者とならんとする男たちの熾烈な政争を経た結果、勝ち残ったヴワディスワフ2世の妻となる。

 ヤドヴィガはほとんど実権を持たなかったが、宮廷政治ではある程度の役割を果たした。
 彼女は私財を投じて芸術分野のパトロンや、病院の建設、キリスト教の布教などに努め、人々の声望を集めた。
 死後、聖女と見なされた事や、多くの伝説と奇跡が伝えられたことは、その人望を端的に示すものだろう。
 一方で王権の発動は文化事業、慈善事業に限られ、国政のおおよそは夫の役割となっていた。

 やがてヤドヴィガは子を成したが、難産となった末に母子ともに命を落とす。
 実権はないとはいえ王であった妻を失ったことで、ヴワディスワフ2世の地位は不安定化したという。

【蛇足】
 マルタが拳なら、こちらの聖女は蹴り技で。
最終更新:2017年08月13日 07:27