リザネル

【元ネタ】イタリア伝承
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】リザネル
【性別】男性
【身長・体重】175cm・69kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:A
 A以下の魔術は全てキャンセル。
 事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:C++
 正しい調教、調整がなされたものであれば万全に乗りこなせる。
 大鷲の加護により、翼あるものへの騎乗時に限りランクが上昇する。

【保有スキル】
剛腕:E
 純血の隻腕族でありながら両腕を持って生まれた子。
 ファネス人の願いを受けたその腕の力を、一時的に増幅させる事ができる。
 ……のだが、願いを足蹴にした彼は一ターンしか持続させられない。

戦闘続行:C
 母の遺した呪法、死を偽るムロの小枝。
 予め魔力を込めておく事で、致命傷を受けた際の自動回復礼装として機能する。

炎避けの加護:B
 聖なる炎の洗礼。
 炎、および火属性の干渉への耐性。

【宝具】
『炎舞謳剣(サービヤ・デ・フェック)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:50人
 炎の剣王オドルゲス、その愛剣。
 切っ先に黄金色の炎を纏って威力を高め、真名によりこれを放出する。
 黄金の地下王国アウローナの封を破り魔法を消し去った事から、
 所有者の対魔力を向上させる効果も兼ね備える。

【解説】
 隻腕族の王である大鷲の子“鷲王子”と
 隻腕族の王族の姫の間に生まれた、両腕を持つ王子。
 双子交換の風習によりファネス王子となっていた“鷲王子”を通じて
 ファネス王国の正統を受け継ぐ子であり、王国復興を担う英雄とされた。

 ファネス人が鷲王子の蛮勇によって二十人だけを残して壊滅した時、
 鷲王子の父である黄金の鉤爪を持ち炎を吹く大鷲は二十一人目を、
 王子の子である赤子を連れてファネス王妃とルヤンタ王女の前に現れた。

 大鷲は、「偉大な時」が来るまでにドラシッラの魔矢をこの子が手に入れたなら
 王国の復興は叶う、と告げる。ファネス王妃はこの最後の王子に炎の洗礼を施し、
 大鷲は彼を名高い『炎の剣王』のもとで育てるべくコリントン王国へ連れて行った。

 だが剣王が老い、その息子らが怠惰であった時、コリントンは攻め滅ぼされてしまう。
 炎の洗礼を受けた子供は都を焼く大火を無傷で生き残り、傭兵部隊アリマンニに拾われ
 リザネルと名付けられ、部隊最強の戦士に成長した。仙女ヴィヴァーナが彼を訪れ、
 いずれまた自分達が三度現れて「今何を望むか」問うからその時は銀の魔矢を望め、
 そうしたら矢は手に入りファネス復興は成るだろう、と語る。この時彼は頷いたが、
 恋する女性との結婚を拒まれた時、拒まれ続けた時、その女性が殺された時、彼は
 試合の褒美(結婚権)、女性との結婚、仇討を望み、三度の機会全てを棒に振った。

 瀕死の女性の回復を願って二度と武器を持たぬと誓った彼は、やがて仇敵との戦いで
 武器を持つ事ができず、だが無手のまま策略で敵を滅ぼし、自らは槍に貫かれ果てた。
 英雄が死に「偉大な時」が虚しく過ぎていく中、ファネス王妃は彼の死を悼むと共に
 これで良かったのかも知れない、無敵なれど運命を縛る呪われた魔矢を持つよりは、と
 魔力に頼らず名を残した彼を讃えた。ファネス人は次の「偉大な時」を待っている。
最終更新:2020年03月23日 21:49