オドアケル

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】オドアケル
【性別】男性
【身長・体重】178cm・62kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:C
 騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
僭主特権:EX
 対峙した相手が保有するスキルを、本人が主張する事で短期間だけ奪うことができる。
 簒奪する相手がいなければ成り立たない、“皇帝特権”とは似て非なるスキル。
 神性こそ獲得できない代わりに、“七つの丘”なるスキルをセイバーは簒奪し得る。
 また、奪えるスキル数に制限はないが、過積載は霊基を軋ませ、消滅の原因となる。

衆愚のカリスマ:A
 民衆の思考停止を促し、組織や国家を先細らせる負のカリスマ。
 衆愚政治の首魁だけでなく、組織のアキレス腱となりかねない有能者や、
 短命王朝の強権な君主なども保有し得る。

七つの丘:D
 自らが「我が子」と認めた者たちに加護を与える。ローマの神祖だけが持つ英雄独自のスキル。
 座からの直接簒奪を主張しているが、真偽は定かではない(ランクは著しく劣化している)。
 もしも直接、神祖と対峙して簒奪ができた場合は――

【宝具】
『傭兵はただ、玉座の夢に焦がれる(マルチェナーリオ・ケ・ヴォール・ファルシ・リ)』
ランク:C 種別:対陣宝具 レンジ:20 最大捕捉:1人
 一傭兵から王にまで登りつめ、結果として西ローマ帝国を滅亡せしめたセイバーの生涯を具現する宝具。
 ロムルス・アウグストゥルスから奪い取った帝冠を中心とした大魔術、“絶対皇帝圏”の贋作。
 セイバーの戦闘能力の向上と、敵対者の弱体化を同時に行う、オーソドックスな能力に加え、
 “僭主特権”で敵サーヴァントからスキルを奪うたびに効果は増大する。

『傭兵はただ、七つの丘から羅馬を臨む(マルチェナーリオ・レクス・イタリー)』
ランク:A+ 種別:対陣宝具 レンジ:20 最大捕捉:1人
 『傭兵はただ、玉座の夢に焦がれる』の真の能力開帳。同一宝具だがランクも真名も異なる。
 “僭主特権”によって簒奪したスキルを全て帝冠にくべることで、ローマが宿す過去・現在・未来の概念を帝冠から溢れさせる。
 怒涛の奔流を以て皇帝圏という極小空間を自身と収容者ごと破壊する特攻宝具。
 崩壊に巻き込まれたセイバーのHPは宝具展開後に回復する。
 その回復値はくべたスキル数に応じて変動する(無論、くべたスキルは元の保有者へと還る)。

【解説】
 傭兵隊長を経てイタリア王となり、文献によっては「ローマを滅ぼした」人物として認知される人物。
 ヘルール族、ゲルマン系、或いはスキリア族の出自として末期の西ローマ帝国で武官として名を成し、
 報酬未払いなどの処遇不満から、部下に推されて西ローマ帝国を勢いのまま打破。
 皇帝は名乗らず、東ローマ帝ゼノンへは恭順の態度を示し、イタリア王に即位する。
 政治能力はともかく、公正な施政を心がけるよう苦心し、イタリアに一時的ながら平和をもたらした。
 だが、東ローマ帝国の内乱に乗じて攻撃を受け、ゼノンの意を受けたテオドリックに呆気なく討たれた。
 なお、退位に追い込んだ最後の西ローマ皇帝ロムルス・アウグストゥルス(アウグストゥス)の、命までは取らなかった。
 それだけでなく遺族(と言ってもロムルスを擁立したその父・オレステスは処刑)とその家族に年金を支給する措置を取り、
 この措置はオドアケルの次にイタリア王になったテオドリックにも受け継がれた。
最終更新:2017年08月13日 07:40