オン・カン

【元ネタ】史実 プレスター・ジョン伝説
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】オン・カン
【性別】男性
【身長・体重】171cm・69kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力C 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運B+ 宝具EX
【クラス別スキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力

騎乗:A++
 すべての獣、乗り物を自在に操ることが可能。
 本来は騎乗スキルでは乗りこなせないはずの竜種についても、例外的に騎乗可能。

【固有スキル】
友誼の証明:C
 敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことができる。
 聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。

仕切り直し:A
 戦闘から離脱する能力。
 不利になった戦闘を初期状態に戻す。

戦闘続行:A+
 決定的な致命傷を受けても戦闘が可能。
 首だけとなっても動いたという逸話からオン・カンはこのスキルを高ランクで有する。

【宝具】
『絢爛なる幻想王土(カラ・バルガスン)』
ランク:EX 種別:対物宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 ケレイト王国の首都と、西欧に伝わるプレスター・ジョンの王国の伝承を組み合わせた宝具。
 かつての首都の遺跡『カラ・バルガスン』の建材に魔力を注ぎ込むことで
 プレスター・ジョンの伝説に謳われる様々な文物、建造物、動植物等に変換できる。
 ただし、注ぎ込んだ魔力が尽きると元の建材へと戻る。
 変換の規模は触媒とした建材の量に比例して変わり、
 全てを現地に運び込み、かつ膨大な魔力を注ぎ込めば、伝説の王国そのものへと変換する事すら可能。

【Weapon】
『飛竜』
 プレスター・ジョンの王国で馬の代わりに用いられる騎乗生物。
 本来は伝説に過ぎないそれを宝具によって具現化し、オン・カンはドラゴンライダーとなる。

【解説】
 モンゴルはケレイト部族最後のカン(王)。オン・ハンとも呼ばれる。
 本名はトオリルで、洗礼名としてダビデの名も持っていた。
 テムジン(チンギス・カン)とは同盟者として互いに支え合うも最終的に敵対し、敗れた。
 マルコ・ポーロの東方見聞録で述べられているプレスター・ジョンは、このオン・カンに比定されている。

 父の死後、トオリル(後のオン・カン)は兄弟を殺して族長に就任するが、他部族と同盟した叔父に敗れ族長の座を奪われる。
 僅かな供回りと共に脱出したトオリルは、モンゴルの有力者イェスゲイと同盟し、その助力を得て族長の座を奪還。
 イェスゲイの没後は、その遺児テムジンを支援した。

 数十年後、再び族長の地位を逐われたが、すでに勢力を広げていたテムジン等の助けを借りて、またも族長の座に返り咲いた。
 さらに金の北伐に協力してタタル部族を破り、金朝より王の称号を与えられてオン・カンと名乗る。
 テムジンとは父子の誓いを交わしていたが、その勢力を事実上従属させており、まさに絶頂期と言っていい状態にあった。

 以後もテムジンらの力を借りて勢力を広げたオン・カンであったが
 息子イルカ・セングンがテムジンと不仲だったところに、テムジンの宿敵ジャムカの離間工作が加わり、テムジンとの関係が一気に悪化。
 一度は婚姻政策で関係修復を図るも失敗し、オン・カンとテムジンの対立は戦いへと発展する。

 初戦には勝利しテムジンを高原の北方まで追いやるも、勢力を回復したテムジンの逆襲に抗し得ず、敗走した。
 ナイマンのタヤン・カンを頼らんとするも、ナイマンの守備隊長コリ・スベチに入国を拒否され、殺害された。
 彼が築き上げたケレイト王国はテムジンの勢力として引き継がれ、その後チンギス・カンと名乗る彼の勇躍を支える土台となる。
最終更新:2020年03月22日 21:19