【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】プリンツ・オイゲン・フォン・サヴォア
【性別】男性
【身長・体重】159cm・57kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力D 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:C
正しい調教、調整が施されたものであれば万全に乗りこなせる。
【固有スキル】
軍略:A
一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
自らの対軍宝具や対城宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。
太陽の残照:B
証拠は不正確ながら、
ルイ十四世の隠し子であるという説に端を発するスキル。
万能なる
専科百般振り、及び一国の柱となる将器たる証左であり、芸術理解などの多芸多才、
及び敵軍に与える威圧などが複合されている。
貴公子の
カリスマ:C
公子(プリンツ)の称号を以て称される、気高き在り方。
軍の指揮だけでなく、他者に深い畏敬を抱かせる。
“太陽の残照”に組み込まれる威圧と併用することで真価を発揮する。
【宝具】
『貴公子の魂、全欧を揺るがす(デア・プリンツ・クリーク)』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
大トルコ戦争でのゼンタの戦いや、スペイン継承戦争での連戦連勝などに象徴される“名将ぶり”が宝具にまで昇華したもの。
真名解放によって、彼の軍指揮は全兵士に対し魂レベルで波及し、兵の練度を極限まで上昇させる。
宝具使用時には、全兵士を通じてプリンツ・オイゲンの威名が増幅されて敵に伝わるため、
指揮する軍の規模によっては、例え万軍に値する英雄であっても恐慌し兼ねないほどの威圧感がもたらされる。
『貴公子の魂、其処になく(デア・レッツト・クリーク)』
ランク:E 種別:対人(自身)宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:1人
王太子フリードリヒの言葉に因む晩年の逸話の具現である宝具。
自身の肉体から魂魄を剥離させ、幽体離脱を実行する。
この幽体離脱は通常の霊体化とは構造が違い、霊体化を封じられている状況などでも、魂魄の剥離およびレンジ内の遠隔操作が可能。
また、幽体離脱時にもプリンツ・オイゲンは意識を失わず、通常通りサーヴァントとして運用(宝具の開帳も可能)できるが、
全能力がワンランク減少し、名将としての英明さは格段に衰えてしまう。
【解説】
サヴォイア家の分家筋のフランス貴族家系に生まれ、ハプスブルク(オーストリア)帝国に仕えた名高き軍人。
正式な名前はオイゲン・フランツ・フォン・ザヴォイエン=カリグナン。
爵位を継げず、またフランス軍への出仕も叶わなかったために、生国を出奔(生涯の大半を、生国と戦うこととなる)。
皇帝レオポルド一世に出仕し、大トルコ戦争及び大同盟戦争にてその軍歴をスタートさせる。
大トルコ戦争のモハーチでは局地的な手柄を、ゼンタでは大将として圧倒的戦果を挙げて一躍オーストリア屈指の名将となると、
スペイン・ハプスブルク家の継承に端を発するフランスとの戦争にも参戦。
このスペイン継承戦争での会戦の多くで、オイゲンは勝利を収めたが、マルプラケでの辛勝から徐々に優勢だった戦局が覆り、
ドゥナでの敗戦を経て、ラシュタット条約という妥協で以て継承戦争は帰結した(オイゲンはフランス側全権代理ヴィラールとの交渉に臨んでいる)。
継承戦争後はネーデルラント総督、イタリア副王を歴任、墺土戦争でも往年の名将ぶりを発揮し、
晩年に参戦したポーランド継承戦争では、軍略の冴えは衰え、ほとんど活躍できなかったが、彼の威名に敵方が委縮し、戦局は膠着したまま終戦。
その後は、皇女
マリア・テレジアに対して、ポーランド継承戦争で麾下に置いたプロイセン王太子フリードリヒを結婚相手として推挙したが実現せず。
1736年に72世で死去。生涯独身で嫡子なく、遺産は国庫に納められた。
――曰く、「和平を目的としない戦争は、全て愚行である」
また、ポーランド継承戦争でのフリードリヒ王太子の言に曰く、「彼の肉体はそこにあったが、魂は消え失せていた」
最終更新:2017年12月07日 11:08