セタンタ

【元ネタ】ケルト神話
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】セタンタ
【性別】男性
【身長・体重】142cm・33kg
【属性】混沌・善
【ステータス】筋力B 耐久D 敏捷A 魔力D 幸運C 宝具A-
【クラス別スキル】
狂化:E
 正常な思考力を保っているが、ステータス上昇の恩恵を受けない。
 攻撃を受けるごとに幸運度判定。失敗すると宝具が発動し、暴走する。

【固有スキル】
戦闘続行:A
 往生際が悪い。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

矢よけの加護:B
 飛び道具に対する防御。
 狙撃手を視界に納めている限り、どのような投擲武装だろうと肉眼で捉え、対処できる。
 ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。

獣殺し:C
 魔獣や野生動物に対する特攻。
 やがてクランの猛犬を討ち倒す運命が、セタンタに獣に対抗する力を与える。

神性:B
 神霊適性を持つかどうか。
 高いほどより物質的な神霊との混血とされる。

【宝具】
『炎の戦士(ウオーブ・スパズム)』
ランク:A- 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 数々の伝承で語られるクー・フーリンの戦痙攣に伴う異形化が宝具に昇華されたもの。
 とはいえセタンタであった頃の彼の場合、さほどに強烈な異形化はしない。
『頭髪がまっすぐに逆立ち、その尖端から火花が炸裂し、
 片目を針の穴さながらに細め、もう一方の目は酒杯の飲み口さながらに大きく見開き、
 口を喉の奥まで見えるほどに開け、頭の天辺からまばゆい光が溢れ出す』という程度だ。
 この姿になるのに伴い、セタンタは幸運を除く全パラメータが1ランクアップ。
 さらに格闘ダメージが大幅に向上する。

【Weapon】
『ハーリー』
 ハーリング用のスティック。遊具と侮るなかれ、セタンタはこれで敵の首を飛ばしたとの伝承もある。
 投石用の石を打ち出して、遠距離攻撃も行える。

【解説】
 クー・フーリンの幼いころの姿。セタンタとは彼の幼名である。

 養父スアルタヴの下で育てられたセタンタは、エウィンの若者達の活躍を教えられて育つ。
 やがて居ても立っても居られなくなったセタンタは、母の忠告も聞かずに玩具の槍と盾、ハーリング用のスティックとボールを携えて旅立った。

 エウィンの地ではちょうど幼年組の者達によってハーリングの試合が行われていた。
 しかし、習わしを知らないセタンタは許しも請わず大人の後ろ盾もないままにハーリングの試合に乱入し、
 激怒した幼年組の者達に150本の投槍、ハーリングボール、ハーリングスティックの投擲を受ける。

 これを全て防いだセタンタは怒り心頭に達し、戦痙攣に伴う異形化の片鱗を見せて、幼年組の者達に逆襲。
 50人を打ち倒し、残る9人がエウィンの館に逃げ込んだのを追いかけるが、
 館の中にいたコンホヴァル王に止められ、自身が習わしを破ったことを知る。
 そこでセタンタはコンホヴァル王に後ろ盾を頼んだ後、自らが幼年組の者達の後ろ盾となる事を誓った。

 幼年組に加わったセタンタは寝ぼけた勢いで拳を振るい、起こそうとした者の頭蓋骨を脳にめり込ませたり、
 一人で他の幼年組とハーリングで試合を行い勝利し、その後、大人が仲裁するまで彼らと大げんかを繰り広げたりした。
 アルスターが敗戦した事を聞き知るやいなや、一目散に戦場に駆けつけて、コンホヴァル王とその息子クースクリズを救い出した事もある。

 さらにアルスターの男達が呪いで衰弱していた時、27人の強盗団が襲撃してきた事があったが、
 他の幼年組が逃げ出す中、セタンタ一人だけがハーリング・スティックで投石用の石を打ち込んで応戦し、撃退した。

 セタンタであった頃に挙げた最大の勲しはクランの猛犬を打ち倒した事だろう。
 クランの館の宴に遅刻したセタンタは、連絡の手違いでクランの猛犬と戦い、これを殺してしまう。
 館に招かれていた戦士達はセタンタの武勇を讃えたが、館の主クランは番犬の死を嘆いていた。
 それに気づいたセタンタは「殺した犬の子を育てる事」「育つまでの間、自分が代わりに館を守る事」を申し出る。
 クランはこの申し出に胸打たれるもこれを拒み、セタンタがアルスター全土を守る番犬となることを望んだ。
 かくて、セタンタはクランの猛犬――クー・フーリンと呼ばれるようになるのである。
最終更新:2020年03月22日 21:18